2018年12月25日火曜日

第145号(2018.12.25)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第145号
□───────────────────2018.12.25─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.145
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


いつになく暖かいクリスマスです。いつも年末は厳しい寒さに見舞われ、風邪を
ひくなど体調を崩す学生が多いのですが、今年は比較的少ないように思います。
多忙な時期だけに、この暖かさは助かります。

瀬戸キャンパスでは、大学のクリスマス礼拝とチャペルコンサートがあります。


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■NGU短信 > 同窓会50周年記念事業の段
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☆関連サイトhttps://www.ngudo.com/kinen/index.html

今年は、名古屋学院大学の同窓会が設立して50周年です。大学の第1期生が卒業
して半世紀が経過しました。それを記念して、11月25日(日)に名古屋マリオット
ホテルで盛大な祝賀会が開催されました。関係者のあいさつに続き、小泉純一郎
元首相の講演会です。彼の最近のライフスタイルである脱原発が中心の話題で、
1時間のスピーチがありました。これに続いて、秋川雅史氏による30分間のミニ
コンサートが行われました。プロの美声と声量に会場全体が飲み込まれたという
感じでした。

同窓会の計らいで、来賓の部長職として前から2列目の席を用意いただきました。
お陰でゲストから約10mの至近距離で見聞きすることができました。日頃は教学
部長は何かと大変ですが、今回ばかりは務めていてよかったと思いました。豪華
2本立てのプログラムに満足です。

続いて、記念パーティです。ここでも来賓用のテーブルでゆったりと過ごさせて
もらいました。同じテーブルは名誉教授の先生ばかりでしたが、久し振りにお目
にかかる先生方にご挨拶もできました。また、ステージでは大学のチアガールや
マジックショーなどといった出し物が、参加者を飽きさせませんでした。やはり
ゼミの卒業生が参加してくれていたので、何より楽しい会になりました。ゼミの
20周年パーティでお世話になった同窓会長にゼミ卒業生らとご挨拶もできました。
お開き後には、名駅のスターバックスに寄り身近な卒業生らとしばし楽しい時間
を過ごさせてもらいました。

卒業生による素晴らしいパーティでした。これまで準備をしてくださった皆さま
には心より感謝申し上げます。


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■最近のゼミから > 2年連続最優秀賞の段
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☆関連サイト:https://www.ngu.jp/news/event20181205e/

12月5日(水)の卒業研究発表会(公開審査会)に2名が進出しました。ゼミ長
の岩井さんと副ゼミ長の山本くんです。近年は、いずれの発表もレベルが高く、
他のゼミ生で圧倒的な発表をされるとまったく歯が立たない経験もしています。
ですので「人事を尽くして天命を待つ」、沖縄言葉の「なんくるないさぁ」と
いった態度が必要となります。

今回はゼミ長の研究が最優秀賞に選ばれ、2年連続で児島ゼミが受賞しました。
岩井さんはゼミ長としての仕事を全うしました。彼女にとって使命(Mission)
だったのかもしれません。秋学期が始まり、毎日サブゼミを開催してきたこと
は、Facebookでゼミの皆が知るところです。学内審査会が通過した後、さらに
レベルアップすべく、現地調査とインタビューを敢行するひたむきな姿勢には
驚くばかりです。その取り組みが審査員に高く評価されたのでしょう。最高の
成果は、発表会場にいた聴衆が一致する意見であったと思います。

翌6日の本ゼミ後に3・4年合同の飲み会が開催されました。期せずして祝勝会と
なりました。4年生の発表に対する慰労会とともに、3年生には次年度の大きな
目標になったと思います。さて、毎年この時期に飲み会を開く理由は、3年生は
4年生からいろいろな経験や必要なノウハウを積極的に聞いて欲しいからです。
例えば、研究報告書の進め方、特に4年生の卒論作成を効率的にするにはどうす
ればよいか。また、就活準備として今の時期に何をすべきかを聞き出してもらい
たいからです。3年生が主体的に先輩に問うことが社会人の準備となるだけに、
成長してもらいたいと願っています。

また、4年生は卒論完成に向けて、3年生の力も借りなければなりません。進捗が
遅れている4年生は、3年生をサブゼミに誘って、自分の発表や日本語への指摘が
求められます。発表練習の機会の確保とそれを見て来年のイメージを持つという
学年を超えたWin-Winの関係構築を目指しています。そのためにも、飲み会などを
通じてさらに親睦を深めてもらいたいと思います。

さて、今年の4年生は全体的に進捗状況は快調です。すでに、赤ペンダメ出しは
40枚を超えています。例年通り、かなり遅れているゼミ生もいますが、快調な
先頭集団が比較的大きいので、全体としては順調のように思われます。ただし、
インフルエンザなど思いもよらない躓きもあるかもしれませんので、最後まで
気を抜けません。

卒論を進めるには、やはり毎日のサブゼミの開催と参加者数が重要です。毎年
の学生から分かるのは、大学に来なければ進まないことです。少しばかり能力
が高い学生であっても、きちんと一人で完成できる程の実力は持っていません。
相互でプレゼンや日本語のダメ出しをし、PCスキルなどを相互に教え合ったり
することで、本当の実力が養成されます。ここでも「主体的な学び」の重要性
が感じられます。スケジュールを立てて、毎日コツコツ進めてきた結果、最後
のゼミを待たずして、卒論を修了できるゼミ生が現れそうです。当初に示した
アドバイス通り3カ月間継続できた成果なので、達成した諸君の「やり抜く力」
は称賛に値します。これを身に付ければ、社会人としても周りから信頼され、
成功する確率は高くなるでしょう。

12月26日(水)に補講を実施します。すでに冬休みに入っていますが、事務は
開いているのでこれを逃す手はありません。図書館や学情センターも利用でき
ますから、勉強には最高の環境です。2限・4限が4年生、3限を3年生のゼミ時間
としていますが、それぞれ研究報告書と卒論の作成ですので、全体指導の時間
とともに一日の学習としています。学年を混ぜた相互の日本語ダメ出しとそれ
による作文能力の向上を狙いとします。


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■編□集□後□記□
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年末の29日に卒業生による忘年会が開催されます。最近「平成最後の」という
枕詞をよく見かけますが、これも次の時代につながると思うと感慨深いものが
あります。「平成」の30年間でゼミでどれだけの飲み会があったのでしょう?
ゼミ第1期生の新歓コンパとして瀬戸の居酒屋でスタートして以来、ゼミ合宿や
旅行でも夜の懇親会で飲んで語らいました。最近は、合宿や旅行のイベントの
代わりにゼミだけで年4回の飲み会があります。このような公式の飲み会だけで
なく、卒業生や現役生らとも飲んでいます。次の元号では、どれだけ飲む機会
があるのでしょうか?


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2018年11月10日土曜日

第144号(2018.11.10)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第144号
□───────────────────2018.11.10─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.144
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


収穫の秋です。春から育ててきた大切な作物を収穫できたことへ感謝する祭も
国や宗教を超えて行われます。アメリカのThanksgiving Dayも今月の第4木曜日
です。大学でも4年間の学修成果として、立派な卒業研究やしっかりとした卒業
論文を一人ひとりが取り組む時期であると思います。


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■NGU短信 > 「主体的な学び月間」の段
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今年度から新たに「主体的な学び月間」を設定しました。これは学生の自主的
な学びを大学として促進する取り組みです。秋学期は学生による発表会などの
学生が関わるイベントが多いため、全学へ取り組んでいることを周知していく
ことで、学生に興味や関心を与える機会としたいという趣旨で設置されました。
現在、各学部や部署で実施している情報を収集している段階です。

本学における教育の弱点としては、教員が一方的に教えてしまうことで学生が
主体的に学ぶ機会が少ないという点です。昔ながらのゼミは輪読という授業の
延長のような形態が主流で、ゼミ生数が多かったためにそのような指導法しか
できなかった事情もあります。また、ゼミでの飲み会や発表会・合宿・旅行と
いう点でも活発なゼミは少なかった印象です。ゼミのイベントは、必要以上に
手間がかかるので敬遠する先生も多かったのでしょう。こうした風潮が続いた
ために主体的な学びも進まなかったことは否めません。

教室で聞いているだけは学生の力はつきません。アクティブラーニングの効果
は、学生が互いに議論し教え合うことで、本当の力が身につくという点で注目
されています。とはいえ、この手法に対する理解が進んでいないのも現状です。
いまだに、大教室で外部講師を招聘して、普段では聞けない話を聞かせること
がよいことと思っている教員も少なくありません。聴衆を増やしたり、関心の
ある外部の人を集める目的で、公開授業とするのはいかがかと思います。本当
に学生のためになっているかは甚だ疑問です。

しかし、最近は積極的な活動のゼミが増えてきています。個々で頑張っている
学生もいるので、学修活動を学内へ見えるようにしたいと考えています。ゼミ
での発表会や研究サークルの活動などを応援し、またアクティブラーニングを
推進するために新た着手しました。例えば、主体的な学びとして経済学部では
卒業研究発表会があります。まちづくり提言コンペや名証株式投資コンテスト
も相当します。児島ゼミでは、サブゼミやゼミ内での発表会もあります。学情
センター4階のガラス張りのセミナールームは、学生たちの勉強に取り組む姿が
外からでもわかります。夜遅くまで自分たちで学習する習慣が常態化すれば、
他の学生らの姿勢も変わっていくかもしれません。ひいては本学に対する高い
評価につながる契機になることを期待しています。


────────────────≪  books ≫─
■本の紹介 > 『走ることについて語るときに僕の語ること』
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☆関連サイト:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163695808

村上春樹,文藝春秋・文春文庫,2007年10月

最近、走ることが趣味の一つになり、この本と出合いました。村上春樹氏の
作品では『ノルウェイの森』や『1Q84』といった有名どころは読んでいます。
ハルキストではないので、彼について詳しいわけでありません。有名人です
から彼がノーベル文学賞の最有力候補であること、英語が堪能であることは
知っていました。しかし、ランナーであることは知りませんでした。

この本では、自分の経歴について語っているので、まさに自叙伝です。なぜ
走り始めたか、ランニングがどれだけ辛いのか、それでもなぜ続けるのか、
走っている気持ちが作家の独特な表現で描かれているので、マラソンレース
に出た経験がある人には、大変興味深く読めると思います。また、練習量や
達成タイムを知っていれば、彼の練習量が半端ではないこともわかります。
サロマ湖100㎞やトライアスロンにも挑戦した身体レベルを考えると生半可な
態度ではなく、真摯にマラソンに向き合ってきたことが分かります。

超一流の作家で多忙を極めているであろう人がいかに毎日の練習時間を確保
しているのか、そのタイムマネジメントや練習方法などにも興味が湧きます。
同じような人に山中伸弥さんもいます。京都大学教授でiPS細胞では世界の
第一人者で、誰もが知っているノーベル医学・生理学賞を受賞した先生です。
京都マラソンでの完走タイムは、普通のオジサンが適当に走って達成できる
レベルではありません。少なくとも毎日1時間のトレーニングは必要となる
はずです。どこからそのような時間を捻出しているか大変興味がわきます。
彼は莫大な費用が必要なiPS細胞研究の支援のために、自身が走ることでPR
に努めています。

二人の有名人から得られる教訓は、マネジメント能力です。人間として必ず
平等に与えらているのは1日24時間です。どのように使うかは本人次第です。
辛いトレーニングをルーティン化したり、強い意志で臨んでいるのかもしれ
ません。大きな仕事を成し遂げている人達なので、彼らの姿勢に見習うべき
点は多いと思われます。

マラソンを趣味とする高校時代の陸上部の友人にこの作品を紹介しました。
ストイックさに感動したと言って、大変感謝されました。友人の感動は共有
できます。彼が「走ることができるのは、本当にありがたいこと」と呟いた
のも、病気に悩まされている患者と常に接しているか医師だからでしょう。
元気であること、さらに走ることができるという健常者にとっては当たり前
のことに喜びを見い出しているのです。年齢を重ねると身体の衰えをいかに
受け入れるかという問題に直面します。病気になってから健康のありがたみ
に気づく人も多いでしょう。

小生は社会経済を研究対象とする者として、100年ライフへと社会が変わる
時に、家族や他人へ迷惑をかけることなく、いかに健康で過ごすかに関心が
あります。マクロ的には増加し続ける国の医療費を削減するため、高齢者が
元気で社会参加をするためには、健康寿命を延ばすことが何より重要と考え
ます。人類史上初めて超高齢社会を迎える日本にあって、環境問題と同じく
ひとり一人が自ら考えて取り組まなければならない問題だと思っています。


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■最近のゼミから > 卒業研究発表会の段
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次年度のゼミ募集が始まり、今年も経済学部と商学部でゼミのポスターが
2階の展示されました。児島ゼミのデザインはほぼ毎年同じですが、内容は
少しずつ変えています。今年は、卒業生が働いている企業のリスト(一部
のみ)を付け加えました。その効果があったかどうかはわかりませんが、
ありがたいことに、2年生・3年生のどちらとも1次・2次併せて定員以上の
応募がありました。次年度も志望者のやる気に応える指導をします。

さて、いよいよ卒業研究発表会が始まります。学内審査会は3年ゼミのある
4時限目からスタートになります。児島ゼミからの出場予定者は6名となり、
発表日と教室は以下の通りです。なお、ここで発表できない人も11月23日
までにはビデオ撮影を終えるよう、皆で協力して進めてください。

 11月12日(月) 岩井(曙201)
 11月13日(火) 鈴木大(曙201)
 11月15日(木) 稲葉(曙202)・鈴木啓(曙201)
 11月17日(金) 山本(曙301)・花村(曙302)

今年度の卒論指導で特筆すべきは、かなり順調に進めているゼミ生がいる
ことです。前回のコジマガで紹介した作成ペースより速く進んでいます。
10月中に中身のあるストーリーや結論もほぼ完成したので、Wordに入って
よいという指示を出しました。この調子が続けば、年内終了できるゼミ生
が数名現れるのではないかと期待しています。

何より嬉しいのは、最初に提示したペース(決して無理なスケジュールを
示した訳ではありませんが)で走り続ければ、必ずできることを実証して
くれたことです。多くの4年生がのんびり構えているだけに、やり抜く力
(Grit)の重要性を改めて認識しました。

さて、2年ゼミと3年ゼミでは、名証株式投資コンテストが中心です。最近、
世界的に株式市場は低調なので、大幅なキャピタルロスが生じ面白くない
と感じる学生が多いように思われます。とはいえ、常に政治経済ニュース
をチェックする習慣がつき始めているようで学修成果が顕著に見られます。
これまでのやらされ感から主体的に活動するように変化すれば大成功かと
思います。今回の卒論でAIの株価予測を実際のデータから検証するという
興味深い研究テーマを進めている4年生がいます。ゼミの2・3年生に対して
株式の仕組みや名証株式投資コンテストについて解説をしてもらいました。
教員が説明するよりも学生らの食いつきがあるように感じます。

6年ほど前から名証株式投資コンテストをゼミで取り入れました。ようやく
アクティブラーニングとして効果的な運用方法ができるようになりました。
単なるマネーゲームでなく、金融リテラシーだけでなく企業の業績や社会
に向き合う姿勢などを考えさせることができるようになりました。経済学
とキャリア教育を結び付けた内容にもなっているように思います。


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■編□集□後□記□
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名古屋証券取引所の方がゼミに来られました。名証株式投資コンテストの
ご担当なので、ゼミ生に証券や企業について簡単なお話をもらいました。





■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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コジマガ第144号を2018年11月10日に発行しました。
kojimag@ Vol.144の主な記事は・・・

■NGU短信 > 「主体的な学び月間」の段
■本の紹介 > 『走ることについて語るときに僕の語ること』
■最近のゼミから > 卒業研究発表会の段


などです。

2018年10月28日日曜日

第143号(2018.10.28)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第143号
□───────────────────2018.10.28─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.143
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


同窓会創立50周年ということで、今年は大学祭に合わせたホームカミングは
ありません。代わりに、11月25日(日)に名古屋マリオットアソシアホテル
で、大きなパーティが開催されます。すでに申し込みは終了しているようです
が、児島も参加予定ですので、出席予定のゼミ卒業生とお会いしたいと思い
ます。また、同窓会会報へ児島ゼミの記事を寄稿しましたので、手元に届い
たらご笑覧いただければ幸いです。

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■NGU短信 > 次年度から時間割変更の段
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☆関連サイト:http://www.sis.nagoya-u.ac.jp/curriculum/class.html

名古屋キャンパスでは、1時間目の開始時間が午前9時10分になっています。
来年度から10分早まって中途半端なスタート時間は解消されます。そして、
全体の時間割が次のように変更され、すでに在学生に通知されています。

【2019年度からの授業時間】
 1時限 09:00~10:30
 2時限 10:45~12:15 昼休み 45分間
 3時限 13:00~14:30
 4時限 14:45~16:15
 5時限 16:30~18:00
 6時限 18:10~19:40

他大学を見ると、名古屋大学は8時45分が始業時間であり、本学の新たな
時間割よりも15分早い開始です(リンク先を参照)。また、愛知学院大学
の名城キャンパスは同時刻の始業時間で、6時限制も同じです。土曜日の
レギュラー授業はありませんが、これで本学も都市型大学のような運営が
できそうです。

今回の授業時間帯の変更には、さまざまな背景があります。大きな理由と
して、リハビリテーション学部の名古屋移転と6時限目の必要性の高まり
が挙げられます。名古屋キャンパスでは、曜日時限によっては教室稼働率
がほぼ100%という異常事態が続いています。なぜ異常かといえば、教室
の設備機器に不具合が起こった場合、代わりとなる教室がないので対応が
できないからです。授業の担当教員や受講生に多大な迷惑をかけてしまう
可能性があります。喩えるなら、満室のホテルで客室の空調が故障した時、
宿泊客に我慢させるという選択肢はありえません。

今秋から新たに大宝学舎が稼働しましたが、ここには十分といえるだけの
教室数は確保されていません。来年度は日比野学舎へリハビリ学部が移転
し、さらに教室のニーズは高まるので、抜本的な対策が必要です。そこで、
ひとつの解決方法は授業時間帯の変更なのです。

授業時間帯に新たに6時限が設置されるわけですが、従来フル活用されて
いなかった5時限目を埋めることで、ある程度の改善は見込めます。また、
開講クラスを1~5時限目にうまく散らすことができれば、授業が特定の
曜日時限に集中することが回避でき、現状は大きく改善します。

学生の帰りが遅くなることを心配する意見があります。夕方からのバイト
や習い事で夜遅くなることと基本的には変わらないという見解もあります。
たとえ必修の授業が入ったとしても、毎日の終了時間が6時限目ではなく、
週1回程度です。また、春学期は日が長く、午後7時過ぎまで外は明るいと
いうこともあるでしょう。さらに、遠方通学により1限目の出席が厳しい
学生やどうしても朝が苦手という学生にとっては新たな選択肢を得たこと
になると思います。

人間は変化を嫌います。慣れてしまうまでの適応期間が大変ですが、自分
のルーティンにできれば、不平や不満も少なくなることが予想されます。
ただし、瀬戸キャンパスはこれまでと変更はありません。瀬戸で卒業した
皆さんには、馴染みがある懐かしい時間帯でこれからも運用されます。


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■最近のゼミから > 主体的学修の秋学期スタートの段
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☆関連サイト:https://www.nagoya-stock-exchange.com/

秋学期も6週目が経過しましたが、それまでに何人かの卒業生がゼミに来て
くれました。今学期のゼミは以下の時限と教室で行っています。卒業生の
皆さんによる直接の参観やFacebookなどからの激励を歓迎します。

 2年 専門基礎演習(2年):14名  金曜2限 曙館507教室
 3年 専門演習(3年):18名 木曜4限 曙館405教室
 4年 専門演習(4年):18名 木曜5限 曙館405教室

秋からゼミ教室が変更になりました。アクティブラーニングとして307教室
に設置されていたAVステーションや電子黒板・可動式の机や椅子はGlobal 
Linksへ移設されました。405教室は日比野学舎にあったデスクトップPCを
移設した教室です。座席配置を変えるアクティブラーニングには不向きです
が、代わりにプリンタがあり印刷は便利です。卒論など日本語のチェックと
いう紙での作業はやりやすくなりました。

秋学期は4年生の卒論指導が大仕事です。今年の4年生には3か月の通学定期
を購入して臨むよう指導しています。サブゼミを中心に進めれば年内修了も
可能ということを説明し、3か月のスケジュールを示しました。まず最初の
1か月でストーリーを作り上げる(卒業研究発表会申込締切日まで)。次に、
しっかりした結論と提言を作る(卒業研究発表会学内発表まで)。最後に、
完成した全体の内容をWordで表現する(年内)という目標を掲げました。

しかし、これまでのサブゼミの参加状況からするとスタートダッシュに失敗
した感じです。そこで、昨年度のサブゼミ参加状況実績表から「このままだ
と前轍を踏むことになる」と檄を飛ばしました。前年の参加データを元に、
取り掛かりの遅い人は必ず完成が遅くなるという現実を示しました。

卒論作成はマラソン競技と同じで、誰も自分の代わりに走ってくれません。
一人で走るとコースが分からなくなり、脇道に逸れるなど無駄な走りをして
しまいがちです。そうならないためには常にコーチのアドバイスが必要です。
また、孤独なランナーの中には途中で心が折れたり、最悪はリタイアして
しまう者もでてきます。しかし、皆で走れば互いの激励で少しでも前へ進む
意欲が出てきます。たとえ苦しい道のりでも、必ず走り切ることが可能です。

3年生には、先輩たちが頑張っている姿を見て、自分たちの来年に活かして
もらいたいと願っています。SPIにも自主的に取り組み就職活動の準備をする
よう指導しています。例年通り、夏休みの宿題として自学自習を課しましたが
自分のことなのにやらされ感が漂うゼミ生もおり、心配の種は尽きません。

2・3年ゼミは名証株式投資コンテストを通じて、企業研究と金融リテラシー
の修得がメインになります。今回で名証株式投資コンテストは第9回目を迎え、
10月22日より開催されました。今年から一般の参加はなくなり、学生だけの
コンテストになりました。約2ヶ月にわたって、大学対抗の熱い戦いが全国で
繰り広げられることを期待します。

児島ゼミから参加しているチームは以下の通りです。チーム戦の成績表から
後輩たちの成果をご確認いただければと思います。なお、4年生は卒論作成に
集中してもらいたいので、有志のみの参加としています。

 2年:Sou、チームケイスケホンダ、Shimatani、さとGEN
 3年:HACHIROKU、名証好きな人と繋がりたい、
    りさちゃんとゆかいな仲間たち、9/20(くがつはつか)

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■編□集□後□記□
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スポーツの秋です。2年前から将来の筋肉貯金として日常的に運動するように
なりました。これまでのゴルフに加え、ランニングとヨガから体幹を鍛えて、
身体のレベルアップに取り組んでいます。これまでのマラソンは10㎞程でした
が、今シーズンはハーフマラソンを中心にエントリーし、月1程度のレースを
目標に据えながら自分の気持ちが萎えないようマネジメントしています。

また、自分自身の活動をデジタル化・可視化することに興味を持っています。
スポーツの練習から結果までを記録するだけでなく、日々の行動もリスト型
活動計で確認しています。スマホと連携できるので、睡眠の質からWorkoutを
すぐにチェックできます。活動実績の数値は今後の改善の指標となるために
継続しようというモチベーションに繋がります。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2018年9月26日水曜日

第142号(2018.09.26)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第142号
□───────────────────2018.09.26─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.142
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


前号を発行してから4ヵ月以上の期間が空いてしまいました。2019年度は大学に
新しい箱モノができ、それに伴う大きな変更も起きているので、適時にお知らせ
する必要がありました。好機を逸してしまったのは大きな反省点です。まずは、
10月のホームカミングの機会などを利用して、名古屋キャンパスへ足をお運び
いただき、変貌する大学を見ていただければと思います。


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■NGU短信 > Global Links オープンの段
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☆関連サイト:https://www.ngu.jp/globallinks/
☆関連サイト:https://www.ngu.jp/outline/facilities/taiho/

地下鉄でのラッピングやメディアでの広報などで、すでにご存知の方も多いと
思いますが、旧国有地の跡地に新しい学舎をオープンさせました。正式名称は
名古屋キャンパスたいほうです。従来の学舎という呼称から名古屋キャンパス
しろとり、名古屋キャンパスひびのという呼び名に変更となりました。新たな
用地に建てたので、さぞ大きな建物だろうと思われますが、3階建てでさほど
目立ちません。日比野駅から南に向かって進むとコジマの看板は遠くからでも
分かりますが、大学は近くを通ってようやく気づくといった感じです。

1期工事の終了として、Global Linksが開業しました。通りに面して南北の2棟
から構成されています。本学の建物には聖書由来の名前が付けられており、北
は言館(ことばかん)、南は恵館(めぐみかん)と命名されました。言館には
国際センターとiラウンジが、恵館には社会連携センターが入所しています。
(詳細な内容はリンク先でご確認ください。)

竣工式の翌週には、恵館の1階にあるメアリーホール(200名収容)で教職員の
研修会などが開催されました。この名称は、学院創設者であるクライン博士の
細君の名前から来ています。また、これまで日比野学舎にあったマイルポスト
もこのホールの隣に移動しています。

9月15日には、Global Linksでオープンキャンパスが行われ、本学の新しい顔
として内外にお披露目する機会となりました。いよいよ秋学期の授業が始まり、
Global Linksでも授業が行われています。ここはアクティブラーニングを推進
する施設となっているので、これまでの教室や施設のイメージとはかけ離れた
仕様になっています。見学していただくと、かなりビックリすると思います。
とはいえ、今ではいずれの大学も学生の主体的な学びを支援するため、奇抜な
施設を擁しています。

これまでの名古屋キャンパスの学生移動は日比野=白鳥(徒歩10分)でしたが、
大宝=白鳥(徒歩3分)とかなり短縮しました。(来春、リハビリ学部が移転し
日比野がリニューアルすると、移動のバリエーションが増えますが。)すでに
第2期の工事が始まっており、大宝の駐輪場が使えないので、駐輪マナーでの
近所迷惑が心配です。また、授業の最初は何かと使いづらい面が際立ちますが、
徐々に改善されてゆくと思われます。

百聞は一見に如かず、一度、大学にお越しください。

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■最近のゼミから > 春学期のゼミまとめの段
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☆関連サイト:https://www.ngu.jp/outline/campus/

この春学期も例年通りにゼミを進めてきました。3年ゼミは春のチーム研究発表
をしっかりまとめ、記録に残すという方法を取っています。何事もやりっぱなし
では力はつきません。合わせて、学修やマネジメントに関するいろいろな指導を
しています。今回は以下の2点を扱いましたので、簡単に紹介します。

はじめに、ロジカルシンキングとクリティカルシンキングです。これらは大学生
に必要な能力で、前者は「論理的思考力」、後者は「批判的思考力」として広く
知られています。仕事や会社の研修などでも扱うので、これらを聞いた卒業生も
いることでしょう。

これらを児島ゼミ風に分かりやすく喩えると、「ロジカルシンキングはプレゼン
でのストーリ作成能力」といえるでしょう。AだからB、BならばCといった筋道を
しっかり立てて話ができることはもとより、説得力を持つ根拠の提示が必要です。
すなわち、統計データや専門家の見解・新聞報道などを使って自説を補強できる
力が求められます。次に「クリティカルシンキングはダメ出し」は、簡単なダメ
出しだけにとどまりません。発表者のストーリ展開へ対する指摘、使用する根拠
資料に対する適切さや危うさを具体的に指摘する力です。2つの能力は、発表者や
オーディエンスが主体的に動くことで徐々に養成される力です。

二番目に扱ったのは目標達成としてのSMARTSです。これは以下の英単語の頭文字
から構成されています。

 Specific(具体的に)
 Measurable(測定可能な)
 Achievable(達成可能な)
 Related(目標に関連した)
 Time-bound(時間制約がある)

目標を達成するためにはこれらの要素が必要になります。チーム研究で現実的な
提言をする場合にも重要な視点です。ファンタジーの世界に生きているわけでは
ありませんから、実際に達成可能かどうかの検討が必要です。これも仕事の場で
取り上げられる内容ですから、ゼミ生にはこのような視点を習慣づけてもらいた
いと願っています。

春学期の3年生ゼミのまとめは、恒例のゼミ発表会を7月19日(木)に開催しました。
いつもの教室(曙館307)で4チームがそれぞれ30分ほどでプレゼンを行いました。
今春のテーマは、情報技術(IoTやAI)を利用したアイディアで、特定のエリアの
活性化策を産業と絡めて提言するという内容でした。いずれのチームもしっかり
取り組み、大きな進歩が見られました。プレゼンには自信をつけたかと思います。
その夜、慰労会を兼ねたゼミの飲み会が「はなの舞」金山南口店で行われました。
毎回、飲み会の席で3年生全員と話をしますが、多くのゼミ生が達成感や充実感を
口にします。それが成長の証であり、継続することの重要性を話して激励します。
翌週の定期試験はインタービュー形式として、ルーブリック評価で再確認します。
春の学修成果を土台として、今後の飛躍を期待しています。

さて、夏休み中には丸の内サテライトの大学院でサブゼミを実施しました。4年生
の有志による企画でしたが、8月9日にキリックスビル7階に移設された新しい本学
施設に初めて訪問しました。ここは、以前の栄サテライト(中日ビル)に比べて
スッキリした教室レイアウトになっています。また、ゆったりとした教室空間で、
名古屋キャンパスよりも空調が整っており、10名ほどで研究するには快適な環境
です。参加者の意見も大変好評で、またここでサブゼミをという声が上がる程で
した。サブゼミ後、丸の内の山ちゃんでプチ慰労会を開き、暑気払いをしました。


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■編□集□後□記□
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思い返すと、春学期にはロシアでサッカーW杯が開催されました、日本代表の活躍
で日本中が大いに盛り上がりました。また、異常気象では西日本豪雨や逆走台風
に加えて、信じられないほどの酷暑が続き、夏の定期試験にも少なからず影響を
受けたほどです。ようやく朝晩に涼しさが感じられ、収穫の秋がやってこようと
しています。ゼミ生は卒論などの学修成果を得られるように、日々、努力が必要
な時期です。大きな収穫が得られるよう期待しています。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2018年5月7日月曜日

第141号(2018.05.07)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@    第141号
□───────────────────2018.05.07─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.141
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


気づけば、ゴールデンウイークが終わっていました。来年は改元が実施されて、
新たな元号となっているはずですが、今は全く想像ができません。元号の先頭の
イニシャルはM,T,S,Hではないそうですが、実際はどうなるのでしょう。今から
楽しみです。

元号といえば、新入社員は平成生まればかりです。今春、教務課へ配属になった
職員と話をしたところ、彼の父親と小生が同い年という事実に唖然・・・。昭和
世代も働き盛りですが、10年もすると次第に舞台の片隅へと追いやられることに
なるのでしょうか。また、来年度はいよいよ2001年生まれが大学生となるので、
20世紀(前世紀)生まれという括りができることでしょう。


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■NGU短信 > YoutubeのNGUチャンネルの段
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☆関連サイト:https://www.youtube.com/watch?v=1Dv-I8Jlde0
☆関連サイト:https://www.youtube.com/user/NagoyaGakuinUniv

前号ではプレイスメントの話題を取り上げましたが、そこで出てきたビデオに
ついて紹介します。昨年度、主に履修ガイダンスで利用するために「履修要項」
で全学に関係する部分をビデオクリップにしました。これらをNGUチャンネルに
置き、Youtubeからでも視聴できるようにしました。昨年だけでも6000回以上の
再生があり、まずまずの成果になりました。特に、履修ガイダンス期間では一日
500アクセスほどあり、新入生へリーチできるメディアとなりました。

今年もプレイスメントテスト時にチラシを配付し、入学予定者に案内しました。
来るべき大学生活に興味がある時に、学修のルールを示し、早めの理解を促する
ための素材としています。入学後は各部署から理解しきれないほど多くの説明を
受けるので、学生としては困惑ばかりです。さらに大学側は、説明の漏れがない
ようにするため内容が膨らんでしまいます。一度に説明されても理解できません
ので、繰り返しが必要な内容はオンディマンドでの説明が最も効率的です。

授業において、今年度は「経済データ分析」でも解説ビデオ(学内限定)をCCS
の授業ページに提示し、履修生の理解の助けとなるようにしています。いずれは
「反転授業」にも挑戦したいと考えています。

また、NGUチャンネルには、経済学部紹介動画もありますので、お時間があれば
ご視聴ください。現在、経済学部の特色ある教育として一押しのプログラムは
「企業連携プログラム紹介ムービー(名古屋学院大学経済学部)」としてNGU
チャンネルで説明しています。どうぞご覧ください。


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■最近のゼミから > 2018年度ゼミスタートの段
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☆関連サイト:https://www.ngu.jp/news/20170502/

毎年恒例の新歓コンパが5月10日(木)に予定されています。ゼミの新歓コンパで
ルーブリックがあるとするならば、先輩全員と話をする・チーム以外の同級生と
話をする・先生に挨拶する・ビールの正しい注ぎ方ができる、といったCanDo項目
が上がるかもしれません。

昨年から学年間の交流を促進するため、3・4年全員の名札が用意されています。
同学年だけで18名おり、先輩も合わせると40名弱になるコンパです。名前と顔が
一致しないので、自分たちの周りだけで話をしておしまいになりがちです。就活
に向けて「人間力」を養成するためには、他人と関わる力が求められます。声を
かける心理的な障壁を少しでも除くためには、良いアイディアだと思います。

卒業生でお時間がある方のご参加をお待ちしています。以下の案内はFacebookに
掲載されていますので、併せてご確認ください。

 場所 萬珍館
 集合 金山南口 18:30
 開始 19:00
 料金 3,680円

また、今年度の全学年のゼミは以下のようです。ゼミ卒業生の皆さんによる直接
の参観やFacebookなどからの激励を歓迎します。

 1年 基礎セミナー(1年):18名  金曜1限 曙館507教室
 2年 専門基礎演習(2年):14名  金曜2限 曙館507教室
 3年 専門演習(3年):18名 木曜4限 曙館307教室
 4年 専門演習(4年):18名 木曜5限 曙館307教室

今年は、3・4年の本ゼミがアクティブラーニングの教室で行われています。
ここにはAVステーションに加えて、電子黒板がありますし、机や椅子も自由に
動かさせるので、チーム活動に適した学習環境です。また、ホワイトボードが
多数用意されており、協働作業の効率が上がると思われます。

本ゼミでは3年ゼミの終わり15分ほどを使って、各チームに4年生が加わって
アドバイスを与える時間としています。アドバイスから3年生はチーム研究の
進め方が改善できると同時に、4年生の顔を覚えます。4年生は昨年の経験を
思い出して、
秋からの卒論研究の進め方を再確認することにつながります。相互にメリット
のある時間を共有することから、ゼミ活動の活性化を期待しています。

さて、今年の3年生の研究テーマは、「特定エリアの活性化策を産業と絡めて
提言する。特に情報技術(IoTやAI)を利用したアイディアで」として、以下の
エリアごとでチーム分けをしました。

 A) 名古屋港・堀川エリア
 B) 名古屋城・名城公園エリア
 C) 名駅・円頓寺商店街エリア
 D) 瑞穂運動場エリア

どのような切り口で進めるかはチームごとのセンスですが、活性をイベントで
考えることも可能です。例えば、Aはレゴランドが注目されがちですが、昨今の
豪華客船のクルージングやインバウンド客向けの整備も考えられます。Bでは、
名古屋城の天守閣の木造再建だけでなく、愛知県体育館でのBリーグ・大相撲と
いったイベントにも注目できるはずです。Cでは、パロマ瑞穂スタジアムを活用
した国際イベント(誘致・実施)としてスペシャルオリンピックス2018やアジア
大会2026などがあります。Dでは2027年リニア中央新幹線開通により、駅が拡大
し街がどう変わるかも興味深いトピックスです。

4テーマに共通する事項には、集客政策でのMICEがあります。また、実際に自分
たちで訪問可能な地区ばかりだけに、現地で感じる課題や問題点を捉えるのが
よいでしょう。さらに統計データや新聞記事などを調査して、自分たちの提言
を具体化してもらいたいものです。

金曜日の2年ゼミは、1回目の「自己紹介ゲーム」に続き、タイピング能力向上
や経済学コア6に挑戦中です。Excelに自分のデータを記録して、統計処理から
自分の努力と成果を可視化する課題に取り組ませています。毎年、学生のゼミ
に対する態度はゼミ応募状況によって大幅に変動しますが、今年度のゼミ生の
状況を見る限り、昨年よりも期待できそうです。とはいえ、始まったばかりで
センシティブな時期なので、焦らず毎回の成果を確実に蓄積する指導とします。

同曜日の1年ゼミは、初回の街歩きの後に基礎セミナー活動会へ向けたチーム
研究を行いました。経済学部のすべての1年ゼミが街歩きから課題を発見して、
学部生に報告するイベントです。今年は、4月25日(水)の3限に発表会が開催
されました。今年度は、多くのゼミの中から優秀賞(準優勝)に選ばれました。
大いに期待できる基礎セミナーです。提示のリンク先は昨年度の基礎セミナー
活動報告会の内容になっていますが、ご参照ください。今後の基礎セミナーは
「まちづくり提言コンペ」へ向けての準備が中心になります。


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■編□集□後□記□
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Facebookの児島ゼミグループ(非公開)の登録者も192名となり、次年度には
200名を突破する見込みです。未登録の方が同級生にいましたら、グループへ
ご招待ください。ちなみに、コジマガはFacebookからだけで案内しています。
Viewは1号につき約150程度です。現在は累計8300ほどですが、このペースで
いけば、来年あたりに1万の大台を達成する見込みです。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2018年3月29日木曜日

第140号(2018.03.29)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@    第140号
□───────────────────2018.03.29─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.140
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


いずれの職場にも、年度末で異動や退職という人がおられます。経済学部では
40年余り教鞭を執られた先生がお二人、定年を迎えました。ゼミ卒業生ならば
名城先生と藤井先生の授業を受けたのではないでしょうか。職員も異動があり、
去る人、来る人で新年度から再スタートとなります。昔から組織は、新陳代謝
を繰り返しながら発展していきます。


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■NGU短信 > プレイスメントテストの段
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☆関連サイト:https://www.youtube.com/user/NagoyaGakuinUniv/playlists

3月24日(金)に今春の入学予定者に対して、能力別クラス編成のための試験
「プレイスメントテスト」を実施しました。現在は、英語・日本語・情報の3
科目を行っています。この成績を元にして、教務課が1年次での必修クラスの
クラス分けを行います。進学率が上昇し、受験制度や機会が多様化したために
新入生の基礎学力という点でバラツキが広がっています。関連科目を既修した
者と未修者が同じ教室に混在していると、授業を受ける学生だけでなく、担当
する教員も対応に苦慮します。そこで、多くの大学がプレイスメントテストを
行い、能力に応じたクラス編成をしています。本学では10年以上も前から実施
しているので、プレイスメントテストの経験がある方も多いでしょう。

プレイスメントテストは入学以前の学生が対象なので、試験実施は学生支援課
(教育学習センター)が担当しています。小さな部署にもかかわらず、1500名
ほどの入学予定者を名古屋キャンパスに集めるという大きなイベントの運営を
しなければなりません。また、入試とは違ったケアが必要です。例えば、地方
会場入試やセンター利用入試での合格者は、初めて大学へ来ることになるので
不慣れです。さらに、一般入試でこれほど多くの受験生が一カ所に集まること
はありません。そこで、受験生を分散させるために、入試区分で午前と午後に
分けて試験を行っています。

午前は一般入試(センター試験入試を含む)や一般推薦の合格者で、午後の部
では、主にAO入試と指定校入試の合格者で、入学準備学習プログラムを受講者
を対象としています。午後は、入学準備学習プログラムの事後指導をするため
テストの終了後、全員をクラインホールに集めます。そこで、教務部長が入学
準備学習プログラムについて全員に話をします。なぜ入学準備の学習が必要か?
全体の取り組み状況と個人の成績票、これからの大学での学修に必要なことに
ついてデータで説明しました。ほぼ満席状態でしたが、知り合いが少ない状況
なので、静かに話を聞いてくれました。

また、テスト終了後に各受験会場で配布したチラシに基づき、クラブサークル
の紹介と履修要項ビデオクリップ(YoutubeのNGUチャンネル)を紹介しました。
折角、大学に来ているにもかかわらず、試験だけで帰宅するのでなく、新しい
キャンパスライフへの期待が膨らむような情報を提供する機会としました。

受験生の中には、不本意ながら入学する人もいるはずですので、少しでも興味
関心が湧くような話題を提供したいと考えています。プレイスメントテストで
来学することは、0回目の入学ガイダンスであり、最後のオープンキャンパスに
相当します。また、大学が入学生に与える第一印象という点で、このテストは
とても重要です。その割に、学内で重要性を共有できていないのが大きな課題
です。

現在、文部科学省は高大接続を大学・高校に求めています。これは入試だけで
扱える課題ではなく、大学としての取り組みが重要です。本学では、高大接続
のひとつとして、上記のような取り組みを行っています。とはいえ、関係者の
プレイスメントテストや入学準備学習プログラムへの関心が希薄なので、その
意義や新入生の気持ちに寄り添ったイベントへと進化させることが望まれます。


────────────────≪  books ≫─
■本の紹介 > 『データ分析の力』 伊藤公一朗(光文社新書)
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☆関連サイト:https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039868

今回のお薦めは新書でありながら、サントリー学芸賞と日経・経済図書文化賞
をW受賞している本です。読みやすい新書なので、是非、一読をお勧めします。
ゼミ生にも春休み中に読んでほしい一冊です。中室牧子著『「原因と結果」の
経済学―データから真実を見抜く思考法』も併せてお薦めします。

この本のサブタイトルは「因果関係に迫る思考法」です。この本が売れる背景
として、情報社会への遷移がいよいよ次のステージに入ったことにあります。
現代では、経済活動のほとんどがコンピュータによる支援が関わっています。
処理の過程は数値化され、データは蓄積されます。いわゆる、ビックデータを
いかに扱うかという課題に企業は直面しています。たとえ、データはあっても
どのように分析してよいかわからないケースが増えています。この本は、意味
のある分析について分かりやすく書かれています。

特に、相関関係と因果関係の違いを理解するのにも良い本です。データ同士に
関係があっても、原因と結果を明確にさせることが重要です。経済政策が有効
かどうかは、まさに因果関係です。アメリカでは、すでにエビデンスベースド
(Evidence Based )の議論が一般的になっています。この本の第2章にある
オバマ大統領の選挙で使用された事例は、興味深い話題です。

RCT(ランダム化比較試験)については、15年以上前に教えてもらったことが
あります。アメリカでは教育研究として、Aグループはeラーニングでの授業、
Bグループでは用いず授業をし、比較結果を統計的な検証をして、初めて論文
となるということでした。また、実際の教育現場で、実験を兼ねた授業が日本
では許されるのか?という話も聞いたことがあります。また、アメリカへ留学
していた時、エビデンスに基づく議論は当たり前でした。

実は、自分もRCTの被験者になったことがあります。約6年前に、ピロリ菌の
除菌に関する治験に参加したことがあります。大学での健康診断の結果から
胃カメラでの精密検査を受けるよう指導があり、胃腸科で診てもらいました。
幸い異常は見当たりません(軽い慢性胃炎)でしたが、昔から養生している
ピロリ菌を指摘されました。その時、副院長から治験に誘われたので、この
ような機会も勉強かと思って受託しました。

まずは、胃カメラで状態を確認(自分の検査に加えて、2回目)です。次に
製薬会社の治験担当者から薬を渡され、しっかり説明を受けました。そして
投薬指導に従い、2週間きちんと飲んでいました。その後、どのような状態
になったかを胃カメラでチェックされます(3回目)。残念ながらこの治験
の結果は、除菌されないままでした。

1年後に、たまたま院長と話す機会があり、ピロリ除菌の話題になりました。
除菌のスケジュールなどを相談後、あの治験はどうだったのかと聞くことが
できました。「あれは胃に全く負担を与えない栄養剤です。」という答えに
唖然です。たしかに治験はRCTで行われるので、半数の介入グループにしか
実際に投薬されません。自分は投薬されない比較グループにいたのかと知る
ことができました。ただし、もう一方の介入グループだったとしても新薬が
効かなかった可能性もありえました。

今から考えると、真剣に除菌へ取り組んでいたので、我ながら模範的な治験
者だったと思います。単なる栄養剤を決められた時間や作法で飲んでいたと
思うと笑えてきます。


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■最近のゼミから > 経済学部卒業パーティの段
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☆関連サイト:

3月20日(火)に学位授与式が名古屋国際会議場にて挙行されました。あいにく
雨模様でしたが、ゼミの22期生が全員揃って、卒業できました。全員が卒業式
に出席できたのは久しぶりです。途中で音信不通になって留年したり、仕事の
関係で当日に出席できなかったり、自主的に欠席する変わり者などもいたり、
卒業予定者全員が揃うことが珍しくなっています。今回、学位記を同時に全員
へ手渡すことができて何よりです。

今回はいつものゼミ教室ではありませんでしたが、3年生の5名が卒業をお祝い
するために駆けつけてくれました。贈る言葉と一人ひとりへのプレゼントには
心が温まります。(写真や動画がFacebookのゼミページにアップされています
のでご確認ください。)クラブサークルではありますが、本学のゼミとしては
あまり見られない光景です。人と人のつながりを感じます。

さて、経済学部の卒業パーティは午後2時より金山のANAクラウンプラザホテル
で行われました。今回は地上28階の会場で大変眺望もよかったのが印象的です。
パーティの後半には恒例の抽選会がありました。今回は教員が賞品をチョイス
し、先生からのコメント後に抽選する当選者に渡すという趣向になりました。
見ていて面白かったのは、先生が選ぶ賞品のセンスと学生の反応です。

ちなみに児島が選んだのは、腕時計型の活動計です。予算が限られていたので
高機能までとはいきませんが、心拍数や活動量が測定でき、スマホのアプリで
管理できるものです。児島自身、昨年の7月から同じような活動計をいつも身に
つけています。記録されたデータによって自分自身の活動が可視化されます。
リアルタイムの心拍数、一日の歩数計、アクティブな活動時間、心拍数の推移
に加えて、睡眠時間とその質までチェックできます。腕時計の機能もあるので、
入浴シャワータイム以外は着けっぱなしです。

さて、プレゼンターとして抽選箱から当選番号を引くと、ゼミ生が大当たり!
いかさまという疑念が生じそうになるほど、引いた本人がビックリしています。
抽選会でかなり多くのゼミ生が賞品をゲットしました。(さすがに最高の賞品
であるニンテンドースイッチの当選は逃しましたが・・・裏話として先生方の
賞品はパーティ代またはそれ以上なので、当選者は完全に元が取れています。)
やはり頑張ってきたグループに神様は微笑むのかもしれません。


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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://city-marathon.nagoya/

春の名古屋ウィメンズマラソンには裏イベントとして、名古屋シティマラソン
があります。今回、25年ぶりにエントリー(当時は秋の開催だったと思います)
し、クオーターですが無事に完走できました。参加者が多いので、ウィメンズ
のスタート後、ハーフ・クオーターがスタート。とはいえ、出走者が多すぎて
20分ほど経過してようやくスタート地点にたどり着きました。道中はコスプレ
など楽しんで走っている人たちもいるので、瑞穂運動場まで雑踏が続きです。
見慣れた街並みを走っていると、あっという間にゴールできました。

Facebookや出場リストを見ると、ゼミの卒業生も何人か参加しているようです。
もはや30代のようなアツい走りはできませんが、ゼミの皆でマラソンへ参加も
よいかもしれません。最近はゴルフのメンバも増えてきているので、スポーツ
で体力と健康を増進するとともに、コミュケーションを持つのもありかなぁと
思います。若い卒業生において行かれないように、コツコツとトレーニングを
積んでおきます。いつか一緒に走りましょう。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2018年2月23日金曜日

第139号(2018.02.22)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第139号
□───────────────────2018.02.23─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.139
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


昨年末の忘年会は数年ぶりという卒業生も多く、懐かしい会になりました。
また、残念ながら現役ゼミ生の参加はありませんでしたが、参加者の年齢層
が高く大人の飲み会という感じでした。話題は悲喜こもごも、人生いろいろ、
という感じで聴いているこちらも勉強になりました。男ばかりで15名ほどの
世代を超えた飲み会もたまにはよいものです。


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■NGU短信 > 定期試験(追試・再試)の段
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☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2017/11/13520171105.html

今学期の秋学期末試験は、例年になく追試験の申請が多くなりました。原因は
インフルエンザの流行と試験最終日の大雪です。どちらも避けがたい事象です
が罹患した学生や交通マヒに遭遇した学生には「お気の毒」としか言えません。
定期試験の対応は、公務員と同様にルール通りに運用しなくてはならないので、
辛いところです。追試験の手続きは、3日以内に教務課へ申請(インフルエンザ
の場合は大学へ出校できないので、電話で連絡を入れて後日申請する)ことに
なっています。入学試験や就職試験でも同様に不測の事態は起こり得るわけで、
受験生一人ひとりの周到な準備や心構えが重要です。

大学での追試や再試の実施では、申請の可否・試験時間割の作成から教員との
答案用紙や成績票のやり取りを短時間に行わなくてはなりません。また、手間
や経費が発生しますので、学生から手数料を徴収しており、受験生にも負担が
かかります。さらに、時間的な余裕がないにもかかわらず、卒業判定の重要な
作業があり、教務課にとっても非常に神経を使うタイトな業務のひとつです。

昔から追試や再試はありましたが、まず今の大学での試験制度について簡単に
触れておきます。試験は、平常試験と定期試験に二分されます。平常試験は、
15週の授業時間内で行われる試験で、担当教員に任されています。一方の定期
試験は大学全体で期間を定めて(全学が瀬戸キャンパス時代は2週を設定して
いました)特別な編成で実施される試験を指します。定期試験では、受験でき
ない学生に対して、追試の制度で救済しています。病気や公共交通機関の遅延
などという正当な理由がある場合に受験資格が認められます。さらに、卒業を
目前とした4年生以上の学生には、再試という救済措置があります。受験可能な
上限単位数は設定されますが、今年度の履修科目の内、試験で不合格となった
科目について、再びチャンスが与えられます。

現行の再試において教育上の課題があります。与えられた機会に対して真剣に
臨むのは当然ですが、再試だから何とかしてくれるだろうという態度の受験者
がいます。もちろん、卒業のために必要以上の科目を申請し保険をかける場合
もありますが、保険科目であっても万が一のために努力しなければなりません。
最近は、極めて不十分な答案用紙が散見され、科目担当の先生から教務課への
問い合わせも増えています。これまでも、就職が決まっているからという理由
などで、卒業させてしまったケースはあったかもしれません。このような陋習
から大学(特に社会科学系統)での学修成果(大学で身につく能力)が疎かに
されてしまった感はあります。

大学には貴重な税金を補助金として投入しているので、「教育の質の保証」を
文部科学省は求めています。特に、卒業時に学生が身につけておくべき能力を
示すよう指導しています。コジマガ第136号でのディプロマ・ポリシーがそれに
あたります。簡単に言えば、いい加減に卒業させず、しっかり教育することが
要請されています。これを受けて、再試を止めてしまった近隣大学もあります。
本学でも再試についての議論が必要なっています。

名古屋キャンパスがスタートして10年になりますが、全学が瀬戸であった時代
から引きずったままの制度も少なくありません。試験制度もそのひとつです。
最近は、しっかりとした授業実施と試験を含めた厳格な成績評価をする先生が
増えてきました。このような先生方の期待に応えるような制度と運用が望まれ
ます。他大学の優れた制度や運用方法を学びながら、卒業時の品質保証に努め
たいと思います。


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■最近のゼミから > Don't procrastine! の段
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☆関連サイト:https://www.facebook.com/groups/269458769759182/

今年は授業再開の9日(火)から卒業論文の赤ペン指導で四苦八苦しました。
何よりゼミ全体で論文執筆への取り掛かりが遅かったために、赤ペン指導の
要請原稿が年明けに集中してしまいました。さすがに危機的な状況になった
ので、最後の本ゼミ(1/11)では数年ぶりに厳しい叱咤をせざるを得ません
でした。通常、一日の修正作業としての適切な目安は3枚ですが、ピークには
10枚以上を連日こなしていました。大学入試センター試験(13,14日)前後の
2週間は、ペンを持つ右手だけでなく、右腕まで痛んできました。卒業論文を
製本する期限に間に合わないとまずいので、他の自分の仕事を後回しにして
でも赤ペン作業を続けました。

いつもサブゼミには黒いファイルを持参しています。ここにサブゼミの状況
(出席や進捗などのメモ)を記録しています。通称は「デスノート」です。
このノートで今年度を振り返ると、指導期間は冬休みや試験後も含めて19週
にも及んでいます。秋学期の最初に本ゼミさえ来ないゼミ生やほとんどサブ
ゼミに参加しない学生がいたことがメモから分かります。また、全体がどの
時期に怠けていたのかも明白です。このように記録にすると卒論作成の状況
が大変よく示されています。

また明白なのは、入学当初のように毎日大学へ来て、真剣に卒論作成に取り
組めば、誰でも絶対に9週間で終わるということです。これはデスノートの
記録が証明しています。4年生ということで、就活や就職先でのイベントも
あります。また、バイトや遊び方にも慣れているので、なかなか大学に足が
向きません。さらに、適当に過ごしている周りの学生に引っ張られてしまう
ために、難しい状況になってしまっているのでしょう。時間管理をしっかり
すれば、確実に早く終わらせられるという体験をしてもらいたいものです。

さて、2月1日(木)夜にゼミの追い出しコンパがありました。当日は大学の
前期入学試験の期間でしたので、集合場所の金山で待っていると、地方会場
から帰ってくる本学スタッフに会ったりしました。これまでで最も早い開催
の追いコンなので、当日までに卒論のOKがもらえないゼミ生がかなりいまし
た。本当に「追い出せるのか?」という微妙な感覚がぬぐえませんでした。
追いコンは、ほとんどの3年生にとって4年生と話す最後の機会なので、どの
ような一年を過ごせばよいか、しっかり尋ねてもらいたいと願っています。

すでに3年生も合同説明会やインターシップなどで就職活動がスタートして
いるようです。スーツ姿で参加の3年生もいる反面、髪形がリクルートとは
程遠いゼミ生もおり、ここでも格差が出始めているなぁと感じました。まだ
始まったばかりですので、笑いながら就活への誘いをするにとどめています。

就活は、筆記や面接試験が始まると、ようやく現実に目覚める学生がいます。
その段階になって、はじめてESやSPI対策に慌てる学生も少なくありません。
早い時期に4年生の就活状況に触れさせたり、準備について話していますが、
受け止め方は人それぞれです。しっかり準備する学生もいれば、先延ばしに
しようとする者もいます。英語で先延ばしにする人をProcrastinatorといい
ます。決してそうならないよう過ごしてもらいたい、特に4年生の時期には。
準備は面倒なものです。しかし、やらねばならない案件を早く終わらせれば、
安心して実践に臨めます。完遂しておくと気兼ねなく遊ぶことさえできます。
自分を律する習慣さえ身につけば、多くのチャンスを掴むことができるはず
です。


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■編□集□後□記□
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2018年がスタートして、すでに2か月が過ぎました。New year's resolution
としては、結果を出すことを目標としました。まず、新年の春日井マラソン
では、簡単ではありますが当初の目標をクリアしました。そして、今は3月
の名古屋シティマラソンに向けて準備をしています。また、仕事面でも数年
ぶりに8月の研究発表会に挑戦をしようと計画中です。

個人的な話題で恐縮ですが、体を鍛え直して一年以上が経ちました。始めた
頃には辛かったワークアウトもこなせるようになり、自分でも体力の向上を
確認できます。続けるという精神的な辛さは、完全にルーティン化すること
で克服できました。若い頃にこれができていたならば違った人生もあったか
と思うこの頃です。しかし、50歳を過ぎ幾多の体験によって経験値が上がり、
ようやくできるようになったのかも知れません。


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