2018年2月23日金曜日

第139号(2018.02.22)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第139号
□───────────────────2018.02.23─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.139
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


昨年末の忘年会は数年ぶりという卒業生も多く、懐かしい会になりました。
また、残念ながら現役ゼミ生の参加はありませんでしたが、参加者の年齢層
が高く大人の飲み会という感じでした。話題は悲喜こもごも、人生いろいろ、
という感じで聴いているこちらも勉強になりました。男ばかりで15名ほどの
世代を超えた飲み会もたまにはよいものです。


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■NGU短信 > 定期試験(追試・再試)の段
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☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2017/11/13520171105.html

今学期の秋学期末試験は、例年になく追試験の申請が多くなりました。原因は
インフルエンザの流行と試験最終日の大雪です。どちらも避けがたい事象です
が罹患した学生や交通マヒに遭遇した学生には「お気の毒」としか言えません。
定期試験の対応は、公務員と同様にルール通りに運用しなくてはならないので、
辛いところです。追試験の手続きは、3日以内に教務課へ申請(インフルエンザ
の場合は大学へ出校できないので、電話で連絡を入れて後日申請する)ことに
なっています。入学試験や就職試験でも同様に不測の事態は起こり得るわけで、
受験生一人ひとりの周到な準備や心構えが重要です。

大学での追試や再試の実施では、申請の可否・試験時間割の作成から教員との
答案用紙や成績票のやり取りを短時間に行わなくてはなりません。また、手間
や経費が発生しますので、学生から手数料を徴収しており、受験生にも負担が
かかります。さらに、時間的な余裕がないにもかかわらず、卒業判定の重要な
作業があり、教務課にとっても非常に神経を使うタイトな業務のひとつです。

昔から追試や再試はありましたが、まず今の大学での試験制度について簡単に
触れておきます。試験は、平常試験と定期試験に二分されます。平常試験は、
15週の授業時間内で行われる試験で、担当教員に任されています。一方の定期
試験は大学全体で期間を定めて(全学が瀬戸キャンパス時代は2週を設定して
いました)特別な編成で実施される試験を指します。定期試験では、受験でき
ない学生に対して、追試の制度で救済しています。病気や公共交通機関の遅延
などという正当な理由がある場合に受験資格が認められます。さらに、卒業を
目前とした4年生以上の学生には、再試という救済措置があります。受験可能な
上限単位数は設定されますが、今年度の履修科目の内、試験で不合格となった
科目について、再びチャンスが与えられます。

現行の再試において教育上の課題があります。与えられた機会に対して真剣に
臨むのは当然ですが、再試だから何とかしてくれるだろうという態度の受験者
がいます。もちろん、卒業のために必要以上の科目を申請し保険をかける場合
もありますが、保険科目であっても万が一のために努力しなければなりません。
最近は、極めて不十分な答案用紙が散見され、科目担当の先生から教務課への
問い合わせも増えています。これまでも、就職が決まっているからという理由
などで、卒業させてしまったケースはあったかもしれません。このような陋習
から大学(特に社会科学系統)での学修成果(大学で身につく能力)が疎かに
されてしまった感はあります。

大学には貴重な税金を補助金として投入しているので、「教育の質の保証」を
文部科学省は求めています。特に、卒業時に学生が身につけておくべき能力を
示すよう指導しています。コジマガ第136号でのディプロマ・ポリシーがそれに
あたります。簡単に言えば、いい加減に卒業させず、しっかり教育することが
要請されています。これを受けて、再試を止めてしまった近隣大学もあります。
本学でも再試についての議論が必要なっています。

名古屋キャンパスがスタートして10年になりますが、全学が瀬戸であった時代
から引きずったままの制度も少なくありません。試験制度もそのひとつです。
最近は、しっかりとした授業実施と試験を含めた厳格な成績評価をする先生が
増えてきました。このような先生方の期待に応えるような制度と運用が望まれ
ます。他大学の優れた制度や運用方法を学びながら、卒業時の品質保証に努め
たいと思います。


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■最近のゼミから > Don't procrastine! の段
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☆関連サイト:https://www.facebook.com/groups/269458769759182/

今年は授業再開の9日(火)から卒業論文の赤ペン指導で四苦八苦しました。
何よりゼミ全体で論文執筆への取り掛かりが遅かったために、赤ペン指導の
要請原稿が年明けに集中してしまいました。さすがに危機的な状況になった
ので、最後の本ゼミ(1/11)では数年ぶりに厳しい叱咤をせざるを得ません
でした。通常、一日の修正作業としての適切な目安は3枚ですが、ピークには
10枚以上を連日こなしていました。大学入試センター試験(13,14日)前後の
2週間は、ペンを持つ右手だけでなく、右腕まで痛んできました。卒業論文を
製本する期限に間に合わないとまずいので、他の自分の仕事を後回しにして
でも赤ペン作業を続けました。

いつもサブゼミには黒いファイルを持参しています。ここにサブゼミの状況
(出席や進捗などのメモ)を記録しています。通称は「デスノート」です。
このノートで今年度を振り返ると、指導期間は冬休みや試験後も含めて19週
にも及んでいます。秋学期の最初に本ゼミさえ来ないゼミ生やほとんどサブ
ゼミに参加しない学生がいたことがメモから分かります。また、全体がどの
時期に怠けていたのかも明白です。このように記録にすると卒論作成の状況
が大変よく示されています。

また明白なのは、入学当初のように毎日大学へ来て、真剣に卒論作成に取り
組めば、誰でも絶対に9週間で終わるということです。これはデスノートの
記録が証明しています。4年生ということで、就活や就職先でのイベントも
あります。また、バイトや遊び方にも慣れているので、なかなか大学に足が
向きません。さらに、適当に過ごしている周りの学生に引っ張られてしまう
ために、難しい状況になってしまっているのでしょう。時間管理をしっかり
すれば、確実に早く終わらせられるという体験をしてもらいたいものです。

さて、2月1日(木)夜にゼミの追い出しコンパがありました。当日は大学の
前期入学試験の期間でしたので、集合場所の金山で待っていると、地方会場
から帰ってくる本学スタッフに会ったりしました。これまでで最も早い開催
の追いコンなので、当日までに卒論のOKがもらえないゼミ生がかなりいまし
た。本当に「追い出せるのか?」という微妙な感覚がぬぐえませんでした。
追いコンは、ほとんどの3年生にとって4年生と話す最後の機会なので、どの
ような一年を過ごせばよいか、しっかり尋ねてもらいたいと願っています。

すでに3年生も合同説明会やインターシップなどで就職活動がスタートして
いるようです。スーツ姿で参加の3年生もいる反面、髪形がリクルートとは
程遠いゼミ生もおり、ここでも格差が出始めているなぁと感じました。まだ
始まったばかりですので、笑いながら就活への誘いをするにとどめています。

就活は、筆記や面接試験が始まると、ようやく現実に目覚める学生がいます。
その段階になって、はじめてESやSPI対策に慌てる学生も少なくありません。
早い時期に4年生の就活状況に触れさせたり、準備について話していますが、
受け止め方は人それぞれです。しっかり準備する学生もいれば、先延ばしに
しようとする者もいます。英語で先延ばしにする人をProcrastinatorといい
ます。決してそうならないよう過ごしてもらいたい、特に4年生の時期には。
準備は面倒なものです。しかし、やらねばならない案件を早く終わらせれば、
安心して実践に臨めます。完遂しておくと気兼ねなく遊ぶことさえできます。
自分を律する習慣さえ身につけば、多くのチャンスを掴むことができるはず
です。


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■編□集□後□記□
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2018年がスタートして、すでに2か月が過ぎました。New year's resolution
としては、結果を出すことを目標としました。まず、新年の春日井マラソン
では、簡単ではありますが当初の目標をクリアしました。そして、今は3月
の名古屋シティマラソンに向けて準備をしています。また、仕事面でも数年
ぶりに8月の研究発表会に挑戦をしようと計画中です。

個人的な話題で恐縮ですが、体を鍛え直して一年以上が経ちました。始めた
頃には辛かったワークアウトもこなせるようになり、自分でも体力の向上を
確認できます。続けるという精神的な辛さは、完全にルーティン化すること
で克服できました。若い頃にこれができていたならば違った人生もあったか
と思うこの頃です。しかし、50歳を過ぎ幾多の体験によって経験値が上がり、
ようやくできるようになったのかも知れません。


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