2008年2月26日火曜日

第38号(2008.02.26)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第38号
□───────────────────――2008.02.26─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.038
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。

マイルポストが日比野駅前にオープンして1ヶ月あまりです。これまで瀬戸で
実績がある店舗だけに、その注目度やパブリシティは大きいものがあります。
テレビやラジオ・新聞に取り上げられる度に、店長であるゼミ生が登場します。
OB諸氏にとってより身近に感じられるのではないでしょうか。マイルポストに
立ち寄られましたら、是非、その感想を.NETにアップしてください。


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■NGU短信 > 人工芝グランド(瀬戸キャンパス)の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/

去る2月22日に瀬戸キャンパスでグランド完成式が挙行されました。昨年末から
第1グランド(ラグビー・アメフト場)の改修工事とともに野球場の排水工事と
アーチェリー場の移転も含めての大がかりな工事でした。

第1グランドには一面に人工芝が敷かれており、緑の絨毯が眩いばかりです。
新装したグランドは、心地よい足の感覚とともに想像より開放感があります。
以前とは全く違った場所に思えるほどです。多くの近隣大学もすでに人工芝で
整備しているだけに、これで対等以上になったといえます。

式典当日は、2月とは思えないほどのとても暖かい一日でした。冷たい北風が
吹くこともなく穏やかな日和ですので、屋外のイベントには最高の日でした。
キリスト教式にのっとた厳かな式典に続いて、お披露目などがありましたが、
これらからを期待をさせるようなワクワク感があります。

午後からは公開練習が行われましたが、クラブ員も皆、嬉しそうです。温かい
陽差しや見学者の視線に包まれている彼らの動きを見ていると、思わず笑みが
こぼれてきます。白いユニホーム姿で緑の絨毯で走り回る姿は、本当に鮮やか
で、これ以上ない至福のシチュエーションです。

アメリカンフットボール部の部長をお引き受けしてから今年で10年目ですが、
まるでField of Dreamのワンシーンを見ているようです。


―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=18687903

『「粗にして野だが卑ではない」石田禮助の生涯』、城山三郎、文芸春秋
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気骨ある愛知県出身の作家城山三郎氏の作品です。氏の作品『気張る男』の
主人公である松本重太郎についてはkojimag@02で述べています。お亡くなり
になりましたが、氏は個人情報保護法が国会を通過した時にテレビに出演し、
憤慨たるや凄まじい気迫を感じたのを覚えています。

さて、これは昭和63年に別冊文藝春秋に発表されたベストセラー小説で、当時
「粗にして野だが卑ではない」という流行語になった程です。主人公は、民間
から国鉄総裁になった石田禮助の話です。

主人公は三井物産に勤務し、長い海外生活を経験しています。しかし、自分を
マンキーと称して雑な人間と思っているところが人間味があります。裏と表を
使い分けることなく、合理的なものの考え方をするも、自分の行動には決して
卑しくないという精神はとても魅力的です。

国鉄の合理化は小泉内閣の郵政民営化の手本になるほど、難しい改革でした。
国労や族議員などの大きな影響のもとにあり、親方日の丸的な非効率経営は、
国の予算を圧迫する程です。巨大な公的組織のトップに立つことは、矢面に
立たされるということで、要職を引き受けるには相当な覚悟が必要になります。

今、「粗にして野だが卑でもある」という大人が増えています。自分の保身や
自己利益のためたけに行動することに躊躇いを感じない人たちはどの組織にも
いるはずです。日本の伝統的美意識や「武士道」とはほど遠い卑しい価値観で
あり、そのようにはなりたくないという反面教師もいます。

いまだに若者の純粋さを持ち理想を胸に頑張っている人にお薦めの一冊です。
ちなみに文庫本は380円ですから、コーヒー一杯の価格で多くの感動とともに
豊かな人生観をもたらしてくれることでしょう。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.tiesnet.jp/

名古屋に移転して辛くなったことは、サブゼミを開催する空間が無いことです。
瀬戸キャンパスではマルチメディア実習室があり、研究室からも近く何かと便利
でした。名古屋キャンパスの学術情報センターは綺麗でよいのですが、サブゼミ
となると多くの学生の中で使い辛く、クローズする時期や時間にあまり融通が
利きません。卒論の仕上げのためには、十分な時間や施設が欲しいところです。

ガラス張りのミーティングルームが利用できそうでしたので、早速予約し、利用
してみることにしました。最初は、外から覗かれているようで気恥ずかしくも
ありましたが、慣れてくるうちに使い勝手もよく、結構、利用できそうかなぁと
いう感触を得ました。

頑張っている学生の姿が知られることは組織の活性化になります、彼らの自信
にもつながります。案外と見られている緊張感は、良いのかもしれません。卒論
指導をするときには、あたかも受験生を扱うようです。頑張るのは私でなくゼミ
生なので、叱咤激励するしかありません。卒論の取組や完成のプロセスを改善
していますが、今年の3年には卒論完成へ王手をかける学生が出てきました。
今後の成果が楽しみです。

ゼミの朗報です。3年の柴田勇紀君が第22回全日本学生スキー技術選手権大会で
男子個人総合で優勝しました。(最近のゼミ生は、サークルや部活のリーダーが
増えているのが特長です)


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■編□集□後□記□
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先月の幕張への出張では、OBから電話をもらい一緒にランチをするという機会に
恵まれました。久し振りに会って、ゆっくり話をきけるのも素敵な時間でした。
また.NETからスケジュールをチェックしていたことに感心します。これがネット
の楽しみでしょうか。