2008年5月2日金曜日

第41号(2008.05.02)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第41号
□───────────────────――2008.05.02─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.041
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。

年度初めの一月の授業も終了し、キャンパスは徐々に落ち着きを見せています。
半期の講義日数を揃えるために、GWは平日の3日間がお休みです。慣れてきた
時に休みがあってだれてしまいがちですが、学生諸君が連休明けからも頑張って
くれることを切に望みます。


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■NGU短信 > ブレンデッド・ラーニングの段
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☆関連サイト:http://www.tiesnet.jp/

今年度はかなり挑戦的な授業を展開しています。小教室での授業はゼミ程度で、
ほとんどが大教室です。「現代経済学」や「統計学入門」では毎回、CCSの自学
自習の範囲を用意して、授業時間の中で受講生に解かせています。少人数での
実習授業ならば特筆に値しないのですが、100名以上の学生を対象としてノート
PCを活用させるには、相当のストレスがかかります。学内ネットワークの負荷
や個別PCのトラブルなど、全員が順調であるという保証は全くありません。

大教室での授業は、教育効果が低くなるのはご存知の通りです。私語をしたり
眠ってしまう学生など勉強する環境としては最悪です。大学では一度に教室に
集めて講義するという経済効率性を優先した形態が現在でも継続しています。
しかし、名古屋キャンパスでは最大300名までの教室しか用意していませんので、
瀬戸のC教室のような超巨大教室はなくなりましたが・・・大教室の場合、
教える側の意欲と学ぶ側の意欲が高くないと授業は成立しません。予備校なら
十分に成立するかも知れませんが、大学では難しい課題です。

ブレンデッド・ラーニングとは、対面授業にコンピュータを活用し、効果的な
授業を展開しようというeラーニング手法です。eラーニングといえば、ネット
で遠隔授業をするというイメージが先行しますが、これは対面授業とITの利点
をうまく組み合せた教授法です。教員による一方的な講義では、授業時間中に
眠くなることも少なくありません。理解を深めるにはワークをした方が記憶に
残るので、自学自習の設問を解かせます。また、理解度の確認としてネットで
小テストをしたり、授業の理解度を5択から回答してもらったりとノートPCを
フル活用しています。さらに授業教材や課題もネットから配布・提出したりと
これまでにネットで実際可能であったことを目の前で実践しているだけです。
異なるのは、大人数で、かつ授業時間内にやってしまうということでしょう。

さらに1年生指定科目である月曜日4限(15:00~16:30)の「統計学入門」では、
瀬戸キャンパスでも同時間帯に開講して、TIESでライブ配信を実施しています。
TIESからの配信なので、受講者以外(ゼミOB)もこれに参加できると思います。
単なる配信とはいえ双方向を意識しなければならず、授業の開始と終了時間が
異なる中では試行錯誤の連続です。

当然ですが、授業の準備は完璧でなければなりません。これが想像以上に大変
であるというのが現状です。特に、自学自習にアップするための設問を十分に
吟味・用意しておくことが授業の成功の秘訣です。

他大学で取り組んでいないことをいち早く試してみることこそ価値があります。
IT利用で先進の大学だけに誰かが新しい手法に挑戦する必要があります。また
このような試みを理解・応援してくれるスタッフがいるのも恵まれた環境です。


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■最近のゼミから
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今年度は4月22日(火)に新歓コンパが金山で実施されました。3年生を歓待する
宴はもとより、4年生が就職活動の状況を報告してくれました。これからも就職
戦線に向かうわけですが、気分転換になってくれればと思います。また、OBも
職場から駆けつけてくれて、現役生にはよい刺激になったのではないでしょうか?

さて、2・3年生のゼミ発表も一回りしたので、連休明けからいよいよ本格的に
なります。隔週発表なので準備がとても大変ですが、ここを乗り切って力をつける
試練の時です。なお、彼らによるゼミの活動内容は、.NETに掲載していますので、
一度ご覧下さい。毎回、書記に記録させていますので、OBの皆さんがコメントを
つけてもらえると彼らの励みにもなって、とても助かります。

また、ゼミは火曜日に515教室で行っていますので、もしお時間があれば覗いて
いただくと刺激的な時間が過ごせるかもしれません。初めて実践的なプレゼンを
するというという学生もおり、今後が楽しみな時期でもあります。


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■編□集□後□記□
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私にとって、GWは3月末から新年度の準備・スタートで突っ走ってきた日々に
ちょっとした休息がもらえる期間です。大学が閑なだけにオフィスで自分の仕事を
処理するには最高の時間です。これまで溜まった仕事を片付けつつ、これから夏
までの準備をすることで、最高の結果が出るような仕込み期間となります。