□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第83号
□───────────────────――2011.09.25─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.083
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
ハリケーンと台風の合間を縫って、無事に日本へ帰ってきました。帰国翌日から
区役所での手続きや床屋・病院などいろいろとやらねばならないことばかりです。
でも、いずれの場所であっても日本語がOKなので、とても気持ちが楽です。ただ、
車の運転は左右反対になったので、妙な違和感が1週間ほど続きました。
また、日本で食べたかったものを十分に味わい、胃袋と気持ちを満たせています。
たった1年ですが、環境へ対応するためには調整が必要ということを再確認です。
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■アメリカ短信 > 在外研修のまとめの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
在外研修期間が終了して、事後の整理をしています。必要な事務手続きに加えて、
自分での成果をまとめておく必要があります。この1年間は、毎日がインプット
だったので、それなりのアウトプットもできました。まず、個人的なものとして、
・コジマガの発行:第60号から第82号までを配信
・研修ブログ:370回に到達(計字)
・Twitterでのつぶやきはおよそ200回
そして、仕事のアウトプットは以下のようです。
・本の2章(36ページ)
・UCFの英文記事(約1,200Words)
・長篇論文(計100,000字)
・コア6+(プラス)のコンテンツ作成
以上のような数値化できるもの以外として、以下のような挑戦もあります。
・クラウドツール:Evernote,Dropbox
・SNS:Google+、ほか
・Mac(iPhone4、MacBook Pro、iPad2)
・スポーツ:毎週のテニス・ゴルフ・スイミング
すでにフロリダで取得した運転免許証は失効してしまいましたが、これは自動車の
ナンバープレートとともに自分へのプライスレスな記念品です。また、多くの人達
から研修の感想を求められるので、写真や成果をきちんと整理しておくことが重要
です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > 電子書籍の段
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コジマガ第51号で紹介した冊子『経済学部生のための基礎知識300題』が電子書籍に
なっていました。これは自分の研修期間中に実現して欲しかったタスクのひとつで、
1年前に学術情報センターのスタッフに構想を話しておきました。
帰国早々に、この成果を見せてもらうと自分が期待した以上の出来映えに驚きです。
これまで多くの教材コンテンツは用意されていましたが、これらをどのような形式
でまとめるかは全く指示していません。今回はEPUB形式のファイルとして作成され、
iPadにあるiBookで読むことができます。
今後、細かい点の修正は必要になりますが、プロトタイプとしてまずまずのレベル
にあると思います。また、扱いやすさや読みやすさを追求するとともに、ビューア
でパソコンでも読めるようにしなければなりません。
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■最近のゼミ・講義から
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帰国早々、集中講義のお付き合いをしました。「まちづくり論」での社会見学の
引率です。この科目はTIESを利用した他大学と単位互換を目的としているだけに、
自分も関わる必要があります。受講生は少ないものの、これをビデオ収録・配信
する予定です。
9月7日に実施された社会見学は、懐かしのNGUバスを利用しました。新しく完成
した名古屋高速道路の六番北の入口から、東名阪・東名高速・瀬戸道路を使えば
1時間もかからずに瀬戸へ到着です。直線でないので、距離的には遠回りとなり
ますが、やはりターンパイクなので時間的にはかなり節約できます。
まず、瀬戸蔵の見学です。これまで何度も瀬戸蔵の前を通っていまが、入館する
のは今回が初めてです。特別に館内を案内をしていただき、瀬戸と陶磁器産業の
歴史が非常によく理解できました。また、かつての尾張瀬戸駅の再現に懐かしく
思いました。
次に、窯垣の小径をお二人のボランティアガイドさんに案内していただきました。
台風12号が通り抜けた直後の秋風が感じられる涼しさの中でのウォーキングです。
商店街を通り抜けて、街並みを探索です。また、本業では登り窯の説明を受けて、
作業場の中まで見せてもらいました。瀬戸蔵で見せてもらった展示物が、実際に
稼動しています。短い時間でしたが、貴重なお話を伺うことができました。
かなりの距離を歩いたので、疲れが溜まっています。また、日差しも強くなり、
昼食でしばし休憩です。午後はバスで移動して「さかづき美術館」を見学です。
市之倉のまちづくりとの関わりの説明を受けて、展示物を鑑賞です。ここには
人間国宝の作品がズラリと並んでおり、素晴らしいものでした。
今回の引率の感想としては、再び自分で来てみたいと思いました。かなり自分の
勉強になり、ゆっくり現場を巡るのもよいと感じさせるエリアです。引率の効用
として、アメリカではあまり歩くことがなかっただけに、よい運動になりました。
そして、かなり疲れたので、その夜はぐっすり眠ることができ、時差ボケが解消
できたのも幸いでした。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.cccties.org/event/
愛知学院大学で行われたTIESのシンポジウムは帰国当日に開催されたので、残念
ながら出席はかないませんでした。ここで行われたタイピングコンテストの決勝
では、遂に本学が優勝をかざることができました。
東京出張もあって、すっかり日本の生活パターンに戻った感じです。毎日が英語
漬けだったのが、全く英語と出会うことのない生活になっています。自分で意識
して行動しなければならないと感じるこの頃です。
2011年8月30日火曜日
第82号(2011.08.30)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第82号
□───────────────────――2011.08.30─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.082
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
この研修期間でアメリカから発信する最後のコジマガです。研修最後の20日間は、
お盆に家人がアメリカへ来るのに加え、帰国の準備でかなりバタバタしています。
アパートメントの引き払い、レンタル家具の搬出予定、車の売却および携帯電話
や保険契約の解除などがあります。何事も最後が慌ただしくなって、名残惜しさ
を味わう余裕もありません。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > Water Parksの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://disneyworld.disney.go.com/parks/
お盆の期間を利用して、家人がオーランドへ遊びきていました。そこで10日間
ほどの夏休みをとりました。WDW中心のバケーションでしたが、お盆だけあって
WDWでは日本人の姿をちらほら見かけました。すでにWDWについては、コジマガ
第76号で取り上げましたので、今回はパークでもWater Parksを紹介します。
フロリダの夏はたしかに暑いのですが、家人によれば、日差しはかなりキツい
けれども、蒸し暑さが少ない分だけフロリダの方が過ごしやすいとのことです。
5月から10月までの半年は、プール遊びをするには適した暑さなので、これを
利用した観光施設が多くあります。オーランドでは、ウェッティン・ワイルド
やシーワールドのアクアティカなどがあります。
ディズニーは、WDWの敷地に2つのWater Parkとしてタイフーン・ラグーンと
ブリザードビーチを持っています。今回、両方へ行ってみましたが、第一印象
としては、ナガシマスパーランドにディズニーの要素を盛り込んでいるという
感じです。いくつかのスライダーがありますが、スリル感だけでなくテーマを
ふんだんに盛り込んでいます。また、家族連れでも遊べるようなリゾート的な
特徴もあるので、他のWater Parkとはかなり差別化されてるように思いました。
これらの駐車場は駐車料金は不要ですが、テーマパークと比べると多少狭い分、
開場時間にあわせて行くか、午後に訪れるのか良いようです。
さて、2つのパークには、それぞれディズニーのテーマパークにつきものの
シンボルがパークの中心に配置されています。タイフーン・ラグーンは台風で
難破した船が火山の上に突き刺さっています。そして、ブリザードビーチでは
フロリダに雪が降ったらということを想定したテーマで作られており、中心に
雪山があり、スキーのジャンプ台の模型が作られています。
これらの周りにプール・スライダー・ショップなどが配置されています。流水
プールには浮き輪が用意されており、一周するのに20分以上かかります。皆が
塗っている日焼け止めクリームで、プールの水は心なしか濁っているのが気に
なります。子供が遊べるエリアもあって、家族で楽しめるようになっています。
また、プールにはカメラマンがおり、写真をとってくれます。「フォトパスを
もっているか?」と聞いてきます。これは記念の写真をネットから販売すると
いうなかなか上手なビジネスモデルです。すでにWDWのパークでもらっています
が、さすがにプールの中まで持ってくるはずはありません。すると、腕輪が
着いた小さなフォトパスをくれました。
またWater Parksらしいサービスがあります。バーコード付きのリフィルカップ
(9ドルくらい)を購入すると、レストランの横に設置されているジュースの
サーバーが一日飲み放題となるサービスです。そこで、昼食にリフィルカップを
購入しました。レストランでも炭酸飲料はおかわり自由な国ならではのサービス
のように思いました。また、ロッカーを13ドルで借りると、返却時にデポジット
として記念のボトルがもらえます。
一番印象的なアトラクションは、タイフーン・ラグーンのBig Waveです。ボワッ
という轟音とともに大きな波が立ち上がリます。するとあちこちで悲鳴のような
驚きの声が上がり(初めて見ると間違いなく声が出ます)、2メートルあまりの
水の壁が迫ってきます。プールにいる人達はその大波に乗れるように泳いだり、
飲み込まれたりとそれぞれが楽しんでいます。この大波の発生装置はどのような
仕組みなのかが、とても気になります。
フロリダの夏につきものの雷が近づくとスライダーは一時的に中止になります。
ニュースの説明によれば、フロリダでは年平均9人が落雷で亡くなるそうです。
日没近く(夜8時)近くまで開園していますが、一日中いるとさすがに暑さに
疲れてしまいます。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから > Goodbye Partyの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://engage.ucf.edu/v/p/RXaKtxM
8月第4週目は関係者への帰国の挨拶ばかりでした。まず副学長から始まって、
研究所の仲間や日本人の先生へとお礼をしていました。週末の26日の金曜日は、
研究所へ通う最後の日となりました。1年間お世話になった研究所と使わせて
もらったオフィスともお別れです。机の周りの片付けを終えると、CDLが用意
してくれたお別れパーティです。
午後3時から皆が会場に集まってきます。自分の為にパーティを開いてもらう
のは、大変恐縮してしまいます。CDLのスタッフの多くはメインキャンパスで
仕事をしているので、わざわざ研究所まで来ていただくだけでも感激です。
パーティは、皆がそれぞれ食べ物を持ち寄るというスタイルですので、自分も
日本のお菓子を持参しました。(やはりポッキーが人気があるようです。)
ボブがビデオを流して、パーティが始まりました。彼とKSC近くまでFishingに
行った時のビデオで、短く編集されています。次に、トムから記念のplaqueを
頂きました。そこにはCDLからの言葉が英語と日本語で彫られています。思い
がけないプレゼントで感動から言葉も出ない状態です。そうした状況で最後の
スピーチを求められました。当初、考えていたストーリーも吹っ飛んで、頭の
中は真っ白です。何を英語で喋っかのか自分でもわからない状態でした(が、
何とか伝わったとのことです)。
パーティの最初から最後まで、お世話になった方々が、皆、声をかけて下さい
ました。バーバラに聞くとこの組織で1年間もいたのは初めてのケースらしく、
これまで2ヶ月が最長だったそうです。パーティへ30名以上の人が来てもらい、
いつもの研究所のメンバーほか、わざわざ名誉教授のチャックや副学長まで
駆けつけて頂きました。この人達のホスピタリティは生涯忘れられぬものに
なりました。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://ecollege.cccties.org/
連絡を忘れていましたが夏恒例の「みんなのTIES eカレッジ」が開催中です。
お盆過ぎから9月30日まで公開してますので、ご覧ください。
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■□□> コジマガ kojimag@ 第82号
□───────────────────――2011.08.30─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.082
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
この研修期間でアメリカから発信する最後のコジマガです。研修最後の20日間は、
お盆に家人がアメリカへ来るのに加え、帰国の準備でかなりバタバタしています。
アパートメントの引き払い、レンタル家具の搬出予定、車の売却および携帯電話
や保険契約の解除などがあります。何事も最後が慌ただしくなって、名残惜しさ
を味わう余裕もありません。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > Water Parksの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://disneyworld.disney.go.com/parks/
お盆の期間を利用して、家人がオーランドへ遊びきていました。そこで10日間
ほどの夏休みをとりました。WDW中心のバケーションでしたが、お盆だけあって
WDWでは日本人の姿をちらほら見かけました。すでにWDWについては、コジマガ
第76号で取り上げましたので、今回はパークでもWater Parksを紹介します。
フロリダの夏はたしかに暑いのですが、家人によれば、日差しはかなりキツい
けれども、蒸し暑さが少ない分だけフロリダの方が過ごしやすいとのことです。
5月から10月までの半年は、プール遊びをするには適した暑さなので、これを
利用した観光施設が多くあります。オーランドでは、ウェッティン・ワイルド
やシーワールドのアクアティカなどがあります。
ディズニーは、WDWの敷地に2つのWater Parkとしてタイフーン・ラグーンと
ブリザードビーチを持っています。今回、両方へ行ってみましたが、第一印象
としては、ナガシマスパーランドにディズニーの要素を盛り込んでいるという
感じです。いくつかのスライダーがありますが、スリル感だけでなくテーマを
ふんだんに盛り込んでいます。また、家族連れでも遊べるようなリゾート的な
特徴もあるので、他のWater Parkとはかなり差別化されてるように思いました。
これらの駐車場は駐車料金は不要ですが、テーマパークと比べると多少狭い分、
開場時間にあわせて行くか、午後に訪れるのか良いようです。
さて、2つのパークには、それぞれディズニーのテーマパークにつきものの
シンボルがパークの中心に配置されています。タイフーン・ラグーンは台風で
難破した船が火山の上に突き刺さっています。そして、ブリザードビーチでは
フロリダに雪が降ったらということを想定したテーマで作られており、中心に
雪山があり、スキーのジャンプ台の模型が作られています。
これらの周りにプール・スライダー・ショップなどが配置されています。流水
プールには浮き輪が用意されており、一周するのに20分以上かかります。皆が
塗っている日焼け止めクリームで、プールの水は心なしか濁っているのが気に
なります。子供が遊べるエリアもあって、家族で楽しめるようになっています。
また、プールにはカメラマンがおり、写真をとってくれます。「フォトパスを
もっているか?」と聞いてきます。これは記念の写真をネットから販売すると
いうなかなか上手なビジネスモデルです。すでにWDWのパークでもらっています
が、さすがにプールの中まで持ってくるはずはありません。すると、腕輪が
着いた小さなフォトパスをくれました。
またWater Parksらしいサービスがあります。バーコード付きのリフィルカップ
(9ドルくらい)を購入すると、レストランの横に設置されているジュースの
サーバーが一日飲み放題となるサービスです。そこで、昼食にリフィルカップを
購入しました。レストランでも炭酸飲料はおかわり自由な国ならではのサービス
のように思いました。また、ロッカーを13ドルで借りると、返却時にデポジット
として記念のボトルがもらえます。
一番印象的なアトラクションは、タイフーン・ラグーンのBig Waveです。ボワッ
という轟音とともに大きな波が立ち上がリます。するとあちこちで悲鳴のような
驚きの声が上がり(初めて見ると間違いなく声が出ます)、2メートルあまりの
水の壁が迫ってきます。プールにいる人達はその大波に乗れるように泳いだり、
飲み込まれたりとそれぞれが楽しんでいます。この大波の発生装置はどのような
仕組みなのかが、とても気になります。
フロリダの夏につきものの雷が近づくとスライダーは一時的に中止になります。
ニュースの説明によれば、フロリダでは年平均9人が落雷で亡くなるそうです。
日没近く(夜8時)近くまで開園していますが、一日中いるとさすがに暑さに
疲れてしまいます。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから > Goodbye Partyの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://engage.ucf.edu/v/p/RXaKtxM
8月第4週目は関係者への帰国の挨拶ばかりでした。まず副学長から始まって、
研究所の仲間や日本人の先生へとお礼をしていました。週末の26日の金曜日は、
研究所へ通う最後の日となりました。1年間お世話になった研究所と使わせて
もらったオフィスともお別れです。机の周りの片付けを終えると、CDLが用意
してくれたお別れパーティです。
午後3時から皆が会場に集まってきます。自分の為にパーティを開いてもらう
のは、大変恐縮してしまいます。CDLのスタッフの多くはメインキャンパスで
仕事をしているので、わざわざ研究所まで来ていただくだけでも感激です。
パーティは、皆がそれぞれ食べ物を持ち寄るというスタイルですので、自分も
日本のお菓子を持参しました。(やはりポッキーが人気があるようです。)
ボブがビデオを流して、パーティが始まりました。彼とKSC近くまでFishingに
行った時のビデオで、短く編集されています。次に、トムから記念のplaqueを
頂きました。そこにはCDLからの言葉が英語と日本語で彫られています。思い
がけないプレゼントで感動から言葉も出ない状態です。そうした状況で最後の
スピーチを求められました。当初、考えていたストーリーも吹っ飛んで、頭の
中は真っ白です。何を英語で喋っかのか自分でもわからない状態でした(が、
何とか伝わったとのことです)。
パーティの最初から最後まで、お世話になった方々が、皆、声をかけて下さい
ました。バーバラに聞くとこの組織で1年間もいたのは初めてのケースらしく、
これまで2ヶ月が最長だったそうです。パーティへ30名以上の人が来てもらい、
いつもの研究所のメンバーほか、わざわざ名誉教授のチャックや副学長まで
駆けつけて頂きました。この人達のホスピタリティは生涯忘れられぬものに
なりました。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://ecollege.cccties.org/
連絡を忘れていましたが夏恒例の「みんなのTIES eカレッジ」が開催中です。
お盆過ぎから9月30日まで公開してますので、ご覧ください。
2011年8月9日火曜日
第81号(2011.08.09)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第81号
□───────────────────――2011.08.09─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.081
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
日本ではお盆が近づき、夏の甲子園大会も盛り上がる頃です。世界に目を
向ければ、欧米の財政不安の連鎖によって、株安と史上空前の円高水準に
なっています。日本の財政状況もそれ以上に悪いにもかかわらず、日本が
買われることに首を傾げているこの頃です。
すでに帰りの航空券も手配し、帰国へのカウントダウンとなってきました。
とはいえ、未だ抱えているタスクもあって、最後までバタバタしそうです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > facebookの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.facebook.com/
前回はTwitterに関する話でしたので、今回はfacebook(FB)を取り上げます。
「大学生の『ソーシャル・ネットワーキング・サービス』に関する意識調査」
によれば、国際基督教大学(ICU)が学生比率では一番利用が多いそうです。
また、アメリカ留学から帰国した学生のほとんどがFBを使っています。外国人
とのつながりができると当然、FBがマストアイテムになるだけにアンケートの
結果にはうなずけます。たしかに、アメリカではコミュニケーションツールと
して皆が使っています。大学生は無論のこと、12歳の少年に尋ねてもYESです。
UCFのスタッフも年齢を問わず、個人的写真などのシェアに利用しているよう
です。このようにアメリカではFBが完全に社会に溶け込んでいます。
思い返せば、初めてFBの名前を聞いたのは、UCFの副学長らが来日し、東京
での講演会(2008年8月)でした。「学生達は皆、喜んでアクセスしている」
という話でしたので、どんなツールかと早速、調べて登録したことを覚えて
います。当時、日本ではmixiが大流行中だったので、きっとそのようなもの
だろうと思っていました。しかし、基本的に情報はオープンであって、実名
登録など運用の根本的発想が全く異なります。当時、使い方がよく分からず
(今も同じです)、放ったらかしの状態でした。たまにFBの友達リクエスト
をもらいましたが、コンピュータにかなり強い知り合いか海外に友人がいる
ような人からでした。また、日本語よりも英語が公用語であって、参入には
敷居が高い感があったのも覚えています。
2011年に日本での映画「ソーシャル・ネットワーク」の封切りを契機として
FBが多くのビジネス誌に取り上げられました。その影響でしょうか、年明け
頃から友達リクエストが増えてきました。様子見ユーザなので、基本的には
こちらから友達リクエストをしません。にもかからわらず、現在まで友達は
50名を超えており、ビックリしています。これも知己がFB内で同級生を探す
活動をしてくれたことが影響してるのでしょう。
そこで、自分でも検索をかけてみると知り合いの名前がぞくぞくと現れます。
流行とはいえ、2年前の結果とは格段の差です。日本ではハンドルネームが
好まれるので、実名でのSNS活動は難しいのではないかと予想していました。
日経の記事によれば、今年1月からの半年で200万人が加入したそうですが、
これだけの人たちが実名で登録するとは全く驚きです。
また、検索から全く無関係と思われる知り合い同士が友人であることを発見
しました。リアルな世界でも稀にそのようなケースに遭遇しますが、今回は
本人達に確認しなくてもネットだけでわかるところが極めて妙な感覚です。
ネットワーク理論では6次の隔たりで、世界中の人々と繋がっているといい
ます。いわゆる「友達の友達」を6回続ければ、全世界の人と繋がることを
意味しています。その指標に「ベーコン指数」があり、これは俳優ケビン・
ベーコンへは何人を経由すれば到着するかというものです。日本国内に限定
すれば、4次の隔たりで日本在住者全員をカバーできるかも知れません。
FBの最近の動向として、佐賀県武雄市が公式サイトをFBへ移行したニュース
(http://t.co/PMOTC3A )があります。行政機関がソーシャル的なツールを
積極的に使い、市民の中へ飛び込んでゆく姿勢は個人的に高く評価をします。
ICUや九州大学はFBに公式ページを持っていますが、これも先進的な取組では
ないかと考えます。公式サイトだけで情報発信するだけでなく、より多くの
人が集まっている場に出かけ、情報を共有してもらえるような努力が見られ
るからです。
だたし、ここでもメディア・リテラシーを巡る不安はあります。SNSを利用
する場合は、それなりの思慮深さが求められます。以下は、それに関連した
お話です。ある知り合いからFBの友達リクエストをもらいました。今、これ
を承認するかどうか迷っているところです。というのも、学生時代にかなり
軽率な振る舞いで周囲を混乱させていた過去が承認をためらわせる一因です。
そこで、現在、どんな人が友達なのかかをチェックしてみました。かなりの
友達の数ですが、残念ながら共通の知り合いは見当たりません。一方、TVで
見かける有名政治家などがずらっと並んでおり(もちろん、そんな繋がりは
ないはずですので)、案の定という思いです。
実名登録のFBだけにそこに掲載される内容は、等身大でなければならないと
思います。過去の行動から現在に至るすべてから値踏みされています。また
SNSの利用者増にともなってスパムも増えているだけに、行動は慎重になら
ざるを得なくなります。経済取引では相手の信用が重要ですし、人間関係は
信用・信頼が基盤になっています。警戒心と信用は裏腹なものだけに、自分
としては信用される人物でありたいと願っています。
今、ビジネスSNSとしてアメリカではLinkedIn(リンクトイン)が流行して
います。これを使えば、必要とする人物を容易に探せるだけでなく、自分の
キャリアをPRする場にもなります。このような場において、自分の虚像では
通用しないと思います。LinkedInが日本語対応を準備しており、いずれ日本
の中にもビジネスにSNSが接近してきます。新しいツールを有効に活用する
ためにも、ユーザーひとり一人のメディア・リテラシーが問われます。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから > Google+の段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://plus.google.com/
先日、UCFのスタッフとSNSの話題になった折、FBとGoogle+の熾烈なバトルの
現状について教えてもらいました。アメリカのSNS市場では、F→Gへの移行が
増えているそうです。Fでのデータが一括でごっそりGへ持って行かれるのに、
さすがにFも黙ってみているわけにいかずいろいろと策を講じているそうです。
また、あわせてGoogle+に招待してもらいました。これまで、記事でしか見た
ことのなかったGoogle+なだけに、これでいよいよ使えると思い、喜び勇んで
ログインしました。日本語対応もできているので、不便さも感じないだろう
と期待が高まります。しかし、使い始めてはたと気づいたのが、これはSNSだ
ということです。知り合いのユーザと連携しなければ、このサービスは全く
機能しません。さらに利用法を参考にしようとしても、アクティブユーザが
いない状況では何ともなりません。
先日、大学生が使うSNSはmixiが多数であるというデータが発表されました。
日本では、mixiをfacebookとGoogle+が追う展開になりそうですが、どこまで
オープンなSNSへとシフトするのかが見ものです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
FBではゼミOBから友達リクエストに応じます。FBは友達という括りが大きく、
どんな関係であろうと友達です。自分は古い人間なのか「先生が友達?」と
いうことに違和感を覚えます。その点、Google+ではサークルという概念を
使っているので、スッキリしています。しかし、毎春卒業式で話すことです
が、もはや同じ社会人としてライバルでもあるわけですから、SNSでの情報
交換は望むところです。お互いメディア・リテラシーを高めながら、生産的
な活動ができれば幸いです。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第81号
□───────────────────――2011.08.09─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.081
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
日本ではお盆が近づき、夏の甲子園大会も盛り上がる頃です。世界に目を
向ければ、欧米の財政不安の連鎖によって、株安と史上空前の円高水準に
なっています。日本の財政状況もそれ以上に悪いにもかかわらず、日本が
買われることに首を傾げているこの頃です。
すでに帰りの航空券も手配し、帰国へのカウントダウンとなってきました。
とはいえ、未だ抱えているタスクもあって、最後までバタバタしそうです。
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■アメリカ短信 > facebookの段
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☆関連サイト:http://www.facebook.com/
前回はTwitterに関する話でしたので、今回はfacebook(FB)を取り上げます。
「大学生の『ソーシャル・ネットワーキング・サービス』に関する意識調査」
によれば、国際基督教大学(ICU)が学生比率では一番利用が多いそうです。
また、アメリカ留学から帰国した学生のほとんどがFBを使っています。外国人
とのつながりができると当然、FBがマストアイテムになるだけにアンケートの
結果にはうなずけます。たしかに、アメリカではコミュニケーションツールと
して皆が使っています。大学生は無論のこと、12歳の少年に尋ねてもYESです。
UCFのスタッフも年齢を問わず、個人的写真などのシェアに利用しているよう
です。このようにアメリカではFBが完全に社会に溶け込んでいます。
思い返せば、初めてFBの名前を聞いたのは、UCFの副学長らが来日し、東京
での講演会(2008年8月)でした。「学生達は皆、喜んでアクセスしている」
という話でしたので、どんなツールかと早速、調べて登録したことを覚えて
います。当時、日本ではmixiが大流行中だったので、きっとそのようなもの
だろうと思っていました。しかし、基本的に情報はオープンであって、実名
登録など運用の根本的発想が全く異なります。当時、使い方がよく分からず
(今も同じです)、放ったらかしの状態でした。たまにFBの友達リクエスト
をもらいましたが、コンピュータにかなり強い知り合いか海外に友人がいる
ような人からでした。また、日本語よりも英語が公用語であって、参入には
敷居が高い感があったのも覚えています。
2011年に日本での映画「ソーシャル・ネットワーク」の封切りを契機として
FBが多くのビジネス誌に取り上げられました。その影響でしょうか、年明け
頃から友達リクエストが増えてきました。様子見ユーザなので、基本的には
こちらから友達リクエストをしません。にもかからわらず、現在まで友達は
50名を超えており、ビックリしています。これも知己がFB内で同級生を探す
活動をしてくれたことが影響してるのでしょう。
そこで、自分でも検索をかけてみると知り合いの名前がぞくぞくと現れます。
流行とはいえ、2年前の結果とは格段の差です。日本ではハンドルネームが
好まれるので、実名でのSNS活動は難しいのではないかと予想していました。
日経の記事によれば、今年1月からの半年で200万人が加入したそうですが、
これだけの人たちが実名で登録するとは全く驚きです。
また、検索から全く無関係と思われる知り合い同士が友人であることを発見
しました。リアルな世界でも稀にそのようなケースに遭遇しますが、今回は
本人達に確認しなくてもネットだけでわかるところが極めて妙な感覚です。
ネットワーク理論では6次の隔たりで、世界中の人々と繋がっているといい
ます。いわゆる「友達の友達」を6回続ければ、全世界の人と繋がることを
意味しています。その指標に「ベーコン指数」があり、これは俳優ケビン・
ベーコンへは何人を経由すれば到着するかというものです。日本国内に限定
すれば、4次の隔たりで日本在住者全員をカバーできるかも知れません。
FBの最近の動向として、佐賀県武雄市が公式サイトをFBへ移行したニュース
(http://t.co/PMOTC3A )があります。行政機関がソーシャル的なツールを
積極的に使い、市民の中へ飛び込んでゆく姿勢は個人的に高く評価をします。
ICUや九州大学はFBに公式ページを持っていますが、これも先進的な取組では
ないかと考えます。公式サイトだけで情報発信するだけでなく、より多くの
人が集まっている場に出かけ、情報を共有してもらえるような努力が見られ
るからです。
だたし、ここでもメディア・リテラシーを巡る不安はあります。SNSを利用
する場合は、それなりの思慮深さが求められます。以下は、それに関連した
お話です。ある知り合いからFBの友達リクエストをもらいました。今、これ
を承認するかどうか迷っているところです。というのも、学生時代にかなり
軽率な振る舞いで周囲を混乱させていた過去が承認をためらわせる一因です。
そこで、現在、どんな人が友達なのかかをチェックしてみました。かなりの
友達の数ですが、残念ながら共通の知り合いは見当たりません。一方、TVで
見かける有名政治家などがずらっと並んでおり(もちろん、そんな繋がりは
ないはずですので)、案の定という思いです。
実名登録のFBだけにそこに掲載される内容は、等身大でなければならないと
思います。過去の行動から現在に至るすべてから値踏みされています。また
SNSの利用者増にともなってスパムも増えているだけに、行動は慎重になら
ざるを得なくなります。経済取引では相手の信用が重要ですし、人間関係は
信用・信頼が基盤になっています。警戒心と信用は裏腹なものだけに、自分
としては信用される人物でありたいと願っています。
今、ビジネスSNSとしてアメリカではLinkedIn(リンクトイン)が流行して
います。これを使えば、必要とする人物を容易に探せるだけでなく、自分の
キャリアをPRする場にもなります。このような場において、自分の虚像では
通用しないと思います。LinkedInが日本語対応を準備しており、いずれ日本
の中にもビジネスにSNSが接近してきます。新しいツールを有効に活用する
ためにも、ユーザーひとり一人のメディア・リテラシーが問われます。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから > Google+の段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://plus.google.com/
先日、UCFのスタッフとSNSの話題になった折、FBとGoogle+の熾烈なバトルの
現状について教えてもらいました。アメリカのSNS市場では、F→Gへの移行が
増えているそうです。Fでのデータが一括でごっそりGへ持って行かれるのに、
さすがにFも黙ってみているわけにいかずいろいろと策を講じているそうです。
また、あわせてGoogle+に招待してもらいました。これまで、記事でしか見た
ことのなかったGoogle+なだけに、これでいよいよ使えると思い、喜び勇んで
ログインしました。日本語対応もできているので、不便さも感じないだろう
と期待が高まります。しかし、使い始めてはたと気づいたのが、これはSNSだ
ということです。知り合いのユーザと連携しなければ、このサービスは全く
機能しません。さらに利用法を参考にしようとしても、アクティブユーザが
いない状況では何ともなりません。
先日、大学生が使うSNSはmixiが多数であるというデータが発表されました。
日本では、mixiをfacebookとGoogle+が追う展開になりそうですが、どこまで
オープンなSNSへとシフトするのかが見ものです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
FBではゼミOBから友達リクエストに応じます。FBは友達という括りが大きく、
どんな関係であろうと友達です。自分は古い人間なのか「先生が友達?」と
いうことに違和感を覚えます。その点、Google+ではサークルという概念を
使っているので、スッキリしています。しかし、毎春卒業式で話すことです
が、もはや同じ社会人としてライバルでもあるわけですから、SNSでの情報
交換は望むところです。お互いメディア・リテラシーを高めながら、生産的
な活動ができれば幸いです。
2011年8月3日水曜日
第80号(2011.08.03)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第80号
□───────────────────――2011.08.03─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.080
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
8月になりました。コジマガも80号になりました。アメリカ滞在中に発行したのは
これで21号目となります。約半月に1度という、通常の倍以上のペースで配信して
きました。アメリカでの研修は残り1ヶ月弱ですが、メルマガのネタが豊かになる
よう、少しでも知見を広げておきたいと思います。その原動力となるのが好奇心
でしょう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > なでしこの活躍とメディア・リテラシーの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://twitter.com/
女子ワールドカップサッカーの決勝戦が行われた7月17日は、アメリカ知人宅で
ホームパーティがあり、ここで世紀の一戦を観戦しました。対戦相手がアメリカ
だけに完全なアウェー状態の応援でしたが、なでしこジャパンの驚異的な粘りに
巨大テレビの前で熱くなります。同時間帯にコパ・アメリカの準々決勝が行われ
ていました。パーティのゲストに南米出身者が多く、パラグアイ・ブラジル戦が
大きな注目を集めています。1階ではコパアメリカ、2階ではワールドカップを
楽しむという、さながらスポーツバーといった状況です。
PK戦の劇的な幕切れにとても感動です。アメリカ応援団は大きなため息と共に、
階下へ降りていきました。iPhoneでTwitterをチェックすると、日本は早朝にも
かかわらず、相当数のつぶやきが流れていました。翌日のネットニュースでは
「サッカー女子W杯決勝でTwitterが毎秒7196ツイートの新記録達成」だそうです。
今をときめくなでしこジャパンだけにその動向は万人から注目されます。歓喜の
瞬間からそれほど時を経ずして、ネットで事件が起こりました。飲み会で大学生
の思慮に欠ける投稿がネットで祭り状態になってしまいました。これに対して、
本人はアカウントを削除し、大学側が謝罪をしたそうです。
5月27日にツィートした「若者の何気ないつぶやきには心配」という発言が現実
になってしまいました。クローズなSNSであるmixiでも不適切な投稿内容は世間
にさらされるだけに、Twitterであれば炎上する危険性は極めて高いと言えます。
加えて拡散のスピードが速いだけに、関係者の事後の対応には的確さと迅速さが
求められます。
これまでタイムラインから学生諸君のツィートを眺めていると、公な場所と私的
な範囲との区別がかなり曖昧な発言が多いことを懸念していました。また、他人
のタイムラインも表示できる(http://bit.ly/lNAtnY)そうなので、一層の注意
が必要と感じていました。というのも採用人事の担当者ならば、応募者のタイム
ラインも参考にするかも知れないからです。さらに検索結果にTwitterの発言が
ヒットしますので、己の発言は誰の目にも触れるのだという意識は常に必要です。
Twitterは衆人にさらしたライフログの一部となるだけに、安易な利用に警鐘を
鳴らしたつもりでした。
このような事件が起こると各マスコミはいろいろなコメントを紹介してくれます。
そのようなニュースを読み「Twitterは危険だから、やらない方がよい」という
考えを強める人達もいることでしょう。しかし、その考え方には首肯できません。
なぜなら、今は新技術が社会へ浸透する過程にあると思うからです。すなわち、
新たなコミュニケーション手段の仕組みや有効性とその限界が理解されないまま
無造作に活用している利用者がいるということです。その意味では、メディア・
リテラシーの問題に帰着するかも知れません。
今後もこうしたメディア・リテラシーに起因した事件が起こる可能性はあります。
Twitterはどこからでもツィート可能なので、大学の授業などでのちょっとした
軽口が露にされることも考えられます。文脈がないつぶやき(一方的な発言)が
独り歩きして、問題を引き起こさないとも限りません。携帯電話が教室にあると
いうことは、ボイスレコーダー・カメラ・ビデオが用意されていることでもあり、
常に外部とコネクトされている状態です。今春に発生した入試問題の不正投稿も
このフレームワークで起こっています。技術の普及によって学習空間も進化して
いるだけに、それに合わせて学校側も柔軟に対応しなければならないでしょう。
周知の通り、Twitterは瞬時にフォロワーへ配信され、本文にはサイトの引用や
写真なども活用できるツールです。リツィートも簡単なので、興味ある記事は
あっという間に拡散します。この機能が東日本大震災の直後に活躍したことは
記憶に新しいところです。また、140文字という文字制限は、いかに伝えるかと
いう書き手の文章力が試されます。字数制限はある意味で、短歌や俳句と似て
いるので、日本語文化には馴染むツールかも知れません。表現が豊かな日本語
を駆使し、実践トレーニングするには最適なツールではないかもと考えるよう
になりました。
マルチメディアに対応した通常のブログと、制限付きとはいえ即時性が長所の
Twitter。ツールの使い分けを覚えてゆけば、情報発信に長けた人材になれるや
も知れません。もちろん、どちらも文字として残るので投稿前には必ず原稿の
再チェックが必要です。原稿を書く時は、真夜中やお酒が入ると筆(表現)が
荒れるので、避けたほうが無難と言われます。自分もそんな状況で作文をして、
翌朝に読み返して恥ずしい思いをした経験があります。その意味で、夜の酒宴
をTwitterで実況するのは、危険極まりない行為でしょう。
いろいろと考えさられる事件です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから > クラウドアプリの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.evernote.com/about/intl/jp/
UCFでの体験を記事としてまとめるそうなので、メインキャンパスまで出向き
インタビューを受けました。1時間弱のインタビューでしたが、この研修での
振り返りという良い機会になりました。日頃からブログやメルマガでまとめて
おいたことが大変役に立っています。これもひとつのeポートフォリオの効用
でしょう。
このインタビューの前後の時間、スタッフの皆さんといろいろと情報交換です。
聞きたい内容は、アメリカでのEvernoteの普及状況です。これまで尋ねた人は
「知らない。それは日本のものか?」と切り返されて、ビックリしていたから
です。結論として、スマートフォンを使っている人以外は、Evernoteをあまり
知らないということです。たしかに、これまで質問した人がスマートフォン・
ユーザではありませんでした。そこで、日本での応用事例としてEvernote連携
商品「ショットノート」やスキャナーとの連動、デジタルペンの活用事例の話
をしました。非常に日本的な事業展開なだけに、大変興味深そうであったのが
印象的でした。
最近は、EvernoteよりもSpringPadが良いという話も聞きました、というのは、
サイトにある情報のメモ書きの利便性が高いからという理由だそうです。また、
今アメリカで人気アプリであるFoursquareやYelpの存在を教えてもらいました。
10年以上前ならば、アメリカのビジネスモデルを日本流にアレンジすることで、
大成功を収めた話をよく耳にしました。最近はグローバル化が進み、流行関連
の情報も速いので、きっとこのような新ビジネスに着手している企業もいると
思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
研修も終わりが近づいてくると、自分の仕事のペースも上げざるを得ない状況
になります。まるで夏休みの終わりに宿題に追われる学生のようですが、切迫
した悲壮感が少ないのは、出発前に自分で決めた目標だからかも知れません。
さらにゴールも見えかけているだけに、ちょっとした充足感もあります。
日本にいるより自分の自由な時間があり、タイムマネジメントしながら仕事を
進めることができる今の環境に満足しています。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第80号
□───────────────────――2011.08.03─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.080
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
8月になりました。コジマガも80号になりました。アメリカ滞在中に発行したのは
これで21号目となります。約半月に1度という、通常の倍以上のペースで配信して
きました。アメリカでの研修は残り1ヶ月弱ですが、メルマガのネタが豊かになる
よう、少しでも知見を広げておきたいと思います。その原動力となるのが好奇心
でしょう。
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■アメリカ短信 > なでしこの活躍とメディア・リテラシーの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://twitter.com/
女子ワールドカップサッカーの決勝戦が行われた7月17日は、アメリカ知人宅で
ホームパーティがあり、ここで世紀の一戦を観戦しました。対戦相手がアメリカ
だけに完全なアウェー状態の応援でしたが、なでしこジャパンの驚異的な粘りに
巨大テレビの前で熱くなります。同時間帯にコパ・アメリカの準々決勝が行われ
ていました。パーティのゲストに南米出身者が多く、パラグアイ・ブラジル戦が
大きな注目を集めています。1階ではコパアメリカ、2階ではワールドカップを
楽しむという、さながらスポーツバーといった状況です。
PK戦の劇的な幕切れにとても感動です。アメリカ応援団は大きなため息と共に、
階下へ降りていきました。iPhoneでTwitterをチェックすると、日本は早朝にも
かかわらず、相当数のつぶやきが流れていました。翌日のネットニュースでは
「サッカー女子W杯決勝でTwitterが毎秒7196ツイートの新記録達成」だそうです。
今をときめくなでしこジャパンだけにその動向は万人から注目されます。歓喜の
瞬間からそれほど時を経ずして、ネットで事件が起こりました。飲み会で大学生
の思慮に欠ける投稿がネットで祭り状態になってしまいました。これに対して、
本人はアカウントを削除し、大学側が謝罪をしたそうです。
5月27日にツィートした「若者の何気ないつぶやきには心配」という発言が現実
になってしまいました。クローズなSNSであるmixiでも不適切な投稿内容は世間
にさらされるだけに、Twitterであれば炎上する危険性は極めて高いと言えます。
加えて拡散のスピードが速いだけに、関係者の事後の対応には的確さと迅速さが
求められます。
これまでタイムラインから学生諸君のツィートを眺めていると、公な場所と私的
な範囲との区別がかなり曖昧な発言が多いことを懸念していました。また、他人
のタイムラインも表示できる(http://bit.ly/lNAtnY)そうなので、一層の注意
が必要と感じていました。というのも採用人事の担当者ならば、応募者のタイム
ラインも参考にするかも知れないからです。さらに検索結果にTwitterの発言が
ヒットしますので、己の発言は誰の目にも触れるのだという意識は常に必要です。
Twitterは衆人にさらしたライフログの一部となるだけに、安易な利用に警鐘を
鳴らしたつもりでした。
このような事件が起こると各マスコミはいろいろなコメントを紹介してくれます。
そのようなニュースを読み「Twitterは危険だから、やらない方がよい」という
考えを強める人達もいることでしょう。しかし、その考え方には首肯できません。
なぜなら、今は新技術が社会へ浸透する過程にあると思うからです。すなわち、
新たなコミュニケーション手段の仕組みや有効性とその限界が理解されないまま
無造作に活用している利用者がいるということです。その意味では、メディア・
リテラシーの問題に帰着するかも知れません。
今後もこうしたメディア・リテラシーに起因した事件が起こる可能性はあります。
Twitterはどこからでもツィート可能なので、大学の授業などでのちょっとした
軽口が露にされることも考えられます。文脈がないつぶやき(一方的な発言)が
独り歩きして、問題を引き起こさないとも限りません。携帯電話が教室にあると
いうことは、ボイスレコーダー・カメラ・ビデオが用意されていることでもあり、
常に外部とコネクトされている状態です。今春に発生した入試問題の不正投稿も
このフレームワークで起こっています。技術の普及によって学習空間も進化して
いるだけに、それに合わせて学校側も柔軟に対応しなければならないでしょう。
周知の通り、Twitterは瞬時にフォロワーへ配信され、本文にはサイトの引用や
写真なども活用できるツールです。リツィートも簡単なので、興味ある記事は
あっという間に拡散します。この機能が東日本大震災の直後に活躍したことは
記憶に新しいところです。また、140文字という文字制限は、いかに伝えるかと
いう書き手の文章力が試されます。字数制限はある意味で、短歌や俳句と似て
いるので、日本語文化には馴染むツールかも知れません。表現が豊かな日本語
を駆使し、実践トレーニングするには最適なツールではないかもと考えるよう
になりました。
マルチメディアに対応した通常のブログと、制限付きとはいえ即時性が長所の
Twitter。ツールの使い分けを覚えてゆけば、情報発信に長けた人材になれるや
も知れません。もちろん、どちらも文字として残るので投稿前には必ず原稿の
再チェックが必要です。原稿を書く時は、真夜中やお酒が入ると筆(表現)が
荒れるので、避けたほうが無難と言われます。自分もそんな状況で作文をして、
翌朝に読み返して恥ずしい思いをした経験があります。その意味で、夜の酒宴
をTwitterで実況するのは、危険極まりない行為でしょう。
いろいろと考えさられる事件です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから > クラウドアプリの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.evernote.com/about/intl/jp/
UCFでの体験を記事としてまとめるそうなので、メインキャンパスまで出向き
インタビューを受けました。1時間弱のインタビューでしたが、この研修での
振り返りという良い機会になりました。日頃からブログやメルマガでまとめて
おいたことが大変役に立っています。これもひとつのeポートフォリオの効用
でしょう。
このインタビューの前後の時間、スタッフの皆さんといろいろと情報交換です。
聞きたい内容は、アメリカでのEvernoteの普及状況です。これまで尋ねた人は
「知らない。それは日本のものか?」と切り返されて、ビックリしていたから
です。結論として、スマートフォンを使っている人以外は、Evernoteをあまり
知らないということです。たしかに、これまで質問した人がスマートフォン・
ユーザではありませんでした。そこで、日本での応用事例としてEvernote連携
商品「ショットノート」やスキャナーとの連動、デジタルペンの活用事例の話
をしました。非常に日本的な事業展開なだけに、大変興味深そうであったのが
印象的でした。
最近は、EvernoteよりもSpringPadが良いという話も聞きました、というのは、
サイトにある情報のメモ書きの利便性が高いからという理由だそうです。また、
今アメリカで人気アプリであるFoursquareやYelpの存在を教えてもらいました。
10年以上前ならば、アメリカのビジネスモデルを日本流にアレンジすることで、
大成功を収めた話をよく耳にしました。最近はグローバル化が進み、流行関連
の情報も速いので、きっとこのような新ビジネスに着手している企業もいると
思います。
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■編□集□後□記□
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研修も終わりが近づいてくると、自分の仕事のペースも上げざるを得ない状況
になります。まるで夏休みの終わりに宿題に追われる学生のようですが、切迫
した悲壮感が少ないのは、出発前に自分で決めた目標だからかも知れません。
さらにゴールも見えかけているだけに、ちょっとした充足感もあります。
日本にいるより自分の自由な時間があり、タイムマネジメントしながら仕事を
進めることができる今の環境に満足しています。
2011年7月15日金曜日
第79号(2011.07.15)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第79号
□───────────────────――2011.07.15─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.079
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
ネットの情報では、東海地方は例年よりも早い梅雨明け宣言がされたそうです。
本格的な夏の訪れは開放的な気持ちにさせるものですが、今年は原発のドミノ
停止によって、日本全国が深刻な電力不足にさらされているようです。衷心、
暑中お見舞い申し上げます。暑さ厳しき折、くれぐれも無理はせず、熱中症に
ご留意いただきお過ごしください。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > 独立記念日と花火の段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:
7月4日はアメリカの独立記念日で祝日です。今年は月曜日なので土曜日から
3連休でした。連休前後に何人かのスタッフの姿を見かけなかったので、この
期間を利用して長期休暇をとっていたようです。また、あちこちでイベントが
行われており、これに合わせたパーティーに招待されました。
ホームパーティでは、自宅のガレージ前に大きなバーベキューグリルを用意し、
男性諸氏が食材を焼いています(やはりBBQはアメリカン・ダディの仕事です)。
独立記念日にはホットドックがつきものだそうで、BBQではアメリカンサイズの
肉塊に加えて、ホットドックのソーセージやハンバーガー用のハンバーガーを
火にかけます。ちょっと変わった光景と感じましたが、日本人がBBQで焼きそば
や焼きおにぎりを作るのは、外国人にとってはかなり異様だと思いました。
食材を焼き終わると家の中へ持ち込んでのパーティです。どのホームパーティ
も同じスタイルで、プールサイドに食べ物や飲み物を並べて、皆が思い思いに
楽しんでいます。どの食材もアメリカンサイズで、普段はこのようなサイズは
食べないようにしていますが、この日ばかりは遠慮なく頂きます。
さて、独立記念日には花火がつきものです。外が暗くなってからのスタートで
すから午後9時30分です。サマータイムなので、夜8時半を過ぎないと陽は落ち
ません。イベントのメイン会場はモールの北側にある湖に設置され、夕方から
コンサートなどで盛り上がっているようです。10万人の見物客が集まる大規模
なイベントなので、モールがある大通りまで出ると車で大混雑です。そこで、
大通りの手前にあるパーキングから見物することになりました。開始30分前に
なると、ここにも多くの人が集まってきました。
夜空を見上げるとセスナが飛んでいるので、てっきり上空からの花火見物だと
思ってました。しかし、機体の下には電光掲示板が取り付けられており、何と
広告です。ビーチではバナーをつけたセスナ機の旋回は何度か見たことがあり
ましたが、さすがにこれには驚きです。(広告効果は十分なのでしょうか?)
いよいよ花火が始まりました。多くの人が集まるだけあり、なかなかの豪華さ
です。規模は日本の花火大会とほぼ同じですが、近くの数カ所でも花火が打ち
上がっていることにもビックリします。日本ならば、〇〇〇花火大会といえば
メイン会場だけの花火であって、近場で同時に花火を上げることはありません。
また、オーランドのダウンタウンであるレイクエオラで大きな花火大会が開催
されていました。ちょうど帰り道なので、ダウンタウン脇を走る高速道路から
は花火がよく見えます。まっすぐ上に伸びる高層ビルと円や曲線を描く花火の
コンストラストがとても見事です。驚いたのは、高速道路の脇に停車して見物
している車が多いことです。明らかに危険であるにもかかわらず(きっと日本
ならば、事前に警察による規制がされることでしょう)、平気で見物している
姿にアメリカらしさを感じました。
ダウンタウンを抜けると、自宅まで真西に向かい一直線にExpress Wayを走り
ます。約10分超ほどの道のりですが、道路の両サイドにいくつもの花火を見る
ことができます。コミュニティ毎に独立記念日をお祝いしていることが、よく
分かります。これはニューイヤーズ・イブと同じ光景です。そして、夜11時過
ぎにアパートメントに戻った後、NYで行われているMacy'sのFireworksをTVで
観ました。一体何発の花火が使われているのかと思うほどの豪華さです。
花火によって国民が独立記念日を祝っているという雰囲気を直に味わうことが
できました。日本でもこのように派手なイベントでお祝いする休日があっても
良いような気がします。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://cdl.ucf.edu/
UCFで所属している組織がCDLで、Center for Distributed Learningの略です。
日本語の文献をチェックしたところ、これを「分散学習センター」と訳して
ありました。しかし、この訳語にちょっとした違和感を覚えます。
Distributed Learningがどのように訳されるかを調べると必ず出てくるのが
ADLです。これはAdvanced Distributed Learningの略でアメリカの国防総省
に属する組織です。ここではeラーニング規格の標準化であるSCROMを進めて
いるそうです。たしかに軍の基地では、オンラインでの教育が進んでいます。
多様な背景を持った人が入隊するので、各人に適した教育プログラムを用意
する必要があります。また、常に研修も必要となりますが、軍隊任務もあり
教育研修ばかりに集中するわけにもいきません。学校のようにクラスを編成
して、一堂に介した授業が定期的に実施できる保証はありません。
すると教育プログラムを効果的に、かつ効率的に提供する仕組みが必要です。
独習でも可能な教材の開発、オンラインでの授業やディスカッションという
運用形態も求められます。教育学や軍事的なプログラムに疎いので、正確な
知識は持ち合わせていませんが、こうした中で使われるようになった用語が
Distributed Learningではないだろうかと推測します。なお、その反対語は
Massed Learningで、訳語は「集合教育」でなく「集中学習」だそうです。
しかし、UCFにおけるCDLの活動を間近で見ていると「分散」という用語では
当てはまりが悪いような気がしてなりません。というのも、英語辞書を見る
とDistributedには「分配された」というの意味はありますが、「分散」に
近い意味は見当たらないからです。さらに、英語の辞書の用例を見てみると
「be distributed on the Internet」は「インターネットを通じて配信され
る」という訳が掲載されています。
CDLが携わっている主な事業は、集合教育で利用されるコンテンツをうまく
チャンクダウンし、個々のエレメントをブラッシュアップしています。また、
それぞれの部品を利用者(インストラクター)が使いやすく、受講者の理解
が深まるように配信するという業務を担っています。すなわち、授業に対し
インストラクショナル・デザイナーがWebでも運用できるように精査をして、
イラストレーター、Webデザイナー、プログラマー、写真家らが学習者の興味
を惹きつけるようなコンテンツへと磨きあげているのです。これらはWebを
中心に配信されますが、対面教育でも利用されるので、必ずしも「分散学習」
という感じではありません。
その他にも関連用語として、Distance Learning(遠隔教育)もありますが、
これも含んでいるのがDistributed Learningであるように思います。コース
化された学習コンテンツをネットなどを通じて教育者や学習者へ届けるのが
使命であるだけに、Distributed Learningの訳は「教育配信」、そしてCDLは
「教育配信センター」とするのが実態に合っているように思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
先日、NGUの学長ブログが開設されました。NGU公式サイトからアクセスでき
ます。学長は経済学部所属ですので、在学時に学長の授業を受けた人も多い
と思います。一度、チェックして下さい。多忙にもかかわらず、トップ自ら
が直接、自分の言葉で伝えようする姿勢には頭が下がります。何より心理的
な距離が縮まります。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第79号
□───────────────────――2011.07.15─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.079
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
ネットの情報では、東海地方は例年よりも早い梅雨明け宣言がされたそうです。
本格的な夏の訪れは開放的な気持ちにさせるものですが、今年は原発のドミノ
停止によって、日本全国が深刻な電力不足にさらされているようです。衷心、
暑中お見舞い申し上げます。暑さ厳しき折、くれぐれも無理はせず、熱中症に
ご留意いただきお過ごしください。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > 独立記念日と花火の段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:
7月4日はアメリカの独立記念日で祝日です。今年は月曜日なので土曜日から
3連休でした。連休前後に何人かのスタッフの姿を見かけなかったので、この
期間を利用して長期休暇をとっていたようです。また、あちこちでイベントが
行われており、これに合わせたパーティーに招待されました。
ホームパーティでは、自宅のガレージ前に大きなバーベキューグリルを用意し、
男性諸氏が食材を焼いています(やはりBBQはアメリカン・ダディの仕事です)。
独立記念日にはホットドックがつきものだそうで、BBQではアメリカンサイズの
肉塊に加えて、ホットドックのソーセージやハンバーガー用のハンバーガーを
火にかけます。ちょっと変わった光景と感じましたが、日本人がBBQで焼きそば
や焼きおにぎりを作るのは、外国人にとってはかなり異様だと思いました。
食材を焼き終わると家の中へ持ち込んでのパーティです。どのホームパーティ
も同じスタイルで、プールサイドに食べ物や飲み物を並べて、皆が思い思いに
楽しんでいます。どの食材もアメリカンサイズで、普段はこのようなサイズは
食べないようにしていますが、この日ばかりは遠慮なく頂きます。
さて、独立記念日には花火がつきものです。外が暗くなってからのスタートで
すから午後9時30分です。サマータイムなので、夜8時半を過ぎないと陽は落ち
ません。イベントのメイン会場はモールの北側にある湖に設置され、夕方から
コンサートなどで盛り上がっているようです。10万人の見物客が集まる大規模
なイベントなので、モールがある大通りまで出ると車で大混雑です。そこで、
大通りの手前にあるパーキングから見物することになりました。開始30分前に
なると、ここにも多くの人が集まってきました。
夜空を見上げるとセスナが飛んでいるので、てっきり上空からの花火見物だと
思ってました。しかし、機体の下には電光掲示板が取り付けられており、何と
広告です。ビーチではバナーをつけたセスナ機の旋回は何度か見たことがあり
ましたが、さすがにこれには驚きです。(広告効果は十分なのでしょうか?)
いよいよ花火が始まりました。多くの人が集まるだけあり、なかなかの豪華さ
です。規模は日本の花火大会とほぼ同じですが、近くの数カ所でも花火が打ち
上がっていることにもビックリします。日本ならば、〇〇〇花火大会といえば
メイン会場だけの花火であって、近場で同時に花火を上げることはありません。
また、オーランドのダウンタウンであるレイクエオラで大きな花火大会が開催
されていました。ちょうど帰り道なので、ダウンタウン脇を走る高速道路から
は花火がよく見えます。まっすぐ上に伸びる高層ビルと円や曲線を描く花火の
コンストラストがとても見事です。驚いたのは、高速道路の脇に停車して見物
している車が多いことです。明らかに危険であるにもかかわらず(きっと日本
ならば、事前に警察による規制がされることでしょう)、平気で見物している
姿にアメリカらしさを感じました。
ダウンタウンを抜けると、自宅まで真西に向かい一直線にExpress Wayを走り
ます。約10分超ほどの道のりですが、道路の両サイドにいくつもの花火を見る
ことができます。コミュニティ毎に独立記念日をお祝いしていることが、よく
分かります。これはニューイヤーズ・イブと同じ光景です。そして、夜11時過
ぎにアパートメントに戻った後、NYで行われているMacy'sのFireworksをTVで
観ました。一体何発の花火が使われているのかと思うほどの豪華さです。
花火によって国民が独立記念日を祝っているという雰囲気を直に味わうことが
できました。日本でもこのように派手なイベントでお祝いする休日があっても
良いような気がします。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://cdl.ucf.edu/
UCFで所属している組織がCDLで、Center for Distributed Learningの略です。
日本語の文献をチェックしたところ、これを「分散学習センター」と訳して
ありました。しかし、この訳語にちょっとした違和感を覚えます。
Distributed Learningがどのように訳されるかを調べると必ず出てくるのが
ADLです。これはAdvanced Distributed Learningの略でアメリカの国防総省
に属する組織です。ここではeラーニング規格の標準化であるSCROMを進めて
いるそうです。たしかに軍の基地では、オンラインでの教育が進んでいます。
多様な背景を持った人が入隊するので、各人に適した教育プログラムを用意
する必要があります。また、常に研修も必要となりますが、軍隊任務もあり
教育研修ばかりに集中するわけにもいきません。学校のようにクラスを編成
して、一堂に介した授業が定期的に実施できる保証はありません。
すると教育プログラムを効果的に、かつ効率的に提供する仕組みが必要です。
独習でも可能な教材の開発、オンラインでの授業やディスカッションという
運用形態も求められます。教育学や軍事的なプログラムに疎いので、正確な
知識は持ち合わせていませんが、こうした中で使われるようになった用語が
Distributed Learningではないだろうかと推測します。なお、その反対語は
Massed Learningで、訳語は「集合教育」でなく「集中学習」だそうです。
しかし、UCFにおけるCDLの活動を間近で見ていると「分散」という用語では
当てはまりが悪いような気がしてなりません。というのも、英語辞書を見る
とDistributedには「分配された」というの意味はありますが、「分散」に
近い意味は見当たらないからです。さらに、英語の辞書の用例を見てみると
「be distributed on the Internet」は「インターネットを通じて配信され
る」という訳が掲載されています。
CDLが携わっている主な事業は、集合教育で利用されるコンテンツをうまく
チャンクダウンし、個々のエレメントをブラッシュアップしています。また、
それぞれの部品を利用者(インストラクター)が使いやすく、受講者の理解
が深まるように配信するという業務を担っています。すなわち、授業に対し
インストラクショナル・デザイナーがWebでも運用できるように精査をして、
イラストレーター、Webデザイナー、プログラマー、写真家らが学習者の興味
を惹きつけるようなコンテンツへと磨きあげているのです。これらはWebを
中心に配信されますが、対面教育でも利用されるので、必ずしも「分散学習」
という感じではありません。
その他にも関連用語として、Distance Learning(遠隔教育)もありますが、
これも含んでいるのがDistributed Learningであるように思います。コース
化された学習コンテンツをネットなどを通じて教育者や学習者へ届けるのが
使命であるだけに、Distributed Learningの訳は「教育配信」、そしてCDLは
「教育配信センター」とするのが実態に合っているように思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
先日、NGUの学長ブログが開設されました。NGU公式サイトからアクセスでき
ます。学長は経済学部所属ですので、在学時に学長の授業を受けた人も多い
と思います。一度、チェックして下さい。多忙にもかかわらず、トップ自ら
が直接、自分の言葉で伝えようする姿勢には頭が下がります。何より心理的
な距離が縮まります。
2011年6月27日月曜日
第78号(2011.06.27)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第78号
□───────────────────――2011.06.27─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.078
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
フロリダでは最近、非常に暑い日が続いています。天気予報で華氏100度を示すこと
さえあります。そして毎日、必ずと言っていいほど夕立がやって来ます。日本で雷
を伴なった豪雨といった感じです。1時間もすれば止みますが、あまりの激しさに
ちょっと面食らうこともあります。
夕立がいつ頃に止むのか?さらに厳しくなるのか?という不安がありますが、報道
機関からの天気情報はそのような心配を払拭します。かなり具体的で詳細なデータ
なので、雨雲があとどれくらいで通りすぎるのかが分かります。雨雲の状態を3Dで
表現したり、局地的なデータが提示されるので、とても便利です。素人ながらに、
日本でこのようなシステムを導入すれば、ゲリラ豪雨など対策に利用できるのでは
と思いました。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > Web2.0ツールの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:
こちらではMacな日々を過ごしています。もちろん研究所で英語版Windowsのデスク
トップを用意してもらっていますが、毎日、MacBookを持参しています。例えば、
メインキャンパスへ向うシャトルバスの中ではiPhone4をいじり、自宅ではiPad2で
ネットへアクセスしています。帰国後は、MacとWinPCとの共存になるでしょうから
これらのディバイスとのデータ交換が効果的にできるような手法を覚えています。
まず、Blogやメルマガなどの原稿やメモ書きは基本的にエディタを使っています。
Macにもmiを入れてますが、Evernoteでほぼ代替できます。毎日使うことでやっと
操作にも慣れてきた感じです。様々なTIPSがあると思いますが、残念ながらまだ
そこまで至っていません。
そして、情報整理のツールとしてのDropboxには、少しずつデータのバックアップ
を入れています。写真はPicasaで管理して、整理したものをウェブアルバムへも
置くようにしています。論文や文献のPDF管理はMendeley、読書管理はブクログと
便利なツールへ徐々に移行中です。
さらに、自分の情報発信はこれまでコジマガのMLだけでしたが、ブログ、Twitter
などを試しています。Twitterは150程度のつぶやきから、仕組みなどがようやく
実感できはじめました。しかし、FBは未だに様子見です。どちらも半オープンな
ツールなだけに不用意に投稿しないよう気遣っています。Blogは、研修開始以来
300日以上書き続けています。でも、文字情報が中心で、ブログツールにはあまり
関心を払っていませんでした。ブログツールを利用すれば、最近流行りのSNSとの
コラボが簡単に実現できるので、上手く組み合わせてるテクニックも覚えた方が
よさそうです。マーケティングツールとしてこれらが重宝されているのが、よく
分かります。
インターネットの音楽配信サービスでは、Sky.fmやLast.fm、Pandoraを利用して
おり、仕事時間のBGMとして活躍中です。これらで驚いたのは、Sky.fmにJ-Popの
ジャンルがあること、Pandoraは上場で2億ドルもの資金を調達したことなどです。
日本のサービスとはあまりに差があり過ぎて、厳しい規制ととも硬直化した日本
の業界の将来に不安を覚えます。優れた技術はあっても、素晴らしいアイディア
や新しいビジネスを創発する環境にないことは確かです。
こうして振り返ると、ネットの世界ではアメリカが断然優位に立っていることが
よく分かります。ハードだけでなく、ソフトの分野においても日本の活躍を期待
しています。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから > Leaders Summitの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.aascu.org/
AASCUが主催する'The Leaders Summit 2011'が、UCFで6/23,24の2日間に渡って
行わました。American Association of State Colleges and Universitiesの略
なので、AASUCにはアメリカ州立大学協会という訳が当てはまるように思います。
このカンファレンスはEDUCAUSEとのジョイントですから、ICTの話題が中心です。
サブタイトルには'Designing Learning Environments for the 21st Century'が
付けられていますから、今の学生に適した学習環境を構築するかという内容です。
今回は、全米18の州立大学からリーダー達を中心として、総勢80名ほどが集まり
ました。参加大学に共通する点として、とりわけ大きな大学でなく、それだけに
大学の使命である教育をいかに効果的かつ効率的に運営するかという問題を抱え
ていることです。そこで、問題意識の共有に加え、現状を見つめソリューション
やその手がかりを掴もうというのが会の狙いです。
確かにフロリダも他の州と同様に、厳しい予算カットが実施されています。逼迫
した財政事情の中で、いかに次のステップを見い出すかという点ではUCFは良い
事例になるでしょう。急増する学生、変化する学生に対応して、新しい学習環境
をICTで創造し続けている先進事例は大きな参考になるはずです。
さて、会議は参加者にUCFや主催者のスタッフを含めると100名以上になるために
メイン会場は隣の建物であるパートナーシップ3で行わました。研究所のフロア
だけでは手狭なことから、広い会場を確保することで、軍の施設を借りました。
初日は朝8時半のスタートです。主催者の冒頭の挨拶で、基調講演が変更になる
という連絡がありました。フライト欠航の影響で、EDUCAUSEの会長が来られなく
なったそうです。基調講演がキャンセルになるというハプニングが起こっても、
慌てることなく、うまく対応する運営には感心します。
3つの講演に続き、4つの事例を担当者から聞くというイベントがありました。
4つのパーラーで構成され、参加者はこれらを20分ごとに回るというものです。
具体的な教育事例の紹介として、心理学・数学・英作文の各責任者が取り組みを
説明します。また、今の学生たちがよく利用するICTツールの紹介もありました。
昼は用意されたランチボックスをいただきながら、次の講演へと入ります。休憩
を挟みながら午後5時20分まで研修は続きました。1日目の最終イベントで懇親会
が開催され、ここでUCFの総長を直にお見かけました。恰幅のよいおじいさんで、
すでに73歳だそうです。主催者からの紹介コメントで驚いたのは、何と20年以上
もトップの職を務めているそうです。UCFは創立47年目ですから、半分近くの間
ガバナンスしていることになります。
事実確認もかねて同僚に事情を聴けば、UCFの総長は選挙で決定されるのでなく、
州からの指名だそうです。確かに州立大学ですから上手く経営できる人物を州が
選ぶのも当然でしょう。無能な人物によって放漫経営をされたら、州として住民
に説明がつきません。大変納得するとともに、何ともアメリカらしい制度に感心
しました。
自分が知っているだけでも、今の総長はITを活用し、経営効率を向上させるとも
に大学の名声を上げることに成功しています。巨大なアメリカンフットボールの
スタジアムを建設して、大学の人気を高める努力を続けています。(アメリカの
大学のトップはオペラからアメフトまでの話ができないと務まらないという記事
を読んだことがあります。)さらに、昨年オープンしたの医学部に続き、歯学部
も新設予定になっています。かなりやり手のリーダーであり、まるで企業経営者
のようです。アカデミックキャピタリズムの国ですから、優秀なリーダーの存在
が大学にも求められるのでしょう。
AASCUの2日目は、開始時間がさらに早まり8時からです。多くの人は前日の疲れ
を残しているはずですが、司会者は結構な高齢にも関わらず、元気が漲っている
という感じです。やはりこのような会をマネジメントできる人はエネルギッシュ
でなければなりません。
この日のイベントはできるだけ参加型にする工夫が見られます。例えばグループ
ディスカッションは3グループに分け、発言をしやすくしています。また、全体
ミーティングでも、壁に貼られた大きな紙にそれぞれがアイディアを書き出して、
共有するという仕掛けがみられました。
全体ミーティングも正午で終了です。最後は、出席者にアハ体験を語ってもらい、
締めくくりです。詳細まではわかりませんが、この会で獲得できたものは大きい
ようです。1日半のタイトなスケジュールでしたが、それでも出席者は満足した
様子でした。生産性の高いミーティングをオーガナイズすることの重要性を体感
しました。このような大会にオブザーバとして参加できたことはラッキーでした。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
AASCUの会場ではiPad2を使っている人を結構、見かけました。スマートカバーを
台座にしてメモを取ったり、メールをチェックしたりしていました。やはり驚い
たのは、カメラを使って必要なスライドを撮影していたことです。10インチ以上
の画面で撮影している姿はちょっと異様な感じがします。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第78号
□───────────────────――2011.06.27─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.078
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
フロリダでは最近、非常に暑い日が続いています。天気予報で華氏100度を示すこと
さえあります。そして毎日、必ずと言っていいほど夕立がやって来ます。日本で雷
を伴なった豪雨といった感じです。1時間もすれば止みますが、あまりの激しさに
ちょっと面食らうこともあります。
夕立がいつ頃に止むのか?さらに厳しくなるのか?という不安がありますが、報道
機関からの天気情報はそのような心配を払拭します。かなり具体的で詳細なデータ
なので、雨雲があとどれくらいで通りすぎるのかが分かります。雨雲の状態を3Dで
表現したり、局地的なデータが提示されるので、とても便利です。素人ながらに、
日本でこのようなシステムを導入すれば、ゲリラ豪雨など対策に利用できるのでは
と思いました。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > Web2.0ツールの段
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☆関連サイト:
こちらではMacな日々を過ごしています。もちろん研究所で英語版Windowsのデスク
トップを用意してもらっていますが、毎日、MacBookを持参しています。例えば、
メインキャンパスへ向うシャトルバスの中ではiPhone4をいじり、自宅ではiPad2で
ネットへアクセスしています。帰国後は、MacとWinPCとの共存になるでしょうから
これらのディバイスとのデータ交換が効果的にできるような手法を覚えています。
まず、Blogやメルマガなどの原稿やメモ書きは基本的にエディタを使っています。
Macにもmiを入れてますが、Evernoteでほぼ代替できます。毎日使うことでやっと
操作にも慣れてきた感じです。様々なTIPSがあると思いますが、残念ながらまだ
そこまで至っていません。
そして、情報整理のツールとしてのDropboxには、少しずつデータのバックアップ
を入れています。写真はPicasaで管理して、整理したものをウェブアルバムへも
置くようにしています。論文や文献のPDF管理はMendeley、読書管理はブクログと
便利なツールへ徐々に移行中です。
さらに、自分の情報発信はこれまでコジマガのMLだけでしたが、ブログ、Twitter
などを試しています。Twitterは150程度のつぶやきから、仕組みなどがようやく
実感できはじめました。しかし、FBは未だに様子見です。どちらも半オープンな
ツールなだけに不用意に投稿しないよう気遣っています。Blogは、研修開始以来
300日以上書き続けています。でも、文字情報が中心で、ブログツールにはあまり
関心を払っていませんでした。ブログツールを利用すれば、最近流行りのSNSとの
コラボが簡単に実現できるので、上手く組み合わせてるテクニックも覚えた方が
よさそうです。マーケティングツールとしてこれらが重宝されているのが、よく
分かります。
インターネットの音楽配信サービスでは、Sky.fmやLast.fm、Pandoraを利用して
おり、仕事時間のBGMとして活躍中です。これらで驚いたのは、Sky.fmにJ-Popの
ジャンルがあること、Pandoraは上場で2億ドルもの資金を調達したことなどです。
日本のサービスとはあまりに差があり過ぎて、厳しい規制ととも硬直化した日本
の業界の将来に不安を覚えます。優れた技術はあっても、素晴らしいアイディア
や新しいビジネスを創発する環境にないことは確かです。
こうして振り返ると、ネットの世界ではアメリカが断然優位に立っていることが
よく分かります。ハードだけでなく、ソフトの分野においても日本の活躍を期待
しています。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■UCFから > Leaders Summitの段
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☆関連サイト:http://www.aascu.org/
AASCUが主催する'The Leaders Summit 2011'が、UCFで6/23,24の2日間に渡って
行わました。American Association of State Colleges and Universitiesの略
なので、AASUCにはアメリカ州立大学協会という訳が当てはまるように思います。
このカンファレンスはEDUCAUSEとのジョイントですから、ICTの話題が中心です。
サブタイトルには'Designing Learning Environments for the 21st Century'が
付けられていますから、今の学生に適した学習環境を構築するかという内容です。
今回は、全米18の州立大学からリーダー達を中心として、総勢80名ほどが集まり
ました。参加大学に共通する点として、とりわけ大きな大学でなく、それだけに
大学の使命である教育をいかに効果的かつ効率的に運営するかという問題を抱え
ていることです。そこで、問題意識の共有に加え、現状を見つめソリューション
やその手がかりを掴もうというのが会の狙いです。
確かにフロリダも他の州と同様に、厳しい予算カットが実施されています。逼迫
した財政事情の中で、いかに次のステップを見い出すかという点ではUCFは良い
事例になるでしょう。急増する学生、変化する学生に対応して、新しい学習環境
をICTで創造し続けている先進事例は大きな参考になるはずです。
さて、会議は参加者にUCFや主催者のスタッフを含めると100名以上になるために
メイン会場は隣の建物であるパートナーシップ3で行わました。研究所のフロア
だけでは手狭なことから、広い会場を確保することで、軍の施設を借りました。
初日は朝8時半のスタートです。主催者の冒頭の挨拶で、基調講演が変更になる
という連絡がありました。フライト欠航の影響で、EDUCAUSEの会長が来られなく
なったそうです。基調講演がキャンセルになるというハプニングが起こっても、
慌てることなく、うまく対応する運営には感心します。
3つの講演に続き、4つの事例を担当者から聞くというイベントがありました。
4つのパーラーで構成され、参加者はこれらを20分ごとに回るというものです。
具体的な教育事例の紹介として、心理学・数学・英作文の各責任者が取り組みを
説明します。また、今の学生たちがよく利用するICTツールの紹介もありました。
昼は用意されたランチボックスをいただきながら、次の講演へと入ります。休憩
を挟みながら午後5時20分まで研修は続きました。1日目の最終イベントで懇親会
が開催され、ここでUCFの総長を直にお見かけました。恰幅のよいおじいさんで、
すでに73歳だそうです。主催者からの紹介コメントで驚いたのは、何と20年以上
もトップの職を務めているそうです。UCFは創立47年目ですから、半分近くの間
ガバナンスしていることになります。
事実確認もかねて同僚に事情を聴けば、UCFの総長は選挙で決定されるのでなく、
州からの指名だそうです。確かに州立大学ですから上手く経営できる人物を州が
選ぶのも当然でしょう。無能な人物によって放漫経営をされたら、州として住民
に説明がつきません。大変納得するとともに、何ともアメリカらしい制度に感心
しました。
自分が知っているだけでも、今の総長はITを活用し、経営効率を向上させるとも
に大学の名声を上げることに成功しています。巨大なアメリカンフットボールの
スタジアムを建設して、大学の人気を高める努力を続けています。(アメリカの
大学のトップはオペラからアメフトまでの話ができないと務まらないという記事
を読んだことがあります。)さらに、昨年オープンしたの医学部に続き、歯学部
も新設予定になっています。かなりやり手のリーダーであり、まるで企業経営者
のようです。アカデミックキャピタリズムの国ですから、優秀なリーダーの存在
が大学にも求められるのでしょう。
AASCUの2日目は、開始時間がさらに早まり8時からです。多くの人は前日の疲れ
を残しているはずですが、司会者は結構な高齢にも関わらず、元気が漲っている
という感じです。やはりこのような会をマネジメントできる人はエネルギッシュ
でなければなりません。
この日のイベントはできるだけ参加型にする工夫が見られます。例えばグループ
ディスカッションは3グループに分け、発言をしやすくしています。また、全体
ミーティングでも、壁に貼られた大きな紙にそれぞれがアイディアを書き出して、
共有するという仕掛けがみられました。
全体ミーティングも正午で終了です。最後は、出席者にアハ体験を語ってもらい、
締めくくりです。詳細まではわかりませんが、この会で獲得できたものは大きい
ようです。1日半のタイトなスケジュールでしたが、それでも出席者は満足した
様子でした。生産性の高いミーティングをオーガナイズすることの重要性を体感
しました。このような大会にオブザーバとして参加できたことはラッキーでした。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
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AASCUの会場ではiPad2を使っている人を結構、見かけました。スマートカバーを
台座にしてメモを取ったり、メールをチェックしたりしていました。やはり驚い
たのは、カメラを使って必要なスライドを撮影していたことです。10インチ以上
の画面で撮影している姿はちょっと異様な感じがします。
2011年6月11日土曜日
第77号(2011.06.11)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第77号
□───────────────────――2011.06.11─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.077
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
今回で第3回目となる全国大学対抗タイピング大会(学内予選)がTIESで開催中
です。今年は在外研修中につき傍観ですが、情報処理の授業の中扱っているので、
NGUからの参加者は加盟校でも断トツの規模を維持しています。また、現在、個人
部門でも1位、2位と活躍しており、喜ばしい限りです。
実際のタイピング大会の状況は、TIESにログインするのが一番でしょう。TIESの
アカウントについては、コジマガ第32号に書いた通りですので、興味のある方は
是非、ご参照ください。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > 「豊かさとは何か」の段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://bit.ly/kojimag068
アメリカで生活をしていると世界中のさまざまな国に出会います。出身の人々で
あったり、食事などの文化であったりします。国際的な政治経済情勢についても
まるで自国の出来事のごとくニュースで扱っています。さすがに世界から多くの
人を集めている国だけあります。
コジマガ第68号でも書きましたが、平均的な個人宅に訪れるとこの国の豊かさを
実感します。庭付きの広い敷地にガレージと自宅があり、ほとんどがプール付き
です。プールの使い方はただ泳ぐだけでなく、プールサイドにテーブルを出して
涼みながらのパーティに使われます。プールサイドにはカウンターを置き、飲み
物や食べ物を思い思いに取りながら、初めて合う人同士が会話で盛り上がります。
BGMは、ノートPCでインターネットラジオにアクセスし、外付けスピーカーから
流れてきます。もちろん気が向いたらプールで遊んだりします。
日本でプール付きの自宅を持つ人は億万長者に限られます。自宅でのパーティと
いう文化が、プールとセットになっていません。屋外プールの利用期間は3ヶ月
程度ですし、敷地代外にもメンテナンスで費用が発生します。それならば、屋内
プールを持つスポーツクラブの会員となった方が世話入らずで、結果として安く
上がります。
クルーズコントロール付きの大きな車で優雅に走行し、長距離の移動も可能です。
道路や駐車のスペースは広く、渋滞も日本ほどひどくないので、平均速度は日本
よりも上です。さらに高騰したガソリンも比較すれば日本より安いという、完全
な車社会になっています。また、携帯電話はすでに4Gへ向かっており、GPSでの
サービスも日本より進んでいるように思います。
このようにアメリカの生活環境を考えると、余裕が感じられます。経済力のある
日本から見ても、アメリカにはかなり多くの魅力があります。もちろん、個人の
経済的な裏付けは最低条件ですが、安定収入や将来性が保証されるのであれば、
閉塞感が漂う日本にいるよりもいいかも知れません。経済発展途国の出身者なら
ば、なおさらこの国に惹かれるでしょう。世界中の国々から多くの人が集まって
くるのも、首肯できます。
英語圏で生まれ育った人以外は、皆、英語を覚えて、この国で生活をしています。
経済力を身につけて言葉や生活習慣を身につければ、自国で暮らすよりも快適な
生活を送ることができます。この国で暮らしてみて「豊かさとは何か」を改めて
考えてしまいます。
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://bit.ly/mckK4L
『歴史は「べき乗則」で動く』,マーク・ブキャナン著(水谷淳訳),ハヤカワ文庫
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
渡米して2冊目(電子書籍も含めると正確には3冊目)となる日本語の本を読了
しました。自分の研究材料にもべき乗分布が関連していることもあり、これまで
ネットワーク理論関係の書籍を集めていました。この本はタイトルを見ただけで
購入し、所謂「つんどく」状態になっていました。文庫なのでさほど重たくなか
ろうとアメリカまで持ってきた次第です。とはいえ、なかなか手付かずのままに
なっていたのをようやく読み終えたところです。
内容はネットワーク理論や自己組織化の話です。その一例として、阪神大震災や
ブラックマンデーについて言及されています。この原本(『歴史の方程式』)が
最初に世に出た後、たった10年で「想定外」規模の大惨事(リーマンショック、
9.11や東日本大震災など)が起こるとは、誰にも予見できなかったと思います。
リーマンショックは100年に一度で、東日本大震災は1000年に一度だそうですが、
このような稀有な出来事が10年の間に生起するものだろうかという問いがあると
すれば、きっと著者は肯定するでしょう。
地震に関する話題はかなり詳細に述べられています。この本でも指摘されている
ように、阪神大震災は事前に全く想定されていませんでした。その後、活断層が
起因する地震について注目が集まりました。また、核融合の話まで扱われており、
反応炉に制御棒で反応を抑えるトピックスには、3.11を想起してしまいました。
地震の規模と発生頻度をグラフにすると「べき乗分布」が確認されます。つまり
スケールフリーの巨大地震は必ず起こるということです。一方で、研究は予測に
必要な発生時間・場所・規模を特定できるレベルにないことも述べられています。
また、発生のサイクルを歴史から探ろうとしても、100年程のデータでは46億年
ともいわれる地球の歴史からすれば、ほんの一瞬の動きを捉えたに過ぎません。
巨大地震の発生に関する誤差の範囲は、明日かも知れないし、50年後なのかも
ということは、全く役に立たないことを意味します。人間の一生の時間と地球の
活動時間にあまりに大きな格差があります。
この本でネットワークや自己組織化、臨界状態の形成に関する事例は、森林火災
の延焼、生態系の変化、絶滅種なども取り上げています。これは集団的振る舞い
がシステム全体の臨界状態を作り出し、あるきっかけでそれが一瞬にして崩れて
しまう事象です。文中にある表現では「何かが変わるためには、歪みがある限界
を超えなければならない」ような事例を説明しています。
また、第10章では金融経済の話としてブラックマンデーを扱っています。株価が
世界同時に大暴落する理由を、ネットワーク理論で説明しています。この内容は
『ブラックスワン』でのリーマンショックへの言及箇所と重ね合わせながら読む
と良いかも知れません。さらに人間の繋がりの説明には、ミルグラムの実験から
ネットワーク理論へと話が展開します。本の最後の部分では、トーマス・クーン
のパラダイム理論(学説ネットワーク)まで及び、革命や戦争の発生という歴史
に臨界状態を見い出そうとしています。
確かに90年代初め、都市銀行は13行もあり往時のバブル経済を謳歌していました。
しかし、バブル崩壊で巨大金融機関は淘汰、合併が進みメガバンクへ再編されて
います。バブルの宴の中では、悲惨な結末を全く予想できませんでした。そして
万一、日本が財政破綻した場合、どのような議論が噴出するのでしょう。やはり
「想定外」という言葉で責任を回避するのでしょうか。この言葉が論点になって
いる時機にこそ、読んでおくべき本であるように思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
アメリカでは5月末の祝日であるメモリアルデーを迎えて、いよいよ夏が始まり
ました。すでに真夏のフロリダでは、本格的なハリケーン・シーズンが到来した
ようです。こればかりは来てもらいたくないと願うばかりです。
1年間のサバティカルなので、8月末で研修終了です。フロリダでの研修生活も
残すところあと3ヶ月となりました。早いもので、研修ブログは284日を更新し、
カウントダウンです。出発前に皆に言われた「慣れた頃に帰る」ということが、
まさにその通りになってきました。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第77号
□───────────────────――2011.06.11─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.077
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
今回で第3回目となる全国大学対抗タイピング大会(学内予選)がTIESで開催中
です。今年は在外研修中につき傍観ですが、情報処理の授業の中扱っているので、
NGUからの参加者は加盟校でも断トツの規模を維持しています。また、現在、個人
部門でも1位、2位と活躍しており、喜ばしい限りです。
実際のタイピング大会の状況は、TIESにログインするのが一番でしょう。TIESの
アカウントについては、コジマガ第32号に書いた通りですので、興味のある方は
是非、ご参照ください。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■アメリカ短信 > 「豊かさとは何か」の段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://bit.ly/kojimag068
アメリカで生活をしていると世界中のさまざまな国に出会います。出身の人々で
あったり、食事などの文化であったりします。国際的な政治経済情勢についても
まるで自国の出来事のごとくニュースで扱っています。さすがに世界から多くの
人を集めている国だけあります。
コジマガ第68号でも書きましたが、平均的な個人宅に訪れるとこの国の豊かさを
実感します。庭付きの広い敷地にガレージと自宅があり、ほとんどがプール付き
です。プールの使い方はただ泳ぐだけでなく、プールサイドにテーブルを出して
涼みながらのパーティに使われます。プールサイドにはカウンターを置き、飲み
物や食べ物を思い思いに取りながら、初めて合う人同士が会話で盛り上がります。
BGMは、ノートPCでインターネットラジオにアクセスし、外付けスピーカーから
流れてきます。もちろん気が向いたらプールで遊んだりします。
日本でプール付きの自宅を持つ人は億万長者に限られます。自宅でのパーティと
いう文化が、プールとセットになっていません。屋外プールの利用期間は3ヶ月
程度ですし、敷地代外にもメンテナンスで費用が発生します。それならば、屋内
プールを持つスポーツクラブの会員となった方が世話入らずで、結果として安く
上がります。
クルーズコントロール付きの大きな車で優雅に走行し、長距離の移動も可能です。
道路や駐車のスペースは広く、渋滞も日本ほどひどくないので、平均速度は日本
よりも上です。さらに高騰したガソリンも比較すれば日本より安いという、完全
な車社会になっています。また、携帯電話はすでに4Gへ向かっており、GPSでの
サービスも日本より進んでいるように思います。
このようにアメリカの生活環境を考えると、余裕が感じられます。経済力のある
日本から見ても、アメリカにはかなり多くの魅力があります。もちろん、個人の
経済的な裏付けは最低条件ですが、安定収入や将来性が保証されるのであれば、
閉塞感が漂う日本にいるよりもいいかも知れません。経済発展途国の出身者なら
ば、なおさらこの国に惹かれるでしょう。世界中の国々から多くの人が集まって
くるのも、首肯できます。
英語圏で生まれ育った人以外は、皆、英語を覚えて、この国で生活をしています。
経済力を身につけて言葉や生活習慣を身につければ、自国で暮らすよりも快適な
生活を送ることができます。この国で暮らしてみて「豊かさとは何か」を改めて
考えてしまいます。
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://bit.ly/mckK4L
『歴史は「べき乗則」で動く』,マーク・ブキャナン著(水谷淳訳),ハヤカワ文庫
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
渡米して2冊目(電子書籍も含めると正確には3冊目)となる日本語の本を読了
しました。自分の研究材料にもべき乗分布が関連していることもあり、これまで
ネットワーク理論関係の書籍を集めていました。この本はタイトルを見ただけで
購入し、所謂「つんどく」状態になっていました。文庫なのでさほど重たくなか
ろうとアメリカまで持ってきた次第です。とはいえ、なかなか手付かずのままに
なっていたのをようやく読み終えたところです。
内容はネットワーク理論や自己組織化の話です。その一例として、阪神大震災や
ブラックマンデーについて言及されています。この原本(『歴史の方程式』)が
最初に世に出た後、たった10年で「想定外」規模の大惨事(リーマンショック、
9.11や東日本大震災など)が起こるとは、誰にも予見できなかったと思います。
リーマンショックは100年に一度で、東日本大震災は1000年に一度だそうですが、
このような稀有な出来事が10年の間に生起するものだろうかという問いがあると
すれば、きっと著者は肯定するでしょう。
地震に関する話題はかなり詳細に述べられています。この本でも指摘されている
ように、阪神大震災は事前に全く想定されていませんでした。その後、活断層が
起因する地震について注目が集まりました。また、核融合の話まで扱われており、
反応炉に制御棒で反応を抑えるトピックスには、3.11を想起してしまいました。
地震の規模と発生頻度をグラフにすると「べき乗分布」が確認されます。つまり
スケールフリーの巨大地震は必ず起こるということです。一方で、研究は予測に
必要な発生時間・場所・規模を特定できるレベルにないことも述べられています。
また、発生のサイクルを歴史から探ろうとしても、100年程のデータでは46億年
ともいわれる地球の歴史からすれば、ほんの一瞬の動きを捉えたに過ぎません。
巨大地震の発生に関する誤差の範囲は、明日かも知れないし、50年後なのかも
ということは、全く役に立たないことを意味します。人間の一生の時間と地球の
活動時間にあまりに大きな格差があります。
この本でネットワークや自己組織化、臨界状態の形成に関する事例は、森林火災
の延焼、生態系の変化、絶滅種なども取り上げています。これは集団的振る舞い
がシステム全体の臨界状態を作り出し、あるきっかけでそれが一瞬にして崩れて
しまう事象です。文中にある表現では「何かが変わるためには、歪みがある限界
を超えなければならない」ような事例を説明しています。
また、第10章では金融経済の話としてブラックマンデーを扱っています。株価が
世界同時に大暴落する理由を、ネットワーク理論で説明しています。この内容は
『ブラックスワン』でのリーマンショックへの言及箇所と重ね合わせながら読む
と良いかも知れません。さらに人間の繋がりの説明には、ミルグラムの実験から
ネットワーク理論へと話が展開します。本の最後の部分では、トーマス・クーン
のパラダイム理論(学説ネットワーク)まで及び、革命や戦争の発生という歴史
に臨界状態を見い出そうとしています。
確かに90年代初め、都市銀行は13行もあり往時のバブル経済を謳歌していました。
しかし、バブル崩壊で巨大金融機関は淘汰、合併が進みメガバンクへ再編されて
います。バブルの宴の中では、悲惨な結末を全く予想できませんでした。そして
万一、日本が財政破綻した場合、どのような議論が噴出するのでしょう。やはり
「想定外」という言葉で責任を回避するのでしょうか。この言葉が論点になって
いる時機にこそ、読んでおくべき本であるように思います。
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■編□集□後□記□
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アメリカでは5月末の祝日であるメモリアルデーを迎えて、いよいよ夏が始まり
ました。すでに真夏のフロリダでは、本格的なハリケーン・シーズンが到来した
ようです。こればかりは来てもらいたくないと願うばかりです。
1年間のサバティカルなので、8月末で研修終了です。フロリダでの研修生活も
残すところあと3ヶ月となりました。早いもので、研修ブログは284日を更新し、
カウントダウンです。出発前に皆に言われた「慣れた頃に帰る」ということが、
まさにその通りになってきました。
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