2025年7月10日木曜日

ゼミ創立30周年記念号 #07 ラストワンマイル問題

コジマガ(kojimag@)は児島ゼミナールOB/OG向けメールマガジンです。


#05でも触れましたが、コロナ禍への大学の対応のひとつとして、MS365が
導入されました。Teamsが同期型のオンライン授業のツールになりました。
とはいえ、導入当初は、誰一人、使いこなせるレベルにありませでした。
PC自体に不慣れな教員は、CCSのアップされた課題の資料を読んだ上で、
レポートなどで解答するという授業方式でもOKとされていました。

20年以上、e-Learningに取り組み、過去から作成してきたWeb教材やCCSの
自学自習(択一式クイズ)の蓄積があります。、児島ゼミ1.0時代からの経験
とデジタル教材で、この局面は簡単に乗り切れるものと高を括っていました。
しかし、実際は、まったくできません。

教える側・教わる側ともに不慣れなので、同期型のオンライン授業は何度も
失敗を重ねました。画面共有や音声ONを忘れたままの授業進行、予期せぬ
PCフリーズ、・・・失敗事例は枚挙にいとまがありません。

そこで、授業運営そのものをリニューアルしようと決心しました。これまで、
懸案としていた反転授業に挑戦です。まず、Excel実習用の動画教材に着手し
ました。PCの操作画面とセリフを録画し、MS365のStreamにアップします。
予習範囲(ビデオのURLや自学自習、テキストの範囲など)を提示し、授業前
に視聴させて予習させます。飽きないよう1本のビデオの長さは5分以内を目安
としました。画面と同じように操作すれば、Excelシートは完成できます。

こうすれば、授業中にネットの調子が悪くなり授業が中断してしまっても、ある
程度はカバーできます。学生にとっては、ビデオがあるので、欠席しても自分で
キャッチアップできます。受講生は1.2倍速での視聴や、復習としてテスト前に
何度も見られます。

教員側としては、実際の授業では、予習課題の状況を見て、追加で説明が
必要な箇所に触れることができます。ビデオでは余分な話はまったくしないので、
説明はコンパクトにまとまります。何よりも授業で扱える内容・範囲が約1.5倍に
なりました。動画で作成手順を説明しているので、授業中に何度も操作を説明
する必要がなくなりました。すると授業時間に余裕ができます。

コロナでの外出自粛期間は、ひたすら自室に籠って動画教材を作成しました。
15回分の授業が出来上がり、反転授業(Flipped Class)が可能になりました。
何より驚いたのは、理解度が著しく向上した(当然の結果ですが)ことです。
その結果、コロナ禍以前よりも受講生の成績は格段に向上しました。

思い返せば、20年以上前の瀬戸キャンパスで説明動画に一度トライをして、
学習用VHSビデオの貸し出しをしたことがあります。当時は、PCのスペックが
弱く、レンダリングに3時間ほどかかり、実用化には程遠いと諦めました。
現在、PCの処理速度はまったくストレスを感じません。

授業の原型ができ、見通しが立ったので、改善しながら教材を充実させました。
特に、受講生のために、各種の教材に連携を持たせることを意識しました。
同一のデータで講義資料を作成し、自主的な学習での不便をなくします。
テキストのPDFからも解説動画へリンクできるようにしたり、

また、最近は解説動画にナレーションソフト(VOICEPEAK)を使い、質を向上
させています。自分の声の解説動画は視聴に耐えませんが、VOICEPEAKならば、
授業中に何度も再生できます。ICTのおかげで毎年、授業やゼミで同じ説明する
という作業が著しく減少しました。(手抜きに見えるかもしれません)

さらに、授業マネジメントにも工夫をします。予習のクイズに関する小テスト
(予習状況の確認)や授業理解度調査、応用問題を一緒に解きながら、最後に
関連の設問を回答させるという授業参加を行います。データはすべてサーバーに
蓄積されますので、平常点へ変換できます。このように、受講前に動画などの
教材で予習をし、予習を前提とした反転授業を続けています。

しかし、反転授業には、予習をしてこない学生の扱いが最も大きな課題です。
そこで、予習の状況を確認します。ひとつは、予習動画を視聴すれば簡単に
解答できる設問に答えてもらう方法です。もう一つは、授業時間での小テスト
です。予習範囲の自学自習にある同じ設問を小テストでCCSから出題します。
ここでも問題がありは、予習期限までに完了せず、小テストの直前にやって
いるという学生が3割ほどいるということです。サーバにデータは残っている
ので、減点評価ということも明らかなのですが・・・。

コロナ禍への対応として自宅のWiFi環境が整い、eラーニングでの最大の課題で
あった「ラストワンマイル問題」が一気解決したことは革新的でした。20年近く
eラーニングに挑戦し続け、悪性苦闘していたのが、未曽有の世界的困難によって
あっという間に課題は解決し、新しい授業形態が実現しました。

2025年7月7日月曜日

ゼミ創立30周年記念号 #06 Classes

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令和7年7月7日、ラッキー7の七夕です。この日に合わせて、投稿します。
ゼミ創立を記念したパーティは10年ぶりです。久しぶりにお会いしましょう。
長年お会いしていないといろいろな質問が来ますので、コジマガに記載して
おきます。ご笑覧ください。

今回は、2025年現在、児島が担当している授業を以下に示します。

「経済データ分析」(2年生以上) 春・秋
Excelを使って、記述統計から回帰分析までを説明しています。
30年前の授業では「経済分析のための情報処理」がこれに相当します。
(この内容は、タイトルや内容を代えつつもずっと続いている科目になります。)
できるだけ落ちこぼれを作らないよう、中間テストで理解度を確認しています。
15回分の教材をきちんと整え、CCSには毎回、自学自習を用意しています。
コロナ後は、かつての教材を改編し、動画教材とPDFテキストを用意しました。
事前に予習課題を提示し、課題を提出後、授業に臨む反転授業へと進化させました。
最近は、ナレーションソフトで解説ビデオも作成し、口頭での説明部分もかなり
効率化しています。(履修生は120名ほどです。)

「アカデミック・スキルズ」(3年生以上)
現在、レポート・論文作成に関わる授業は、1年次の教養・専門科目で5科目ほど
(内、3科目はPC実習)があるにも関わらず、3年次の秋学期には忘れています。
そこで、研究報告書(3年)や卒業論文(4年)の作成に必要なスキルを補うため、
2017年度からこの科目をスタートさせました。PCインストラクターのもとで、
論文に必要なOfficeソフトでの基本機能を実習で学習します。具体的には、Word
での目次(見出し設定)、図表番号や高度な検索はじめ多岐に渡ります。
また、周辺知識の補完のために、『伝わるデザイン』をテキスト指定しています。
後半は、児島が担当し、PCによる日本語のダメ出しを実践します。対象は、
自分の「研究報告書」(3年)や「卒業論文」(4年)を元に、他人からダメ出しを
してもらいます。(履修生は30名以内です。)

「企業連携講座2」(2年生以上)
10年ほど前から名証株式投資コンテストを学部生へ案内しています。
このコンテストを利用し、地元の上場企業名を覚えてもらいたいからです。
また、2・3年ゼミでは秋学期に積極的に扱っていますが、金融リテラシーを
実践的に扱う授業がありませんでした。そこで、名古屋証券取引所さまに
寄附講座をお願いし、この講座がスタートしました。15回のうち約10回分の
講義をご担当いただいています名証にとって、大学との初となる寄附講座が
本学部のこの講義です。新NISAも始まり、実践的な投資教育を担っています。
地元の企業に親しみながら、就活の企業研究に繋げます。
(履修生は100名ほどです。)

「経済キャリア講座」(3年生、指定科目)
今年度からスタートした新科目です。文部科学省からの要請である学習成果の
可視化を実現するために用意した科目です。ここで、2年次までの学習を学部の
DPスコアやPROGテストで明らかにします。卒業までに身に付けておくべき
能力要素をどのように養成するかを確認します。
また、就活の早期化で、必要なガイダンスやSPIなどの支援をします。
キャリアセンターなどの多方面からの支援を受けながら実施しています。
(履修生は3年生全員260名で、2クラス開講していいます。)

その他(2科目)
その他、小教室での指導をインストラクターの先生方に依頼している
「デジタルプレゼンテーション」「データ表現技法」のPC実習科目があります。
かつての授業では「コンピュータ・コミュニケーション」に近い科目です。
コロナ後、完全な反転授業として運営しているので、講義の内容もかつてより
多く扱えるようになりました。例えば、Powerpointでは、スライドマスターの
基礎から動画作成までを学習しています。「データ表現技法」はグラフ作成に
中心をおき、実践的なPIVOTテーブルなどにも触れるように進化しています。

ゼミ(3学年)
授業以外に、ゼミは以下の3学年を担当しています。
いずれも学部での定員数と同じだけのゼミ生数です。
2年「専門基礎演習」:14名
3年「専門演習」:16名
4年「卒業研究」:18名

2025年7月3日木曜日

ゼミ創立30周年記念号 #05 児島ゼミ3.0

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コジマガはこの時代が始まった時点(2019年12月)から停止しています。
「失われた5年間」はこの紙幅では紹介しきれませんので、ゼミ運営に変化を
もらたしたことを述べるにとどめておきます。


児島ゼミ3.0 コロナ禍から現在

2019年末から新型コロナの感染拡大に怯え、緊急事態宣言から不安は増大し、
さまざまなイベントが中止になりました。ソーシャルディスンタスが重視され、
学校では対面授業がほぼできなくなりました。少人数のゼミ指導であっても、
完全オンラインへ移行せざるをなくなりました。

大学では、オンラインでの教育をせねばならない未曽有の状況に陥りました。
ほとんどの大学がICTへの移行でパニック状態だったと思いますが、本学では
2002年からスタートしたCCSは実績のある頑健なICTツールがあります。また、
長年にわたりノートパソコン配付を継続していたので、本学の情報教育の環境は
秀逸だったと思います。(これを検証すれば、本学の強みが分かります。)

ただ、新しい授業の運営には、革新といえるほどの活用スキルが求められます。
本学はMS365を導入していたので、Teamsでのオンライン授業が推奨されました。
これも1からの学習です。慣れないTeamsでゼミ生たちと四苦八苦しながら、
なんとか使い方をマスターしました。(多くのトラブルと遭遇したことで、自身の
レベルアップがきました。)

ライフスタイルも大きく変わりました。毎日、大学の研究室で仕事という日課が、
自宅でのテレワークです。(振り返れば、外出自粛にあっても自宅での居場所が
ないのか、ICTに対応できないのか、シニアはよく出勤していたのを思い出します。)
オンライン授業への大転換については、紙幅を改めますが、最も悩ましかったのは、
4年生の卒論指導でした。

それまで、秋学期の卒論指導は、学情センターで対面でのサブゼミが中心でした。
これも完全オンラインにしなくてはなりません。そこで、4年生を3チームに分け、
各90分(×3コマ=計4.5時間)で行うようにしました。現在も、金曜日1~3時限
(9:00~14:30)をサブゼミに充てています。週3コマのボランティア増担ですが、
ゼミ生の著しい成長が見られるので、あまり苦にはなりません。

この方法ならば、ゼミ生にとって通学時間と交通費が発生しません。チームで相互
チェックではTeamsでリアルタイムの修正ができる。また、目配りができるような
少人数チームの指導なので、全員が遅滞なくゴールできます。

月曜6限の4年ゼミ(18時10分スタート)では、チームでの指導内容の振り返りと
全体共有、1週間の反省から来週までの目標設定、紙への印刷作業などを行います。
金曜朝のサブゼミと月曜夜の本ゼミで1週間が均分されるので、時間を有効に活用
できます。ゼミ生は着実に卒論を進められるため、普通に取り組めば、ほぼ年内に
完成できるようなスケジュールになりました。

本ゼミとサブゼミの切り分けによるメリハリ、Teamsのファイル共有機能による
共同作業(ダメ出しなど)の効率化、サブゼミへの参加コスト(時間と交通費)の
大幅な削減。ゼミの運営で、DX(Digital Transformation)が実現できています。
ただ、コミュニケーション能力を養成する飲み会などが再開できていないという
大きな問題が残っています。

【参考】2019年度からの授業時間
https://kojimag.blogspot.com/2019/04/148.html

2025年6月30日月曜日

ゼミ創立30周年記念号 #04 児島ゼミ2.0

コジマガ(kojimag@)は児島ゼミナールOB/OG向けメールマガジンです。


この時代は、コジマガ第29号から詳細に記録されていますので、併せてご覧ください。


児島ゼミ2.0 名古屋キャンパス時代

2007年春、経済学部は熱田へ全面移転しました。
瀬戸キャンパスには700名(!)が入れる大教室を筆頭に、400名収容の教室も
ふんだんにありました。一方、名古屋キャンパスにある大教室は280名が最大です。
瀬戸では大教室1クラスでの開講でOKだったのが、名古屋では2クラスに分割せざる
を得なくなります。当然、同一科目のリピート開講が必要で、なるべく同時間帯に
開講科目が重ならないような配慮も必要です。根本的な対応して、カリキュラムを
できるだけシンプルにするといった準備をしました。

ゼミは、移転当初、合宿や社会見学を継続していましたが、大学で夜遅くまで
皆で学習できるようになったので、合宿の代わりに飲み会へ変更しました。
ゼミ終了後、金山での飲み会も便利なことから、年4回の飲み会のスタイルが
徐々にできあがりました。

また、経済学部の取り組みが文部科学省の選定事業に採択され、仕事の忙しさは
増したものの、とてもやりがいがありました。新しいキャンパスで未来に向けた
仕事は、希望に満ち溢れるものでした。

名古屋キャンパスが落ち着いた頃合いを見計らって、在外研修へ出かけました。
ゼミ生たちに新たな挑戦を求めている自分自身が挑戦しなくてはならないという
思いもありました。米フロリダでの1年間は、今振り返ると大変な毎日でしたが、
大きな成長の機会だったと思います。(ゼミ生へ留学を勧めるのは、この経験に
基づいています。コジマガ第60号から第83号までに詳細に記録されています。)

帰国後、FacebookなどのSNSが普及してきたこともあり、ゼミでも現役生と
卒業生をつなぐツールとして利用しました。コジマガもメーリングリストでなく
新しい記事をブログにアップし、URLをSNSに貼り付けるという方法へ変更
しています。

秋学期のサブゼミは、学術情報センター(4階)の入口横にあるセミナー室で、
自主的に開催するようになりました。卒論を早めに終われるよう努力する学生と、
面倒な課題を先延ばしする学生が明らかになりました。学習状況を可視化できる
ようゼミを運用し、卒論の体裁や内容も徐々にレベルアップしていきました。

卒論作成スキルが豊富になったので、経済学部の授業に「アカデミックスキルズ」
という科目(児島担当)を設置しました。論文に必要な日本語やWordのスキルを
サブテキストにまとめて、毎年、バージョンアップを重ねています。これらは
ゼミでも大いに活用し、学生のスキルアップに寄与しています。

2025年6月23日月曜日

ゼミ創立30周年記念号 #03 児島ゼミ1.0

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児島ゼミ30年の歴史において、大きな転換点があるとすれば、外部環境の変化です。
まず瀬戸から名古屋への全面移転、その次がコロナ禍の対応としての授業の全面
オンライン化です。

これを元に大きく3分して、その大変化について3回シリーズで記載します。
ちなみに、#02の推移グラフで示した色分けは、この分類に沿っています。
記憶もあやふやになっているので、2003年からの詳細については、過去の
「コジマガ」をご確認ください。

児島ゼミ1.0 瀬戸キャンパス時代

1995年4月、児島ゼミがスタートしました。
当時の年齢は30歳(ということなので現在は60歳)で、ゼミ生との年齢が近く、
指導方法にも若さが先行し、昭和的な雰囲気が色濃く出ていました。

緑に囲まれた瀬戸キャンパスは、落ち着いて勉強するには素晴らしい環境です。
図書館の1階にあった情報センターのパソコン教室で、ゼミを行っていました。
今でも変わりませんが、就職を意識し、ゼミ生には社会性を求めています。
そこで、新歓コンパと追出しコンパの他、ゼミ合宿だけでなく、ゼミ旅行や
社会見学(秋)も実施していました。

ゼミのホームページは1996年にはできていたと思います。ゼミの内容のひとつに
ブラウザでゼミ生にHTMLを教え、個人のホームページも作成しました。
当時の文系学部としてはかなり珍しい取り組みなので、就活での売りにもなるか
と思いました。Webには、ゼミや授業関連の教材コンテンツを作って、新しい
情報共有を体験しました。今と比べるとかなり不便な環境ですが、それでも
技術革新のスピードを体験できる貴重な機会でした。

1996年から全新入生へのノートパソコン配布がスタートしました。
新たに「情報処理入門1・2」という科目ができましたが、通常の時間割に入れて
もらえず、水曜日の午後、土曜日に授業が開講されるという状況でした。
(当時のいきさつは知りえませんが、尋常ではなかったという想像ができます。)

1997年には嗣業館が新たに完成し、情報センターが全面移転・拡張しました。
ゼミ3期生からは、新しい建物でゼミも行われるようになりました。
当時のネット環境は脆弱だったため、嗣業館にあるマルチメディア教室での
サブゼミという自習スタイル(そこで学生指導をする)ができあがりました。

以上を見ると、大学ではかなりの情報関連投資をしたのではと推察します。
世間はまだインターネットも体験していない時代でしたので、大学で情報技術を
覚えることができたのは、今以上に大学に価値が大きなあったように思います。

ゼミ1期生から卒業論文発表会をスタートしました。当時、Powerpointで
プレゼンするのはかなり珍しい時代ですが、毎年、徐々に卒論発表のレベルも
アップしていったことを覚えています。また、秋口にゼミ合宿と合わせて、
実施した学年もあったと記憶しています。

当時、教務委員に任じられて、学部で卒業研究発表会を開催する運びとなりました。
そこで、ゼミでの発表会の方法をベースに準備をしました。その後、連綿として
受け継がれ、学部の卒業研究発表会は、形を変えながらも現在に至っています。

ゼミがスタートして8年目(2003年6月8日)にコジマガをスタートしました。
これは、卒業生たちとの情報共有を目的としました。ホームページは
当時、流行していたメーリングリストを使ったメルマガを始めました。
コジマガの第28号まで瀬戸キャンパス時代が記録されています。

2025年6月14日土曜日

ゼミ創立30周年記念号 #02

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■ゼミ卒業生数の段

 これまで卒業した児島ゼミ(卒論作成)生は442名で、毎年の平均は17名です。
また、期ごとのゼミ生の推移は以下のグラフの通りです。


一番左のゼミ1期生は97Eで、1学年で最多の24名です。
グラフには示されていませんが、右端より先は現役生で4年生(30期)は18名、
3年生(31期)は16名です。
  • 緑色は瀬戸キャンパス時代(児島ゼミ1.0)
  • 青色は名古屋キャンパス時代(児島ゼミ2.0)
  • 赤色はコロナ以降時代(児島ゼミ3.0)
☞ この3区分については、別途、詳しく報告します。

ゼミ15期~17期は、フロリダでの在外研修のため3・4年ゼミは不開講でした。
しかし、2年ゼミなどで指導したゼミ生も、親しくさせてもらっています。

経済学部の定員は、30年前が450名、現在は250名ですので、
最多の時で占有率を比較すると5.3%(1期)7.6%(26期)になります。
学科が増え、独立して現代社会学部になり、経済学部も適正化してきた証かもしれません。


2025年6月13日金曜日

ゼミ創立30周年記念号 #01

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 「コジマガ」は2003年にスタートし、2019年12月発行の第153号を最後に配信が止まっていました。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、その直後にCOVID-19によるパンデミックが発生しました。首相による緊急事態宣言からの外出自粛、未知のウイルスへの恐怖、そして否応なしに変化を強いられた日常生活など、私たちは大きな不安の中に置かれました。

 大学では、2020年度の入学式が中止となり、対面授業に代わってオンライン授業が導入されました。先が見えない状況の中でも、授業を継続しなければなりません。対面授業が再開されてもマスク着用が求められ、長きにわたって学生の顔をしっかり把握できないままでした。

 当然、ゼミの運営スタイルも大きく変わらざるを得ませんでした。新歓・追い出しコンパはもちろん、年4回もあった現役ゼミ生との飲み会もクラスター発生のリスクから中止となりました。秋からの卒論指導も、従来の対面によるサブゼミ形式での実施できません。そこで、4年生を3チームに分け、1チームあたり6名以内で90分のTeamsによる少人数指導へと切り替えました。

 こうした対応を重ねながら4年が経過し、現在に至ります。以前のような指導形式には戻らず、DX時代にふさわしいスタイルを模索しながら、日々改善を続けています。

 今般、ゼミ創立30周年を迎えるにあたり、「コジマガ」をリニューアルし、装いを新たに継続していく予定です。かつては本学のメーリングリストシステムを利用したメールマガジン配信でしたが、現在は学内システムの更新によりMLは廃止されています。ただし、ブログへの転載を続けていた経緯もあり、今後はSNSやMessengerを通じてブログのURLを配信する形で継続できます。

 今後は、パンデミック以降の空白を埋めるべく、最近のトピックスを紹介しながら、卒業生との情報共有や会話のきっかけとなるような内容を発信していきたいと思います。配信頻度は不定期ですが、ゼミの同級生同士で話のネタにしていただければ幸いです。