2007年10月7日日曜日

第33号(2007.10.07)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第33号
□───────────────────――2007.10.07─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.033
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。

10月になって酷暑の夏も過ぎ去り、ようやく秋らしくなってきました。

浜松でのゼミの飲み会は大変楽しかった。初めて名古屋以外でのOB会でした
が、何事もやってみるものですね。幹事を引き受けてくれた石川君に何かと
苦労をかけてしまいましたが、ハプニングも笑えます。.NETは練習のつもり
で書いてもらうことが何よりです。気楽に新しい行事に挑戦したいものです。
例えば、飲み会前にOB会主催のボーリング大会などどうでしょうか?10周年
の時にはゴルフコンペという案がありました。何事も少人数から始まります
ので、いずれチャレンジしたいものです。


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■NGU短信 > 文章力と編集力は必要の段
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☆関連サイト:

文書を作成するという作業は、学生時代には壁のように立ちはだかる学生の
悩みのひとつでしょう。最近はネットからコピペをして、堂々とレポートを
出すつわもの(アホともいいます)もいます。しかし、そんな学生に限って
コンピュータ能力は著しく低いという傾向があります。というもの、一瞥で
わからないように手を加えることもできないのですから・・・トホホ

文章を書くにはテキストエディタがおすすめです。サブゼミなどで私の話を
聴いた人もいるかと思いますが、文字入力には文字書式のデータは全く必要
ありません。フォントに色をつけたり、大きさなどは文章がある程度、完成
させた後、Wordでマウス中心に行えば効率的です。頭の中にある考えを文章
で表現するには、キーボード操作に集中した方が良いと思います。

また、エディタはネットからの引用も容易です。コピーではHTMLに付属して
いる書式データまでもコピーします。自分の文書と書式を統一するにも面倒
ですが、テキストエディタでは文字データしか貼り付けないので、引用後の
処理が楽になります。

インターネットのデータをコピーするには、ある程度の知識や技術が必要で
すが、自分で苦労しないと身につきません。これを身につけるのが卒論作成
です。なぜ苦労して卒論を書くのか?という問いには、迷わず大学生である
からというように応えます。コンピュータ技術だけなら専門学校の方が分が
あるでしょう。また、20世紀ならばパソコンを使えなくてもホワイトカラー
になれました。

しかし、21世紀になって文科系学生には目的にあったソフトウェア操作能力
は非常に重要です。さらに文章が書けず、コンピュータが嫌いという学生に
とっては厳しい状況でしょう。いずれも将来、必要となる能力ですからこれ
を避けて通ること自体に問題があると思います。文章においてはバーバルな
コミュニケーションが必要です。動物はノンバーバルなコミュニケーション
が中心であるのに対し、人間は言葉を上手く使うことができます。大学生で
あれば、これが強く求められることでしょう。

仕事を効率的にするツールのひとつがコンピュータです。また、良い仕事を
するには、チームのメンバーとの綿密なコミュニケーションと信頼関係は欠
かせません。これらが「人間力」の基礎を形成します。卒論の作成過程には、
これらの能力を養成するに十分なエッセンスが入っています。教えてもらう
だけというのでなく、自分で頑張り、人に教えて、人から学ぶという姿勢が
身につけば、卒論を作成した意義は大いにあると思います。

幸い4年次の「卒業研究」が選択科目となっても、ほとんどのゼミ生はその
意味を理解して、3年次から卒論作成に励んでいます。また卒業研究発表会
にも意欲的に取り組んでくれます。3年次からのコツコツと積み上げた努力
と苦しい時期を乗り越えた結果として実力が現れてくるはずです。ただ卒業
に必要な単位のために「卒業研究」を選択するという低次元ではありません。

文章力と編集力の育成プロセスこそ、大学生の学ぶべき内容かもしれません。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.tiesnet.jp/

秋学期の授業が始まりました。毎度のことでゼミ活動の中心は論文作成指導
ですが、今年度はTIESを積極的に利用します。具体的には、これまでのよう
に日本語ダメ出し作業の経緯をPDFファイルにしてTIESにアップ、各自の卒業
研究発表をビデオに収録しアーカイブという手法です。

これまでのゼミにおける指導方法をWebに移行しただけですが、思った以上の
成果が得られました。昨年、実験的に試してみましたが、効果に興味津々です。
今年度は本格的に4年生に適用・実施してゆきます。

名古屋キャンパスでサブゼミをどのように実施するかという問題があります。
瀬戸のマルチメディア実習室のような皆が気楽に集まって、勉強するような
空間が名古屋にはありません。これまでのOB達がそうであったように彼らも
自分たちのスタイルで場所や制度を利用してくれるでしょう。

□ゼミ予定 : すべて名古屋キャンパス白鳥学舎506教室
 2年ゼミ:月曜 10:50~
 3年ゼミ:月曜 15:00~
 4年ゼミ:月曜 16:40~

すべて月曜日にまとまっているので、2~4年の学年を超えた切磋琢磨によって
いっそうの人間力の形成を期待します。よく参加している学生はその分だけ、
伸びてゆくというシステムが確立しそうです。4年生は自分の卒業論文を1日
でも早く仕上げることを目標にお互いにダメ出しを実施します。また、3年生
には卒論テーマを探しながら、プレゼンを中心とした資料作りを求めています。

また、新しいゼミの手法を忘れないために.NETへメモ書きをしておきました。
あわせてゼミ募集などの時期についても.NETに掲載しておきましたので、一度
ご覧いただければと思います。

□これからのゼミ行事予定
 ゼミ写真(10/)
 社会見学・ゼミ合宿
 卒業研究発表会
 4年生卒論発表会
*詳細は.NETから連絡するようにさせます。


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■編□集□後□記□
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この夏はよく仕事をしました。北海道と東京の長期出張、夏の集中講義、
お盆には研究室に籠っての論文作成など・・・充実した日々でした。
秋から冬にかけて何をすべきかを予定を立てながら、目標をクリアしたいと
思います。特に、秋は学生の卒論のために全力集中しなくてはなりません。
今年こそ年末・年始をゆっくり迎えることができるように・・・