2014年12月13日土曜日

第112号(2014.12.13)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第112号
□───────────────────2014.12.13─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.112
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


今年も残すところあと僅かになりました。今は卒論指導の真っ最中ですが、
プレイングマネージャーとなるとこの時期は大変です。一教員(プレヤー)
でも忙しいのに、部長(マネジャー)職が加わわるため、ゼミ生らの指導で
さえもストレスを感じてしまいます。中日の谷繁選手兼監督の気持ちが少し
だけわかります。

ストレスフルな毎日ですが、恒例のゼミOB/OG会の忘年会は12月30日に開催
という案内をもらい、卒業生の元気な顔に会うまで、頑張ろうという気持ち
になります。それまでにできることは、やり遂げようと心に誓うこの頃です。

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■NGU短信 > 学修成果のあれこれの段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/system/article/detail/4335

年末が近づくと大学では学修成果を発表する機会が多くなります。今では
経済学部だけでなく、外国語学部やリハビリテーション学部も卒業研究に
関する学生らの発表会が開かれています。また、商学部は日経BP杯として
3年ゼミでのチーム対抗発表会を行っており、今年度は1月10日(土)に
開催されるようです。

さて、経済学部では第13回目となる卒業研究発表会の学内選考会(11/20~
11/25)が行われ、書類選考を経てゼミから6名が出場しました。今年度は
4日間のすべてがクラインホールで、一人あたり10分で発表を行いました。
連日サブゼミでリハーサルをした成果から、ゼミ生のほとんどは規定時間
内で発表することができました。審査の結果、全出場者の16名の中で4名
が公開審査会へと進みました。(『伝わるデザインの基本』を参考にした
お陰で、スライドデザインは他の発表を圧倒していました。)

12月3日(水)にクラインホールで卒業研究発表会(公開審査会)が開催
されました。ゼミからは2名が出場の機会を得て、決勝までの間で多くの
改善を試みました。公開審査会では発表時間が15分まで延長されるので、
伝える内容も充実します。新たに追加した内容もあって、見事、学部長賞
(2位)に近野くん、審査員特別賞(3位)には清水くんが選出されました。
ゼミとしては、数年ぶりの複数入賞になりました。なお、表彰などの写真
はFacebookのゼミのページにもアップされています。

また、第33回学生論文コンクールにおいてもゼミ生の大きな成果が生まれ
ました。エントリーできる論文は、グループ研究は不可で単著であること、
卒業論文は認められないという応募条件があります。10月末に締切られた
コンクールに4年生の奥田くんが応募し、1席となる優秀賞に選ばれました。
12/10にチャペルにて表彰式が挙行されたので、参列させてもらいました。
総合研究所所長の樋口先生から有益なコメントと表彰状を頂いたゼミ生の
晴れ姿は指導冥利に尽きます。後日、研究所の課長に伺ったところ、10年
以上この賞は出ていなかったそうで、大変名誉なことです。

さらに、進行中の名証株式投資コンテストです。今年はチーム順位の50位
までが発表されるようになりました。毎朝、ネットで順位のチェックする
ことが日課となっています。というのも本学のチームが多数参加しており、
ゼミのチームが好位置をキープしているからです。また、順位表に多くの
大学名が挙がっていることも楽しみです。このリストから全国の大学で、
同じように取り組んでいる姿を想像することができるからです。学生らが
真摯に打ち込む姿は、教える者にとって代えがたい喜びです。

ちなみに上位4チームの成績(12月12日現在)は以下のとおりです。

 1位 NNN23      岐阜大学      +98.10%
 2位 ブラザー       名古屋学院大学   +93.72%
 3位 リベンjジよつば   名古屋大学     +82.95%
 4位 タザワふぁ~んどぉ~ 武蔵大学      +69.27%

最終結果は少し先ですが、このコンテストでも好成績を残せそうなだけに、
できるだけ頑張ってもらいたいものです。つい1ヶ月ほど前は岐阜大学や
名古屋大学のチームに大差をつけられていましたが、追い付くことができ、
まさに最終コーナーでの大逆転劇ができるかどうかです。さてこのデット
ヒートの結末はいかに?

今、勉強が熱い。


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■最近のゼミから > サブゼミ進行中の段
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☆関連サイト:

前回のコジマガでもお知らせしたように、ゼミ発表はサブゼミが中心です。
ようやく4年生も連日のようにサブゼミを開催できるようになっています。
今年は1週ごとにサブゼミ出席確認シートを作成して、各人の進み具合を
チェックしています。

先日、今春に卒業した18期生の卒論作成の進捗状況リストが出てきました。
そこで現在の状況と比べたところ、ビデオ撮影日がさほど変わらないこと
に愕然としました。去年、先輩たちが1月に疲労困憊しながら取り組んで
いた姿を遠くから眺めていたにもかかわらず、自分たちはできるだけ早く
進めようという行動までに至っていなかったのです。卒論作成で最も重要
な要素は、個々人のマネジメント能力ですが、それ以前に先を見通す力が
不足しています。何もこれは彼らだけの責任ではありません。大学全体が
のんびりしているため、ゼミ生も周りの環境に流されてしまっているよう
に思えます。

卒論作成を通じて飛躍的に成長できる機会を、ぼんやりしていることから
失う価値ははかり知れません。最も有効な時間をムダに過ごしてしまうと、
いい加減な作業だけとなってしまい、何の実力も付きません。多くの人に
とっては、人生で最後の集中して勉強に取り組む機会なので、大切にして
もらいたいものです。

かたや3年生の指導です。従来は、秋学期の最初から卒論のテーマ探しに
取り掛かり、本ゼミでPowerpointの発表を繰り返すという指導方針でした。
しかし、これを2ヶ月ほど遅らせ、秋学期の前半は就活への意識の醸成と
業界・企業研究にしました。CCSにある自学自習でSPIの練習問題を解かせ、
ゼミの開始直後には小テストを実施しています。ちなみに、CCS上のSPIの
問題集は05生のゼミ生がアップしたものを利用しています。就活指導とは、
卒業生からすれば、何と手取り足取りかと驚かれるかもしれません。

併せて、10月からの2ヶ月間は、名証株式投資コンテストで業界や企業の
勉強をさせました。株式市場の動向を知るには、いつも新聞やニュースを
チェックする必要があり、世界経済や企業の動向へ関心を喚起することに
役立ちました。研究業界やデータに基づく企業調査の発表が、卒論テーマ
への接近になります。3年生の研究テーマの発表も、サブゼミで行うこと
にしたので、4年生からの刺激も受けることになるでしょう。双方の刺激
となり、大きな成長につながることを目指しています。


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■編□集□後□記□
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大学の50周年である2014年が終わろうとしています。皆さんにとって今年は
どんな一年だったのでしょう。児島にとって、大きな変化を迎えた年でした。
積年の課題であった学位がようやく2月に取得でき、ほっとするのも束の間、
新年度からは教務部長職を拝命し、慣れない仕事に戸惑うことも度々でした。
夏には50歳を迎え、次の世代に移行したように感じつつあります。

さて、日本経済はどうだったでしょう。大胆な金融緩和で急激な円安進行し、
輸出業界を中心に株価の高騰が続きました。4月になって消費税増税が実施
され、アベノミクスの効果も停滞気味でした。景気回復への援護射撃として
日銀総裁によるさらなる金融緩和「黒田バズーカ」には世界中が驚きました。
円安は加速しましたが、主要な経済指標は十分でなく、首相は来秋の消費税
10%の延期を決定しました。これを国民に問うために衆議院議員選挙です。

一方の世界経済では、FRB議長で初の女性としてイエレン氏が就任しました。
リーマンショック以降のアメリカで実施されてきた金融緩和政策を転換し、
大きな節目を迎えました。また、原油価格が大きく下落し、エネルギー市場
の今後の動向は要注意です。

振り返ると経済を勉強するには、本当に面白い一年だったと思います。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2014年11月6日木曜日

第111号(2014.11.06)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第111号
□───────────────────2014.11.06─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.111
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東京オリンピック開催や東海道新幹線の開業など50周年関連イベントが続く
この頃です。日本の高度成長を牽引した巨大イベントや国家プロジェクトが、
当時の日本経済に大きな影響を与え、現在でも利用されていることを考える
には良い機会です。リニア新幹線や次回の東京五輪の経済効果はどの程度で
あろうかは、興味津々です。


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■NGU短信 > 大学創立50周年記念式典・講演会・祝賀会の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/system/article/detail/4244

前回のコジマガでも報告しましたが、50周年記念事業の最大の催し物である
記念式典がウェスティン名古屋キャッスルで開催されました。概要について
は、関連サイトの記事をご覧ください。(できるだけ話がかぶらないように
報告します。)

午前10時半からのイベントでしたが、多くの列席者がありました。参加者の
面々を見ると、広く案内されたのではなく永年に渡る大学への貢献や多くの
寄付をいただいた方々をご招待したように推察します。また、ご来賓として
文部科学省の高等教育局長、愛知県知事、名古屋市長はじめ前知事と前市長、
代議士、区長など関係の深い公職(経験)者にもご臨席いただきました。

続く講演会は藤原正彦さんでした。30年以上前に聞いていた旺文社のラジオ
大学受験講座に、数学の特別講師として出演していたことを思い出しました。
内容は忘れてしまいましたが、氏の語りで、「教養して大事なのは一に国語、
二に国語、三・四がなくて五に数学」というセリフは覚えています。その後、
彼の著作を数点ほど読みましたが、その名言はいたるところで遭遇しました。
今回、初めて生で聞くことができたのは貴重な経験です。

祝賀会はキャッスルの「天守の間」で、会場の規模や眺望では名古屋一番の
宴会場です。舞台前のテーブル席にはご来賓が着席し、海外の提携大学から
の理事長もいらっしゃいました。その他にも他大学や自治体の長など多方面
から貴賓をお招きしていました。関係者としては「さすが、名古屋学院大学」
と来賓に思われる会でならないと思います。半世紀に一度のイベントなので、
それに相応しくなければなりません。もし、貧弱なものであったら、4万人
もの卒業生に恥をかかすことにもなります。

祝賀会には卒業生の青木さやかさんが参加してくれました。これまで同窓会
や大学のイベントで見かけたことはありませんでしたが、サプライズとして
宴会に登場しました。カレッジソングの初披露という場で、彼女が作詞した
経緯などが紹介された後、在学生と一緒に合唱をしていました。背景として
メイキングビデオが流されました。数秒のカットでしたが、児島の授業光景
が写っていました。

帰りの際に、手土産として『名古屋学院大学50周年史』などが配られました。
全体を振り返ると、これまで児島が経験したパーティでも最高ランクの規模
内容でした。大学のプレゼンスを内外に示すことができたイベントであった
ように思います。次の50年に向けて、さらなる飛躍が求められます。


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■最近のゼミから > ゼミの運営方法の改革の段
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☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3

毎年、年末に開催される卒業研究発表会へ今年も4年ゼミ生のほぼ全員が
エントリーをしました。今回からは事前の書類選考がありますので、誰が
発表できるかまだ分かりません。いずれにせよ全員がしっかり完成できる
ようゼミを進めるだけです。そこで、今年度の秋学期からゼミの進め方を
大きく変えてみました。

まず、本ゼミの在り方です。4年ゼミはサブゼミで各自の研究を報告する
ことにして、本ゼミでは、日本語のダメ出しを中心としました。これまで
だと年内のサブゼミの開催率が低く、本ゼミだけしか勉強しない、ひどい
時には、本ゼミ中にスライドを作っているケースも見られました。この秋
からは、サブゼミは週1回の出席を義務化して、個人または少人数を指導
する時間としました。本ゼミは全体への連絡と全員でのワークという位置
づけです。こうして、少なくとも週2回の学習時間を確保することから、
全体の進捗を速めることに成功しています。ただ残念なのは、大学全体が
のんびりしているので、ゼミ生らが下に引っ張られてしまうことです。

また、サブゼミの開催はFacebookから連絡してもらい「見える化」を実現
しています。皆の頑張りを学年を超えて知らせることで、相乗効果を期待
しています。さらに、サブゼミでの指導後は次までの目標を決めて、各自
が投稿するよう指示をしています。これは、自らが宣言することで目標を
達成しやすくする効果を狙っています。これまで経験したことがない卒論
作成は、ほぼ全員の要領が悪いままです。悪い例は、できるだけ後回しに
しようとする者、手がつかないまま相談せず報告をしない者、自分だけで
進めて危うい方向へ進む者など、十人十色です。個々の進捗状況を可視化
し、最も近道で最適なルートを歩いてもらうよう指導しています。

サブゼミには、全員のマインドマップと1週間分のサブゼミ表を持参して、
学情センターのセミナールームへ出かけます。現在は、月・金曜の参加者
が少ないのが気になりますが、いずれ締切に迫られた学生によって、毎日、
大繁盛ということになるに違いありません。そうならないよう本人たちが
気づき、いち早く主体的に取り組んでくれることを切に願っています。

一方、3年ゼミは就職活動の開始時期が3月へ変更されたので、これまで
のように焦ることなく、しっかり勉強ができます。文部科学省から業界へ
要請したことで就職時期の適正化が実現しました。お陰で学生指導は腰を
落ち着けてできるようになりました。秋学期は「名証株式投資コンテスト」
を題材に、チームによる業界研究や企業研究を行っています。コンテスト
で儲けて上位を目指すよりも、3ヶ月間のマクロ経済の動向や株価の変動
を実感してもらいたいと思っています。就活はもとより企業の株価は卒論
作成でも利用しますから、周辺の知識がないと困ります。そのため株式の
購入にあたって、以下の様な目安を設けました。

 1.チーム銘柄(約100万円): チームメンバ全員が購入
 2.個人研究のための銘柄(約100万円)
 3.儲け銘柄(約100万円)

1では、チームで研究する業界を決め、その中から企業を選びます。2は、
個人で関心のある企業へのバーチャル投資です。1と2は業界と企業研究
として、スライドで発表するよう指導しています。発表では、大学生的に
優れたスライドから社会人でも十分に通用するレベルまで引き上げること
を目標としています。前号で紹介した本でデザインルールを決めたので、
ひと際目立つスライドへ進化させることを要求しています。

2年生にも株式投資での業界・企業研究を行わせています。学期末には、
レポート課題として日本語のトレーニングも実施予定です。ゼミ内で構成
チームは上位へ食い込めませんが、勉強が第一でよいかと思っています。

毎週のゼミで、チーム順位の発表と個人のポートフォリオを報告させます。
大きく動いた銘柄などを情報共有させ、少しずつ企業名と経済動向の理解
を深めます。何より今秋は世界経済で大きな動きがあったので、学習教材
として最高です。リーマンショック以降、FRBが採ってきた量的緩和策の
終焉が宣言され、世界市場が大幅に揺れました。同時に日銀が真逆の政策
を強めたことで、円安が一段と進むなど、現実の経済を勉強するには良い
機会となりました。資産売却時の意思決定はいかに難しいかが体験できた
と思います。


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■編□集□後□記□
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私事で恐縮ですが、10月14日(火)にチャペルにて永年勤続(20年)の表彰
をいただきました。10年前に瀬戸キャンパスで10年目の表彰を受けて、忸怩
たる思いで式に臨んだのを覚えています。というのも自分は10年間で大学に
どれだけの貢献をしたかという点で、ハッキリした成果が自分では納得でき
なかったからです。今回の10年はそれなりに頑張れたと思いますが、決して
満足できるレベルではありません。

長く勤めれば誰でも表彰ということで、気が進まないまま式に出席しました。
しかし、理事長や学長からのお祝いの言葉から気付かされたことがあります。
それは、長きにわたって健康で過ごせたという幸せです。数年前、日頃から
懇意にしていただいた先生が在職中、ガンでお亡くなりになりました。先生
の最期を見届けましたが、本当に無念であっただろうと思います。

与えられた毎日を当たり前とせず、感謝の念とともに一所懸命に生きること
の大切さを思い出しました。これからも一日一日を大切に過ごしたいと思い
ます。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2014年10月6日月曜日

第110号(2014.10.06)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第110号
□───────────────────2014.10.06─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.110
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


卒業生が大学へ訪ねてくれる際に参照してもらうべく、秋学期の授業予定を
記しておきます。ただし、会議や出張・イベントなどもあるのですべて予定
ではありません。(事前の来学の連絡は、とてもありがたいです。)

 火曜  1限: 経済データ分析  曙203教室
 木曜  1限: 公共政策特別演習 曙617教室
 木曜4/5限: ゼミ(3・4年)  曙406教室
 金曜  2限: ゼミ(2年)    曙617教室

その他、サブゼミがゼミ生主体で開催されます。日時や場所はFacebookでの
児島ゼミグループにアップされるので、その都度、ご確認下さい。卒業生は
よく知っていると思いますが、児島は時間が許す時に、サブゼミへ足を運び
参加者の質問・疑問に答えたり、発表を聞いてアドバイスを与えたりします。
また、最新トピック、特に読書中の本や経済動向などを児島が分かりやすく
解説することもあります。業務以外の仕事ですが、ゼミ生達が一番成長する
場だけに、とてもやりがいのある仕事です。(他の先生からはよくやるねぇ
と揶揄されることもありますが・・・)


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■NGU短信 > 大学創立50周年記念事業の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/anniv50th/index.html

10月15日(水)は大学の創立記念日で、お昼からチャペルで記念礼拝が開催
されます。いよいよ50周年のイベントが本番を迎えます。関連行事の準備も
進んでおり、50周年関連サイトは充実していますので、是非、ご覧ください。
サイトをチェックいただけると多彩な記念事業が分かると思います。かなり
多くの講演会・コンサート・フォーラムなどが掲載されています。

例えば、夏の飲み会で児島から数名にプレゼントしたNGUグッズは、50周年の
ため作成された記念品です。学内向けに案内があったので、その時に購入し
ました。(タオル以外にポロシャツも持っています。)

10月11日(日)同窓会主催の恒例のホームカミングがあります。久しぶりに
瀬戸キャンパスでの開催となるので、多くのOB・OGにとっては懐かしい場所
でしょう。この数年で、どのように変わったかを確認するには良い機会かと
思います。あいにく児島は東京での発表と重なってしまい、大変残念ですが
欠席です。偶然にも当日、アメフトの公式戦が瀬戸キャンパス第一グランド
で行われます。グラウンドは人工芝となっていますから、ご参加される方は、
確認がてら観戦するのもよいかも知れません。(応援もよろしく。)

10月25日(土)には、ウェスティン名古屋キャッスルで記念式典があります。
記念講演会は「国家の品格」の著者である藤原正彦さんで、その後、関係者
を招いたパーティで盛大にお祝いするそうです。

記念施設として、瀬戸キャンパスの体育館のリニューアルが実施されました。
また、来年の1月には、名古屋キャンパスに、記念棟の希館が完成予定です。
記念イベントなどについては、コジマガでも逐次、報告することにします。


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■最近のゼミから > 秋学期からの新たな試みの段
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☆関連サイト:http://gihyo.jp/book/2014/978-4-7741-6613-1

秋学期前に、夏休みの宿題がどれだけできているかは重要なチェック項目
です。内容もさることながら、締切りまでにどのように取組んだかという
姿勢が重要です。すなわち、自分でどのように学習計画を立て、実行でき
たかというタイムマネジメント能力が一番確認したい点です。高校までは
8月末に焦りながら宿題をした経験があると思いますが、これは笑い話で
結構です。しかし、二十歳を過ぎていよいよ社会人となるためには、常に
準備万端で臨む姿勢が重要です。自分の将来に向けて、マネジメント能力
の訓練は欠かさないようにしてもらいたいものです。

さて、今年のゼミの進め方は多少バリエーションをつけました。4年ゼミ
は卒業研究発表会に向けて10月末にゼミ内予選を実施します。昨年の卒業
研究発表会は、発表を希望する件数が多く、10年ほど前には考えられない
状況になりました。これは学生の気質が変わったというより、ゼミの指導
教員が若返って、熱心なゼミが増えてきたことに依ります。きちんと勉強
するゼミが増えてきたのは、大学として好ましい変化です。今年は、学内
審査会(いわゆる、学内予選)では、16件しか発表できません。そのため、
申込時に書類審査も実施するそうで、不十分な内容ならばリジェクトされ
るようです。

児島ゼミでは、全員に出場チャンスを与えるためにゼミ内予選を行います。
めでたく発表会へ出場するゼミ生は、サブゼミを免除することにしました。
すなわち、不出場(遅れている)の学生は毎週、必ずサブゼミを自分達で
開催して、発表しなくてはなりません。遅滞者が出ることなく、皆で一丸
となり、ゼミを推進する体制を構築します。

また、今回からマインドマップを導入しました。多くのゼミ生に共通する
問題は、卒論テーマの絞り方が芳しくありません。自分の関心・経済・IT
という視点でまとめるよう指導していますが、やはり視野狭窄になります。
数回の発表を続けても行き詰まりを感じて、卒業研究から逃避するような
学生も少なくありません。そこで、マインドマップのように思いつくまま
関連キーワードをどんどん挙げて、アイディアをできるだけ広げる作業を
例示しました。その後、3人のチームを組み、互いに質問やアイディアを
出すようにさせました。

3年生のゼミについては大学祭実行委員会の学生も多いために、まず名証
株式投資コンテストを使った業界研究と企業研究をさせることにしました。
新たにチームを再編して、チームで業界研究・個人で関心のある企業調査
をします。もちろん、従来通りに卒論のテーマ決定や一人ひとりで調べて
発表してもらいますが、今年から就活が3ヶ月遅れることもあり、全体的
にスケジュールを見直しています。

2年ゼミでは、3年生と同じくチームを再編成し、東海4県の上場企業に
ついて調査を開始しました。名証からいただいたデータを加工し、業界の
リストを作成・配付し、自分たちの興味ある業界でチームを決定しました。
チームでの話し合いで、調査する業界とともに具体的な企業への投資額を
決めます。また、Googleを使った共同作業をさせ、産業立地を研究します。
地域産業の学習として、企業の本社と関連事業所や海外展開などもマップ
で分かりやすく整理し、身近に感じられる課題としています。

10月3日(金)には名証で「大学生のための株式投資セミナー」が開催され
ました。このイベントに2年から4年のゼミ生15名で、名古屋証券取引所を
訪問しました。最近は、ゼミでの企業見学もごぶさたなので、良い機会に
なりました。周辺には地場証券がたくさんあるので、訪問自体が社会見学
の一環です。3期生が3年生の時にゼミで名証へ訪問しましたが、かつての
場所から100mほど南へ移設しています。

珍しいことで、ゼミでテキストを指定しました。『伝わるデザインの基本
よい資料を作るためのレイアウトのルール』高橋・片山著,技術評論社。
これは今夏に出版された本ですが、ゼミでのPowerpointやWordのダメ出し
で指摘する内容が取り上げられています。就職後も役に立つ内容なので、
あえてテキストとしました。あるゼミ生によると「この本は良い例だけで
なく、ダメな例があげてあるのがよい」そうです。彼の意見には納得です。
感覚で評価するのでなく、良し悪しを目に見えるルールとした点が、この
本の目新しいところでしょう。

以上、すべて上手くいくかどうかは分かりませんが、皆で頑張るのみです。


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■編□集□後□記□
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今日(10/6)は台風18号の影響により全日休校となりました。愛知県下に
暴風警報が発令中でしたので、規定通りの対応でした。もし、午前10時に
警報解除となったとしても、JRが運行休止でしたから学生が登校できるか
は、極めて難しい状況でした。名古屋市内ならば、ほぼ問題ありませんが、
最近は、遠方より通学する学生も多い(例えば、三重の津、岐阜の大垣、
静岡の浜松というケースは珍しくありません)だけに、昔ながらの基準で
良いのかと思う時があります。さて、次は補講をどうするかを検討です。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2014年9月15日月曜日

第109号(2014.09.15)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第109号
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□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.109
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大学の夏休みも今週で終了です。とはいえ、学外ではインターンシップや
ボランティア・短期留学などの活動がありました。学内では、追再試験や
集中講義のほかクラブ・サークル活動などが行われており、休み期間とは
いえ、昔のような閑散としたキャンパスではありませんでした。19日(金)
から秋学期の授業が始まります。過ぎ去る夏日を惜しみつつも、全学生が
元気に大学へ戻ってくることを楽しみにしています。


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■NGU短信 > ルーブリック導入の段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/rubric/2014datapre.pdf

今秋開講する「データ表現技法」でルーブリックを導入することにしました。
この科目は、経済学部1年生全員が受講する指定科目で、小生が科目責任者を
務めています。そして、全15回にわたってExcelでグラフ作成を扱い、技能を
確実に修得するためのパソコン実習科目です。最近はExcelができない学生が
増えており、また、経済学を学ぶ上で重要なグラフを理解できてない学生も
見られます。そこで2006年度に上記科目を新設し、学生の能力開発に努めて
います。インストラクタによる少人数教育の教育効果もあって、最近はゼミ
でもグラフが全く書けない学生がほとんどいなくなりました。何よりも卒論
作成時には、その技術が大変役立っています。

とはいえ、学生の修得レベルはまちまちです。達成段階を明示して、能力を
さらに伸ばしてやる必要があります。学生個人の到達度を可視化することや
学生が納得できる成績評価の実施のためにルーブリックを導入します。これ
は上記の関連サイトからアクセスできるので、チェックください。達成項目
とレベルが一覧表にまとめられたものです。卒業生の皆さんも自分のレベル
を確認するとよいでしょう。

聞きなれない用語のルーブリックは「評価票」とも訳されることもあります。
最近、文部科学省はルーブリックの活用を推奨していますが、授業での導入
は十分進んでいません。ご存知のようにゼミではすでに2年前より利用して
いますが、「先ず隗より始めよ」ということで、今回の挑戦となりました。

具体的な活用方法は、ゼミでのやり方を取り入れています。すなわち、紙に
自分が達成できた項目をチェックしてゆく方法です。授業中、学生に達成度
を確認させる作業を、何回かに分けて実施する予定です。

第1回目ではルーブリックを履修生に配付し、授業内容の説明と併せて成績
評価はルーブリックの通り、実施すると伝えます。そしてラインマーカーや
色ペンで、SABCの中から自分が既に達成している項目をチェックさせます。
記入したルーブリックを回収して、クラスごとに保管します。

そして、第6回目と第10回目の授業で同じ作業をさせ、どれだけ達成項目が
増えたかを確認させます。また、どの項目をどれだけ頑張れば成績がアップ
するかが一目できるので、有効な指導方法になると期待されます。最終回で
自分の到達度を確認することで、おおよその成績がわかります。成績に対し
疑問や不満を持つ学生も少なくなるかと思われます。

上手く行けば、教育効果をまとめて紹介し、他の科目へも展開できるように
したいと考えます。さて、どうなるか?乞うご期待です。


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■最近のゼミから > 名証株式投資コンテスト 大学対抗チーム戦の段
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☆関連サイト:https://www.nagoya-stock-exchange.com/

今年も10月1日(水)より名証株式投資コンテストが始まります。前年の結果
はコジマガ第102号と103号で紹介しましたので、ご参照ください。第5回目の
今回は12月17日(水)まで約11週間でバーチャル株式取引の成果を競います。
昨年と同様に、個人戦の他にも大学対抗チーム戦が行われます。ゼミでは2年
と3年生で複数のチームを編成して参加予定です。卒業生の皆さんは、個人戦
にエントリーできますので、是非、参加ください。

さて、第5回目の目玉イベントは、学生向けのIRセミナーです。10月3日(金)
午後5時半より名古屋証券取引所のホールにて開催されます。名証は毎年7月
に個人投資家向けの大規模なIRセミナーを行っています。今回は、株式投資
コンテストに参加する学生に向けて実施します。

多くの学生は実際の株式投資を詳しく知らないので、初歩からの説明が必要
です。そこで、日本証券業協会による講義とともに、上場企業からのIR情報
を提供してもらう機会を設けます。将来の個人投資家の育成というユニーク
な取組です。ゼミの現役生も参加させて、ここから金融の仕組みや他大学の
学生の前向きな姿勢を勉強してもらいたいと考えています。

上記のような実践的に経済システムを学ぶ機会は、それほど多くありません。
大学の授業では扱いませんので、学生が自主的に活動する株式投資サークル
ぐらいでしょう。残念ながら、中部地区ではそのような学生サークルが活発
に動いているとは聞いたことがありません。

また、日本では高校までの経済教育が、ほぼ皆無であることも挙げられます。
受験内容に偏っているだけでなく、「金儲けは悪、道徳心と反する」という
イメージがあるのでしょうか、経済教育を回避しているかのようにも思える
節があります。

自分が持っている能力(資産)をどのように活用するかが重要で、そのため
の勉強は必要です。もちろん銀行に預けておくこともよいのですが、有望な
企業や将来性のある業界、大志を抱く個人事業主に賭けてみることは決して
悪くありません。経済的な支援からそれらを育成することになります。世の
中に役立つような活動(雇用の創出など)をしている企業を資金面から応援
することは重要です。

また、この取組が地域経済の活性化に少しでも役立てばと期待しています。
最近は円安の進行やデフレからの脱却によって、企業が新卒生の採用意欲を
増やしてきています。地元の企業にとって、大学生に自社を認知してもらう
には、このコンテストは絶好のチャンスです。どんなに素晴らしい企業でも、
やはり名前を知らないと学生は採用試験を受けに行きません。

名古屋証券取引所はイベントを全国の大学へ積極的にPRしています。今年の
チラシのデザインを見ても、相当な気合が入っていることが窺えます。多く
の大学関係者にアプローチして、教育イベントとしての意義や効果を訴えて
います。大学のキャリアセンターなどから、学生や先生方に紹介されている
ので、昨年以上の大学・チームの参加が見込まれています。

昨年は何とか本学が優勝できましたが、今年はかなり激戦が予想されます。
児島ゼミでは、毎週、学生に上場企業の調査をさせて、卒業生が何名就職し
ているかといった情報から身近な企業であることを知らせてきました。また、
昨年第3位であった中京大学チームは、ゼミで学生らが実際の企業を訪問し、
アクティブラーニングとして利用していました。このように、実際の企業
研究にも役立つので、学生の主体的な学びの材料になります。

ゼミ生たちには、イベントを通じて多くを学んで欲しいと期待しています。


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■編□集□後□記□
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現在、コジマガはメーリングリストで送信しています。加えて、同じ記事を
ブログにアップし、Facebookのグループで連絡しています。かつては、ゼミ
卒業生による運営サイトのXOOPSにもアップしていましたが、このサイトが
リニューアルされてからは、XOOPSはお休みです。

アメリカ留学中は時間的な余裕があったので、コジマガのバックナンバーを
ブログへ転載する作業をしました。Bloggerではアクセスに関する統計情報
がチェックできます。今回の号で、おそらく累計3000アクセスを超えます。
特に、マーケティングに利用しているわけでもないので、目先の数値に拘る
つもりはありませんが、やはり数値の区切りがあるとそれまでの足跡を振り
返るよい機会になります。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2014年8月14日木曜日

第108号(2014.08.14)


□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@    第108号
□───────────────────2014.08.14─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.108
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


大学が開学したのは昭和39年(1964)で今年で50周年です。今年は平成26年で
すから、大学が昭和を駆け抜けた時代よりも、平成の方が長くなっていること
になります。児島ゼミの卒業生は皆、平成での卒業です。学部や定員数が増加
しているので、名古屋学院大学の4万人の卒業生のうち、もはや平成の卒業生
の方が多いという事実に気が付きました。

戦後69年目ですが、終戦から昭和39年で20年弱です。日本のバブル経済が崩壊
して、20年近くが経過しています。現在の学生にとって、昭和は明治や大正と
同じような扱いなのでしょう。「昭和」が遠く感じる2014年の夏です。


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■NGU短信 > 15週間の通常授業と定期試験の段
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☆関連サイト:

他大学に遅れて、今年度からようやく名古屋学院大学は授業期間が15週になり
ました。従来の運用では、15週目は授業もしくは試験という曖昧な扱いでした
が、これからは定期試験は16週目以降で行われます。もちろん、授業期間内に
平常試験として実施するケースはありますが、制度の上では定期試験ではあり
ません。

監督官庁の方針通りに実施(改革)すると、思わぬところでいろいろな苦労が
生まれます。まず、名古屋キャンパスでは大きな教室がありませんので、左右
両空きの座席指定での試験を実施すれば、立ちどころに教室不足となります。
そこで、特設時間帯を用意したり、授業時間と試験時間を大胆に変更したりと
いう対応が必要です。それでも16週目の平日5日だけでは不足するので、3日を
定期試験期間に加えました。ですから春学期の終了は8月7日になりました。

慣れた方式でなく、平常の授業通りでもないので、多くの混乱が予想されます。
そこで、学生にはCCSでの連絡に加えて、学内掲示やゼミを中心として案内文の
配付、昼休みにはアナウンスをするなど、周知徹底しました。初の試みでした
が、想定以上の混乱や台風による影響もなかったので、予定通り無事にに完遂
できました。(ミッションのひとつがコンプリートです。)

15年以上前を思い返すと13週目には授業が終わっていました。その直後、補講
期間があり、2週間の試験期間が設定されていました。また、瀬戸キャンパス
では大教室が試験会場なので、座席を指定しても余裕がありました。なので、
7月中にはすべて終了し、8月は静かなキャンパスでした。夏は一日中、研究を
していた日々が懐かしく思い出されます。

自分が大学生だった30年前は、さらに緩やかであったように思います。当時、
文科系の多くの大学生は遊んでばかり(レジャーランドと言われていました)
でしたが、大学進学率は2割ほどでしたから、それでもどこかに大学生は自分
で勉強するものだという雰囲気は多少残っていたように思います。

今や大学進学率は50%となり、大学は学生をしっかり教育し、有用な社会人を
輩出するように指導されています。税金を投入しているだけに、社会の要請に
応えるだけの成果が求められています。まずは形からとばかりに、単位制度の
実質化という学修時間の確保から始まっているのでしょう。次に、教育成果は
どれだけあるのかというエビデンスが求められるようになるはずです。こうし
た大学教育への厳しい要求が、今後も続くものと予想されます。

おそらく卒業生の皆さんが再び大学を考える(子供の世代が大学へ入学する)
頃には、自分たちが通っていた大学とは大きく違っているはずです。そして、
昭和生まれの世代だからわからないと揶揄されてしまうかも知れません。


────────────────≪ poet ≫─
■ 詩の紹介
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☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2007/01/2620070106.html

これまでコジマガでは本について30回、絵画と詩はそれぞれ1回紹介しました。
第26号では高村光太郎の詩でしたが、今回はよく知られた孔子の『論語』の
為政第二にある一節を取り上げます。

 子曰、吾十有五而志乎学、
 三十而立、
 四十而不惑、
 五十而知天命、
 六十而耳順、
 七十而従心所欲不踰矩。

中学時代に漢文の授業で習った頃は、そんな先のことなどわかるまいと思って
いました。しかし、今夏に50歳を迎え、改めてこの詩篇を見なおしてみました。
口語訳の後に、自分の人生はどうであったかを比べてみます。

 十五歳で学問を志した→ 勉強に興味のない、いい加減な高校生だった…
 三十歳で独り立ちした→ 良き師の指導を得て、大学講師として採用された
 四十歳で迷うことがなくなった→ 学問的には迷路を彷徨っていた…
 五十歳で天命を理解した→ ようやく学位を頂き、学問的に一区切り…
 六十歳で人の意見を素直に聞けるようになった
 七十歳で自分の思うままに行動をしても人の道を踏み外すことがなくなった

こうして振り返ると、やはり人生の節目や転機はあるように思います。それが
いつであるかは予想できませんので、今を精一杯に努力し、与えられた機会に
感謝することが重要でしょう。この詩篇から今後20年の課題をもらったという
感じです。2034年は70歳となり、大学の定年を迎えます。その時の振り返りは
どのようであるかは神のみぞ知るところです。


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■最近のゼミから > 卒業生サイトが更新の段
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

7月24日にゼミのサイトがリニューアルされました。尽力してくれた卒業生には
本当に頭が下がります。忙しい仕事の合間、僅かなプライベートの時間を割き
ながらの作業はどれだけ大変かと推察します。また、掲載コンテンツ作成にも
甚大な労力が必要となります。情報発信ならびに話題提供に協力して下さった
卒業生の皆さんには、あらためてお礼申し上げます。

さて、今回はWordpressを利用したサイトです。一見では、とても素人が作成し
運営しているサイトとは思えません。(それだけに時間のある現役生には興味
を持って、トライしてもらいたいと願うばかりですが・・・)現在の情報技術
が上手く取り入れられており、SNSとの連携ができています。多様なツールから
の発信がサイトに上手くまとめられており、素晴らしい出来栄えです。今後は
いかに有益なコンテンツを持続的に発信するかが重要です。その意味で、皆が
発信価値のあるsomethingを創るような活動に与するよう期待します。

さて、今週末は楽しみな「夏の飲み会」です。久しぶりに会える卒業生はどの
ような話を聞かせてくれるのでしょう。失敗談でも成功話で構いません。是非、
教えてください。また、参加予定の人は、Facebookで出席を表明してもらえる
と助かります。普段、卒業生はすべて覚えています(ゼミ行事や卒論指導など
で一人ひとりの記憶は十分です)が、最近、酔っ払うと名前が出てこなくなる
ことがあります。失礼のないように、しっかり予習して臨みます。


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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20140810/1139543/?bpnet

50代初となる仕事は札幌での学会発表でした。定期試験の仕事のために最終便
での出発になり、千歳空港のホテルで宿泊です。翌日の発表は朝一(A-1)で、
かつ座長は仲良くさせて頂いている札幌の先生でしたので、誕生日プレゼント
かと思うようなセッテングでした。そして、発表後には日経BPの副編集長から
声をかけてもらい、発表内容がオンライン記事として掲載されました。

昼は懇意にして頂いている北海道の先生とラーメンの名店へ、夜も地元住民が
愛好するジンギスカンへ連れて行ってもらいました。観光用のジンギスカンと
は違って本当に美味しかったので、年甲斐もなくつい食べ過ぎてしまいました。

台風11号に見舞われましたが、スケジュールはとても順調で多くの成果が得ら
れました。このように50代の始まりは最高のスタートとなりました。これも、
素晴らしい人たちの邂逅に感謝です。迷路を彷徨っていた10年前には、とても
想像できなかったことばかりです。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2014年7月7日月曜日

第107号(2014.07.07)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第107号
□───────────────────2014.07.07─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.107
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


あっという間に今年も半分が終わり、梅雨模様の七夕です。服装は
クールビズが推奨されており、3.11以降、省エネルギーへの意識が
さらに高まり、超クールビズが進みました。学生ならば自由な服装
でよいのでしょうが、社会人はそうはいきません。

クールビズには出遅れ感があり、ワードローブが不十分で、今でも
苦手です。30代までなら若さがカバーするので、どんな服を着ても
それなりに映えます。しかし、歳を重ねるとルーズな服装はまさに
くたびれ感が際立つだけに気配りが必要です。特に、首周りには要
注意です。なので、暑さも構わずネクタイに頼ってしまいがちです。

消費を牽引するには、暑い夏が一番です。また、日頃から頑張って
いる自分へのご褒美として、夏対策商品の購入やレジャーでの奮発
をお勧めします。


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■NGU短信 > 新学部新学科増設の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/juken/index.html

4月から新しい職務に就任し、3ヶ月が経過してようやく仕事の全貌が
見えてきました。昔から「3日、3週間、3ヶ月、3年」というように、
環境が変わると時間とともに周りの状況が飲み込めてくるものです。
この言葉は卒業時にゼミ生へする話のネタのひとつです。3年すれば
キャリアになるので、「とりあえず3年ぐらいは頑張ってみなさい」と
伝えたい時に使っています。

今回、与えられたミッションの中で何より重要なのは、次年度の円滑な
授業運営です。すでに大学の広報誌「コスモラマ」や広告にも出ている
のでご存じの方も多いと思いますが、来年度には大学に2つの学部と1つ
の学科が誕生します。名古屋キャンパスには、総合政策学科を元に創設
する「現代社会学部」と外国語学部の2学科を元に「国際文化学部」が
設立します。そして、瀬戸キャンパスにあるスポーツ健康学部に「こども
スポーツ教育学科」が新設される予定です。

計画通りに進めば、来春には名古屋キャンパスが6学部8学科へ、瀬戸の
キャンパスは2学部3学科となります。大学50周年の目玉事業で、学部増
により多彩な人材を輩出でき、名古屋地区における大学の存在感や魅力
もアップするでしょう。既存の学部の学生も刺激を受けて、切磋琢磨に
よって、より多くの学修成果を積んでくれることが期待されます。

増設後に重要となるのは、まず支障なく授業を運営することです。昨年
とは前提条件が異なっているので、従来通りという訳にはいきません。
授業運営を効率化するだけでなく、時にはゼロベースで考える必要さえ
あります。これはビジネスの世界でも同じです。限りある学内の資源を
最大限に活かして、効果の高い教育が展開できる環境を整備することが
今回の仕事です。

これに関連する話題として、フロリダでお世話になった先生のお話です。
大学にとって意識しなければならないお客は誰であるか?という問いに、
日本の大学関係者は決まって「学生」と答えるそうです。それに対して、
アメリカでは「学生を雇用してくれる企業」との返答ばかりだそうです。
アメリカの大学生はキャリアアップを目指し、貴重な時間と多くの費用
を自分に投資して大学で学びます。当然、投資のリターンとして給与が
高く将来性のある就職先を求めます。そして、学生の願いが叶いやすい
大学が選ばれるだけに、名声を高めたい大学としては企業が求める人材
の育成に力を入れます。

入学した学生に教育課程でいかに力を付けさせることができるか、また
企業が喜んで採用するような学生を育成できるかが重要です。企業なら、
自社の製品やサービスの付加価値を高め、より高額で買ってもらう狙い
と同じです。大学の研究や教育に対して、上述のような考え方ばかりが
支配的になる風潮には懸念する側面もあります。しかし、グローバル化
が進行する世界で、有用な人材を日本から輩出するには重要な視点です。

フロリダの大学では、毎年、企業がどのような人材を必要としているか、
また、学生にどのような能力を求めているかをヒアリング調査するそう
です。それを元に、常に学部のカリキュラムを見直し、教育方法も変更
するそうです。当然、学生の就職率や満足度にも直結します。まるで、
専門学校のようですが、これは実際にアメリカの州立大学で行われてい
ることなのです。

本学の教育プログラムにはかなり特徴があり、優れた取り組みも少なく
ありません。近隣の他大学と比べても、学生の潜在能力を引き出す教育
プログラムは充実しています。教職員の新陳代謝が進み、今後、さらに
これらが強化されるはずです。うまく組織化して効果的に実施すれば、
大きな成果が得られると期待されます。それには、アメリカ的な方式が
必要かもしれません。例えば、データ指標による現状分析や業務改善が
求めれるでしょう。これからは、成果の「可視化」がキーワードです。


────────────────≪  books ≫─
■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/112578.html

『国家はなぜ衰退するのか』,D.アセモグル,J.ロビンソン,早川書房

なかなか紹介できずじまいでしたが、春休みに読んで面白かったKindle
本を紹介します。今回の本は2分冊なので読了するには、少しばかり時間
がかかります。

書き出しは、アメリカとメキシコの国境隣接地の経済格差を事例にして、
国家体制によっていかに格差が生じるのかという問題提起から始まります。
この本にはいくつもの事例が出ているので、全部を理解するのは困難です。
ですから興味ある箇所を読んでいくのもよいでしょう。

自分にとって、最も印象的な部分はスペインの南米侵略です。マヤ文明や
アステカ文明など先住民族から卑劣で残虐極まりない手段で強奪した話は
読んでいて気分が悪くなるほどです。高校時代に世界史で習ったコルテス
やピサロの話は、表面的になぞっただけのような気がします。一方、南米
に比べて、当時のアメリカには奪うほど価値ある財宝がないためスペイン
は重視していませんでした。

土地は未開拓のままで、奴隷となりうる労働力はインディアンだけなので
侵略者としては魅力的ではありません。もちろん、フロリダ州はスペイン
やイギリスの支配を受けましたが、政治経済の中心になりえませんでした。
自分も1年間フロリダに暮らた経験から、そのあたりの事情がよくわかり
ました。

その後、イギリスの産業革命に至るストーリーも興味深く書かれています。
そして、なぜ民主的な政治経済体制が経済発展するのかについて、過去の
いくつもの国の例を引き合いに説明しています。民主的な国家、内戦状態
である国家、破綻した国家などにも触れています。

また、日本では明治維新の例も出ています。幕末の封建制度から近代化へ
を短期間に成し遂げた日本が、奇跡的な事例であったかをあらためて理解
させてくれます。


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■最近のゼミから > 春学期のまとめの段
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☆関連サイト:

5月8日(木)に開催された3年ゼミの新歓コンパには、昨年度の卒業生2名
が参加してくれました。年齢が近い社会人の視点から現役ゼミ生に向けた
アドバイスはありがたい限りです。今の学生にはSNSやLINEでの繋がりが
ありますが、やはり飲み会で実際のコミュニケーション機会は重要です。
単なる仲良しグループでなく、先輩や社会人を交えての空間をどのように
過ごすかは、今後のトレーニングとして重要です。そこでの気配りや立ち
振舞いを振り返ることで社会人基礎力も付くことでしょう。

さて、すでにFBから案内されているように7月17日(木)に3年生の発表会
が行われます。今年も春学期のまとめを15時過ぎから名古屋キャンパスの
曙503教室で実施しますので、お時間があれば、是非、見学下さい。今回の
発表会は1年や2年のゼミへも案内をしており、広く公開します。先輩から
の叱咤激励を与えてもらえると助かります。発表会後、18時から金山周辺
で春学期の打ち上げや反省会を兼ねた飲み会が予定されています。卒業生
の皆さんもご参加下さい。

今学期のゼミは、翌週の7月24日が最終の15回目です。今年度から授業回数
はきちんと15回を実施することになりました。定期試験はそれ以降に行わ
るので、15年程前に比べると3週間あまり長くなっていると思います。今が
厳しいというよりも、昔がルーズであったという方が適切でしょう。最後
のゼミでは、自己評価とルーブリックでの振り返り、夏休みの宿題を提示
する予定です。

このように春学期の予定は一昔前とは少しばかり異なっていますが、学生
やその活動、ゼミの雰囲気など一度ご覧頂きたいと思います。


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■編□集□後□記□
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卒業生がネットで新しいチャレンジをしています。自分の仕事があるにも
かかわらず、その情熱に敬意を覚えます。それだけに、将来の人材である
ゼミ生をしっかり鍛えなければなりません。同時によいコンテンツも提供
したいと考えています。このコジマガもその一助になればと思います。

いつか、連載したコジマガ全部をしみじみと読み返す日が来るはずなので、
それを楽しみに書き綴っていきます。読者の皆さんにもう飽きたと思われ
ないよう、新しい話題を提供してゆくつもりです。

第107号は07月07日、七夕に発行しました。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2014年5月3日土曜日

第106号(2014.05.03)


□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第106号
□───────────────────2014.05.03─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.106
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


2014年度がスタートし、すでに1ヶ月が経過しました。今年も入学式で
1000名以上の新入生を迎え、オリエンテーション期間を経て授業も開始
されています。小生にとっては、これが名古屋学院大学で20回目の春と
なりました。

経済学部は、4年間の激務を終えられた伊沢学部長から大石新学部長へと
交代し、新体制となりました。これまで続けてきた教育力を向上させる
経済学部の積極的な取組は、新リーダーの元で今後も発展してゆくこと
でしょう。

4年ゼミ生が準備をしている3年生の新歓コンパが、5月8日(木)に開催
されます。OB/OGの皆さまで参加可能な方はFacebookからご連絡下さい。


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■NGU短信 > CCSのさらなる進化の段
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☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2012/05/9120120521.html

CCSは2002年にリリースして以来、進化を続けています。当時の名称は
キャンパス・コミュニケーション・システムでしたが、2012年の更新で
サービスに変更しました。この時は、データベース自体を替えるという
大規模なバージョンアップで、ユーザインタフェースも一新しました。
その後も当初の予定通り、数回に分けて機能を追加しています。

まず、昨年末に就職関連(キャリア)のページが刷新されました。この
ページには学生サポートの機能に加え、学部毎の内定率や学生の就活や
内定の状況がスタッフ間で共有されるようになりました。一部にはやり
過ぎという声もありましたが、決してそうとは思いません。というのも、
ゼミ生がどのような状況であるかを確認できなければ、適時に適切な声
をかけることはできません。サービスなのでICTで管理をするのでなく、
学生のケア・サポートを第一に構成されています。

かつての就職関連情報は、紙ベースでゼミ生の活動状況が年に数回ほど
届いていました。これは教員が学生の状況を確認し指導するのでなく、
困っている学生をキャリアセンターへ来させてもらいたいという取組で
あったように思います。紙ベースの情報は出力・配付・確認・伝達など
からタイムラグが大きく、必ずしも精度が高いデータではありませんで
した。教員から見て、使える情報という感じはしませんでした。

今回の更新で、ゼミ生がキャリアセンターでの相談状況がわかるように
なりました。お陰で、就活が停滞して困っている学生へのアプローチが
しやすくなりました。こうして部署との連携が迅速になりました。大学
全体でのデータによる「見える化」が進展したので、学部やゼミごとの
内定状況もわかります。どこをテコ入れすればよいかも明らかになって、
データに基づく対策が可能になりつつあります。

次に、今回の連休中に追加された機能のひとつはスマホ向けアプリです。
今年度の新入生アンケート調査結果では、スマホ所有率は95%でした。
1年生は新生活のために、4年生は就職活動を理由に買い替えが進行して、
今や学生のほとんどがスマホを持っています。この数年はガラケーから
スマホへの過渡期であり、OSや端末の進化が著しかったので、全面的な
対応への準備をしていました。スマホ対応サイトや単機能アプリの試作
にとどめていました。いよいよ本格的に参入し、今回のアプリが学生に
どれだけ支持されるかが注目です。

今回、CCSで拡張された機能は小テストです。この10年ほどで自学自習を
使って勉強させる方法が名古屋学院大学で定着しました。学習量の確認
には、学習データをチェックで可能ですが、それよりテストを実施する
方が、知識としての定着具合を確認できます。また、学生も試験の方が
緊張感もあって、学習のモチベーションが上がります。

最近は、大教室での講義でもCCSの小テストやアンケートなどが利用可能
になりました。スマホからCCSへアクセスできますし、持っていない学生
もノートパソコンを持参し、学内の無線LANからCCSへアクセスできます。
こうして100名以上の授業でも学生の参加型授業が簡単に実現できるよう
になりました。

所有端末の普及からこのような学習方法が可能で、これをサポートする
のが新しい小テスト機能です。以前では小テストの準備が面倒でしたが、
今回から簡単な準備で済むようになりました。加えて、複数のクラスで
小テストの成績を競う機能が追加されました。テストの成績を管理する
だけでなく、コンペ形式から楽しく競い合いをすることで、新しい学習
空間が実現できるようになりました。


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■最近のゼミから > 2014ゼミ始動の段
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☆関連サイト:https://www.facebook.com/

毎年の新入生オリエンテーション行事では、基礎セミナーを元にした
クラス活動があります。新しい環境だけにアイスブレイクが必要です
から、全員と話をする「自己紹介ゲーム」を行います。これで友人を
作ってもらい、スムーズに大学生活に移行できるよう意図しています。
各クラスには上級生のSA(Student Assistant)が付いて、担当教員と
一緒に学生をフォローします。

クラス活動の2日目は熱田周辺のウォークラリーでした。昨年度は大学
がCOC事業に採択されたので、ただ懇親するというだけでなく、地元を
歩いてよく地域を観察する重要な機会になりました。今年の1年生には
「まちづくり提言コンペ」に参加させる予定なので、授業課題の一環
となりました。基礎セミナーには共通テキストが用意され、この中に
地元を知るための題材が用意されています。このように数年前の基礎
ゼミやオリエンテーションとは大きく様相が変わっています。

さて、2年生のゼミでも第1回目は「自己紹介ゲーム」を使ってアイス
ブレイクをしました。しかし、そこに経済学のエッセンスを含む内容
にしています。まず、全員と話をするには何回必要かを考えさせます。
ペアを作って全員と話をするわけですから、ペア探しは(人数N-1回)
で終わるはずです。最初にその説明をして、その通りに進むかを意識
させます。全体を偶数にするので、一人があぶれることはありません。
また、必ず相手は自分を探し、自分も探すというマッチングですから、
N-1回で済むだろうとほとんどの学生が信じ込みます。しかし、実際は
理論のように上手くいきません。実際にそうならない時に「何故か?」
を考えさせて、このゲームが実際の市場経済の暗喩であることを説明
します。求めているのに足りず、ある場所ではダブついているような
話をしました。仲間づくりだけでなく、実際の経済社会に興味を抱く
ようになってもらえればと願っています。

今年度のゼミは以下のように実施されています。卒業生の見学ならび
に激励などを歓迎します。

 1年 基礎セミナー:17名  金曜1限 曙館617教室
 2年 演習(2年):17名  金曜2限 曙館617教室
 3年 経済演習(3年):14名 木曜4限 曙館406教室
 4年 経済演習(4年):20名 木曜5限 曙館406教室

春学期は例年のごとく、テーマごとに4名程度に分かれての研究です。
かつてはグループ研究と呼んでいましたが、チームに変更しました。
というのも、それぞれに愛称をつけてチームワークを円滑にすること
と、秋の名証株式投資コンテストでチーム名を使うためです。今年の
2,3年ゼミのチーム研究は、ICTによって業界はどのように変化するか
を研究します。

CCSでは同じ学年の繋がりしかできないので、縦のつながり手段として
Facebookにある児島ゼミグループ(非公開)にゼミ3年生を登録させて
います。現在、登録数は102名となりましたが、もう少し増えると思い
ます。ここから現役生に対し、発表のアドバイスやゼミ同窓会の行事
などを案内いただけると助かります。


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■編□集□後□記□
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日銀の異次元の金融緩和や消費税の8%への増税と最近は経済に関する
話題に事欠きません。物価だけでなく、給与が上昇するかが注目され
ています。フィリップス曲線が存在するならば、物価上昇にともない
失業率は低下します。これは一例ですが、大学で学んだ経済学という
視点で、現実の経済の動きを捉えてみると面白い時代になっています。
マスコミの記事の受け売りでなく、自分の頭で考えてみること、その
ためのトレーニングは一生続けるものと改めて感じるこの頃です。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2014年3月21日金曜日

第105号(2014.03.21)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第105号
□───────────────────2014.03.21─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.105
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


2013年度もあと10日です。新しい環境へ移行するOB/OGも多い時期ですので、
健康はに留意して、気持ちを新たに取り組んで下さい。さて、大学も次年度
から授業時間の確保がいっそう厳しくなります。また、これまで学位授与式
は3月15日前後でしたが、次年度は2015年3月21日(土)となり、一週間ほど
遅くなるそうです。時代の変化に対応できるだけの柔軟性が求められます。


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■NGU短信 > 学位記と授与式の段
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☆関連サイト:

3月14日(土)に卒業式が名古屋国際会議場にて行われました。正式名称
は学位記授与式で、すでに数年前から名称変更されています。学士課程を
修了した学部生と修士課程を修了した大学院生が参加します。所定の課程
教育を修了した者に学位を授与するという重要なイベントです。

一般的に学位取得には、決められた課程の要件をクリアすることが必要と
なります。多くは論文を課す場合があり、卒業論文・修士論文・博士論文
と呼ばれます。通常は、課程の最終年度に体裁を満たした論文を提出して、
査読者がこれをチェックし、学位授与に値するかを審査します。修士論文
や博士論文では指導教員の他、副査の教員つくパターンが多いようです。
研究内容に関する公開セミナーが必須であったり、口頭試問という試験を
する場合も少なくありません。もちろん不合格となることもあります。

審査や試験の評価には、査読者からの指摘箇所を加筆・修正することから
合格というケースもあります。研究機関によって対応は多少異なりますが、
以上の手続きを予備審査として、本審査へ進ませるという大学もあります。
教授会などで最終評価を決定し、ようやく学位が取得できます。こうした
面倒と思われる手順は、論文の水準を維持するために必要です。

すでにお気づきだと思いますが、ゼミでの卒論指導は一般的な学位論文に
従っています。まず、研究内容をプレゼンにまとめ、これをビデオに収録
します。卒業論文を執筆するのに内容が足りているかどうかを判断します。
次に論文の形式や体裁を整え、定められた期限までに提出します。その後、
ダメ出しを受けて、内容や体裁のクオリティを高めた結果、合格できると
いう手順になっています。すなわち、一般的な大学院での学位論文の作成
プロセスに倣っています。

大学卒業後、さらに大学院で研究したいという卒業生が増えていますので、
このような一般的なプロセスを体験することは有意義です。実際、本学の
大学院以外にも、働きながら早稲田大学大学院や名古屋工業大学大学院で
学び直すという高い志を持ったOBもいます。学位を取ることだけが、目的
になっては本末転倒ですが、アカデミックキャリアは国際的な仕事をする
上では重要です。こうした研鑽する機会から真の実力をつけてもらいたい
と願っています。自らを鍛え、自分の未知なる可能性を切り拓こうとする
姿勢が大事であることを卒業生からも学生に伝えてもらいたいと願います。


────────────────≪  books ≫─
■本の紹介 > イノベーション・オブ・ライフ
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☆関連サイト:http://books.shoeisha.co.jp/book/b101868.html

『イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ
君たちへ』,クレイトン・クリステンセンほか,翔泳社

春休みには授業がありませんが、その代わりに自分の研究活動などで忙しく
なります。研究時間でいろいろな文献を読みます。専門的な論文だけでなく、
これまで積ん読してあった本にも目を通します。最近は電子書籍を購入して
おり、かさばらないので出張時にも持って出かけられて便利です。

さて、積ん読本のひとつが『イノベーション・オブ・ライフ』です。著者の
クリステンセン教授は「破壊的イノベーション」で世界的に有名な学者です。
ハーバード大学のビジネススクールの大学院生たちへの教育や研究から得た
助言が含まれています。学生たちに伝えたいことが本にまとめれています。
超一流のアカデミックキャリアを身につけた人すべてが成功するわけでなく、
中には、ふとしたきっかけで転落の人生を歩んでいる事実があります。なぜ
望んでいない結果になってしまったのか?高い理想や高潔な人生を歩みたい
と思っていた有能な人物であったのに・・・という疑問から生まれた本です。
ともすると啓発本かも知れませんが、内容は経営学に深く関わっています。

最初に思い描いた通りの人生にはならないけれども、努力を続けることから
思わぬ道が拓けてくる可能性がある。実は、それが自分の天職であるという
こともあり、これを「創発的プロセス」として理論に重ねあわせながら説明
しています。実体験の少ない20代では、内容がわかりづらいかもしれません。
しかし、年齢を重ねるほど、クリステンセン教授の理論に基づく説明に納得
できるはずです。そのためには、多くの挫折と少しの成功という経験が必要
でしょう。

ちなみに、「破壊的イノベーション」とはそれまでライバルを寄せつけない
圧倒的な企業も、厄介なイノベーションが登場すると正しい戦略をとっても
優位性を保つことができず、滅んでしまうという理論です。かなり端折った
説明ですので、クリステンセン氏の『イノベーションのジレンマ』を読むと
良いと思います。また、日本語訳版での正しい理解を促すために以下の本を
推薦します。中嶋航一先生の『千と千尋の経済学:資本主義の「化け物語」』
です。Amazonの電子書籍からしか購入(\400)できませんが。大変面白い本
ですので、一読を薦めます。


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■最近のゼミから > 経済学部卒業パーティとゼミ追コンの段
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☆関連サイト:http://www.anacrowneplaza-nagoya.jp/

卒業式の後、経済学部の卒業パーティが金山のANAクラウンプラザホテル
グランコートで開催されました。学部にとって初めてのホテル開催になり
ました。思い返せば、初のゼミ生を送り出した時は、卒業式後のパーティ
もありませんでした。2期生から学部で卒業パーティが開催され、3期生
はその幹事役を引き受けました。以来、学内のカフェテリアで、教授会の
主催するパーティが続いていました。他学部がホテルで開催し始めても、
経済学部は1学年450名と人数も多く、会場探しなどで躊躇していました。

名古屋へ移転した後も同じように実施していましたが、ようやく今年度は
ホテル開催となり、これで全学部がホテルでのパーティ形式になりました。
確かに学生や大学に経済的な負担が増えることになります。でも、やはり
人生の節目にはきちっとした行事も必要と考えます。さらに、社会人とも
なれば当然、社交場へ出る機会も多くなります。その際、最低限のマナー
や立ち振舞ができないのは、あまりにも大きな損失です。若いうちは所作
や身だしなみを覚える必要があります。ゼミの卒業生諸君には、華やかな
舞台で自らを磨いてもらいたいと願って止みません。

パーティでの抽選会では、黄金の右腕でゼミ生への当たりくじを引き当て
ました。その夜、金山でゼミの追い出しコンパが始まりました。3年生は
就職活動の真っ最中ですが、彼らが先輩である4年生をもてなす役割です。
追コンは数年ぶりの開催でしたが、ゼミの時間やサブゼミ・数度の飲み会
を経ているので、学年を超えてコミュニケーションがとれるような雰囲気
になっていました。上下の学年に接点を持たせる従来のやり方が、今でも
踏襲されています。相互に言葉や記念品を交わし、とても温かなコンパと
なったのは言うまでもありません。


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■編□集□後□記□
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自分にとって40代最後の春となりました。思い返せば、名古屋学院大学に
奉職して以来、20年が経過しようとしています。最初の10年はただ走って
きただけという感があり、自分では十分な成果がなかったように思います。
勤続表彰という制度が大学にありますが、10年目でこれを受けた時には、
正直恥ずかしい気持ちが強かったのを今でも覚えています。ゼミや授業の
教育面では、手を抜くことなく努力した自負はありましたが、それ以外の
仕事に対して忸怩たるものがあったのでしょう。論語の「三十而立」とは
ほど遠く、経済的に自立したものの、自らの仕事に満足できる状態であり
ませんでした。

それに比べて後半は本当に激動の10年間だったように感じます。厄年とも
重なり厳しい40代のスタートでした。その後、状況は一転し、少なからぬ
成果を得られたのも、多くの人のお陰です。そこには、さまざまな出会い
や別れがあり、幸運にも恵まれました。そして、ようやく自分のライフ・
ワークのひとつを見つけることができました。やはり孔子の「四十而不惑」
どころではなく迷ってばかりでしたが、面倒がらず動き見て聞いて体験し、
頭で考えた結果が実を結んだと思います。

さて、次の10年はどのようになるのでしょうか。論語では「五十而知天命」
ということですが、おそらく天命を知ることもないまま過ごしてしまうと
思います。ただ、これまで自分が頂いた御恩を次の世代へ送ることだけは
やらねばなりません。新年度から新らしい仕事が始まるだけに、これにも
新鮮な気持ちで取り組んでいきたいと思います。大きな目標を持ちながら
頑張れば、いつか「創発的プロセス」がやってくるはずです。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2014年2月9日日曜日

第104号(2014.02.09)


□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@    第104号
□───────────────────2014.02.09─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.104
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


2014年になり、初めてのコジマガです。年が明けてからいよいよ卒論
指導が大詰めを迎えたので、発行するタイミングを逸していました。
ようやく一段落したので、久しぶりのメルマガとなりました。今年は、
名古屋学院大学と児島が誕生して50年を迎えます。また、大学に就職
してから20年目となります。個人の年賀状にそのようなことを記載し、
節目の年に気持ちを引き締めました。


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■NGU短信 > 卒業論文指導が終了の段
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☆関連サイト:http://blog.ngu.ac.jp/kgakusyu/2013/12/bridgeno3.html

去る2月7日に、児島ゼミナールの2013年度の卒論指導が終了しました。
秋学期の成績開示日に、ゼミ生全員が完成したことで安堵しています。
ゼミ生たちの焦る姿様子は、12月中旬あたりから徐々に出てきました。
直に先輩たちの苦労する姿を見ていないことと、初めての経験だった
だけに、作成に臨む態度が甘かったり、自分の能力への過信が遅れに
つながったように思います。

今年度は1月15日が経済学部としての提出期日で、そこから論文内容の
チェックをし、2月初旬までに成績評価を提出しなければなりません。
毎度のことですが、論文のチェックと加筆修正には大変な労力が必要
です。多くの学生が抱える表面的な課題は以下の2点です。1)他人に
読ませる日本語が書けない、2)ワープロをはじめデジタルツールが
うまく使いこなせない。

まず、大学に3年以上も在籍しているにもかかわらず、文章が書けない
ことは大問題です。どうやって単位取得できたのか、認定した教員側
にも問題があるかも知れません。その中には、成績優秀者として表彰
された学生も含まれているから驚きです。

また、Wordでの作文となると悲惨さは増します。機能を知らないので、
体裁はバラバラでどうして整えるのかわからない学生も見られます。
本学は全学生にノートパソコンを持たせ、情報処理リテラシーの授業
を実施しています。にもかかわらず、この有り様です。単位の取得と
本物の実力はまったく違うということを示す好例かもしれません。

卒論作成プロセスを、社会で生き抜く本物の実力を養成する教育機会
とする必要があります。効果的な実践とするには、教員が一人で学生
を相手にするのでなく、ゼミ生同士の相互扶助を進めることでしょう。
前に表面的な課題を挙げましたが、根本的な問題はマネジメント能力
です。目標を達成するには、いかに行動するかを自ら計画しなければ
なりません。面倒な仕事になるほどこの能力が必要なので、ゼミ生に
求める一番の能力です。

今年度は「はじめに」「おわりに」などの赤ペン指導によって約2本
の赤ペンインクがなくなりました。また、ダメ出し原稿はPDFにして、
CCSのフリーフォルダにアップしました。ファイルの総数は80を超えて
います。提出された完成原稿を元に製本準備しています。毎回、序文
を書いていますので、これを完成させれば準備完了です。新たな試み
としては、今年度からEPUBでの電子書籍化に挑戦する予定です。

18期生たちの指導は終わりました。これで、今年度も無事に終わった
達成感があります。今回もいろいろな挑戦をしました。3年ゼミから
卒論完成まで2年間でルーブリックを使ってきました。このプロセス
でどれだけの力がついたのかを可視化することに成功しました。この
結果には満足しています。また、卒論指導の最中に教育学習センター
からインタビューを受けました。その中で、ゼミ指導の話題にも触れ
ましたら、ブログ記事にまとめてもらいました。もしお時間があれば
ご笑覧ください。


────────────────≪  books ≫─
■ 本の紹介 > 希望のつくりかた
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☆関連サイト:http://book.asahi.com/reviews/column/2011071700414.html

『希望のつくりかた』,玄田有史,岩波文庫

著者は東京大学で、労働経済学を研究している経済学者です。2001年に
出版された『仕事のなかの曖昧な不安 揺れる若年の現在』(中央公論
新社)は、サントリー学芸賞及び日経経済図書文化賞を受賞しています。

若者の不安を研究する中で、人が将来へ希望を持つにはどうあればよい
かという課題が、筆者を「希望学」への研究へと駆り立てたのでしょう。
現状を客観的に分析するだけでなく、どのようにすべきかという政策的
な提言をするためには、希望とは何か、どうすれば希望を抱くのか、と
いう視点での研究が必要です。そして、国民が将来への希望を持ること
ができる社会を実現するにはどうあるべきかという研究に繋がります。

例えば、筆者は現地調査で数度にわたり岩手県釜石市を訪問しています。
かつて鉄鋼産業が繁栄していた頃は、釜石市は大きな賑いを見せていま
した。ラグビーの新日鉄釜石は全国制覇するなど、その名は全国的にも
知られています。しかし、アジア諸国のキャッチアップがあって、鉄鋼
産業が傾いてくると主要産業に依存していた町に活気がなくなります。
とはいえ、その土地で生計を立てて、町の振興に力を注ぐ人々は少なく
ありません。そのような人たちとの関わりから「希望とは」何かを探る
ようなアプローチをしています。ご存知のように釜石市は東日本大震災
で甚大な被害を受けました。それ以前にこの本は出版されています。

さて、この本で心に残った部分は「Weak Ties(弱い紐帯)」の話です。
この用語は、社会学はじめ情報システムやネットワーク理論でも扱われ
ており、マーケティングでも応用されています。ここでも登場したこと
に驚きましたが、確かに役立つ話です。普段から自分の周りにいる人間
は同じ類型であって、広がりに欠けるところがあります。しかし、全く
異なる集団であれば、多様性に富み自分の求めているものと出会う確率
が高まります。例えば、毎日顔を合わせるような組織よりも同窓会など
弱いつながりの方が、新たな機会が広がるということです。

最近はSNSを対象としてネットワーク構造の研究が進んでいます。周りに
いる家族や友人、会社などの強い関係だけでなく、極めて緩い繋がりが
SNSで実現できています。多忙な日常を過ごしていると、周りの世界だけ
で手一杯です。一生という長期的な視点で見れば、緩やかな人間関係を
保っておくことも重要であることを示唆しています。


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■最近のゼミから > ゼミサイト更新の段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/

年末にゼミのサイトを更新しました。個人情報に対応し、暫定版のまま
でしたが、今回の変更では、基本的なデザインは残しながらも、情報を
取捨選択し、必要な情報を全面に出すようにしました。

今日では毎日のように利用するネット上のツールが増えています。授業
ではCCS、SNS(Facebook、Twitter)の他、ゼミOB会でのCMS(XOOPS)、
コジマガのブログ(Blogger)、メーリングリスト(kojimag@)と多様
です。どれを使うべきかは難しい選択ですが、関心あるユーザにとって
ポータルがしっかりしており、手間いらずならばどれでも構わないはず
です。サイトの構成に正解はありませんが、今回の更新では時代の流れ
を取り入れてみました。主な変更点や構成内容は以下のとおりです。

まず、ヘッダー部分には外部サイトへのリンクとして、大学公式サイト
facebook(大学・児島ゼミ)、ゼミOBサイトとしました。タイトル名の
背景色は本学のスクールカラーにして、ファビコンも付けました。

次に、左カラムです。20年に渡るゼミのデータやゼミ運営のノウハウを
掲載しています。これらを蓄積して公開する場所は、ゼミのサイトしか
ありません。確かにFacebookやメルマガ、Twitterは即時性があります
が、ゼミで必要なTipsをここから探すには不向きです。また、CCSでは
学年ごとにクローズであり、1年限りなので長期継続するゼミでは問題
があります。アーカイブとしての機能に優れるのは、ゼミのWebサイト
です。そこで、クリエイティブ・コモンズでのゼミ教材を中心に再構成
しました。4年生の卒論指導に関するファイルは、ここから誰でも入手
できるようにしました。さらに、ゼミでの新たな指導法や活動記録は、
年に2回程度、更新できればよいと考えています。

2015年にはゼミが創立20周年となりますので、そろそろ過去のデータを
纏めておかなければ散逸してしまう恐れがあります。そこで、サイトの
更新にあわせて、クロニクルの整理をしました。■になっている部分が
わからなくなっている部分です。写真に日付が入っている行事は本当に
便利でした。卒業生の皆さんは、お手持ちの資料から調査してもらえる
と助かります。

そして、右カラムにコジマガの見出しを最新号から順に提示しています。
2010年にコジマガをブログでも保存し始めたことで、このようなリスト
をRSS機能で自動作成することができました。これで最新号も自動的に
表示され、手間いらずです。コジマガとうまく共存できるような構成と
しました。なお、最下段は、児島がアメリカ留学でお世話になったUCF
とCDLのリンクが張ってあります。


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■編□集□後□記□
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昨年末(12月30日)にゼミOB会の主催による忘年会が開催されました。
多くの出席者があり、遠方より駆けつけてくれた卒業生もいて、いつも
のように楽しい会となりました。3・4年の現役生の参加もあり、きっと
彼らには大きな刺激になったように思います。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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