2019年7月22日月曜日

第150号(2019.07.22)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第150号
□───────────────────2019.07.22─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.150
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


今回のコジマガで、切りの良い150号に到達しました。祝150号とすべきかも
しれません。2003年6月に創刊したので、実に16年の歳月が経過しました。
この間、時代も平成から令和になりました。2年後には創刊以降に生まれた
学生が入学するのでしょう。自分が生まれる前の話は、たとえテレビで見た
としても実感はないでしょう。ゼミがスタートした頃の話やインターネット
の黎明期は、今の学生にとっては20世紀の出来事として日露戦争(1904年)
などと同列に感じられるのかもしれません。


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■NGU短信 > 父母懇談会での個人面談の段
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☆関連サイト:https://kojimag.blogspot.com/2017/07/nagoya-gakuin-university-faculty-of.html

一昨年までは、6月に父母会総会のみが開催されていました。ここには教員
部長だけが出席していましたが、昨年からは同日の午後に父母懇談会を開く
ことになりました。行事には教員との個人面談があります。面談は希望する
親のみですが、今年もゼミ生の親との面談を行いました。

スケジュールでは、1組あたり30分と十分な時間を設けています。予定数は
5組以内でしたが、今回は6組の親と面談しました。やはり、毎週会っている
学生なので、話す内容には事欠きません。家庭内での側面を知ることができ
これからのゼミ指導にも役立ちます。

また、この時期に面談できる意義は大きいと思います。学期末まで授業回数
は残り5回程度しかありませんが、試験前の最も重要な時期です。学生の中
には欠席過多で、すべての科目を放棄してしまう(取得単位数が0という)
者がいますが、大学だけは救済手段がありません。ここに家庭からのアプ
ローチを加えれば、少しでも救かる可能性があります。0単位では見通しが
立ちませんが、数単位でも取得できたなら、次の学期に向けた厳しい計画
が少しばかり和らぎます。

さらに、参加したご父母の満足度も高まります。学生本人を知らない教員
が面談した場合、成績簿などを見てありきたりの内容しか説明できません。
しかし、教員と所属学部が同じで、少人数のゼミに所属している学生なら、
いろいろな話ができます。今後の学修などでの最重要事項を親へ知らせる
ことも有効です。

日程変更を伴う大きな改革でした。これによって関係者の満足度の向上や
指導上の効果が高まることが期待されます。


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■最近のゼミから > 株主総会に出席して考えたの段
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☆関連サイト:https://nagoya-stock-exchange.com

前号でも案内しましたが、春学期のチーム研究報告会の詳細が決まりました。

 日時:7月25日(木) 16時15分~
 教室:名古屋キャンパスしろとり 曙202教室
 発表:3年生 4チーム(1チーム 20~25分)
 ビデオ撮影と聴衆(4年生17名ほか) 

また、その後の反省会・慰労会(ゼミコンパ)は以下の通りです。

 場所:創作和食 華
 集合:金山総合駅 南口 19:00
 開始:19:30

また、夏休み宿題を提示しました。3年生は日本語トレーニング(読書と作文)
と企業研究、4年生は卒論準備です。貴重な休みの時間をうまくマネジメント
して、大きな成果につなげてもらいたいものです。

この秋も名証株式投資コンテストは開催される予定ですが、担当者のお話では
今回で10回目だそうです。最初は、バーチャル投資ゲームで株式投資に興味を
持ってもらい将来の投資家を増やそうという目的で、社会人に向けたイベント
でした。その後、大学生に対する金融リテラシーや地元企業を知るための教育
機会になることで、本学が大学として初参加しました。これが地元のメディア
に取り上げられて以来、大学対抗イベントという内容へ進化してきました。

毎年、ゼミとして名証株式投資コンテストに参加しているにもかからず、実際
に株主総会を体験する機会はありませんでした。そこで今回、初めて株主総会
へ出席してみました。参加した企業は、知り合いが役員として信任される議案
もありましたが、やはり興味本位のみです。

平日の朝10時からスタートですので、仕事を持っている投資家は、都合が悪い
と出席できません。しかし、ホテルの大きな会場はほぼ満席で、第2会場まで
準備されていました。かつてのように出席者にお土産の用意はありませんが、
それでも多くの方が来ています。会場は白髪の方ばかりで、出席者のほとんど
が高齢者という感じでした。

株主総会の出席者の状況を見て、いろいろと考えさせられました。まず、格差
社会です。現在、金融庁の老後資金2000万円が話題となっていますが、すでに
投資をしている高齢者もいるということです。マスコミはこぞって年金制度の
不完全性を取り上げていますが、リンダ・グラットンの研究が話題となった頃
から100年ライフへの社会変化とその準備の必要性を伝えることが重要だった
ように思います。併せて、株式も流動性の高い資産だけに、資産のある高齢者
がオレオレ詐欺のターゲットになっていることを再認識しました。

次に、総会の内容です。今回の株主総会は企業も地元の公益事業だったからか、
質疑応答は極めて緊張感が希薄でした。質問が、卑近なサービスに関すること
やオタク系の自己満足?と思うような内容でした。テレビで見るような物言う
株主というような経営側と資本家の対立構造はまったく感じられませんでした。
当然、質問に対するリプライはほぼゼロ回答です。

映画『ウォール街』での投資家ゲッコーが株主総会で行う演説とはかけ離れた
状況です。この場面は、学術情報センターでDVDを借りてきて、2年生のゼミで
解説をしながら観せます。こちらの説明が下手なこともあって、学生の反応は
いまいちです。資本主義の負の側面、Greed(貪欲)を体現したシーンです。
敬神愛人の大学に通う前途ある学生に貪してはいけないという反面教師として
主人公ゲッコーを紹介しています。

最後に、今回の株主総会はグローバル経済や情報社会とはまったく縁遠い内容
でした。それでも、しっかりと業績を上げている企業で、今後を見据えた経営、
社会貢献している事業もわかりました。これからも都合が合えば、株主総会に
出席して、直接、企業の話を聞いてみたいと思いました。ただし、それには、
株を保有しないといけませんが・・・。何事も体験が重要です。


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■編□集□後□記□
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今春、ゼミのFacebookグループ(非公開)が200名を超えました。コジマガ
はMLですが、すでにメールでの配信は中止して、Blogでの投稿に切り替えて
います。最新号の発刊案内をFacebookグループにポストしています。ゼミの
卒業生でグループに未登録の方がおられましたら、ご案内ください。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2019年7月3日水曜日

第149号(2019.07.03)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第149号
□───────────────────2019.07.03─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.149
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


すでに7月ですが、新しい授業時間帯にまだ慣れていません。切りがよく分かり
やすい開始終了時間になったものの、これまでの習慣が染みついており、対応に
苦慮しています。年齢を重ねると適応力が欠如するのを我が身を持って知らされ
ました。変化への対応ができないとなると、目まぐるしい激変の今、取り残され
ることは必至です。体と精神の柔軟性の向上が課題です。


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■NGU短信 > 学びの拠点"knowledgE"の段
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☆関連サイト:https://kojimag.blogspot.com/2018/05/141.html

新学舎である<たいほう>が昨秋に完成し、国際センターや社会連携センターが
しろとりから移転しました。かつての場所をいかに活用するかは、学長の意向で
「学びの拠点」を設置することになりました。法学部は翼館、外国語・国際文化
学部はグローバルリンクスという感じになっているので、経済・商・現代社会の
3学部の学生が集い学べる場所を整備するという構想です。

曙館1階には国際センターがありましたが、旧事務室(南側)の場所は経済学部に
iラウンジ(北側)は商学部に割り当てられました。そして、教育学習センターが
あった曙館3階のアクティブラーニング教室(ここは2018年度春にゼミ教室として
利用しました)は現代社会学部の拠点になりました。愛称は、経済がKnowledgE、
商学部はInc、現代社会学部はOasisとなりました。経済学部を表すため末尾のEが
大文字になっています。

昨秋から続いた改修が終わり、ようやく使える状態になりました。運用は各学部
に任されています。いまだ手探り状態で盛んに活用されている訳ではありません。
経済学部の基本コンセプトは、学部生が自分たちで集い、学習をするという場所
です。そこで、学術情報センターのセミナールームと同じような利用法(食事や
遊びは禁止、キャップ付きの飲み物はOK)を援用しています。なので、学術情報
センターのセミナールームが使えない場合も、KnowledgEで勉強できるようになり
ました。

児島ゼミでは、サブゼミと非常に合っていると思います。すでに3年生がチーム
研究の場所として使ったり、4年生はサブゼミで利用しています。先日、4年生が
Facebookへ写真をポストしたので、ご存じの方も多いと思います。ゼミでもまだ
使い勝手が分からない状況ですが、使用頻度が上がるうちに快適な学習場所へと
進化するに違いありません。かつて、瀬戸キャンパスでのマルチメディア教室が
思い出されます。この教室にはいつもゼミの誰かが勉強していました。

経済学部では、KnowledgEにゼミ紹介のポスターを常設しました。今後は、卒業
研究発表会やゼミ対応コア6コンペのトロフィーやの案内ポスターなどが展示さ
れると思います。また、コア6関連のパンフレットやアイテムを置いたり、BIPに
関する資料も良いでしょう。さらに、持ち出し禁止とすれば、ゼミナールごとに
まとめた過去の卒業論文集を閲覧できれば、貴重な参考資料にになります。この
ようにここに来ると経済学部の特色教育や成果が一瞥できるようなエリアとなる
ことが期待されます。

今春、リハビリテーション学部が名古屋キャンパスへ移転してきました。毎日、
多くの学生が夜遅くまで学習する学部です。既存の他学部が良い影響を受けて、
皆が勉強するようになれば、大学はステージにアップできると思います。学びの
拠点がやる気のある学生を支援する施設になることを願っています。


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■最近のゼミから > 春学期の指導内容の段
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☆関連サイト:

5月の新歓コンパ後は皆がチーム研究に注力しました。今年度は昨年と比べて、
全体に苦労している感じがします。困った時こそ、皆で集まり一所懸命に取り
組み、さらに先輩に尋ねたり、事前にリハーサルをして、見てもらうことなど
が必要でしょう。社会人予備軍としては、これらの習慣を身につけておくべき
だと思います。

3年生のチーム研究のテーマは、昨年と同様に「地域課題とICTソリューション」
としています。地域も同じにしているので、4年生からのアドバイスが期待でき
順調に進むと考えたからです。

 A) 名古屋港・金城ふ頭エリア
 B) 名古屋城・名城公園エリア
 C) 円頓寺商店街エリア
 D) 瑞穂運動場エリア

3年生ゼミでは、まとめの発表に向けて各チームが努力しています。6月中には
チーム発表ではなく、PDCAとして振り返りの時間を設けました。これまで作成
したPowerpointのスライドを確認・印刷させ、論理展開が十分なストーリ作り
の指導をしました。そのために最初に結論を述べ、根拠となる理由を説明する
ようアドバイスをしました。残りのゼミの時間でどこまで完成度を高めてくる
かに期待しましょう。

春学期のゼミ最終日である7月25日には恒例のゼミ発表会を行います。いつもの
ように春学期での成果をビデオ収録し、3か月の成長を確認するとともに今後の
学修につなげます。3年生たちの発表を見てみたいという卒業生の方は、是非、
ご参加ください。その後の慰労会・情報交換会にも参加いただけると幸甚です。
案内はゼミのFacebookにアップされるので、ご確認ください。学生は翌日から
定期試験ですので、飲みはほどほどにということになろうかと思います。

1年ゼミ(基礎セミナー)は、活動報告会が7月2日(火)3限に行われました。
今年度から火曜日3限には授業を設定せず、学生の活動や学部の行事に充てて
います。この時間で、すべてのゼミが「まりづくり」に関する短い発表をしま
した。ありがたいことに、昨年に続き児島ゼミが入賞しました。準備も十分で
ない状況だっただけに、まったく驚きの結果です。

2年ゼミは、例年通り1年次の学びを確実にする内容で、タイピングの基礎から
ビジネスレベルの確認、データ収集から統計による自己分析、効果的な発表を
Powerpointで行っています。今年のメンバは、教えやすいこともあってかなり
進んだ内容までを扱っています。どこまで伸びるかが楽しみです。


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■編□集□後□記□
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東京オリンピックチケットの抽選は見事に外れました。また、神戸マラソン、
大阪マラソンの申し込み抽選も落選。1週間に3つも外れるとガックリします。
とはいえ、これらは大した努力をせず運だけの話です。ふと、4年生の就活を
思い出しました。就活生のお祈りメール(不採用通知)は全力で取り組んだ
にもかかわらず不本意な結果なので、そのダメージはきついものがあります。
就職活動や卒業論文は自分でやらなければ、誰も代わりにやってくれません。
気持ちを奮い立たすには難しいときもあります。これもうまくマネジメント
できるようになると、さらに強くなれることでしょう。


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