2017年11月5日日曜日

第136号(2017.11.05)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第136号
□───────────────────2017.11.05─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.136
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


11月になりました。最初の週末は推薦試験の入試業務です。来春、本学の新入生
となる学生の選抜です。多くの高校生が受験してくれることは、ありがたい限り
です。大学で自分の未来を切り拓こうとする若者を見ると、選考する側も身の引
き締まる思いです。


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■NGU短信 > ディプロマ・ポリシー達成の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/economics/fac-policy/#diproma

文部科学省は、全国の大学に対してさまざまな指導を行います。最近は、大学へ
進学する学生が増えているので、社会人として通用するようにしっかり教育する
よう要請が強まっています。そこで、卒業までにどれだけに力がついたかという
学修成果が分かるようにするという「学修成果の可視化」が重要政策のひとつに
上がっています。それには、大学の各学部でどのような「卒業認定・学位授与の
方針」いわゆるディプロマ・ポリシーを大学・学部で定め、それらを達成できて
いるかを明示しなければなりません。

5年ほど前から注目され始め、各大学はその対応が大きな懸案事項になっています。
大学での学びの3要素は、【知識・技能】【思考力・判断力・表現力】【主体性・
多様性・協働性】で、これに関連した能力を各学部で明示します。ちなみに以下
は本学経済学部のディプロマ・ポリシーです。卒業生の皆さんはこれらの能力を
大学時代に養えたでしょうか?

【知識・技能】
1. 経済社会が抱える様々な課題に対する関心と問題意識を持つことができる。
2. 経済学の基礎的専門知識や分析ツールを使いこなすことができる。
3. 文献資料やデータを収集し、適切に処理することができる。
【思考力・判断力・表現力】
1. 社会を洞察するための論理的思考力をつけ、因果関係の把握や費用便益の
  比較考量ができる。
2. 政治・法律分野とのつながりを理解し、経済社会を多面的に捉えることができる。
3. 自らの意見・考えを他者に的確に伝え、コミュニケーション・議論の中で
  自らの改善に活かすことができる。
4. 経済社会の現実における課題を自ら発見し、経済学を基盤とした知識を
  実際の経済社会へ応用することができる。
【主体性・多様性・協働性】
1. 建学の精神である「敬神愛人」に基づき、他者に対する温かいまなざしを
  持って社会で活動することができる。
2. より良き経済人として、経済社会のルールを順守する倫理観を持つことができる。
3. 地域社会の求めることを的確に把握し、課題解決に向けて意欲と責任感を
  もって貢献していくことができる。

児島ゼミでの活動を振り返ってみると、ゼミの成績がA以上である学生はポリシー
が達成できているのではないかと思います。とりわけ、皆で卒業論文をきちんと
仕上げるためには、これらの能力が必要になるからです。

昔、ある卒業生が卒論修了時に語ってくれた言葉があります。「学部全体がうちの
ゼミのように卒論を完成させたら大学自体が変わりますよね。」至極、納得です。
卒論を仕上げるために費やした時間やゼミの仲間との協働から、上記の能力は格段
に伸長します。それを実感したからこその感想であったと思います。

すなわち、ディプロマ・ポリシーが達成するための仕組みを組織的に努力すれば、
良いのかもしれません。卒業研究発表会の時期になると、ゼミでの卒論指導のこと
で、よく声をかけられます。どの先生方も苦労されている様子です。個々人の教員
に任されている現状から一歩進める、これが大学に求められているのでしょう。


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■最近のゼミから > 今年も大いに改善の段
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☆関連サイト:https://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3

11月ともなると大学での空き時間はほぼ「サブゼミ」に費やしています。サブゼミ
もようやく本格化し、参加状況により今年も2極化の傾向が見えつつあるようです。
サブゼミでの学習効果や学習方法が身についた人とそうでない人で差が顕在化して
きました。成功した先輩たちの取り組み姿勢を見習い、失敗しないように心がけて
もらいたいと思います。それにはしっかりと計画を立て、自分の取組み姿勢を正し
3ケ月あまり集中すれば、必ずできます。社会人には必要な能力なので、皆で上手く
進めて、全員がハッピーになる結末を祈っています。

今回で卒業研究発表会は第15回になります。瀬戸キャンパス時代にスタートして、
毎年、多くのゼミ生が発表しています。一人ひとりが自分の研究課題を克服すると
いう初めての体験です。完成までに苦難と喜びのストーリーがあり、ゼミ生の成長
を傍で見守ってきました。今回は、卒業研究発表会に児島ゼミから10名が発表する
ことになり、発表予定者から緊張感が伝わってきます。今の4年生にとって卒業研究
発表会は初めての経験だけに不安が募ると思います。とはいえ、毎年のように挑戦
してきた先輩たちがいたことを考えれば、何てことありません。以下は、今年度の
日程です。卒業生の皆さんも、お時間があれば、ご見学ください。

学内審査会:
 日にち:11月13日(月),14日(火),16日(木),17日(金)の4日間
 時間: 4限目(15:05~)

公開審査会
 日にち:12月6日(水)
 時間: 14時30分~17時
 ※終了後に次年度のゼミ内定者の顔合わせを予定しています。

卒業研究発表会に向けて、4年次ゼミは順調に進んでいるように感じます。まず、
卒業研究発表会への準備が早いことです。秋学期の最初の本ゼミでは大きく躓き
ましたが、2回目から立て直し図り、卒業研究発表会の申込書の作成などでゼミ生
の意識を改善しました。また、数人がサブゼミを毎日、開いているので、かなり
進んだ感があります。結果として、例年に比べ、10日ほど早いように思います。
11月中に全員が研究内容の発表・ビデオ収録を終えることができれば、理想通り
の予定だけに、大いに期待しています。

3年生のゼミでは、名証株式投資コンテストのチーム戦を通じて企業業界研究を
行っています。昨年度に比べて名証株式投資コンテストの開始が2週間ほど遅く
なりましたが、日経平均の16連騰という稀な経済現象に遭遇できて、よかったと
思います。また、名証の成績を報告後、4チームに4年生の発表予定者を割り当て
卒研のストーリーの紹介を行いました。これを2回繰り返し、8名が3年生へ発表
する機会を持つことができました。。これによって、4年生の発表は進み、3年生
は研究報告書の作成に役立つはずです。成果があったので、発表会の直前の週は、
同様の発表形式でリハーサルを行う予定です。

第8回目の名証株式投資コンテストでは、大学対抗のチーム戦が始まっています。
児島ゼミとしての参加チームは次の通りです。すでにランキング内に入っている
チームもありますので、どうぞ応援ください。世界的に景気も好調で、国内では
衆議院議員選挙もあり、株式相場も上げ基調です。好成績を期待しましょう。

 4年チーム名:シルビア(有志で結成)
 3年チーム名:筋肉、チーム朝倉、Valu、パンよりはおにぎりが好き
 2年チーム名:えーぱん、SKⅡ、1103、バベルボブル

最後に、次年度のゼミ選考が終わりました、3・4年次ゼミは定員18名に対して、
27名の応募がありました。9名の応募者を断らなければならず、心苦しい選考と
なりました。応募者の気持ちに真摯に応えるべく、十二分に検討した上で決定
しました。


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■編□集□後□記□
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Facebookでもご案内しましたが、名古屋学院大学の同窓会より、ホームカミングの
ご招待をいただきました。大学祭が開催される10月29日(日)12時30分~でしたが
台風の襲来で、イベントが短縮されました。雨風が強い中でも大勢の卒業生が参加
し、賑やかなパーティでした。例年ほどのゼミ卒業生の参加はありませんでしたが、
久しぶりに再会した卒業生とじっくり話ができました。このような機会を用意して
くださった名古屋学院大学同窓会の皆さまに感謝申し上げます。


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