2013年8月31日土曜日

第100号(2013.08.31)


□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第100号
□───────────────────2013.08.31─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.100
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


記念すべきコジマガ第100号です。創刊号が2003年でしたので、実に
10年の歳月が過ぎました。継続できたのは、何より読者がいるからで
自分一人では絶対に続かない仕事です。また、何事もコツコツと継続
すれば、いつかは達成できることもあらためて実感しました。

執筆の作業量を計算してみます。仮に1号を書くのに4時間かかったと
すると400時間で完成です。一日の仕事を8時間とすれば、約50日分に
相当します。メルマガの作成が仕事かどうかは明確に区分できません
が、日常業務をこなしながらだと発行もままなりません。その証拠に
第99号からだいぶ間が空いてしまいました。やはりアメリカ留学中に
発行回数を増やすことができたので、10年で達成できたと思います。

次の10年でまた100号を発行することは難しいかもしれません。しかし
今後は年間あたり5号を目標に出して行ければと思います。これからも
ボチボチと書き続けたいと思います。


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■NGU短信 > 50周年記念事業の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/outline/logo.html

100号記念ということもあり、今回は節目という話題を取り上げます。
来年2014年は名古屋学院大学の創立50周年にあたります。大学設立の
1964年はアジアで初となる東京オリンピックが開催、東海道新幹線の
開業年でもあります。まさに高度成長の真っ只中です。小生も1964年
生まれなので、来夏には50歳を迎えます。

最近、学内で50周年記念に向けた活動が散見されるようになりました。
やはり目につくのが大学のイメージロゴです。お気づきの方も多いと
思いますが、5年ほど前から大学は広報活動に力を入れ始め、メディア
への露出が増えました。併せて、ブランドイメージを醸成するために
スクールカラーを使った統一ロゴで、イメージの浸透を図っています。
(瀬戸だけの時代は外部発信という意識が極めて希薄で、卒業生には
寂しい思いをさせました。)

昨年までパンフレットや広告には「from here ここからはじめよう」
というコピーを使っていました。今年度からは50周年のマークを用意
し、キャッチコピーも"LOOK FORWARD"に刷新しました。意味の通り、
将来に目を向けるという意思を表してします。大きな区切りを迎え、
さらに前進する大学として相応しいコピーかと思います。名古屋学舎
の曙館にある吹き抜けには大きなバナーが吊るされており、来学者や
在学生に大きなインパクトを与えています。

また、大学では50周年記念誌を出版予定で、編集委員会が組織されて
活動しています。昔の資料や話がまとめられることでしょう。そして、
来月は教職員の集合写真を撮るそうです。これまでそのような機会が
なかったのも驚くべきことです。

経済学部の授業の中でも展開します。秋学期から「現代経済事情」と
いうリレー講義の責任者を担当します。この授業テーマを50年または
半世紀として先生方に依頼をしました。協力的な先生方が自分の専門
分野から日本経済の半世紀を振り返ってもらい、学生に気づきの機会
を与えてもらえることを期待しています。将来の日本経済を考える上
にも過去の半世紀をおさえておくことは重要です。

大学だけでなく、同窓会でも記念イベントが用意されるのではないで
しょうか。名古屋学院大学にかかわる人々が、節目に参加することで
大きく前進できるはずです。今月には文部科学省の「地(知)の拠点
整備事業(大学COC事業)」に採択されました。今回の補助事業は規模
も大きいので、かなりの競争倍率でした。これを突破できたひとつの
理由はこれまでのコツコツと積み上げた実績の成果でしょう。(COC
については次号で紹介予定です。)

このように50周年を見据えて、名古屋学院大学は大きく変わってゆく
息吹が感じられます。日本の大学がそうである以上に、大きな変貌を
遂げるのではないかと期待しています。OB/OGの皆さんも大学を遠く
から見守りながら、暖かい応援をお願いします。


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■最近のゼミから > 春学期のまとめと夏のサブゼミの段
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☆関連サイト:

去る7月18日(木)に、3年生ゼミが春学期のグループ研究をまとめる
発表会を実施しました。ゼミの恒例行事で合宿形式で続けてきました
が、学期末テスト直前ということで合宿はとりやめにしました。

何人かの卒業生が学内の発表会場へ来てくれました。そして、学生へ
建設的なコメントを与えてもらったことが何よりでした。さらに、Fb
から追加のコメントを加えてくれたのはありがたい限りです。(児島
ゼミのFbグループからチェック下さい。)

続く飲み会は、金山の居酒屋へ移動し、慰労会を兼ねた打ち上げです。
3年生は夏休み直前だけに、就職への意識が少しずつ出てきてきます。
とりわけ、4年生が苦労している姿を直接見て、実際に話を聞くことで
意識が大きく変わったように思いました。

8月3日から夏休みが始まりました。秋学期の開始は9月20日ですので、
昔より2週間ほど短くなっています。とはいえ、学生にとって長期の
休みほどの特権はありません。課外活動や留学やインターンシップと
いった講義では得られない経験を積んでほしいものです。多くの学生
に聞けば、ダラダラと過ごしてしまったと後悔の言葉をを口にします。
やはりセルフマネジメントができていないのでしょう。そこで、今夏
はゼミで宿題を出しました。

目的は少しでも知的訓練をすることと秋以降のゼミをスムーズにする
ためです。授業が再開してから慌てているような学生では困りますし、
そのまま社会へ送り出すのも大学としても無責任です。彼らの自主性
をフォローするために、この夏はサブゼミを開いています。夏のサブ
セミは10年ぶりでしょうか。この日程は、Fbにもアップされています
ので、OB/OGの皆さんもお時間があればお越しください。

4年生には「卒論原稿のWordと発表用Powerpoint」を請求しています。
また、3年生には、読書と作文、自学自習(SPI)などを求めています。
ちなみに、読書と作文の課題は「本のいずれか1冊を読み、A4用紙1枚
にまとめる」というものです。以下が本のリストです。

01. 高橋是清と井上準之助 − インフレか、デフレか(文春新書)鈴木隆
02. 平成不況の本質 − 雇用と金融から考える(岩波新書)大瀧雅之
03. 競争の作法 − いかに働き、投資するか(ちくま新書)齊藤誠
04. 仕事のなかの曖昧な不安 − 揺れる若年の現在(中公文庫)玄田有史
05. 次世代インターネットの経済学(岩波新書)依田高典
06. インターネット新世代(岩波新書)村井純
07. ウェブ進化論(ちくま新書)梅田望夫
08. なぜ3人いると噂が広まるのか(日経プレミアシリーズ)増田直紀
09. 不透明な時代を見抜く「統計思考力」(ディスカヴァー21)神永正博
10. 数学的推論が世界を変える(NHK出版新書)小島寛之

宿題の出来映えも気になりますが、やはり最大の目標である卒業論文を
期日通りに仕上げて欲しいものです。卒業研究発表会で入賞できる水準
までにしてくれれば、何の問題はありません。それだけにサブゼミだけ
でなく、かつてのように皆で一緒に取り組む卒論ガンバロウ合宿などの
復活に期待しています。


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■編□集□後□記□
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気づけば8月も終わりです。連日の猛暑が影を潜て、少しずつですが
秋の気配が感じられます。自分の仕事では、2つの大きな懸案に一区
切りをつけたことが成果でしょう。かなりの長期間にわたってしまい
これ以上の先伸ばしは難しかったのですが、最後まで諦めずに粘った
甲斐がありました。これらの結果は少し先になりますが、果報は寝て
待つことにします。

さて、この夏の飲み会は日程的に難しいことで見送りとなりましたが、
秋のホームカミングにでもお会いできればと思います。Fbつながりで
自分の近況をポストしてくれている方々には、きっと懐かしいと思わ
ないかもしれません。それがSNSの強みでしょう。


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