2008年1月29日火曜日

第37号(2008.01.29)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第37号
□───────────────────――2008.01.29─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.037
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。

卒業生からの年賀状をみると、そこからいろいろな情報が読み取れます。
最近は、固定電話や手紙・葉書が疎かにされがちですが、良いところは
日本の文化として大切に残しておく必要性を感じます。

メールやWebでも情報は伝達できますが、手紙などには何とも言えない
その人の「人となり」を感じることができます。作成に手間をかけた
手紙の表現に作者の思いが込められるのでしょう。


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■NGU短信 > 新マイルポスト・オープンの段
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☆関連サイトhttp://d.hatena.ne.jp/milepost/

すでに新聞や.NETでご存知の方も多いと思いますが、27日(日)に日比野
商店街にマイルポストがオープンしました。新しいマイルポストの運営に
ゼミ生も何人か関わっており、頑張っています。

オープン前の内覧会へ招待されたので、私も行ってきました。地下鉄の駅
に近く、とても便利です。小さなスペースですが、小洒落て清潔感があり
素敵な雰囲気です。とても寒い日だったので、メニューの温かいスープは
いっそう美味でした。コーヒーとミニパンも美味しくいただきました。

準備期間は短く、大変であっただろうということが、容易に推察できます。
これから地域の人達とのコミュニケーションを図るため、そしてスタッフ
がいろいろな経験をするための場です。希望の未来への道標となることを
祈っています。

【マイルポスト概要】
□営業時間:午前11時~午後6時
□定休日 :水・木曜日
□場 所 :地下鉄日比野駅3番出口 西40m


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■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31091427

本の紹介は、ゼミサイト.NETの☆談話室(フォーラム)のコンテンツにも
アップします。すでに11冊をコジマガで紹介しましたが、徐々に掲載して、
サイトとのコラボを実現する予定です。

02.本に関する話題(目がつぶれるまで本を読もう!)
『樅の木は残った』(上中下巻)、山本周五郎、新潮文庫
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(2008年1月10日にアップ)

樅(もみ)の木は、ご存知の通りクリスマスシーズンに活躍する寒冷地の
樹木です。でも、クリスマスに関する話ではありません。

この本は文豪の山本周五郎が昭和30年頃に連載した小説なので、最近の
若い人にはあまり知られていないかもしれません。題材となったテーマ
は、江戸時代に起こった「伊達騒動」です。

仙台藩家臣である原田甲斐がお家取り潰しの謀略を身を挺して、逆臣の
レッテルを貼られても未然に防ぐというストーリーです。巨大な相手の
政治的思惑に乗らないため、陰湿な仕掛けにもひたすら耐えて凌ぎます、
最終的には、自らの命を賭してこれにあたるのですが・・・。対峙する
相手の大きさに無常さを覚えながらも、守るべきもののためにひたすら
堪忍や辛抱の必要性が描かれています。

本来、政治的動向には興味がなく、自然のままに振舞っていたいと願う
主人公が、自分の立場として次第に巻き込まれてゆく。絶対に他人には
知られてはならない使命をもってことにあたると姿、そのために汚名を
着せられても、守るべきもののために冷静にことを運ぶ主人公の姿勢に
共感します。

名を挙げる功績だけでなく、自分が果たすべき役割が何か、そのために
人に謗られようが、命を狙われようが関係ありません。仲良く、楽しく
暮らしたいが、家臣であるためにその願いも叶わず、武士の忠孝とは何
であるか、従来の日本人の美意識を教えてくれる作品です。

また、作者の描く人物像には心打たれます。物静かであるが人の痛みや
苦しみをじっと見つめることのできる主人公。人間的な器量のに大きさ
を上手に描いています。さまざまな登場人物には、人間の精神的弱さ、
一途さ、厭らしさ、性急さ、失望感などが巧く表現されています。

本の最後に描かれている樅木に雪が舞うシーンは、目に浮かぶようです。
北国の厳しい自然を樅木に映し出すとともに、主人公が持つ芯の強さ、
たとえ一人になっても凛として耐え忍ぶということを表現しているよう
です。

正月休みに素晴らしい長編小説を読破でき、とても満足です。

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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.tiesnet.jp/

昨年からのトライアルでTIESを利用した日本語のダメ出し指導は、大変
便利です。コジマガ27号でも紹介しましたが、これほどICTの利便性を
感じるのも珍しいと思います。児島とゼミ生が感じる具体的な利便性は
以下の通りです。

1.受け渡しがシームレス
 →児島:同期をとる必要なし(本人に直接、手渡さなくてもよい)
 →学生:自宅でも受け取れる(早く修正作業ができる)
2.ダメ出し記録・原稿が残る
 →児島:PDFとして指導履歴が残っている、しっかりダメを出せる
 →学生:オープンなので、いい加減に書かない

上記のメリットは、実際に見たり、使ったりしなくてはわかりません。
ご案内の通りOBの皆さんのTIES登録は済ませていますので、思い立った
時に、ご利用いただけます。(ID:学籍番号、PWD:問合せください)


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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://www.city.nagoya.jp/jigyou/kenchiku/toshikeikan/
keikanshou/keikan/nagoya00038897.html

コジマガ32号「都市景観について考えるの段」でも紹介した都市景観賞です
が、昨年の受賞は以下の通りです。

●まちなみ部門●
アーバンネット名古屋ビル(商業施設名:ブロッサ)
文化のみち 百花百草
ミッドランドスクエア
南山高等学校・中学校(女子部)新校舎
南山のワークスペース+住居
名古屋学院大学 名古屋キャンパス 白鳥学舎
広告付バス停留所上屋

詳細は、関連サイトで確認してください。

2008年1月4日金曜日

第36号(2008.01.04)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第36号
□───────────────────――2008.01.04─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.036
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。

新年あけましておめでとうございます。
2008年のゼミのテーマは「明日を創る人間力」です。

恒例の忘年会は30名ほどの宴会となり、とても楽しい時を過ごすことが
できました。大きな成果を出してくれた人、皆がワクワクする夢を宣言
してくれた人・・・それぞれが参加者に希望を与え、明日への力となる
のでしょう。ここで発表されたゼミのテーマの意味は、以下の通りです。

明日を待っているのでなく、自分で明日を創ってゆく、創れるような
環境に身を投じるという意味です。自分が思い描く夢は自らの手で掴む
しかありません。夢の実現のために一日一日を大切にしてゆこうという
願いがこもっています。


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■NGU短信 > 教育力の評価:3つのGPの段
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☆関連サイト:http://ngugp.jp/,http://ngugp.jp/gendai/

新年ですから明るい話題をしましょう。今年度の名古屋学院大学は名古屋
キャンパスを開設し、名古屋地区で初めてとなる都心回帰を果たしました。
また、白鳥キャンパスはミッドランドスクエアなどとともに名古屋市都市
景観賞に選定され、大きな話題を振りまいています。

大学としては教育機関としての社会評価を高めてゆかなければなりません。
もちろん、学生や卒業生がマスコミなど登場し頑張ってくれることも重要
ですが、大学の活動は研究・教育が中心です。この社会評価のひとつには
文部科学省が選定しているCOEやGPがあります。

今年度は、現代GPと学生支援GPの2つが採択されました。どちらもかなり
難関ですが、2年間で3つもGPが採択されたのは名古屋学院の教育力が評価
されたものとして素直に喜んでよいでしょう。もちろん、この基盤は瀬戸
での実施してきた地道な教育改革の賜であると思っています。GPの詳細に
ついては、上記の関連サイトをご覧ください。

例えば、週刊東洋経済(2007.10.13号)の「日本の大学トップ100」という
記事で、本学は92位にランクされました。愛知県の私立大学では6番目です。
この評価には11の指標を利用していますが、「教育力」にはGP採択件数が
挙げられています。3つのGPを獲得できたことが、大学のランクをアップ
させている結果に繋がりました。

今後もどのような評価を得るのかということに思いを巡らせます。むろん
活躍するOBでも高まるであろうし、教員や学生の活躍でもよいでしょう。
ただ、小手先の方策よりも、地に足をつけた努力を上手く売り出して行く
ことが名古屋学院らしく思えます。

現代GPは「地域創成プログラム」として生産地の瀬戸と消費地の名古屋と
を繋ぐ広域街づくりです。これを経済学部の教育プログラムの中で実践し
ている点が評価されています。この活動のひとつとして、瀬戸の商店街で
まちづくりを展開した実績があります。

瀬戸でスタートした学生の店「マイルポスト」は今月末、地下鉄日比野駅
の近くにオープンします。現役のゼミ生も深く関わっているので、一度、
ご来店ください。実践的な教育の場を名古屋でも展開し、これらをさらに
加速させるのが、本学らしいスタイルであると思います。

このように卒業生の知らないところで、大学は大きく変わっています。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

2007年中には、コジマガを10号(第26号~第35号まで)発行できました。
これまでの発行状況を見てみると、忙しいときにはなかなか発信できて
いません。昨年はブログやGoogleノートを利用することでアイディアや
話題のメモ書きが容易になったことが功を奏しているように思います。
しかし、コジマガの課題として配信先MLの整理が必要です。どのように
OBの皆さんから更新データを集めたらよいでしょうか?

周知の通り、コジマガは.NETでバックナンバーを読むことができますが、
リアルタイムでの配信システムを確立しないとコンテンツの賞味期限が
切れてしまいます。そこで、これからはコジマガと.NETとの併用を模索
しようと思います。従来は150行を目処にしていましたが、これを100行
程度に減らします。例えば、卒業研究発表会の結果報告は即時性が高く、
残しておきたい記事なので、.NETへ持ってゆきます。

卒業生からのメールや問合わせは嬉しい限りですが、もっと嬉しいのは
卒業生同士の世代を超えたやりとりです。私一人で100名以上の相手を
していても意味がありません。人間力を磨くためには、どれだけ共有し
周りに気を遣えるか、自分の立場が理解できるかだと思います。

ネットでの実現として、お手持ちの写真をアルバムにアップして下さい。
また、ゼミのメンバー登録をお願いします。さらに、mixi日記やブログ
の使いまわし(コピペ)で結構ですので、投稿をお願いします。サイト
の価値は自分たちで創造するものですので、まず一人ひとりの投稿(票)
をお願いします。情報を共有することでコンテンツは創発されます。

.NETには創発のための仕掛けがしてあります。投稿数によってランクが
アップしたり、学年ごとのスレッドなどを上手く利用してもらえればと
期待しています。今年は、誰が一番書き込みをしてくれるか楽しみです。


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■編□集□後□記□
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2007年の振り返り。3月は岡山・広島への調査、夏には浜松や静岡への
出張・飲み会でした。秋には熊本へ視察、その他に、北海道や沖縄での
学会・研究会。もちろん、いつものように東京や奈良への出張もあり、
昨年も東奔西走しました。

今年はどこへ行くのやら。旅先がお住まいの近くなら、浜松でのOB会の
ように一度、ゼミOBと飲む機会も楽しいことでしょう。スケジュールは
.NETをチェックください。さて、今年も始動です。