2010年11月6日土曜日

第64号(2010.11.06)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第64号
□───────────────────――2010.11.06─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.064
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


アメリカも秋から冬へと向かっているのでしょうが、フロリダの日中はまだ
夏の様相を呈しています。アパートメントのプールでは、日光浴をしている
人が見られます。アメリカではハロウィーンが終わり、次はThanksgivingで
大バーゲンになるそうです。翌月はクリスマスというように年末は月末ごと
にいろいろなイベントがある国です。個人消費が著しく伸びる季節です。

来週末は大学祭ですね。11月14日(日)には同窓会主催のホームカミングデー
が開催されます。毎回参加させてもらってますが、さすがに今回は欠席です。
まだ名古屋キャンパスに来たことのないOB・OGは折角のチャンスですので、
是非、ご参加下さい。


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■アメリカ短信 > アナハイムの段
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☆関連サイト:http://www.educause.edu/E2010

昨年コロラド州デンバーで開催されたEDUCAUSEの年次大会(コジマガ第57号
参照)は、今年度はカリフォルニアのアナハイムで行われました。アメリカ
大陸の東海岸から西海岸への5時間あまりの移動です。こちらへ来て初めての
遠出は、サウスウエスト航空を利用しました。知り合いの先生から安いので
試してみたらという情報をもらい早速挑戦です。

デンバーで乗り換えが必要ですが、東から西への移動は時差もあり、あまり
問題ありません。確かに安いのですが、座席指定がないのに驚きです。搭乗
券を見ても自分の席らしい記録がなく、搭乗する順序が書いてあるだけです。
いわゆる乗り合いバスと同じで、早く乗った者が好きな場所に座るという
システムです。そして、帰りの便で気づいたことですが、預ける荷物の料金
がかかりません。国内線では規定内のサイズ荷物1つにつき約20ドル~25ドル
必要ですが、サウスウエストは無料です。なるほど皆が利用する訳です。

さて、LA国際空港からアナハイムまでは、車で1時間弱の移動が必要です。
『地球のあるき方』をチェックし、案内係のおばさんにまで尋ねて、正しい
バス乗り場で待っていました。暫くするとバスが来たので乗り込むとどうも
違う。誤乗車でかなり遠くまで来てしまいましたが、LA国際空港まで乗せて
返してくれました。

ここで再チャレンジです。搭乗すべきバスはディズニーエクスプレスという
ことを再確認してバスを待っていました。日本のイメージだと小さな子供の
いる家族連れや若い女の子達、カップルで一杯になると思っていました。が、
周りにはそんな人たちの姿はほとんど見られません。1時間経っても来ないと、
さすがに不安になります。ようやくバスが来ましたが、誰も乗っていません。
その後も途中から乗ってきた乗客もほんの数人で、アジア系老夫婦二組です。
私や運転手を含めて、平均年齢が50歳を超えたアジア人ばかりのディズニー
エクスプレスでした。やはり日本のイメージで考えるのはよくありません。

今年のEDUCAUSEは昨年よりも参加数が多い6700人だそうです。2回目の参加
なので、大会プログラムの進行も何となく理解でき、昨年お会いした方々と
お話しする機会が増えました。今大会には30名ほどの日本人が来ていました
が、印象に残ったのが以下の2名の方です。

一人はアメリカで大活躍をされており、活躍フィールドはアメリカ・日本に
とどまらずグローバル・アジェンダ・サミットまで広げています。最終日の
レセプションでお話する機会を得ましたので、いろいろと伺うと彼と私は同
学年でした。

もう一人は、どうも見覚えのある顔の方です。名刺交換の機会を得ましたが、
何とその場で名刺切れというアクシデントが発生。慌ただし状況だったので、
お話をする機会がありませんでした。しかし、どうも気になりネットで調べ、
日本の友人にメールを出して確認をすると彼は高校の同級生でした。まさか
アメリカでこんな偶然に遭遇するとは思いませんでした。

同学年の人たちに刺激を受けたのは久しぶりです。学生の頃は、同じ学年の
人しか見えていなかったように思います。日本的な横並び意識や競争心など
が視野を狭くしていたのかも知れません。いつの間にやら学年や年齢などを
まったく気にすることがなくなりました。でも今回のような極めて限られた
世界に頑張っている同世代がいて、とても嬉しく思いました。皆、頑張って
います。


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■UCFから
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☆関連サイト:http://www.ist.ucf.edu/

シミュレーションというとコンピュータを使った凄いものを想起しますが、
コンピュータの性能、特に、グラフィック技術が向上すると実用的で身近な
ものになってきます。例えば、フライトシミュレータはパイロットの養成に
必要なツールですし、子供達に大人気のゲームもひとつのシミュレーション
です。

こちらの先生にお聞きしたのですが、ディズニーのアニメーションなどには
最先端の映像技術が用いられます。ケネディ宇宙センターでは宇宙飛行士の
訓練として、最高のシミュレーション技術が使われます。これらの2大拠点
の中間にUCFが位置しており、これを回廊(コリドー)と表現していました。
確かにこの辺りには莫大な研究予算が投入されていると思います。

UCFにはシミュレーション研究所(Institute of Simulation Training, IST)
があり、ここを見学させてもらえる機会がありました。ISTは、私の所属する
研究棟(パートナーシップ2)の1階・3階にあります。また、隣接する場所
には10月末にオープンした新しい建物(パートナーシップ3)ができ、ISTと
アメリカ軍の施設が入っています。ですから軍服を着た人たちを研究所付近で
よく見かけます。

見学時はまだ建設中でしたが、ここも案内してもらいました。IST扱う分野は
軍事・看護の実践教育のほか多岐にわたります。コンピュータと接続された
高額なシミュレーション機器を導入して、研究から実用化に向けた取り組みを
しているそうです。実際に扱っている内容を見て思ったことは、とてもこんな
国と戦争をしてもとてもかなわないということです。また、いつも通っている
建物にこんなにいろいろな施設があることにも驚きました。

軍の施設があるだけに外側のフェンスはトラックが突っ込んで来ても大丈夫
なように頑丈に作られています。厳つい感じをなくすよう周りには植栽され、
雰囲気は良くなっていますが、アメリカを見たように思います。このように
産官学連携というと日本の場合、メーカーなどの企業が基礎的研究・実験を
大学と一緒に行います。一方、アメリカはそれ以外に政府による軍事予算が
加わるということを実感しました。


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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

アメリカでは自由な時間があるので、コジマガが頻発すると思いきやUSブログ
(67日目、毎日継続中)に気を取られて、ずるずると発行日が延びています。
このような記録文書の作成により暇を持てあますことはありませんが、日本語
ばかりを使っているのも英語が上達しない原因でしょうか。

なお、USブログについては積極的には公開しておらず、知る人ぞ知るという
存在です。(RSSで読んでいただいている人もいるようですが・・・)もし
読みたい方は、.NETにURLを記しておきましたので、各自ログインして確認
下さい。

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