2018年5月7日月曜日

第141号(2018.05.07)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第141号
□───────────────────2018.05.07─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.141
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


気づけば、ゴールデンウイークが終わっていました。来年は改元が実施されて、
新たな元号となっているはずですが、今は全く想像ができません。元号の先頭の
イニシャルはM,T,S,Hではないそうですが、実際はどうなるのでしょう。今から
楽しみです。

元号といえば、新入社員は平成生まればかりです。今春、教務課へ配属になった
職員と話をしたところ、彼の父親と小生が同い年という事実に唖然・・・。昭和
世代も働き盛りですが、10年もすると次第に舞台の片隅へと追いやられることに
なるのでしょうか。また、来年度はいよいよ2001年生まれが大学生となるので、
20世紀(前世紀)生まれという括りができることでしょう。


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■NGU短信 > YoutubeのNGUチャンネルの段
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☆関連サイト:https://www.youtube.com/watch?v=1Dv-I8Jlde0
☆関連サイト:https://www.youtube.com/user/NagoyaGakuinUniv

前号ではプレイスメントの話題を取り上げましたが、そこで出てきたビデオに
ついて紹介します。昨年度、主に履修ガイダンスで利用するために「履修要項」
で全学に関係する部分をビデオクリップにしました。これらをNGUチャンネルに
置き、Youtubeからでも視聴できるようにしました。昨年だけでも6000回以上の
再生があり、まずまずの成果になりました。特に、履修ガイダンス期間では一日
500アクセスほどあり、新入生へリーチできるメディアとなりました。

今年もプレイスメントテスト時にチラシを配付し、入学予定者に案内しました。
来るべき大学生活に興味がある時に、学修のルールを示し、早めの理解を促する
ための素材としています。入学後は各部署から理解しきれないほど多くの説明を
受けるので、学生としては困惑ばかりです。さらに大学側は、説明の漏れがない
ようにするため内容が膨らんでしまいます。一度に説明されても理解できません
ので、繰り返しが必要な内容はオンディマンドでの説明が最も効率的です。

授業において、今年度は「経済データ分析」でも解説ビデオ(学内限定)をCCS
の授業ページに提示し、履修生の理解の助けとなるようにしています。いずれは
「反転授業」にも挑戦したいと考えています。

また、NGUチャンネルには、経済学部紹介動画もありますので、お時間があれば
ご視聴ください。現在、経済学部の特色ある教育として一押しのプログラムは
「企業連携プログラム紹介ムービー(名古屋学院大学経済学部)」としてNGU
チャンネルで説明しています。どうぞご覧ください。


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■最近のゼミから > 2018年度ゼミスタートの段
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☆関連サイト:https://www.ngu.jp/news/20170502/

毎年恒例の新歓コンパが5月10日(木)に予定されています。ゼミの新歓コンパで
ルーブリックがあるとするならば、先輩全員と話をする・チーム以外の同級生と
話をする・先生に挨拶する・ビールの正しい注ぎ方ができる、といったCanDo項目
が上がるかもしれません。

昨年から学年間の交流を促進するため、3・4年全員の名札が用意されています。
同学年だけで18名おり、先輩も合わせると40名弱になるコンパです。名前と顔が
一致しないので、自分たちの周りだけで話をしておしまいになりがちです。就活
に向けて「人間力」を養成するためには、他人と関わる力が求められます。声を
かける心理的な障壁を少しでも除くためには、良いアイディアだと思います。

卒業生でお時間がある方のご参加をお待ちしています。以下の案内はFacebookに
掲載されていますので、併せてご確認ください。

 場所 萬珍館
 集合 金山南口 18:30
 開始 19:00
 料金 3,680円

また、今年度の全学年のゼミは以下のようです。ゼミ卒業生の皆さんによる直接
の参観やFacebookなどからの激励を歓迎します。

 1年 基礎セミナー(1年):18名  金曜1限 曙館507教室
 2年 専門基礎演習(2年):14名  金曜2限 曙館507教室
 3年 専門演習(3年):18名 木曜4限 曙館307教室
 4年 専門演習(4年):18名 木曜5限 曙館307教室

今年は、3・4年の本ゼミがアクティブラーニングの教室で行われています。
ここにはAVステーションに加えて、電子黒板がありますし、机や椅子も自由に
動かさせるので、チーム活動に適した学習環境です。また、ホワイトボードが
多数用意されており、協働作業の効率が上がると思われます。

本ゼミでは3年ゼミの終わり15分ほどを使って、各チームに4年生が加わって
アドバイスを与える時間としています。アドバイスから3年生はチーム研究の
進め方が改善できると同時に、4年生の顔を覚えます。4年生は昨年の経験を
思い出して、
秋からの卒論研究の進め方を再確認することにつながります。相互にメリット
のある時間を共有することから、ゼミ活動の活性化を期待しています。

さて、今年の3年生の研究テーマは、「特定エリアの活性化策を産業と絡めて
提言する。特に情報技術(IoTやAI)を利用したアイディアで」として、以下の
エリアごとでチーム分けをしました。

 A) 名古屋港・堀川エリア
 B) 名古屋城・名城公園エリア
 C) 名駅・円頓寺商店街エリア
 D) 瑞穂運動場エリア

どのような切り口で進めるかはチームごとのセンスですが、活性をイベントで
考えることも可能です。例えば、Aはレゴランドが注目されがちですが、昨今の
豪華客船のクルージングやインバウンド客向けの整備も考えられます。Bでは、
名古屋城の天守閣の木造再建だけでなく、愛知県体育館でのBリーグ・大相撲と
いったイベントにも注目できるはずです。Cでは、パロマ瑞穂スタジアムを活用
した国際イベント(誘致・実施)としてスペシャルオリンピックス2018やアジア
大会2026などがあります。Dでは2027年リニア中央新幹線開通により、駅が拡大
し街がどう変わるかも興味深いトピックスです。

4テーマに共通する事項には、集客政策でのMICEがあります。また、実際に自分
たちで訪問可能な地区ばかりだけに、現地で感じる課題や問題点を捉えるのが
よいでしょう。さらに統計データや新聞記事などを調査して、自分たちの提言
を具体化してもらいたいものです。

金曜日の2年ゼミは、1回目の「自己紹介ゲーム」に続き、タイピング能力向上
や経済学コア6に挑戦中です。Excelに自分のデータを記録して、統計処理から
自分の努力と成果を可視化する課題に取り組ませています。毎年、学生のゼミ
に対する態度はゼミ応募状況によって大幅に変動しますが、今年度のゼミ生の
状況を見る限り、昨年よりも期待できそうです。とはいえ、始まったばかりで
センシティブな時期なので、焦らず毎回の成果を確実に蓄積する指導とします。

同曜日の1年ゼミは、初回の街歩きの後に基礎セミナー活動会へ向けたチーム
研究を行いました。経済学部のすべての1年ゼミが街歩きから課題を発見して、
学部生に報告するイベントです。今年は、4月25日(水)の3限に発表会が開催
されました。今年度は、多くのゼミの中から優秀賞(準優勝)に選ばれました。
大いに期待できる基礎セミナーです。提示のリンク先は昨年度の基礎セミナー
活動報告会の内容になっていますが、ご参照ください。今後の基礎セミナーは
「まちづくり提言コンペ」へ向けての準備が中心になります。


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■編□集□後□記□
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Facebookの児島ゼミグループ(非公開)の登録者も192名となり、次年度には
200名を突破する見込みです。未登録の方が同級生にいましたら、グループへ
ご招待ください。ちなみに、コジマガはFacebookからだけで案内しています。
Viewは1号につき約150程度です。現在は累計8300ほどですが、このペースで
いけば、来年あたりに1万の大台を達成する見込みです。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2018年3月29日木曜日

第140号(2018.03.29)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第140号
□───────────────────2018.03.29─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.140
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


いずれの職場にも、年度末で異動や退職という人がおられます。経済学部では
40年余り教鞭を執られた先生がお二人、定年を迎えました。ゼミ卒業生ならば
名城先生と藤井先生の授業を受けたのではないでしょうか。職員も異動があり、
去る人、来る人で新年度から再スタートとなります。昔から組織は、新陳代謝
を繰り返しながら発展していきます。


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■NGU短信 > プレイスメントテストの段
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☆関連サイト:https://www.youtube.com/user/NagoyaGakuinUniv/playlists

3月24日(金)に今春の入学予定者に対して、能力別クラス編成のための試験
「プレイスメントテスト」を実施しました。現在は、英語・日本語・情報の3
科目を行っています。この成績を元にして、教務課が1年次での必修クラスの
クラス分けを行います。進学率が上昇し、受験制度や機会が多様化したために
新入生の基礎学力という点でバラツキが広がっています。関連科目を既修した
者と未修者が同じ教室に混在していると、授業を受ける学生だけでなく、担当
する教員も対応に苦慮します。そこで、多くの大学がプレイスメントテストを
行い、能力に応じたクラス編成をしています。本学では10年以上も前から実施
しているので、プレイスメントテストの経験がある方も多いでしょう。

プレイスメントテストは入学以前の学生が対象なので、試験実施は学生支援課
(教育学習センター)が担当しています。小さな部署にもかかわらず、1500名
ほどの入学予定者を名古屋キャンパスに集めるという大きなイベントの運営を
しなければなりません。また、入試とは違ったケアが必要です。例えば、地方
会場入試やセンター利用入試での合格者は、初めて大学へ来ることになるので
不慣れです。さらに、一般入試でこれほど多くの受験生が一カ所に集まること
はありません。そこで、受験生を分散させるために、入試区分で午前と午後に
分けて試験を行っています。

午前は一般入試(センター試験入試を含む)や一般推薦の合格者で、午後の部
では、主にAO入試と指定校入試の合格者で、入学準備学習プログラムを受講者
を対象としています。午後は、入学準備学習プログラムの事後指導をするため
テストの終了後、全員をクラインホールに集めます。そこで、教務部長が入学
準備学習プログラムについて全員に話をします。なぜ入学準備の学習が必要か?
全体の取り組み状況と個人の成績票、これからの大学での学修に必要なことに
ついてデータで説明しました。ほぼ満席状態でしたが、知り合いが少ない状況
なので、静かに話を聞いてくれました。

また、テスト終了後に各受験会場で配布したチラシに基づき、クラブサークル
の紹介と履修要項ビデオクリップ(YoutubeのNGUチャンネル)を紹介しました。
折角、大学に来ているにもかかわらず、試験だけで帰宅するのでなく、新しい
キャンパスライフへの期待が膨らむような情報を提供する機会としました。

受験生の中には、不本意ながら入学する人もいるはずですので、少しでも興味
関心が湧くような話題を提供したいと考えています。プレイスメントテストで
来学することは、0回目の入学ガイダンスであり、最後のオープンキャンパスに
相当します。また、大学が入学生に与える第一印象という点で、このテストは
とても重要です。その割に、学内で重要性を共有できていないのが大きな課題
です。

現在、文部科学省は高大接続を大学・高校に求めています。これは入試だけで
扱える課題ではなく、大学としての取り組みが重要です。本学では、高大接続
のひとつとして、上記のような取り組みを行っています。とはいえ、関係者の
プレイスメントテストや入学準備学習プログラムへの関心が希薄なので、その
意義や新入生の気持ちに寄り添ったイベントへと進化させることが望まれます。


────────────────≪  books ≫─
■本の紹介 > 『データ分析の力』 伊藤公一朗(光文社新書)
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☆関連サイト:https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039868

今回のお薦めは新書でありながら、サントリー学芸賞と日経・経済図書文化賞
をW受賞している本です。読みやすい新書なので、是非、一読をお勧めします。
ゼミ生にも春休み中に読んでほしい一冊です。中室牧子著『「原因と結果」の
経済学―データから真実を見抜く思考法』も併せてお薦めします。

この本のサブタイトルは「因果関係に迫る思考法」です。この本が売れる背景
として、情報社会への遷移がいよいよ次のステージに入ったことにあります。
現代では、経済活動のほとんどがコンピュータによる支援が関わっています。
処理の過程は数値化され、データは蓄積されます。いわゆる、ビックデータを
いかに扱うかという課題に企業は直面しています。たとえ、データはあっても
どのように分析してよいかわからないケースが増えています。この本は、意味
のある分析について分かりやすく書かれています。

特に、相関関係と因果関係の違いを理解するのにも良い本です。データ同士に
関係があっても、原因と結果を明確にさせることが重要です。経済政策が有効
かどうかは、まさに因果関係です。アメリカでは、すでにエビデンスベースド
(Evidence Based )の議論が一般的になっています。この本の第2章にある
オバマ大統領の選挙で使用された事例は、興味深い話題です。

RCT(ランダム化比較試験)については、15年以上前に教えてもらったことが
あります。アメリカでは教育研究として、Aグループはeラーニングでの授業、
Bグループでは用いず授業をし、比較結果を統計的な検証をして、初めて論文
となるということでした。また、実際の教育現場で、実験を兼ねた授業が日本
では許されるのか?という話も聞いたことがあります。また、アメリカへ留学
していた時、エビデンスに基づく議論は当たり前でした。

実は、自分もRCTの被験者になったことがあります。約6年前に、ピロリ菌の
除菌に関する治験に参加したことがあります。大学での健康診断の結果から
胃カメラでの精密検査を受けるよう指導があり、胃腸科で診てもらいました。
幸い異常は見当たりません(軽い慢性胃炎)でしたが、昔から養生している
ピロリ菌を指摘されました。その時、副院長から治験に誘われたので、この
ような機会も勉強かと思って受託しました。

まずは、胃カメラで状態を確認(自分の検査に加えて、2回目)です。次に
製薬会社の治験担当者から薬を渡され、しっかり説明を受けました。そして
投薬指導に従い、2週間きちんと飲んでいました。その後、どのような状態
になったかを胃カメラでチェックされます(3回目)。残念ながらこの治験
の結果は、除菌されないままでした。

1年後に、たまたま院長と話す機会があり、ピロリ除菌の話題になりました。
除菌のスケジュールなどを相談後、あの治験はどうだったのかと聞くことが
できました。「あれは胃に全く負担を与えない栄養剤です。」という答えに
唖然です。たしかに治験はRCTで行われるので、半数の介入グループにしか
実際に投薬されません。自分は投薬されない比較グループにいたのかと知る
ことができました。ただし、もう一方の介入グループだったとしても新薬が
効かなかった可能性もありえました。

今から考えると、真剣に除菌へ取り組んでいたので、我ながら模範的な治験
者だったと思います。単なる栄養剤を決められた時間や作法で飲んでいたと
思うと笑えてきます。


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■最近のゼミから > 経済学部卒業パーティの段
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☆関連サイト:

3月20日(火)に学位授与式が名古屋国際会議場にて挙行されました。あいにく
雨模様でしたが、ゼミの22期生が全員揃って、卒業できました。全員が卒業式
に出席できたのは久しぶりです。途中で音信不通になって留年したり、仕事の
関係で当日に出席できなかったり、自主的に欠席する変わり者などもいたり、
卒業予定者全員が揃うことが珍しくなっています。今回、学位記を同時に全員
へ手渡すことができて何よりです。

今回はいつものゼミ教室ではありませんでしたが、3年生の5名が卒業をお祝い
するために駆けつけてくれました。贈る言葉と一人ひとりへのプレゼントには
心が温まります。(写真や動画がFacebookのゼミページにアップされています
のでご確認ください。)クラブサークルではありますが、本学のゼミとしては
あまり見られない光景です。人と人のつながりを感じます。

さて、経済学部の卒業パーティは午後2時より金山のANAクラウンプラザホテル
で行われました。今回は地上28階の会場で大変眺望もよかったのが印象的です。
パーティの後半には恒例の抽選会がありました。今回は教員が賞品をチョイス
し、先生からのコメント後に抽選する当選者に渡すという趣向になりました。
見ていて面白かったのは、先生が選ぶ賞品のセンスと学生の反応です。

ちなみに児島が選んだのは、腕時計型の活動計です。予算が限られていたので
高機能までとはいきませんが、心拍数や活動量が測定でき、スマホのアプリで
管理できるものです。児島自身、昨年の7月から同じような活動計をいつも身に
つけています。記録されたデータによって自分自身の活動が可視化されます。
リアルタイムの心拍数、一日の歩数計、アクティブな活動時間、心拍数の推移
に加えて、睡眠時間とその質までチェックできます。腕時計の機能もあるので、
入浴シャワータイム以外は着けっぱなしです。

さて、プレゼンターとして抽選箱から当選番号を引くと、ゼミ生が大当たり!
いかさまという疑念が生じそうになるほど、引いた本人がビックリしています。
抽選会でかなり多くのゼミ生が賞品をゲットしました。(さすがに最高の賞品
であるニンテンドースイッチの当選は逃しましたが・・・裏話として先生方の
賞品はパーティ代またはそれ以上なので、当選者は完全に元が取れています。)
やはり頑張ってきたグループに神様は微笑むのかもしれません。


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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://city-marathon.nagoya/

春の名古屋ウィメンズマラソンには裏イベントとして、名古屋シティマラソン
があります。今回、25年ぶりにエントリー(当時は秋の開催だったと思います)
し、クオーターですが無事に完走できました。参加者が多いので、ウィメンズ
のスタート後、ハーフ・クオーターがスタート。とはいえ、出走者が多すぎて
20分ほど経過してようやくスタート地点にたどり着きました。道中はコスプレ
など楽しんで走っている人たちもいるので、瑞穂運動場まで雑踏が続きです。
見慣れた街並みを走っていると、あっという間にゴールできました。

Facebookや出場リストを見ると、ゼミの卒業生も何人か参加しているようです。
もはや30代のようなアツい走りはできませんが、ゼミの皆でマラソンへ参加も
よいかもしれません。最近はゴルフのメンバも増えてきているので、スポーツ
で体力と健康を増進するとともに、コミュケーションを持つのもありかなぁと
思います。若い卒業生において行かれないように、コツコツとトレーニングを
積んでおきます。いつか一緒に走りましょう。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2018年2月23日金曜日

第139号(2018.02.22)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第139号
□───────────────────2018.02.23─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.139
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


昨年末の忘年会は数年ぶりという卒業生も多く、懐かしい会になりました。
また、残念ながら現役ゼミ生の参加はありませんでしたが、参加者の年齢層
が高く大人の飲み会という感じでした。話題は悲喜こもごも、人生いろいろ、
という感じで聴いているこちらも勉強になりました。男ばかりで15名ほどの
世代を超えた飲み会もたまにはよいものです。


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■NGU短信 > 定期試験(追試・再試)の段
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☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2017/11/13520171105.html

今学期の秋学期末試験は、例年になく追試験の申請が多くなりました。原因は
インフルエンザの流行と試験最終日の大雪です。どちらも避けがたい事象です
が罹患した学生や交通マヒに遭遇した学生には「お気の毒」としか言えません。
定期試験の対応は、公務員と同様にルール通りに運用しなくてはならないので、
辛いところです。追試験の手続きは、3日以内に教務課へ申請(インフルエンザ
の場合は大学へ出校できないので、電話で連絡を入れて後日申請する)ことに
なっています。入学試験や就職試験でも同様に不測の事態は起こり得るわけで、
受験生一人ひとりの周到な準備や心構えが重要です。

大学での追試や再試の実施では、申請の可否・試験時間割の作成から教員との
答案用紙や成績票のやり取りを短時間に行わなくてはなりません。また、手間
や経費が発生しますので、学生から手数料を徴収しており、受験生にも負担が
かかります。さらに、時間的な余裕がないにもかかわらず、卒業判定の重要な
作業があり、教務課にとっても非常に神経を使うタイトな業務のひとつです。

昔から追試や再試はありましたが、まず今の大学での試験制度について簡単に
触れておきます。試験は、平常試験と定期試験に二分されます。平常試験は、
15週の授業時間内で行われる試験で、担当教員に任されています。一方の定期
試験は大学全体で期間を定めて(全学が瀬戸キャンパス時代は2週を設定して
いました)特別な編成で実施される試験を指します。定期試験では、受験でき
ない学生に対して、追試の制度で救済しています。病気や公共交通機関の遅延
などという正当な理由がある場合に受験資格が認められます。さらに、卒業を
目前とした4年生以上の学生には、再試という救済措置があります。受験可能な
上限単位数は設定されますが、今年度の履修科目の内、試験で不合格となった
科目について、再びチャンスが与えられます。

現行の再試において教育上の課題があります。与えられた機会に対して真剣に
臨むのは当然ですが、再試だから何とかしてくれるだろうという態度の受験者
がいます。もちろん、卒業のために必要以上の科目を申請し保険をかける場合
もありますが、保険科目であっても万が一のために努力しなければなりません。
最近は、極めて不十分な答案用紙が散見され、科目担当の先生から教務課への
問い合わせも増えています。これまでも、就職が決まっているからという理由
などで、卒業させてしまったケースはあったかもしれません。このような陋習
から大学(特に社会科学系統)での学修成果(大学で身につく能力)が疎かに
されてしまった感はあります。

大学には貴重な税金を補助金として投入しているので、「教育の質の保証」を
文部科学省は求めています。特に、卒業時に学生が身につけておくべき能力を
示すよう指導しています。コジマガ第136号でのディプロマ・ポリシーがそれに
あたります。簡単に言えば、いい加減に卒業させず、しっかり教育することが
要請されています。これを受けて、再試を止めてしまった近隣大学もあります。
本学でも再試についての議論が必要なっています。

名古屋キャンパスがスタートして10年になりますが、全学が瀬戸であった時代
から引きずったままの制度も少なくありません。試験制度もそのひとつです。
最近は、しっかりとした授業実施と試験を含めた厳格な成績評価をする先生が
増えてきました。このような先生方の期待に応えるような制度と運用が望まれ
ます。他大学の優れた制度や運用方法を学びながら、卒業時の品質保証に努め
たいと思います。


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■最近のゼミから > Don't procrastine! の段
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☆関連サイト:https://www.facebook.com/groups/269458769759182/

今年は授業再開の9日(火)から卒業論文の赤ペン指導で四苦八苦しました。
何よりゼミ全体で論文執筆への取り掛かりが遅かったために、赤ペン指導の
要請原稿が年明けに集中してしまいました。さすがに危機的な状況になった
ので、最後の本ゼミ(1/11)では数年ぶりに厳しい叱咤をせざるを得ません
でした。通常、一日の修正作業としての適切な目安は3枚ですが、ピークには
10枚以上を連日こなしていました。大学入試センター試験(13,14日)前後の
2週間は、ペンを持つ右手だけでなく、右腕まで痛んできました。卒業論文を
製本する期限に間に合わないとまずいので、他の自分の仕事を後回しにして
でも赤ペン作業を続けました。

いつもサブゼミには黒いファイルを持参しています。ここにサブゼミの状況
(出席や進捗などのメモ)を記録しています。通称は「デスノート」です。
このノートで今年度を振り返ると、指導期間は冬休みや試験後も含めて19週
にも及んでいます。秋学期の最初に本ゼミさえ来ないゼミ生やほとんどサブ
ゼミに参加しない学生がいたことがメモから分かります。また、全体がどの
時期に怠けていたのかも明白です。このように記録にすると卒論作成の状況
が大変よく示されています。

また明白なのは、入学当初のように毎日大学へ来て、真剣に卒論作成に取り
組めば、誰でも絶対に9週間で終わるということです。これはデスノートの
記録が証明しています。4年生ということで、就活や就職先でのイベントも
あります。また、バイトや遊び方にも慣れているので、なかなか大学に足が
向きません。さらに、適当に過ごしている周りの学生に引っ張られてしまう
ために、難しい状況になってしまっているのでしょう。時間管理をしっかり
すれば、確実に早く終わらせられるという体験をしてもらいたいものです。

さて、2月1日(木)夜にゼミの追い出しコンパがありました。当日は大学の
前期入学試験の期間でしたので、集合場所の金山で待っていると、地方会場
から帰ってくる本学スタッフに会ったりしました。これまでで最も早い開催
の追いコンなので、当日までに卒論のOKがもらえないゼミ生がかなりいまし
た。本当に「追い出せるのか?」という微妙な感覚がぬぐえませんでした。
追いコンは、ほとんどの3年生にとって4年生と話す最後の機会なので、どの
ような一年を過ごせばよいか、しっかり尋ねてもらいたいと願っています。

すでに3年生も合同説明会やインターシップなどで就職活動がスタートして
いるようです。スーツ姿で参加の3年生もいる反面、髪形がリクルートとは
程遠いゼミ生もおり、ここでも格差が出始めているなぁと感じました。まだ
始まったばかりですので、笑いながら就活への誘いをするにとどめています。

就活は、筆記や面接試験が始まると、ようやく現実に目覚める学生がいます。
その段階になって、はじめてESやSPI対策に慌てる学生も少なくありません。
早い時期に4年生の就活状況に触れさせたり、準備について話していますが、
受け止め方は人それぞれです。しっかり準備する学生もいれば、先延ばしに
しようとする者もいます。英語で先延ばしにする人をProcrastinatorといい
ます。決してそうならないよう過ごしてもらいたい、特に4年生の時期には。
準備は面倒なものです。しかし、やらねばならない案件を早く終わらせれば、
安心して実践に臨めます。完遂しておくと気兼ねなく遊ぶことさえできます。
自分を律する習慣さえ身につけば、多くのチャンスを掴むことができるはず
です。


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■編□集□後□記□
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2018年がスタートして、すでに2か月が過ぎました。New year's resolution
としては、結果を出すことを目標としました。まず、新年の春日井マラソン
では、簡単ではありますが当初の目標をクリアしました。そして、今は3月
の名古屋シティマラソンに向けて準備をしています。また、仕事面でも数年
ぶりに8月の研究発表会に挑戦をしようと計画中です。

個人的な話題で恐縮ですが、体を鍛え直して一年以上が経ちました。始めた
頃には辛かったワークアウトもこなせるようになり、自分でも体力の向上を
確認できます。続けるという精神的な辛さは、完全にルーティン化すること
で克服できました。若い頃にこれができていたならば違った人生もあったか
と思うこの頃です。しかし、50歳を過ぎ幾多の体験によって経験値が上がり、
ようやくできるようになったのかも知れません。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2017年12月22日金曜日

第138号(2017.12.22)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第138号
□───────────────────2017.12.22─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.138
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


秋学期を振り返ると卒業生のゼミ来訪が多かったように思います。今春卒業
した滝川くんら4名(21期)をはじめ、東京から奥田くん(19期)、垣下くん
(13期)、南アフリカから田中くん(11期)が来てくれました。他ゼミとの
大きな違いは、このように多くの卒業生に支えられているところでしょう。
先輩たちが活躍する姿は現役ゼミ生にとって大きな刺激となり、ゼミの学び
が仕事や人生で役立っていることを情熱を持って伝えてくれます。現役生と
年齢が近い先輩達が体験を語ってくれた方が、彼らの心に響くようです。


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■NGU短信 > 第8回名証株式投資コンテストの段
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☆関連サイト:https://www.nagoya-stock-exchange.com/results/

第8回の名証株式投資コンテストの結果が12月15日(金)に発表されました。
2か月弱のイベントでしたが、短い期間に衆議院議員総選挙や日経平均株価
の16連騰などがあり、株式市場は最高の上げ潮状態でした。稀な経済事象を
学生への説明に盛り込むことができ、生きた経済の教材になったと思います。
今回、ゼミ生らが頑張っていたチーム戦の結果は以下の通りです。

 1位 岐阜聖徳学園大学 +315.11%
 2位 南山大学 +310.48%
 3位 一橋大学 +227.32%

これまで入賞した大学と違う学校であったのは、興味深い結果です。また、
1位と2位はチームで+300%ですから、一人あたり1,000万円以上を稼いで
いることになります。昨年の優勝チームが+169.85%だっただけに、今回
は相当ハイレベルな戦いだったことが窺えます。また、その差は5ポイント
ほどなので、優勝を逃した学生らはさぞ悔しい思いをしたでしょう。

本学では、ゼミの3年生チーム「パンよりおにぎりが好き」の+35.74%の
10位が最も上位でした。11位のチーム「筋肉」とは0.08ポイントの僅差で、
ゼミ内の勝負が決まりました。順位を競うのは一つの楽しみな要素ですが、
やはり実際の企業業績や金融システム、日本経済の動きをコンテストから
実感し興味関心を持ってもらえればと願っています。

個人戦でも、上位3人が利益1,000万円超えを記録するなど凄まじい結果と
なりました。好決算が続き、適時開示情報で値上がりが確実視される銘柄
がいくつも示されました。特筆すべきはツノダと井村屋です。TOBが発表
されての大商い、2部から1部への変更といった好材料が株価の高騰を招き
ました。また、保有部門(Buy and hold)で本学経済学部1年生が全体の
3位に入ったのが驚きです。ちなみに、児島はBuy and hold部門において
6093位と散々な結果で、個人戦は20位(+2,604,800円)で終了です。

この数年間、名証株式投資コンテストをゼミとして取り組んでいますが、
実際の株式投資をゼミ生に奨励しているわけではありません。もちろん、
最低限の金融リテラシーは身につけてもらいたいと思っています。実際、
興味があっても自分ひとりでリアルに始めるにはハードルが高すぎます。
チームを組み、皆で情報交換をしながらネットのバーチャル取引を行えば
1か月を過ぎた頃から何かを掴む学生が出てきます。日経平均株価の日経
が何かさえ知らない学生も多いなかで、アクティブラーニングを通じ興味
を覚え、少しずつ知識を得て、理解を深めていくことを狙っています。

コンテストを通じて、学生に最も伝えたいのは「自分の生き方を大切に」
ということです。それを以下で説明します。コンテストの対象学生は主に
2・3年生です。学生に就職希望を問うと、地元の企業へ就職したい気持ち
が強く見られます。しかし、地元の会社を知りませんし、調べてみようと
いう行動には至りません。学生の視野は狭く、特にBtoBが専門の企業への
関心は希薄です。さらに、自分が働くイメージを一切考えないまま、就活
時期を迎えてしまう学生も少なくありません。

ゼミの飲み会などで聞くとブラック企業は勘弁と言いますが、そうでない
企業を調査しているかといえば、そのような気配は見られません。そこで、
ホワイト企業とは何かを問いかけると、少しずつ考え始めます。優良企業
の基準は人によって異なりますが、上場は分かり易いモノサシです。過去
からの業績、信用がある企業は自分が働くに値する企業かもしれません。

しかし、今年は大企業の不正事件が新聞紙上を賑わせました。神戸製鋼や
東芝は長年にわたり築き上げてきた信用が失墜する事件でした。ゼネコン
もリニア工事での不正入札で問題となっています。誰も仕事で悪いことは
したくありませんし、できれば皆が喜ぶような仕事がしたいと願っている
はずです。家族や地域の人たちに愛される会社でありたいとも思います。

企業について考えるきっかけとして3年生に夏休みの課題を出しています。
『日本でいちばん大切にしたい会社』の読書と企業調査です。コジマガ125
号でも紹介した本は、従業員やその家族に優しく、地域ととも生きる企業
を取り上げています。掲載されている企業には名証上場の会社もあります。
それに気づくかは学生次第ですが、ホワイト企業を知ることから、自分の
就職に対して真摯に取り組んで欲しいと願っています。自分が勤める企業
を探すことは、自分の人生に対して真っすぐ向き合うことです。大学4年生
だから、周りが就活をやっているから、ということで自分の人生を決めて
よいのでしょうか?いろいろな視点から企業を調べて、自分の頭で考える。
自分の生き方や価値観と合っているか、将来どうありたいかについて悩む。
就活の答えは誰も教えてくれないので、自分で責任を持たねばなりません。
学生時代の今ならじっくり考える時間があります。また、就職情報、大学
のキャリアセンターや経済学の授業など、身の回りには経済社会を考える
素材が豊富にあります。大学の資源を有効に活用してください。


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■最近のゼミから > 9年ぶりの奪還の段
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☆関連サイト:https://www.ngu.jp/news/e_event20171206/

すでにFacebookから案内されていますが、第16回経済学部卒業研究発表会
(公開審査会)でゼミ長が最優秀賞を獲得しました。これまでもコジマガ
で報告してきましたが、最近の卒業研究発表会のレベルは著しく高くなり、
決勝戦に出場するだけでも、かなりのクオリティが必要になっています。
経済分析のレベルを満たし、外部審査員からも高い評価を受けるのは至難
の業です。さらに、出場者の中での順位ですので、強力なライバルが出現
した場合、それ以上の成果が求められます。ですから実力は元より、運の
要素まで出てきます。にもかかわらず最善の結果に至ったのは、日頃から
サブゼミなどの努力を神様が遠くから見ていて下さったと解釈しています。
「努力はいつか報われる」でしょう。

挑戦する経験が学生の成長を早めますので、卒業研究発表会に出場した人
はかなり実力がついたと感じます。結果はどうであれ、やり抜く力(Grit)
がある程度、養成されたのではないでしょうか。

さて、優勝のトロフィは1年間、研究室に保管となります。Facebookの写真
を見て「おやっ?」と思った方もいるかも知れません。3年前からトロフィ
のサイズが大きくなっているのです。10年ほど前から表彰用にトロフィが
作成され、しばらく持ち回りになっていました。しかし、受賞者が紛失して
しまったようで、新たに作成し直し、先生の管理へと変更されたそうです。
ですから、リボン(ペナント)は昨年と今回のものしかありません。どうせ
ならば、過去から16回分のリボンを印刷発注するのもありかなと思います。
いつ誰が優勝したかがわかると同時に、歴史の重みを感じられます。

卒論作成もいよいよWordでの論文執筆作業が本格化しました。昨年と同様に
卒業研究発表会から作文の進捗ペースがかなり落ちています。先輩と同じ轍
を踏んでしまっているように思いますが、日本語での表現がいかに難しいか
を実感してもらいたいと思います。大いに反省して、皆で積極的に盛り返し、
懸命に取り組むことを望んでいます。

そこで、冬休み期間に補講を設けて、通常のゼミ教室(曙406教室)で特別
補習を実施します。家では作業効率が悪い人、ダメ出しが足りない人向けに
開きます。大学では印刷・資料集めの環境が整っていますので、存分に利用
してください。4年生の卒業論文のダメ出しが中心になりますが、もちろん
3年生には研究報告書の作成課題(6,000字)があるので、積極的な参加を
求めます。卒業生の皆さんもご都合がよろしければ、どうぞ見学ください。

 12月26日(火)午前中(10時頃~)
 1月5日(金) 午後(13時頃~)

また、年末に恒例のゼミ卒業生による忘年会2017が開催されます。当日には
「はじめに・おわりに・要旨」のダメ出し依頼は本人が直接手渡すならば、
受け付けます。例年同じですが、この機会に多くのダメを出してください。
夏は予定が合いませんでしたが、今回は参加できますので、卒業生の皆さん、
久しぶりにお会いしましょう。

 日時:2017年12月29日(金) 19:00 - 22:30
 場所:世界の山ちゃん 本店

なお、事前に参加者を知りたいので、Facebookでの参加表明をお願いします。


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■編□集□後□記□
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年末が近づくと、今年1年の出来事の振り返りとなります。
今年の最大の出来事は恩師の訃報です。自分の人生に道を拓いてくださり、
心から尊敬、敬愛していた先生でした。人生の目標であった師ともう二度と
お目にかかる機会がなくなってしまいました。50余年の人生で最大の衝撃で
いつまでも心は虚無感に覆われています。これまで先生とお会いする時には、
常に身と心が引き締まる思いでしたが、それは自分の未熟さやだらしなさの
裏返しであり、反省し精進しなければと気持ちを奮い立たせる機会になって
いました。恩師のお陰で今の自分があるといっても過言ではありません。

もはや自分の人生観について相談する年齢ではありませんが、先日、信頼し
お世話になっている先生に心中を吐露させてもらいました。すると共感いた
だいた後、ご自分の経験をお話しくださいました。「先生ならば、どう考え、
どのように振る舞うだろうかを常に考えること」という助言に納得しました。
厳しくも優しかった先生の影をいつまでも慕いながら、ご冥福をお祈りして
今年を締めくくります。合掌。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2017年12月2日土曜日

第137号(2017.12.02)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@    第137号
□───────────────────2017.12.02─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.137
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


今年は11月末から真冬並みの寒さがやってきました。秋学期の初めには半袖で
「早めに卒論を」と指導して頃が懐かしく感じます。海外のニュースを見ると
Thanks Givingの話題、BlackFridayからクリスマスまでの大セールが報道され
いよいよ年末を感じます。


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■NGU短信 > 新科目スタートの段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/economics/core6/

現3年生からカリキュラムが変更されており、新たな科目を担当しています。
今年度から3年次科目として新たに2科目が開講されました。まず春学期には
「経済テーマ演習」が、そして秋学期に「アカデミックスキルズ」が開かれ
ています。

春学期の「経済テーマ演習」では、1年生から2年間取り組んだ経済学コア6
を教材・授業内容としています。コア6には経済学に関する設問が、全部で
1200題用意されており、さらに学習を指南するビデオなどもあります。学生
が20ケ月全部を学習し終えるには、かなりの量を勉強しなければなりません。
当然、CCSにアクセスし自分でやらなねば進みませんので、一方的に受け身で
聞いている座学に比べれば、完了させるだけでもかなり大変です。少しずつ
は簡単なタスクでも、忍耐と継続学習が必要となります。

このように達成者の学習エビデンスは十分なので、完了させた学生に対して
到達度テストを実施します。4回のWeb試験の中で基準を上回れば合格とし、
スコアに応じて成績評価をしますので、自分が納得する成績が得られるまで
受験できます。この授業の到達目標は以下の通りにしています。

1) コア6の20ヶ月のテーマをすべて完了させることができる。
2) コア6から出題の到達度テストで基準以上に得点できる。
3) コア6を通じて経済学の課題発見とその解決方法を理解することができる。
4) コア6を卒業研究や卒業論文を進める際に役立てることができる。

試験にはCCSの小テスト機能を使います。スコアに応じた評価では、満点を
取った学生には、最高評価のSに加えて「満点賞」としてコア6特製マウス
を進呈しました。今学期は54名が履修登録をし、27名が単位取得しました。
ほぼ想定通りに運用できましたが、次年度は履修者および到達者数の増加
から達成レベルを上げていきたいと考えています。現在の1年生を見ると、
コア6やコンペでかなり進捗や成果が上がっており、将来が楽しみです。

他方、秋学期に新開講の「アカデミックスキルズ」は、卒論作成に必要と
なるPCの技術や日本語のダメ出し方法を身につけるのが狙いです。児島と
インストラクタの先生で15回の授業を担当します、二人の役割としてイン
ストラクタは論文作成に必要なOfficeの確認からスキルアップを担います。
その後、児島は論文作成プロセスで、日本語文章のダメ出しなどの実践を
通じてスキルを確実にします。参考文献リストの記載や論文の引用方法の
基本、文で主述が明示されているか、経済学の論文として正しい経済用語
を使っているかなどをチェックします。

1対1で論文の指導をする先生もいますが、経済学部ではゼミの定員が多い
ので、全員の個別指導では担当教員は疲労困憊してしまいます。そこで、
各ゼミから2名ほど履修してもらい、その学生が授業で修得したスキルを
他の学生に教えることが、この授業の最大の狙いです。すると、先生方は
些末な指導が不要になるだけ、空いた時間で卒論内容の充実に注力できる
ようになります。経済学部の各ゼミへ高スキルを拡散し、学部全体の卒業
論文のレベルアップや学生の実力向上を目指したいと思っています。

加えて、学生同士が助け合い・教え合うというような主体的な学習形態は、
教える側の学生にはさらに実力がつき、教わる側も最低限の知識。技能を
修得できます。ゼミ生同士のフォローはキリスト教主義の大学でのお互い
を思いやるという点にもつながり、これらの能力はディプロマ・ポリシー
の項目になっているので、この科目の役割は大きいと感じています。

以上のような新科目をできるだけ多くの学部生が履修してくれるよう努め
なければなりません。具体的には、経済学部生250名の内、半数が単位取得
すれば、卒業生の実力は目に見えて向上するでしょう。このような組織的
取り組みの継続がディプロマ・ポリシーの達成につながると思います。


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■最近のゼミから > 卒論指導が後半戦への段
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☆関連サイト:https://tabelog.com/aichi/A2301/A230112/23033757/

卒業研究発表会の学内審査会が終了しました。これに出場した10名のプレゼン
が終わり、Wordによる文章作成に取り掛かり始めます。オリジナリティのある
卒論を書くには自分の卒論のストーリを完成させ、結論を明示でき提言がほぼ
固まった段階で、文章を書き始めるのが最も効率的です。明確なストーリーが
なく、ぼんやりしたアイディアのままで、いきなり文章にまとめられる能力を
持っている人は稀です。(その道に秀でた研究者や作家ならばできるでしょう
が、学生ではほぼ無理でしょう。)

Powerpointでストーリーの発表が終わると卒論作成もようやく五合目に達した
ところです。今年のゼミ生は例年よりも順調なペースで進んでいますが、最後
までどうなるかは予断を許しません。発表が終わり一息といって、1週間ほど
休んでしまい遅くなってしまった年もありました。それだけにコーチとしては
気を抜くものほどほどにとアドバイスしなければなりません。

毎年「できない」と決めつけて自己否定したり、卒論から逃避してしまう学生
がいます。ほとんどは「できない」のでなく「やらない」のが主因です。煩わ
しいと感じる仕事を後回しにしたり、自分で積極的に動かなかったりする学生
がこのトラップにはまります。また、失敗を恐れすぎる学生も同類でしょう。
失敗はしてよいのです。失敗をしなければ何の成長もありません。子供の頃を
思い出せば、最初から自転車に上手に乗れたでしょうか?親に見守られながら、
何度も転び、励まされて、やがて上手く乗れるようになった経験を持っている
人も多いはずです。年齢を重ねて、いつの間にか妙に小賢しくなってしまい、
体裁に惑わされ、成長の機会をパスしている大学生が多いのが残念です。親の
代わりにゼミの教員が見守りますので、何度も失敗をしてください。

この時期は、かつて「卒論ガンバロー合宿」も開催されましたが、最近は飲み
会になっています。ここで、残り2か月の試練に立ち向かう決起集会、および
情報交換を行います。4年生は発表慰労と卒論ガンバローで、3年生は就活準備
と研究報告書ガンバローというイベントになります。今回は、11月30日(木)に
日比野の笑家で19時から開催しました。NGU割がある大衆居酒屋で学生サークル
ではよく使われるお店だそうです(初めて訪れました)。食べ放題&飲み放題
で、参加者全員を見渡せる大きな宴会場があるので、ゼミのチーム力を高める
には良いお店です。最強のチームを作るために勢いや一体感は重要です。

この宴席では、4年生とはサブゼミで話をしているので、3年生一人ひとりと話
をしました。この8か月間のゼミ活動の振り返り(自己成長・反省点など)から
今後の取り組み(就活・研究報告書の作成準備など)そして自分の将来の展望
について尋ねました。共通して指導したのは、ロールモデルとなる現4年生と
会えるのは残り2か月もないので、就活・卒論作成のプロセスなどの話を聞いて
おくことです。単なる飲み会ではあまりにもったいないので、この機会を生か
すよう指導しました。教えて、教わってお互いに理解し合うこと、そして皆で
目の前の困難突破してもらいたいものです。

最後になりましたが、12月6日(水)の卒業研究発表会(公開審査会)にゼミ
の3名が進むことになりました。彼らは追加公演決定といっていますが・・・
衣斐くん、鈴木さん、竹内くんが出場します。クラインホールでのプレゼンで
経済学部全2年生が聴衆ですから学内審査会よりも緊張感が高まると思います。
しかし、またとない機会なので、良い経験となるでしょう。ゼミで応援します
から緊張感を存分に楽しんでください。


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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/

今回の名証株式投資コンテストでは、例年以上に真面目に取り組んでいます。
秋学期は卒論指導や教務系の仕事が増えることもあって、企業や株価の調査が
十分できず、コンテストでの売買もおろそかになりがちでした。しかし、最近
は早起きの習慣が身についており、テレビ東京系の「モーニングサテライト」
を毎朝チェックしています。この番組での日経QuickのAIが選ぶ銘柄コーナーを
楽しみにしています。人工知能がどれだけ当てられるかを実体験できる貴重な
機会なので、名証にも上場されている銘柄が提示されれば、購入上限の300万円
近くまで投資をします。実際にどうなるかを観察することで、これからの研究
や卒論指導の役に立ちそうです。実際、今年の4年生の一人が卒業研究で扱って
いることもあり、今後も大いに期待できそうなテーマです。朝6時半にチェック、
出かける前に株式投資というのがこの秋のルーチンです。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2017年11月5日日曜日

第136号(2017.11.05)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第136号
□───────────────────2017.11.05─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.136
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


11月になりました。最初の週末は推薦試験の入試業務です。来春、本学の新入生
となる学生の選抜です。多くの高校生が受験してくれることは、ありがたい限り
です。大学で自分の未来を切り拓こうとする若者を見ると、選考する側も身の引
き締まる思いです。


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■NGU短信 > ディプロマ・ポリシー達成の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/economics/fac-policy/#diproma

文部科学省は、全国の大学に対してさまざまな指導を行います。最近は、大学へ
進学する学生が増えているので、社会人として通用するようにしっかり教育する
よう要請が強まっています。そこで、卒業までにどれだけに力がついたかという
学修成果が分かるようにするという「学修成果の可視化」が重要政策のひとつに
上がっています。それには、大学の各学部でどのような「卒業認定・学位授与の
方針」いわゆるディプロマ・ポリシーを大学・学部で定め、それらを達成できて
いるかを明示しなければなりません。

5年ほど前から注目され始め、各大学はその対応が大きな懸案事項になっています。
大学での学びの3要素は、【知識・技能】【思考力・判断力・表現力】【主体性・
多様性・協働性】で、これに関連した能力を各学部で明示します。ちなみに以下
は本学経済学部のディプロマ・ポリシーです。卒業生の皆さんはこれらの能力を
大学時代に養えたでしょうか?

【知識・技能】
1. 経済社会が抱える様々な課題に対する関心と問題意識を持つことができる。
2. 経済学の基礎的専門知識や分析ツールを使いこなすことができる。
3. 文献資料やデータを収集し、適切に処理することができる。
【思考力・判断力・表現力】
1. 社会を洞察するための論理的思考力をつけ、因果関係の把握や費用便益の
  比較考量ができる。
2. 政治・法律分野とのつながりを理解し、経済社会を多面的に捉えることができる。
3. 自らの意見・考えを他者に的確に伝え、コミュニケーション・議論の中で
  自らの改善に活かすことができる。
4. 経済社会の現実における課題を自ら発見し、経済学を基盤とした知識を
  実際の経済社会へ応用することができる。
【主体性・多様性・協働性】
1. 建学の精神である「敬神愛人」に基づき、他者に対する温かいまなざしを
  持って社会で活動することができる。
2. より良き経済人として、経済社会のルールを順守する倫理観を持つことができる。
3. 地域社会の求めることを的確に把握し、課題解決に向けて意欲と責任感を
  もって貢献していくことができる。

児島ゼミでの活動を振り返ってみると、ゼミの成績がA以上である学生はポリシー
が達成できているのではないかと思います。とりわけ、皆で卒業論文をきちんと
仕上げるためには、これらの能力が必要になるからです。

昔、ある卒業生が卒論修了時に語ってくれた言葉があります。「学部全体がうちの
ゼミのように卒論を完成させたら大学自体が変わりますよね。」至極、納得です。
卒論を仕上げるために費やした時間やゼミの仲間との協働から、上記の能力は格段
に伸長します。それを実感したからこその感想であったと思います。

すなわち、ディプロマ・ポリシーが達成するための仕組みを組織的に努力すれば、
良いのかもしれません。卒業研究発表会の時期になると、ゼミでの卒論指導のこと
で、よく声をかけられます。どの先生方も苦労されている様子です。個々人の教員
に任されている現状から一歩進める、これが大学に求められているのでしょう。


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■最近のゼミから > 今年も大いに改善の段
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☆関連サイト:https://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3

11月ともなると大学での空き時間はほぼ「サブゼミ」に費やしています。サブゼミ
もようやく本格化し、参加状況により今年も2極化の傾向が見えつつあるようです。
サブゼミでの学習効果や学習方法が身についた人とそうでない人で差が顕在化して
きました。成功した先輩たちの取り組み姿勢を見習い、失敗しないように心がけて
もらいたいと思います。それにはしっかりと計画を立て、自分の取組み姿勢を正し
3ケ月あまり集中すれば、必ずできます。社会人には必要な能力なので、皆で上手く
進めて、全員がハッピーになる結末を祈っています。

今回で卒業研究発表会は第15回になります。瀬戸キャンパス時代にスタートして、
毎年、多くのゼミ生が発表しています。一人ひとりが自分の研究課題を克服すると
いう初めての体験です。完成までに苦難と喜びのストーリーがあり、ゼミ生の成長
を傍で見守ってきました。今回は、卒業研究発表会に児島ゼミから10名が発表する
ことになり、発表予定者から緊張感が伝わってきます。今の4年生にとって卒業研究
発表会は初めての経験だけに不安が募ると思います。とはいえ、毎年のように挑戦
してきた先輩たちがいたことを考えれば、何てことありません。以下は、今年度の
日程です。卒業生の皆さんも、お時間があれば、ご見学ください。

学内審査会:
 日にち:11月13日(月),14日(火),16日(木),17日(金)の4日間
 時間: 4限目(15:05~)

公開審査会
 日にち:12月6日(水)
 時間: 14時30分~17時
 ※終了後に次年度のゼミ内定者の顔合わせを予定しています。

卒業研究発表会に向けて、4年次ゼミは順調に進んでいるように感じます。まず、
卒業研究発表会への準備が早いことです。秋学期の最初の本ゼミでは大きく躓き
ましたが、2回目から立て直し図り、卒業研究発表会の申込書の作成などでゼミ生
の意識を改善しました。また、数人がサブゼミを毎日、開いているので、かなり
進んだ感があります。結果として、例年に比べ、10日ほど早いように思います。
11月中に全員が研究内容の発表・ビデオ収録を終えることができれば、理想通り
の予定だけに、大いに期待しています。

3年生のゼミでは、名証株式投資コンテストのチーム戦を通じて企業業界研究を
行っています。昨年度に比べて名証株式投資コンテストの開始が2週間ほど遅く
なりましたが、日経平均の16連騰という稀な経済現象に遭遇できて、よかったと
思います。また、名証の成績を報告後、4チームに4年生の発表予定者を割り当て
卒研のストーリーの紹介を行いました。これを2回繰り返し、8名が3年生へ発表
する機会を持つことができました。。これによって、4年生の発表は進み、3年生
は研究報告書の作成に役立つはずです。成果があったので、発表会の直前の週は、
同様の発表形式でリハーサルを行う予定です。

第8回目の名証株式投資コンテストでは、大学対抗のチーム戦が始まっています。
児島ゼミとしての参加チームは次の通りです。すでにランキング内に入っている
チームもありますので、どうぞ応援ください。世界的に景気も好調で、国内では
衆議院議員選挙もあり、株式相場も上げ基調です。好成績を期待しましょう。

 4年チーム名:シルビア(有志で結成)
 3年チーム名:筋肉、チーム朝倉、Valu、パンよりはおにぎりが好き
 2年チーム名:えーぱん、SKⅡ、1103、バベルボブル

最後に、次年度のゼミ選考が終わりました、3・4年次ゼミは定員18名に対して、
27名の応募がありました。9名の応募者を断らなければならず、心苦しい選考と
なりました。応募者の気持ちに真摯に応えるべく、十二分に検討した上で決定
しました。


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■編□集□後□記□
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Facebookでもご案内しましたが、名古屋学院大学の同窓会より、ホームカミングの
ご招待をいただきました。大学祭が開催される10月29日(日)12時30分~でしたが
台風の襲来で、イベントが短縮されました。雨風が強い中でも大勢の卒業生が参加
し、賑やかなパーティでした。例年ほどのゼミ卒業生の参加はありませんでしたが、
久しぶりに再会した卒業生とじっくり話ができました。このような機会を用意して
くださった名古屋学院大学同窓会の皆さまに感謝申し上げます。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2017年9月15日金曜日

第135号(2017.09.15)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第135号
□───────────────────2017.09.15─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.135
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


9月15日から秋学期がスタートしました。夏の間、閑だったキャンパスに学生が
戻ってきて、賑やかにました。秋の卒業式は9月22日(火)なので、順序が少し
ばかり奇妙に感じます。半期15回の授業回数を確保するためにこのような順に
なりました。


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■NGU短信 > 授業アンケート完全CCS化の段
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☆関連サイト:http://gakkai.univcoop.or.jp/pcc/2017/papers/pdf/pcc004.pdf

昨年のコジマガでは「授業アンケート全面CCS化」というタイトルで報告しま
したが、今回は「完全CCS化」です。今年度の変更によって授業アンケートは
完全にWebでの処理となりました。これまでと違う点は、従前は紙での処理が
一部残っていましたが、完全になくなったことです。

具体的には2つあります。まず、アンケートの前処理として、教員へ実施確認
を紙で行っていましたが、これをCCS上ですべて実施できるようになりました。
これまで定期試験の実施確認は同様の処理なので、変更に問題は発生しないと
判断しました。そして、もう一つは後処理です。学生へアンケート結果を提示
する際には、紙に印刷したファイルを学内に置き、開示するという方法でした。
実施した全科目を印刷するには、時間がかかるばかりか、結果資料はかなりの
厚みを持ちます。学生にとっては決して見やすい資料ではありません。そこで、
集計結果のPDFを学内で限られたパソコンから閲覧できるようにしました。Web
にすることで、自分の受講科目や検索が容易になります。学生はこれらの資料
を参考にして、今後の授業計画に役立ててもらえるようにしました。この変更
から反発を含んだいろいろなクレームが寄せられるかと思いきや、ネガティブ
な意見はほとんどありませんでした。

「紙をなくす」以外にもいろいろな工夫をしています。紙では絶対にできない
機能を考え、関係者に多彩なアンケート結果を提示する方法を実現しています。
一般に、アンケート結果の表示では全体平均との比較で判断されますが、これ
で十分に意味があるとは思いません。20名ほどの小教室でのクラスと200名で
実施する大教室の比較はどうでしょう?回答結果は少人数の方がよくなりがち
です。大教室で実施している教員はその比較に不満を持ちっています。そこで、
授業のクラスサイズごとでも比較できるインターフェイスにしました。

また「授業に出ていない学生に評価されたくない」という教員の声もあります。
そこで、CCSに格納されている出席データを元に、出席レベルに分けた平均値を
提示しています。欠席が多い学生の評価値が低いという事実を確認すると評価
をされる側は結果に納得しています。同様に、GPAについても同じような表示を
可能としました。

特に、革新的なのは「学生の回答性向」との比較です。例えば、Aという科目の
履修者30名が他の科目でどのように回答したかという平均値をとったものです。
30名の学生には、厳しく評価する者、甘い評価をつける者、などさまざまです。
ならば、30名が他の科目であるBやCといった履修科目でどのように評価をしたか
(回答性向)を点数化して、科目Aと比べます。その平均値よりスコアが上回る
ことがプラス評価で、下回った場合はマイナス評価と考えることができます。
すなわち大学全体の平均値でなく、履修者に限定したスコアなので正確に意見
が反映されます。

以上のような工夫で、教員のアンケートに対する不信感の払拭に努めました。

一方の学生側では、学生の回答画面をJavaScriptで制御し回答しやすくしたり、
自分の履修科目での全体の回答状況を見ることができるようにしました。もし
未回答の科目があると期限前にメールでアナウンスされるようにもなりました。
また、学生の回答は(自分が記入しない限り)教員に特定されないことも徹底
されました。CCSなので学生は不安になりますが、無用な不安を与えないように
しています。紙の場合に見られた自由回答での誹謗中傷もほぼなくなりました。

アンケート結果に対して教員のコメント(所感)をお願いしていますが、この
入力率が著しく向上しました。Web化でフィードバックが早くなり、回答者の
学生へアンケート結果に対して教室で口頭で伝えられます。そこでの所感を文
にして記載してもらうのですが、なかなか入力まではという状況でした。今回、
所感の入力期限を成績入力と同じ日に設定するとともに、入力のリマインドや
入力画面を分かりやすくしました。それらの効果で、回答率が著しく向上した
と思われます。

学生へはアンケート結果に続き、所感が公開されたことを自動的にアナウンス
するようにしました。また、結果の閲覧数もチェックできるようになりました
ので、どの授業への参照が一番多いかもわかります。

今後の展開で有効なのは、ダッシュボード機能です。今回から回答数の集計が
リアルタイムに表示されるようになりました。それも学部別や科目種別などと
いった分類がされています。全教員がチェックできますので、自分の所属学部
の回答率が低いと上げなければならないと努力します。実際、学部長が教員に
協力依頼を出したケースもあります。こうしたお陰で、昨年以上の実績を残す
ことに成功しました。全国的に見て、Webの授業アンケートではかなりのレベル
に達したはずです。他大学では回答の回収率が期待するほど上昇せず、困って
いる話を聞きますが、本学でそのような事態は今までのところ見られません。

何が他大学と違うのでしょうか?まず、CCSでの実施が一番の成功要因でしょう。
回答者である学生が毎日のようにログインしているので、慣れた環境から回答
できることです。他大学では、業者のサイトへ誘導し、そこで回答させるそう
です。この場合、真面目な学生はやってくれるでしょうが、面倒だと思われた
瞬間からアクセスは減少します。本学では授業の情報をCCSから入手しなければ
ならないために、自ずと目に触れる機会も多くなります。加えて、先生からの
プッシュがあれば、ほとんどの学生は回答してくれます。

前にも記載しましたが、ここまでには長い道のりでした。昨年は、少数の抵抗
勢力から罵詈雑言までいただきましたが、今回は何の問題なく稼働しています。
当時の反対主張は何だったのかと思うこともありますが、これで、ムダの縮小
と多くの実りをもたらすことができるでしょう。これでイノベーションが学内
にも普及したようであり、授業アンケートが「信頼のプロトコル」の下で運用
できるようになったと思われます。

NASAのアポロ計画で次のような言葉があります。教務での仕事も似ている点が
あり、いつも心に止めています。

Failure Is Not an Option.(失敗という選択肢はない)


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■最近のゼミから > 2017夏(春のまとめと秋の準備)の段
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

3年生の春学期まとめの発表会に数名の卒業生が参加してくださって、緊張感
と充実感に満たされた会となりました。続く、打ち上げの飲み会は、初めての
お店でしたが、参加者全員を見渡せるような会場をチョイスしてもらいました。
全員といろいろな話ができ、有意義な会となりました。その席でゼミ生からの
思わぬサプライズもあり、温かな気持ちになりました。

今夏のゼミOB/OG会は数年ぶりに不参加となりました。どうしても予定が合わず
残念至極です。とはいえ、卒業生が現役生らを大いに刺激してくれたようなの
で、何よりです。

秋学期の開始に合わせて、スケジュール表を作ってみました。15回分のゼミに
加え、卒業研究発表会のスケジュールを埋めています。また、年末年始の大学
休業も載せています。毎年、時間があるので「何とかなるさ」といった4年生
がいます。全体のスケジュールを見せれば、時間がないことを理解する助けに
なるかもしれません。これもひとつの「見える化」です。

夏休み中にサブゼミが2回行われました。参加者は3・4年生に課している夏休み
の宿題を進めるのが目的です。ここで、ゼミ生にサブゼミとは何か(受け身で
なく自分で進める)、どのようにサブゼミを利用するかをしっかり覚えれば、
早く進むことでしょう。さらにスケジュールに自身の週2回以上のサブゼミを
加えれば、年内に卒論が完了できる可能性は高まることでしょう。

3年生は就活に向けた準備が必要です。地元企業を知るという内容で名証株式
投資コンテストをゼミのスケジュールに入れています。毎年、しっかり取組み
企業研究にしてもらいたいものです。今年のスタートは、昨年より2週間ほど
遅く10月16日(金)からです。終了は12月8日(金)で、こちらも1週間ほど
遅くなりました。ゼミ生がどれぐらい頑張っているかはサイトでランキングが
掲示されるので、開始後にご覧ください。また、ご案内します。


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■編□集□後□記□
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今年の夏休みを振り返ると、行事満載であったように思います。1週間単位で
考えれば、無理のないスケジュールでした。学会出張や同窓会の開催、恒例の
ゴルフ合宿、調査旅行といったイベントが毎週続いて、公私ともども充実した
日々でした。とはいえ、忙しいと疲れるものです。また、時間の合間を見ては
フィットネスへ通い、衰えた体幹を鍛え直しです。体の柔軟性や体力の向上は
さまざまな場面でサポートしてくれます。卒業生でもマラソンなどのスポーツ
に打ち込んでいるようですが、仕事を順調に進めるには健全な心身は不可化な
だけに、皆にもトレーニングをお勧めします。

ただ、しっかり本を読む時間がとれなかった点は反省です。いよいよ読書の秋
が近づいてきました。頭も鍛えなければなりません。


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