2010年3月1日月曜日

第58号(2010.03.01)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第58号
□───────────────────――2010.03.01─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.058
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


 大変ご無沙汰しました。2010年初めてのコジマガで、昨年11月19日に発信
して以来のコジマガです。恒例のOB会の忘年会は所用で欠席せざるを得ず、
また喪中にて新年のご挨拶もままならずという状況でしたので、いたくご心配
をおかけしました。

依然として追い込まれた状況からは完全に脱出できていません。コジマガの
ペースも不規則になりますが、何卒、ご寛恕ください。


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■NGU短信 > 第8回経済学部卒業研究発表会の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/system/article/detail/730

昨年12月9日(水)に第8回経済学部卒業研究発表会が国際会議場で執り
行われました。学内審査会から公開審査会という形式に進化して2回目の
発表会です。ゼミからは3名が公開審査会で発表できる機会を得ました。

公開審査会は大学の同窓会長や商店街の代表の方に審査員に加わって
いただき、経済学部の教育内容・成果を知ってもらう良い機会となりました。
選抜された6名の発表はいずれも素晴らしく、内容も非常に高いものでした。
結果として、本ゼミの4年生の発表が最優秀賞に選ばれました。これは従来の
経済学部長賞に相当する賞です。今回のsomething newは、最優秀賞に
対して持ち回りトロフィーを用意したことです。最優秀の学生をこれで顕彰し、
ゼミで1年間預かる形式だそうです。このようなトロフィーはひとつのゼミ目標
となり、モチベーションを維持するにも良い装置だと思います。頑張る学生達が
浮き上がることにもなり、相互に学生が刺激し合い、大学が活性化する仕掛け
になることでしょう。

詳細な結果については、上記URLを参照下さい。


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■最近のゼミ・講義から
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☆関連サイト:http://www.tiesnet.jp/

今年度の卒業論文は2010年2月5日までに履修者全員が修了し、20篇が揃い
ました。以下で、春学期から終了までゼミ生の軌跡を簡単に報告します。

一昨秋のリーマンショック、昨秋のドバイショックの影響で、今年の4年生は
大変厳しい環境にさらされました。1年以上の長い就職活動でもなかなか
結果が出ないことに、彼らの心は折れてしまっていたようです。6月頃まで
は活動報告を聞いた後、激励とともに彼らが少しでも動けるような言葉を
かけるようにしました。しかし、夏が近づくと心理的に追い込むことになる
ので、こちらとしても励ます術がなくなってきました。

いよいよ秋になり、全員を卒論作成に向かわせました。長距離マラソンの
ゴールを目指して自分で走ってもらわなければなりません。そこで各自の
終了期限を皆の前で宣言をしてもらい、それに向かって皆でスタートする
はずでした。しかし、自主活動のサブゼミは決まったメンバしか集まらな
かったりと、思うように進まないので内心ヤキモキしていました。

ようやく卒業研究発表会にエントリした5人が、集団から抜け出しました。
それに併せるように次々にラストスパートをかけ始めます。日本人は互い
の進捗を見ると思った以上にやりはじめます。今年も卒業研究発表会へ
エントリしなかったゼミ生に対しては、発表のビデオ撮影を行いました。
個人情報にも配慮して、Powerpointのみを映すという形式で全員分を収録
しました。(実際の内容はTIES「卒業研究2009」を参照下さい)

11月13日から新品の赤ペンでダメ出しを開始し、「はじめに」「おわりに」
などをチェックをしました。1本目のインクは1月中になくなってしまい
ました。早めに進める学生によって、多くの時間をチェックに割くことが
できました。ダメ出しPDFは計59回がTIESアップされています。学生相互の
ダメ出しも盛んになり、前年度のペースを維持できたように思います。

特筆すべきは、2009年の最後のゼミで一人が卒論を完成させました。年内
終了は、これまでのゼミの14年に渡る歴史で初めての快挙です。200名以上
のゼミ生が挑戦し、ようやく大きな壁を乗り越えたという事実に感動する
ばかりです。

もちろん、本人は期日を明確にして目標に向かって努力をしていました。
孤独なマラソンランナーであったかも知れません。(実際、長距離選手
あったことに精神的な強さを感じます)自分は彼らのコーチとして十分に
助けとなったかどうかは不明ですが、必ずやればできるという成功モデル
として、これから語り継がれる事例です。やはり、奇跡は起こります。


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■編□集□後□記□
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毎年、年末のOB会で発表するゼミのテーマを決めていませんでした。自分
としては、昨年の「好奇心と情熱と」を再掲させてもらいたいと思います。
いよいよ先が見えない時代に入りました。どのように生きたらよいのかが
見えづらい時代にこそ、この2つの要素が重要となると思われるからです。

哲学者Ralph Emersonの言葉"Every wall is a door"でも良かったのですが、
困難をイメージするよりも前に自分の興味の赴くまま、夢中になる方が良い
と考えました。

curiosity and passion です。

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