2012年7月29日日曜日
第93号(2012.07.29)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第93号
□───────────────────2012.07.29─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.093
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
恒例の児島ゼミOB会が8月11日(土)に決定しました。ご都合が許す方は、
是非、一緒に暑気払いをしましょう。なお、今回の出欠連絡の方法は多彩
ですが、自分のスタイルにあった方法で幹事への連絡をお願いします。
1. Facebookページにて予約
https://www.facebook.com/events/396776007052671/?context=create
2. Twitterでのつぶやき
@co8ya4宛にお願いします。ハッシュタグ #ksnet をつけるとベター
3. kojima-seminar.netから参加登録
http://www.kojima-seminar.net/modules/eguide/
なお、東京近郊在住のOB・OG皆さんへのご連絡です。この9月に市ヶ谷で
泊まりの出張がありますので、3日(月)に東京児島ゼミOB会はいかがで
しょう?まずは、ご提案まで。
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■NGU短信 > 名証株式投資コンテスト・共同記者会見の段
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☆関連サイト: http://www.ngu.jp/system/article/detail/2605
☆関連サイト: http://www.nagoya-stock-exchange.com/
6月29日から名古屋証券取引所の第3回株式投資コンテストが始まりました。
名証の株式投資コンテストについては、昨年コジマガ第86号でも紹介して
いますが、今年も開催されました。例年通り、参加方法はインターネット
から、参加料は無料で誰でも登録できます。
これは、バーチャルの資金300万円を元手に実際の銘柄(142銘柄)を仮想
売買して、キャピタルゲインを競うものです。仮想売買は実際の立会時間
以外の時間帯に行い、終値を使います。9月25日までの約3ヶ月間の売買に
よる結果からランキングが決定します。
今年は名古屋学院大学として参加しています。コンテストの開催に先立ち
6月29日(金)に本学で木船学長と名証との共同記者会見が行われました。
開学以来、初めてとなる記者会見です。これで本学からオリンピック選手
が誕生しても大丈夫です。記者会見に向けて、5日前から在名のメディア
各社を訪問するなどの準備をしました。当日は多くの記者に来学いただき、
会見の席で学長から証券取引所とのコラボに関する主旨が説明されました。
内容は以下のようです。
全国的に見れば、野村證券など大手証券会社による株式投資コンテストが
実施されており、大学のゼミや金融関連の授業という単位で参加する事例
は見られます。今回、証券取引所、とりわけ地元の名古屋の取引所が主催
するイベントに大学として参加するのは、全国でも初めてです。
本学は、名古屋キャンパスへの移転以来、企業経営者による講義などから
学生に現実の経済社会を学ぶ場を提供しています。ものづくりの真ん中に
立地する大学にもかかわらず、地元の企業に対し学生の関心が低いという
状況です。就活が始まって、一部の学生が地元企業の実力に気付きますが、
それでは遅いのです。生きた学習素材を活用して、学生に経済の仕組みに
ついて関心を持たせることが何より重要です。
名証が扱う銘柄の学習は、地元の企業を知ることに直結します。すなわち
学生にとって、キャリア教育の一環になると考えます。具体的な学習目標
として、1年生では「企業名を知る」、2年生では「企業の活動を知る」、
3年生は「企業の業績を知る」というレベルを設定しました。この取組を
通じて企業活動を知り、地域経済研究につながることを期待しています。
また、本学の経済学部や商学部では、金融関連授業で資金調達や直接投資
の制度・理論を教えています。今回の投資コンテストでは、学生が地元の
企業を調査して、自分の意思でポートフォリオを組みます。バーチャルな
株式投資ゲームですが、実際の株価変動によってゲイン・ロスが生ずると
いう体験からリアル経済への関心を高めるのが狙いです。
さらに、本学はノートパソコンを全学生に配付し、CCSなどICT教育環境が
充実しています。インターネットでのイベントへ参加することにほとんど
支障はありません。大学が全学生へ付与しているメールアドレスを使って
コンテストに参加させます。全1年生は必修科目「情報処理基礎」の授業
時間で登録させます。
ネットでの売買は取引終了後となり、授業の時間帯では売買ができません
ので、課外活動です。開催期間のほとんどが夏休みとなり、学生の自主的
な学習に期待します。コンテストは実際の取引とは異なり、終値を使った
ゲームなので、好成績を上げることが可能です。常に新聞などのニュース
をチェックし、地元の企業の動向を掴んでいれば、損失の事前回避や確実
なキャピタルゲインが可能です。社会人予備軍である学生が株価を通じて
日頃からニュースに関心を払えるようになることが、ひとつの狙いです。
以上のように大学が抱える問題意識や得意とするICTの教育環境が名証の
イベント内容と一致しました。そこで、学部教授会などの了解を得た後、
大学組織として参加することになりました。また、この記者会見後には、
コンテストへの登録作業を公開しました。私が担当する「日本経済入門」
の講義時間と重なっていたので、学生がノートパソコンからアクセスする
光景を取材してもらいました。併せて、名証のご担当者から直接、学生へ
説明していただきました。
幸い記者会見と授業風景は、新聞では中日・読売・毎日・日経・中経の
各紙が記事を掲載してくれました。また、テレビではCBCが当日の夕方に
クリッカーの話題とともに放映してくれました。
コンテストは9月末まで続きますので、OB・OGの皆さんもチャレンジして
下さい。現役学生よりも多くのゲインを得られるよう挑戦してみては。
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■最近のゼミから > ゼミ合宿の段
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☆関連サイト:http://www.facebook.com/groups/269458769759182/
7月19日(木)に恒例の夏のゼミ合宿が行われました。春学期のグループ
発表のまとめをここで行ないます。名古屋キャンパスで3回目の行事です
が、瀬戸キャンパス時代での労働者研修センターというような決まった
パターンがなく、未だに模索している状況です。瀬戸キャンパスにある
合宿所「友愛」がリニューアルしたので、いずれはここでの合宿も視野
に入れましょう。
さて、今回は以下のような3部構成でした。
1. 3年ゼミでのグループ発表の総まとめ 16:00~20:30
宝第一ビル 6階 605B会議室(場所:名古屋市中区栄2-5-1)
2. 慰労会ならびに懇親会 21:00~
居酒屋ニッパチ 住吉店
3. 宿泊:伏見モンブランホテル
まず、発表会場は本町通りに面した建物だったので、就職活動で土地勘
を養成する事前学習として良かったように思います。栄・伏見間を移動
するゼミ合宿でした。そして、合宿準備をすべてゼミ生に任せましたが、
なかなかしっかりできていました。さらに、ゼミ生たちは行事でOB・OG
諸氏へ挨拶ができるようになり、徐々に良くなっているように思います。
翌日の試験に備えて、夜遅くまで試験勉強をしているゼミ生もいました。
何より、今回のイベントで痛感したことは、現役ゼミ生とOB・OGの接点
にはFacebookを積極的に使うべきだということです。学生と「友達」に
ならなくても、児島ゼミの非公開グループへ登録さえすれば、卒業生と
の繋がりは可能です。イベント開催中の短時間だけで互いに顔合わせを
するだけでなく、会の事前・事後にプロフィールをチェックしておけば、
認知効果は大きいと思います。例えば、出身地が同じ、同じ高校などの
共通する話題があれば、心理的な壁も低くなることでしょう。
春学期の最後のゼミで、FBにある児島ゼミのグループに登録させました。
彼らの操作を見ていると、多くがFBの仕組みを知らないのに驚きました。
LINEなど周りが使っているツールは難なく受け入れるのに対し、彼らに
とってFBは社会人が使うものという偏見があるように思えます。彼らは
社会人予備軍だけに、FBの仕組みだけでも理解させるようにさせたいと
思います。まだ21名全員は登録していませんが、学生が加わったことで
ゼミのグループの登録数は総勢60名になっています。
また、名証株式投資コンテストのゼミ生への指導内容は以下の通りです。
6月28日のゼミで全員に登録させ、名証IRエキスポの資料(企業リスト)
で、まず何社知っているかをチェックさせました。(事前知識の確認)
東海三県の出身者が20名なので、やはり知っておくべき企業群でしょう。
次に、全員が本学のトップ100(競争意識)に入れるように共通目標を
設定し、売買状況や現在の順位を報告(他者との情報共有)させました。
就活開始まであと数ヶ月なので、このイベントを通じて企業研究をする
ように指導しました。現在、トップ10に入っている学生もおり、名証が
提供する豪華賞品を虎視眈々と狙っているようです。
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■編□集□後□記□
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梅雨が明けて、酷暑がやってきました。最高気温のニュースでうだる
ような暑さを確認する毎日です。世の中の話題はオリンピック一色と
なり、国際イベントによる経済波及効果が期待されます。
本学の学生は学期末試験の最中で、今週末からいよいよ夏休みです。
一方、教員といえば授業などのレギュラー業務から解放されますが、
研究活動の重要な期間です。これまで依頼された仕事を快く引き受け
ていたところ、夏の予定がビッシリになってしまいました。まずは、
仕事での出会いを楽しみにして、やれるだけ頑張ってみましょう。
■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2012年7月1日日曜日
第92号(2012.07.01)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第92号
□───────────────────2012.07.01─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.092
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
今年度の授業で、新たな体験としては留学生別科「日本の経済」です。
現在の受講生の内訳はアメリカ人が5名と台湾人3名です。基本は簡単な
日本語を使って「日本経済入門」の内容を扱っています。講義上の困難
は、言葉だけでなく、日本に関する基本知識が十分ではないということ
です。日本人には当然の経済システムでも、外国人にとっては驚くこと
も少なくありません。一年前に自分がアメリカで体験していたことの逆
パターンです。
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■NGU短信 > 『経済学部生のための基礎知識300題』Ver.2の段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/economic300/index.html
コジマガ第51号で紹介した冊子『経済学部生のための基礎知識300題』
を今春、バージョンアップしました。すでに多くの関係者へ配付済み
です。まず、新入生にはプレースメントテスト(入学前に行う能力別
クラス分け試験)終了時に渡しました。2年生はゼミの時間に各教室で
配付しました。また、経済学部教育の成果を知ってもらうために学内
全教員と関連部署へ配るとともに、全国の大学722校へも送付しました。
これは文部科学省の教育GPによる成果の一部でもあることから、この
ように広く知らせる必要があります。
更新事項は、旧版での誤字・脱字の修正をした上で、解説を充実させ
ました。3年間に変化があったデータをすべて更新し、新たにグラフ
や表を追加しました。また、経済学部生が知っておくべき内容を数名
の教員で見直し、300題の入替(特に、ミクロ経済学・マクロ経済学)
を実施しました。
新版へのアップグレードは、冊子内容の更新だけにとどまりません。
ネット時代にふさわしい多彩なサービスを提供しています。初めに、
コジマガ第83号でも紹介したように電子書籍への対応し、これを作成
しました。そして、6月上旬に電子書籍を全1年生のノートパソコンへ
インストールしました。
上記リンク先である専用サイトを一新しました。新サイトでは、最新
のデータへのアップデートや教材の配信サービスを用意しています。
具体的には、書籍内容に関する正誤情報のお知らせや新版のPDF配信
を提供しています。そして一番の特徴は、サイトから主要経済データ
のダウンロードを可能にしたことです。5つの主要経済データ(日経
平均株価・為替レート・完全失業率・消費者物価指数・政策金利)を
1970年から月次データでまとめて、CSV形式のデータ系列にしました。
これらのデータは日銀や総務省などから発表・公開されていますが、
形式やサイトもバラバラです。学習教材として利用するには、教員が
事前に準備しておかなければならず、セメスターごとの授業で整理し
直さなくてはなりません。
これらの主要データから描かれるグラフは、マクロ経済学はじめ国際
経済学・金融論・労働経済学・日本経済論などで必ず扱います。高校
の政治経済の教科書や資料集でも見られます。そこで、学習用マクロ
経済データのダウンロードサービスをサイト内に新設しました。本学
では、経済学部の全1年生を対象とする授業で、5つのデータを処理
する授業を展開します。秋学期に開講される「データ表現技法」では
Excelを使って、主要経済データをグラフ化します。データに関する
内容を補足するために、冊子や電子書籍を活用する予定です。また、
専門科目で、こうした実習内容を意識しながら講義を進めれば、より
効率的な経済学学習につながるのではと期待しています。
昔に比べるとITの利用環境は改善されました。しかし、それらを授業
で十分に使いこなせているかというと、かなり疑問が残ります。その
原因のひとつとして、簡単に使える汎用性の高い教材が少ないことが
あったように思います。本学では全員にノートパソコンが配布されて
いますし、CCSという教育インフラも整備されています。実習と授業
の結びつきを強めることも難しことではありません。さらに、サイト
はオープンですから、どの教育機関でも学習教材として活用してもら
えるようにしています。
併せて、今後の展開も視野に入れています。教育GPの関連事業として
旧版の解説ビデオクリップ(300本)を作成しました。コア6の事業で
も多くのビデオを作成してきました。今後は、新版で追加された内容
を動画にすることで、新版の解説ビデオ集を計画中です。クリップを
活用・公開するかは思案中です。ひとつのアイディアとして、次回の
電子書籍でビデオ付き教材としてまとめたり、ビデオクイズやスマホ
で学習といったスタイルも考えられます。
以上のように、本学経済学部は、従来の紙冊子や対面式の授業・演習
に加え、パソコンや携帯電話からでも学習できるクロスメディア教材
を志向してきました。また、電子書籍やスマートフォン・タブレット
など新たな機器への対応も視野に入れています。しかし、最新技術や
話題先行に突っ走るだけでなく、学生が「経済学的な考え方」の基本
を身につけることができるようなICTでの学習環境を目指しています。
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■最近のゼミから > ゼミ新歓コンパの段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/rublic.pdf
5月末に3年ぶりのゼミ新歓コンパが開催されました。この宴席に5名の
OBが参加してくれたので、大変助かりました。酒宴の目的はもちろん
懇親ですが、私の目的はゼミ生たちがこのような貴重な機会をいかに
活用できるかをチェックすることです。あまり知らない人と話すには
お酒を注ぐことがきっかけになります。日本社会では上下関係や宴席
での常識・作法がありますので、社会人予備軍としての彼らが最低限
できているかどうかは、気になるところです。
やはり社会人がいると多様性が高まるので、場の雰囲気が引き締まり
ます。先輩たちに挨拶をして話を聞ける学生と、そうでない学生には
大きな差を感じます。いわゆるコミュニケーション能力の差でしょう。
卒業までに社会から求められる能力を養成するには、少しばかり時間
が足りません。それ故、このような機会と振り返りからトレーニング
をする必要性を痛感しました。
ゼミ生の行動を見ていると、気心が知れている仲間で集まって、自分
たちの世界だけに閉じこもっています。たしかに、その方が居心地は
よいのでしょう。しかし、自分たちを歓迎してくれる会なので、当然
先輩たちにはしっかり挨拶するべきでしょう。さらにゼミの課外活動
なので、少しでも社会人基礎力を高めるように努めなくてなりません。
コンパの翌週、ゼミ時間で新歓コンパの反省を行いました。歓迎会を
開催してくれた人たちへお礼や挨拶をしたかどうかを問いかけ、自分
たちの至らなさを理解してもらいました。次回のゼミ活動では今回の
反省を生かし、皆で頑張ってくれることを期待しています。ちなみに
7月19日(木)にゼミ合宿を企画中です。
続いて、これまでのゼミの反省として、ルーブリックによる個別面談
を行いました。ゼミ活動を通じて、どこまでできるようになったかを
項目ごとにチェックするものです。もちろん、項目の一部に宴席での
振る舞いも入っています。まだ十分というレベルに到達していません
が、チェックをすることから全員が自分の進歩に気づいてるようです。
7月になって新学期も3ヶ月を経過しました。スマホを持っているゼミ
生がクラウド系ツールを知らないのに驚き、経済学の基礎である乗数
理論がわからないのに愕然したこともありました。その他、心許ない
ことばかりでしたが、それだけに伸びしろも多いということでしょう。
真面目に取り組んでいるので、しばし暖かく見守ることにしましょう。
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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://www.nagoya-stock-exchange.com/
先週末の6月29日(金)から名古屋証券取引所が主催する「第3回株式
投資コンテスト」がスタートしました。今回のイベントには、名古屋
学院大学として参加することになりました。この準備のため、かなり
アタフタしましたが、幸い多くのメディアにも取り上げられました。
これで積極的な学生参加が増えることも期待されます。
さて、OB・OGの皆さんも、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
大学が参加する詳細については、次号で報告します。
どうそお楽しみに。
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