2019年1月7日月曜日

第146号(2019.01.07)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@    第146号
□───────────────────2019.01.07─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.146
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


2019年が始まりました。念頭に際し、皆さまの益々ご発展を祈念しています。

今年の正月は暖かい日に恵まれています。この時期には、ラグビーの地区対抗
全国大会が瑞穂ラグビー場で行われます。昨年、名古屋学院大学はこの大会で
初優勝しました。今回も名古屋学院大学は決勝まで駒を進め、東京学芸大学戦
はシーソーゲームという展開で、観ている方はハラハラです。残り1プレーで
まさかの1点差逆転負け。ですが、ノーサイド後、スタンドからどちらの選手
にも温かい拍手が送られていました。


───────────────────────
■NGU短信 > 平成最後のゼミ忘年会の段
───────────────────────
☆関連サイト:https://kojimag.blogspot.com/2013/04/nagoya-gakuin-university-faculty-of.html

12月29日にゼミ卒業生による恒例の忘年会がありました。いつもの山ちゃん
(東急ホテル南)とは違い、栄寄りの店でした。年末ともあって、入店待ちの
お客さんがすごい状態でした。定刻通りにスタートし、徐々に集まって参加者
は20名ほどで、楽しい年の瀬になりました。今回は1期生から3期生多く、年齢
層が高めの印象でした。現役の4年生が2名いたにもかかわらず、おそらく平均
年齢は40歳を超えていたと思います。(児島だけで40歳の平均を14引き上げて
いますから・・・)

酒を片手に、税理士試験に合格した話題や通関士の資格をとった連絡を受けて、
皆のキャリアアップに対し、我がことのように嬉しく思います。また、新たに
チャレンジをする報告にも、将来の成功を祈念せずにはおれません。この餞に
リンダ・グラットンの『Work Shift』の話をしました。(本の内容については
関連サイトを参照下さい)

各々が自分を語り合って、とても素晴らしい光景です。世代を超えた交流は、
互いの価値観や背景を理解しなければなりません。コミュニケーション能力と
いうのは、このような場でも養われるのでしょう。こうして平成最後の忘年会
はお開きとなりました。

飲み会の席で卒業生の何人から「最近の学生はどうですか?」と聞かれました。
やはり、社会人として多くの新入社員に接しているだけあって、気になるので
しょう。コジマガにゼミ生の動向は書いているものの、簡単な表現として示し
ていないので、以下のような回答をしました。最近の学生には昭和のやり方は
通用しないこと。昨年のスポーツ界での指導者による不祥事は、いずれも昭和
風の体育会的発想が起因していると思います。やはり、学生(選手)が自分ら
で考え、目標を共有し、コミットさせることが組織には重要だと思います。

昔のゼミ指導には昭和的な色合いが強く出ていましたが、最近は毎回本ゼミで
一人ひとりミニッツペーパーで1週間の振り返りをさせ、その反省から今週の
目標を立案し、具体的にどのように実行するか(サブゼミへの参加予定など)
を書かせています。また、ゼミ全員の卒論進捗とサブゼミへの参加状況を記録
しながら、データで学生の動向を把握するなど、指導者もできるだけ客観的に
捉えるよう努力をしています。このように学修指導もIoT時代になってきたと
思われます。

最終的に、学修記録はゼミ生自分自身の学修ポートフォリオとなります。自分
がどのように進めてきたのかを振り返ることができ、自分の強みや弱点を発見
できます。最初から卒論をやりたいと考える学生は貴重な存在で、ほとんどの
学生が気の進まない作業と思っているはずです。それでもいかにクオリティを
維持しながら、期日までに仕上げるかという問題に直面します。まさにこれは
社会での仕事と同じです。これからの人生で遭遇するようなケースなだけに、
失敗しても構わない早めの体験での学びが必要でしょう。自分の強みを生かし、
弱みを克服しながら進めることをゼミ生には覚えて欲しいと思います。


───────────────────────
■最近のゼミから > 卒論の年内修了者が出現の段
───────────────────────
☆関連サイト:

ゼミ長が卒業論文を年内に修了させました。かつての学生論文コンクールへの
提出を除けば、年内に卒論を完成させた第1号です。コツコツやれば必ずできる
ことを証明してくれました。やはり秋学期の開始から週3日、大学で皆と一緒に
卒論に取り組みさえすれば、ゴールできるということです。

全体を見ても、年内の赤ペンダメ出しが40枚を超えているので、比較的順調に
進んでいます。おそらく、1月11日の公式提出日までに修了できるゼミ生もいる
はずです。遅れている数名の頑張り次第ですが、1月中には、ほぼ全員が終わる
と思います。ゼミの追いコンは1月31日という予定を聞いていますので、全員が
完了するようひとり一人が独力してもらいたいと願っています。特に、遅れて
しまったゼミ生は、皆に助けてもらいながら、自分の責任で最後まで頑張って
欲しいと思います。

今回、上手くいったことは、まず卒論指導に用意したパワポが毎回の本ゼミで
順調に活用できたということです。毎年、4年生の中で遅れている程度が大きく
なり、使えませんでした。教育効果が薄れますので、最適な指導になりません。
しかし、今年は先頭集団が形成され、後方の集団も大きく引き離されなかった
ので、想定通りの指導ができました。欲を言えば、全員がしっかりサブゼミに
参加していれば、本ゼミでは確認だけでOKなのですが・・・。

また、1年生の必修科目「日本語表現」(かつては「読む書く話す」)での内容
が作文の際に活用できることにも気づかされました。この授業は本学オリジナル
の共通テキストを使っており、ここには大学で頻出の熟語が掲載されています。
学生は授業の課題があるので、漢字の読み書きに加え、意味も理解しています。
とはいえ、実際に学生は十分に言葉を操ることができません。普段使っている
簡単な用語しか書くことができず、同じ用語に終始しています。そこで赤ペン
指導では、できるだけテキストに掲載されているような熟語を付け加えます。
ゼミ生を社会人として恥ずかしくないような作文レベルに引上げたいと考えて
います。そこで、1年次のテキストを持ってくるよう指示をしました。

これは、Officeソフトの操作能力にも同じことがいえます。経済学部1年生科目
の「デジタルプレゼンテーション」はPowerpoin基礎t、「データ表現技法」は
Excelのグラフ作成能力を養います。(根拠もなく、学生はできるだろうと判断
している教員の何と多いことか。)折角、習っているにもかからわず、いつも
使っていないため、低い技術レベルで止まっています。折角の知識も、使わな
ければ宝の持ち腐れです。発表練習やダメ出しなどを通じて、抜け落ちていた
知識や技能を補完することが重要です。そして、実践の場で使いこなせる力が
「真の実力」だと思います。やはり、大学生にしっかりしたOutputを要請し、
卒業論文をきちんと書かせることが大学としての役割だと感じます。


───────────────────────
■編□集□後□記□
───────────────────────

もうすぐ大学入試シーズンに突入します。すでに、推薦試験などの年内入試で
進学先が決まっている高校生も少なくありません。本学への進学予定者の多く
は、「入学準備学習プログラム」の課題に取り組んでいる最中かと思います。
また、2年ほど前から大学入試の動向が大きく変わり、本学の難易度はアップ
しています。これについては紙面を改めて、書いてみようと思います。
全国の受験生の健闘を祈念します。あと少しです。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
───────────────────────