2010年12月1日水曜日

第66号(2010.12.01)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第66号
□───────────────────――2010.12.01─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.066
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


アメリカ研修中でも大学ではさまざまな行事が行われています。文部科学省GP
シンポジウムとして「大学教育の質保証に向けた1・2年次教育のあり方」が下記
の通り開催されます(11月20日付の中日新聞の広告にも開催案内が出ています。)
日比野学舎にまだ行ったことのないOB・OGにはとても良い機会であると思います。
地下鉄日比野駅のすぐ真上で、交通至便なことに加えて、マイルポストもここに
入居しています。是非、お立ち寄りください。

○日 時: 2010年12月4日(土)13:30~16:00
○場 所: 名古屋学院大学日比野学舎301教室
○対 象: 大学関係者、高等学校教師、一般


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■アメリカ短信 > 収穫祭と消費大国の段
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☆関連サイト:

米国のThanksgiving Day(収穫感謝祭)は11月第4木曜日で、国民の祝日です。
ほとんどの店がクローズするために、多くの人から単身生活を心配されました。
当日の昼食はバーガー・キングでしたが、さすがに店内は閑散としていました。
店長らしき男性とアルバイトが働いていましたが、彼らの態度から「どうして
自分たちが働かなきゃいけないの・・・」という感じが伝わってきました。

翌日の金曜日はBlack Fridayで早朝からの大バーゲンです。この日のセールの
様子がニュースで大きく取り上げられています。電化製品専門店ベストバイの
店頭にテントを張って過ごす人達のニュース映像が流れていました。早朝4時
からの開店というのは異常な感じですが、それでも人は並ぶようです。かなり
安く提供しているのでしょう。当日朝、近所にあるモールの横を通りましたが、
やはり車は満車でした。Thanksgiving Dayの閑散とした状況とは対照的です。

この週は木曜日から4連休になるところが多く、世間は完全に連休モードです。
研究所でも週初めから何人かが休みを取り始めたようで、閑散とした雰囲気に
なっていました。また、グローサリーへ出かけても七面鳥はじめパーティ関連
の食材などが多く並んでいます。日本で見られる年末のスーパーマーケットの
ようです。確かに1ヶ月前から同僚の数人に「Thanksgivingは家でパーティを
するから遊びに来ないか」という嬉しいお誘いを受けていました。家族や友人
が集まって七面鳥でお祝いをするに違いありません。

さてThanksgivingの週末からは一転してクリスマスモードになります。ラジオ
から流れてくる音楽はほとんどクリスマス関連の曲ばかりです。しかし、まだ
半袖服で過ごせる陽気なだけに、かなり季節に違和感を覚えます。

さらに消費者向けの大バーゲン・イベントは続きます。翌週の月曜日はCyber
Mondayといって、ネット上でのセールが行われます。これが終わるといよいよ
クリスマス商戦の開始です。日本のクリスマスは12月頃とスタートは曖昧です
が、この国では感謝祭できちんと切り替わり、とてもメリハリがあります。

日本でもGDPの約6割を個人消費が占めるだけに、消費大国アメリカでの年末は
経済にとって最も重要な季節となります。これだけのセールですから実物経済
を牽引する大きな力となります。

この季節に最も消費される食材は、何といっても七面鳥です。私もこの季節に
3度ほど食しました。大統領のターキーパードンがあるように、多くの七面鳥
が犠牲になります。このニュースを見て『ブラック・スワン』にある「七面鳥
の悲劇」という言葉を思い出しました。それまで食事を与えられ、幸せだった
七面鳥はクリスマスを迎えると自らが人間の食事と化してしまうという哀れな
内容です。すなわち、当然のごとく続くと思われていた平和な日常が、突如、
不幸のどん底へ落ちてしまう喩え話です。米国の金融経済での悲劇、リーマン
ショックを喩えた表現だったように記憶しています。


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■UCFから
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☆関連サイト:http://www.youtube.com/watch?v=Z4uD4GDUu1k

先週、前号(コジマガ第65号)で紹介したUCFの観光学部(Rosen College of
Hospitality Management)を見学する機会に恵まれましたので、報告します。

Rosenスクールはコンベンションセンターの近くにあり、豪華なRosen Shigle
Creekホテルの北側に位置します。ホテルの敷地にあるゴルフ場がキャンパスに
隣接しているので、とても良いロケーションです。日本人の先生に出迎えられ、
まずはキャンパス内の学生寮から見学しました。寮の受付のお嬢さんに案内して
もらうことができ、その動画はYouTubeにアップされています。学生用の綺麗な
部屋はひとり一部屋、ハウスキーピングに電気光熱・インターネット代込みで
お値打ちな料金です。さらにプールまでも併設です。

次に、建物を案内してもらいました。2階の廊下はホテルと同じように絨毯が
敷いてあり、絵画がかかっています。本来ならば州の建築基準に不適合ですが、
州立大学への寄付ということもあって寄付者が認めさせてしまったそうです。
教室にはIT関連の設備が用意されていますが、それらは目立たないよう組み込
んであります。日本の教卓には無骨なOHCが置いてありますが、それとは違い
天井に高性能カメラが埋め込んであるのには驚きました。

さらに実習室へ行きました。ワインセラー、バーカウンター、2種類の調理場
(アメリカ式とヨーロッパ式)、宴会場などの施設があります。ここで実践的
教育が行われています。確かに調理もしますが、料理学校とは全く違った観点
で、料理が完成するまでの過程や原価計算などを学ぶ場です。また、宴会場の
設営では、顧客へ提供するサービスに対して、利潤を最大にするためのコスト
計算を行います。このように実際の現場をよく知り、現場で働く人達とうまく
コミュニケーションができる能力はマネージャとして必要です。

いずれの施設にも驚かされましたが、そこからどのような学生を育てたいかが
はっきりと判ります。すなわち、学部の目的はホスピタリティ経営という学問
を通じて、すぐに現場で使える人材の育成することです。卒業者の85%が大学
を出てからすぐにレストランやホテル・レジャー関連産業へ就職するそうです。
日本の多くの大学は就職内定率を90%程度と発表していますが、このデータは
就職希望者を分母とした数字なので、実質は卒業生の70%程度しか就職できて
いないはずです。

Rosenスクールでは「大学の顧客は企業であり、学生は商品である」という考え
を実践しています。関連企業が求める学生への要求項目を学部カリキュラムに
取り入れて、企業ニーズに対応した人材育成に努力をしています。そのために
教員自らも変化を受け入れなければなりません。今回の見学で「大学にとって
のお客さんは学生」という日本の大学の誤った考え方を正してもらいました。

なお、見学写真はブログに掲載しています。


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■編□集□後□記□
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先月の初めと終わりには、オーランドまで遊びに来てくれた人達がいました。
いつもは静かなアパートメントですが、しばし賑やかな時間を過ごすことが
できました。

気づけばもう12月です。今年も残すところ1ヶ月ですが、読者の皆さんには
健康に留意しながら、忙しい時期を楽しんでいただきたいと思います。私は
フロリダに来て、3ヶ月が経過しました。不器用なだけに思うような成果を
出すまでには至りませんが、コツコツと続けることで何らかの成果を掴んで
帰国したいと思っています。

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