□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第76号
□───────────────────――2011.05.24─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.076
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
5月16日から新学期が始まって、授業が再開です。UCFはアメリカの多くの大学と
同じく3学期制です。もちろん、このセメスターで開講される授業科目を履修し
単位を取ったり、インターンシップや短期海外研修に参加するといった選択肢が
あります。
毎年6月にNGUへ短期海外研修として米国の大学生がやって来ますが、これは夏
のセメスターで授業の代わりに研修プログラムに参加しているのでしょう。
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■アメリカ短信 > ディズニー・ワールドの段
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☆関連サイト:http://disneyworld.disney.go.com/
アメリカで15回ほどメルマガを発行しましたが、地元オーランドの最大の名所
であるウォルト・ディズニー・ワールド(以下、WDW)についてまとまった報告
をしていません。そこで、今回はWDWについてです。
オーランド国際空港で見かける日本人旅行者は2タイプです。ビジネスや学会
へ出席と思われる人と、若い女性グループもしくは新婚さんです。前者は巨大
コンベンションセンターでの仕事関係で、後者はWDWやユニバーサルなどでの
観光目的と思われます。オーランドの宿泊は、両者ともにインターナショナル
ドライブ周辺のホテルでしょうから、UCFや私のアパートメントがある地区と
はかなり離れたエリアです。ですから普段、日本人を見かけることはほとんど
ありません。
8ヶ月の滞在期間でディズニーワールド周辺を何度も訪れて、ある程度分かる
ようになりました。山手線内の約2倍の敷地面積なので、位置関係を覚えるの
にも時間がかかります。40年以上前にウォルト・ディズニーがオーラント郊外
にあった広大なオレンジ畑を買収し、巨大な施設群を構想したのが始まりです。
ここは、今やオーランドの基幹産業の集積地に変貌しています。
敷地内には4つのテーマパークの他、野球をはじめとするスポーツのキャンプ
施設、3つのゴルフ場、シルク・ドゥ・ソレイユの常設会場に加えて、ホテル
も数多くあります。シャトルバスやモノレールが走っていますが、短期間では
とても回り切ることはできません。日本のガイドブックにある1日で2パーク
という計画はかなり無茶に思えます。TDRのようにコンパクトではありません。
テーマパークはそれぞれ個性を持っています。どのパークもゲートは一箇所で、
真正面にシンボリックな建物が配置されています。マジックキングダムは東京
ディズニーランドとほぼ同じ配置で、シンデレラ城も同じです。(発祥の地で
あるアナハイムは「眠れる森の美女」だそうで、形が違います。)シンデレラ
城を中心とした夜の花火は圧巻です。ただし、ここへのアクセスは駐車場から
入口までモノレールに乗らなければなりません。ですから帰りはTDL並の混雑
とモノレール車内の薄暗さを覚悟する必要があります。
次に、ハリウッドスタジオは映画をテーマとしたパークで、正面にはミッキー
の魔法使いの弟子で登場する巨大な帽子が象徴です。映画好きには面白い内容
だと思います。ここのアトラクションでは、タワーオブテラーやコースターは
強烈です。トイ・ストーリーのミッドウェーマニアは非常に面白く、TDRにも
導入が期待されます。また、スターツアーズがオープンしたそうで、パークの
魅力がますます高まることでしょう。さらに夜のファンタズミックは必見です。
(この春から東京ディズニーシーで公演が始まったそうです。)
そして、アニマルキングダムはその名の通り動物園です。正面には巨大な木が
あり、自然をテーマとしています。ライドで動物の生態を観るアトラクション
は、富士サファリパークといった感じです。動物以外にも恐竜や昆虫を扱って
おり、子どもには面白いパークかも知れません。大人も楽しめるのは、2つの
ミュージカルで素晴らしい公演です。なお、動物に合わせた閉園時間なので、
他のパークよりも早く閉まります。
エプコット(Epcot)はExperimental Prototype Community of Tomorrowの略
です。ウォルトが描く実験未来都市なので大人も楽しめる面白いパークです。
ゲート正面は白い球体の建物が出迎えてくれます。このパークは入口手前の
フューチャーワールドと奥のワールドショーケースに二分され、まさに万博
会場のようです。科学技術を紹介するフューチャーワールドには、関連企業
が提供する近未来的アトラクションがあり、どれも興味深く面白い内容です。
とりわけSoarin'はファストパスが昼過ぎに無くなるほどの人気です。美しい
カリフォルニアの大自然で空を舞う気分は最高です。日本の風景を使いTDRに
導入すれば、クールジャパンをPRできるので切望します。池の周りに作られ
たワールドショーケースには、各国のパビリオンに特産物などのショップや
レストランがあります。日本館では三越が伝統工芸品に加え、アニメなどの
グッズも販売しています。幸い日本館はありますが、もし自国のパビリオン
がなければきっと寂しい思いをすることでしょう。なお、閉園時間の夜9時
には、池を舞台に花火と共にショーが行われます。
WDW内のダウンタウンディズニーは、東京ディズニーリゾートで例えるなら、
JR舞浜駅のイクスピアリという感じです。どちらも個性豊かなレストランや
文化施設・グッズの専門店などが集積しています。ここは湖畔の半周を使い
街が作られています。両端のウェストサイドからイーストサイドまで歩くと
約20分ぐらいしょう。ウインドウショッピングで約2時間という感じです。
この西端にシルク・ドゥ・ソレイユの常設館があり、その意味でも舞浜駅と
よく似ています。舞浜はZEDですが、ここはLa NouBAが常時公演しています。
入場料金は日本とほぼ同じですが、現在は円高の分だけ割安感があります。
2時間弱の公演では、笑いと共に超人たちの美技に魅せられます。中でも、
アジア系の少女4人によるパフォーマンスは最高です。会場の観客たちが、
次第に彼女たちの技に惹きこまれる様子がわかります。
以上、体験レポートですが、それでも観ておくべき場所は数多くあります。
例えば、セレブレーションはディズニーが開発・造成した住宅コミュニティ
です。また、夏場に開場するウォーター関連の施設は未踏ですし、敷地内
にある3つのゴルフ場は是非、プレーしたいと思います。PGAが開催される
コースやミッキーバンカーのある有名なコースは必見でしょう。
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■UCFから
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☆関連サイト:
先日、UCFの機関がスタップ向けに発行している広報誌への寄稿を依頼されま
した。ひとつはFaculty Center for Teaching and Learningの発行"Faculty
Focus"で、もうひとつは自分が所属するCDLの"Information Technologies &
Resources"です。
日本の大学関連の機関誌で、かつ日本語ならば何ら問題ありません。しかし、
作文の前提となる読者との共通の理解がどこまでであるかが分かりくいこと
に加え、貧弱な英語表現力で筆者の主張が正確に伝わるかが気にかかります。
とはいえ、折角いただいた機会ですし、このような試練も経験しておこうと
承諾しました。
作業としては、日本ができるスタッフとテーマに関する打ち合わせをした後、
まず日本語で記事全体の内容を仕上げました。次に、英語への翻訳作業です。
文章をだらだらと書いてしまう癖があるので、英文にするには不要な部分を
大きく削除しました。記事の目安としては、700Words程度と言われていまし
たが、1100から縮められません。文章を短くすれば意味が通らなくなります
し、凝った表現ができないので致し方ありません。これをきちん意味が通る
英文にするには、ネイティブチェックが必要です。そこで、日本語が堪能な
Fさんにアポイントメントをとり、何度かオフィスに伺うことになりました。
ここで英文のチェックを受ける時は、久しぶりに学生の気持ちです。自分が
書いた文章が理解してもらえるか?というのが一番の課題です。ざっくりと
読んでいただき、ストーリーはすんなり理解してもらえたようです。しかし
表現力や前提の知識に違いがあり、何箇所が説明を求められれる記述があり
ました。その後、文章での主張と結論の確認をして、とりあえずのタイトル
決めを助けてもらいました。
ひとつ終わりました。今週はもうひとつの文章チェックです。
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■編□集□後□記□
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ディズニーといえばファンタジーぽくってと思う人も多いかも知れません。
しかし、サービス産業では極めて注目すべき企業のひとつで、その動向は
チェックが必要です。
パークの入場料金は80ドル以上なので、日本のそれよりもかなり高額です。
UCFの観光学部の先生とのお話で、そんな高額でも全米や世界中からお客を
呼べる企業はすごいう点を指摘されていましたが、全く同感です。喜んで
金を支払い、また来たいと思わせるアトラクションやサービスには見習う
べきところが多いと思われます。同時に、日本のホスピタリティ産業には
まだ発展余地が残されているようにも感じます。
2011年5月10日火曜日
第75号(2011.05.10)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第75号
□───────────────────――2011.05.10─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.075
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
日本のゴールデンウィークに合わせて、フロリダ半島を南半周するドライブへ
出かけました。そこで、今回はいつもの記事をお休みして、南フロリダ観光を
メインとした内容に変更です。
事前知識として地図を参照するのが一番ですが、簡単に位置関係を説明します。
フロリダ半島はアメリカの南東に位置します。地図でいえば右下にあたります。
オーランドはセントラルフロリダですので、丁度真ん中にあると考えてよいと
思います。半島の東が大西洋、西がメキシコ湾です。
フロリダ半島は東西よりも南北に長く、南先端まではオーランドからも結構な
距離があります。さらに半島の先には島々が繋がり、これをフロリダキーズと
いいます。キーズの一番端がキーウェストです。
なお、文中に出てくるI数字は、インターステイト道路の番号のことです。
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■フロリダ観光 > マイアミビーチの段
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フロリダ最大の都市はマイアミで半島の先端あたりに位置します。ただし州都
ではありません(州都は北部にあるタラハシーです。)マイアミはオーランド
から車でI95をひたすら南下し、4時間ほど走ります。片道は約350Kmですので、
日本ならば東京=名古屋くらいの距離に相当します。ここはビジネス金融街で、
日本の総領事館もここにあります。南米系の移民も多く、スペイン語が主流に
なっているエリアもあり、その周辺では「英語が話せます」という表示もある
そうです。
マイアミはビスケーン湾を隔てて、ダウンタウンとビーチに二分されています。
ダウンタウンは碁盤の目のように構成されおり、市内には電車(メトロレイル
やメトロムーバー)も走っています。スーツを着たビジネスマンの姿を数多く
見かけます。
ハーバーに隣接しているベイサイドマーケットプレイスは、ジェットボートや
観光船などの発着場所になっています。ここには多くのショップがあり、日本
に進出したHoopersやフォレストガンプに登場するシュリンプ店があります。
ダウンタウンから東へビスケーン湾を橋で越えると、そこがマイアミビーチ市
で、有名なマイアミビーチがあります。大西洋は波が高く、サーフィンに絶好
の海でしょう。ケネディスペースセンターに近いココビーチよりもサーファー
は多いような気がします。また、ビーチの南方には豪華クルーズ客船や貨物船
が、往き来するのが見えます。
このビーチに並行したストリートには、ホテルのテラス式のレストランが続き、
多くの人々が水着のまま行き交います。マイアミビーチは昼間から音楽と食事
や酒などによって、非日常な空間です。家族連れよりも、カップルや若者達が
歩いていたり、かなり開放的な雰囲気です。(これが都市の魅力なのかも知れ
ません。)
このメインストリートに沿って、カラフルな小洒落た感じのプチホテルが軒を
連ねています。いろいろな映画のロケ地になっており、「ボディガード」にも
出てくる豪華なホテルもあります。この辺りを含めてアール・デコ地区が構成
されており、建物の色使いに特徴があります。デザインを意識した街づくりが
実践されていることが分かります。
『地球の歩き方』によれば、有名なストーンクラブのレストランがあります。
この店の扉にはドレスコードが表示されています。ちょっとラフな格好をして
いただけに、入店できるかどうか心配でした。幸い断れることなくテーブルへ
案内されました。ここで名物のストーンクラブ(小皿)にクラムチャウダーと
カラマリ・フリット(イカの唐揚げ)、コールスロー・サラダを注文しました。
ストーンクラブは、名前のごとく甲羅がとても固いカニです。カニの甲羅は、
まるで陶器のようです。とりわけ美味というわけではありません。旨さならば
日本で食すカニの方が上でしょう。
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■フロリダ観光 > フロリダキーズの段
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国道1号線(US1)はアメリカの東海岸を南北に縦断しています。ボストンから
NY・フィラデルフィア・ワシントンD.C.を経て、フロリダ半島へと繋がります。
そしてマイアミを抜けて半島の先端に達すると島々を渡って、キーウェストが
終着点となります。
まず、マイアミからフロリダ半島の先端でUS1に入って、キーウェストまでの
ロングドライブが始まります。キーラーゴからいくつもの島々を通り、左右の
車窓からは珊瑚礁の美しい海が望めます。抜けるような空の青さを反射した海
は本当に綺麗です。マラソンの街が終われば、いよいよセブンマイルブリッジ
です。広く青い海の中に架かるセブンマイルブリッジには感動です。約10Km
以上の続く長い橋は、コマーシャルにも使われるような絶景ポイントです。
マイアミから4時間のドライブで、ようやくキーウエストに到着します。第一
印象は、キーウェストは日本の軽井沢や湘南の観光の町という感じです。この
島は東西が長く南北は短く、南の端から北のピアまでは30分以内で歩けます。
自転車やバイクをレンタルする観光客も多いようです。当初は、小さな島を
イメージしていましたが、実際はちょっと違っていました。
見学ポイントはいろいろあります。まず最初に、US1の起点となるポイントへ
寄ってからヘミングウェイの家を見学です。ここでは彼の猫好きがよく分かり
ます。また、日本語の案内をもらえますので、文学に疎い自分には助かります。
その後、最南端の地まで歩いてゆき記念撮影。ここから海の向こう90マイルは
キューバです。
次に、最南端からウインドウショッピングしながら北上です。キーウェストの
メインストリートは観光地という雰囲気が出ています。いくつものお土産屋や
レストランが立ち並んでいます。最後は、有名なキーライムパイの店でお茶と
キーライムパイをいただき予定は終了です。
サンセット前にはキーウェストを離れて、宿泊先のキーラーゴまで戻ります。
Bertie Higginsの歌 "Keylargo" を聞きながらのドライブです。
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■フロリダ観光 > サラソタからタンパベイの段
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フロリダキーズからフロリダ半島に戻り、I75を使いエバーグレイズ国立公園
の中を走り抜けます。半島を西へ横断するという感じですから、かなりの距離
を走ることになります。道路の左右はブッシュや森がはるか地平線の彼方まで
続く光景です。これが夜だったら、かなり恐怖感があるだろうと思いました。
また、こんな一本道で速度違反を取り締まっているパトロールにも驚きます。
大自然のエリアを抜けてからは、フォートマイヤーズ(レッドソックスの春の
キャンプ地)を通って、サラソタ(上原が所属するオリオールズのキャンプ地)
まで移動です。市内からさらに西に進み、橋を渡ってロングボードキーに入る
とようやくメキシコ湾が見えてきます。この辺りは地図上では細長い島ですが、
お金持ちが住んでいるような家やきれいなゴルフ場があって、高級なイメージ
を持ちました。ここでは、創業1905年というコロンビア料理の有名レストラン
へ出かけました。本店はタンパですが、フロリダにはいくつも支店があります。
平日だけに店も空いており、スペイン風のパエリアとステーキを堪能です。
サラソタのビーチからは180度に渡って水平線が見え、地球が丸いことも確認
できます。観光客もそれほど多くなく、ゆっくりと滞在するには良い場所です。
また、ラッキーなことに、夕陽は雲に隠れることなく、サンセットを迎えます。
太陽がメキシコ湾の水平線に接してから、完全に海へ沈むまでのシーンを見る
ことができました。これはかなり感動的な光景です。
サラソタから北上して、セントピーターズバーグへ向かいます。I275でタンパ
ベイを越えるサンシャイン・スカイウェイ橋は圧巻で、通行料金の2.5ドルを
支払う価値は十分あります。巨大な斜張橋で、セブンマイルブリッジとは一味
違った迫力があります。かなり高い位置まで上るので、橋からの眺望は最高で、
対岸のトロピカーナ球場(レイズの本拠地)なども遠くに見わたせます。
セントピーターズバーグにはダリ美術館があります。平日にも関わらず駐車場
は満杯で、かなりのお客さんがいます。ここでシュール・レアリズムの作品を
鑑賞です。オーランドへの帰り道は北東方面ですが、またタンパベイを渡って
レストランへ寄り道です。このレストランの窓からはタンパベイが一望でき、
魚が水面を跳ね回っています。前に来たときは、眼下の海にエイ(デビルレイ)
がおり、ちょっと贅沢な光景です。ここではシュリンプカクテルとともお薦め
のサーフアンドターフを堪能です。お腹も満たされて、I4で100マイルの道を
帰ります。2時間ほど走ると、WDWの近くにあるミッキーの形をした電信柱が
見えてきました。これでオーランドに戻ってきたという実感が湧きます。
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■編□集□後□記□
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メールの文字だけで旅情を伝えることは、大変難しいように感じました。その
意味で作家の才能には憧れます。やはり写真などでフォローがないと、十分に
伝わらないでしょう。アメリカ研修ブログには、写真をアップしていますので、
こちらをご参考してください。リンク先は.NETに提示しています。
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■□□> コジマガ kojimag@ 第75号
□───────────────────――2011.05.10─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.075
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
日本のゴールデンウィークに合わせて、フロリダ半島を南半周するドライブへ
出かけました。そこで、今回はいつもの記事をお休みして、南フロリダ観光を
メインとした内容に変更です。
事前知識として地図を参照するのが一番ですが、簡単に位置関係を説明します。
フロリダ半島はアメリカの南東に位置します。地図でいえば右下にあたります。
オーランドはセントラルフロリダですので、丁度真ん中にあると考えてよいと
思います。半島の東が大西洋、西がメキシコ湾です。
フロリダ半島は東西よりも南北に長く、南先端まではオーランドからも結構な
距離があります。さらに半島の先には島々が繋がり、これをフロリダキーズと
いいます。キーズの一番端がキーウェストです。
なお、文中に出てくるI数字は、インターステイト道路の番号のことです。
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■フロリダ観光 > マイアミビーチの段
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フロリダ最大の都市はマイアミで半島の先端あたりに位置します。ただし州都
ではありません(州都は北部にあるタラハシーです。)マイアミはオーランド
から車でI95をひたすら南下し、4時間ほど走ります。片道は約350Kmですので、
日本ならば東京=名古屋くらいの距離に相当します。ここはビジネス金融街で、
日本の総領事館もここにあります。南米系の移民も多く、スペイン語が主流に
なっているエリアもあり、その周辺では「英語が話せます」という表示もある
そうです。
マイアミはビスケーン湾を隔てて、ダウンタウンとビーチに二分されています。
ダウンタウンは碁盤の目のように構成されおり、市内には電車(メトロレイル
やメトロムーバー)も走っています。スーツを着たビジネスマンの姿を数多く
見かけます。
ハーバーに隣接しているベイサイドマーケットプレイスは、ジェットボートや
観光船などの発着場所になっています。ここには多くのショップがあり、日本
に進出したHoopersやフォレストガンプに登場するシュリンプ店があります。
ダウンタウンから東へビスケーン湾を橋で越えると、そこがマイアミビーチ市
で、有名なマイアミビーチがあります。大西洋は波が高く、サーフィンに絶好
の海でしょう。ケネディスペースセンターに近いココビーチよりもサーファー
は多いような気がします。また、ビーチの南方には豪華クルーズ客船や貨物船
が、往き来するのが見えます。
このビーチに並行したストリートには、ホテルのテラス式のレストランが続き、
多くの人々が水着のまま行き交います。マイアミビーチは昼間から音楽と食事
や酒などによって、非日常な空間です。家族連れよりも、カップルや若者達が
歩いていたり、かなり開放的な雰囲気です。(これが都市の魅力なのかも知れ
ません。)
このメインストリートに沿って、カラフルな小洒落た感じのプチホテルが軒を
連ねています。いろいろな映画のロケ地になっており、「ボディガード」にも
出てくる豪華なホテルもあります。この辺りを含めてアール・デコ地区が構成
されており、建物の色使いに特徴があります。デザインを意識した街づくりが
実践されていることが分かります。
『地球の歩き方』によれば、有名なストーンクラブのレストランがあります。
この店の扉にはドレスコードが表示されています。ちょっとラフな格好をして
いただけに、入店できるかどうか心配でした。幸い断れることなくテーブルへ
案内されました。ここで名物のストーンクラブ(小皿)にクラムチャウダーと
カラマリ・フリット(イカの唐揚げ)、コールスロー・サラダを注文しました。
ストーンクラブは、名前のごとく甲羅がとても固いカニです。カニの甲羅は、
まるで陶器のようです。とりわけ美味というわけではありません。旨さならば
日本で食すカニの方が上でしょう。
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■フロリダ観光 > フロリダキーズの段
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国道1号線(US1)はアメリカの東海岸を南北に縦断しています。ボストンから
NY・フィラデルフィア・ワシントンD.C.を経て、フロリダ半島へと繋がります。
そしてマイアミを抜けて半島の先端に達すると島々を渡って、キーウェストが
終着点となります。
まず、マイアミからフロリダ半島の先端でUS1に入って、キーウェストまでの
ロングドライブが始まります。キーラーゴからいくつもの島々を通り、左右の
車窓からは珊瑚礁の美しい海が望めます。抜けるような空の青さを反射した海
は本当に綺麗です。マラソンの街が終われば、いよいよセブンマイルブリッジ
です。広く青い海の中に架かるセブンマイルブリッジには感動です。約10Km
以上の続く長い橋は、コマーシャルにも使われるような絶景ポイントです。
マイアミから4時間のドライブで、ようやくキーウエストに到着します。第一
印象は、キーウェストは日本の軽井沢や湘南の観光の町という感じです。この
島は東西が長く南北は短く、南の端から北のピアまでは30分以内で歩けます。
自転車やバイクをレンタルする観光客も多いようです。当初は、小さな島を
イメージしていましたが、実際はちょっと違っていました。
見学ポイントはいろいろあります。まず最初に、US1の起点となるポイントへ
寄ってからヘミングウェイの家を見学です。ここでは彼の猫好きがよく分かり
ます。また、日本語の案内をもらえますので、文学に疎い自分には助かります。
その後、最南端の地まで歩いてゆき記念撮影。ここから海の向こう90マイルは
キューバです。
次に、最南端からウインドウショッピングしながら北上です。キーウェストの
メインストリートは観光地という雰囲気が出ています。いくつものお土産屋や
レストランが立ち並んでいます。最後は、有名なキーライムパイの店でお茶と
キーライムパイをいただき予定は終了です。
サンセット前にはキーウェストを離れて、宿泊先のキーラーゴまで戻ります。
Bertie Higginsの歌 "Keylargo" を聞きながらのドライブです。
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■フロリダ観光 > サラソタからタンパベイの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
フロリダキーズからフロリダ半島に戻り、I75を使いエバーグレイズ国立公園
の中を走り抜けます。半島を西へ横断するという感じですから、かなりの距離
を走ることになります。道路の左右はブッシュや森がはるか地平線の彼方まで
続く光景です。これが夜だったら、かなり恐怖感があるだろうと思いました。
また、こんな一本道で速度違反を取り締まっているパトロールにも驚きます。
大自然のエリアを抜けてからは、フォートマイヤーズ(レッドソックスの春の
キャンプ地)を通って、サラソタ(上原が所属するオリオールズのキャンプ地)
まで移動です。市内からさらに西に進み、橋を渡ってロングボードキーに入る
とようやくメキシコ湾が見えてきます。この辺りは地図上では細長い島ですが、
お金持ちが住んでいるような家やきれいなゴルフ場があって、高級なイメージ
を持ちました。ここでは、創業1905年というコロンビア料理の有名レストラン
へ出かけました。本店はタンパですが、フロリダにはいくつも支店があります。
平日だけに店も空いており、スペイン風のパエリアとステーキを堪能です。
サラソタのビーチからは180度に渡って水平線が見え、地球が丸いことも確認
できます。観光客もそれほど多くなく、ゆっくりと滞在するには良い場所です。
また、ラッキーなことに、夕陽は雲に隠れることなく、サンセットを迎えます。
太陽がメキシコ湾の水平線に接してから、完全に海へ沈むまでのシーンを見る
ことができました。これはかなり感動的な光景です。
サラソタから北上して、セントピーターズバーグへ向かいます。I275でタンパ
ベイを越えるサンシャイン・スカイウェイ橋は圧巻で、通行料金の2.5ドルを
支払う価値は十分あります。巨大な斜張橋で、セブンマイルブリッジとは一味
違った迫力があります。かなり高い位置まで上るので、橋からの眺望は最高で、
対岸のトロピカーナ球場(レイズの本拠地)なども遠くに見わたせます。
セントピーターズバーグにはダリ美術館があります。平日にも関わらず駐車場
は満杯で、かなりのお客さんがいます。ここでシュール・レアリズムの作品を
鑑賞です。オーランドへの帰り道は北東方面ですが、またタンパベイを渡って
レストランへ寄り道です。このレストランの窓からはタンパベイが一望でき、
魚が水面を跳ね回っています。前に来たときは、眼下の海にエイ(デビルレイ)
がおり、ちょっと贅沢な光景です。ここではシュリンプカクテルとともお薦め
のサーフアンドターフを堪能です。お腹も満たされて、I4で100マイルの道を
帰ります。2時間ほど走ると、WDWの近くにあるミッキーの形をした電信柱が
見えてきました。これでオーランドに戻ってきたという実感が湧きます。
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■編□集□後□記□
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メールの文字だけで旅情を伝えることは、大変難しいように感じました。その
意味で作家の才能には憧れます。やはり写真などでフォローがないと、十分に
伝わらないでしょう。アメリカ研修ブログには、写真をアップしていますので、
こちらをご参考してください。リンク先は.NETに提示しています。
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