2013年2月20日水曜日

第97号(2013.02.20)


□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第97号
□───────────────────2013.02.20─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.097
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


今年はじめてのコジマガです。年末に開催されたゼミOB忘年会について
は、Facebookでのゼミのグループをご覧いただくことでご勘弁下さい。

さて、2012年の12月末にコジマガのブログが1000Viewsを突破しました。
ブロガーは統計がチェックできるので、このデータを見ると投稿記事へ
のアクセス状況がよくわかります。どのように人は動くのかを、データ
から分析すると面白いものです。メールを読む人とFacebookから最新号
の記事へアクセスする人など、アプローチも多様化しているようです。


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■NGU短信 > ゼミ対抗コア6コンペとご褒美の段
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☆関連サイト:http://www.maguroya.com/

前号で紹介した「ゼミ対抗コア6コンペ」の結果について報告します。
今回はすべての2年ゼミ(33ゼミ)が参加して、ゼミでのスコアを競い
ました。評価基準には2種類あり、ひとつは基準Aです。これはゼミの
成績上位5名の平均スコア(Average)でランキングします。もう一つは
基準Gで、ゼミでのまとまりを指標化します。ゼミ全員の平均得点率と
参加率(当日の出席率)の積をルートする基準です。すなわち、幾何
平均(Geomean)で算出した数値が使われます。

結果は、基準Gの部門で優勝しました。基準Aでは第2位でした。全体の
結果を見ると3つのゼミでトップ争いをしたことがわかります。この
表彰は教授会の中で行われ、学部長から優勝トロフィを授かりました
(特製のトロフィは持ち回りです。)トロフィの写真は、Facebookの
ゼミのグループにアップしておきますので、ご確認ください。

優勝までの道のりは決して平坦なものではありませんでした。2年生は
ゼミ生全員が第一志望という訳ではないので、やる気や姿勢にムラが
あります。出席や授業態度から矯正が必要です。本来は自習用教材で
あるコア6をやっておくよう指示しても、全くやらないゼミ生もいます。
2年生の春学期までの出題分でさえ、ほとんど手を付けていない学生も
いる状況でした。それだけに、こちらで引っ張ってゆかねばならないと
判断しました。

秋学期の開始早々、学習ターゲットはコア6コンペということを告げて、
毎週、コア6コンペに向けて準備をしました。まず、コア6本編の課題を
一刻も早く終わらせることです。半ば強制しゼミの時間も一部活用して
やらせました。さらに、自学自習の練習問題を解かせることにしました。
毎月の課題(範囲)に対する自学自習の教材を学術情報センターが用意
してくれたので、これを使い勉強させました。毎回、その範囲を模試の
ごとく小テストで出題しました。このような繰り返しで、ようやく全て
の学生に勉強せねばという意識が目覚めます。

授業時間の半分を割きながら勉強させるというをゼミを3ヶ月ほど継続
するとテスト前は、さながら受験生と塾の教師のような感覚になります。
コンペが終了した時には、彼らも自分の結果が相当気になったようです。
時間をかけて取り組めば、自ずと思い入れが強まるものです。(これは
卒論作成も同様です)それまでの努力を見ていると、もう少し良い点が
取れたように思いましたが、他のゼミとの相対評価だけにすべてのゼミ
が終わるのを待たなければなりませんでした。

めでたく結果は上述のとおりでした。そして、優秀なゼミには学部から
ご褒美が用意されています。皆で懇親を深める目的で、ランチの軍資金
をいただきました。そこで、ゼミ生諸君の頑張りに報いるために、少し
贅沢なランチを準備しました。最後のゼミの時間は「大間のマグロ丼」を
皆で体験する機会になりました。とにかくモーレツに勉強させただけに、
ご褒美には相応しいかと思います。卒業生に連絡して、特上弁当を出前
してもらいました。併せて、食前に彼がネタの素晴らしさを学生に説明
してくれたので、その希少性は伝わったと思います。

ランチの先日に成人式を迎えた学生ばかりだったので、お祝いのひとつ
にもなりました。自分が20歳の時には、こんなに上等な食材を口にした
経験はなかっただけにちょっとうらやましい光景でした。最後に、特別
価格で提供していただいた「まぐろや」さんには感謝申し上げます。

来年度もこのコンペは開催されると思います。最近はしっかり勉強する
ゼミが増えているので、連覇することは至難の業です。でも、達成する
のが難しい課題だけに新しいメンバと共に挑戦してみたいと思います。


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■最近のゼミから > ルーブリックと研究報告書の段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/rublic.pdf

現在の3年生ゼミは、今年度から始めたルーブリックで到達度をチェック
させています。年度の最後にどこまでできるようになったかを各自確認
させ、その後、簡単な個別面談をしました。ゼミへ入る1年前に比べると
できるようになった項目が増えていますが、個人によってまちまちです。
全員が、いちはやく最終レベルに到達することを願っています。

また、今年度は3年生だけなので、卒論提出がありません。代わりに研究
報告書の提出が学部生に義務付けられています。けれども、卒業には関係
のないことと捉えているのか、ゼミ生から切迫感や焦りは感じられません。
それ故に研究報告書の提出までのプロセスを観察していると、心配の種が
尽きません。例えば、マネジメント能力が充分でないので、きちんとした
処理や仕事ができないケースが多々見られます。また、処理内容の重要性
が認識できない(空気が読めない)ことから、抑えておくべきポイントが
ずれているという残念な結果もよく見られます。学生だから・・・と、今
ならば許されることかもしれませんが、社会人予備軍としてはいささか心
もとない状況です。(もちろん、性根は優しく良い学生ばかりです。)

ルーブリックの項目は、卒論をきちんと書き上げるとほぼ達成できる内容
です。まだ半分ほどですので、完成までには半分あることを表しています。
難しいレベルには人間力を高める項目もピックアップしています。先輩達
の卒論をしっかり読んでおくこと、同級生の作文をダメ出しをすること、
後輩の指導をすること、これらはとても重要なことです。このような機会
を通じて、自分の力不足に気づいてもらいたいと思います。

卒論を執筆することや就職活動をするのはすべて学生ですから、ゼミ担当
教員はコーチにしか過ぎません。叱咤激励はできても、本人が自ら気持ち
を奮い立たせなければ、全く先に進めません。目標を立てて、できるだけ
効率よく終わらせるトレーニングをしつつ、ゼミで良い習慣を身につけて
もらいたいと思います。

今年度のゼミに対する個人的な反省としては、自分にやり遂げた気持ちが
感じられないことです。何かが自分で足りてない気がしています。それは
サブゼミでしょうか?彼らと関わった時間でしょうか?秋学期にゼミ旅行
や社会見学ができなかったことが、関係しているのかもしれません。

とはいえ、大学の授業スケジュールでは半期15回であるところを今年度は
16回実施しました。毎回、ゼミで4時間~5時間は勉強しているので、文部
科学省が定める単位の基準は十分満たしています。他のゼミにも負けない
だけの時間を費やしています。2月から就職活動が本格化しているので、
ゼミ生たちにはこれまでゼミで頑張ったという自信や誇りをもって臨んで
ほしいと願っています。


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■編□集□後□記□
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すでにFacebookで取り上げられたことなので、ご存知の方も多い話題です。
今月、東欧経済の研究で家本先生がチェコの日系企業を訪問した際、偶然、
ゼミのOBと会ったそうです。先生はその出会いや会食にいたく感激されて、
すぐにメールを頂戴しました。同時に、卒業生からも本件について連絡を
もらったので、スモールワールドを体験しています。

日頃のご縁を大切にしたいと感じる出来事でした。


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