□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第130号
□───────────────────2016.12.24─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.130
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
12月30日は恒例のゼミOB/OGによる忘年会です。利害関係がなく世代を超えた
飲み会もそれほど多くありません。現役学生には貴重な機会になると思います。
また、久しくお会いしていない方々には、是非、お目にかかりたいものです。
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■NGU短信 > 今年のコンペの成果の段
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☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3
この秋、ゼミで参加した教育イベントの成果が12月7日(水)に3つ同日に
発表されました。
まず、名証株式投資コンテストの最終結果です。学生部門におけるトップ
3チームは以下の通りでした。
順位 大学名(チーム名) 収益率
1位 追手門学院大学(さはれ且つ且つETF)+169.85%
2位 中央大学(CIC金融投資研究会)+141.11%
3位 金城学院大学(チーム昆布)+104.46%
ちなみに、12月21日(水)には上位5位以内の入賞者に対して名証ホールで
表彰式が行われたそうです。今回も式に出席できず、残念至極です。
なお、本学の参加チームで上位50位以内にランクインしたのは、以下の
チームです。
7位 シビック(3年ゼミ) +68.16%
9位 チーム406(3年ゼミ) +30.52%
13位 児島組(3年ゼミ) +18.92%
20位 じゃんだらりん(2年ゼミ) +11.92%
22位 ナポリタン(3年ゼミ) +10.96%
39位 エコノミックアニマルズ(2年ゼミ) +5.85%
42位 チームみぎたか(2年ゼミ) +5.52%
とはいえ、ゼミ生で表彰される機会がないのも寂しいと思い、名証株式
投資コンテストにおいて児島ゼミ(2年から4年)の中で、各部門の上位
5人のゼミ生に対して、賞品を用意しました。優勝者には、マクドナルド
の株主優待です。ほとんどの学生は優待チケットを見たこともないはず
なので、これも勉強かと思い準備しました。使ってみることで、新たな
体験になるでしょう。
次に、卒業研究発表会(公開審査会)の結果です。ゼミ生たちの成果は
以下の通りでした。
経済学部長賞(2位) 浅田くん
審査員特別賞(3位) 谷口くん
奨励賞(4位) 近藤くん
最後に、2年ゼミ対抗コア6コンペの結果は以下の通りです。
参加ゼミ数 : 21ゼミ (100.0%)
参加学生 : 266人 ( 85.3%)
平均点 : 14.49 (30点満点)
1)基準G賞(幾何平均) :7位
1位 : 阿部ゼミ
2位 : 早川ゼミ
3位 : 家本ゼミ
2)基準A賞(上位5名) :8位
1位 : 早川ゼミ
2位 : 阿部ゼミ
3位 : 伊沢ゼミ
3)個人賞 :本ゼミから該当者なし
以上、3つのコンペでいずれも一等賞を逃してしまいましたが、ゼミ生らが
しっかり参加できた点は高く評価したいと思います。結果までのプロセスは、
頑張った本人にとって貴重な経験となったに違いありません。
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■最近のゼミから > 卒論マラソンのラストスパートの段
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☆関連サイト:
ゼミの卒論指導が佳境に入っています。
今年度の卒論指導では、クリスマスまでに「はじめに」と「おわりに」の赤ペン
指導を受けた学生が6名おり、全部で25回の添削を行いました。また、卒論本文
をほぼ書き上げている学生も何名かいます。これだけ早い進捗状況は、ゼミが
始まって以来だと思います。卒業研究発表会の開催時期が早まったことも影響
しているように思います。かつて、学生論文コンクールへ応募したゼミ生にも
年内修了のチャンスがありましたが、卒論とコンクール論文は別の内容でなく
てはならないため、年内での完成はかないませんでした。
6名についてはゴール目前ですので、年明けにある最後の本ゼミの時間で論文を
ゆっくりと見直しする余裕があります。年内にまだサブゼミと補講を行うので、
おそらく30回以上の添削が実施されることになるでしょう。調べてみたところ
2015年度が11回、2014年度は20回ですので、今年のペースがいかに早いかが
わかります。さらに、サブゼミで相互のダメ出しがしっかりなされているので、
些末なミスがかなり少ないのも特徴的です。これは、一人あたりの赤ペン指導
回数が減っていることに表れています。最後の本ゼミで何人が完成させられるか
楽しみです。
こうして振り返ると、あらためて卒業論文の作成はマラソンであると思います。
まず、先頭集団を形成させること、それを引っ張るペースメーカーが必要です。
次に、落伍者を出さないこと、遅れてしまうと追いつくのはなかなか大変です。
時には、コースアウトをしてしまう学生や走るのを止めてしまう者までいます。
4ヶ月に渡る長丁場に対する忍耐力が備わっている学生は少ないので、ゼミの
皆と励ましあえば乗り越えられることも確認できしました。
毎年のように新しい方法を試しています。これまでも、卒論指導ではすべての
ゼミ生と対話をしながら、指導方法を改善してきました。ゼミ生の互いの進捗
を意識させながら、切磋琢磨できるように、相互扶助できるよう、本人の成長
を確認できる方法を組み込んでいます。この数年間で、ゼミでのコーチングは
さらに変化したと自覚しています。
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■編□集□後□記□
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12月23日(金)夜、名古屋学院大学主催のクリスマス・ミサに参列しました。
瀬戸キャンパスのチャペルでのミサは、2度ほど出席したことはありますが、
名古屋キャンパスのチャペルでは初めてでした。ほとんどの場合、サブゼミ
や仕事などがあり、ミサに気づかないままでした。今年は、学情センターの
セミナールームが午後5時で閉鎖になってしまったので、時間がとれた次第
です。この2週間あまり忙し過ぎたこともあって、チャペルでのオルガンの
賛美歌や暗闇の中でのローソクの灯り、ゆったりと流れる時間が、しばしの
癒やしになりました。皆さんが温かで幸せなクリスマスを迎えられますよう。
Merry Christmas!
■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2016年12月1日木曜日
第129号(2016.12.1)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@ 第129号
□───────────────────2016.12.01─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.129
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
10月に始まった名証株式投資コンテストは、11月末をもって終了しました。
学生チーム戦の順位を見ると昨年度の優勝チームを上回る成績を収めている
大学があり、白熱した戦いで面白い展開でした。今秋はアメリカ大統領選挙
の結果で、トランプショックからトランプラリーへと相場は乱高下で大荒れ
でした。ドル円相場も大きくぶれ、ダイナミックなマクロ経済の変動が体験
でき、投資コンテストに参加した学生には大変勉強になったかと思います。
また、企業再編の事例では、トヨタグループがミサワホームを傘下に収める
ニュースがあり、ミクロ的な視点でも良い例でした。今回の最終結果発表は
12月7日16時だそうなので、楽しみにしましょう。
───────────────────────
■NGU短信 > 卒業研究発表会から卒論作成への段
───────────────────────
☆関連サイト:
今年も卒業研究発表会が開催されています。初回の2001年の卒業論文発表会
から数えて15回目となります。毎年、運営にはさまざまな改良が加えられ、
近年は学内審査会と公開審査会の二本立てになっています。これにより評価
の公平性が担保でき、公開審査会でのクオリティが維持できるようになりま
した。また、昨年度から参加学生の評価をマークシートで集計し反映させる
試みがなされています。
スケジュールは学内審査会が例年より1週間ほど早くなり、会場と3年ゼミの
参加者数は下記の通りでした。
11月17日(木) 152人 曙101
11月18日(金) 111人 希201
11月21日(月) 140人 曙101
11月22日(火) 112人 曙201
準備が必要な発表者にはタイトですが、早めにストーリーや結論および提言
ができあがり、発表会では気づきを与える質問や有益なコメントがもらえる
ので、素晴らしい卒論ができるのではないかと思います。研究内容が深まる
ことで、次のステップであるWordの作文がいっそう楽になると思います。
さて、今年はゼミから7名がエントリーしました。いずれの発表者も入念な
準備ができました。Powerpointによる10分の発表だけでなく、Wordでの執筆
を意識しながら作成しているので、年内での卒論完成も視野に入っています。
準備期間は彼らの発表に付き合う機会も多く、数週間でかなり成長した感が
あります。また、自分たちでの助け合いが自然とできるようになっており、
夏頃のサブゼミとは見違えるようです。このようなゼミ生の進化が卒論指導
の醍醐味です。
公開審査会は12月7日(水)午後2時30分よりクラインホールで開催されます。
昨年まで公開審査会に参観者が少なかったこともあり、今回から2年生ゼミの
通常授業の1回を振替えることになりました。ホールが満員の状況での発表が
予想されるので、いつも以上の盛り上がりが期待できます。決勝戦には5名が
出場しますが、うち3名が児島ゼミ生(浅田くん、近藤くん、谷口くん)から
選ばれています。お時間のある方はクラインホールの見学を兼ねて、ご来場
いただければ幸いです。ゼミ生らがどこまで頑張ってくれるかが楽しみです。
今年のゼミの卒論完成日は12月25日に目標設定し、「宣言効果」として4年生
もゼミで常に完成予定日を公言してもらっています。実際に完成できるかは、
能力の問題でなく、自分のマネジメント能力次第でしょう。当初の目標を達成
できそうなゼミ生が何人かいます。うまくいけばゼミの成功実績にもなるので、
何とか実現できるよう後押ししています。しかし、秋から冬にかけては何かと
障害も多く、マラソンに喩えるなら障害物競走の要素も加わります。インフル
エンザや体調不良、忘年会シーズンでのバイトの募集、仲間内の宴会の誘い、
寒い朝の二度寝、降雪や北風、寒くて暗い下校道、などです。
人は、面倒と思うことを後回しにするプロクラスティネータ(procrastinator)
になりがちです。遅れがちなゼミ生も社会人予備軍ですから悪習慣からいち早く
脱却させたいと思います。しかし、本人が気付かなければ、何ともなりません。
いつもゼミ生に伝えているように「卒論作成はマラソンの如し、走るのは君達
で、先生はコーチ」自分で走り出さなければ、一向に進みません。そこで先を
走っているゼミ生らに叱咤激励、教えてもらいながら進めるしかありません。
卒業研究発表会へ出場した7名が、遅れがちなメンバを引っ張ってもらいたいと
願っています。さしずめ「21期生の七人の侍」といったところでしょう。ひとり
ぼっちで研究するには辛い状況になります。ですが、頑張っているゼミの仲間が
傍にいるだけで、困難と思われることも乗り越えられる勇気になるでしょう。
───────────────────────
■最近のゼミから > ゼミのキャッチフレーズの段
───────────────────────
☆関連サイト:
11月3日(木)のゼミ終了後、秋の飲み会を行いました。それぞれが就活や卒論
完成に向けて努力してもらえれるよう願っています。児島ゼミの強みはひとり
でなく、皆で頑張ることに最大の特長がありますから皆で支え合ってもらえる
ことを期待しています。
さて、次年度に向け経済学部では独自のパンフレットを作ることになりました。
その中で、ゼミ生が先生やゼミを一言でどう表現するかという意見募集の依頼
がありました。そこで、3年生からもらったアイディアを以下に紹介します。
(順不同、原文のまま)卒業生の皆さんはどのように感じますか?
・社会に出ても強い人になれる教育をします。
・将来必要になってくる知識が全て揃ってます。
・人生設計がしっかりできます。
・意識高い系じゃないよ、意識高いんだよ。
・あとおししてくれる
・自分の決断で自分の勉強を
・自分たちの好きなように伸び伸びやらしてくれる。
・自分の生き方がダメだと、ちゃんとしなきゃと焦らされる。
・自分を高めるチャンスです。
・大変だけどためになる!
・「真実に向かおうとする意志」を与えてくれる人
・知識は増えるが授業は大変
・つながりが大事!!
・将来に役立つゼミ
・とにかくパソコンが上手くなる
・生徒のことを一番に考えてくれている先生
・マネジメントが大切
・ゼミはもちろん、先輩との交流を大事にする
・先生が主体じゃなくて学生がメインのゼミ
さて、4年生の状況については、上記のコラムで記載したとおりです。3年生は
「研究報告書」の作成です。ゼミでは、各自の経済社会に対する興味関心を
中心にまとめるよう指導します。業界や企業について調査し、市場規模などを
加えレポートの体裁から、日本語のダメ出し、Wordの基本機能を修得します。
関心あるテーマでの「課題発見・解決」は4年生で行います。3年生で扱っても
構いませんが、時間不足で中途半端で終わってしまいます。4年生でやり直しに
なるので、3年次はこの範囲に留めておく予定です。
───────────────────────
■編□集□後□記□
───────────────────────
2016年も残すところ1ヶ月になりました。思い返せば、新年に「申年は荒れる」
といわれている通りになりました。とりわけ、国際政治のBrexitとアメリカ
大統領の選挙結果には驚きを禁じえませんでした。その他、芸能やスポーツの
分野でもスクープ連発、オリンピックで話題に事欠かない状況でした。来年は
穏やかな年であるように祈念します。
■コジマガ・バックナンバー
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10月に始まった名証株式投資コンテストは、11月末をもって終了しました。
学生チーム戦の順位を見ると昨年度の優勝チームを上回る成績を収めている
大学があり、白熱した戦いで面白い展開でした。今秋はアメリカ大統領選挙
の結果で、トランプショックからトランプラリーへと相場は乱高下で大荒れ
でした。ドル円相場も大きくぶれ、ダイナミックなマクロ経済の変動が体験
でき、投資コンテストに参加した学生には大変勉強になったかと思います。
また、企業再編の事例では、トヨタグループがミサワホームを傘下に収める
ニュースがあり、ミクロ的な視点でも良い例でした。今回の最終結果発表は
12月7日16時だそうなので、楽しみにしましょう。
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■NGU短信 > 卒業研究発表会から卒論作成への段
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今年も卒業研究発表会が開催されています。初回の2001年の卒業論文発表会
から数えて15回目となります。毎年、運営にはさまざまな改良が加えられ、
近年は学内審査会と公開審査会の二本立てになっています。これにより評価
の公平性が担保でき、公開審査会でのクオリティが維持できるようになりま
した。また、昨年度から参加学生の評価をマークシートで集計し反映させる
試みがなされています。
スケジュールは学内審査会が例年より1週間ほど早くなり、会場と3年ゼミの
参加者数は下記の通りでした。
11月17日(木) 152人 曙101
11月18日(金) 111人 希201
11月21日(月) 140人 曙101
11月22日(火) 112人 曙201
準備が必要な発表者にはタイトですが、早めにストーリーや結論および提言
ができあがり、発表会では気づきを与える質問や有益なコメントがもらえる
ので、素晴らしい卒論ができるのではないかと思います。研究内容が深まる
ことで、次のステップであるWordの作文がいっそう楽になると思います。
さて、今年はゼミから7名がエントリーしました。いずれの発表者も入念な
準備ができました。Powerpointによる10分の発表だけでなく、Wordでの執筆
を意識しながら作成しているので、年内での卒論完成も視野に入っています。
準備期間は彼らの発表に付き合う機会も多く、数週間でかなり成長した感が
あります。また、自分たちでの助け合いが自然とできるようになっており、
夏頃のサブゼミとは見違えるようです。このようなゼミ生の進化が卒論指導
の醍醐味です。
公開審査会は12月7日(水)午後2時30分よりクラインホールで開催されます。
昨年まで公開審査会に参観者が少なかったこともあり、今回から2年生ゼミの
通常授業の1回を振替えることになりました。ホールが満員の状況での発表が
予想されるので、いつも以上の盛り上がりが期待できます。決勝戦には5名が
出場しますが、うち3名が児島ゼミ生(浅田くん、近藤くん、谷口くん)から
選ばれています。お時間のある方はクラインホールの見学を兼ねて、ご来場
いただければ幸いです。ゼミ生らがどこまで頑張ってくれるかが楽しみです。
今年のゼミの卒論完成日は12月25日に目標設定し、「宣言効果」として4年生
もゼミで常に完成予定日を公言してもらっています。実際に完成できるかは、
能力の問題でなく、自分のマネジメント能力次第でしょう。当初の目標を達成
できそうなゼミ生が何人かいます。うまくいけばゼミの成功実績にもなるので、
何とか実現できるよう後押ししています。しかし、秋から冬にかけては何かと
障害も多く、マラソンに喩えるなら障害物競走の要素も加わります。インフル
エンザや体調不良、忘年会シーズンでのバイトの募集、仲間内の宴会の誘い、
寒い朝の二度寝、降雪や北風、寒くて暗い下校道、などです。
人は、面倒と思うことを後回しにするプロクラスティネータ(procrastinator)
になりがちです。遅れがちなゼミ生も社会人予備軍ですから悪習慣からいち早く
脱却させたいと思います。しかし、本人が気付かなければ、何ともなりません。
いつもゼミ生に伝えているように「卒論作成はマラソンの如し、走るのは君達
で、先生はコーチ」自分で走り出さなければ、一向に進みません。そこで先を
走っているゼミ生らに叱咤激励、教えてもらいながら進めるしかありません。
卒業研究発表会へ出場した7名が、遅れがちなメンバを引っ張ってもらいたいと
願っています。さしずめ「21期生の七人の侍」といったところでしょう。ひとり
ぼっちで研究するには辛い状況になります。ですが、頑張っているゼミの仲間が
傍にいるだけで、困難と思われることも乗り越えられる勇気になるでしょう。
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■最近のゼミから > ゼミのキャッチフレーズの段
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11月3日(木)のゼミ終了後、秋の飲み会を行いました。それぞれが就活や卒論
完成に向けて努力してもらえれるよう願っています。児島ゼミの強みはひとり
でなく、皆で頑張ることに最大の特長がありますから皆で支え合ってもらえる
ことを期待しています。
さて、次年度に向け経済学部では独自のパンフレットを作ることになりました。
その中で、ゼミ生が先生やゼミを一言でどう表現するかという意見募集の依頼
がありました。そこで、3年生からもらったアイディアを以下に紹介します。
(順不同、原文のまま)卒業生の皆さんはどのように感じますか?
・社会に出ても強い人になれる教育をします。
・将来必要になってくる知識が全て揃ってます。
・人生設計がしっかりできます。
・意識高い系じゃないよ、意識高いんだよ。
・あとおししてくれる
・自分の決断で自分の勉強を
・自分たちの好きなように伸び伸びやらしてくれる。
・自分の生き方がダメだと、ちゃんとしなきゃと焦らされる。
・自分を高めるチャンスです。
・大変だけどためになる!
・「真実に向かおうとする意志」を与えてくれる人
・知識は増えるが授業は大変
・つながりが大事!!
・将来に役立つゼミ
・とにかくパソコンが上手くなる
・生徒のことを一番に考えてくれている先生
・マネジメントが大切
・ゼミはもちろん、先輩との交流を大事にする
・先生が主体じゃなくて学生がメインのゼミ
さて、4年生の状況については、上記のコラムで記載したとおりです。3年生は
「研究報告書」の作成です。ゼミでは、各自の経済社会に対する興味関心を
中心にまとめるよう指導します。業界や企業について調査し、市場規模などを
加えレポートの体裁から、日本語のダメ出し、Wordの基本機能を修得します。
関心あるテーマでの「課題発見・解決」は4年生で行います。3年生で扱っても
構いませんが、時間不足で中途半端で終わってしまいます。4年生でやり直しに
なるので、3年次はこの範囲に留めておく予定です。
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■編□集□後□記□
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2016年も残すところ1ヶ月になりました。思い返せば、新年に「申年は荒れる」
といわれている通りになりました。とりわけ、国際政治のBrexitとアメリカ
大統領の選挙結果には驚きを禁じえませんでした。その他、芸能やスポーツの
分野でもスクープ連発、オリンピックで話題に事欠かない状況でした。来年は
穏やかな年であるように祈念します。
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2016年10月31日月曜日
第128号(2016.10.31)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第128号
□───────────────────2016.10.31─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.128
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10月末のハロウィーンは、ようやく日本に定着した感があります。古くは映画
「E.T.」でのシーンが思い出されますが、当時はハロウィーンを詳しく知って
いる人も少なかったのではと思います。2010年にアメリカに滞在していた時、
ハロウィーン当日、研究所や図書館のスタッフが仮装をして仕事をしていた姿
を見て実感したことはありました。帰国した翌年は、日本で今年のような騒ぎ
ではありませんでしたので、この3年ほどに大流行したと思われます。背景には
TwitterやInstagramなどのSNSの普及が関係しているように推察しています。
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■NGU短信 > 新設のBuy and Hold部門の段
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☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/about/
第7回目となる名証株式投資コンテストが開催されています。これまでコジマガ
で何度も取り上げましたので、バックナンバーを参照いただければと思います。
これまでの「Active trade(いつでも売買)部門」に加えて、今年から新たに
「Buy and Hold(1回こっきり)部門」ができました。株式投資コンテストに
エントリーをすれば、自動的に両部門へ参加できます。ただし、Buy and Holdは
10月16日までに購入が必要です。(ですから今年の参加は締切られています。)
ランキングは、個人戦・チーム戦(学生の部)・保有部門の3つになりました。
コンテストの期間内であれば、保有銘柄を好きなタイミングで売却できるのが、
Active Tradeです。新たなBuy and Holdでは、最初に購入した銘柄を最終日まで
持ち続ける必要があります。具体的には、名証単独上場の銘柄を3銘柄以上購入
し、一度購入した銘柄は最後まで持っていなければなりません。何度も売買が
できないだけに、結果は運任せという要素が強いゲームです。実際には、この
ような保有形態の方が圧倒的ですが・・・。
さて、10月21日(金)の取引終了後、小生のポートフォリオが保有部門で1位に
なりました。瞬間的とはいえ、4,000名以上の参加者の中で1番になることなど
夢にも思っていませんでした。もしこのまま終了ならば、名証から賞品として
2万円のギフト券がもらえます。今回の具体的な戦略は、ボラティリティの高い
銘柄を中心に大きく偏った資金配分(資金300万円中、残金は9,000円のみです)
としました。当れば儲けは大きく、ハズれてしまうと最悪という資産選択です。
まかり間違っても自分のリアルなお金では組むことはありません。
一瞬の結果から体験できたのが、1番になるという快感です。これまで学生らが
チーム戦でランキングを気にして、一所懸命に売買している姿を見てきました。
彼らも1位となる快感を覚えたいのが、大変よくわかりました。いつもは大学の
ランキングにゼミや本学のチームがどうなったかが気になっていますが、人間
なのでやはりBuy and Hold部門の動向も気がかりです。Buy and Hold部門では、
何もできませんが、もし次の手を打てるのであれば、きっと努力を惜しまないと
思います。まさか、この歳になって自分がゲーミフィケーションを体験するとは
思いもよりませんでした。
今年もゼミでチームを編成し、9チームが参加しています。以下がチーム名です
ので、ランキングをチェックして応援ください。なお、4年生は「もっこり森嶋」
だけが参加しています。卒業論文作成に集中してもらうため、今回から任意参加
としました。
【3年生】
1. チーム406
2. 児島組
3. ナポリタン
4. シビック
【2年生】
1. じゃんだらりん
2. チーム右高
3. エコノミックアニマルズ
4. NGU金融投資会
ゼミでの研究活動は、株価に関する基本知識(日経平均ほかPER・ROEの財務指標)
から、地元企業と業界に関する調査を行っています。あわせて、上場企業の適時
開示などという情報の重要性を教えています。また、スマホアプリ「あすかぶ」
を推奨しています。これは、毎日ひとつの企業をピックアップし、明日の株価の
上げ下げのみを予想するゲームです。何%の人が上がると予想しているといった
ヒントが画面に表示されます。簡単なクイズですが、重要なポイントは「参加者
がどのように考えているか?」が見えるという点です。学生にはケインズのいう
「美人投票(Beauty Contest)」がこの画面から理解できるかを期待しています。
超短期に株で儲けるには、自分が良い企業と判断するのはダメです。どれほどの
投資家が買いだと判断するかという予測が重要です。
ケインズによるミスコンの例え話はとても有名です。グランプリとなる候補者に
投票した人に賞金がもらえるコンテストにおいて、自分が最も美人と思う候補者
に投票してはいけません。皆が一番だと思う人にこそ投票することが最適な戦略
であり、これは短期の株式投資と同じことであると、ケインズは「美人投票」で
説明しました。このような話題から少しでも経済学に興味を持ってもらえれば、
幸いです。
───────────────────────
■最近のゼミから > 卒論に向けたサブゼミの段
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☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3
11月3日(木)のゼミ終了後に秋の飲み会が開催されます。卒業生の皆さんの参加
もお待ちしております。この狙いは、ゼミ生相互の懇親とともに秋学期の目標達成
(卒論完成・就活準備)に向けて、皆で頑張ろうという意味があります。かつては
「卒論ガンバロー合宿」も行われました。今では、3年生が先輩の就活情報を聞く
機会で、4年生はダメ出し作業で後輩たちの協力も必要となるだけに、互いをよく
知っていなければなりません。
ゼミのFacebookグループで確認できるように、卒論対策としてサブゼミが開催され
て、その頻度も上がってきました。ただ、出席のバラツキが大きく、個人の進捗差
が広がり始めています。全員が適切な進度ならば結構ですが、学習習慣ができてい
ない、または面倒なことを後回しにする癖がある学生はかなり遅れています。卒論
を仕上げた経験のある卒業生ならよくわかっていますが、しっかりやれば誰でも
達成できることだけに、早めに取りかかるのがベストな選択です。
さて、今年の指導の特長は、まず個人の興味関心に「課題発見・解決」を設定する
ことに注力していることです。テーマにおいて何が問題で、どのように解決するか
というストーリーは誰が聞いても理解しやすいはずです。そこで、自分の興味関心
において、課題を発見するように指導しています。
また、今年の4年生には「年内に卒論を完成させる」という目標を持たせています。
毎年、遅れながらもほぼ全員が完了できるタスクですが、なぜか最後の学生は2月を
過ぎてしまいます。なぜ遅れてしまうのかは、個人の能力の問題というよりも、先を
見通す力と意志の強弱に関係しています。具体的には、自分の4ヶ月後を予想して、
計画的に行動することができれば十分に達成可能でしょう。マネジメント能力から
生じた結果をテーマにしたのが、イソップ寓話「アリとキリギリス」です。やはり
コツコツと実践できる力を身につけて欲しいと願っています。
秋はイベントが多く、慌ただしい季節です。イベントでは日頃の成果やこれまでの
努力を体現する機会となるだけに、しっかり準備して臨んでもらいたいものです。
結果はともかく、プロセスにおける努力は必ず自分の糧となります。大学のゼミに
関わるものだけでも、以下のようなイベントがあります。ゼミ生は計画性をもって
イベントに臨んでもらいたいものです。
名証株式投資コンテスト:2年生・3年生
ゼミ対抗コア6コンペ:2年ゼミ
卒業研究発表会(学内選考):4年生・3年生
卒業研究発表会(公開審査):4年生・2年生
最後に、現在は次年度のゼミ生を選考中です。3・4年次ゼミは定員18名に対して、
30名の応募がありました。応募者である今の2年生は、1年次に基礎セミナーを担当
しなかったので、定員を満たすことはできないと思っていました。予想に反して、
やる気のある学生が応募してきてくれたのが、嬉しい限りです。
───────────────────────
■編□集□後□記□
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10月23日(日)に開催された今年のホームカミングデーでは、多くの卒業生らと
再会できました。パーティ会場では山村くん(19期生)、青木くん(4期生)と
懇談しました。その後も太田くん(4期生) が梅村くん(1期生) に連れられて
研究室まで来てくれました。彼からようやく税理士になったという嬉しい報告を
もらい、彼を1階まで送った後、志知くんと中村くん(15期生)と遭遇しました。
しばらく彼らと研究室で話をしていると、安田くんと榊原くん(20期生)が来て
くれました。互いを紹介でき、今後の展開が楽しみな一日となりました。
■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
───────────────────────
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@ 第128号
□───────────────────2016.10.31─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.128
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
10月末のハロウィーンは、ようやく日本に定着した感があります。古くは映画
「E.T.」でのシーンが思い出されますが、当時はハロウィーンを詳しく知って
いる人も少なかったのではと思います。2010年にアメリカに滞在していた時、
ハロウィーン当日、研究所や図書館のスタッフが仮装をして仕事をしていた姿
を見て実感したことはありました。帰国した翌年は、日本で今年のような騒ぎ
ではありませんでしたので、この3年ほどに大流行したと思われます。背景には
TwitterやInstagramなどのSNSの普及が関係しているように推察しています。
───────────────────────
■NGU短信 > 新設のBuy and Hold部門の段
───────────────────────
☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/about/
第7回目となる名証株式投資コンテストが開催されています。これまでコジマガ
で何度も取り上げましたので、バックナンバーを参照いただければと思います。
これまでの「Active trade(いつでも売買)部門」に加えて、今年から新たに
「Buy and Hold(1回こっきり)部門」ができました。株式投資コンテストに
エントリーをすれば、自動的に両部門へ参加できます。ただし、Buy and Holdは
10月16日までに購入が必要です。(ですから今年の参加は締切られています。)
ランキングは、個人戦・チーム戦(学生の部)・保有部門の3つになりました。
コンテストの期間内であれば、保有銘柄を好きなタイミングで売却できるのが、
Active Tradeです。新たなBuy and Holdでは、最初に購入した銘柄を最終日まで
持ち続ける必要があります。具体的には、名証単独上場の銘柄を3銘柄以上購入
し、一度購入した銘柄は最後まで持っていなければなりません。何度も売買が
できないだけに、結果は運任せという要素が強いゲームです。実際には、この
ような保有形態の方が圧倒的ですが・・・。
さて、10月21日(金)の取引終了後、小生のポートフォリオが保有部門で1位に
なりました。瞬間的とはいえ、4,000名以上の参加者の中で1番になることなど
夢にも思っていませんでした。もしこのまま終了ならば、名証から賞品として
2万円のギフト券がもらえます。今回の具体的な戦略は、ボラティリティの高い
銘柄を中心に大きく偏った資金配分(資金300万円中、残金は9,000円のみです)
としました。当れば儲けは大きく、ハズれてしまうと最悪という資産選択です。
まかり間違っても自分のリアルなお金では組むことはありません。
一瞬の結果から体験できたのが、1番になるという快感です。これまで学生らが
チーム戦でランキングを気にして、一所懸命に売買している姿を見てきました。
彼らも1位となる快感を覚えたいのが、大変よくわかりました。いつもは大学の
ランキングにゼミや本学のチームがどうなったかが気になっていますが、人間
なのでやはりBuy and Hold部門の動向も気がかりです。Buy and Hold部門では、
何もできませんが、もし次の手を打てるのであれば、きっと努力を惜しまないと
思います。まさか、この歳になって自分がゲーミフィケーションを体験するとは
思いもよりませんでした。
今年もゼミでチームを編成し、9チームが参加しています。以下がチーム名です
ので、ランキングをチェックして応援ください。なお、4年生は「もっこり森嶋」
だけが参加しています。卒業論文作成に集中してもらうため、今回から任意参加
としました。
【3年生】
1. チーム406
2. 児島組
3. ナポリタン
4. シビック
【2年生】
1. じゃんだらりん
2. チーム右高
3. エコノミックアニマルズ
4. NGU金融投資会
ゼミでの研究活動は、株価に関する基本知識(日経平均ほかPER・ROEの財務指標)
から、地元企業と業界に関する調査を行っています。あわせて、上場企業の適時
開示などという情報の重要性を教えています。また、スマホアプリ「あすかぶ」
を推奨しています。これは、毎日ひとつの企業をピックアップし、明日の株価の
上げ下げのみを予想するゲームです。何%の人が上がると予想しているといった
ヒントが画面に表示されます。簡単なクイズですが、重要なポイントは「参加者
がどのように考えているか?」が見えるという点です。学生にはケインズのいう
「美人投票(Beauty Contest)」がこの画面から理解できるかを期待しています。
超短期に株で儲けるには、自分が良い企業と判断するのはダメです。どれほどの
投資家が買いだと判断するかという予測が重要です。
ケインズによるミスコンの例え話はとても有名です。グランプリとなる候補者に
投票した人に賞金がもらえるコンテストにおいて、自分が最も美人と思う候補者
に投票してはいけません。皆が一番だと思う人にこそ投票することが最適な戦略
であり、これは短期の株式投資と同じことであると、ケインズは「美人投票」で
説明しました。このような話題から少しでも経済学に興味を持ってもらえれば、
幸いです。
───────────────────────
■最近のゼミから > 卒論に向けたサブゼミの段
───────────────────────
☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3
11月3日(木)のゼミ終了後に秋の飲み会が開催されます。卒業生の皆さんの参加
もお待ちしております。この狙いは、ゼミ生相互の懇親とともに秋学期の目標達成
(卒論完成・就活準備)に向けて、皆で頑張ろうという意味があります。かつては
「卒論ガンバロー合宿」も行われました。今では、3年生が先輩の就活情報を聞く
機会で、4年生はダメ出し作業で後輩たちの協力も必要となるだけに、互いをよく
知っていなければなりません。
ゼミのFacebookグループで確認できるように、卒論対策としてサブゼミが開催され
て、その頻度も上がってきました。ただ、出席のバラツキが大きく、個人の進捗差
が広がり始めています。全員が適切な進度ならば結構ですが、学習習慣ができてい
ない、または面倒なことを後回しにする癖がある学生はかなり遅れています。卒論
を仕上げた経験のある卒業生ならよくわかっていますが、しっかりやれば誰でも
達成できることだけに、早めに取りかかるのがベストな選択です。
さて、今年の指導の特長は、まず個人の興味関心に「課題発見・解決」を設定する
ことに注力していることです。テーマにおいて何が問題で、どのように解決するか
というストーリーは誰が聞いても理解しやすいはずです。そこで、自分の興味関心
において、課題を発見するように指導しています。
また、今年の4年生には「年内に卒論を完成させる」という目標を持たせています。
毎年、遅れながらもほぼ全員が完了できるタスクですが、なぜか最後の学生は2月を
過ぎてしまいます。なぜ遅れてしまうのかは、個人の能力の問題というよりも、先を
見通す力と意志の強弱に関係しています。具体的には、自分の4ヶ月後を予想して、
計画的に行動することができれば十分に達成可能でしょう。マネジメント能力から
生じた結果をテーマにしたのが、イソップ寓話「アリとキリギリス」です。やはり
コツコツと実践できる力を身につけて欲しいと願っています。
秋はイベントが多く、慌ただしい季節です。イベントでは日頃の成果やこれまでの
努力を体現する機会となるだけに、しっかり準備して臨んでもらいたいものです。
結果はともかく、プロセスにおける努力は必ず自分の糧となります。大学のゼミに
関わるものだけでも、以下のようなイベントがあります。ゼミ生は計画性をもって
イベントに臨んでもらいたいものです。
名証株式投資コンテスト:2年生・3年生
ゼミ対抗コア6コンペ:2年ゼミ
卒業研究発表会(学内選考):4年生・3年生
卒業研究発表会(公開審査):4年生・2年生
最後に、現在は次年度のゼミ生を選考中です。3・4年次ゼミは定員18名に対して、
30名の応募がありました。応募者である今の2年生は、1年次に基礎セミナーを担当
しなかったので、定員を満たすことはできないと思っていました。予想に反して、
やる気のある学生が応募してきてくれたのが、嬉しい限りです。
───────────────────────
■編□集□後□記□
───────────────────────
10月23日(日)に開催された今年のホームカミングデーでは、多くの卒業生らと
再会できました。パーティ会場では山村くん(19期生)、青木くん(4期生)と
懇談しました。その後も太田くん(4期生) が梅村くん(1期生) に連れられて
研究室まで来てくれました。彼からようやく税理士になったという嬉しい報告を
もらい、彼を1階まで送った後、志知くんと中村くん(15期生)と遭遇しました。
しばらく彼らと研究室で話をしていると、安田くんと榊原くん(20期生)が来て
くれました。互いを紹介でき、今後の展開が楽しみな一日となりました。
■コジマガ・バックナンバー
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2016年9月6日火曜日
第127号(2016.09.06)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@ 第128号
□───────────────────2016.10.31─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.128
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
10月末のハロウィーンは、ようやく日本に定着した感があります。古くは映画
「E.T.」でのシーンが思い出されますが、当時はハロウィーンを詳しく知って
いる人も少なかったのではと思います。2010年にアメリカに滞在していた時、
ハロウィーン当日、研究所や図書館のスタッフが仮装をして仕事をしていた姿
を見て実感したことはありました。帰国した翌年は、日本で今年のような騒ぎ
ではありませんでしたので、この3年ほどに大流行したと思われます。背景には
TwitterやInstagramなどのSNSの普及が関係しているように推察しています。
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■NGU短信 > 新設のBuy and Hold部門の段
───────────────────────
☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/about/
第7回目となる名証株式投資コンテストが開催されています。これまでコジマガ
で何度も取り上げましたので、バックナンバーを参照いただければと思います。
これまでの「Active trade(いつでも売買)部門」に加えて、今年から新たに
「Buy and Hold(1回こっきり)部門」ができました。株式投資コンテストに
エントリーをすれば、自動的に両部門へ参加できます。ただし、Buy and Holdは
10月16日までに購入が必要です。(ですから今年の参加は締切られています。)
ランキングは、個人戦・チーム戦(学生の部)・保有部門の3つになりました。
コンテストの期間内であれば、保有銘柄を好きなタイミングで売却できるのが、
Active Tradeです。新たなBuy and Holdでは、最初に購入した銘柄を最終日まで
持ち続ける必要があります。具体的には、名証単独上場の銘柄を3銘柄以上購入
し、一度購入した銘柄は最後まで持っていなければなりません。何度も売買が
できないだけに、結果は運任せという要素が強いゲームです。実際には、この
ような保有形態の方が圧倒的ですが・・・。
さて、10月21日(金)の取引終了後、小生のポートフォリオが保有部門で1位に
なりました。瞬間的とはいえ、4,000名以上の参加者の中で1番になることなど
夢にも思っていませんでした。もしこのまま終了ならば、名証から賞品として
2万円のギフト券がもらえます。今回の具体的な戦略は、ボラティリティの高い
銘柄を中心に大きく偏った資金配分(資金300万円中、残金は9,000円のみです)
としました。当れば儲けは大きく、ハズれてしまうと最悪という資産選択です。
まかり間違っても自分のリアルなお金では組むことはありません。
一瞬の結果から体験できたのが、1番になるという快感です。これまで学生らが
チーム戦でランキングを気にして、一所懸命に売買している姿を見てきました。
彼らも1位となる快感を覚えたいのが、大変よくわかりました。いつもは大学の
ランキングにゼミや本学のチームがどうなったかが気になっていますが、人間
なのでやはりBuy and Hold部門の動向も気がかりです。Buy and Hold部門では、
何もできませんが、もし次の手を打てるのであれば、きっと努力を惜しまないと
思います。まさか、この歳になって自分がゲーミフィケーションを体験するとは
思いもよりませんでした。
今年もゼミでチームを編成し、9チームが参加しています。以下がチーム名です
ので、ランキングをチェックして応援ください。なお、4年生は「もっこり森嶋」
だけが参加しています。卒業論文作成に集中してもらうため、今回から任意参加
としました。
【3年生】
1. チーム406
2. 児島組
3. ナポリタン
4. シビック
【2年生】
1. じゃんだらりん
2. チーム右高
3. エコノミックアニマルズ
4. NGU金融投資会
ゼミでの研究活動は、株価に関する基本知識(日経平均ほかPER・ROEの財務指標)
から、地元企業と業界に関する調査を行っています。あわせて、上場企業の適時
開示などという情報の重要性を教えています。また、スマホアプリ「あすかぶ」
を推奨しています。これは、毎日ひとつの企業をピックアップし、明日の株価の
上げ下げのみを予想するゲームです。何%の人が上がると予想しているといった
ヒントが画面に表示されます。簡単なクイズですが、重要なポイントは「参加者
がどのように考えているか?」が見えるという点です。学生にはケインズのいう
「美人投票(Beauty Contest)」がこの画面から理解できるかを期待しています。
超短期に株で儲けるには、自分が良い企業と判断するのはダメです。どれほどの
投資家が買いだと判断するかという予測が重要です。
ケインズによるミスコンの例え話はとても有名です。グランプリとなる候補者に
投票した人に賞金がもらえるコンテストにおいて、自分が最も美人と思う候補者
に投票してはいけません。皆が一番だと思う人にこそ投票することが最適な戦略
であり、これは短期の株式投資と同じことであると、ケインズは「美人投票」で
説明しました。このような話題から少しでも経済学に興味を持ってもらえれば、
幸いです。
───────────────────────
■最近のゼミから > 卒論に向けたサブゼミの段
───────────────────────
☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3
11月3日(木)のゼミ終了後に秋の飲み会が開催されます。卒業生の皆さんの参加
もお待ちしております。この狙いは、ゼミ生相互の懇親とともに秋学期の目標達成
(卒論完成・就活準備)に向けて、皆で頑張ろうという意味があります。かつては
「卒論ガンバロー合宿」も行われました。今では、3年生が先輩の就活情報を聞く
機会で、4年生はダメ出し作業で後輩たちの協力も必要となるだけに、互いをよく
知っていなければなりません。
ゼミのFacebookグループで確認できるように、卒論対策としてサブゼミが開催され
て、その頻度も上がってきました。ただ、出席のバラツキが大きく、個人の進捗差
が広がり始めています。全員が適切な進度ならば結構ですが、学習習慣ができてい
ない、または面倒なことを後回しにする癖がある学生はかなり遅れています。卒論
を仕上げた経験のある卒業生ならよくわかっていますが、しっかりやれば誰でも
達成できることだけに、早めに取りかかるのがベストな選択です。
さて、今年の指導の特長は、まず個人の興味関心に「課題発見・解決」を設定する
ことに注力していることです。テーマにおいて何が問題で、どのように解決するか
というストーリーは誰が聞いても理解しやすいはずです。そこで、自分の興味関心
において、課題を発見するように指導しています。
また、今年の4年生には「年内に卒論を完成させる」という目標を持たせています。
毎年、遅れながらもほぼ全員が完了できるタスクですが、なぜか最後の学生は2月を
過ぎてしまいます。なぜ遅れてしまうのかは、個人の能力の問題というよりも、先を
見通す力と意志の強弱に関係しています。具体的には、自分の4ヶ月後を予想して、
計画的に行動することができれば十分に達成可能でしょう。マネジメント能力から
生じた結果をテーマにしたのが、イソップ寓話「アリとキリギリス」です。やはり
コツコツと実践できる力を身につけて欲しいと願っています。
秋はイベントが多く、慌ただしい季節です。イベントでは日頃の成果やこれまでの
努力を体現する機会となるだけに、しっかり準備して臨んでもらいたいものです。
結果はともかく、プロセスにおける努力は必ず自分の糧となります。大学のゼミに
関わるものだけでも、以下のようなイベントがあります。ゼミ生は計画性をもって
イベントに臨んでもらいたいものです。
名証株式投資コンテスト:2年生・3年生
ゼミ対抗コア6コンペ:2年ゼミ
卒業研究発表会(学内選考):4年生・3年生
卒業研究発表会(公開審査):4年生・2年生
最後に、現在は次年度のゼミ生を選考中です。3・4年次ゼミは定員18名に対して、
30名の応募がありました。応募者である今の2年生は、1年次に基礎セミナーを担当
しなかったので、定員を満たすことはできないと思っていました。予想に反して、
やる気のある学生が応募してきてくれたのが、嬉しい限りです。
───────────────────────
■編□集□後□記□
───────────────────────
10月23日(日)に開催された今年のホームカミングデーでは、多くの卒業生らと
再会できました。パーティ会場では山村くん(19期生)、青木くん(4期生)と
懇談しました。その後も太田くん(4期生) が梅村くん(1期生) に連れられて
研究室まで来てくれました。彼からようやく税理士になったという嬉しい報告を
もらい、彼を1階まで送った後、志知くんと中村くん(15期生)と遭遇しました。
しばらく彼らと研究室で話をしていると、安田くんと榊原くん(20期生)が来て
くれました。互いを紹介でき、今後の展開が楽しみな一日となりました。
■コジマガ・バックナンバー
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□───────────────────2016.10.31─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.128
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
10月末のハロウィーンは、ようやく日本に定着した感があります。古くは映画
「E.T.」でのシーンが思い出されますが、当時はハロウィーンを詳しく知って
いる人も少なかったのではと思います。2010年にアメリカに滞在していた時、
ハロウィーン当日、研究所や図書館のスタッフが仮装をして仕事をしていた姿
を見て実感したことはありました。帰国した翌年は、日本で今年のような騒ぎ
ではありませんでしたので、この3年ほどに大流行したと思われます。背景には
TwitterやInstagramなどのSNSの普及が関係しているように推察しています。
───────────────────────
■NGU短信 > 新設のBuy and Hold部門の段
───────────────────────
☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/about/
第7回目となる名証株式投資コンテストが開催されています。これまでコジマガ
で何度も取り上げましたので、バックナンバーを参照いただければと思います。
これまでの「Active trade(いつでも売買)部門」に加えて、今年から新たに
「Buy and Hold(1回こっきり)部門」ができました。株式投資コンテストに
エントリーをすれば、自動的に両部門へ参加できます。ただし、Buy and Holdは
10月16日までに購入が必要です。(ですから今年の参加は締切られています。)
ランキングは、個人戦・チーム戦(学生の部)・保有部門の3つになりました。
コンテストの期間内であれば、保有銘柄を好きなタイミングで売却できるのが、
Active Tradeです。新たなBuy and Holdでは、最初に購入した銘柄を最終日まで
持ち続ける必要があります。具体的には、名証単独上場の銘柄を3銘柄以上購入
し、一度購入した銘柄は最後まで持っていなければなりません。何度も売買が
できないだけに、結果は運任せという要素が強いゲームです。実際には、この
ような保有形態の方が圧倒的ですが・・・。
さて、10月21日(金)の取引終了後、小生のポートフォリオが保有部門で1位に
なりました。瞬間的とはいえ、4,000名以上の参加者の中で1番になることなど
夢にも思っていませんでした。もしこのまま終了ならば、名証から賞品として
2万円のギフト券がもらえます。今回の具体的な戦略は、ボラティリティの高い
銘柄を中心に大きく偏った資金配分(資金300万円中、残金は9,000円のみです)
としました。当れば儲けは大きく、ハズれてしまうと最悪という資産選択です。
まかり間違っても自分のリアルなお金では組むことはありません。
一瞬の結果から体験できたのが、1番になるという快感です。これまで学生らが
チーム戦でランキングを気にして、一所懸命に売買している姿を見てきました。
彼らも1位となる快感を覚えたいのが、大変よくわかりました。いつもは大学の
ランキングにゼミや本学のチームがどうなったかが気になっていますが、人間
なのでやはりBuy and Hold部門の動向も気がかりです。Buy and Hold部門では、
何もできませんが、もし次の手を打てるのであれば、きっと努力を惜しまないと
思います。まさか、この歳になって自分がゲーミフィケーションを体験するとは
思いもよりませんでした。
今年もゼミでチームを編成し、9チームが参加しています。以下がチーム名です
ので、ランキングをチェックして応援ください。なお、4年生は「もっこり森嶋」
だけが参加しています。卒業論文作成に集中してもらうため、今回から任意参加
としました。
【3年生】
1. チーム406
2. 児島組
3. ナポリタン
4. シビック
【2年生】
1. じゃんだらりん
2. チーム右高
3. エコノミックアニマルズ
4. NGU金融投資会
ゼミでの研究活動は、株価に関する基本知識(日経平均ほかPER・ROEの財務指標)
から、地元企業と業界に関する調査を行っています。あわせて、上場企業の適時
開示などという情報の重要性を教えています。また、スマホアプリ「あすかぶ」
を推奨しています。これは、毎日ひとつの企業をピックアップし、明日の株価の
上げ下げのみを予想するゲームです。何%の人が上がると予想しているといった
ヒントが画面に表示されます。簡単なクイズですが、重要なポイントは「参加者
がどのように考えているか?」が見えるという点です。学生にはケインズのいう
「美人投票(Beauty Contest)」がこの画面から理解できるかを期待しています。
超短期に株で儲けるには、自分が良い企業と判断するのはダメです。どれほどの
投資家が買いだと判断するかという予測が重要です。
ケインズによるミスコンの例え話はとても有名です。グランプリとなる候補者に
投票した人に賞金がもらえるコンテストにおいて、自分が最も美人と思う候補者
に投票してはいけません。皆が一番だと思う人にこそ投票することが最適な戦略
であり、これは短期の株式投資と同じことであると、ケインズは「美人投票」で
説明しました。このような話題から少しでも経済学に興味を持ってもらえれば、
幸いです。
───────────────────────
■最近のゼミから > 卒論に向けたサブゼミの段
───────────────────────
☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3
11月3日(木)のゼミ終了後に秋の飲み会が開催されます。卒業生の皆さんの参加
もお待ちしております。この狙いは、ゼミ生相互の懇親とともに秋学期の目標達成
(卒論完成・就活準備)に向けて、皆で頑張ろうという意味があります。かつては
「卒論ガンバロー合宿」も行われました。今では、3年生が先輩の就活情報を聞く
機会で、4年生はダメ出し作業で後輩たちの協力も必要となるだけに、互いをよく
知っていなければなりません。
ゼミのFacebookグループで確認できるように、卒論対策としてサブゼミが開催され
て、その頻度も上がってきました。ただ、出席のバラツキが大きく、個人の進捗差
が広がり始めています。全員が適切な進度ならば結構ですが、学習習慣ができてい
ない、または面倒なことを後回しにする癖がある学生はかなり遅れています。卒論
を仕上げた経験のある卒業生ならよくわかっていますが、しっかりやれば誰でも
達成できることだけに、早めに取りかかるのがベストな選択です。
さて、今年の指導の特長は、まず個人の興味関心に「課題発見・解決」を設定する
ことに注力していることです。テーマにおいて何が問題で、どのように解決するか
というストーリーは誰が聞いても理解しやすいはずです。そこで、自分の興味関心
において、課題を発見するように指導しています。
また、今年の4年生には「年内に卒論を完成させる」という目標を持たせています。
毎年、遅れながらもほぼ全員が完了できるタスクですが、なぜか最後の学生は2月を
過ぎてしまいます。なぜ遅れてしまうのかは、個人の能力の問題というよりも、先を
見通す力と意志の強弱に関係しています。具体的には、自分の4ヶ月後を予想して、
計画的に行動することができれば十分に達成可能でしょう。マネジメント能力から
生じた結果をテーマにしたのが、イソップ寓話「アリとキリギリス」です。やはり
コツコツと実践できる力を身につけて欲しいと願っています。
秋はイベントが多く、慌ただしい季節です。イベントでは日頃の成果やこれまでの
努力を体現する機会となるだけに、しっかり準備して臨んでもらいたいものです。
結果はともかく、プロセスにおける努力は必ず自分の糧となります。大学のゼミに
関わるものだけでも、以下のようなイベントがあります。ゼミ生は計画性をもって
イベントに臨んでもらいたいものです。
名証株式投資コンテスト:2年生・3年生
ゼミ対抗コア6コンペ:2年ゼミ
卒業研究発表会(学内選考):4年生・3年生
卒業研究発表会(公開審査):4年生・2年生
最後に、現在は次年度のゼミ生を選考中です。3・4年次ゼミは定員18名に対して、
30名の応募がありました。応募者である今の2年生は、1年次に基礎セミナーを担当
しなかったので、定員を満たすことはできないと思っていました。予想に反して、
やる気のある学生が応募してきてくれたのが、嬉しい限りです。
───────────────────────
■編□集□後□記□
───────────────────────
10月23日(日)に開催された今年のホームカミングデーでは、多くの卒業生らと
再会できました。パーティ会場では山村くん(19期生)、青木くん(4期生)と
懇談しました。その後も太田くん(4期生) が梅村くん(1期生) に連れられて
研究室まで来てくれました。彼からようやく税理士になったという嬉しい報告を
もらい、彼を1階まで送った後、志知くんと中村くん(15期生)と遭遇しました。
しばらく彼らと研究室で話をしていると、安田くんと榊原くん(20期生)が来て
くれました。互いを紹介でき、今後の展開が楽しみな一日となりました。
■コジマガ・バックナンバー
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2016年7月20日水曜日
第126号(2016.07.20)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@ 第126号
□───────────────────2016.07.20─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.126
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
今年の海の日(7/18)も大学は授業営業日で、名古屋港では花火が上がりました。
まるで日を合わせたかのように、東海地方で梅雨が開けました。本格的な夏の訪れ
で、いよいよ大学にも学期末が来たことが感じさせられます。
さて、不思議なもので卒業生の来訪が続く時期があります。大学には5月11日から
大学4営業日連続で、高田くん、上野くん、曽我くん、志知くんが来てくれました。
また、その週末には東京より奥田くんが訪ねてきてくれました。いずれの卒業生も
わずかな時間でしたが、いろいろな話を聞かせてもらいました。一人ひとりが自分
らしい人生を生き抜いており、大変嬉しく思いました。不透明な世の中をどう生き
てゆくか?人の真似もできない、答えのない一番難しい問題です。
───────────────────────
■NGU短信 > 授業アンケート全面CCS化の段
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☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2015_12_01_archive.html
コジマガ122号で紹介したCCSを活用した授業アンケートを、今年度から全面的に
CCSで実施しました。同時に、従来の紙での回答用紙を廃止しました。そのお陰で、
終了日翌日にアンケート結果を教員側に提示できるようになりました。学期内に
授業は3回あるので、アンケート結果を教員から学生へフィードバックできます。
また、大学の限界費用はゼロで実施科目を増やすことに成功しました。今学期は
全学で1,353科目が開講されており、授業アンケートは全科目を対象としました。
ただし、10名以下の少人数科目やリレー科目・再履修クラスなどは除外しました。
結果として、全体で1107科目という過去最多の実施科目になりました。
さらに、受講生からの全回答数は3万件を超え、これも最多記録を更新しました。
学生の協力には本当に感謝です。学生には基本的に授業時間内でスマートフォン
から回答してもらいます。スマートフォンがない場合には、大学が配付している
ノートパソコンや学術情報センターや図書館で、パソコンから時間外に回答して
もらうという対応をしています。名古屋キャンパスでは学内教室にも無線LANが
整備されているので、アクセシビリティには問題ありませんが、大教室では同時
接続で支障が出るケースもあります。混雑時には公衆回線からのアクセスを回避
策としてお願いしています。
紙からWebへ切り替えたことで極めて大きな成果が得られました。ただし、1科目
でも紙での回答方式を残すと全体へ結果の返却がかなり遅れます。従来の方式を
好む人を犠牲にする側面があるだけに、導入には慎重を期してきました。飛躍的
なステップアップには「光と影」があり、全員が喜ぶわけではありません。特に、
イノベーティブな制度変更には様々な軋轢を生みます。そのようなことを減らす
ために、完全実施までに1年間をかけて試行し、組織的な手続きもきちんと進め
てきました。それでも炎上という状況になることもあります。
革新的な製品やサービスを受け入れる態度は人によって異なる理論については、
M.ロジャーズの名著『イノベーションの普及』で詳しく説明されています。簡単
に説明すると以下のようです。まず、イノベーター(革新者)の試行から始まり、
オピニオンリーダでもあるアーリアドプタ(初期採用者)が有用性を見極めた上
で、これらを採用します。続いて、慎重姿勢のアーリマジョリティ(前期追随者)
が選択をすると、徐々に周りの皆がやるのならばという理由から懐疑的ながらも
重い腰を上げるレイトマジョリティ(前期追随者)が動くようになってきます。
最後のグループがラガード(遅滞者)で、全く興味を示さず従来通りのやり方に
拘泥する人々がいます。
例えば、携帯電話ならば、最新スマホ機種をすぐに購入する人もいれば、今でも
なお携帯電話を持っていない(頑なに拒んでいる)人もいます。必要性が普及の
大きな要因であるだけに、学生のスマホ所有率は100%に近づいています。一方、
教員は(他の社会人と比べても)なかなか進んでいないのが現実です。
ICTの教育環境を考えれば、本学では2002年からCCSが稼働しており、全新入生に
ノートパソコンを配付しています。他大学と比較してもイノベーティブな大学で、
活用環境はかなり進んでいるはずです。それゆえ、授業アンケートをすべてCCSで
実施することも障壁は比較的小さいと考えていました。たしかに学生の回答への
協力姿勢は眼を見張るものではありましたが、先進的な大学であっても多くの教員
がいると一筋縄ではいきません。新制度に慣れるまでには、しばらく時間が必要だ
と思います。
まだ授業アンケートをWebのみで実施する大学は全国でも少数で、すでに全面的に
実施している関東の大学は数校です。本学の取り組みは東海地区において先進校を
目指していますが、近いうちにほとんどの大学でWebでの全面実施が採用されると
思います。
────────────────≪ books ≫─
■本の紹介 『未来化する社会』
───────────────────────
☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2016/05/nagoya-gakuin-university-faculty-of.html
『未来化する社会』,アクレック・ロス,ハーパーコリンズ
2016年春に出版された最近の本です。サブタイトルは「世界72億人のパラダイム
シフトが始まった」となっています。著者は、ヒラリー・クリントンが国務長官
時代に側近として世界を見て回っています。この体験をまとめて、世界の潮流の
変わり目について述べています。現在では想像すらできない大きな変化が世界中
にやってくることを副題が表現しています。インターネットがもたらす未来への
大変革というテーマでは、コジマガ第48号で扱ったトーマス・フリードマンの著作
『フラット化する社会』と共通しています。
この本では、日本人が自国について述べるのでなく、米国人から見た日本という
視点もあり、大変興味深い箇所もありました。例えば、日本の産業優位性として
ロボット産業を筆者は取り上げています。この分野の世界の先進5カ国(日・米・
独・中・韓)にはそれぞれに特徴があり、日本は市場のニーズの高まりもあって
介護ロボットで最先端ということを説明しています。反面、日本の弱さとしては、
女性が活躍できない社会構造を挙げています。隣国の中国は女性が多分野に進出
していることを引き合いに出し、安倍内閣の経済成長戦略にも言及している部分
があります。
筆者の話題は最新テクノロジーと世界経済に及びます。フィンテックとしては、
ビットコインなどのデジタル通貨がどうなるか。特にブロックチェーンの技術が
登記の概念を根こそぎ変えてしまう可能性があるという指摘に好奇心が湧きます。
利用者のレーティングから「信用のコード化」はさらなる進展が期待されます。
また、先進国だけでなく後発組であるアフリカなどに大きなチャンスがあること
を説明しています。何もないところから最新の金融システムを導入すれば、従来
型の発展形態を飛び越える可能性があることに驚きます。今後、情報通信技術が
磨かれ、実用範囲が拡大すると利便性が高まると同時に、将来的には必要のない
職業が出てきます。ガラパゴスの日本では、政府の遅い対応や日本語の壁がある
ので、これらが防波堤の役割を果たしてくれると思いますが、ネットの技術革新
という大津波の第2波は必ずや訪れることでしょう。
一方、今後も絶対に失われず必要度が高まる職業として、サイバーセキュリティ
技術者を挙げています。「冷戦(Cold War)」から「Code War」へと移った世界
では、サイバーアタックが益々激化しています。これを収束するルール(国際法)
が不十分な状況だけに納得させられます。
他にも、スーパーコンピュータ活用とゲノム、これをビジネスとするゲノミクス
の進展が注目です。日本が遅れている分野であり、隣の中国が先進国になるかも
という状況には、アジアの成長として考えるのもよいでしょう。ビックデータの
活用方法、シリコンバレーは世界中にできるか?など興味深い話題が盛り込まれ
ています。
自分が知らないことが多いと、批判的思考で読書はできませんが、まずは理解が
重要です。理解するには多様な知識が必要となりますが、ネットをググりながら
読み進めるのもよいでしょう。小生の読後感は「知らない現実が理解でき、また
少しだけお利口になれた」です。
───────────────────────
■最近のゼミから > 春学期のイベントの段
───────────────────────
☆関連サイト:http://expo.nikkeibp.co.jp/cloud/16/ngy/
早いもので、明日のゼミが最後のまとめの発表になります。3年生の4チームが
30分で卒業生向けに分かりやすい発表をしますので、お時間のある方は、是非
ご参観ください。3年ゼミ長がFacebookから日時・場所とともに飲み会の案内を
しています。併せて確認いただけると幸甚です。思い出すと、20年前の今日は、
ゼミ合宿でした。今も昔も学期の終わりにまとめをしていたことが分かります。
さて、6月は2週連続でイベント的なゼミになりました。まず、6/9のゼミでは
大宝小学校の先生方(約20名)が来学し、アクティブラーニングの現場を見学
されました。通常の406教室(パソコン教室)から大教室へ変更し、1チーム
(チーム山下)の発表と質疑応答を参観していただきました。ゼミ生らが退室
後、児島から「大学におけるアクティブラーニングの現状」を報告し、先生方
とディスカッションしました。文部科学省は教育機関に対して学生の主体的な
学び(アクティブラーニング)を強く求めています。小学校にもアクティブで
深い学びが要求されるとのことで、本学の社会連携センター(家本先生)から
見学の依頼がありました。そこで、ゼミでチーム研究を進めている児島ゼミに
白羽の矢が立ったという次第です。
翌週のゼミ(6/16)では、秋葉原でベンチャー企業を起業した服部社長と人事
の石橋さんをお招きしました。同日、名古屋国際会議場で日経ITpro EXPO 2016
in 名古屋が開催され、出展企業として来名しておりました。そこでゼミの中で
「社長が求める大学生とは~大学時代にすべきこと~」という内容でお話して
もらいました。また、人事は学生をどのように見ているのかについても語って
いただきました。3年生は就職意識を持つこと、4年生は就職後3年で3割が離職
する状況でどう考えればよいのかが勉強できたと思います。また、お二人には
少し早めに来学していただき、3年生のチーム研究を見てもらいました。
いよいよ学期末です。3年生は最後までしっかり駆け抜けてもらいたいものです。
そして、就職前最後の夏休みだけにいっそう充実できるように期待しています。
もちろんゼミでの宿題も用意しているので、「よく遊び、よく学べ」るように
します。一方、4年生ではすでに一部の有志がサブゼミを開始しています。まず
研究報告書の見直しからスタートしながら、徐々に卒論の意識を高めてもらう
予定です。
───────────────────────
■編□集□後□記□
───────────────────────
前号(コジマガ第125号)を発行して、コジマガのブログサイトのビューが5,000
の大台を超えました。これまでの動向を統計データで見ると、2012年(第87号)
から各号に10以上のアクセスが見られます。この調子で推移すれば、1万超えは
第200号を発行する頃に到達できるのではと予想します。もっとも、ゼミ生のみ
の限定公開だけで運用しての場合です。広く公開すれば、もっと早く到達する
かもしれませんが、コジマガの読者はゼミの卒業生なので数字を求める必要は
ありません。
■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
───────────────────────
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@ 第126号
□───────────────────2016.07.20─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.126
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
今年の海の日(7/18)も大学は授業営業日で、名古屋港では花火が上がりました。
まるで日を合わせたかのように、東海地方で梅雨が開けました。本格的な夏の訪れ
で、いよいよ大学にも学期末が来たことが感じさせられます。
さて、不思議なもので卒業生の来訪が続く時期があります。大学には5月11日から
大学4営業日連続で、高田くん、上野くん、曽我くん、志知くんが来てくれました。
また、その週末には東京より奥田くんが訪ねてきてくれました。いずれの卒業生も
わずかな時間でしたが、いろいろな話を聞かせてもらいました。一人ひとりが自分
らしい人生を生き抜いており、大変嬉しく思いました。不透明な世の中をどう生き
てゆくか?人の真似もできない、答えのない一番難しい問題です。
───────────────────────
■NGU短信 > 授業アンケート全面CCS化の段
───────────────────────
☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2015_12_01_archive.html
コジマガ122号で紹介したCCSを活用した授業アンケートを、今年度から全面的に
CCSで実施しました。同時に、従来の紙での回答用紙を廃止しました。そのお陰で、
終了日翌日にアンケート結果を教員側に提示できるようになりました。学期内に
授業は3回あるので、アンケート結果を教員から学生へフィードバックできます。
また、大学の限界費用はゼロで実施科目を増やすことに成功しました。今学期は
全学で1,353科目が開講されており、授業アンケートは全科目を対象としました。
ただし、10名以下の少人数科目やリレー科目・再履修クラスなどは除外しました。
結果として、全体で1107科目という過去最多の実施科目になりました。
さらに、受講生からの全回答数は3万件を超え、これも最多記録を更新しました。
学生の協力には本当に感謝です。学生には基本的に授業時間内でスマートフォン
から回答してもらいます。スマートフォンがない場合には、大学が配付している
ノートパソコンや学術情報センターや図書館で、パソコンから時間外に回答して
もらうという対応をしています。名古屋キャンパスでは学内教室にも無線LANが
整備されているので、アクセシビリティには問題ありませんが、大教室では同時
接続で支障が出るケースもあります。混雑時には公衆回線からのアクセスを回避
策としてお願いしています。
紙からWebへ切り替えたことで極めて大きな成果が得られました。ただし、1科目
でも紙での回答方式を残すと全体へ結果の返却がかなり遅れます。従来の方式を
好む人を犠牲にする側面があるだけに、導入には慎重を期してきました。飛躍的
なステップアップには「光と影」があり、全員が喜ぶわけではありません。特に、
イノベーティブな制度変更には様々な軋轢を生みます。そのようなことを減らす
ために、完全実施までに1年間をかけて試行し、組織的な手続きもきちんと進め
てきました。それでも炎上という状況になることもあります。
革新的な製品やサービスを受け入れる態度は人によって異なる理論については、
M.ロジャーズの名著『イノベーションの普及』で詳しく説明されています。簡単
に説明すると以下のようです。まず、イノベーター(革新者)の試行から始まり、
オピニオンリーダでもあるアーリアドプタ(初期採用者)が有用性を見極めた上
で、これらを採用します。続いて、慎重姿勢のアーリマジョリティ(前期追随者)
が選択をすると、徐々に周りの皆がやるのならばという理由から懐疑的ながらも
重い腰を上げるレイトマジョリティ(前期追随者)が動くようになってきます。
最後のグループがラガード(遅滞者)で、全く興味を示さず従来通りのやり方に
拘泥する人々がいます。
例えば、携帯電話ならば、最新スマホ機種をすぐに購入する人もいれば、今でも
なお携帯電話を持っていない(頑なに拒んでいる)人もいます。必要性が普及の
大きな要因であるだけに、学生のスマホ所有率は100%に近づいています。一方、
教員は(他の社会人と比べても)なかなか進んでいないのが現実です。
ICTの教育環境を考えれば、本学では2002年からCCSが稼働しており、全新入生に
ノートパソコンを配付しています。他大学と比較してもイノベーティブな大学で、
活用環境はかなり進んでいるはずです。それゆえ、授業アンケートをすべてCCSで
実施することも障壁は比較的小さいと考えていました。たしかに学生の回答への
協力姿勢は眼を見張るものではありましたが、先進的な大学であっても多くの教員
がいると一筋縄ではいきません。新制度に慣れるまでには、しばらく時間が必要だ
と思います。
まだ授業アンケートをWebのみで実施する大学は全国でも少数で、すでに全面的に
実施している関東の大学は数校です。本学の取り組みは東海地区において先進校を
目指していますが、近いうちにほとんどの大学でWebでの全面実施が採用されると
思います。
────────────────≪ books ≫─
■本の紹介 『未来化する社会』
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☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2016/05/nagoya-gakuin-university-faculty-of.html
『未来化する社会』,アクレック・ロス,ハーパーコリンズ
2016年春に出版された最近の本です。サブタイトルは「世界72億人のパラダイム
シフトが始まった」となっています。著者は、ヒラリー・クリントンが国務長官
時代に側近として世界を見て回っています。この体験をまとめて、世界の潮流の
変わり目について述べています。現在では想像すらできない大きな変化が世界中
にやってくることを副題が表現しています。インターネットがもたらす未来への
大変革というテーマでは、コジマガ第48号で扱ったトーマス・フリードマンの著作
『フラット化する社会』と共通しています。
この本では、日本人が自国について述べるのでなく、米国人から見た日本という
視点もあり、大変興味深い箇所もありました。例えば、日本の産業優位性として
ロボット産業を筆者は取り上げています。この分野の世界の先進5カ国(日・米・
独・中・韓)にはそれぞれに特徴があり、日本は市場のニーズの高まりもあって
介護ロボットで最先端ということを説明しています。反面、日本の弱さとしては、
女性が活躍できない社会構造を挙げています。隣国の中国は女性が多分野に進出
していることを引き合いに出し、安倍内閣の経済成長戦略にも言及している部分
があります。
筆者の話題は最新テクノロジーと世界経済に及びます。フィンテックとしては、
ビットコインなどのデジタル通貨がどうなるか。特にブロックチェーンの技術が
登記の概念を根こそぎ変えてしまう可能性があるという指摘に好奇心が湧きます。
利用者のレーティングから「信用のコード化」はさらなる進展が期待されます。
また、先進国だけでなく後発組であるアフリカなどに大きなチャンスがあること
を説明しています。何もないところから最新の金融システムを導入すれば、従来
型の発展形態を飛び越える可能性があることに驚きます。今後、情報通信技術が
磨かれ、実用範囲が拡大すると利便性が高まると同時に、将来的には必要のない
職業が出てきます。ガラパゴスの日本では、政府の遅い対応や日本語の壁がある
ので、これらが防波堤の役割を果たしてくれると思いますが、ネットの技術革新
という大津波の第2波は必ずや訪れることでしょう。
一方、今後も絶対に失われず必要度が高まる職業として、サイバーセキュリティ
技術者を挙げています。「冷戦(Cold War)」から「Code War」へと移った世界
では、サイバーアタックが益々激化しています。これを収束するルール(国際法)
が不十分な状況だけに納得させられます。
他にも、スーパーコンピュータ活用とゲノム、これをビジネスとするゲノミクス
の進展が注目です。日本が遅れている分野であり、隣の中国が先進国になるかも
という状況には、アジアの成長として考えるのもよいでしょう。ビックデータの
活用方法、シリコンバレーは世界中にできるか?など興味深い話題が盛り込まれ
ています。
自分が知らないことが多いと、批判的思考で読書はできませんが、まずは理解が
重要です。理解するには多様な知識が必要となりますが、ネットをググりながら
読み進めるのもよいでしょう。小生の読後感は「知らない現実が理解でき、また
少しだけお利口になれた」です。
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■最近のゼミから > 春学期のイベントの段
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☆関連サイト:http://expo.nikkeibp.co.jp/cloud/16/ngy/
早いもので、明日のゼミが最後のまとめの発表になります。3年生の4チームが
30分で卒業生向けに分かりやすい発表をしますので、お時間のある方は、是非
ご参観ください。3年ゼミ長がFacebookから日時・場所とともに飲み会の案内を
しています。併せて確認いただけると幸甚です。思い出すと、20年前の今日は、
ゼミ合宿でした。今も昔も学期の終わりにまとめをしていたことが分かります。
さて、6月は2週連続でイベント的なゼミになりました。まず、6/9のゼミでは
大宝小学校の先生方(約20名)が来学し、アクティブラーニングの現場を見学
されました。通常の406教室(パソコン教室)から大教室へ変更し、1チーム
(チーム山下)の発表と質疑応答を参観していただきました。ゼミ生らが退室
後、児島から「大学におけるアクティブラーニングの現状」を報告し、先生方
とディスカッションしました。文部科学省は教育機関に対して学生の主体的な
学び(アクティブラーニング)を強く求めています。小学校にもアクティブで
深い学びが要求されるとのことで、本学の社会連携センター(家本先生)から
見学の依頼がありました。そこで、ゼミでチーム研究を進めている児島ゼミに
白羽の矢が立ったという次第です。
翌週のゼミ(6/16)では、秋葉原でベンチャー企業を起業した服部社長と人事
の石橋さんをお招きしました。同日、名古屋国際会議場で日経ITpro EXPO 2016
in 名古屋が開催され、出展企業として来名しておりました。そこでゼミの中で
「社長が求める大学生とは~大学時代にすべきこと~」という内容でお話して
もらいました。また、人事は学生をどのように見ているのかについても語って
いただきました。3年生は就職意識を持つこと、4年生は就職後3年で3割が離職
する状況でどう考えればよいのかが勉強できたと思います。また、お二人には
少し早めに来学していただき、3年生のチーム研究を見てもらいました。
いよいよ学期末です。3年生は最後までしっかり駆け抜けてもらいたいものです。
そして、就職前最後の夏休みだけにいっそう充実できるように期待しています。
もちろんゼミでの宿題も用意しているので、「よく遊び、よく学べ」るように
します。一方、4年生ではすでに一部の有志がサブゼミを開始しています。まず
研究報告書の見直しからスタートしながら、徐々に卒論の意識を高めてもらう
予定です。
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■編□集□後□記□
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前号(コジマガ第125号)を発行して、コジマガのブログサイトのビューが5,000
の大台を超えました。これまでの動向を統計データで見ると、2012年(第87号)
から各号に10以上のアクセスが見られます。この調子で推移すれば、1万超えは
第200号を発行する頃に到達できるのではと予想します。もっとも、ゼミ生のみ
の限定公開だけで運用しての場合です。広く公開すれば、もっと早く到達する
かもしれませんが、コジマガの読者はゼミの卒業生なので数字を求める必要は
ありません。
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2016年5月6日金曜日
第125号(2016.05.06)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第125号
□───────────────────2016.05.06─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.125
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
2016年度が始まり、教務部長の任期も今年度限りです。いろいろな課題に取り組んで
きましたが、持続的かつ効果的に運用されるにはもう少し改善が必要なアジェンダも
多いと感じられます。今年は総仕上げということで、最後まで責任をもって取り組み
たいと思います。
今年5月のゴールデンウェークは1日(月)と6日(金)が平日です。かつては休日扱いと
して、超大型連休を組んでいましたが、今年は1日のみを休日にして、6日は授業日に
しています。授業日を15回確保するには致し方ありません。
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■NGU短信 > 入学者数と文教政策の段
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☆関連サイト:http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/002/1360007.htm
今年度の新入生は定員を大きく上回る状況になりました。今春の新入生の定員数は
1,390名ですが、入学者は1,600名を超えました。名古屋学院大学50年の歴史の中で
最多の入学生かと思います。4月1日の入学式では、名古屋国際会議場の1階は新入生、
2階以上は父母席に割り当てられていましたが、ほぼ満員という状況でした。そして
教員席を3階の一部に用意していましたが、急遽、父母向けにするという対応が取ら
れました。
式典後は名古屋キャンパスへ移動し、学生向けオリエンテーションを実施しました。
本年度の新たな取り組みとして学部ごとに父母向けの説明会を開催しました。経済
学部だけでも約150名のご家族(ご父母だけでなく、祖父母や弟妹連れ)が出席しま
したので、たしかに会議場が満杯になったのも頷けます。
経済学部の定員は、現代社会学部が経済学部総合政策学科からスピンオフしたので、
昨年度から250名になりました。今年の入学者は320名以上で、充足率が1.27倍より
大きくなってしまいした。主な原因は、一般入試の歩留まり率の高さにあります。
例年に比べてかなり高かったために、予測が大きくハズれてしまいました。定員に
満たない大学があるだけに、このような状況は喜ぶべきなのでしょう。とはいえ、
多すぎるのは授業計画に支障がでかねないので、望ましいことではありません。
今回の背景には、文部科学省の政策の影響が考えられます。大都市に所在する大学
に対して収容定員数を守るよう指導を強め、また大学の規模が大きいほど充足率の
遵守が求められるようになりました。基準を超えると補助金カットのペナルティが
取られます。詳しい内容は、関連のサイトをご覧ください。ちなみに、この政策は
安倍政権のテーマである地方再生にも関わります。全国に780程の大学がありますが、
国公私立を問わず地方大学は厳しい状況にあります。一方、大都市圏にある大学は
地方から学生を集めています。また、大規模大学ほど知名度が高く入学生数も多い
のに比べて、小規模大学は定員割れという危機に瀕しています。そこで、大学生を
大都市に集めないようにし、地方活性化の担い手となってもらうような政策が施行
されました。
今春は上述の政策が実施された初年度でしたが、これから3年にわたって徐々に強化
される方針が示されています。ということは、しばらくこの傾向が続くと見るべき
なのかもしれません。本学は地域活性化としてCOC事業で大きな成果をあげています。
大学の使命として入学した学生を地域とともにどのように伸ばすことができるか、
いよいよ教育の中身が問われます。
────────────────≪ books ≫─
■ 本の紹介 > 日本でいちばん大切にしたい会社
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☆関連サイト:http://taisetu-taisyo.jimdo.com
就活学生にとって内定は気になるところです。内定を得た学生も嬉しさの中にも、
本当にその企業へ就職すべきかという悩みがあります。すなわち自分が希望して
いるような仕事ができるのかという心配が尽きません。毎年のように内定を得た
学生から相談を受けます。その折、どうしてその企業を選び、断らなかったかと
いう理由を本人に尋ねることで、自らの初心を確認させています。
学生の心配事の一番は「ブラック企業」があります。一般には、労働環境が厳し
過ぎたり、離職率が非常に高いという会社を指しますが、最近、学生の言葉遊び
に使われていると感じることがあります。些細な不条理や自分に合わないことで、
ブラックと一括りにしているようなケースもあります。
そこで、ブラックの反対であるホワイト企業とはどのような会社なのか?と学生
に問うてみます。これは従業員およびその家族を幸せにする会社でしょう。では、
どこのそのような企業があるのか?ひとつの答えがこの本で紹介されています。
著者の法政大学の坂本光司先生は7000社もの企業を直接取材して、日本に残した
いと思う企業を紹介しています。この本は徐々に売上が伸び、今やよく知られた
ベストセラー本になり、シリーズ化されています。最新刊の5が1月に発売されま
した。関連本も多いのでご存知の方もいると思います。ところが、学生に尋ねて
みるとほとんどの4年生は知らないようでした。
かく言う児島も本の存在は知っていましたが、読み始めた理由は不思議な縁から
です。小生が大学時代に大変お世話になった先生が退官で、最終講義のご案内を
いただきました。そこで、1月に名古屋証券取引所に勤務する友人と横浜まで出か
けました。先生の大学で最終講義を聴講した折、教室の最前列に見たことかけた
ことのある人が受講していました。その後のパーティの席でわかったのですが、
鎌倉投信の新井さんでした。NHKの番組の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
彼が出演した番組を観ていたために、どこかの知り合いと勘違いしたようです。
講義後に開かれた退職記念パーティで、鎌倉投信の社長の鎌田さんがのスピーチ
されていました。会社の立ち上げの際のお話でした。彼ら同志は日本のいい会社
を応援する投資ファンドを作りたいという夢を持って、大手のファンドを辞めて
自分たちで創業しました。当時、業界関係者や関係者にはまったく相手にされな
かったそうです。そんな大変つらい時期に自分たちの話を聴いて応援してくれた
先生が二人いて、それが私の恩師と法政大学の坂本先生だったそうです。感涙で
言葉を詰まらせた社長のスピーチを聞きながら、自分の勉強不足さを恥じ入って
いました。そこで、帰名後、坂本先生の本を一気に読みました。
最近、名証株式投資コンテストの参加から、学生たちに地元企業へ関心を持って
もらおうとしています。もっと身近に地元の企業を感じ、経済経営を勉強したい
と意識づけるためには、やはり企業の研究が必要です。そこで、昨年のゼミでは、
株式投資コンテストのチーム戦を通じて、IR情報や企業業績の見方をゼミで研究
させました。このお陰で、他のゼミよりは知識は増えたと思いますが、しかし、
残念ながらゼミ生全員が就活において、十分にその知識を使いこなせているとは
いえません。
そこで、学生がよく口にする「ブラック企業」の反対についてアプローチしよう
と考えました。この夏は、坂本先生の書籍から企業を研究し、就活の際の目安の
ひとつに加えてもらおうと準備しています。現役生だけでなく、卒業生の皆さん
へもお薦めします。また、新井さんの著作『投資は「きれいごと」で成功する』
ダイヤモンド社(2015年4月)もオススメです。
───────────────────────
■最近のゼミから > 新ゼミがスタートの段
───────────────────────
☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
今年度のゼミは以下のように行われています。卒業生の皆さんによる直接の参観
やFacebookなどからの激励を歓迎します。
2年 演習(2年):15名 金曜2限 曙館512教室
3年 経済演習(3年):18名 木曜4限 曙館406教室
4年 経済演習(4年):18名 木曜5限 曙館406教室
今年度の3年生は18名(内、女子5名)です。4チームに分かれ、それぞれの研究
テーマは以下のようです。
「IoTにより東海地区の○○は10年後どうなるか?」
1. 公共交通:タクシー、電車、バス
2. 観光業:インバウンド
3. 医療健康
4. 福祉教育:子育て支援、児童、障がい者、高齢者
昨年に比べてテーマを限定しました。まず、地域では東海地区(名古屋)に絞り、
自分たちの目で確かめる機会が持てるようにしています。そして、時間的な流れ
として、10年後を考えるには、現在・過去を調査する必要があることを体験させ
ます。さらに、どうなるという視点では、どうすればよくなるか?という提言も
含めてアプローチしてもらいたいと考えています。加えて、基本知識を得る書籍
では、坂村健『IoTとは何か 技術革新から社会革新へ』 角川新書(2016年3月)
を紹介しておきました。さて、どのような結果になるのか?今から楽しみです。
恒例の新歓コンパは5月12日(木)に予定されています。卒業生の皆さんへは4年
ゼミ長からFBで案内されていますので、ご都合がつく方は是非、ご出席ください。
お待ちしています。
───────────────────────
■編□集□後□記□
───────────────────────
連休を利用して、数年ぶりに博物館明治村へ出かけました。小学生の遠足から
数えれば10回ほどは訪れていますが、今回ほど興味深かった経験はありません。
この数年に明治関連の書籍や映画に触れていたからです。またNHKドラマのロケ
地にもなっているので、その映像が蘇ってくるからです。『坂の上の雲』での
シーンは明治村に写真入りで展示されており、なるほどと思うことがしばしば
でした。また、歴史的建造物がどのあたりから移設されたかも理解できるよう
になったことも知的好奇心を駆り立てます。朝の連ドラ『朝が来た』が人気と
なっただけに、明治の経済人や殖産興業に焦点を当てた展示もありだろうなと
感じた一日でした。
■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
───────────────────────
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@ 第125号
□───────────────────2016.05.06─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.125
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
2016年度が始まり、教務部長の任期も今年度限りです。いろいろな課題に取り組んで
きましたが、持続的かつ効果的に運用されるにはもう少し改善が必要なアジェンダも
多いと感じられます。今年は総仕上げということで、最後まで責任をもって取り組み
たいと思います。
今年5月のゴールデンウェークは1日(月)と6日(金)が平日です。かつては休日扱いと
して、超大型連休を組んでいましたが、今年は1日のみを休日にして、6日は授業日に
しています。授業日を15回確保するには致し方ありません。
───────────────────────
■NGU短信 > 入学者数と文教政策の段
───────────────────────
☆関連サイト:http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/002/1360007.htm
今年度の新入生は定員を大きく上回る状況になりました。今春の新入生の定員数は
1,390名ですが、入学者は1,600名を超えました。名古屋学院大学50年の歴史の中で
最多の入学生かと思います。4月1日の入学式では、名古屋国際会議場の1階は新入生、
2階以上は父母席に割り当てられていましたが、ほぼ満員という状況でした。そして
教員席を3階の一部に用意していましたが、急遽、父母向けにするという対応が取ら
れました。
式典後は名古屋キャンパスへ移動し、学生向けオリエンテーションを実施しました。
本年度の新たな取り組みとして学部ごとに父母向けの説明会を開催しました。経済
学部だけでも約150名のご家族(ご父母だけでなく、祖父母や弟妹連れ)が出席しま
したので、たしかに会議場が満杯になったのも頷けます。
経済学部の定員は、現代社会学部が経済学部総合政策学科からスピンオフしたので、
昨年度から250名になりました。今年の入学者は320名以上で、充足率が1.27倍より
大きくなってしまいした。主な原因は、一般入試の歩留まり率の高さにあります。
例年に比べてかなり高かったために、予測が大きくハズれてしまいました。定員に
満たない大学があるだけに、このような状況は喜ぶべきなのでしょう。とはいえ、
多すぎるのは授業計画に支障がでかねないので、望ましいことではありません。
今回の背景には、文部科学省の政策の影響が考えられます。大都市に所在する大学
に対して収容定員数を守るよう指導を強め、また大学の規模が大きいほど充足率の
遵守が求められるようになりました。基準を超えると補助金カットのペナルティが
取られます。詳しい内容は、関連のサイトをご覧ください。ちなみに、この政策は
安倍政権のテーマである地方再生にも関わります。全国に780程の大学がありますが、
国公私立を問わず地方大学は厳しい状況にあります。一方、大都市圏にある大学は
地方から学生を集めています。また、大規模大学ほど知名度が高く入学生数も多い
のに比べて、小規模大学は定員割れという危機に瀕しています。そこで、大学生を
大都市に集めないようにし、地方活性化の担い手となってもらうような政策が施行
されました。
今春は上述の政策が実施された初年度でしたが、これから3年にわたって徐々に強化
される方針が示されています。ということは、しばらくこの傾向が続くと見るべき
なのかもしれません。本学は地域活性化としてCOC事業で大きな成果をあげています。
大学の使命として入学した学生を地域とともにどのように伸ばすことができるか、
いよいよ教育の中身が問われます。
────────────────≪ books ≫─
■ 本の紹介 > 日本でいちばん大切にしたい会社
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☆関連サイト:http://taisetu-taisyo.jimdo.com
就活学生にとって内定は気になるところです。内定を得た学生も嬉しさの中にも、
本当にその企業へ就職すべきかという悩みがあります。すなわち自分が希望して
いるような仕事ができるのかという心配が尽きません。毎年のように内定を得た
学生から相談を受けます。その折、どうしてその企業を選び、断らなかったかと
いう理由を本人に尋ねることで、自らの初心を確認させています。
学生の心配事の一番は「ブラック企業」があります。一般には、労働環境が厳し
過ぎたり、離職率が非常に高いという会社を指しますが、最近、学生の言葉遊び
に使われていると感じることがあります。些細な不条理や自分に合わないことで、
ブラックと一括りにしているようなケースもあります。
そこで、ブラックの反対であるホワイト企業とはどのような会社なのか?と学生
に問うてみます。これは従業員およびその家族を幸せにする会社でしょう。では、
どこのそのような企業があるのか?ひとつの答えがこの本で紹介されています。
著者の法政大学の坂本光司先生は7000社もの企業を直接取材して、日本に残した
いと思う企業を紹介しています。この本は徐々に売上が伸び、今やよく知られた
ベストセラー本になり、シリーズ化されています。最新刊の5が1月に発売されま
した。関連本も多いのでご存知の方もいると思います。ところが、学生に尋ねて
みるとほとんどの4年生は知らないようでした。
かく言う児島も本の存在は知っていましたが、読み始めた理由は不思議な縁から
です。小生が大学時代に大変お世話になった先生が退官で、最終講義のご案内を
いただきました。そこで、1月に名古屋証券取引所に勤務する友人と横浜まで出か
けました。先生の大学で最終講義を聴講した折、教室の最前列に見たことかけた
ことのある人が受講していました。その後のパーティの席でわかったのですが、
鎌倉投信の新井さんでした。NHKの番組の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
彼が出演した番組を観ていたために、どこかの知り合いと勘違いしたようです。
講義後に開かれた退職記念パーティで、鎌倉投信の社長の鎌田さんがのスピーチ
されていました。会社の立ち上げの際のお話でした。彼ら同志は日本のいい会社
を応援する投資ファンドを作りたいという夢を持って、大手のファンドを辞めて
自分たちで創業しました。当時、業界関係者や関係者にはまったく相手にされな
かったそうです。そんな大変つらい時期に自分たちの話を聴いて応援してくれた
先生が二人いて、それが私の恩師と法政大学の坂本先生だったそうです。感涙で
言葉を詰まらせた社長のスピーチを聞きながら、自分の勉強不足さを恥じ入って
いました。そこで、帰名後、坂本先生の本を一気に読みました。
最近、名証株式投資コンテストの参加から、学生たちに地元企業へ関心を持って
もらおうとしています。もっと身近に地元の企業を感じ、経済経営を勉強したい
と意識づけるためには、やはり企業の研究が必要です。そこで、昨年のゼミでは、
株式投資コンテストのチーム戦を通じて、IR情報や企業業績の見方をゼミで研究
させました。このお陰で、他のゼミよりは知識は増えたと思いますが、しかし、
残念ながらゼミ生全員が就活において、十分にその知識を使いこなせているとは
いえません。
そこで、学生がよく口にする「ブラック企業」の反対についてアプローチしよう
と考えました。この夏は、坂本先生の書籍から企業を研究し、就活の際の目安の
ひとつに加えてもらおうと準備しています。現役生だけでなく、卒業生の皆さん
へもお薦めします。また、新井さんの著作『投資は「きれいごと」で成功する』
ダイヤモンド社(2015年4月)もオススメです。
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■最近のゼミから > 新ゼミがスタートの段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
今年度のゼミは以下のように行われています。卒業生の皆さんによる直接の参観
やFacebookなどからの激励を歓迎します。
2年 演習(2年):15名 金曜2限 曙館512教室
3年 経済演習(3年):18名 木曜4限 曙館406教室
4年 経済演習(4年):18名 木曜5限 曙館406教室
今年度の3年生は18名(内、女子5名)です。4チームに分かれ、それぞれの研究
テーマは以下のようです。
「IoTにより東海地区の○○は10年後どうなるか?」
1. 公共交通:タクシー、電車、バス
2. 観光業:インバウンド
3. 医療健康
4. 福祉教育:子育て支援、児童、障がい者、高齢者
昨年に比べてテーマを限定しました。まず、地域では東海地区(名古屋)に絞り、
自分たちの目で確かめる機会が持てるようにしています。そして、時間的な流れ
として、10年後を考えるには、現在・過去を調査する必要があることを体験させ
ます。さらに、どうなるという視点では、どうすればよくなるか?という提言も
含めてアプローチしてもらいたいと考えています。加えて、基本知識を得る書籍
では、坂村健『IoTとは何か 技術革新から社会革新へ』 角川新書(2016年3月)
を紹介しておきました。さて、どのような結果になるのか?今から楽しみです。
恒例の新歓コンパは5月12日(木)に予定されています。卒業生の皆さんへは4年
ゼミ長からFBで案内されていますので、ご都合がつく方は是非、ご出席ください。
お待ちしています。
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■編□集□後□記□
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連休を利用して、数年ぶりに博物館明治村へ出かけました。小学生の遠足から
数えれば10回ほどは訪れていますが、今回ほど興味深かった経験はありません。
この数年に明治関連の書籍や映画に触れていたからです。またNHKドラマのロケ
地にもなっているので、その映像が蘇ってくるからです。『坂の上の雲』での
シーンは明治村に写真入りで展示されており、なるほどと思うことがしばしば
でした。また、歴史的建造物がどのあたりから移設されたかも理解できるよう
になったことも知的好奇心を駆り立てます。朝の連ドラ『朝が来た』が人気と
なっただけに、明治の経済人や殖産興業に焦点を当てた展示もありだろうなと
感じた一日でした。
■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2016年3月31日木曜日
第124号(2016.03.31)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@ 第124号
□───────────────────2016.03.31─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.124
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
2015年度の大晦日です。そして、4月1日は入学式が名古屋国際会議場センチュリー
ホールで行われます。大学はアカデミックイヤーで動いているので、年度末はどの
部署も新年度の準備に忙殺されています。
今年度も元気に頑張れました。健康に感謝し、自分へのご褒美も用意しました。
明日から新年度です。心機一転、頑張りましょう。
───────────────────────
■NGU短信 > 年度末の風景の段
───────────────────────
☆関連サイト:http://www.ngu.jp/system/article/detail/5084
3月21日(祝)に学位授与式が名古屋国際会議場で行われました。祝日だったので、
ご父母の姿が例年よりも多く見られました。名古屋では桜の開花宣言直後でしたが、
本学にとって開花後の卒業式は初めてではないかと思います。国公立大学の卒業式
は3月25日頃なので桜が咲いているのも珍しくありません。自分の卒業式を思い出す
と、桜と雪が同時に舞っている珍しい光景を目にしました。
数年前まで本学の卒業式の日程は、ほぼ3月15日と決まっていました。遅くなった
理由は、主に授業期間が延びたことです。15週の授業を確保すると、その後の定期
試験は、2月第1週まで実施されます。すると、追試や再試の日程も日延されるため、
卒業判定作業やそれを決定する教授会開催(今年は3月9日でした)も遅くなります。
学生の春休みはあまり変わりませんが、このように大学の3月の業務スケジュールは
過密になってきています。
さて、式典で学位の授与は博士号から始まり、修士・学士の順になります。今年度
は70歳の方が博士号を取得しました。学長は挨拶の冒頭でこの件に触れられ、学問
を続ける大切さを卒業生に向けて説いておられました。博士論文を書き上げるには
一人でコツコツ進めるという孤独と闘いながら辛抱強さが求められます。その努力
を讃えておられ、自分の経験も重ねあわせて感じ入っていました。
式典後、教室でゼミ生へ学位記を渡す際に、この話題に触れました。卒論をきちん
と書き上げる大変さは児島ゼミ卒業生ならば、皆が体験しています。そこで、再び
大学で学び直して学位を取得することが、どれだけ大変であるかを想像してもらい
ました。また、ゼミでは仲間とともに研究ができた学習環境、皆で卒論作成に取り
組んだ日々に感謝し、学生時代の思い出として頑張ってほしいことを伝えました。
社会人になっても、やはり勉強です。今は社会人大学院もいたるところにあるので、
長い人生で機会があればチャレンジしてみてはどうでしょう。
その後、午後2時から金山のANAクラウンプラザホテルで、卒業記念パーティが開催
されました。このパーティも3年目で定着した感があります。この席で同窓会長に
お会いしたので、夏のゼミ20周年パーティのお礼を申し上げました。また、本日の
ご予定をお聞きしたところ、全学部のパーティへ出るので5会場を学長とともに回
られるそうです。幸い会場がすべて同じホテルということが救いと仰っていました。
パーティのお開き後、夕刻に自宅へ戻りました。翌日も次年度の準備があるので、
疲れを癒やすには優しいスケジュールです。
新年度の業務ではプレイスメントテストが大きなイベントです。2008年から名古屋
キャンパスで入学予定者に対して実施していますので、受験をした経験のあるOB・
OGもいると思います。プレイスメントテストとは能力別クラス編成のためのテスト
で、3科目(英語・日本語・情報)を実施しています。入学生が未確定であるにも
関わらず、3月24日(木)に行いました。
入学前に合格者を名古屋キャンパスへ集めますが、地方入試の受験者は初めて大学
に訪れる人もいます。大学構内で一日に1500名が受験する日は、大学入試センター
試験以外ありません。そのような大きなイベントですが、これまでフォローが手薄
であり、さまざまな問題を抱えていました。今回は、やれるだけの改善しました。
とはいえ、まだ十分でないので、来年はもっとよい形式にしたいと考えてます。
───────────────────────
■最近のゼミから > 追い出しコンパと卒業論文集の段
───────────────────────
☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2015/03/11420150328.html
4年生の追い出しコンパが2月25日(木)の夜に開かれました。通常は卒業式当日の
夜に行っていましたが、ゼミ生らが自分たちで決めた日程です。まだ、卒業も決定
しておらず、さらには再試験を受験しなければならない4年生がいたので、最初は
疑問を抱きました。とはいえ、3年生にとっては3月下旬が就職活動の真っ最中です
からこのスケジュールにも納得です。
まず、頻繁にサブゼミで顔を合わせていた4年生と久しぶりに話をしました。そして、
3年生は、2月下旬までにどれほど就職活動をしているかが一番気になるところです。
そこで、3年生全員と話をしました。やはり就活に戸惑っていたり、調子が良くない
ゼミ生がいました。その時には、ゼミの皆と情報交換をして、少しでも自分で行動
できるようにするよう激励を与えました。就活も卒論も、自分以外には誰もやって
くれないのですから。
さて、追いコンの最後には、恒例の卒業生から現役生へのプレゼントがありました。
児島にもタイルで作った製マグネット・ネームプレートをいただきました。これは、
研究室の扉に貼っておくのに大変便利で、嬉しい記念品です。そこで、卒業式の翌日
から飾っています。関係者しか知り得ないプレートです。
卒業式の後には、製本された卒論を持参し、ゼミ生の努力がまとまった作品として
見てもらいました。第20期の卒論とともに第3期生の卒論も製本しました。これまで
研究室に置いてあり、ほぼ原稿は揃っていましたが、機会を失っていました。今回は
20周年ということもあり、製本しました。これでゼミ卒業論文集は、8学年分になり
ました。それまで製本できなかったのはいろいろな背景や理由がありますが、これは
コジマガ第114号に掲載した通りです。
努力した卒業生の卒論はゼミやそれ以外の学生たちの参考資料にしたいと考えます。
レポートに限らず、卒論作成にもコピペが横行しており、大学として断固たる態度で
対応しなければなりませんが、実際の学生指導でうまくいかないゼミもあるようです。
大胆な改革は軋轢を生むのでできませんが、優れた卒業論文集を例示することから
徐々に改善したいと思います。その貴重な教育資料が児島ゼミの卒業論文集であって
もらいたいと願っています。
昨年から両面印刷で製本しましたので、厚みが半分になり保管や使い勝手もよくなり
ました。すべての論文の体裁がきちんと整っており、誤字脱字もほとんどないので、
見た目が美しい卒業論文集です。名古屋学院大学の卒業論文の手本となるように今後
とも努力してきたいと考えます。
───────────────────────
■編□集□後□記□
───────────────────────
年度末は何かと宴会が多く、週2回程度で飲み会がありました。飲み会でいろいろな
方と話をするのは好きですし、自分が知らないお店で美味しい食事や飲み物を体験
することは好奇心を掻き立てます。とはいえ、さすがに4日間連続の時は辛かった
ので、何事も程々です。
飲み会も、大学の仕事関係・ゼミの卒業生・高校大学の同級生などさまざまです。
非日常の人との情報交換から自分の位置が見えてくることがあります。また、人生
とはと考えさせられる内容もあります。大学にこもって仕事に集中することも重要
ですが、視野を広げておくようにする姿勢も必要と感じました。
■コジマガ・バックナンバー
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2015年度の大晦日です。そして、4月1日は入学式が名古屋国際会議場センチュリー
ホールで行われます。大学はアカデミックイヤーで動いているので、年度末はどの
部署も新年度の準備に忙殺されています。
今年度も元気に頑張れました。健康に感謝し、自分へのご褒美も用意しました。
明日から新年度です。心機一転、頑張りましょう。
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■NGU短信 > 年度末の風景の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/system/article/detail/5084
3月21日(祝)に学位授与式が名古屋国際会議場で行われました。祝日だったので、
ご父母の姿が例年よりも多く見られました。名古屋では桜の開花宣言直後でしたが、
本学にとって開花後の卒業式は初めてではないかと思います。国公立大学の卒業式
は3月25日頃なので桜が咲いているのも珍しくありません。自分の卒業式を思い出す
と、桜と雪が同時に舞っている珍しい光景を目にしました。
数年前まで本学の卒業式の日程は、ほぼ3月15日と決まっていました。遅くなった
理由は、主に授業期間が延びたことです。15週の授業を確保すると、その後の定期
試験は、2月第1週まで実施されます。すると、追試や再試の日程も日延されるため、
卒業判定作業やそれを決定する教授会開催(今年は3月9日でした)も遅くなります。
学生の春休みはあまり変わりませんが、このように大学の3月の業務スケジュールは
過密になってきています。
さて、式典で学位の授与は博士号から始まり、修士・学士の順になります。今年度
は70歳の方が博士号を取得しました。学長は挨拶の冒頭でこの件に触れられ、学問
を続ける大切さを卒業生に向けて説いておられました。博士論文を書き上げるには
一人でコツコツ進めるという孤独と闘いながら辛抱強さが求められます。その努力
を讃えておられ、自分の経験も重ねあわせて感じ入っていました。
式典後、教室でゼミ生へ学位記を渡す際に、この話題に触れました。卒論をきちん
と書き上げる大変さは児島ゼミ卒業生ならば、皆が体験しています。そこで、再び
大学で学び直して学位を取得することが、どれだけ大変であるかを想像してもらい
ました。また、ゼミでは仲間とともに研究ができた学習環境、皆で卒論作成に取り
組んだ日々に感謝し、学生時代の思い出として頑張ってほしいことを伝えました。
社会人になっても、やはり勉強です。今は社会人大学院もいたるところにあるので、
長い人生で機会があればチャレンジしてみてはどうでしょう。
その後、午後2時から金山のANAクラウンプラザホテルで、卒業記念パーティが開催
されました。このパーティも3年目で定着した感があります。この席で同窓会長に
お会いしたので、夏のゼミ20周年パーティのお礼を申し上げました。また、本日の
ご予定をお聞きしたところ、全学部のパーティへ出るので5会場を学長とともに回
られるそうです。幸い会場がすべて同じホテルということが救いと仰っていました。
パーティのお開き後、夕刻に自宅へ戻りました。翌日も次年度の準備があるので、
疲れを癒やすには優しいスケジュールです。
新年度の業務ではプレイスメントテストが大きなイベントです。2008年から名古屋
キャンパスで入学予定者に対して実施していますので、受験をした経験のあるOB・
OGもいると思います。プレイスメントテストとは能力別クラス編成のためのテスト
で、3科目(英語・日本語・情報)を実施しています。入学生が未確定であるにも
関わらず、3月24日(木)に行いました。
入学前に合格者を名古屋キャンパスへ集めますが、地方入試の受験者は初めて大学
に訪れる人もいます。大学構内で一日に1500名が受験する日は、大学入試センター
試験以外ありません。そのような大きなイベントですが、これまでフォローが手薄
であり、さまざまな問題を抱えていました。今回は、やれるだけの改善しました。
とはいえ、まだ十分でないので、来年はもっとよい形式にしたいと考えてます。
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■最近のゼミから > 追い出しコンパと卒業論文集の段
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4年生の追い出しコンパが2月25日(木)の夜に開かれました。通常は卒業式当日の
夜に行っていましたが、ゼミ生らが自分たちで決めた日程です。まだ、卒業も決定
しておらず、さらには再試験を受験しなければならない4年生がいたので、最初は
疑問を抱きました。とはいえ、3年生にとっては3月下旬が就職活動の真っ最中です
からこのスケジュールにも納得です。
まず、頻繁にサブゼミで顔を合わせていた4年生と久しぶりに話をしました。そして、
3年生は、2月下旬までにどれほど就職活動をしているかが一番気になるところです。
そこで、3年生全員と話をしました。やはり就活に戸惑っていたり、調子が良くない
ゼミ生がいました。その時には、ゼミの皆と情報交換をして、少しでも自分で行動
できるようにするよう激励を与えました。就活も卒論も、自分以外には誰もやって
くれないのですから。
さて、追いコンの最後には、恒例の卒業生から現役生へのプレゼントがありました。
児島にもタイルで作った製マグネット・ネームプレートをいただきました。これは、
研究室の扉に貼っておくのに大変便利で、嬉しい記念品です。そこで、卒業式の翌日
から飾っています。関係者しか知り得ないプレートです。
卒業式の後には、製本された卒論を持参し、ゼミ生の努力がまとまった作品として
見てもらいました。第20期の卒論とともに第3期生の卒論も製本しました。これまで
研究室に置いてあり、ほぼ原稿は揃っていましたが、機会を失っていました。今回は
20周年ということもあり、製本しました。これでゼミ卒業論文集は、8学年分になり
ました。それまで製本できなかったのはいろいろな背景や理由がありますが、これは
コジマガ第114号に掲載した通りです。
努力した卒業生の卒論はゼミやそれ以外の学生たちの参考資料にしたいと考えます。
レポートに限らず、卒論作成にもコピペが横行しており、大学として断固たる態度で
対応しなければなりませんが、実際の学生指導でうまくいかないゼミもあるようです。
大胆な改革は軋轢を生むのでできませんが、優れた卒業論文集を例示することから
徐々に改善したいと思います。その貴重な教育資料が児島ゼミの卒業論文集であって
もらいたいと願っています。
昨年から両面印刷で製本しましたので、厚みが半分になり保管や使い勝手もよくなり
ました。すべての論文の体裁がきちんと整っており、誤字脱字もほとんどないので、
見た目が美しい卒業論文集です。名古屋学院大学の卒業論文の手本となるように今後
とも努力してきたいと考えます。
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■編□集□後□記□
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年度末は何かと宴会が多く、週2回程度で飲み会がありました。飲み会でいろいろな
方と話をするのは好きですし、自分が知らないお店で美味しい食事や飲み物を体験
することは好奇心を掻き立てます。とはいえ、さすがに4日間連続の時は辛かった
ので、何事も程々です。
飲み会も、大学の仕事関係・ゼミの卒業生・高校大学の同級生などさまざまです。
非日常の人との情報交換から自分の位置が見えてくることがあります。また、人生
とはと考えさせられる内容もあります。大学にこもって仕事に集中することも重要
ですが、視野を広げておくようにする姿勢も必要と感じました。
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2016年2月23日火曜日
第123号(2016.02.23)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@ 第123号
□───────────────────2016.02.23─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.123
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先日、キャリアセンター主催のOB/OGによる業界説明会が開催され、そこに参加
したOBと会うことができました。彼とは卒業以来になります。また、その翌日の
結婚披露宴でも、卒業生との再会がありました。いずれも30歳前のOBで、社会人
として活躍している姿を見て、大変嬉しく思いました。お世辞が半分だとしても、
ゼミで学んだことが役に立っているという言葉は、今のゼミ生たちに伝えてもら
いたい内容です。
───────────────────────
■NGU短信 > 2年ゼミとゼミ対抗コア6コンペの段
───────────────────────
☆関連サイト:
久しぶりに2年ゼミの話題です。3・4年ゼミと異なり、2年ゼミは毎年の構成員
の状況を見ながら、レベルや内容を調整します。今年度の2年ゼミは学生の2極
化が色濃く出ていたので、難しさを抑えながら進めました。
春学期は「デジタルプレゼンテーション」の復習と発展、「データ表現技法」
での技量確認と簡単な統計量の体得を目指しました。4月の最初はPowerpoint
を使った自己紹介プレゼンです。予想通り、スライドの見栄えや美しさなど
全く意識されていないプレゼンが目立ちました。そこで、『伝わるデザイン』
をテキストに指定し、どこがダメなのかを指摘しながら、デザインのルールを
徹底しました。
あわせて、タイピング能力の向上を目指しました。案の定、ほとんどの学生が
キーボード入力を苦手としています。驚くことにホームポジションを知らない
という学生も少なくありません。そこで、毎回、タイピング練習をさせ、その
スコアをExcelに記録させました。繰り返し練習から多くのデータが蓄積され
ますので、毎回、平均・最高・最低・標準偏差といった統計値を計算させます。
さらに、データをグラフ描画することで、自分の成長度合いを実感させました。
データ表現技法では15回の授業でグラフを作成しましたから、忘れてしまった
学生がいても、ゼミの誰かがフォローできます。ですから、2軸グラフという
応用も、作成のヒントさえ与えれば、ゼミ生同士で解決できました。
春学期の最後は発表のリベンジです。自己紹介にタイピング成果を加えて発表
させました。すると、ほぼ全員が見違えるようなプレゼンへと改善することが
できました。最終回の授業時間では、自分の成長の振り返りとして、自己評価
を実施しました。
秋学期には「名証株式投資コンテスト」の参加のためにチームを編成しました。
春学期では個人作業が中心でしたので、社会性を養うためチームでの話し合い
を持たせるように努めました。チーム株や個人株の選択について相談をさせて、
ゼミのチーム同士で競わせるようにしました。すると株式投資に興味が表れて
いる姿が確認できました。約2ヶ月間のイベントで、ゼミ生らは経済ニュースを
チェックするようになったのもひとつの成果です。
また2年ゼミでは、学部行事としてゼミ対抗コア6コンペが開催されます。この
学部教育イベントに、後半は全力を注ぎました。毎回、出題範囲の一部をCCSの
小テストで復習させます。全部で16ヶ月分もあるので、練習だけでも大変です。
毎週コツコツと続ければ、出題範囲すべてを復習できます。その結果、5年目に
して初めて基準A・基準Gとも制覇することができました。今、研究室には、2つ
のトロフィーが鎮座しています。優秀な成績のゼミには、副賞としてランチの
補助制度があります。そこで最後のゼミ時間は、祝勝を兼ねたランチパーティ
としました。デリバリーの寿司を食しながらの慰労会になりました。
1年間のゼミを終えて、全員がゼミの単位を取得できたことに安堵しています。
2年生といえば、生活リズムが乱れる学生も少なくありません。確かに、欠席や
遅刻が目立つ学生やマネジメント能力が欠如している学生もいましたが、彼ら
を一定の水準まで引き上げることができ、責任を果たしたように思います。
───────────────────────
■最近のゼミから > 卒論仕上げに大苦戦の段
───────────────────────
☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/Feedbacksheet_A4size.pdf
今年度の卒論指導がほぼ終わりました。今回は取り掛かりは早かったものの、
ゴールが極めて遅くなってしまったという点で大失敗だったと思います。どの
ような学生であっても最低限のマネジメントができて、皆でコツコツ進めれば、
必ず成果は出ます。それが全員に十分伝わらなかったことは大きな反省です。
それでも、終盤にはゼミ生の中で仲間を助けようとする姿勢が見られたのが
唯一の救いでした。一方で、その思いに真摯に応えていない学生には失望し
ました。学生ならば許されるのかもしれませんが、社会人となる直前だけに
自分への甘えを断ち切ってもらいたいと願って止みません。今回の反省点は、
卒業論文集の巻頭言に譲ることにしましょう。
今年度の指導法での成果としては、赤ペン指導でFeedbackシートを付けて返却
したことです。毎年、一人ひとりに問題点の指摘と改善点を記入してきました。
従来の指導方法では、年末になると右手が腱鞘炎のようになってきます。また、
文字が乱れるので、ますます読みづらくなります。そこで、毎年よくあるミス
をチェックしました。赤ペン指導をPDFに記録していたので、ここに記載されて
いる主な内容をカテゴライズしました。するといくつかの典型的なパターンに
なっていることがわかりました。
まとめた内容をFeedbackシートとし、該当箇所にラインマーカを引き、注意を
喚起しました。昨年度から導入した点数の記入欄、さらに必要な指導について
はコメント欄に記載しました。この指導方法によって、赤ペンの使用量が格段
に減少し、手の痛みもなくなりました。また、ゼミ生と何度もやり取りを繰り
返すことから、指摘項目の見直しができました。
試練の一年でしたが、次年度は新たなメンバとともにさらなる改善に取り組み
たいと考えています。また、大きな期待を持ってゼミに臨みたいと思います。
来年度のゼミ募集は終了しており、ほぼメンバは決定しています。新2年ゼミは、
1年次の基礎セミナーを担当していなかったので、定員の半分も埋まらないので
はと思っていました。それでも前向きな学生らが、ゼミのポスターを見たとか、
先輩の講演で聞いたからという理由で応募してくれました。彼らの期待に応え
られるようなゼミにしたいと考えています。また、3年ゼミは1次募集から定員
を超過する応募がありました。それだけに内定したゼミ生諸君は、今の気持ち
を持ち続けてもらいたいものです。
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■編□集□後□記□
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最近、新たに出会う人とどこかでつながっているケースが異常に多いように
感じます。それだけに出会いを大切にしなければなりません。日頃から一所
懸命に取り組む姿勢が必要ということを感じます。もし手を抜いてしまうと、
それが評価を下げてしまう恐れがあります。すると、将来どこかでつながる
人たちとのネットワークに悪い影響をもたらすかもしれません。50歳を過ぎ、
人生は面白いものだとしみじみ感じるようになりました。
株式市場では「申年は騒ぐ」といわれますが、今年は政治・経済ニュースに
限らず、芸能も話題に事欠きません。大変な1年のスタートになっています。
上のコラムのように卒論指導も例外でなく、大変な状況でした。これで落ち
込むことなく、試練を糧に次のステップアップとしたいと思います。
■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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■□□> コジマガ kojimag@ 第123号
□───────────────────2016.02.23─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.123
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
先日、キャリアセンター主催のOB/OGによる業界説明会が開催され、そこに参加
したOBと会うことができました。彼とは卒業以来になります。また、その翌日の
結婚披露宴でも、卒業生との再会がありました。いずれも30歳前のOBで、社会人
として活躍している姿を見て、大変嬉しく思いました。お世辞が半分だとしても、
ゼミで学んだことが役に立っているという言葉は、今のゼミ生たちに伝えてもら
いたい内容です。
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■NGU短信 > 2年ゼミとゼミ対抗コア6コンペの段
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☆関連サイト:
久しぶりに2年ゼミの話題です。3・4年ゼミと異なり、2年ゼミは毎年の構成員
の状況を見ながら、レベルや内容を調整します。今年度の2年ゼミは学生の2極
化が色濃く出ていたので、難しさを抑えながら進めました。
春学期は「デジタルプレゼンテーション」の復習と発展、「データ表現技法」
での技量確認と簡単な統計量の体得を目指しました。4月の最初はPowerpoint
を使った自己紹介プレゼンです。予想通り、スライドの見栄えや美しさなど
全く意識されていないプレゼンが目立ちました。そこで、『伝わるデザイン』
をテキストに指定し、どこがダメなのかを指摘しながら、デザインのルールを
徹底しました。
あわせて、タイピング能力の向上を目指しました。案の定、ほとんどの学生が
キーボード入力を苦手としています。驚くことにホームポジションを知らない
という学生も少なくありません。そこで、毎回、タイピング練習をさせ、その
スコアをExcelに記録させました。繰り返し練習から多くのデータが蓄積され
ますので、毎回、平均・最高・最低・標準偏差といった統計値を計算させます。
さらに、データをグラフ描画することで、自分の成長度合いを実感させました。
データ表現技法では15回の授業でグラフを作成しましたから、忘れてしまった
学生がいても、ゼミの誰かがフォローできます。ですから、2軸グラフという
応用も、作成のヒントさえ与えれば、ゼミ生同士で解決できました。
春学期の最後は発表のリベンジです。自己紹介にタイピング成果を加えて発表
させました。すると、ほぼ全員が見違えるようなプレゼンへと改善することが
できました。最終回の授業時間では、自分の成長の振り返りとして、自己評価
を実施しました。
秋学期には「名証株式投資コンテスト」の参加のためにチームを編成しました。
春学期では個人作業が中心でしたので、社会性を養うためチームでの話し合い
を持たせるように努めました。チーム株や個人株の選択について相談をさせて、
ゼミのチーム同士で競わせるようにしました。すると株式投資に興味が表れて
いる姿が確認できました。約2ヶ月間のイベントで、ゼミ生らは経済ニュースを
チェックするようになったのもひとつの成果です。
また2年ゼミでは、学部行事としてゼミ対抗コア6コンペが開催されます。この
学部教育イベントに、後半は全力を注ぎました。毎回、出題範囲の一部をCCSの
小テストで復習させます。全部で16ヶ月分もあるので、練習だけでも大変です。
毎週コツコツと続ければ、出題範囲すべてを復習できます。その結果、5年目に
して初めて基準A・基準Gとも制覇することができました。今、研究室には、2つ
のトロフィーが鎮座しています。優秀な成績のゼミには、副賞としてランチの
補助制度があります。そこで最後のゼミ時間は、祝勝を兼ねたランチパーティ
としました。デリバリーの寿司を食しながらの慰労会になりました。
1年間のゼミを終えて、全員がゼミの単位を取得できたことに安堵しています。
2年生といえば、生活リズムが乱れる学生も少なくありません。確かに、欠席や
遅刻が目立つ学生やマネジメント能力が欠如している学生もいましたが、彼ら
を一定の水準まで引き上げることができ、責任を果たしたように思います。
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■最近のゼミから > 卒論仕上げに大苦戦の段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/Feedbacksheet_A4size.pdf
今年度の卒論指導がほぼ終わりました。今回は取り掛かりは早かったものの、
ゴールが極めて遅くなってしまったという点で大失敗だったと思います。どの
ような学生であっても最低限のマネジメントができて、皆でコツコツ進めれば、
必ず成果は出ます。それが全員に十分伝わらなかったことは大きな反省です。
それでも、終盤にはゼミ生の中で仲間を助けようとする姿勢が見られたのが
唯一の救いでした。一方で、その思いに真摯に応えていない学生には失望し
ました。学生ならば許されるのかもしれませんが、社会人となる直前だけに
自分への甘えを断ち切ってもらいたいと願って止みません。今回の反省点は、
卒業論文集の巻頭言に譲ることにしましょう。
今年度の指導法での成果としては、赤ペン指導でFeedbackシートを付けて返却
したことです。毎年、一人ひとりに問題点の指摘と改善点を記入してきました。
従来の指導方法では、年末になると右手が腱鞘炎のようになってきます。また、
文字が乱れるので、ますます読みづらくなります。そこで、毎年よくあるミス
をチェックしました。赤ペン指導をPDFに記録していたので、ここに記載されて
いる主な内容をカテゴライズしました。するといくつかの典型的なパターンに
なっていることがわかりました。
まとめた内容をFeedbackシートとし、該当箇所にラインマーカを引き、注意を
喚起しました。昨年度から導入した点数の記入欄、さらに必要な指導について
はコメント欄に記載しました。この指導方法によって、赤ペンの使用量が格段
に減少し、手の痛みもなくなりました。また、ゼミ生と何度もやり取りを繰り
返すことから、指摘項目の見直しができました。
試練の一年でしたが、次年度は新たなメンバとともにさらなる改善に取り組み
たいと考えています。また、大きな期待を持ってゼミに臨みたいと思います。
来年度のゼミ募集は終了しており、ほぼメンバは決定しています。新2年ゼミは、
1年次の基礎セミナーを担当していなかったので、定員の半分も埋まらないので
はと思っていました。それでも前向きな学生らが、ゼミのポスターを見たとか、
先輩の講演で聞いたからという理由で応募してくれました。彼らの期待に応え
られるようなゼミにしたいと考えています。また、3年ゼミは1次募集から定員
を超過する応募がありました。それだけに内定したゼミ生諸君は、今の気持ち
を持ち続けてもらいたいものです。
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■編□集□後□記□
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最近、新たに出会う人とどこかでつながっているケースが異常に多いように
感じます。それだけに出会いを大切にしなければなりません。日頃から一所
懸命に取り組む姿勢が必要ということを感じます。もし手を抜いてしまうと、
それが評価を下げてしまう恐れがあります。すると、将来どこかでつながる
人たちとのネットワークに悪い影響をもたらすかもしれません。50歳を過ぎ、
人生は面白いものだとしみじみ感じるようになりました。
株式市場では「申年は騒ぐ」といわれますが、今年は政治・経済ニュースに
限らず、芸能も話題に事欠きません。大変な1年のスタートになっています。
上のコラムのように卒論指導も例外でなく、大変な状況でした。これで落ち
込むことなく、試練を糧に次のステップアップとしたいと思います。
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