□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第69号
□───────────────────――2011.01.17─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.069
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
日本が大雪に見舞われている情報は、Twitterやメールなどから入ってきます。
寒中お見舞い申し上げますとともに、降雪でも日々の仕事や大学では期末試験
もあって、読者の皆様はどうかご無事に遂行できますよう祈念しております。
フロリダでは寒波が過ぎた後、一転して好天に恵まれました。寒かった翌日、
20度を超える暖かさにアパートメントのプールサイドでは、早速、日光浴を
楽しむ住民がいました。さすがにそこまで暑くないでしょうと呆れてしまい
ますが、寒暖の感覚はどうも日本人とは違うようです。
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■アメリカ短信 > 新学期開始と作文授業の段
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☆関連サイト:
前号でもお伝えしましたが、アメリカでは新年早々、新学期がスタートです。
4月いっぱいで春学期はほぼおしまいになります。
今学期から学部の英作文の授業に出させてもらっています。授業内容は大学
における研究レポートの作成です。全学に複数開講されており、初年次生が
履修する科目です。共通教材に目を通してみると、日本の大学でもその内容
を教えるべきだと痛感します。
アメリカ研修期間中は毎日のようにブログを更新しているわけですが、日頃
から作文の練習は必要です。何事もしばらく離れていると、どんどん下手に
なっていきますので、日本語の練習として良い機会と思っています。また、
かつてはホームページ作成、その後はブログ、最近ですとツイッターを学生
に推薦しています。これは人に見られる文章を書く訓練となるからです。
余談ですが、最近、Twitterで気になることは「つぶやき」だからといって
ワンフレーズだけを残しても、あまり作文練習にはなりません。また将来の
自分への振り返りにもなりません。さらに、発言集はライフログとなるので、
その時の勢いから出たつぶやきが禍根を残すことになる恐れもあります。
学生が提出する作文レポートを見ていると、驚くべき体裁のものに遭遇する
ことは珍しくありません。漢字変換ミスや言葉遣いの誤りなどは瑣末な部類
で、例えば、句読点がない文、主語がない文、段落がない文章・・・これは
学年を問わずさまざまです。無茶苦茶な文章を多様化とか個性とかだとして
履き違えるケースもあり、日本の活字文化の継承に危機感を覚えます。
このような状況ですと卒業論文はおろか授業のレポート、就職活動で必要な
エントリーシートさえも書けないはずです。彼らに話を聞けば、小中学校で
作文練習、高校では小論文の訓練をやっていないそうです。一方で、文章の
形式が整っている学生には、受験対策として小論文講座などで何度も作文の
練習した経験があるという傾向があります。こうして考えると、入学試験に
知識の詰め込み科目に加えて、小論文を課して、全国的に受験対策をさせる
のは即効性があるように思います(大学側の採点が大変になりますが・・)。
また、文章が得意な学生に共通する点は、読書好きであったり読書量が多い
ことです。学術機関において読書を推奨することは当然ですが、全ての学生
に対して、なかなか読書習慣を確立させるのは至難の業です。
文章指導はなかなか面倒なだけに、多くの先生が目をつぶってしまいがちな
課題ですが、まず「型にはめる」ことで基本までは形成することができます。
「日本語表現」なる必修科目が設置されているにもかかわらず、作文の基本
が全くできていない学生も多く、文章の書き方はあまりにもまちまちです。
ですから、1年生から4年生までのゼミでは、一旦、型にはめてしまうという
無茶な教育手法を行っています。
まず文章を書かせた上で、基本的な知識(適切な単語選択から句・節・段落、
章、接続詞、代名詞など)からよくあるミス(おかしな表現)の修正などを
相互にチェックさせます。もちろん、インデントや脚注など基礎的な日本語
ワープロの使い方も含めて実施します。こうして相互に文章のダメ出し作業
を数回行えば、ほぼ全員が基本的な作文スタイルをマスターできます。一度、
自分の型ができると学生は文章が書きやすくなっているようです。
過日、研究所の同僚がランチの際に話してくれましたが、アメリカも新入生
のクラスのレポートはひどいと嘆いていました。このようにどの国でも同じ
ような教育課題を抱えています。アメリカではそれを組織的に取り組み解決
への道筋をつけています。また、作文の技術は将来、必ず役立つ基本スキル
だけに初年次からきちんとした訓練が必要でしょう(それらを必要としない
超優秀な機関を除く)。もちろん、分野ごとに文章の書き方は異なりますが、
それを教えた上で、授業のレポートから研究論文へのプロセスを示す授業が
日本の大学教育でも求められていると思います。
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■UCFから
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☆関連サイト:https://webcourses.ucf.edu/
新学期が始まって、いよいよ実際のブレンド型の授業を体験することになり
ました。授業は教養関連科目なので、メインキャンパスにあるClassroom1で
行われます。授業開始は朝8時30分ですが、時間前には講義室前の廊下の床に
座っている学生(いわゆるジベタリアンです)を多く見かけます。本人達は
だらしないと思っていないのかも知れませんが、このような若者の姿は日米
一緒です。
アメリカではタバコは高額なので、喫煙者は日本に比べかなり少ないような
気がします。それでも、キャンパス内で歩きタバコ姿やタバコの吸殻が散乱
しているのは目につきます。まだ教室で食事をする学生には会っていません
が、先生からの諸注意に記載されているので、こちらでも問題なようです。
授業中に帽子をかぶっている学生、スケボー持参の学生などさまざまです。
大学にもよるのでしょうが、全体として日本の学生の方が礼儀正しいのかも
知れないと思いました。
学生に感心するのは、教員が皆で話し合いを指示するとためらうことなく、
直ぐに始めることです。また、教員の問いかけにも手を挙げて答える学生も
少なくありません。講義にメリハリがある(微妙な間がない)という感じが
します。
普段、90分の授業に慣れているので、50分授業は大変短く感じます。しかし、
週に3回授業がありますので、90分☓3回☓16週ですから日本の授業時間より
多くなります。当然のことながら毎回しっかり宿題があり、予習は必須です。
遅刻する学生やテキストを持っていない、すなわち予習をしてこない学生の
対応なども興味があります。週3回のうち1回(金曜)がWebでのオンライン
学習になります。
新学期が始まるとブックストアは賑やかになります。店内奥のエリアには
教科書がずらりと揃えられており、多くの学生たちが自分の授業に必要な
テキストを探しています。
知ってはいましたが、こちらのテキストは高すぎます。新品では$100以上
するのも珍しくなく、中古品でその3割引ぐらいでしょうか。日本でも分野
によっては高額な場合(特に、医歯薬系)もありますが、主に学部生が使う
経済学の教科書で5000円以上はまずありえません。しかし、アメリカの大学
で使う経済学関連テキストは$100以上が当たり前です。厚みがあるだけに
ページ単価で考えれば良いのかも知れませんが・・・。
担当の先生は、学生はお金が無いことに配慮し、授業で必要な箇所を講義
プリントにまとめるなどという対応をしています。一方、日本では比較的
安いにもかかわらず、学生はなかなか教科書を買おうとしません。授業で
毎回きちんと使わないのも問題ですが・・・。学期末テスト前に持ち込み
物件が発表され、「テキストのみ可」という本だけが売れるという何とも
情けない状況です。これ幸いに自著をさばくという教員もいますが、昔に
比べると少なくなってきたように思います。
アメリカの大学内での物価は、日本に比べるとかなり高いように感じます。
まだまだ日本は恵まれているのでしょうか?じっくり再考してみる必要が
ありそうです。
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■編□集□後□記□
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1月の第3月曜日は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの誕生日で
祝日になります。誕生日が祝日になるのは、大統領では初代のワシントン
とリンカーンの2名だけで、大統領以外では彼だけです。
キング牧師で有名な演説に"I have a dream"があります。ささやかですが
私にも夢があります。少しでもこれに近づけるように日々過ごせることが
できれば、最高の人生でしょう。皆さんも夢に向かって楽しく進めるよう
異国の地より祈念しております。
2011年1月9日日曜日
第68号(2011.01.09)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.068
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
A Happy New Year!新年あけましておめでとうございます。
フロリダ州の別名はSunshine Stateだけに、眩く明るい新年を迎えるところ
として最高かもしれません。今年も皆さんにとって、素晴らしい1年である
ことを祈念しております。
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■アメリカ短信 > アメリカの年末年始の段
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☆関連サイト:
アメリカの年末年始を初体験です。アメリカで暮らした経験のある方ならば
当たり前のことでしょうが、やはり、実際に体験しないと分からないことが
多いので、大変勉強になりました。
クリスマスの24日と25日は、両日ともアメリカ人のお宅で開かれたパーティ
に加えてもらうことができました。
まずイブの24日は、こちらで知り合った日本人の方に誘われて、ココビーチ
方面に住んでいるアメリカ人宅でのクリスマスパーティへご一緒させていた
だきました。パーティのホストはじめ、何人かはすでに顔見知りでしたし、
日本人も2名参加しているので気軽な雰囲気です。
大きな家でのクリスマスパーティは初めての体験です。ダイニングキッチン
にはたくさんの食事やお酒が用意されており、皆が思いおもいに食べながら、
話で盛り上がっています。ちなみに、アーノルド・パーマーがオーランドに
住んでいることを知りました。また、クリスマスならではの飲み物として、
エッグノック(Egg Nog)に挑戦しました。ここにラム酒を入れると香りや
テーストも最高です。ただし、高カロリーなので注意が必要とのことです。
最後は、クリスマスケーキとコーヒーで大満足でした。
翌日は、研究所の同僚が自宅でのクリスマスディナーに招待してくれました。
誘われた時に、信仰する宗教を聞かれました。初めて聞かれた質問で戸惑い
ましたが、にわか仏教徒なので、No Religionです。多くの日本人と同様に
正月には神社に参詣し、仏前で合掌します。これまでも仏教系の学校に通い、
勤務先はプロテスタント系という、何ともいい加減な宗教観です。
クリスマス当日は、さすがに休日だけあって、街中を走っている車が非常に
少ないように感じました。彼の自宅には4家族が集まっており、大勢の方に
グリーティングです。その後、邸内を案内してもらいました。ガレージには、
彼の趣味である釣り道具や小型ボートがあり、ここあるキャンプ用グリルで
クリスマス用の肉を焼いています。いくつかある部屋のうち、彼の奥さんの
弁護士オフィスがありました。
全員が食卓についたところで乾杯、クリスマスならでは食事です。お嬢さん
に教えてもらったクリスマス定番の料理であるグリーンビーンキャセロール
(Green Bean Casserole)がなかなか美味です。ディナーの後には、今度は
デザートです。その後、皆が居間に集まり、何故かウクレレ(ukulele)が
出てきて、彼のお父さんのFlukeによる伴奏でクリスマスソングを歌います。
この時ばかりは、クリスマスソングをきちんと英語で歌えるようにすれば
よかったと後悔した瞬間でした。
このように連日、アメリカ人宅でのクリスマスパーティを体験できました。
プール付きの大きな家で、皆が集まり楽しそうに団欒をします。豊かさを
測るモノサシはありませんが、日本とは違った豊かさがここにはあります。
ただし、幸せはさらに別の次元ですが・・・。
さて、クリスマスが終わってもアメリカのバケーションは続きます。特に、
クリスマスセールは活気があり、クリスマス1週間前頃からプレゼントの
買出しでモールなどは大混雑です。その後もセールは続いて、正月を過ぎ
ても街中にはクリスマスツリーやリースも見かけます。また、音楽もまだ
クリスマスソングが流れてきます。しかし、日本と違うのは、定番である
Wham!のLast Christmasがほとんど聞かれないことでしょうか。
大晦日はカウントダウンです。至る場所でカウントダウンパーティがある
ようです。夜8時頃でもテーマパークへ向かう車もありますし、ダウン・
タウンディズニーあたりでも多くの車が走っていました。
知り合いの方のコミュニティでカウントダウンパーティがあるというので、
これに加えてもらいました。この時期は、自宅やその周りを電飾しており、
とても綺麗です。ガレージ前にテーブルを出し、多くの料理が並べてあり
ます。子供達もこの日ばかりは親たちの監視の下で遅くまで遊んでいます。
石炭で暖をとって、プロジェクターでNYのカウントダウン中継を待ちます。
カウントダウンの前後には打ち上げ花火が各コミュニティで行われました。
とりわけ、素人が花火を打ち上げるのに驚くばかりです。
こちらも元旦は祝日ですが、聞いていたよりもショップは開いていました。
最近は日本の正月もかつてより営業する店が増えたように、アメリカでも
そうなのでしょうか。ただ、テレビで流れてくる新年の音楽が「蛍の光」
というのは、日本人としてはどうも違和感を覚えます。
日本のクリスマス・年末年始とは全く異なるので、アメリカの風習を存分
に楽しむことができました。しかし、異文化を理解するには時間がかかり
ます。数年、暮らしてみてようやく本質が分かってくるのかも知れません。
日本は、同じアジアでも旧正月を祝う韓国や中国・台湾とも異なります。
独特な文化だけにずっと大切にしたいものです。
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■UCFから
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☆関連サイト:http://www.libertybowl.org/
UCFでは12月第2週頃から学期末試験やレポート期間となりました。試験
期間が終わりに近づくたびに、学生はキャンパスからどんどんいなくなり
ます。そして、クリスマスの1週間ほど前から研究所のスタッフも次々に
休みをとるようになり、12月23日(金)に大学全体が休暇になりました。
年の瀬は大学にいても感じることができます。まず、クリスマスが近づく
と、大学に特設のアイススケートリンクや観覧車などがオープンしました。
また、アメリカンフットボールは、大晦日に開催されたリバティ・ボウル
も勝利し、UCFにとって本当に素晴らしい1年の締めくくりになりました。
1月はスタートの月です。こちらでは新年早々、仕事や学校が始まります。
今年は、たまたま2日が日曜日だったので3日が始まりでしたが、普段は
2日から始まるそうです。確かに研究所では3日は駐車場が満車でしたし、
道路には地元の小中学校のスクールバスも走っていました。大学の授業は
まだ始まっていませんが、大学スタッフは新学期の準備として仕事モード
に入っています。
テレビもでは新しく選出されたフロリダ州知事が1日から仕事を開始した
というニュースが流れていました。公的機関では、新大統領も年明け早々
から仕事というスタイルは日本ではよく分かりませんでしたが、こちらに
来て、ようやく理解できました。
来週からUCFではいよいよ授業が始まります。これから夏までのセメスター
で学生たちはどれだけ進歩を遂げるのでしょうか。
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■編□集□後□記□
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年末年始を海外で過ごすということは初めてです。やはり仕事が気になると
出かけるだけの余裕がありません。しかし、今回はアメリカのペースにあわ
せることができたので、初めてのロングバージョンになりました。加えて、
オーランドは温暖で観光都市だけに時間を持て余すことなく、有意義な休暇
となりました。
残り9ヶ月の滞在ですが、これまで以上にアメリカを存分に体験し、理解し
たいと思っています。コジマガやブログ・Twitterなどで素晴らしい内容が
発信できるようにする所存です。
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フロリダ州の別名はSunshine Stateだけに、眩く明るい新年を迎えるところ
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ことを祈念しております。
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アメリカの年末年始を初体験です。アメリカで暮らした経験のある方ならば
当たり前のことでしょうが、やはり、実際に体験しないと分からないことが
多いので、大変勉強になりました。
クリスマスの24日と25日は、両日ともアメリカ人のお宅で開かれたパーティ
に加えてもらうことができました。
まずイブの24日は、こちらで知り合った日本人の方に誘われて、ココビーチ
方面に住んでいるアメリカ人宅でのクリスマスパーティへご一緒させていた
だきました。パーティのホストはじめ、何人かはすでに顔見知りでしたし、
日本人も2名参加しているので気軽な雰囲気です。
大きな家でのクリスマスパーティは初めての体験です。ダイニングキッチン
にはたくさんの食事やお酒が用意されており、皆が思いおもいに食べながら、
話で盛り上がっています。ちなみに、アーノルド・パーマーがオーランドに
住んでいることを知りました。また、クリスマスならではの飲み物として、
エッグノック(Egg Nog)に挑戦しました。ここにラム酒を入れると香りや
テーストも最高です。ただし、高カロリーなので注意が必要とのことです。
最後は、クリスマスケーキとコーヒーで大満足でした。
翌日は、研究所の同僚が自宅でのクリスマスディナーに招待してくれました。
誘われた時に、信仰する宗教を聞かれました。初めて聞かれた質問で戸惑い
ましたが、にわか仏教徒なので、No Religionです。多くの日本人と同様に
正月には神社に参詣し、仏前で合掌します。これまでも仏教系の学校に通い、
勤務先はプロテスタント系という、何ともいい加減な宗教観です。
クリスマス当日は、さすがに休日だけあって、街中を走っている車が非常に
少ないように感じました。彼の自宅には4家族が集まっており、大勢の方に
グリーティングです。その後、邸内を案内してもらいました。ガレージには、
彼の趣味である釣り道具や小型ボートがあり、ここあるキャンプ用グリルで
クリスマス用の肉を焼いています。いくつかある部屋のうち、彼の奥さんの
弁護士オフィスがありました。
全員が食卓についたところで乾杯、クリスマスならでは食事です。お嬢さん
に教えてもらったクリスマス定番の料理であるグリーンビーンキャセロール
(Green Bean Casserole)がなかなか美味です。ディナーの後には、今度は
デザートです。その後、皆が居間に集まり、何故かウクレレ(ukulele)が
出てきて、彼のお父さんのFlukeによる伴奏でクリスマスソングを歌います。
この時ばかりは、クリスマスソングをきちんと英語で歌えるようにすれば
よかったと後悔した瞬間でした。
このように連日、アメリカ人宅でのクリスマスパーティを体験できました。
プール付きの大きな家で、皆が集まり楽しそうに団欒をします。豊かさを
測るモノサシはありませんが、日本とは違った豊かさがここにはあります。
ただし、幸せはさらに別の次元ですが・・・。
さて、クリスマスが終わってもアメリカのバケーションは続きます。特に、
クリスマスセールは活気があり、クリスマス1週間前頃からプレゼントの
買出しでモールなどは大混雑です。その後もセールは続いて、正月を過ぎ
ても街中にはクリスマスツリーやリースも見かけます。また、音楽もまだ
クリスマスソングが流れてきます。しかし、日本と違うのは、定番である
Wham!のLast Christmasがほとんど聞かれないことでしょうか。
大晦日はカウントダウンです。至る場所でカウントダウンパーティがある
ようです。夜8時頃でもテーマパークへ向かう車もありますし、ダウン・
タウンディズニーあたりでも多くの車が走っていました。
知り合いの方のコミュニティでカウントダウンパーティがあるというので、
これに加えてもらいました。この時期は、自宅やその周りを電飾しており、
とても綺麗です。ガレージ前にテーブルを出し、多くの料理が並べてあり
ます。子供達もこの日ばかりは親たちの監視の下で遅くまで遊んでいます。
石炭で暖をとって、プロジェクターでNYのカウントダウン中継を待ちます。
カウントダウンの前後には打ち上げ花火が各コミュニティで行われました。
とりわけ、素人が花火を打ち上げるのに驚くばかりです。
こちらも元旦は祝日ですが、聞いていたよりもショップは開いていました。
最近は日本の正月もかつてより営業する店が増えたように、アメリカでも
そうなのでしょうか。ただ、テレビで流れてくる新年の音楽が「蛍の光」
というのは、日本人としてはどうも違和感を覚えます。
日本のクリスマス・年末年始とは全く異なるので、アメリカの風習を存分
に楽しむことができました。しかし、異文化を理解するには時間がかかり
ます。数年、暮らしてみてようやく本質が分かってくるのかも知れません。
日本は、同じアジアでも旧正月を祝う韓国や中国・台湾とも異なります。
独特な文化だけにずっと大切にしたいものです。
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UCFでは12月第2週頃から学期末試験やレポート期間となりました。試験
期間が終わりに近づくたびに、学生はキャンパスからどんどんいなくなり
ます。そして、クリスマスの1週間ほど前から研究所のスタッフも次々に
休みをとるようになり、12月23日(金)に大学全体が休暇になりました。
年の瀬は大学にいても感じることができます。まず、クリスマスが近づく
と、大学に特設のアイススケートリンクや観覧車などがオープンしました。
また、アメリカンフットボールは、大晦日に開催されたリバティ・ボウル
も勝利し、UCFにとって本当に素晴らしい1年の締めくくりになりました。
1月はスタートの月です。こちらでは新年早々、仕事や学校が始まります。
今年は、たまたま2日が日曜日だったので3日が始まりでしたが、普段は
2日から始まるそうです。確かに研究所では3日は駐車場が満車でしたし、
道路には地元の小中学校のスクールバスも走っていました。大学の授業は
まだ始まっていませんが、大学スタッフは新学期の準備として仕事モード
に入っています。
テレビもでは新しく選出されたフロリダ州知事が1日から仕事を開始した
というニュースが流れていました。公的機関では、新大統領も年明け早々
から仕事というスタイルは日本ではよく分かりませんでしたが、こちらに
来て、ようやく理解できました。
来週からUCFではいよいよ授業が始まります。これから夏までのセメスター
で学生たちはどれだけ進歩を遂げるのでしょうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
年末年始を海外で過ごすということは初めてです。やはり仕事が気になると
出かけるだけの余裕がありません。しかし、今回はアメリカのペースにあわ
せることができたので、初めてのロングバージョンになりました。加えて、
オーランドは温暖で観光都市だけに時間を持て余すことなく、有意義な休暇
となりました。
残り9ヶ月の滞在ですが、これまで以上にアメリカを存分に体験し、理解し
たいと思っています。コジマガやブログ・Twitterなどで素晴らしい内容が
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