2025年6月30日月曜日

ゼミ創立30周年記念号 #04 2.0

コジマガ(kojimag@)は児島ゼミナールOB/OG向けメールマガジンです。


この時代は、コジマガ第29号から詳細に記録されていますので、併せてご覧ください。


児島ゼミ2.0 名古屋キャンパス時代

2007年春、経済学部は熱田へ全面移転しました。
瀬戸キャンパスには700名(!)が入れる大教室を筆頭に、400名収容の教室も
ふんだんにありました。一方、名古屋キャンパスにある大教室は280名が最大です。
瀬戸では大教室1クラスでの開講でOKだったのが、名古屋では2クラスに分割せざる
を得なくなります。当然、同一科目のリピート開講が必要で、なるべく同時間帯に
開講科目が重ならないような配慮も必要です。根本的な対応して、カリキュラムを
できるだけシンプルにするといった準備をしました。

ゼミは、移転当初、合宿や社会見学を継続していましたが、大学で夜遅くまで
皆で学習できるようになったので、合宿の代わりに飲み会へ変更しました。
ゼミ終了後、金山での飲み会も便利なことから、年4回の飲み会のスタイルが
徐々にできあがりました。

また、経済学部の取り組みが文部科学省の選定事業に採択され、仕事の忙しさは
増したものの、とてもやりがいがありました。新しいキャンパスで未来に向けた
仕事は、希望に満ち溢れるものでした。

名古屋キャンパスが落ち着いた頃合いを見計らって、在外研修へ出かけました。
ゼミ生たちに新たな挑戦を求めている自分自身が挑戦しなくてはならないという
思いもありました。米フロリダでの1年間は、今振り返ると大変な毎日でしたが、
大きな成長の機会だったと思います。(ゼミ生へ留学を勧めるのは、この経験に
基づいています。コジマガ第60号から第83号までに詳細に記録されています。)

帰国後、FacebookなどのSNSが普及してきたこともあり、ゼミでも現役生と
卒業生をつなぐツールとして利用しました。コジマガもメーリングリストでなく
新しい記事をブログにアップし、URLをSNSに貼り付けるという方法へ変更
しています。

秋学期のサブゼミは、学術情報センター(4階)の入口横にあるセミナー室で、
自主的に開催するようになりました。卒論を早めに終われるよう努力する学生と、
面倒な課題を先延ばしする学生が明らかになりました。学習状況を可視化できる
ようゼミを運用し、卒論の体裁や内容も徐々にレベルアップしていきました。

卒論作成スキルが豊富になったので、経済学部の授業に「アカデミックスキルズ」
という科目(児島担当)を設置しました。論文に必要な日本語やWordのスキルを
サブテキストにまとめて、毎年、バージョンアップを重ねています。これらは
ゼミでも大いに活用し、学生のスキルアップに寄与しています。

2025年6月23日月曜日

ゼミ創立30周年記念号 #03 1.0

コジマガ(kojimag@)は児島ゼミナールOB/OG向けメールマガジンです。

児島ゼミ30年の歴史において、大きな転換点があるとすれば、外部環境の変化です。
まず瀬戸から名古屋への全面移転、その次がコロナ禍の対応としての授業の全面
オンライン化です。

これを元に大きく3分して、その大変化について3回シリーズで記載します。
ちなみに、#02の推移グラフで示した色分けは、この分類に沿っています。
記憶もあやふやになっているので、2003年からの詳細については、過去の
「コジマガ」をご確認ください。

児島ゼミ1.0 瀬戸キャンパス時代

1995年4月、児島ゼミがスタートしました。
当時の年齢は30歳(ということなので現在は60歳)で、ゼミ生との年齢が近く、
指導方法にも若さが先行し、昭和的な雰囲気が色濃く出ていました。

緑に囲まれた瀬戸キャンパスは、落ち着いて勉強するには素晴らしい環境です。
図書館の1階にあった情報センターのパソコン教室で、ゼミを行っていました。
今でも変わりませんが、就職を意識し、ゼミ生には社会性を求めています。
そこで、新歓コンパと追出しコンパの他、ゼミ合宿だけでなく、ゼミ旅行や
社会見学(秋)も実施していました。

ゼミのホームページは1996年にはできていたと思います。ゼミの内容のひとつに
ブラウザでゼミ生にHTMLを教え、個人のホームページも作成しました。
当時の文系学部としてはかなり珍しい取り組みなので、就活での売りにもなるか
と思いました。Webには、ゼミや授業関連の教材コンテンツを作って、新しい
情報共有を体験しました。今と比べるとかなり不便な環境ですが、それでも
技術革新のスピードを体験できる貴重な機会でした。

1996年から全新入生へのノートパソコン配布がスタートしました。
新たに「情報処理入門1・2」という科目ができましたが、通常の時間割に入れて
もらえず、水曜日の午後、土曜日に授業が開講されるという状況でした。
(当時のいきさつは知りえませんが、尋常ではなかったという想像ができます。)

1997年には嗣業館が新たに完成し、情報センターが全面移転・拡張しました。
ゼミ3期生からは、新しい建物でゼミも行われるようになりました。
当時のネット環境は脆弱だったため、嗣業館にあるマルチメディア教室での
サブゼミという自習スタイル(そこで学生指導をする)ができあがりました。

以上を見ると、大学ではかなりの情報関連投資をしたのではと推察します。
世間はまだインターネットも体験していない時代でしたので、大学で情報技術を
覚えることができたのは、今以上に大学に価値が大きなあったように思います。

ゼミ1期生から卒業論文発表会をスタートしました。当時、Powerpointで
プレゼンするのはかなり珍しい時代ですが、毎年、徐々に卒論発表のレベルも
アップしていったことを覚えています。また、秋口にゼミ合宿と合わせて、
実施した学年もあったと記憶しています。

当時、教務委員に任じられて、学部で卒業研究発表会を開催する運びとなりました。
そこで、ゼミでの発表会の方法をベースに準備をしました。その後、連綿として
受け継がれ、学部の卒業研究発表会は、形を変えながらも現在に至っています。

ゼミがスタートして8年目(2003年6月8日)にコジマガをスタートしました。
これは、卒業生たちとの情報共有を目的としました。ホームページは
当時、流行していたメーリングリストを使ったメルマガを始めました。
コジマガの第28号まで瀬戸キャンパス時代が記録されています。

2025年6月14日土曜日

ゼミ創立30周年記念号 #02

コジマガ(kojimag@)は児島ゼミナールOB/OG向けメールマガジンです。

■ゼミ卒業生数の段

 これまで卒業した児島ゼミ(卒論作成)生は442名で、毎年の平均は17名です。
また、期ごとのゼミ生の推移は以下のグラフの通りです。


一番左のゼミ1期生は97Eで、1学年で最多の24名です。
グラフには示されていませんが、右端より先は現役生で4年生(30期)は18名、
3年生(31期)は16名です。
  • 緑色は瀬戸キャンパス時代(児島ゼミ1.0)
  • 青色は名古屋キャンパス時代(児島ゼミ2.0)
  • 赤色はコロナ以降時代(児島ゼミ3.0)
☞ この3区分については、別途、詳しく報告します。

ゼミ15期~17期は、フロリダでの在外研修のため3・4年ゼミは不開講でした。
しかし、2年ゼミなどで指導したゼミ生も、親しくさせてもらっています。

経済学部の定員は、30年前が450名、現在は250名ですので、
最多の時で占有率を比較すると5.3%(1期)7.6%(26期)になります。
学科が増え、独立して現代社会学部になり、経済学部も適正化してきた証かもしれません。


2025年6月13日金曜日

ゼミ創立30周年記念号 #01

コジマガ(kojimag@)は児島ゼミナールOB/OG向けメールマガジンです。

 「コジマガ」は2003年にスタートし、2019年12月発行の第153号を最後に配信が止まっていました。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、その直後にCOVID-19によるパンデミックが発生しました。首相による緊急事態宣言からの外出自粛、未知のウイルスへの恐怖、そして否応なしに変化を強いられた日常生活など、私たちは大きな不安の中に置かれました。

 大学では、2020年度の入学式が中止となり、対面授業に代わってオンライン授業が導入されました。先が見えない状況の中でも、授業を継続しなければなりません。対面授業が再開されてもマスク着用が求められ、長きにわたって学生の顔をしっかり把握できないままでした。

 当然、ゼミの運営スタイルも大きく変わらざるを得ませんでした。新歓・追い出しコンパはもちろん、年4回もあった現役ゼミ生との飲み会もクラスター発生のリスクから中止となりました。秋からの卒論指導も、従来の対面によるサブゼミ形式での実施できません。そこで、4年生を3チームに分け、1チームあたり6名以内で90分のTeamsによる少人数指導へと切り替えました。

 こうした対応を重ねながら4年が経過し、現在に至ります。以前のような指導形式には戻らず、DX時代にふさわしいスタイルを模索しながら、日々改善を続けています。

 今般、ゼミ創立30周年を迎えるにあたり、「コジマガ」をリニューアルし、装いを新たに継続していく予定です。かつては本学のメーリングリストシステムを利用したメールマガジン配信でしたが、現在は学内システムの更新によりMLは廃止されています。ただし、ブログへの転載を続けていた経緯もあり、今後はSNSやMessengerを通じてブログのURLを配信する形で継続できます。

 今後は、パンデミック以降の空白を埋めるべく、最近のトピックスを紹介しながら、卒業生との情報共有や会話のきっかけとなるような内容を発信していきたいと思います。配信頻度は不定期ですが、ゼミの同級生同士で話のネタにしていただければ幸いです。