2013年10月23日水曜日

第101号(2013.10.23)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第101号
□───────────────────2013.10.23─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.101
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


9月20日に秋学期が始まりました。秋は春学期と違って何かと慌ただしい学期です。
原因は、まず、大学での行事が多いことです。大学祭やクラブの公式試合をはじめ、
ゼミ関連では次年度の応募・選考、卒業研究発表会、卒論の仕上げ、卒業写真撮影、
就活準備のキャリアガイダンスなど盛りだくさんです。次に、季節変わりの影響も
少なくありません。台風や降雪の影響で休講になることもあります。寒くなると朝
の授業は遅刻者が増えますし、風邪をひく学生が多くなります。インフルエンザが
流行すると授業進度に大きな障害を与えます。加えて、単位数が十分な3・4年生は
履修している教科も少なく、大学離れが進む学期ともいえます。本来、学生は就活
準備や卒論への取り組みで繁忙期なのですが、残念ながら高い意識の学生が少ない
のが現状です。これは日本の大学教育の弱点でしょう。(ちょっとした意識の差が、
将来での大きな差になってしまうように思えます。)

いずれにせよ、ゼミではマネジメント能力を高めて充実した秋学期を目指します。
卒業生が大学へ訪ねてくることもあるので、秋学期の授業予定を記しておきます。
ご参考までに(出張やイベントなどもあって、この限りではありません)。

 火曜1限: 経済データ分析  曙203教室
 火曜3限: 大学院      828研究室
 木曜1限: 公共政策特別演習 曙611教室
 木4/5限: ゼミ(3・4年)  曙406教室
 金曜2限: ゼミ(2年)    曙516教室


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■NGU短信 > COC採択の段
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☆関連サイト:http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/coc/
http://www.ngu.jp/system/article/detail/3406

前号で簡単に紹介しましたが、本学はCOCに採択されました。そもそも「地(知)の
拠点整備事業(大学COC事業)」とは以下のようです。

大学等が自治体と連携し、全学的に地域を志向した教育・研究・地域貢献を進める
大学を支援することで、課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる、地域
コミュニティの中核的存在としての大学の機能強化を図ることを目的としています。
(以上、文部科学省サイトから引用)

すなわち、地元と協力したまちづくりだけでなく、教育や研究成果を地域に還元し、
貢献するという取り組みです。特に、申請にあたっては自治体との連携が強く求め
られており、公的書類が必要となります。1県1大学といった目安なので、採択は
かなりの競争率になりました。愛知県の大学は本学と中部大学のみで、名古屋市と
提携で事業を進めるのは本学のみです。

この採択で公的支援を受けながら事業を進めることができます。地元の名古屋市と
瀬戸市との連携をさらに深められるでしょう。今後は、地域に関連した授業科目が
増えてゆきます。教室内での授業だけでなく、地域を教育現場としたアクティブ・
ラーニングも増えてきそうです。これまでは経済学部を中心とした「まちづくり」
という特色が、大学全体の強みへと発展してゆく取り組みです。

このような活動は、大学内の活性化にも寄与するはずです。新政権でも大学改革が
需要課題のひとつに取り上げられているので、大学のプレゼンスを上げるチャンス
と捉えるべきかもしれません。


────────────────≪  books ≫─
■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-9988699883

『ファスト&スロー : あなたの意思はどのように決まるか?』,
ダニエル・カーネマン,早川書房 ,2012年
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著者は行動経済学のパイオニアで、2002年にノーベル経済学賞を受賞しています。
有名なプロスペクト理論が本人の平易な文章で書かれており、秋の夜長の読書には
お勧めの一冊です。ヒトの脳にはシステム1とシステム2があることから始まり、
読者を徐々に行動経済学へと誘っていきます。

日本語訳は上下2巻ですが、適度な文量の章立てとなっています。また、各章末には
まとめが出ているので、読みやすくなっています。今年、Kindle Whitepaperを購入
したので、この本も電子書籍版で読みました。紙の本と比べると1冊あたり300円ほど
安くなります(日本語版)。英語版で驚くのが、Kindleではなんと800円ほどで購入
できました。再販制度がないと本の価格は弾力的に動きます。


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■最近のゼミから > ガイダンスとゼミ紹介ポスターの段
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☆関連サイト:https://www.facebook.com/NagoyaGakuinUniversity

本年度は学部内で教務の仕事を拝命しています。主に授業関連の仕事なので
「無事これ名馬」のごとく、事なきを得るのが一番であるのかもしれません。
とはいっても自分の性格を考えれば、事なかれという態度でいられるはずが
ありません。現状維持が第一でなく、さらに良くする方法を模索しています。
すなわち、最小限の投入コストでこれまで以上の成果を挙げられる仕掛けを
目指しています。

取り組みのひとつが「ゼミ募集ガイダンス」と「ゼミ紹介ポスター展示」です。
ご存知のように、次年度のゼミを応募する際は演習要項をもらい(最近では
CCSからダウンロードし)、友人たちとあれこれ相談して選択したのではない
でしょうか。かねてより学生が持っているゼミに関する情報がかなり少ない
ことが気にかかっていました。また、近年では2年生以上の学生全員に向けた
教務的内容のガイダンスがほとんど実施されていません。CCSからの連絡だけ
になっており、連絡情報をチェックしそびれた学生は、大学から切り離されて
しまっているのではないかと危惧していました。

深刻なデータは、ゼミに応募しない学生の増加です。昔から応募し忘れる学生
はいましたが、事態の重要性に気づかないまま過ごしている学生が増えている
ことに危機感を覚えます。もちろん、これは学生だけの問題ではありません。
自戒を込めて言うならば、アナウンスが業務になっていると同時に、ネットに
依存し過ぎています。学生にとって、大学の動きがキャンパス内で目や耳など
から感じられないことにも原因があるように思います。大学の活性化は、学生
同士がスムーズに情報交換ができ、相互に働きかけをすることにあります。

10月18日(金)、学科別に学生を大教室へ集めてガイダンスを実施しました。
ここから正確な情報を発信することで、学生の注意が一時的に喚起されます。
ただし、ゼミを選択する材料がネット上だけでは、学生同士の話題として継続
しません。そこで、ガイダンスの教室を出た場所にゼミ紹介ポスターを展示し、
ここでワイワイガヤガヤと話ができる空間を作りました。(記事と写真はNGUの
公式Facebookページに掲載されています。)

このようにゼミが募集中であることを目に見えるようにすれば、自ずと学生間
で話題となります。視覚的イメージや最小限のゼミ内容はポスターから分かる
ようにし、詳しくはWeb(CCS)でという流れとしました。ゼミ応募の期間中に
学生たちがポスターの前であれこれ話をしながら、自分の将来を考える機会に
なればと期待しています。

なお、このゼミ紹介ポスターは10月30日まで白鳥学舎の曙館2階の通路端に展示
されています。学園祭で大学に来る機会があれば、是非、チェックして下さい。
いくつになっても挑戦は止めたくありません。


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■編□集□後□記□
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ゼミOBサイトとSNSの連携という試みが続いています。ご尽力いただいている
OBの小林君や馬渕君にはお礼を申し上げます。Web技術の進展や情報端末の普及
により、昔とは違った情報発信のあり方が求められています。Face to Faceの
基本的なコミュニケーションは変わりませんが、便利な道具はいつも「破壊的
イノベーション」にさらされているように感じます。

さて、卒業生からおめでたい話題をもらったりと、ありがたい限りです。次回、
お目にかかる機会があれば、いろいろな話を聞かせて下さい。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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