2019年10月3日木曜日

第151号(2019.10.03)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第151号
□───────────────────2019.10.03─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.151
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


10月から5年ぶりに消費税がアップしました。今回は軽減税率が導入される
ためかなり複雑になっています。加えて、キャッシュレス化の促進策として
のポイント制度もあって、新制度に慣れるまでにはかなり時間がかかるよう
に思われます。導入当初は、混乱も多いように思いますが、不思議なもので
人間、慣れればできてしまうものです。もちろん、取り残される弱者も出て
くるので、それが問題ですが・・・


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■NGU短信 > 夏休みも終わり新学期開始の段
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☆関連サイト:

この夏も仕事に明け暮れていました。教務関連の仕事は学内外にあり、発表
もいくつか抱えながら55歳を迎えました。大学人としての生活は長くても、
あと15年です。そこで、これまでとは違った時間の使い方を心がけています。
朝から晩まで研究室に籠って仕事をするのを止め、新たなスタイルを試して
みました。例えば、気分を変えるため仕事場以外での読書やモノ書き。また、
ゼミ生に話しているように自分も皆で一緒に頑張る体験をしています。一人
では困難でも、仲間とならできることもあります。

実体験も重要なので、街歩きで積極的に歩いています。夏には大須や桑名を
探検し、旨いモノや歴史を認識して硬直しつつある脳に刺激を与えています。
徳川美術館、豊田市美術館、国立新美術館などに訪れ、興味ある作品からも
刺激を受けてきました。外で活動するには暑すぎるのが少し大変でしたが、
脚と頭のトレーニングという夏休みでした。

いよいよ授業が再開しました。秋学期には「アカデミックスキルズ」を担当
します。ノートパソコンやOFFICEを使いこなし、論文を効率的に書き上げる
スキルの習得を目指した実習科目です。昨年度は受講生の授業アンケートの
結果が極めて高い科目で、大きな成果を得ました。3年以上でやる気のある
学生が集まると、かくも良い授業ができることを実感した次第です。

今回は水曜1限の配当なので、受講生の動向が心配でしたが、昨年度同様に、
やる気のある学生が集まったようです。また卒論を進める4年生にとっては、
授業後の時間が自主的な卒論作成に充てられるので、学修習慣を確立する
のに役立つと思われます。

また、今秋の「経済データ分析」は1週目で履修者の入れ替えが少なかった
のが特徴です。毎度、時間割だけで登録する学生も多く、シラバスを読まず
にいます。ノートパソコンを使った実習科目であることも知らずに登録する
学生も少なくありません。ガイダンスで初めて知って登録変更、特に3年生
以上ではパソコンを持って来るのが面倒なので登録を辞める学生もいます。

しかし、今回は2週目に履修者が増加しました。この要因は履修者に2年生が
多いことにも起因します。また、Excelは苦手だが克服したいとする学生が
登録しているように思います。このように翌週に履修生が増えたのは、今回
初めてかもしれません。履修生にやる気があると教える側にも伝わるので、
よい授業が期待できます。


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■最近のゼミから > 秋学期の学修テーマの段
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☆関連サイト:

演習要項に記載されている通り、2年と3年ゼミの秋学期は「名証株式投資
コンテスト」で実際の経済や企業の動きをチームで学習します。2年ゼミは
11月末にゼミ対抗コア6コンペがあるので、コンペの対策と投資コンテスト
の取り組み発表が中心となります。

3年ゼミは、就活に向けた業界研究・企業研究を兼ねたチーム発表に加えて、
4年生の卒論状況を参考にしながら自分の研究テーマを探します。11月の末
からは研究報告書の作成と同時に、日本語のダメ出し指導をします。

4年ゼミでは、卒論作成が本格的に始まりました。第1回目には3ヶ月の通学
定期を購入したかの確認です。成功した先輩のように日々大学で勉強すれば、
必ず年内に修了できます。逆に大学に来ないことで、大きく失敗した学生を
見ています。そのような轍を踏まないためには、大学へのアクセシビリティ
が重要と感じるようになりました。

とはいえ、夏休みに遊びやバイトが中心で、昼夜逆転という怠惰な生活習慣
が染みついてしまい、すぐに卒論に踏み出せないゼミ生も多いのが現実です。
いかに切り替えられるかという心根の強さがポイントでしょう。1月末までの
スケジュール表を渡して、自分がいつ修了させるかを明記してもらいました。
また、サブゼミへの参加予定も書かせて、自己管理能力を身につけさせます。

最初に、卒論作成をフルマラソンに喩えて話をしました。これまで経験した
ことない長い道のりなので、早めの準備が必要で、就活と同様に自分自身が
やらねばまったく進みませんし、誰も代わってくれません。コツコツと走り
続けることが成功の秘訣で、急いで追いつこうとしても無理がたたります。
また、途中で休んでしまうと再び走り始めるのはきついですし、皆で励まし
合いながら走れば、辛い状況を乗り切ることもできます。一人で走っている
と道に迷ったり、弱い自分に負けたりするとともに、心が折れたりします。

1週目のサブゼミでは夏休みの宿題を見せてもらっていますが、まだスタート
位置に立っていないゼミ生もいます。これから自分のペースで走ってもらい、
コースアウトしないよう指導するのがゼミ教員の役割です。

昔のゼミとは様変わりしていますが、最近は試行錯誤の末、このような教育
プログラムができあがりました。PDCAによる改善を加えて、教育効果も高く
なっています。ただ、昔から変わらない共通点はゼミ生の自分たちでの学習
を重視していることです。それが一番の力になるからです。

秋学期のゼミは以下の通りです。お時間の許す方は、是非ご見学ください。

 2年 専門基礎演習:14名  木曜2限 曙館514教室
 3年 専門演習:18名 木曜5限 曙館404教室
 4年 専門演習:17名 木曜6限 曙館404教室

また、卒研発表会の学内審査会は11月11日の週です。この週から大学全体で
「主体的学び月間」が始まります。学生が自ら学ぶことを奨励する取り組み
で、発表会やチームでの学習などを促進するために設けられています。一方
的に話を聞くだけでなく、自らが学び、互いの教え合いを推奨しています。
なお、卒研発表会の公開審査会は12月4日(水)の午後にクラインホールで
開催予定です。


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■編□集□後□記□
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猛暑がようやく去り、朝晩は過ごしやすい季節になりました。読書・勉強・
スポーツなど、自身が夢中になれる何かが見つかるといいですね。児島は、
夏休みにゴルフ・マラソンのトレーニングに取り組んできました。ゼミの
卒業生と1泊2日のゴルフ合宿も実施しました。さて、いよいよ成果が求め
られる時期ですが、やりきった感はまったくないため不安なシーズンイン
となります。先の長い生涯スポーツだけに大会ごとに自分の課題を見つけ
その都度、修正していこうと思います。


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