2006年11月21日火曜日

第24号(2006.11.21)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第24号
□───────────────────――2006.11.21─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.024
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。

いきなりですが、ネットでゲーム「児島を探せ!」(Where is Kojima?)
を始めませんか?ルールは簡単です。大きな声で言えませんが、SNSで私を
見つけてください。私は少しずつデータを公開していきます。どの段階で
誰に発見されるかという単純なゲームです。(そのためにしばらくの間は
潜伏していました。)ただし、他人に迷惑のかからないよう、児島だ!と
確信したときにだけ連絡を下さい。そして確信を得たデータは何であるか
を教えていただければ幸いです。参加ルールなど詳しくは、.NETに書いて
おきます。

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■NGU短信 > 教育の情報化シンポジウムの段
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☆関連サイト:http://www.ngugp.jp/news/01.html

来る12月15日(金)に本学主催の「教育の情報化シンポジウム」を名古屋
ガーデンパレスで開催します。詳しくは、関連サイトで確認いただければ
と思います。

このシンポジウムは特色GPに選定された大学が、その成果を内外に公表する
ために行われるものです。大学関係者以外にはあまり関心を持たれませんが、
北は北海道から南は九州の大学が参加されるようです。

具体的に見所をお話すれば、特に、第1部がお薦めです。基調講演をされる
井端氏は私立大学情報教育協会の事務局長です。情報教育だけでなく大学の
教育の現状を憂いどのように変えてゆくべきかなど、面白いお話が聞けるか
と思います。

木船学部長から経済学部が取り組んだ内容を分かりやすく紹介いただけます。
私からOBの皆さんに話すよりも、理解しやすいものになるでしょう。そして、
中嶋先生は私が尊敬する先生のひとりです。帝塚山大学で開発したeラーニング
システムのTIESを推進され、いまや全国の47大学がこれに参加しています。
このTIESの可能性にも言及されることでしょう。TIESは、ゼミOBとの新しい
コミュニケーション手段として利用方法を模索しています。

第2部では、私もパネリストのひとりとして登場予定です。ご来場予定のOB
には申し訳ありませんが、当日は主催者であるために準備・運営・接待など
で忙殺されることは必至です。ですから、ゆっくりお話しする機会にはなら
ないと思いますので、あらかじめお詫び申し上げます。

なお、この模様はネットでもライブ配信されますので、併せてご覧ください。
http://www.cccties.org/


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■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html

『ウェブ進化論』,梅田望夫,ちくま新書,\740
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何を今更という感じですが、日本のWeb2.0バイブルともいえる啓蒙書です。
ティム・オライリーが提唱して以来、爆発的に広がりつつあるキーワード
ですが、これを理解するには知識よりも実践し「感じる」のみです。実践
する時間がないという方でも、HTMLでホームページを作らされた皆さんに
とって、理解はたやすいものでしょう。

ここでは、以下の話題でも触れるCGM(Consumer Generated Media)だけ、
簡単に解説しておきます。従来はメディア(世論)形成は新聞社や放送局
のみが、音楽や映像などもプロの制作会社が請け負って配信してきました。
しかし、インターネットの世界では誰もが意見や作品を発信でき、それが
大きな影響を持つようになったことが重視されています。特に、ブログに
よる世論形成、Podcastingによる音楽配信、YouTUBEによる動画配信など、
従来よりユーザ(消費者)が発信する環境が極めて簡単になったことが
Web2.0のトレンドを考える上で重要です。

例えば、皆が知っていることを集める。すなわち「口コミ」を見えるよう
にすることができるようになりました。一人の専門家よりも詳しい何十人
が揃って知識を出すことで、十分に正確な情報が形成できるようになった
ことはよく知られています。

皆の叡智を集めて創る百科事典WikiPediaがそうであるように「集合知」が
大きな影響を持つようになってきました。

それ以外のキーワードも満載ですが、この本は2006年こそ、一読の価値は
あるでしょう。


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■ゼミサイトの話題:パレートの法則
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

.NETの登録者のうちどれぐらい使っているかは、XOOPのモジュールを使う
ことで分かります。[Menber Only]の[☆ユーザー検索]で[×日以内にログ
インしている]ところで検索をすれば結果が得られます。

103名のユーザのうち、約2割弱がログインにしています。ということは
やはり2:8(パレート)の法則が働いているということでしょうか。

おそらく多くのサイトにも同様な現象が出ていると推測されます。すると
やはり会員登録実数が重要になってきます。全員がアクティブユーザには
なりえませんので、厖大な登録数を誇るサイトに価値があるのも頷けます。

アクティブユーザがCGMによって、多くの関連ユーザを引きつけるといった
ことができればと思います。このようにサイトの魅力は機能でなく、どの
ようなコンテンツが提供されているかが重要です。

付記:学内からの集中アクセス時の「ホワイトアウト」現象は井野さんが
解明してくれました。ありがとう。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/ronbunpc.html

12月には経済学部恒例の卒業研究発表会が行われます。今年も4年生が鋭意
努力中です。応援を宜しくお願いします。詳細は.NETをご覧下さい。

ところで、今年度から3年生に対するHTMLでのホームページ作成の課題を
取りやめました。決して教えの手抜きをしたり、学生のPC能力の問題では
ありません。一番の理由は時代の流れを見誤らないためです。

仲の良い大学の先生達で、Web2.0時代に何が学生教育に大切かという話題に
なりました。そのひとつのキーワードが「編集力」です。インターネットで
情報収集は容易になり、コピペは誰でもできます。ひどい学生ともなると
ネットの検索結果をそのままWordに貼り付けて出すという程度の低さです。

CGMの意義を考えれば、いかに情報発信するかという点が重要視されます。
これを「編集力」と定義するとともに、以下の2つの能力が必要です。まず
(1)PC操作能力、そして(2)日本語能力です。ブログなどで(1)は従来のように
HTMLで文書を作成し、FTPでアップする手間が不要になりました。簡単に
情報発信ができる今では、このPC技術に拘っていると先に進みません。

文科系学生として、いかに考えて何をどのように表現するかという点を重視
するようにしました。その他の例として、Powerpointはアイディアをうまく
まとめる道具として利用させています。スライドをカードとしてアイディア
をまとめさせ、ノートペインには原稿を書き、ネットにある資料やデータは
スライドに貼り付け、後日、整理するといったように指導しています。

もちろんHTMLを使える方が望ましい訳ですが、今後一生HTMLとは関わること
がない人にとっては、これらに時間を割くよりも文章力を身につけることが
より重要でしょう。ブログやWebで正しい表現力を駆使して活躍することを
望みます。(ただし、できる学生にはHTMLも身に付けて欲しいと思います。)


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■編□集□後□記□
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11月5日(日)のホームカミングデーでは多くの卒業生にお会いでき、とても
ハッピーでした。瀬戸キャンパスで最後になるかもしれないという行事です。
来年からは名古屋キャンパスになるのでしょうか・・・

飲酒運転に厳しい昨今なので全くシラフでの会話でしたが、それゆえに生産
的でしたね。久し振りに、よいブレーンストーミングになりました。また、
強力な組織力で多くの景品をゲットしました。

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