2006年1月6日金曜日

第18号(2006.01.06)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第18号
□───────────────────――2006.01.06─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.018
*等幅フォントでご覧ください。

新年あけましておめでとうございます。

OB会主催の忘年会は毎年のことながら大いに盛り上がり、2005年最後
を飾るに相応しい会でありました。これを毎年、企画・運営してくれる
皆さんには本当に頭が下がります。結婚などの嬉しい報告をしてくれる
OBも次第に増え、世代の広がりを感じさせられます。

昨年は10周年のパーティもあり、そこで喋べり過ぎたために、年末には
本当に一言しか発する機会しかありませんでしたが、「今年も頑張る!
人間力アドバンス」で、昨年よりも1歩でも先に進めましょう。

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■NGU短信 > TIESと生涯教育の段
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☆関連サイト:http://www.tiesnet.jp/

 奈良にある帝塚山大学では、最先端の教育支援システムがあります。
教育支援システムは、一般にLMS( Learning Management System )と
呼ばれています。帝塚山のシステムはTIES(タイズ)といい、業者が作
ったシステムではなく、現場の声を反映した仕様になっています。教育
現場のユーザーにとって利用しやすいインターフェイスになっています。
本学のCCSにもLMS関連機能がありますが、事務システムと統合されてい
ますので、区別した方が良いかもしれません。

今学期の授業ではTIESの機能を試みています。名古屋学院大学のCCSには
未搭載のLive録画機能を利用しています。パソコン用CCDカメラとマイク
があれば、授業をインターネット経由で収録することができます。簡単
な編集後、ビデオサーバーで配信する機能を活用しています。

今学期「情報経済論」「パソコン統計」の2科目で授業の収録しています。
講義の準備は事前にファイルのアップ、そしてPC・プロジェクター設置・
帝塚山大学との交信確認などが必要なので、教室へは朝一番乗りです。
最初は戸惑うことも多かったのですが、最近はようやく慣れてきました。
しかし、授業に対する緊張感はひとしおです。録画による緊張感で2倍の
疲労感は、やはり他大学に見られているという意識が大きいのでしょう。

録画した授業は帝塚山大学の教材開発室の学生アルバイトさん達が、その
日のうちにインデックスを付けてくれます。翌日には、復習用教材として
利用できるのは画期的です。ただ、自分の授業を確認する作業は一番辛い
ものがあります。(なんという下手な授業・・・と落ち込みます)しかし
これにより良い授業を心がけるようになり、最近は誰に見られても構わな
いと開き直ってきました。ですからTIESに参加している33大学の学生は、
私の授業を受けることができます。

最近は本学でも「授業評価アンケート」を実施しています。この回答分布
をみるとTIESの効果が表れています。まず、「教員の声」という項目が上
昇しました。これは録画のため滑舌を意識しているからでしょう。「取り
組む姿勢」の項目でも上昇したのは、これまで以上の準備・実施が必要で
それが表れているのではと思いました。

このような対面教育とe-Learningというブレンデッド・ラーニングを試論
していますが、この可能性は計り知れません。大学の授業配信だけでなく
産官学連携・高大連携授業など大学コンテンツをオープンにして、大学を
孤立させないツールとして活用できるからです。コジマガ15号「世の中は
広い」の段で紹介した内容は、このような取組みやそれらに関わっている
人達の頑張りに大きな刺激を受けたことによります。

私もアイディアが沸々と湧いています。TIESの機能にライブ会議があり、
受講許可を得れば、誰でも指定時間にライブ会議に入室できます。鋭い人
はここでお気づきだろうと思いますが、ネットでOBを交えたサブゼミを
試論したいと考えています。サブゼミとはゼミ時間以外様々な話題を皆で
議論し、ブレーンストーミングをする勉強会です。先秋のホームカミング
でも業界の話題など大変役立つ話を聞くことができました。その場限りの
話ではもったいないという感じてましたので、これを広げるツールとして
簡単に提供できるTIESを視野に入れています。

日本の国家情報戦略であるe-Japan戦略の目標であった2005年も過ぎ、本格
的なブロードバンド時代も目前です。コンテンツの少なさは否めませんが、
なければ創るというのが、私の主義です。ですから、ゼミのコンテンツも
相当数蓄積されていますが、これに手を加え活用範囲を広げようと思います。
また、従来の対面教育に加えて、現役学生だけでなくOB達とこのような
コラボレショーンが、新たな創発をするのではないかと期待するばかりです。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/

 卒業研究発表会が12月に行われました。今年は発表者3名全員が入賞
するという快挙で閉幕しました。これらは第3者がまちまちに評価する
ので、ばらつきが大きく客観的であるとは言えません。しかし、最も
はっきりしているのは自分がどれだけ頑張ったかということです。結果は
どうであれ、自分が頑張った事実は曲げられません。これは「自信」に
つながり、今後遭遇するであろう困難を乗り越える力となることでしょう。
卒業論文を仕上げる意味は、まさにこの一言に尽きます。

今年度、ゼミ旅行を以下のように実施しました。

1月4日(水)
・田縣神社
・犬山温泉 犬山館・・・勉強
1月5日(木)
・アサヒビール工場

昨年度のパターンとほぼ同じですが、しっかり勉強ができました。また、
ゼミ旅行のあり方もここ数年さまざまです。以前の「卒論頑張ろう合宿」
と「ゼミ旅行」の合体という状況です。さらに「卒業旅行」「社会見学」
の要素も入っています。就職活動の早期化やゼミ制度の変化、意識レベル
によって対応しなければなりませんが、基本的にこのような行事こそ、
経験値が向上し、後々のいい思い出になるのでしょう。


―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html

『功名が辻』全4巻,司馬遼太郎,
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山内一豊とその妻、伊右衛門と千代の出世物語。NHKの大河ドラマとして
久々に期待させる作品です。(NHKも不祥事の結果、不払い問題が顕在化し、
それ故に、視聴率や大衆に媚を売るような作品を出すのではく、公共放送
としてしっかりとした芸術性の高い作品を作るべきでしょう。若手の芸人
は民放に任せておくべきでしょう。)一寸先は闇の戦国時代、誰について
ゆけばよいのか分からないという状況は、現代の競争社会と似ています。
大手企業でも業績不振になったり、公務員のリストラが始まるなどかつて
ないほど不透明な時代です。

信長・秀吉・家康という勝組みに直接仕えた武将はほとんどいないことを
考えてもいかに状況が見えているか、そして強運であるかということを
示唆しています。とはいえ、うまく立ち回ったのではありません。凡才で
あるがゆえ愚鈍なほど実直にあったが故の結末に、私のような凡人でも
憧れだけでなく共感・安心感を覚えます。

しかし、夫婦の夢を成就した1国の大名となった後、物語の最後の展開は、
「えっ?」という感じがするのも、楽しんでください。(ドラマではどの
ように脚色するかが、脚本家の腕の見せどころです。)

久しぶりに司馬作品を読みましたが、やはり読みやすいことこの上なし
ですね。あまり本を読むことのない諸兄に特にお勧めです。『竜馬がゆく』
『坂の上の雲』など大学時代に読みましたが、ドラマを見ているような感じ
がするのはテンポある書き方にあります。その現場にいたの?と言いたく
なるような独特で臨場感を醸し出す表現も秀逸です。


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■編□集□後□記□
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昨年は「電車男」「アキバ」「ブログ」などネット関連が話題の一年で
した。コンテンツが重要であることはここからもわかると思います。
ITからICT、すなわちコミュニケーション技術がいっそう重要になってきて
います。「コミュニケーション力」は学生が最も就職時に必要とされる力
ですが、本学の現役学生には、これが最も欠如していることが心配でなり
ません。これまでのようにゼミでは、これを徹底したいと思います。

本年もゼミおよびサイトともども、宜しくお願いします。

2005年12月7日水曜日

第17号(2005.12.07)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第17号
□───────────────────――2005.12.07─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.017
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 大学祭が行われ、同窓会ではホームカミングを実施し、児島ゼミOB
だけでも約16名が参加しました。この会では、恒例行事のOB会よりも
ゆっくり話でき、現場の意見としてとても勉強になる機会を得ました。
これまで名古屋学院ではこのような催しは毎年実施されていますが、
先日、名古屋大学の前を通ったときに、ホームカミングの告知宣伝が
豊田講堂前に横断幕でされていました。また、この催事は新聞記事に
なったほどです。組織も親方日の丸から独立行政法人化になるとこう
も変わるのかということを思い知らされます。

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■NGU短信 > 変わる大学の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/

 すでにご存知の方も多いと思いますが、新しい大学の公式サイトが
リリースされました。名古屋の民間業者にサーバを設置し、URLも変更
することで新たな展開ができるようになりました。ニューバージョンで
発信する情報量は、これまでと比べて、また他の大学に比べて多くなっ
たのでは思います。

 名古屋キャンパスは8月に着工し建設中です。もちろん全面禁煙です。
これを受けて瀬戸キャンパスでも11月7日より、指定場所以外の喫煙は
厳禁となりました。歩きタバコ、ポイ捨ては処分の対象とするそうです。
新ルールができたので、歩きタバコの学生には注意できるようになり、
私も見つけては注意をしています。聞くところによるとポイ捨てタバコ
の量は激減しているようですが、未だルールを守れない学生も多いのは
嘆かわしい限りです。

 とはいえ、これまであまりにも甘すぎたように思います。キリスト教
主義の寛容という意味を歪曲し、甘やかし続けた大学、自由の意味をは
き違える学生という、どうしようもない状況であったように思います。
いい加減な授業が蔓延していたのが、最近すこし少なくなってきたのは
自己変革ではなく、そのような教員が定年を迎えたからに他なりません。

 これは大学だけでなく社会全体にも当てはまります。公正に真面目に
頑張った人が評価される社会でなければ、活力は生まれません。企業は
市場原理のなかで、自ずと内部システムにビルトインされています。
公務員や教育機関は、このような自浄システムが機能していません。「
失われた10年」で民間がリストラを進めましたが、それを怠った業界
が今後大きな改革の対象となります。郵政民営化、政府系金融機関の再編、
公務員の大幅削減、三位一体改革、平成の大合併、市場化テスト、補助金
のカットいずれも民間から周回遅れの改革です。

 「聖域」として守られた保護産業である大学の牙城も近い将来、崩れ
去ることでしょう。もはや改革の中にあって、教育も聖域ではありません。
教育サービスを提供するという点で、(教えるのが上手、下手は別として)
手抜きをする教員は、世の中の動きを感じない鈍感な人、もしくは利己
的な人に違いありません。このようにいい加減な教育をしている大学・
教員は排除される時代がやってきたと思います。

母校をよくするためにも、OBとして、また社会人の目から見た大学の実態
に対し、厳しい要求を突きつけていただければと思います。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/soturon.html

 卒業研究発表会は今年も12月に行われます。児島ゼミの4年連続の
経済学部長賞をストップさせるゼミが現れるかどうかが注目でしょう。

【卒研発表会 スケジュール】 関係分
  9日(金) 15:45~ 永井良典君 G3
  9日(金) 16:15~ 真野幸太君 栄光館
 13日(火) 15:45~ 内島慎吾君 栄光館

残念ながら年々発表者数や「卒論研究」の履修者数が減少しているのは、
結局のところ教員の指導力の問題であると思います。

 4年ゼミは選択科目なので、単位をすべて習得している学生にとって
余程の魅力がなければ書こうとは思いません。幸い児島ゼミはほとんど
の4年生が履修しています。これは卒論を書くことを条件としてゼミ希
望者に面接をしていること、3年次に半分ほどの卒論を書かせているこ
と、卒業後にも必要となる日本語の能力アップには欠かせない科目であ
ること、最後は、ゼミ生との人間としての信頼関係ではないでしょうか。

こうして試行錯誤でゼミ生も早めに卒論に取りかかるようになりました。
11月からは毎回全員が発表をし、終了時刻も7時近くまでになっています。
しかし、このように少しでも先に進めれば後が楽なるということを実感
できることでしょう。

今年度は卒論作成の「勝ち組・負け組」の典型的な行動パターンを示し
ています。学生の行動を観察しているとある法則があります。行動とその
結果が見事にマッチすることが経験則で分かってきましたので、分類を
した結果を学生に見せています。


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■ゼミサイトの話題:
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

 XOOPSおよびCMS関連本はまだまだですが、かつてPerlがそうであった
ように徐々に出版されてきました。記録のため2005年までに出版された
関連本のリストを掲載します。

『Customizing XOOPS ~自由にデザイン・自在にHack』GIJOE, matchan
(2005/04) 毎日コミュニケーションズ,¥3,150

『<多機能なコミュニティサイトを作ろう!> XOOPS独習マニュアル』久岡
貴弘, (2005/09) 日本実業出版社,¥2,940

『XOOPSによるポータルサイト構築 ― オープンソース徹底活用 ― 』
上田修子, (2005/04) 秀和システム,¥2,730

『XOOPSコミュニティサイト構築ガイド』高井守 (2003/12) 技術評論社
¥3,444

『XOOPS入門 ― ひとが集まるWebをつくる。』坂井恵,天野龍司
(2004/05) 翔泳社,¥2,940

『SEO・アフィリエイト・RSS・ワンクリックアンケート・XOOPSで集客力・
収益力・リピート力がアップするウェブサイトを創る』佐久嶋ひろみ 著
(2004/09) メディアテック出版,¥1,974

『XOOPSでつくる!最強のコミュニティサイト』小川晃夫 (2005/01)
ソーテック社,¥2,604

『XOOPSでつくる自宅ポータルサイト for Windows―あなたのWebサーバ
が第2のYahoo!になる』豊崎直也 (2003/10),すばる舎


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■編□集□後□記□
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 今シーズンの初雪が舞い、いよいよ年末が差し迫ってきました。この秋
ちょっとした時間に、DVDとコミックで息抜きをしました。

 黒澤明監督の「生きる」を観ました。多くを考えさせられるよい映画
でした。仕事も人生もやる気のない公務員の渡辺勘治が主人公です。検診
で胃ガンの宣告を受け、余命をどのように過ごすかという内容です。

 10年近く自宅にあり、一度も読んだことのなかったコミックを何気に
読んでみました。柴門ふみの「東京ラブストーリー」はフジテレビで
織田裕二が主人公の永尾完治を演じたことで知っている方も多いとも思い
ます。(これも見ていませんが・・・)

 何のために生きているのか、どう生きるかということをこの齢になって
考えてみました。大学時代とは異なった視点でいる自分がわかります。

 晩秋から初冬へにかけての夜長は、他事を考えるには良いかもしれません。
ただ季節柄、感傷的になってしまうかもしれませんので、ご注意を。

2005年10月26日水曜日

第16号(2005.10.26)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第16号
□───────────────────――2005.10.26─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.016
*等幅フォントでご覧ください。

 来週は大学祭&「ホームカミングディ」ですね。私も参加しますので、
OBとゆっくり話ができることを楽しみにしております。

コジマガ第12号で「デラファンタジアは電気ネズミ達によるぼったくり
パーク」と書きましたが、評価すべき点が抜けておりましたのでご紹介
します。最新技術の試みとして、サテライト会場には無線LAN利用できま
した。端末は任天堂DSを使い、釣りゲームをダウンロードして会場内で
ポケモンをゲットするというサービスでした。今の子供の遊びに新たな
提案をしており、将来には大きなビジネスとして育つのかも知れません。

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■NGU短信 > 講義用ホームページの段
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/pcstat/
「パソコンで学ぶ経済・経営データ処理」

 これまで加筆・修正を繰り返し続けているWEBページといえば、講義用
サイトでしょう。最初に講義用として作成を開始したのは、もうすでに
9年以上にも前になります。(Netscapeで学習したのを覚えている人も
多いのでは・・・)当時は学内LANの回線も細く、リクエストが殺到する
と画像を表示するのに時間がかかったり、タイムアウトで表示できなか
ったりと大変苦労をした時代でした。(今のようなブロードバンド時代
からは考えられません。)

 そのために学内ネット環境に対応したバージョン(画像の削減や内容
を数回分まとめたり)へ変更しました。それに合わせ教える内容の充実
や学生の質の変化へ対応しながら、その都度、手を加えてきました。

 今でも、Yahoo!など検索エンジンへは登録していません。というのも
当時はコンテンツがきわめて少ない時代なので、大学教員の運営サイト
は、いろいろな質問が寄せられるからです。(大学の社会活動としては
必要なのかもしれませんが、それ以上の余裕は当時の私にはありません
でした。)このようにこっそり運営しても外部からの質問メールは来ま
した。また、著作権問題などにも明るくないので、自分の授業としての
充実(オリジナリティ)だけを心掛けていました。

 しかし最近では、どの大学の講義でも使えるようにということで汎用
性・弾力性を考えながらリニューアルを試行しています。現在、運用中
のバージョンでは、スタイルシートを採用し、例題は少しずつ整理しな
がらサイトとして少しはマシなものへ改編してみました。お暇な諸兄は
一度ご覧下さい。(教える内容の難易度は、以前より全く難化していま
せんので、ご心配なく。)

 現在は、Flash全盛時代なので見た目の寂しさを覚えますが、最新技術
にはついて行けてません。いずれ公開内容としての不具合に修正を加え
たら電子著作権コンテンツとして登録をしようと思います。これまでの
自分の足跡として、纏めることの必要性を痛感するこの頃です。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:
http://www.ritsumei.ac.jp/~satokei/StudyGuide/hogaku_7ronbun.html
http://www.ngu.ac.jp/white/Semi/a9402/zemi/ronbun.html

 自分の名前で検索をしたことはありますか?久しぶりにgoogleで試し
てみました。沢山ヒットする結果に見覚えのないサイトがありました。
立命館大学法学部の先生が、学生向けの学習リンクとして私のページが
勝手にリンクされていました。これはかなり以前(2001年)に作成した
サイトなので、ちょっと恥ずかしい感じがします。

 これはゼミ生の卒論作成の参考にと思い作成しているので、決して外
向けコンテンツではありません。ゼミの中で気づいたときに加筆・修正
を加えていますので、最新版が最も充実しています。(最新版はゼミの
サイトから確認ください)上記の「講義用ホームページ」とともに、近
いうちにまとめなければと思います。

 ぼちぼちですがサブゼミらしくなってきました。これも3年生の意識
の変化が大きいと思われます。特に、インターンシップが功を奏したの
ではと思います。また、3年生には自分でやらなければならないという
ことを徹底しています。日テレ系の「女王の教室」ではありませんが、
ゼミでの口調は「いい加減、目覚めなさい。」のような感じです。実際、
目覚めた学生の伸び方には凄いものがあります。(これは毎年のゼミ生
何人かで実証済みですね。)

 今年度の3年ゼミの応募状況はまずまずです。最近は、CCSで応募する
ので学生側から状況が判ります。経済学科で3,4番目であればよしと
しましょう。(ちなみに一番人気は、おのずと知れたO先生です。)

【行事案内】 詳しくは.NETのスケジュールを参照下さい。
・図書館ガイダンス
 【日付】11月1日(火曜日)
 【場所】図書館2階

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■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31440937

『大人のための文章教室』、清水義範、講談社現代新書、\720
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 「週刊現代」で連載をまとめた内容だそうで、今も連載は継続中です。
寝転がって読むには、良い本であると思います。

この本は卒論を書いた人、これから書く人すべてに必読の本です。著者
は愛知県出身で、パティーシュという分野の第一人者です。難しそうに
聞こえますが、一言では「おもしろい!」です。著者の本は以前より読
んでいましたが、偶然、本屋で見つけたので手にとって見ました。ゼミ
の日本語のトレーニングに非常に役立つことが判りました。他にも、私
はケータイメールあまり評価をしていませんでしたが、「現代の和歌」
と評価したことに目から鱗です。


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■ゼミサイトの話題:
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

 ゼミサイトの.NETに触発されて自分もXOOPSで立ち上げたOBの実践力
には、正直びっくりしています。仕事もあり忙しいはずですが、やはり
興味・関心の強さでしょう。興味がなければ、時間があってもやらない
ことは、現役のゼミ生を見れば分かります。このようなすばらしい成果
をみると、卒業生にも卒業後教育を続けて行きたいと思っています。
(NETでの卒業後教育については、また別途報告します。)

【利用案内】(07) 談話室(フォーラム)編
会員専用としてこの機能があります。現在、ゼミ用として6スレッドが
たっています。また世代別として各学年が利用できるスレッドがありま
すが、専用ではありませんので、誰でも遠慮なく書き込んで下さい。ま
た、最新の書き込みはトップページに表示されます。
 お気づきかもしれませんが、ゼミの内容やサブゼミの状況を記録する
ようにしました。関心がある話題がでてきましたら、ツッコミをいれて
あげると書き込んだ学生もうれしいかと思います。


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■編□集□後□記□
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 春学期の卒業式は厳粛なものです。今年も1名9月末に卒業生を送り
出しましたが、栄光館でのざわついた雰囲気よりもチャペルで厳かに挙
行される式には重みが感じられます。本物のチャペル・パイプオルガン
・司祭ですので結婚式にどうでしょうか?街にあるチャペルで挙式する
には、講習会を何度も受けたり、式は自分でいろいろと手配をするなど
とても大変です。(経験者は語る。)自分の母校ではこのような煩雑さ
は多少軽減できるのでお勧めです。ただし、名古屋の都心から遠いのが
難点ですね。

2005年9月28日水曜日

第15号(2005.09.28)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第15号
□───────────────────――2005.09.28─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.015
*等幅フォントでご覧ください。

 愛・地球博も無事終わり、ポスト万博としてその成果が議論される
ことでしょう。私も1度だけですが万博へ行ってきました。感想を求
められれば「でかい!」の一言です。さすが国家事業ですね。

【重要なお知らせ!】
コジマガの登録内容を編集します。メアドの変更・廃止で配信不能の
メールが徐々に増えてきました。私もそうですが、不便しない場合は
変更届は出さないものです。

そこで、パーティで集約したデータを元にメアドの更新・登録をします。
サーバから英文メールが届くかもしれませんが、ウィルスでは?と驚か
ないようお願いします。

なお、受信したメアドでは困るという方やコジマガの登録不要という
方は児島(kkojima@ngu.ac.jp)までメールください。


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■NGU短信 > 「世の中は広い」の段
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 先日、他大学の先生とテレビ会議に挑戦してみました。「何を今さら」
というパワーユーザはOBの中にいると思いますが、大学という狭い世界
では、先進的なものに挑戦するユーザはそれほど多くいません。

情報化で一番遅れている社会人がいるとすれば、大学教員ではないかと
思います。ちなみに携帯を持っていない教員は数知れず、若手でさえも
持っていない教員もいます。自分の時間が惜しい、邪魔されるのがイヤ
という人種ですから仕方がないかも知れません(←自己反省を含む)

これまで通り「教育の情報化」というテーマに関しては、孤独な挑戦を
継続しています。ようやく「情報」というツールは世間では認知される
ようになってきましたが、やはりまだまだ誤解を生んでいるようです。
特に、大学の教員には理解できない人が多く(評論家のような態度に
問題あり)、情報化を進める上で大きな足かせになります。

企業は変わらないと生きてゆけません。社会も徐々に変化しています。
一番変わらないのが大学でしょう(そもそも変わってはいけないのだと
真剣に思っているのかも知れません)。しかし、最近は国の方針が変わ
ったため、慌てて右往左往する大学も多いように思います。

名古屋学院大学はご存知のようにITの取組に関しては、他の大学と比較
して相当のレベルにあります。この「強み」である方向をさらに延ばし、
育ててゆくためにはどうすればよいか?がわからなくなることがありま
す。おかれている周辺事情や環境などにより閉塞感を覚えていました。

しかし、世の中には凄い人たちがいるもので、2歩も3歩も先にいる人
がいます。この人たちとの協働により、陰鬱感から解放されると同時に
大いに刺激され、久しぶりに前向きな気持ちになっています。ここに至
るまでには、ほんの些細なことや出会いがきっかけでした。

いずれ具体的に話ができるようになりましたら、コジマガで報告したい
と思います。「世の中は広く、自分の視野は狭い」ということに気づか
されたこの頃です。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/

 ようやく大学は秋学期が始まりました。(いつまで休んどんじゃ!と
いう声が聞こえてきそうですが・・・)カリキュラムの変更により4年
ゼミが選択になって以来、試行錯誤で3年が過ぎました。ようやく秋の
ゼミの段取りは落ち着きをみせています。その方法は以下の通りです。

3年生は、就職準備として徹底してしごく【怒:優=8:2】
・ インターンシップなどで就職の意識を高める
・ 日本語能力、コンピュータリテラシーの向上を目指す
・ 卒論をできるだけたくさん書かせる

4年生は、大人として扱う【怒:優=1:9】
・ 3年生での貯金を活かし、授業時間内で終了させる
・ 「でき抜け」により早く終わらせる
・ サブゼミなどで柔らかくフォローする

3年生にとっては、ゼミ行事などやるべき課題を明示して、期限までに
成果を出すようにします。実質稼動は3ヶ月しかありませんので、当然
のことながら厳しくなってしまいます。

すでに4年生はつらい就職活動を多かれ少なかれ経験し、自分を見つめ
直す機会を多く持っています。自分にとって必要なことや大学で学ばな
ければならないことは、十分感じていると思います。そのような学生に
もはやムチは必要でなく、ゼミは自分の責任で卒業論文をすすめる手伝
やペースメーカーであれば良いと思います。

【行事案内】詳細は.NETをご覧下さい。
・09月28日(水) 春学期卒業式 チャペル
・10月11日(火) 3年ゼミ:就職ガイダンス
・11月01日(火) 3年ゼミ:卒論のための図書館ガイダンス


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■ゼミサイトの話題:フローとストック
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

 現役生への連絡手段として、MLや.NETをどのように位置付けるかは
次のように指導しています。

・フロー :ML(kojima_zemi@mgw.ngu.ac.jp)
・ストック :.NET

経済学部で学んだ皆さんならばお分かりでしょうが、経済の仕組みは
フローとストックです。経済財と同じく情報にも価値があり、同様に
みなすのが適当でしょう。これをうまく使わないと「めんどうくさい」
や「不便」ということになってしまいます。ツールは所詮、使ってこそ
ナンボですから、使い方を間違えてはいけません。

学生への指導として、ゼミ行事はMLで流すとともに.NETに書き込ませて
います。その他、ゼミ旅行先などの意向分布調査はアンケートを利用、
卒論テーマなども書き込みをしてメモとして残しておくとともに、広く
意見を求める。といったことを指導しています。

肩に力が入らなくとも気軽に書けるようなサイトであれば「人が育つ」
サイトになると思いますが、これは期待し過ぎでしょうか?

【利用案内】(06) ユーザー検索編
左メニューにあるユーザー検索でいろいろなことができます。例えば、
「3日以内にログインしている」という検索条件を設定してみると、
メンバーリストが表示されます。コジマガを発行したり、イベントの
後などは、アクセス数が多くなる傾向が見て取れます。「書き込みが
少ない」といっても見ている人はいるということがデータとして証明
できるわけです。これはITでなければできないことで、その素晴らしさ
であることを強調しておきます。

*各メンバーの[アカウント情報]を元に検索しています。これをうまく
 利用すれば、ゼミOB会での同好会も設立可能となります。


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■編□集□後□記□
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幸せなことに、この夏はパーティをはじめとして多くのOBと再会する
機会を得ました。かつては皆、大学生という括りで同じようであったの
も、時が経つにつれ「人生いろいろ」という感じになってきました。

幸せな人、辛い人、耐えてひたすら頑張る人、不満をためている人・・・

いづれ状況は変わるでしょう。自分たちも変わっているに違いありません。
そして、私もOBや学生に元気づけられ、励ましてという構図です。

万博会場もどのように変わってゆくのでしょうか?ヒト・モノ・カネを
対象とする経済学を学ぶ者として、興味を持って見守って行きたいと
思います。

2005年8月20日土曜日

第14号(2005.08.20)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@    第14号
□───────────────────――2005.08.20─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.014
*等幅フォントでご覧ください。

残暑お見舞い申し上げます。
先週はお盆の時期にもかかわらず、10周年パーティへ66名もの方々に
ご参会いただき、10期までのOBが一同に会し盛大に挙行されました。
準備に奔走してくださった皆様に感謝申し上げるとともに、イベント
の大成功に安堵しております。

家族連れでお越し下さった方も多く、「ファミリー」という色合いが
醸し出されており、大変良かったと思います。今回は残念ながら出席
できなかった諸氏も、次回にご期待ください。

詳しくは.NETに紹介されています。アクセスいただくと同時に参加も
できますので、相互の書き込みなどを通じてパーティの余韻を存分に
味わって下さい。


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■NGU短信 > Adobe Premiere の段
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☆関連サイト:http://www.adobe.co.jp/motion/main.html

現在、大学には「マルチメディア実習室」(ゼミ通称:マルちゃん)
という端末室があります。ここに設置されているデスクトップPCに
は、FlashやAdobe系のソフトがインストールされていますが、残念な
ことにあまり使われていません。というのは、パソコンに興味がない
学生が増えていることやこのような施設の存在をを知らない、大学へ
来るのが面倒といったいくつかの原因はあります。(もちろん授業で
このようなソフトを使わないということが大きいのでしょう。)

商学部の情報ビジネスコミュニケーション(通称、情報BC)学科には
「マルチメディア実習」という3年生配当科目があります。情報BCは
今年設立3年目なので、初めて開講されました。私がこの科目の担当
ですが、数年前に書いた文部科学省への申請書をみると動画処理実習
となっていました(その場しのぎの実態が露呈していますが・・)。
パソコンでの動画編集を一般にノンリニア編集といいますが、これを
キーワードにPremiere(プレミア)を使い授業を展開しました。

2001年春に関西大学で行われた講習会に出たことがあります。当時は、
パソコンの処理があまりに遅く、とても使えないといった印象でした。
現在の高スペックPCでさえ書き込みなどが遅いので、イライラする
こともありますが、実用に耐えられていることを思えば、隔世の感は
あります。

Premiereでは、画面の切替効果(トランジション)や画像・音源処理
やテキストの追加などが簡単にできます。コマーシャルのような短い
時間の内容に向いていますから、イベント向きかも知れません。また、
今回の授業は情報BC生だけで履修者が少ないこともあり、自主勉強と
してゼミ生に声をかけました(春学期のサブゼミ)。そして、成果の
発表の場として、パーティでのビデオ発表を提案しました。

今回のパーティで披露上映されましたが、最も興味をそそったもので
はなかったでしょうか。ファイルサイズは380MBですので、ブロード
バンドがさらに普及すれば、将来.NETからでも視聴できるようになる
と思います。

これに興味を持った人に簡単な入門書を紹介します。『基礎からはじ
めるPremiere』(実教出版)。講義のテキストとして使用しましたが
480円というお手頃な価格が魅力的です。ただし、Premiere自体が相当
高額なので、ご注意を。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/

10年一昔とはよく言ったもので、1期生とゼミを始めている頃、現役生
はまだ小学生でした。その間のITの進展によりライフスタイルも大きく
変わっています。些細な変化ばかりですが、全体で見ると相当に大きな
シフトをしているように感じられます。

今回のパーティでもITは大活躍です。たとえば、Powerpointでの式次第、
.NETの紹介、ダイゴのビンゴ(2年ぶりに復活)、ビデオによる紹介は
他のゼミでは、まず無理な話でしょう。卒業パーティでは最近はIT化が
後退しており、21世紀を生きる若者として情けない状況です。

.NETでは、かつては考えられなかった方法を実現しています。昔はゼミ
旅行後に写真の現像を心待ちにし、全員に回覧、注文を取り・焼き増し・
配布という作業が必要でした。これがアップロードだけで、コメントの
追加などすべてサイトに集約され、散逸することもありません。必要な
写真は各自で印刷すればOKです。

イベントの申し込みは十分機能しませんでしたが、連絡はメールと往復
ハガキとのハイブリット戦略は秀逸でした。「○○とハサミは使いよう」
と言いますが、現代はハサミの代わりがITでしょう。これをゼミで実践
しながら自然に身に付けてもらうのが、変わらぬ課題でしょうか。


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■ゼミサイトの話題:思ひ出の写真
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

今回のパーティでPowerpointを使い.NETをビジュアル的に紹介しました。
講義のようになってしまいましたが、コジマガだけの紹介だけで漠然と
していた人も以前よりは理解できたと思います。

ここで興味を持った人は、バックナンバーを参考にまず試して下さい。
特に今回の参加者にとって、アルバム機能が面白いのではと思います。
(私も早速写真を楽しみましたが、別アングルでの写真が新たにアップ
されることを密かに期待しております。)

利用法は、ログイン後、左メニューの[☆アルバム]をクリックします。
次に[カテゴリ選択]から2005年度のパーティ関連の項目を選択します。
サムネイルの写真の右側に詳細な情報(ヒット件数・コメント数ほか)
が示されています。

自分が撮影した写真は、[画像を追加]メニューよりアップします。作品
として公開し、皆からの反応や評価をもらうのも良いでしょう。そして
自分の写真がヒットランキングや得点ランキングに上位に掲載されれば、
密かな喜びとなるでしょう。ちなみに、今回の内容はXOOPSのMyAlbumと
いうモジュールで実現されています。

【利用案内】(05) アルバムと評価・コメント編

アルバムにアップされている写真に評価やコメントをつけてみましょう。
評価は0~10点、ただし自分がアップした写真は評価できません。また、
写真にコメント(ツッコミ)をすれば、書き込み回数が積算され、自分
のランクもアップします。もちろん、写真をアップロードすることでも
カウントされます。上位を目指して頑張りましょう。


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■編□集□後□記□
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2005年の夏も残り少なくなりました。いつもこの時期には、山下達郎の
「さよなら夏の日」のメロディーが頭の中を駆けめぐります。戦後60年、
愛・地球博、衆議院選挙など世の出来事も一つの区切りを迎えています。
ゼミ10周年という節目で素晴らしいイベントができた夏に感無量です。

1期生と現役生ではかなり年の開きがありますが、「世代を超えて」の
繋がりが、このようなイベントの持ち味ではないでしょうか。またこれ
を通じ、一つ経験値が上がり「人間力」の向上に繋がれば幸いです。

XOOPSを利用したサイトを運用開始して以来、初めての大きなイベントと
なりました。十分その機能を発揮しているという状況ではありませんが、
これを機にOB同士で展開してもらえればと願います。

2005年7月18日月曜日

第13号(2005.07.18)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第13号
□───────────────────――2005.07.18(海の日)―
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.013
*等幅フォントでご覧ください。

小中学生の夏休みが始まると、万博はさらに盛り上がることでしょう。
雨不足から一転、梅雨の恩恵で名古屋の水瓶も潤い、この夏の心配事が
減りホッとしている業種の方もおられるのではと思います。連日の大入
りで、万博の成功が確実視されるとポスト万博が議論され始めます。

最近、自宅の窓越しに名古屋駅方面を望むと、ミッドランドスクエアや
ルーセントタワーの大規模工事がかなり目立ちます。また名古屋高速の
伸長工事以外にも、民間のマンション工事も多く、大小併せて13基の
クレーンが見えた時には、名古屋経済の強さを垣間見た気がしました。

つい最近までは不良債権処理に喘いでいた日本経済にあって、一人勝ち
の名古屋経済を見ると、やはり「景気」とは「気」の問題であるように
思えます。しかし、個人の財布や家計簿は侘びしい変化ですが・・・。


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■NGU短信 > Human Resources とは? の段
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大学は学期末試験が始まりました。2週間の試験後、長い夏休みが待っ
ています。しかし、最近は学生向けにには「インターシップ」「留学」
などの行事が盛りだくさんになりました。(教室以外の経験は重要です)
営業面でも、AO入試やオープンキャンパスなどもあります。10年前とは
大きく様変わりしています。これも大学間で競争原理が働いているから
でしょう。先日、萩国際大学が民事再生法の適用を受けて、事実上経営
破綻しましたが、文部科学省の官僚体質丸出しの無策状況下では、この
トレンドは回避できないように思います。

ご存知のように本学のロゴには、Culture and Human Resourcesという
文言が標記されています。これを日本語でどのように訳したらよいでし
ょうか?経済学の視点では「人的資源」が一般的です。これはノーベル
経済学者G.ベッカーの考え方で、人間も資源のひとつであるという前提
にたち、人間は常に合理的な行動をするというというシカゴ学派の考え
方です。この考え方はあまりにもドライなので、宇沢さんが強烈に批判
をしています。(人間はそのような一元的な考えに規定されるものでは
なく、豊かな感情や人間性により行動するという反論である。)

では教育の現場ではどう訳すべきか?やはり「人間力」が最も当てはま
りがよいと思います。人間とは非常に難しい存在で、そもそも自分がど
のようなものかも理解できないし、変幻自在の存在です。たった一人の
人間では無力で弱い存在かも知れませんが、その可能性は無限であり、
強い存在であることをプロジェクトXなどが取り上げています。

どのような子供でも多様な体験といくつもの実践を通じて、鍛え上げて
やれば、大きな器を持った社会人として重用される存在になるはずです。
(宇沢さんはこれをインネイトとして表現しています。)これは以前に
も述べたように偏差値というひとつの尺度では測れません。(しかし、
学習能力を全否定している訳でもない。)

大学ロゴの「Human Resources」は教育機関にあって、学生育成への強い
信念を表現している素晴らしいスローガンです。大学の最も大きな資産
は、卒業生であると思っています。いかに彼(女)らが活躍し、そして
大学関係者を含め相互に刺激しあってこそ伸びてゆくのが大学であると
信じています。卒業生がゼミで鍛えた人間力をいつか花咲かせてくれる
ことを楽しみにしています。

最後に、このような日本語訳で感心した言葉には「リーダーシップ」が
あります。親交のある英語の先生は、これを「言い出しっぺ」と訳され
たことにある種の感動を覚えました。福沢諭吉が訳した「自由」、正岡
子規が訳した「野球」など真意をついた日本語訳は難しい作業です。

参考文献:宇沢弘文,『日本の教育を考える』,岩波新書,1998


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/bowling2005.html

この時期は学期末試験で学生にとって慌ただし頃ですが、今年も春学期
の大きな行事が無事終了しました。まず、第8回のゼミボーリング大会
の結果は上記リンク先をチェック下さい。また、恒例のゼミ合宿が無事
に行われました。2年生の参加がなく残念ではありましたが、これから
上下関係による「人間力」向上を期待しましょう。

なお、一連の行事はデジタルビデオで記録していますので、いつかどこ
かで披露できれることを楽しみにしています。

【行事案内】
春学期中にサブゼミへ3年生の参加がなかったことに驚きましたが、
夏期期間中のサブゼミの日程は、.NETを参照下さい。


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■ゼミサイトの話題:ブログとCMS
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

ベストセラー「電車男」を生み出し、ますます注目されるブログですが
この手法には特筆すべき点がたくさんあります。まず、書くための情報
技術の取得は不要で、読んでもらうための書く技術が重要となります。
魅力的なコンテンツを生み出すには、天才的「創造力」が必要ですが、
ある程度ならば訓練で必ず能力はアップします。これは、何よりも読ん
でもらった数、引用された数(リンクされた数)トラックバック数とい
う数値評価がされます。このデータを元に、どのようにすれば引用され
るようになるかということを常に考え、試行錯誤することにあります。

広く評価を受け、自分(達)で改善するという思想はインターネットに
内在しています。ここでの評価は「読む価値がある」ということなので、
経済学ならば価格メカニズムが正しく機能しているといえるかも知れま
せん。相互評価により駄文は棄てられ、互いの発展・進化に役立つ知恵
が残されてゆきます。これはオープンソースにもつながる考え方です。

ブログやCMSなどで、自分の意見や考えを正確に伝えるという技術こそ
文科系学生にとって大学時代につけておくべき本当に必要な力でないか
と社会科学と情報を研究している先生方は異口同音におっしゃいます。
従来型サイトでは、ユーザの発信・発言を運営・管理することは管理側
にとって大きな負担でした。これをWeb上で処理する方法が主流になって
のもブログの寄与するところが大きいででしょう。

いきなりブログではという方には、CMSからのスタートが良いと思います。
限定された会員だけが読んでいるので、コミュニティ内のトレーニング
と考えればよいでしょう。バックボーンが共有できていますので、安心
して利用できるかと思います。

【利用案内】(04) アバター編
アバターは英字で、avatarと表記し、化身とか体現者という意味です。
インド神話に基づくものだそうですが、今やネット用語になってますが
まだ一般化されていません。自分の趣味やペットなど自分を具現化する
にふさわしいものが、適当でしょうがなかなか見つかりません。そこで
私も適当に作ってみました。何度か変えてゆくうちにふさわしいものに
出会えるかも知れません。なお、これは書き込みの欄の右側に表示され
ますので、一度ご覧下さい。(いつでも変えられますので、お早めに)


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■編□集□後□記□
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いよいよ10周年パーティが近づき、周辺や日程なども慌ただしくなって
きました。たまには締めることも必要で、準備にも「人間力」が試さ
れています。恐らく、名古屋弁でいう「まわしをする」という作業は、
気配りが最重要かも知れません。これも、すべてのことに応用が利く
はずなので、頑張ってゆきましょう。

2005年6月15日水曜日

第12号(2005.06.15)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第12号
□───────────────────――2005.06.15─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.012
*等幅フォントでご覧ください。

梅雨の季節となり、夏休みまでの我慢といってもまだ相当先、蒸暑さ
も加わり一番しんどい季節です。皆さんもご自愛下さい。

愛・地球博を体験しましたか?また関連行事や新施設はどうですか?
桜の満開時に「名古屋城博」に出かけ金シャチを触ってきましたが、
鯱のない名古屋城は何とも味気のない建物です。デラファンタジアは
電気ネズミ達によるぼったくりパークですので、気を付けて。デラは
名古屋弁の「どえらい」のデラですが、ファンタジアはFan + asiaと
いうことはお気づきでしょうか?一度、広告をじっくり見てください。

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■NGU短信 > 新入生キャンプの段
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/oshirase2/kouhoushi/index.html

今年度はじめて経済学部において新入生キャンプが実施されました。
基礎演習の担当者はじめ、ほぼ全教員の参加イベントでした。すでに
商学部・外国学部では実施されていましたが、最大規模の経済学部で
の実施は困難かと思われていました。

例年通り慌ただしいオリエンテーションの最後のイベントして合宿が
用意されました。幸い出発日は天候もよく、行楽日和です。東海環状
自動車道「せと品野IC」を利用し、信州蓼科へ向かいました。新たに
できた高速道路は、制限時速100Km/hと東名なみです。

白樺湖畔には雪が残るものの暖かな春の日差しに包まれていました。
八ヶ岳も美しい姿を見せていました。堅い基礎ゼミの雰囲気は雪解け
の山を見るようにうち解けてきました。このように新入生キャンプに
よる効果は大きかったように思います。しかし、効果は1ヶ月を過ぎ
ると消滅してしまうようです。大学の怠惰な日常に慣れてしまうから
でしょう。

生活指導を中心とした基礎ゼミ、OBから見れば何のこっちゃと思う
かも知れませんが、そのまま放っておくと退学まで至る学生が増えて
いるのが実情です。実体験からでも思うことですが、他人が説教がま
しく言っても、自分の意識で改善できなければ、元の木阿弥でしょう。
まさしく「人間力」というモノサシに気づくかどうか、これを高めら
れるのは自分の行動しかないということなのかも知れません。

なお、合宿の詳細については、COSMORAMA No.73で参照いただけます。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/

今年度の新歓コンパも無事終わりましたが、やはり人間力の醸成には
時間がかかりそうです。新人達は自分が試されていることを理解して
いないようですので、OBからのさまざまな叱咤・激励が必要です。
これまで培ったゼミのDNAの継承ができるかどうか試される世代です。

【行事案内】 詳しくは.NETのスケジュールを参照下さい。
・ボーリング大会
 【日付】6月28日(火曜日)
 【場所】東名ボール
 *ボーリング大会のトロフィーが壊れました。2代目作成予定。
・ゼミ合宿案内
 【日付】7月12日(火曜日)~
 【場所】未定

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■ゼミサイトの話題
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

サイトへ参加するには、ちょっとした勇気が必要です。学生にはCCSの
コミュニティ機能がありますが、積極的な発言を求めるには至ってない
現状です。そこでXOOPSの投票機能を利用し、クリックでの参加により、
心理的バリアーを払拭しようと試みました。現在サイトのトップ画面に
簡単なクエスショナリを立てていますので、是非、投票してみて下さい。
このような些末なことからスタートし、徐々にスレッドの書き込みへの
コメントができるようになれば幸いです。

【利用案内】(03) スケジュール編
スケジュール機能は全メンバーが活用できます。個人のスケジュールを
非公開で入力すれば、自分のPIMになります。また、非公開データでも
グループ公開で設定をすれば、特定のメンバだけに予定公開できます。
使用例としては4年生の就職活動時に利用できます。合同企業説明会を
共有しておくことで、相互連絡に使えます。(さらに転職情報も必要な
時代かもしれません)このように該当する個人のデータが、左メニュー
に表示されます。ゼミの行事として登録すれば、左側のメニューに表示
されます。実行中には黄色、本日の予定は赤というように色分けされて
います。まだ十分に慣れていないので不安な面も多い人は、試しに自分
の予定を非公開で入れて見てください。ただし、きわどい内容はやめて
おきましょう


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■編□集□後□記□
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ドメインを取得して数ヶ月ですが、試行錯誤の状態は続いています。
従来のゼミサイトの更新は必要ですし、CCSでの連絡・MLとさらに複雑
になっただけという状況です。しかし、皆が一度に対応できるものでは
ありません。サブゼミなどでOne to Oneで教え、コンテンツの良さを
理解させなければならないでしょう。

最近、私の元を訪ねてくれるOBが多く嬉しい限りです。卒業以来という
人も何人かおり、教員冥利に尽きるひと時です。十分に話ができない
場合もあり、これを.NETで補えないかと模索中です。今回、浜松出張を
.NETに掲載しておきました。私やゼミの予定を書き込むことで多少なり
とも利用してもらえれば幸いです。

ゼミ設立10周年パーティに向けて、準備が進んでいます。この情報は
.NETで逐一報告されると思いますので併せてチェック下さい。