□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第137号
□───────────────────2017.12.02─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.137
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
今年は11月末から真冬並みの寒さがやってきました。秋学期の初めには半袖で
「早めに卒論を」と指導して頃が懐かしく感じます。海外のニュースを見ると
Thanks Givingの話題、BlackFridayからクリスマスまでの大セールが報道され
いよいよ年末を感じます。
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■NGU短信 > 新科目スタートの段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/economics/core6/
現3年生からカリキュラムが変更されており、新たな科目を担当しています。
今年度から3年次科目として新たに2科目が開講されました。まず春学期には
「経済テーマ演習」が、そして秋学期に「アカデミックスキルズ」が開かれ
ています。
春学期の「経済テーマ演習」では、1年生から2年間取り組んだ経済学コア6
を教材・授業内容としています。コア6には経済学に関する設問が、全部で
1200題用意されており、さらに学習を指南するビデオなどもあります。学生
が20ケ月全部を学習し終えるには、かなりの量を勉強しなければなりません。
当然、CCSにアクセスし自分でやらなねば進みませんので、一方的に受け身で
聞いている座学に比べれば、完了させるだけでもかなり大変です。少しずつ
は簡単なタスクでも、忍耐と継続学習が必要となります。
このように達成者の学習エビデンスは十分なので、完了させた学生に対して
到達度テストを実施します。4回のWeb試験の中で基準を上回れば合格とし、
スコアに応じて成績評価をしますので、自分が納得する成績が得られるまで
受験できます。この授業の到達目標は以下の通りにしています。
1) コア6の20ヶ月のテーマをすべて完了させることができる。
2) コア6から出題の到達度テストで基準以上に得点できる。
3) コア6を通じて経済学の課題発見とその解決方法を理解することができる。
4) コア6を卒業研究や卒業論文を進める際に役立てることができる。
試験にはCCSの小テスト機能を使います。スコアに応じた評価では、満点を
取った学生には、最高評価のSに加えて「満点賞」としてコア6特製マウス
を進呈しました。今学期は54名が履修登録をし、27名が単位取得しました。
ほぼ想定通りに運用できましたが、次年度は履修者および到達者数の増加
から達成レベルを上げていきたいと考えています。現在の1年生を見ると、
コア6やコンペでかなり進捗や成果が上がっており、将来が楽しみです。
他方、秋学期に新開講の「アカデミックスキルズ」は、卒論作成に必要と
なるPCの技術や日本語のダメ出し方法を身につけるのが狙いです。児島と
インストラクタの先生で15回の授業を担当します、二人の役割としてイン
ストラクタは論文作成に必要なOfficeの確認からスキルアップを担います。
その後、児島は論文作成プロセスで、日本語文章のダメ出しなどの実践を
通じてスキルを確実にします。参考文献リストの記載や論文の引用方法の
基本、文で主述が明示されているか、経済学の論文として正しい経済用語
を使っているかなどをチェックします。
1対1で論文の指導をする先生もいますが、経済学部ではゼミの定員が多い
ので、全員の個別指導では担当教員は疲労困憊してしまいます。そこで、
各ゼミから2名ほど履修してもらい、その学生が授業で修得したスキルを
他の学生に教えることが、この授業の最大の狙いです。すると、先生方は
些末な指導が不要になるだけ、空いた時間で卒論内容の充実に注力できる
ようになります。経済学部の各ゼミへ高スキルを拡散し、学部全体の卒業
論文のレベルアップや学生の実力向上を目指したいと思っています。
加えて、学生同士が助け合い・教え合うというような主体的な学習形態は、
教える側の学生にはさらに実力がつき、教わる側も最低限の知識。技能を
修得できます。ゼミ生同士のフォローはキリスト教主義の大学でのお互い
を思いやるという点にもつながり、これらの能力はディプロマ・ポリシー
の項目になっているので、この科目の役割は大きいと感じています。
以上のような新科目をできるだけ多くの学部生が履修してくれるよう努め
なければなりません。具体的には、経済学部生250名の内、半数が単位取得
すれば、卒業生の実力は目に見えて向上するでしょう。このような組織的
取り組みの継続がディプロマ・ポリシーの達成につながると思います。
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■最近のゼミから > 卒論指導が後半戦への段
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☆関連サイト:https://tabelog.com/aichi/A2301/A230112/23033757/
卒業研究発表会の学内審査会が終了しました。これに出場した10名のプレゼン
が終わり、Wordによる文章作成に取り掛かり始めます。オリジナリティのある
卒論を書くには自分の卒論のストーリを完成させ、結論を明示でき提言がほぼ
固まった段階で、文章を書き始めるのが最も効率的です。明確なストーリーが
なく、ぼんやりしたアイディアのままで、いきなり文章にまとめられる能力を
持っている人は稀です。(その道に秀でた研究者や作家ならばできるでしょう
が、学生ではほぼ無理でしょう。)
Powerpointでストーリーの発表が終わると卒論作成もようやく五合目に達した
ところです。今年のゼミ生は例年よりも順調なペースで進んでいますが、最後
までどうなるかは予断を許しません。発表が終わり一息といって、1週間ほど
休んでしまい遅くなってしまった年もありました。それだけにコーチとしては
気を抜くものほどほどにとアドバイスしなければなりません。
毎年「できない」と決めつけて自己否定したり、卒論から逃避してしまう学生
がいます。ほとんどは「できない」のでなく「やらない」のが主因です。煩わ
しいと感じる仕事を後回しにしたり、自分で積極的に動かなかったりする学生
がこのトラップにはまります。また、失敗を恐れすぎる学生も同類でしょう。
失敗はしてよいのです。失敗をしなければ何の成長もありません。子供の頃を
思い出せば、最初から自転車に上手に乗れたでしょうか?親に見守られながら、
何度も転び、励まされて、やがて上手く乗れるようになった経験を持っている
人も多いはずです。年齢を重ねて、いつの間にか妙に小賢しくなってしまい、
体裁に惑わされ、成長の機会をパスしている大学生が多いのが残念です。親の
代わりにゼミの教員が見守りますので、何度も失敗をしてください。
この時期は、かつて「卒論ガンバロー合宿」も開催されましたが、最近は飲み
会になっています。ここで、残り2か月の試練に立ち向かう決起集会、および
情報交換を行います。4年生は発表慰労と卒論ガンバローで、3年生は就活準備
と研究報告書ガンバローというイベントになります。今回は、11月30日(木)に
日比野の笑家で19時から開催しました。NGU割がある大衆居酒屋で学生サークル
ではよく使われるお店だそうです(初めて訪れました)。食べ放題&飲み放題
で、参加者全員を見渡せる大きな宴会場があるので、ゼミのチーム力を高める
には良いお店です。最強のチームを作るために勢いや一体感は重要です。
この宴席では、4年生とはサブゼミで話をしているので、3年生一人ひとりと話
をしました。この8か月間のゼミ活動の振り返り(自己成長・反省点など)から
今後の取り組み(就活・研究報告書の作成準備など)そして自分の将来の展望
について尋ねました。共通して指導したのは、ロールモデルとなる現4年生と
会えるのは残り2か月もないので、就活・卒論作成のプロセスなどの話を聞いて
おくことです。単なる飲み会ではあまりにもったいないので、この機会を生か
すよう指導しました。教えて、教わってお互いに理解し合うこと、そして皆で
目の前の困難突破してもらいたいものです。
最後になりましたが、12月6日(水)の卒業研究発表会(公開審査会)にゼミ
の3名が進むことになりました。彼らは追加公演決定といっていますが・・・
衣斐くん、鈴木さん、竹内くんが出場します。クラインホールでのプレゼンで
経済学部全2年生が聴衆ですから学内審査会よりも緊張感が高まると思います。
しかし、またとない機会なので、良い経験となるでしょう。ゼミで応援します
から緊張感を存分に楽しんでください。
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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/
今回の名証株式投資コンテストでは、例年以上に真面目に取り組んでいます。
秋学期は卒論指導や教務系の仕事が増えることもあって、企業や株価の調査が
十分できず、コンテストでの売買もおろそかになりがちでした。しかし、最近
は早起きの習慣が身についており、テレビ東京系の「モーニングサテライト」
を毎朝チェックしています。この番組での日経QuickのAIが選ぶ銘柄コーナーを
楽しみにしています。人工知能がどれだけ当てられるかを実体験できる貴重な
機会なので、名証にも上場されている銘柄が提示されれば、購入上限の300万円
近くまで投資をします。実際にどうなるかを観察することで、これからの研究
や卒論指導の役に立ちそうです。実際、今年の4年生の一人が卒業研究で扱って
いることもあり、今後も大いに期待できそうなテーマです。朝6時半にチェック、
出かける前に株式投資というのがこの秋のルーチンです。
■コジマガ・バックナンバー
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