□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第51号
□───────────────────――2009.03.30─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.051
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■NGU短信 > 『経済学部生のための基礎知識300題』の段
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今月末で特色GPの事業期間が終了します。総仕上げのひとつとして全教員
による『経済学部生のための基礎知識300題』という冊子が完成しました。
何とか新年度のスタートに間に合いました。実現までに1年以上を要した
プロジェクトですが、形にまとめたことは重要な意味を持ちます。
「経済学基礎知識1000題」の事業の進捗については、これまでコジマガや
各種講演会などで報告してきた通りです。2年7ヶ月の間、極めて順調に
運用できたと自負しています。これも関係者の理解と協力のお蔭であると
感謝しています。具体的成果としては、CCSの自学自習のユーザ画面が
とても綺麗になり使いやすくなったこと、携帯電話からのアクセスが可能
になったこと、学生に達成感を与える目標機能が付与したことなどです。
些末な改善点まで挙げれば、枚挙にいとまがありません。
今回の冊子は一連の成果からスピンアウトしたものです。皆で作ったから
おしまいというわけでなく、新たな事業の始まりとして位置づけています。
取組の狙いには、Webベースだけでなく紙媒体でも提供することにあります。
Webだけでは、ICTが苦手であるとか環境が十分でない教員・学生ユーザを
自ずと排除した形になります。紙の良さは誰でもブラウズが可能で、伝統
的な媒体であるが故にユニバーサルアクセスを実現します。
また、Webにあるコンテンツをまとめ直すことで、教員には見直しの機会に
なりました。互いのコンテンツを簡単に見えるようにして、授業の内外で
使いやすい形にします。利用が可能な他人のコンテンツをチェックすれば、
授業内容に有機的結合が生まれるかも知れません。以上のような思惑通り
に進むと思いませんが、できるだけ多くのユーザが参加しやすい環境を
提供し、ボトルネックを取り払うことを狙いとしています。
21世紀となっても、伝統的「黒板とチョーク」システムは教育手法の根幹
を成しています。コスト的にも優れたこのシステムに拮抗できる教育手法
が提案・普及されれば、大きな転換になると思います。今や知識基盤社会
といわれる現代において、伝統的な手法に新たな要素を組み込み、創発を
引き出すことが求められると考えます。
個々の努力をまとめ上げるツールとして、ICTが存在感を高めています。
コミュニティの活性化、結合の確率を高めることに寄与しています。その
範囲が大学の中に広がること、そして少しでも改善できる分野が広がる
期待をしています。ドンキホーテのような考えかも知れませんが、今後も
継続してゆきたい取組です。
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■最近のゼミから
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11年ぶりにゼミの卒論を卒業論文集として製本しました。1999年までは学内
のIT設備も十分でなく、ハードもソフトもバラバラという状態でした。その
ような状態では、全員が標準化できるのは印字した紙媒体しかありません。
先輩達の成果を学生に参照させるには、論文集として製本しておく必要があ
ります。年末が近くなると、ゼミ生が参考のために論文集をよく借りにきた
ので、本の傷みが増えてきました。しかし、卒論を徐々にPDF化することが
できるようになったために、現役生の参照が至極簡単になったことで論文集
の必要性が薄らぎました。この論文集への巻頭言はTIESにアップしています
ので、ご笑覧ください。
さて、3月16日に国際会議場センチュリーホールで卒業式が挙行されました。
10年ぶりに経済学部の総代はゼミから輩出できました。学部長表彰も2名が
対象となって、よく頑張ったと思います。これも本人たちが努力した4年間
の成果のひとつでしょう。
卒業式の当夜、恒例の追い出しコンパが開催されました。今回はOBの3名を
含む来賓6名に参会いただき、2/3/4年の参加で盛大に開催されました。40名
近いコンパですので、金山南(沢上)にある満珍館の3階フロアは貸し切り
となりました。他のお客さんに気を遣うことのない絶好の環境でした。
コンパの締めには今年のテーマである「情熱と好奇心」の話をしましたが、
ますます厳しさを増す経済社会の中で、これは自分の人生を切り拓くための
キーワードです。これからの人生には信じられないほどの辛いことや苦しい
ことに必ず遭遇します。その時でさえ、自分を鍛える絶好の境遇にいるのだ
と前向きに考えることができるかどうか。困難を自らの力で克服することで、
必ず人は成長するはずです。ゼミ生達が、そんな「強い人」になってくれる
ことを願って止みません。
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■編□集□後□記□
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閉塞感の漂う日本にあって、WBCでの侍ジャパンの活躍は大きな勇気を与えて
くれました。さまざまな語られ方がマスコミでされていますが、私には原監督
の姿が輝いて見えました。長嶋・王というカリスマの指導者の後では、地味に
映ってしまう原監督ですが、そのインタビューは立場を意識した発言でとても
好感が持てます。私は読売ファンではありませんが、原監督の笑顔はリストラ
を受けた者に大きな勇気を与えるのではないかと思います。
覚えている方も多いと思いますが、数年前にリーグ優勝を逃したという責任で、
2位だったにもかかわらず、監督を突然に解任されました。甲子園球場で敵将
タイガースの星野監督から花束と激励を受けた姿は印象的でした。本人には、
これからのチーム作りを構想していただけに、不本意な解任が悔しくて仕方が
なかったことでしょう。その時に星野監督は「そんなことで、へこたれるな!」
と声をかけたそうです。
その後、愚痴もこぼさず、再起をかけて努力し、今やWBCの日本代表監督として
凛としています。侍集団を統率するためには、解任(浪人)から復活(大将)
までの苦しい道程が必要であったかも知れません。
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