2017年11月5日日曜日

第136号(2017.11.05)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第136号
□───────────────────2017.11.05─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.136
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


11月になりました。最初の週末は推薦試験の入試業務です。来春、本学の新入生
となる学生の選抜です。多くの高校生が受験してくれることは、ありがたい限り
です。大学で自分の未来を切り拓こうとする若者を見ると、選考する側も身の引
き締まる思いです。


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■NGU短信 > ディプロマ・ポリシー達成の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/economics/fac-policy/#diproma

文部科学省は、全国の大学に対してさまざまな指導を行います。最近は、大学へ
進学する学生が増えているので、社会人として通用するようにしっかり教育する
よう要請が強まっています。そこで、卒業までにどれだけに力がついたかという
学修成果が分かるようにするという「学修成果の可視化」が重要政策のひとつに
上がっています。それには、大学の各学部でどのような「卒業認定・学位授与の
方針」いわゆるディプロマ・ポリシーを大学・学部で定め、それらを達成できて
いるかを明示しなければなりません。

5年ほど前から注目され始め、各大学はその対応が大きな懸案事項になっています。
大学での学びの3要素は、【知識・技能】【思考力・判断力・表現力】【主体性・
多様性・協働性】で、これに関連した能力を各学部で明示します。ちなみに以下
は本学経済学部のディプロマ・ポリシーです。卒業生の皆さんはこれらの能力を
大学時代に養えたでしょうか?

【知識・技能】
1. 経済社会が抱える様々な課題に対する関心と問題意識を持つことができる。
2. 経済学の基礎的専門知識や分析ツールを使いこなすことができる。
3. 文献資料やデータを収集し、適切に処理することができる。
【思考力・判断力・表現力】
1. 社会を洞察するための論理的思考力をつけ、因果関係の把握や費用便益の
  比較考量ができる。
2. 政治・法律分野とのつながりを理解し、経済社会を多面的に捉えることができる。
3. 自らの意見・考えを他者に的確に伝え、コミュニケーション・議論の中で
  自らの改善に活かすことができる。
4. 経済社会の現実における課題を自ら発見し、経済学を基盤とした知識を
  実際の経済社会へ応用することができる。
【主体性・多様性・協働性】
1. 建学の精神である「敬神愛人」に基づき、他者に対する温かいまなざしを
  持って社会で活動することができる。
2. より良き経済人として、経済社会のルールを順守する倫理観を持つことができる。
3. 地域社会の求めることを的確に把握し、課題解決に向けて意欲と責任感を
  もって貢献していくことができる。

児島ゼミでの活動を振り返ってみると、ゼミの成績がA以上である学生はポリシー
が達成できているのではないかと思います。とりわけ、皆で卒業論文をきちんと
仕上げるためには、これらの能力が必要になるからです。

昔、ある卒業生が卒論修了時に語ってくれた言葉があります。「学部全体がうちの
ゼミのように卒論を完成させたら大学自体が変わりますよね。」至極、納得です。
卒論を仕上げるために費やした時間やゼミの仲間との協働から、上記の能力は格段
に伸長します。それを実感したからこその感想であったと思います。

すなわち、ディプロマ・ポリシーが達成するための仕組みを組織的に努力すれば、
良いのかもしれません。卒業研究発表会の時期になると、ゼミでの卒論指導のこと
で、よく声をかけられます。どの先生方も苦労されている様子です。個々人の教員
に任されている現状から一歩進める、これが大学に求められているのでしょう。


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■最近のゼミから > 今年も大いに改善の段
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☆関連サイト:https://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3

11月ともなると大学での空き時間はほぼ「サブゼミ」に費やしています。サブゼミ
もようやく本格化し、参加状況により今年も2極化の傾向が見えつつあるようです。
サブゼミでの学習効果や学習方法が身についた人とそうでない人で差が顕在化して
きました。成功した先輩たちの取り組み姿勢を見習い、失敗しないように心がけて
もらいたいと思います。それにはしっかりと計画を立て、自分の取組み姿勢を正し
3ケ月あまり集中すれば、必ずできます。社会人には必要な能力なので、皆で上手く
進めて、全員がハッピーになる結末を祈っています。

今回で卒業研究発表会は第15回になります。瀬戸キャンパス時代にスタートして、
毎年、多くのゼミ生が発表しています。一人ひとりが自分の研究課題を克服すると
いう初めての体験です。完成までに苦難と喜びのストーリーがあり、ゼミ生の成長
を傍で見守ってきました。今回は、卒業研究発表会に児島ゼミから10名が発表する
ことになり、発表予定者から緊張感が伝わってきます。今の4年生にとって卒業研究
発表会は初めての経験だけに不安が募ると思います。とはいえ、毎年のように挑戦
してきた先輩たちがいたことを考えれば、何てことありません。以下は、今年度の
日程です。卒業生の皆さんも、お時間があれば、ご見学ください。

学内審査会:
 日にち:11月13日(月),14日(火),16日(木),17日(金)の4日間
 時間: 4限目(15:05~)

公開審査会
 日にち:12月6日(水)
 時間: 14時30分~17時
 ※終了後に次年度のゼミ内定者の顔合わせを予定しています。

卒業研究発表会に向けて、4年次ゼミは順調に進んでいるように感じます。まず、
卒業研究発表会への準備が早いことです。秋学期の最初の本ゼミでは大きく躓き
ましたが、2回目から立て直し図り、卒業研究発表会の申込書の作成などでゼミ生
の意識を改善しました。また、数人がサブゼミを毎日、開いているので、かなり
進んだ感があります。結果として、例年に比べ、10日ほど早いように思います。
11月中に全員が研究内容の発表・ビデオ収録を終えることができれば、理想通り
の予定だけに、大いに期待しています。

3年生のゼミでは、名証株式投資コンテストのチーム戦を通じて企業業界研究を
行っています。昨年度に比べて名証株式投資コンテストの開始が2週間ほど遅く
なりましたが、日経平均の16連騰という稀な経済現象に遭遇できて、よかったと
思います。また、名証の成績を報告後、4チームに4年生の発表予定者を割り当て
卒研のストーリーの紹介を行いました。これを2回繰り返し、8名が3年生へ発表
する機会を持つことができました。。これによって、4年生の発表は進み、3年生
は研究報告書の作成に役立つはずです。成果があったので、発表会の直前の週は、
同様の発表形式でリハーサルを行う予定です。

第8回目の名証株式投資コンテストでは、大学対抗のチーム戦が始まっています。
児島ゼミとしての参加チームは次の通りです。すでにランキング内に入っている
チームもありますので、どうぞ応援ください。世界的に景気も好調で、国内では
衆議院議員選挙もあり、株式相場も上げ基調です。好成績を期待しましょう。

 4年チーム名:シルビア(有志で結成)
 3年チーム名:筋肉、チーム朝倉、Valu、パンよりはおにぎりが好き
 2年チーム名:えーぱん、SKⅡ、1103、バベルボブル

最後に、次年度のゼミ選考が終わりました、3・4年次ゼミは定員18名に対して、
27名の応募がありました。9名の応募者を断らなければならず、心苦しい選考と
なりました。応募者の気持ちに真摯に応えるべく、十二分に検討した上で決定
しました。


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■編□集□後□記□
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Facebookでもご案内しましたが、名古屋学院大学の同窓会より、ホームカミングの
ご招待をいただきました。大学祭が開催される10月29日(日)12時30分~でしたが
台風の襲来で、イベントが短縮されました。雨風が強い中でも大勢の卒業生が参加
し、賑やかなパーティでした。例年ほどのゼミ卒業生の参加はありませんでしたが、
久しぶりに再会した卒業生とじっくり話ができました。このような機会を用意して
くださった名古屋学院大学同窓会の皆さまに感謝申し上げます。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2017年9月15日金曜日

第135号(2017.09.15)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第135号
□───────────────────2017.09.15─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.135
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


9月15日から秋学期がスタートしました。夏の間、閑だったキャンパスに学生が
戻ってきて、賑やかにました。秋の卒業式は9月22日(火)なので、順序が少し
ばかり奇妙に感じます。半期15回の授業回数を確保するためにこのような順に
なりました。


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■NGU短信 > 授業アンケート完全CCS化の段
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☆関連サイト:http://gakkai.univcoop.or.jp/pcc/2017/papers/pdf/pcc004.pdf

昨年のコジマガでは「授業アンケート全面CCS化」というタイトルで報告しま
したが、今回は「完全CCS化」です。今年度の変更によって授業アンケートは
完全にWebでの処理となりました。これまでと違う点は、従前は紙での処理が
一部残っていましたが、完全になくなったことです。

具体的には2つあります。まず、アンケートの前処理として、教員へ実施確認
を紙で行っていましたが、これをCCS上ですべて実施できるようになりました。
これまで定期試験の実施確認は同様の処理なので、変更に問題は発生しないと
判断しました。そして、もう一つは後処理です。学生へアンケート結果を提示
する際には、紙に印刷したファイルを学内に置き、開示するという方法でした。
実施した全科目を印刷するには、時間がかかるばかりか、結果資料はかなりの
厚みを持ちます。学生にとっては決して見やすい資料ではありません。そこで、
集計結果のPDFを学内で限られたパソコンから閲覧できるようにしました。Web
にすることで、自分の受講科目や検索が容易になります。学生はこれらの資料
を参考にして、今後の授業計画に役立ててもらえるようにしました。この変更
から反発を含んだいろいろなクレームが寄せられるかと思いきや、ネガティブ
な意見はほとんどありませんでした。

「紙をなくす」以外にもいろいろな工夫をしています。紙では絶対にできない
機能を考え、関係者に多彩なアンケート結果を提示する方法を実現しています。
一般に、アンケート結果の表示では全体平均との比較で判断されますが、これ
で十分に意味があるとは思いません。20名ほどの小教室でのクラスと200名で
実施する大教室の比較はどうでしょう?回答結果は少人数の方がよくなりがち
です。大教室で実施している教員はその比較に不満を持ちっています。そこで、
授業のクラスサイズごとでも比較できるインターフェイスにしました。

また「授業に出ていない学生に評価されたくない」という教員の声もあります。
そこで、CCSに格納されている出席データを元に、出席レベルに分けた平均値を
提示しています。欠席が多い学生の評価値が低いという事実を確認すると評価
をされる側は結果に納得しています。同様に、GPAについても同じような表示を
可能としました。

特に、革新的なのは「学生の回答性向」との比較です。例えば、Aという科目の
履修者30名が他の科目でどのように回答したかという平均値をとったものです。
30名の学生には、厳しく評価する者、甘い評価をつける者、などさまざまです。
ならば、30名が他の科目であるBやCといった履修科目でどのように評価をしたか
(回答性向)を点数化して、科目Aと比べます。その平均値よりスコアが上回る
ことがプラス評価で、下回った場合はマイナス評価と考えることができます。
すなわち大学全体の平均値でなく、履修者に限定したスコアなので正確に意見
が反映されます。

以上のような工夫で、教員のアンケートに対する不信感の払拭に努めました。

一方の学生側では、学生の回答画面をJavaScriptで制御し回答しやすくしたり、
自分の履修科目での全体の回答状況を見ることができるようにしました。もし
未回答の科目があると期限前にメールでアナウンスされるようにもなりました。
また、学生の回答は(自分が記入しない限り)教員に特定されないことも徹底
されました。CCSなので学生は不安になりますが、無用な不安を与えないように
しています。紙の場合に見られた自由回答での誹謗中傷もほぼなくなりました。

アンケート結果に対して教員のコメント(所感)をお願いしていますが、この
入力率が著しく向上しました。Web化でフィードバックが早くなり、回答者の
学生へアンケート結果に対して教室で口頭で伝えられます。そこでの所感を文
にして記載してもらうのですが、なかなか入力まではという状況でした。今回、
所感の入力期限を成績入力と同じ日に設定するとともに、入力のリマインドや
入力画面を分かりやすくしました。それらの効果で、回答率が著しく向上した
と思われます。

学生へはアンケート結果に続き、所感が公開されたことを自動的にアナウンス
するようにしました。また、結果の閲覧数もチェックできるようになりました
ので、どの授業への参照が一番多いかもわかります。

今後の展開で有効なのは、ダッシュボード機能です。今回から回答数の集計が
リアルタイムに表示されるようになりました。それも学部別や科目種別などと
いった分類がされています。全教員がチェックできますので、自分の所属学部
の回答率が低いと上げなければならないと努力します。実際、学部長が教員に
協力依頼を出したケースもあります。こうしたお陰で、昨年以上の実績を残す
ことに成功しました。全国的に見て、Webの授業アンケートではかなりのレベル
に達したはずです。他大学では回答の回収率が期待するほど上昇せず、困って
いる話を聞きますが、本学でそのような事態は今までのところ見られません。

何が他大学と違うのでしょうか?まず、CCSでの実施が一番の成功要因でしょう。
回答者である学生が毎日のようにログインしているので、慣れた環境から回答
できることです。他大学では、業者のサイトへ誘導し、そこで回答させるそう
です。この場合、真面目な学生はやってくれるでしょうが、面倒だと思われた
瞬間からアクセスは減少します。本学では授業の情報をCCSから入手しなければ
ならないために、自ずと目に触れる機会も多くなります。加えて、先生からの
プッシュがあれば、ほとんどの学生は回答してくれます。

前にも記載しましたが、ここまでには長い道のりでした。昨年は、少数の抵抗
勢力から罵詈雑言までいただきましたが、今回は何の問題なく稼働しています。
当時の反対主張は何だったのかと思うこともありますが、これで、ムダの縮小
と多くの実りをもたらすことができるでしょう。これでイノベーションが学内
にも普及したようであり、授業アンケートが「信頼のプロトコル」の下で運用
できるようになったと思われます。

NASAのアポロ計画で次のような言葉があります。教務での仕事も似ている点が
あり、いつも心に止めています。

Failure Is Not an Option.(失敗という選択肢はない)


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■最近のゼミから > 2017夏(春のまとめと秋の準備)の段
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/

3年生の春学期まとめの発表会に数名の卒業生が参加してくださって、緊張感
と充実感に満たされた会となりました。続く、打ち上げの飲み会は、初めての
お店でしたが、参加者全員を見渡せるような会場をチョイスしてもらいました。
全員といろいろな話ができ、有意義な会となりました。その席でゼミ生からの
思わぬサプライズもあり、温かな気持ちになりました。

今夏のゼミOB/OG会は数年ぶりに不参加となりました。どうしても予定が合わず
残念至極です。とはいえ、卒業生が現役生らを大いに刺激してくれたようなの
で、何よりです。

秋学期の開始に合わせて、スケジュール表を作ってみました。15回分のゼミに
加え、卒業研究発表会のスケジュールを埋めています。また、年末年始の大学
休業も載せています。毎年、時間があるので「何とかなるさ」といった4年生
がいます。全体のスケジュールを見せれば、時間がないことを理解する助けに
なるかもしれません。これもひとつの「見える化」です。

夏休み中にサブゼミが2回行われました。参加者は3・4年生に課している夏休み
の宿題を進めるのが目的です。ここで、ゼミ生にサブゼミとは何か(受け身で
なく自分で進める)、どのようにサブゼミを利用するかをしっかり覚えれば、
早く進むことでしょう。さらにスケジュールに自身の週2回以上のサブゼミを
加えれば、年内に卒論が完了できる可能性は高まることでしょう。

3年生は就活に向けた準備が必要です。地元企業を知るという内容で名証株式
投資コンテストをゼミのスケジュールに入れています。毎年、しっかり取組み
企業研究にしてもらいたいものです。今年のスタートは、昨年より2週間ほど
遅く10月16日(金)からです。終了は12月8日(金)で、こちらも1週間ほど
遅くなりました。ゼミ生がどれぐらい頑張っているかはサイトでランキングが
掲示されるので、開始後にご覧ください。また、ご案内します。


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■編□集□後□記□
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今年の夏休みを振り返ると、行事満載であったように思います。1週間単位で
考えれば、無理のないスケジュールでした。学会出張や同窓会の開催、恒例の
ゴルフ合宿、調査旅行といったイベントが毎週続いて、公私ともども充実した
日々でした。とはいえ、忙しいと疲れるものです。また、時間の合間を見ては
フィットネスへ通い、衰えた体幹を鍛え直しです。体の柔軟性や体力の向上は
さまざまな場面でサポートしてくれます。卒業生でもマラソンなどのスポーツ
に打ち込んでいるようですが、仕事を順調に進めるには健全な心身は不可化な
だけに、皆にもトレーニングをお勧めします。

ただ、しっかり本を読む時間がとれなかった点は反省です。いよいよ読書の秋
が近づいてきました。頭も鍛えなければなりません。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2017年7月19日水曜日

第134号(2017.07.19)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第134号
□───────────────────2017.07.19─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.134
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


前号発行から3ヶ月が経過してしまいました。気づけば、季節はすでに夏。
これまでのブログのデータを見ると、春学期中の投稿は2回程度というのが
一般的でした。どうやら春学期にはメルマガ執筆が滞るようです。自主的な
活動とはいえ、ルーティーンにして、定期的に出せるように心がけなければ
なりません。


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■NGU短信 > 父母懇談会が秋から春への段
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☆関連サイト:

例年では9月に開催する父母懇談会が、今年は6月17日(土)に実施されま
した。毎年、6月に父母会総会が行われており、会の後半ではご参会の父母
と教員部長が学食で食事を取りながら簡単な懇談をしています。その意味で
実際にはプチ父母懇談会になっていました。今回、父母向けの大学説明や
就職や修学相談といった相談ブースを設けることで、実質的な父母懇談会に
なりました。

表向きには父母会総会と父母懇談会を一緒にして、合理化したように見える
かもしれません。しかし、それだけの理由ではありません。例えば、春学期
につまづいた学生を救い上げるには、9月の秋学期が始まる前よりも、学期の
授業期間である方が少しでも救済できる可能性が高いと思われます。また、
4年生の就活に関しては、一番辛い時期に当たります。親御さんとって心配な
だけに大学との相談の場が必要です。家族と本学のキャリアサポートで苦戦
している4年生をバックアップするには、適切な時期であると思います。

初めての試みで、いろいろな面が見えてきました。大学からご父母へ一方的
に説明するだけでなく、大学と家庭で学生を多面的にサポートできるような
機会になるような改善が求められます。その意味で、今回の開催時期の変更
は良い試みかも知れません。


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■最近のゼミから > OfficeソフトのTipsの段
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☆関連サイト:

春学期も最終週となり、いよいよ期末試験の季節を迎えます。この時期の
3年ゼミと言えば、チーム発表を4回終えて、各テーマに対して結論や提言
をどのようにまとめるかということで悩む時期です。月末の発表会(昔は
合宿でしたね)に向けて各チームが頑張っているところです。4月に比べて
Powerpointの技術は確実に向上しており、今後は発表内容のレベルアップ
が期待されるところです。重要な視点は「課題発見」「課題解決」が発表
にうまく含められるかでしょう。

明日に迫っていますが、発表会と飲み会は以下のようです(Facebookから
引用)。お時間の許す卒業生の参加をお持ちします。

1.春の研究成果発表会
 日時:7月20日(木) 14時55分~
 場所:名古屋学院大学白鳥キャンパス 曙館101階
 テーマ:クラウド化で、経済社会はどうなるのか

2.3年生の発表慰労飲み会
 日時:7月20日(木) 19時~
 場所:個室鉄板dining 鉄神 金山店
 料金:2980円
 集合:金山駅南口18時30分

さて、今年度から春学期の4年ゼミはかなり趣向を変えています。全員
の就活報告とゼミ後の個別相談は例年通りですが、タイピングスキルの
再確認やSPIの小テストはほとんど扱っていません。。それに代わりICT
ビジネスの最先端用語(シンギュラリティ、ブロックチェーンなど)を
簡単に解説するとともに、卒業論文の作成で必要となるOfficeソフトの
Tipsを教えています。3年次に作成した研究報告書の原稿を元に、自分で
実際に試しながら確認させています。およそ1時間程度の実習内容ですが、
完全に消化するには適当な学習量だと思います。

例年、これらは秋学期のサブゼミで扱っていました。しかし、決まって
サブゼミに参加しない学生がおり、その学生ほど必要となる知識や技術
が遅れてしまいます。時間が経過するに従って、ゼミ生の進捗の格差が
拡大します。加えて、キャッチアップさせる必要があるので、他の学生
に大きな迷惑をかけてしまいます。これは遅れた学生個人の問題ですが、
ゼミ全体の進捗に大きく影響するのでうまくありません。それならば、
春のレギュラーゼミで扱っておけば、少しでも悲惨な状況から少しでも
脱却できるのではないかと思い始めました。

これまで扱った内容は以下の通りです。ただし、すべてではありません。

00)ルーラー表示・編集記号の表示
01)Wordの見え消し修正(ON/OFF)、コメント挿入、承認
02)Wordの表編集(中央配置・セルの余白)、図表番号と図表目次
03)Wordの図の貼付(リンク貼付・図として貼付)、図のファイル形式
04)脚注の挿入
05)Wordの見出し設定と目次更新、段落の操作、フォントと行間開け
06)Tabキー、小数点のインデント
07)コピー:HTML貼付、テキスト(文字列)、書式のコピー
08)図形のトリミング
09)類似グラフのサイズの完全一致:プロパティボックスでの制御
10)PPTのグラフでのアニメーション
11)図やグラフの調整:キーボードでの操作
12)ショートカットキー:Winキー+P, +D
13)目次の応用と行頭文字:ダメ出し
14)デフォルトとしての游明朝体(フォントサイズ変更, Ctrl+])
15)高度な検索、置換(Ctrl+F)
16)リボンのメニューで復習
17)キーボード:右クリックメニュー+矢印
18)Excelでの散布図と近似曲線

比較的簡単な内容からWord中級レベルまでさまざまですが、全部できる
ゼミ生はほとんどいません。とはいえ、重要なのは仕事で使えることに
意味があり、卒業論文という大きな統合的能力が試される作業を通じて
実践から身につけてもらいたいと願っています。そして、これらのTips
を他人に教えられれば完全に身につきます。また一度理解しておけば、
卒論完成間近の追い込み時期に思い出すことでしょう。

現在、4年ゼミ長が内容をWordにまとめてTipsマニュアルを作成中です。
今後は改訂を繰り返して、ゼミの秘伝書となることを期待しています。


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■編□集□後□記□
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春学期の15回の授業も終わり、いよいよ夏休みに入ります。毎年思うこと
ですが、学生諸君には、この期間を有意義に活用し、さまざまな体験をし、
逞しくなってもらいたいと切に願っています。

留学(海外旅行でも)・インターンシップ・資格取得(自動車免許でも)
はじめ、何でも構いません。非日常を経験し、見聞を広めてもらいたい
と思います。ただし、生命の危険があるようなリスクは避けてください。
一番残念な過ごし方は、バイトやゲームで終始してしまう夏休みです。
時間は投資です。特に、若い頃の時間はリターンが多いので、是非、自分
への積極的な投資を試みてください。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2017年4月28日金曜日

第133号(2017.04.28)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第133号
□───────────────────2017.04.28─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.133
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2017年度が始まりました。ゼミも22年目がスタートしました。コジマガを
出さねばと思っていたら連休になってしまいました。多忙ですが、やはり
準備を怠らないようにゼミや授業のマネジメントをしていかねばなりません。


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■NGU短信 > 学位授与式と卒業パーティの段
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☆関連サイト:

3月21日(火)に学位授与式が名古屋国際会議場で挙行されました。お天気は
あいにくの雨で、晴れ着で列席した女学生とご家族には同情します。せっかく
の晴れ姿なので、大学としても好天で送り出したいと願っていました。また、
6年間にわたり学長をお務めいただいた木船先生も最後の祝辞となりました。

今回の式典では、巨大プロジェクターを使った演出がありました。画面が投影
されると会場の卒業生らの喧騒が収まります。久しぶりに再会した仲間と談笑
したい学生の気持ちはわかりますが、ザワザワしていてはセレモニーが台無し
です。そこで、かつては職員が「静粛に」と記載された札を持って注意を喚起
していました。しかし、今回は参加者の意識が画面に移ったので、会場全体が
静粛に向かいました。スクリーンによる演出はこのような副次的効果もあり、
スマートな方法と感じました。

実は、他大学の式典でこのような仕掛けがあり、木船学長にお伝えしたところ
2年後に実現してくださいました。やはり視覚に訴えるような一味違った演出は
場を共有する人々の注目を集めます。大きなイベントでは工夫が求められます。
近畿大学は入学式に卒業生のつんくを招いていますが、話題性以上に臨席者の
心に残るものがあると思います。

式典終了後は、想い出のゼミ教室(曙406)で卒業生ひとりずつに学位記を渡し
ました。ここで皆で撮った写真はFacebookにアップされていますので、ご確認
ください。また、製本された力作揃いの卒業論文集を筆者たちに回覧しました。
そして、卒業生からは記念品をプレゼントしてもらいました。小生の似顔絵が
刻印されたゴルフボール(1ダース)です。これはゴルフ場で紛失できませんが、
それだけ上手くなれという教え子からの励ましでしょうか。

経済学部は、午後2時から金山のANAクラウンプラザホテルで卒業パーティです。
就職先の関係で参加できないゼミ生もいましたが、児島ゼミはほとんど参加し、
抽選会ではいろいろな景品をゲットしていました。一方、他のゼミでは不参加の
卒業生も相当いるようで、学部教育の課題を見つけたようです。例えば、4年前
に基礎セミナーで教えた学生でも、パーティ会場にいない学生が多いようです。
彼ら彼女らには「4年生になったら卒業研究発表会に出場するよう」激励してい
ました。それどころか、同級生や教員が揃う最後の機会にも参加しない学生らを
思うと、寂しい限りです。所属ゼミで大学への愛着が薄れたのでしょうか?学生
時代の仲間を生涯に渡って大切にしたいと思える大学にしなければならない思い
を強くしました。

卒業パーティの後に卒業生とカラオケに行きました。ゼミ生とは2年ぶりです。
最近は、カラオケ専業のチェーン店に立ち寄ることはほとんどありませんので、
店内の仕組みやシステムも大変参考になりました。世の中のどこでも技術革新や
進化発展がみられるものです。興味津々で、とても勉強になりました。

21期生は卒業しました。学長指名で引き受けた教務部長という役職も3年で彼ら
とともに卒業するはずでした。ところが、留任となり本年度もまた慌ただしい年
となりそうです。同じ業務ですが、新たに課題発見・課題解決に取り組みたいと
思います。


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■最近のゼミから > ゼミでも男女共同参画社会の段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/


春は、4年生が就職活動で忙しい時期なので、早めに歓迎準備をしているようです。
恒例の新歓コンパは連休明けの5月11日(木)なので、卒業生でお時間がある方は
奮ってご参加ください。案内はFacebookに掲載されていますので、詳しくはFBで
ご確認ください。

さて、今年度のゼミは以下のようです。ゼミ卒業生の皆さんによる直接の参観や
Facebookなどからの激励を歓迎します。

 1年 基礎セミナー(1年):18名  金曜1限 曙館507教室
 2年 専門基礎演習(2年):14名  金曜2限 曙館507教室
 3年 専門演習(3年):18名 木曜4限 曙館408教室
 4年 経済演習(4年):19名 木曜5限 曙館408教室

今年度の特色は「男女共同参画社会」です。経済学部の女子率は10%ほどですが、
全4学年に女子学生が所属することになりました。1年:3名、2年:2名、3年:2名、
4年:3名という内訳で、これはかなり珍しい状況です。そして、3年ゼミ長がゼミ
史上初めて女子学生になりました。副ゼミ長らと共にゼミをしっかり運営できて
おり、今後の期待が高まります。もはや世の中も「男女共同参画社会」へ進んで
いるで、決して驚くべきことではありません。

また、例年のように春の3年ゼミでは4チームに分かれ、それぞれの研究テーマに
取り組みます。メインテーマは「クラウド化で経済社会はどうなるか?」として、
サブタイトルは「IoTやAIによる2020年の地元東海地区を予測:伸びる企業・
サービス、沈む業界」としました。以下の業界・企業を調査します。

  1. タクシー業界
 2. 宿泊業
 3. 教育業
 4. 健康福祉

なお、チーム名はそれぞれ、タクシー、アンビリバボー、小林組、SUZUKIに決定
しました。すでに第1回目の発表が始まっていますが、4年生が各チームへ助言を
するといった光景が見られ、まずまずのスタートだと思います。そして、4年ゼミ
は就活支援・情報共有とともに、今年度は卒論作成に向けた指導(Tips)を盛り
込んでいます。

約70名のゼミ生たちの成長にご期待ください。


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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://kiefer-neu.jp/kfn1608c/


今春は名古屋で多くの施設が開業しました。金城埠頭のレゴランド・ジャパンと
名古屋駅のバスターミナルが4月1日にできました。JRゲートウェイタワーモール
が7日にオープンし、高島屋の拡張も17日に行われています。個人的には、駅前に
巨大な本屋ができて嬉しい限りです。

春は気分を新たにさせてくれます。自分自身はリニューアルできませんが、今春
は通勤カバンを数年ぶりに新調しました。これをもっていると見慣れた通勤風景
でさえワクワクを感じます。街並みの花や若芽が、さらに前向きな気持にさせて
くれます。

Evergreen


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2017年3月11日土曜日

第132号(2017.03.11)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第132号
□───────────────────2017.03.11─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.132
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。

今年度の学位授与式(卒業式)は3月21日(火)です。年末から卒論完成
まで、多くの時間を共有した4年生との再会を楽しみにしています。

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■NGU短信 > 豊明花卉での市場見学の段
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☆関連サイト:http://www.toyoake.or.jp

2月20日(月)にゼミ2期生の久野くんが勤務している豊明花卉(き)を
訪問しました。ゼミ1期生の梅村くんとともに見学させてもらい、朝早く
から花の市場取引を目にすることができました。昔のゼミでは、年1回程
の社会見学を実施していましたが、ここ数年はできずじまいです。どこか
至便な場所はないかと(中央卸売市場は大学の周辺にありますが・・・)
思っていました。豊明花卉は名鉄豊明駅の目の前にあり、交通至便です。
国道23号と1号線に囲まれ伊勢湾岸道豊明ICの横にあり、物流面で優位性
が高い場所です。

普段、観賞用の花の流通や市場価格を気にかけることは、関係者以外で
はないと思います。お花屋さんが直接、農家で買うと思っているゼミ生
もいました。また、教室での学びでなく、アクティブラーニングとして
地元の企業や業界を訪ねる機会も重要です。さらに、キャリア学習でも
関連する業界がいかに広いかという知識も必要です。もちろん、経済学
の中心テーマである市場の見学は、教室での学びと繋げる意味で貴重な
体験となります。

価格決定は経済学の市場メカニズムの肝です。実際の市場では、いかに
値段が決まるかが目に見えます。消費者に販売する買付業者(買い手)が
朝から市場に集まって、複数のレーンから流れてくる花々を品定めします。
通常のオークションでは最高価格で入札した人が購入します。これは一般
的な「せり上げ方式」(イングランド方式)です。しかし、大量の取引が
あり、時間が十分にかけれられない場合、「せり下げ」方式を採用します。
この方式はオランダ式のダッチオークションと呼ばれ、豊明花卉ではせり
下げによるオークション取引が見られます。

例えば、高価な胡蝶蘭が取引レーン流れてくると、20000円からスタート
し、瞬く間に価格が下がっていきます。1000円単位で下がるので見学者は
大きな下がりように少し面食らいます。きっと売り手と買い手には大体の
市場価格(均衡点)の範囲を知っているので、こうした動きになると思い
ます。花屋さんは希望価格でボタンで落札します。しかし、もっと下がる
まで待ち過ぎると他人に買われてしまいます。理論的には、誰からも入札
がなければ、価格が下がり続けて原価割れになってしまいます。現実には、
ある程度の下限価格で、市場の方が取引をストップします。限られた市場
参加者での長期的な取引なので、原価割れするような価格で無理に取引を
成立させる必要はありません。無理をすると、売り手はその市場へ出品を
避けるようになってしまいます。

理論的な話題は『オークションの人間行動学』(日経BP社)を参照して
ください。この本にも、オランダの花市場の事例が出ています。最近は、
ネットオークションが盛んなので、こうした研究も進んでいます。

現場の見学後、花業界に関する説明をしてもらいました。市場の参加者は、
550程の買い付け業者(花屋さん)とその10倍の販売者(農家)とのこと。
取引のピークは5月の母の日直前で、見学日の取引はピーク時の1/4程度だ
そうです。寒い2月や暑い8月は取引が少ないそうです。農作物と同様に花
は長期保管ができず、質やサイズとも全く同じ商品はありません。また、
生活必需品でなく奢侈財という性質もあります。すなわち、買い手は余裕
のあるときでないと購入しません。

説明を受けながら、花の市場で面白い研究テーマが見つかると感じました。
例えば、消費者が花を選ぶようになる方策は?消費大国のロシアや香港で
考える、といったテーマです。また、日本人がどのような機会や場所で花
を購入するか?花をもらった時の効用水準に関するアンケート調査もあり
でしょう。さらに、今後のICTでの取引(ネットやICタグでの管理、需要
予測、AIでの価格設定)はどのようになるか?といったテーマは市場関係
者から直接、話を聞くことができるので、中身の濃い研究ができるように
思います。

日本には、古来、生花や供花といった花を愛でる文化があります。しかし、
消費経済が最優先されたことで、花も商品としてしか考えられなくなった
のかも知れません。GDPでなく幸せを基準に経済活動を測るのであれば、
花の取引量は大きく寄与するすることになるでしょう。


────────────────≪  books ≫─
■本の紹介 > やり抜く力
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☆関連サイト:http://www.diamond.co.jp/book/9784478064801.html

『やり抜く力 GRIT』(2016年)
アンジェラ・ダックワース 、ダイヤモンド社

前号に引き続き、最近の話題となっている本を紹介します。本屋さんで
平積みになっているので、知っている方も多いと思います。本の主張は
「成功するのは、IQや才能ではなく、やり抜く力」です。これと反対の
視点で書いているのが、橘玲氏の『言ってはいけない』(新潮新書)と
思います。こちらもベストセラー本ですが、読んでも内容が腑に落ちず、
途中で読むのをやめました。

「やり抜く力」は「情熱」と「粘り強さ」の2つの要素でできていると
主張してします。児島ゼミのテーマが「好奇心と情熱」なので、親近感
を覚えます。ゼミとしては『やり抜く力』の主張を支持します。最近は
主にKindleで読書しており、気になった箇所はKindleのハイライト機能
を使っています。ハイライトした一部を以下に紹介します。

・大変なことをするには、「ルーティン」にまさる手段はない
・赤ちゃんや幼児は、失敗から学ぶことが苦にならない
・天職との出会いは、完成したものを見つけることではありません。
 受け身の姿勢ではなく、自分から積極的に行動することが大事
・大学生でも楽観的な学生のほうが、成績がよく中退率が低かった
・どの調査においても「成長思考」と「やり抜く力」は比例する
・「成長思考」でいると、逆境を楽観的に受けとめられるようになり、
 そのおかげで粘り強くなれる。

また、本の後半には「やり抜く力」を鍛えるくだりもあります。鍛錬法
にはグリットの高い集団に身を置くという提案があります。まとまりを
維持発展させるにはスローガンも必要であるそうです。児島ゼミの理想
は、一生涯に渡って志を高く持ち続ける集団です。「好奇心と情熱」を
積極的に使っていくべきかとも思いました。

なお、この本はTEDでの6分間のプレゼン後に書かれたそうです。興味
のある方は、まずネットでTEDをご覧ください。著者の風貌や話し方
が伝わりますので、読みやすくなるかもしれません。


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■最近のゼミから > ゼミでの「やり抜く力」の段
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私事で恐縮ですが、昨秋の10月から早朝のジョギングを始めています。
ちょうど4年生が卒論に着手した時期です。卒論作成は、ルーティンの
作業にしたり、皆で取り組むことから辛い時期を乗り切るように指導
していました。彼らに言うだけでなく、自分でも新たに困難なことを
やってみると説得力は増すかもと思いたちました。

昔、ジョギングで膝を痛めた経験があり、正直、続ける自信はゼロ。
朝の寒さが厳しくなるだけに諦めるのは時間の問題と思っていました。
そこで、自分の弱さを克服するための対策をとりました。周囲の人に
宣言する、スマホアプリの活用で成果を目に見えるようにする、無理
をしないでしんどい時は歩く、雨や体調不良の日は走らない、生活の
ルーティンなので必要以上に努力をしない、などです。

お陰で、体を痛めることもなく、5ヶ月以上週3日以上のペースで継続
できています。また、目に見える成果(筋力・スピードなど)がでて
います。毎日30分程度ですが、続けることの重要性に改めて気づいた
次第です。前号の『LIFE SHIFT』での主張する100年ライフを健康に
生き抜くために、また、不健康から周りに迷惑をかけなることのない
よう、自分の体調管理を目標にしておきたいと思います。


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■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.jp/2011/03/7320110330.html

ちょうど6年前に東日本大震災がありました。その時、アメリカ留学
でしたが、第一報を聞いた時のショックは、今でもはっきりと脳裏
に焼き付いています。当時のコジマガ(ブログ)を読み返すと自分が
どのように考えていたかを再認識できます。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2017年2月7日火曜日

第131号(2017.02.07)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第131号
□───────────────────2017.02.07─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.131
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。

2017年になって初めてのコジマガです。節分も終わり、今年も1ヶ月以上が
経ちました。年明けには卒論指導や大学院の修論審査、学期末試験や入試が
あり、気忙しい日々が続きました。これから新年度を迎えるまでにも追試・
再試から卒業判定という教務事項、中期・後期の入試業務があります。また、
卒業関連では学位授与式と卒業パーティもあります。さらに教務部長の業務
として、全学のFD研修会やプレイスメントテストなどが控えています。

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■NGU短信 > 新学長決定の段
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☆関連サイト:

すでに新聞記事にもなりご存じの方もおられますが、次期学長が決まり
ました。現代社会学部の学部長の小林甲一教授です。これまで経済学部
で社会保障論を担当されていましたので、先生の授業を受けた卒業生も
多いかと思います。

木船学長時代の後半3年間で、教務部長として業務改善に着手しました。
取り組みの難易度はさまざまでしたが、一定の成果を残すことができた
と自負しています。任期も決まっていますので、その期間内での見通し
を立てて実行しました。それ故、特段のやり残しはないと思っています。

4月に新体制がスタートしますが、教務部長として留任することになり
ました。今回の続投はまさに青天の霹靂だったので、次年度に何をする
かが全く見えない状況です。戸惑いながら、さてどうしようかと思案を
重ねる日々が続きます。

────────────────≪  books ≫─
■本の紹介 > LIFE SHIFT
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☆関連サイト:https://store.toyokeizai.net/books/9784492533871/

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト): 100年時代の人生戦略』(2016年)
リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット 、東洋経済新報社

この本の内容については、卒論指導のサブゼミで何度か紹介しました。
問題意識は「寿命が100歳まで伸びる時代でどのように生きるか」です。
最初に、寿命がいかに長くなっているかが、統計データや科学的な知見
を元に説明されています。確かに、日本の平均寿命は男性が80歳、女性
は87歳を超えています。30年前には100歳以上の高齢者は稀でしたが、
現在では6万人以上が100歳を超えています。

医学や健康科学が進歩し、スポーツや食生活でも健康的な生活に価値が
高まり、アンチエイジング関連の市場が広がっています。致死率が高い
病気も、早期発見技術やゲノム解析により、昔ほど恐れる病でなくなる
と予想されています。驚くべきは、今の20歳以下の世代は2人に1人が
100歳まで生きると主張している点です。自分が100歳まで生られると
誰が考えているでしょうか?ほとんどの人が、今の平均寿命(ピリオド
平均寿命)で考えると思います。コーホート平均寿命である100歳まで
生きられるならば、80歳からのさらなる20年間をどう過ごすべきかは
大きな課題となります。

すると2つの問題が出てきます。老後の生活資金と充実した毎日を送る
ための人間関係です。現在でも老後資金への備えを啓蒙していますが、
さらに20年伸びるのであれば、有形資産の蓄えは必要性は高まります。
経済的問題は解決できたとしても、時間の使い方、とりわけ生きがい
に気を配る必要が出てきます。家族や友人、仕事仲間などの人的関係
が重要で、これを無形の資産と呼んでいます。

一生を通じて、どのように有形資産と無形資産を形成すべきかを本で
は指南しています。これまでは、人生を教育(20代前半まで)、仕事
(60代半ばまで)、引退という3つのステージで考えてきました。
しかし、寿命の伸長や社会の変化によって従来の生き方では対応でき
ないとしています。先が見えない将来に対して、マルチステージでの
生き方をこの本は提言しています。

新しいステージには、エクスプローラー、インディペンデント・プロ
デューサー、ポートフォリオ・ワーカーが紹介されていますが、詳細
は本を参照ください。ここで気になったのは、エクスプローラーの訳
を探検家でなく、冒険者としています。将来への不安やリスクを考え
れば、訳者の選択である冒険者がぴったりきます。

読後の感想は、将来に不安を感じる反面、自分もあと50年も生きられる
のであれば、いろいろ挑戦できるという前向きな気持ちになりました。


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■最近のゼミから > 卒論指導の2極化の段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/

卒論指導がほぼ終わりました。今年度の特徴は2極化だったといえます。
ほぼスケジュール通りに修了できた先行集団がいた反面、先の見通しや
自己管理が極めて甘く、かつ病気といった不意のアクシデントへの備え
が不十分で遅れてしまった集団に二分されました。結果として、昨年と
終了時期が同じになってしまいました。今年度は、全員が1月中に修了
できると大きな期待を持っていただけに、落胆も大きくなりました。

「はじめに」「おわりに」などの赤ペン指導の回数は延べ60回以上に
なりました。ただし、昔に比べてしんどさは激減しています。その理由
は3つあります。第1に、昨年から導入したFeedback用のルーブリック
で、よくあるミスの指摘を一人ひとりに記載する必要がなくなったこと
です。第2に、進度が2極化したため一度に大量の赤ペン指導がなくなり
ました。指導も急かされると精神的に疲れがたまりますが、そのような
事態がほぼなかったので質の高い個別指導ができたと思います。第3に、
ゼミ生のダメ出し能力がかなり向上したことです。先行したゼミ生への
ダメ出し指導内容が、遅れた学生の文章を添削するという実践を通じて
日本語能力が著しく向上しました。彼らのチェックにより、些末なミス
を指摘するケースが減り、本質的な論文指導ができました。その意味に
おいて、大きな成果があったように思います。

期限内にきっちり仕上げた卒業論文は論文集として製本され、卒業式
当日にお披露目できる予定です。巻頭言を付けていますので、併せて
読んでもらえればと思います。論文集は研究室に置いておきますので、
卒業後に大学へ訪問した際に見てもらうのもよいでしょう。


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■編□集□後□記□
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すでにFacebookで連絡されていますが、2月9日(木)に卒業予定の
4年生の追い出しコンパが開催されます。卒論が終わった直後なので、
この時期の追いコンもいいものです。3年生は先輩らの苦労話をよく
聞いて、早めに取り組んで欲しいと願っています。いつか年内に全員
がしっかりした卒論を提出してくれるのが目標です。やればできます。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2016年12月24日土曜日

第130号(2016.12.24)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第130号
□───────────────────2016.12.24─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.130
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


12月30日は恒例のゼミOB/OGによる忘年会です。利害関係がなく世代を超えた
飲み会もそれほど多くありません。現役学生には貴重な機会になると思います。
また、久しくお会いしていない方々には、是非、お目にかかりたいものです。

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■NGU短信 > 今年のコンペの成果の段
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☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/results/?type=3

この秋、ゼミで参加した教育イベントの成果が12月7日(水)に3つ同日に
発表されました。

まず、名証株式投資コンテストの最終結果です。学生部門におけるトップ
3チームは以下の通りでした。

順位 大学名(チーム名) 収益率
1位   追手門学院大学(さはれ且つ且つETF)+169.85%
2位   中央大学(CIC金融投資研究会)+141.11%
3位   金城学院大学(チーム昆布)+104.46%

ちなみに、12月21日(水)には上位5位以内の入賞者に対して名証ホールで
表彰式が行われたそうです。今回も式に出席できず、残念至極です。
なお、本学の参加チームで上位50位以内にランクインしたのは、以下の
チームです。

7位    シビック(3年ゼミ)            +68.16%
9位    チーム406(3年ゼミ)         +30.52%
13位   児島組(3年ゼミ)              +18.92%
20位   じゃんだらりん(2年ゼミ)        +11.92%
22位   ナポリタン(3年ゼミ)           +10.96%
39位   エコノミックアニマルズ(2年ゼミ) +5.85%
42位   チームみぎたか(2年ゼミ)       +5.52%

とはいえ、ゼミ生で表彰される機会がないのも寂しいと思い、名証株式
投資コンテストにおいて児島ゼミ(2年から4年)の中で、各部門の上位
5人のゼミ生に対して、賞品を用意しました。優勝者には、マクドナルド
の株主優待です。ほとんどの学生は優待チケットを見たこともないはず
なので、これも勉強かと思い準備しました。使ってみることで、新たな
体験になるでしょう。

次に、卒業研究発表会(公開審査会)の結果です。ゼミ生たちの成果は
以下の通りでした。

経済学部長賞(2位) 浅田くん
審査員特別賞(3位) 谷口くん
奨励賞(4位) 近藤くん

最後に、2年ゼミ対抗コア6コンペの結果は以下の通りです。

参加ゼミ数 :  21ゼミ (100.0%)
参加学生   : 266人  ( 85.3%)
平均点    : 14.49 (30点満点)

1)基準G賞(幾何平均) :7位
  1位 : 阿部ゼミ
  2位 : 早川ゼミ
  3位 : 家本ゼミ

2)基準A賞(上位5名) :8位
  1位 : 早川ゼミ
  2位 : 阿部ゼミ
  3位 : 伊沢ゼミ

3)個人賞 :本ゼミから該当者なし

以上、3つのコンペでいずれも一等賞を逃してしまいましたが、ゼミ生らが
しっかり参加できた点は高く評価したいと思います。結果までのプロセスは、
頑張った本人にとって貴重な経験となったに違いありません。


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■最近のゼミから > 卒論マラソンのラストスパートの段
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☆関連サイト:

ゼミの卒論指導が佳境に入っています。

今年度の卒論指導では、クリスマスまでに「はじめに」と「おわりに」の赤ペン
指導を受けた学生が6名おり、全部で25回の添削を行いました。また、卒論本文
をほぼ書き上げている学生も何名かいます。これだけ早い進捗状況は、ゼミが
始まって以来だと思います。卒業研究発表会の開催時期が早まったことも影響
しているように思います。かつて、学生論文コンクールへ応募したゼミ生にも
年内修了のチャンスがありましたが、卒論とコンクール論文は別の内容でなく
てはならないため、年内での完成はかないませんでした。

6名についてはゴール目前ですので、年明けにある最後の本ゼミの時間で論文を
ゆっくりと見直しする余裕があります。年内にまだサブゼミと補講を行うので、
おそらく30回以上の添削が実施されることになるでしょう。調べてみたところ
2015年度が11回、2014年度は20回ですので、今年のペースがいかに早いかが
わかります。さらに、サブゼミで相互のダメ出しがしっかりなされているので、
些末なミスがかなり少ないのも特徴的です。これは、一人あたりの赤ペン指導
回数が減っていることに表れています。最後の本ゼミで何人が完成させられるか
楽しみです。

こうして振り返ると、あらためて卒業論文の作成はマラソンであると思います。
まず、先頭集団を形成させること、それを引っ張るペースメーカーが必要です。
次に、落伍者を出さないこと、遅れてしまうと追いつくのはなかなか大変です。
時には、コースアウトをしてしまう学生や走るのを止めてしまう者までいます。
4ヶ月に渡る長丁場に対する忍耐力が備わっている学生は少ないので、ゼミの
皆と励ましあえば乗り越えられることも確認できしました。

毎年のように新しい方法を試しています。これまでも、卒論指導ではすべての
ゼミ生と対話をしながら、指導方法を改善してきました。ゼミ生の互いの進捗
を意識させながら、切磋琢磨できるように、相互扶助できるよう、本人の成長
を確認できる方法を組み込んでいます。この数年間で、ゼミでのコーチングは
さらに変化したと自覚しています。


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■編□集□後□記□
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12月23日(金)夜、名古屋学院大学主催のクリスマス・ミサに参列しました。
瀬戸キャンパスのチャペルでのミサは、2度ほど出席したことはありますが、
名古屋キャンパスのチャペルでは初めてでした。ほとんどの場合、サブゼミ
や仕事などがあり、ミサに気づかないままでした。今年は、学情センターの
セミナールームが午後5時で閉鎖になってしまったので、時間がとれた次第
です。この2週間あまり忙し過ぎたこともあって、チャペルでのオルガンの
賛美歌や暗闇の中でのローソクの灯り、ゆったりと流れる時間が、しばしの
癒やしになりました。皆さんが温かで幸せなクリスマスを迎えられますよう。

Merry Christmas!


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