□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第25号
□───────────────────――2006.12.26─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.025
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
最近、ゼミのMLに迷惑メールが配信されるようになりました。学内アカ
ウントはすべてG-mailへ転送し、迷惑メールはフィルタを通しているので
気づくのが遅れました。本当にSPAMには困ったものです。
迷惑を受けている方が対何らかの策をとらねばならないというのは、昨今
の「いじめ」問題に通じるものがあります。
夏までは不快な思いでのSPAM削除作業でしたが、G-mailが自動的にはじい
てくれるので気にもとめないようになりました。来年から大学もSPAM対策
として、フィルタをかけるそうです。WebメールもActive!Mailに切り替え
て対策を強化するとのことです。
年末年始は、名古屋キャンパスへのサーバー設置およびネットワーク切り
替えのため学内ネットワークサービスは一時的に全面停止します。卒業生
の皆さんにはほとんど影響はありませんが、大学に奉職して10日間もネット
が停止することは初めての経験です。
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■NGU短信 > 教育の情報化シンポジウムの段
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☆関連サイト:http://www.cccties.org/
前号でもお知らせした通り、本学主催のシンポジウムは無事終了しました。
定員の150名を超える方々がご来場になり、会場のガーデンパレスが慌てて
椅子を用意するといった嬉しい悲鳴でした。スケジュールはおしたものの
何とか終了でき、一安心です。その夜は、他大学のアクティブな先生方と
情報交換で、慌ただしいながらも極めて充実した一日でした。
ここで初めてパネリストという役をこなしましたが、始まるまでは緊張し
ました。この模様は近くネットでも公開される予定ですので、視聴可能に
なったら連絡をします。感想や私へのダメだしについては、またお会いし
たときにでも連絡いただければと思います。
この模様はライブでネット配信されました。イベントを問題なく配信する
裏方の作業は大変ですが、今回はそれを目の当たりにでき感動です。奈良
からこの作業で2名の女性が派遣され、手際よく設定する姿には尊敬の念
さえ覚えます。
今秋はGP関連のフォーラムに参加して全国を回り、多くの方と知り合いに
なれました。いま全国の大学が抱える問題や各大学がなすべきこと(使命
:ミッション)について考える機会となりました。
今、本学で携帯電話で自学自習ができるように開発を進めています。まず、
ユビキタス社会に対応しなければなりません。学生に学習目標を持たせる
ような、コーチングシステムの導入も考えられます。
前向きな人達と話をするといろいろなアイディアが出てきます。どこまで
実現できるか分かりませんが、夢を語るようでとても楽しい経験をさせて
もらっています。
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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/
卒業研究発表会も無事終了し、残すところ卒論を書き上げる最後の段階
になりました。また、3年生は就職前に準備すべき日本語力を向上させ
研究報告書で成果を出さねばなりません。
さて、20日にチャペルで行われた表彰式でもゼミ生達も晴れやかな姿を
見て嬉しく思います。頑張ることの喜びを共有する経験がゼミ生全員に
伝播できれば、これまで同様に最強のゼミになるでしょう。(最近は、
これが分からず、甘やかされている学生が増えていることに憂いを覚え
ます。)
卒業研究発表会の結果については、大学公式サイト(http://www.ngu.jp/)
および.NET(http://www.kojima-seminar.net/)を参照ください。
今年は、4年生全員にビデオ撮影を行いました。これをTIESにアップし
ゼミ生だけに見られるようにしました。講義名は「サブゼミ」で、将来
サブゼミをITで強化し、発表のダメ出しや卒論の日本語ダメだしを実施
予定です。これを載せておけば、後輩の参考にもなります。
また、OBの皆さんにもTIES活用環境を提供しますのでサブゼミでもやり
ましょう。Webカメラがあれば、どこからでも参加できます。
【ご案内】
□12月30日(土):論文指導
□01月05日(金):社会見学会(セントレア)&ゼミ合宿
□01月06日(土):ゼミ合宿&社会見学会(えびせんの里)
詳しくは、.NETを参照下さい。また、ゼミの予定はスケジュールで。
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■ゼミサイトの話題:Where is Kojima?
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
ネットでのゲーム「児島を探せ!」(Where is Kojima?)は3週目で
見つかってしまいました。どこで分かったかを尋ねてみると、やはり
私をよく知っているOBだなぁ、と感心させられます。SNSはじめWeb2.0
ツールをどのように使いこなすかはまさにこれからの課題です。mixiで
ゼミのサイトの役割が完結するとは思いません。しかしアトラクティブ
な情報がなければ、朽ち果ててゆくのも時間の問題でしょう
.NETでのイベントの写真やコメントを見るのが何より楽しみです。最近
はGoogleEarthのAPIを取り込んだりとネットでの試行は続きます。
そういえば、先日招待されたゼミ生の結婚式で次のような事件がありま
した。新婦のお父さんからネットで検索したらゼミのサイトに出会った
とのこと。卒業生の卒論がこのような形で外部評価を受けるとは思いも
しませんでした。
意外なお褒めの言葉に照れながらも、しっかりしたコンテンツであれば、
恐れることなく積極的に出してくべきなのかもと感じました。
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■編□集□後□記□
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昨日はクリスマス。暖かいクリスマスを迎えられたでしょうか?恒例の
クリスマス礼拝がチャペルで行われたので、久し振りに出席しました。
多くの方が出席されていましたが、いつもと同様とても雰囲気のある会
です。イエスの生誕のお祝いと世界平和を祈るひと時で、心洗われます。
礼拝後、瀬戸キャンパスでのクリスマス礼拝は最後かなぁと呟く先生が
おられました。そこで来年は名古屋とつないでネットでライブ中継です
よと提案。折角、立派なチャペルやパイプオルガン・ステンドグラスが
あるのですから、祈る気持ちもひとつにつないだほうがよいでしょう。
年末は忘年会でお会いできることを楽しみにしています。参加できない
方も幸せな新年をお迎えください。
2006年11月21日火曜日
第24号(2006.11.21)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第24号
□───────────────────――2006.11.21─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.024
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
いきなりですが、ネットでゲーム「児島を探せ!」(Where is Kojima?)
を始めませんか?ルールは簡単です。大きな声で言えませんが、SNSで私を
見つけてください。私は少しずつデータを公開していきます。どの段階で
誰に発見されるかという単純なゲームです。(そのためにしばらくの間は
潜伏していました。)ただし、他人に迷惑のかからないよう、児島だ!と
確信したときにだけ連絡を下さい。そして確信を得たデータは何であるか
を教えていただければ幸いです。参加ルールなど詳しくは、.NETに書いて
おきます。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > 教育の情報化シンポジウムの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngugp.jp/news/01.html
来る12月15日(金)に本学主催の「教育の情報化シンポジウム」を名古屋
ガーデンパレスで開催します。詳しくは、関連サイトで確認いただければ
と思います。
このシンポジウムは特色GPに選定された大学が、その成果を内外に公表する
ために行われるものです。大学関係者以外にはあまり関心を持たれませんが、
北は北海道から南は九州の大学が参加されるようです。
具体的に見所をお話すれば、特に、第1部がお薦めです。基調講演をされる
井端氏は私立大学情報教育協会の事務局長です。情報教育だけでなく大学の
教育の現状を憂いどのように変えてゆくべきかなど、面白いお話が聞けるか
と思います。
木船学部長から経済学部が取り組んだ内容を分かりやすく紹介いただけます。
私からOBの皆さんに話すよりも、理解しやすいものになるでしょう。そして、
中嶋先生は私が尊敬する先生のひとりです。帝塚山大学で開発したeラーニング
システムのTIESを推進され、いまや全国の47大学がこれに参加しています。
このTIESの可能性にも言及されることでしょう。TIESは、ゼミOBとの新しい
コミュニケーション手段として利用方法を模索しています。
第2部では、私もパネリストのひとりとして登場予定です。ご来場予定のOB
には申し訳ありませんが、当日は主催者であるために準備・運営・接待など
で忙殺されることは必至です。ですから、ゆっくりお話しする機会にはなら
ないと思いますので、あらかじめお詫び申し上げます。
なお、この模様はネットでもライブ配信されますので、併せてご覧ください。
http://www.cccties.org/
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html
『ウェブ進化論』,梅田望夫,ちくま新書,\740
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
何を今更という感じですが、日本のWeb2.0バイブルともいえる啓蒙書です。
ティム・オライリーが提唱して以来、爆発的に広がりつつあるキーワード
ですが、これを理解するには知識よりも実践し「感じる」のみです。実践
する時間がないという方でも、HTMLでホームページを作らされた皆さんに
とって、理解はたやすいものでしょう。
ここでは、以下の話題でも触れるCGM(Consumer Generated Media)だけ、
簡単に解説しておきます。従来はメディア(世論)形成は新聞社や放送局
のみが、音楽や映像などもプロの制作会社が請け負って配信してきました。
しかし、インターネットの世界では誰もが意見や作品を発信でき、それが
大きな影響を持つようになったことが重視されています。特に、ブログに
よる世論形成、Podcastingによる音楽配信、YouTUBEによる動画配信など、
従来よりユーザ(消費者)が発信する環境が極めて簡単になったことが
Web2.0のトレンドを考える上で重要です。
例えば、皆が知っていることを集める。すなわち「口コミ」を見えるよう
にすることができるようになりました。一人の専門家よりも詳しい何十人
が揃って知識を出すことで、十分に正確な情報が形成できるようになった
ことはよく知られています。
皆の叡智を集めて創る百科事典WikiPediaがそうであるように「集合知」が
大きな影響を持つようになってきました。
それ以外のキーワードも満載ですが、この本は2006年こそ、一読の価値は
あるでしょう。
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■ゼミサイトの話題:パレートの法則
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
.NETの登録者のうちどれぐらい使っているかは、XOOPのモジュールを使う
ことで分かります。[Menber Only]の[☆ユーザー検索]で[×日以内にログ
インしている]ところで検索をすれば結果が得られます。
103名のユーザのうち、約2割弱がログインにしています。ということは
やはり2:8(パレート)の法則が働いているということでしょうか。
おそらく多くのサイトにも同様な現象が出ていると推測されます。すると
やはり会員登録実数が重要になってきます。全員がアクティブユーザには
なりえませんので、厖大な登録数を誇るサイトに価値があるのも頷けます。
アクティブユーザがCGMによって、多くの関連ユーザを引きつけるといった
ことができればと思います。このようにサイトの魅力は機能でなく、どの
ようなコンテンツが提供されているかが重要です。
付記:学内からの集中アクセス時の「ホワイトアウト」現象は井野さんが
解明してくれました。ありがとう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/ronbunpc.html
12月には経済学部恒例の卒業研究発表会が行われます。今年も4年生が鋭意
努力中です。応援を宜しくお願いします。詳細は.NETをご覧下さい。
ところで、今年度から3年生に対するHTMLでのホームページ作成の課題を
取りやめました。決して教えの手抜きをしたり、学生のPC能力の問題では
ありません。一番の理由は時代の流れを見誤らないためです。
仲の良い大学の先生達で、Web2.0時代に何が学生教育に大切かという話題に
なりました。そのひとつのキーワードが「編集力」です。インターネットで
情報収集は容易になり、コピペは誰でもできます。ひどい学生ともなると
ネットの検索結果をそのままWordに貼り付けて出すという程度の低さです。
CGMの意義を考えれば、いかに情報発信するかという点が重要視されます。
これを「編集力」と定義するとともに、以下の2つの能力が必要です。まず
(1)PC操作能力、そして(2)日本語能力です。ブログなどで(1)は従来のように
HTMLで文書を作成し、FTPでアップする手間が不要になりました。簡単に
情報発信ができる今では、このPC技術に拘っていると先に進みません。
文科系学生として、いかに考えて何をどのように表現するかという点を重視
するようにしました。その他の例として、Powerpointはアイディアをうまく
まとめる道具として利用させています。スライドをカードとしてアイディア
をまとめさせ、ノートペインには原稿を書き、ネットにある資料やデータは
スライドに貼り付け、後日、整理するといったように指導しています。
もちろんHTMLを使える方が望ましい訳ですが、今後一生HTMLとは関わること
がない人にとっては、これらに時間を割くよりも文章力を身につけることが
より重要でしょう。ブログやWebで正しい表現力を駆使して活躍することを
望みます。(ただし、できる学生にはHTMLも身に付けて欲しいと思います。)
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
11月5日(日)のホームカミングデーでは多くの卒業生にお会いでき、とても
ハッピーでした。瀬戸キャンパスで最後になるかもしれないという行事です。
来年からは名古屋キャンパスになるのでしょうか・・・
飲酒運転に厳しい昨今なので全くシラフでの会話でしたが、それゆえに生産
的でしたね。久し振りに、よいブレーンストーミングになりました。また、
強力な組織力で多くの景品をゲットしました。
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■□□> コジマガ kojimag@ 第24号
□───────────────────――2006.11.21─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.024
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
いきなりですが、ネットでゲーム「児島を探せ!」(Where is Kojima?)
を始めませんか?ルールは簡単です。大きな声で言えませんが、SNSで私を
見つけてください。私は少しずつデータを公開していきます。どの段階で
誰に発見されるかという単純なゲームです。(そのためにしばらくの間は
潜伏していました。)ただし、他人に迷惑のかからないよう、児島だ!と
確信したときにだけ連絡を下さい。そして確信を得たデータは何であるか
を教えていただければ幸いです。参加ルールなど詳しくは、.NETに書いて
おきます。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > 教育の情報化シンポジウムの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngugp.jp/news/01.html
来る12月15日(金)に本学主催の「教育の情報化シンポジウム」を名古屋
ガーデンパレスで開催します。詳しくは、関連サイトで確認いただければ
と思います。
このシンポジウムは特色GPに選定された大学が、その成果を内外に公表する
ために行われるものです。大学関係者以外にはあまり関心を持たれませんが、
北は北海道から南は九州の大学が参加されるようです。
具体的に見所をお話すれば、特に、第1部がお薦めです。基調講演をされる
井端氏は私立大学情報教育協会の事務局長です。情報教育だけでなく大学の
教育の現状を憂いどのように変えてゆくべきかなど、面白いお話が聞けるか
と思います。
木船学部長から経済学部が取り組んだ内容を分かりやすく紹介いただけます。
私からOBの皆さんに話すよりも、理解しやすいものになるでしょう。そして、
中嶋先生は私が尊敬する先生のひとりです。帝塚山大学で開発したeラーニング
システムのTIESを推進され、いまや全国の47大学がこれに参加しています。
このTIESの可能性にも言及されることでしょう。TIESは、ゼミOBとの新しい
コミュニケーション手段として利用方法を模索しています。
第2部では、私もパネリストのひとりとして登場予定です。ご来場予定のOB
には申し訳ありませんが、当日は主催者であるために準備・運営・接待など
で忙殺されることは必至です。ですから、ゆっくりお話しする機会にはなら
ないと思いますので、あらかじめお詫び申し上げます。
なお、この模様はネットでもライブ配信されますので、併せてご覧ください。
http://www.cccties.org/
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html
『ウェブ進化論』,梅田望夫,ちくま新書,\740
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
何を今更という感じですが、日本のWeb2.0バイブルともいえる啓蒙書です。
ティム・オライリーが提唱して以来、爆発的に広がりつつあるキーワード
ですが、これを理解するには知識よりも実践し「感じる」のみです。実践
する時間がないという方でも、HTMLでホームページを作らされた皆さんに
とって、理解はたやすいものでしょう。
ここでは、以下の話題でも触れるCGM(Consumer Generated Media)だけ、
簡単に解説しておきます。従来はメディア(世論)形成は新聞社や放送局
のみが、音楽や映像などもプロの制作会社が請け負って配信してきました。
しかし、インターネットの世界では誰もが意見や作品を発信でき、それが
大きな影響を持つようになったことが重視されています。特に、ブログに
よる世論形成、Podcastingによる音楽配信、YouTUBEによる動画配信など、
従来よりユーザ(消費者)が発信する環境が極めて簡単になったことが
Web2.0のトレンドを考える上で重要です。
例えば、皆が知っていることを集める。すなわち「口コミ」を見えるよう
にすることができるようになりました。一人の専門家よりも詳しい何十人
が揃って知識を出すことで、十分に正確な情報が形成できるようになった
ことはよく知られています。
皆の叡智を集めて創る百科事典WikiPediaがそうであるように「集合知」が
大きな影響を持つようになってきました。
それ以外のキーワードも満載ですが、この本は2006年こそ、一読の価値は
あるでしょう。
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■ゼミサイトの話題:パレートの法則
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
.NETの登録者のうちどれぐらい使っているかは、XOOPのモジュールを使う
ことで分かります。[Menber Only]の[☆ユーザー検索]で[×日以内にログ
インしている]ところで検索をすれば結果が得られます。
103名のユーザのうち、約2割弱がログインにしています。ということは
やはり2:8(パレート)の法則が働いているということでしょうか。
おそらく多くのサイトにも同様な現象が出ていると推測されます。すると
やはり会員登録実数が重要になってきます。全員がアクティブユーザには
なりえませんので、厖大な登録数を誇るサイトに価値があるのも頷けます。
アクティブユーザがCGMによって、多くの関連ユーザを引きつけるといった
ことができればと思います。このようにサイトの魅力は機能でなく、どの
ようなコンテンツが提供されているかが重要です。
付記:学内からの集中アクセス時の「ホワイトアウト」現象は井野さんが
解明してくれました。ありがとう。
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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/ronbunpc.html
12月には経済学部恒例の卒業研究発表会が行われます。今年も4年生が鋭意
努力中です。応援を宜しくお願いします。詳細は.NETをご覧下さい。
ところで、今年度から3年生に対するHTMLでのホームページ作成の課題を
取りやめました。決して教えの手抜きをしたり、学生のPC能力の問題では
ありません。一番の理由は時代の流れを見誤らないためです。
仲の良い大学の先生達で、Web2.0時代に何が学生教育に大切かという話題に
なりました。そのひとつのキーワードが「編集力」です。インターネットで
情報収集は容易になり、コピペは誰でもできます。ひどい学生ともなると
ネットの検索結果をそのままWordに貼り付けて出すという程度の低さです。
CGMの意義を考えれば、いかに情報発信するかという点が重要視されます。
これを「編集力」と定義するとともに、以下の2つの能力が必要です。まず
(1)PC操作能力、そして(2)日本語能力です。ブログなどで(1)は従来のように
HTMLで文書を作成し、FTPでアップする手間が不要になりました。簡単に
情報発信ができる今では、このPC技術に拘っていると先に進みません。
文科系学生として、いかに考えて何をどのように表現するかという点を重視
するようにしました。その他の例として、Powerpointはアイディアをうまく
まとめる道具として利用させています。スライドをカードとしてアイディア
をまとめさせ、ノートペインには原稿を書き、ネットにある資料やデータは
スライドに貼り付け、後日、整理するといったように指導しています。
もちろんHTMLを使える方が望ましい訳ですが、今後一生HTMLとは関わること
がない人にとっては、これらに時間を割くよりも文章力を身につけることが
より重要でしょう。ブログやWebで正しい表現力を駆使して活躍することを
望みます。(ただし、できる学生にはHTMLも身に付けて欲しいと思います。)
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■編□集□後□記□
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11月5日(日)のホームカミングデーでは多くの卒業生にお会いでき、とても
ハッピーでした。瀬戸キャンパスで最後になるかもしれないという行事です。
来年からは名古屋キャンパスになるのでしょうか・・・
飲酒運転に厳しい昨今なので全くシラフでの会話でしたが、それゆえに生産
的でしたね。久し振りに、よいブレーンストーミングになりました。また、
強力な組織力で多くの景品をゲットしました。
2006年10月28日土曜日
第23号(2006.10.28)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第23号
□───────────────────――2006.10.28─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.023
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
恒例のホームカミングデーが近づいてきました。今年は11月5日(日)に
瀬戸キャンパスで大学祭期間中に行われます。また、オープンキャンパス
も併催しており、児島も当日は業務がてら参加いたします。OBの皆さんと
久しぶりにお会いできる機会なので、いつも楽しみしています。参加申込
は不要ですが、誰が来てくれるのかという事前の楽しみもありますので、
.NETのイベント申し込みで参加表明いただけるととても助かります。
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■NGU短信 > ICTは神の領域へ(2)の段
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☆関連サイト:http://web-version2.blogspot.com/
前回の続きです。
Googleでは個人情報をどこまで守ってくれるのか?という疑問があります。
Googleのトップページをパーソナライズド登録し、デスクトップとともに
ガジェットを利用、Gmailを活用していたならば、Googleがその気になれば
個人情報は丸裸にされてしまうと怯えている人もいるかもしれません。
また、mixiなどSNSでは招待制とはいえ、個人情報をどこまで公開するかは
各ユーザの判断に委ねられています。今の個人情報保護法には辟易しますが、
以前の無秩序な状況に比べて、少しずつ落ち着いてきたように思います。
ご存知のように、Web2.0で躍進する企業は従来では想像もつかない情報量
を扱い、ビジネス界を席巻しています。しかし彼らは神ではありませんし、
将来も神にはなりえません(と信じています)。
このような趨勢を見るにつけ「信頼たるネット社会」に向け徐々に進化して
いるように思えます。これは、人間の叡智と情報技術の進展によるものです。
まさに今は「社会の進化」が目に見える状況にあるといえます。
個人差はあれ、日常の生活ツールとしてインターネットを活用している人
であれば、怪しげなサイトにも近づくことなく生活しているわけですから
本当にヤバいことは、きっとネットでやり取りはしないでしょう。
外部から情報を遮断してしまえば、誰でも自分の世界に入ることができます。
もちろん人間には知られたくない秘密はあるものです。また、人間は弱い
生き物ですので、流され易く、そこから怠惰や不正は生まれます。何か自分
に後ろめたいことがあると「お天道様を見て歩けない」ようになります。
個人でなく社会にとって「無駄を省く」「不正を生まない」ことは経済学に
とっても、社会にとっても重要な課題です。企業はこれらをとても嫌います。
厳しい市場競争で生き残るために、企業はできるだけ自分の身をスリムにし、
そして変化に即応できるようにしなければなりません。
教育も行政も自ら変化を好みません。現状維持という管理の発想が大きく、
無事であることが最優先されます。個人の業務に対する評価は加点方式では
なく、減点方式であることが問題と思われます。このような業態では、仮に
大きな問題が生じた場合、できるだけ隠そうという姿勢が生まれがちです。
最近では岐阜県庁の裏金問題が記憶に新しい不祥事ですが、残念ながらこの
ような事件は枚挙にいとまがありません。
教育や行政も重要な業務であるので、無駄や不正が生まれてはいけません。
そのためにはできるだけオープンにすることが最も早く、効果的な手段と
思います。(もちろん、警察の捜査や個人情報の扱いような秘匿業務以外の
業務はディスクローズすべきです。)情報開示は民主主義と同じように時間
や費用がかかりますが、無駄や不正を放置するよりは安くつくでしょう。
あまり使われませんが「WEBガバナンス」という言葉があります。Webを中心
とした組織の情報管理で、ワンストップサービスという意味もあれば、Webで
情報を共有・発信しやすくするということも表しています。
サラサラ血液で体質を改善するように、組織も情報をうまく流通させること
で健全な体質を維持できると思います。そのためWebベースで、情報の共有・
相互利用を促進し、協働へつなげる必要性が高まります。
社会活動において「人が見ていないから悪いことをする」という発想でなく、
「人知れずいいことをする」という性善説に立っていたいと思っています。
すなわち「情けは人の為ならず」という言葉は、他人への情けがいずれ自分に
戻ってくるということですが、これは誰かがどこかで見ている、聞いている
という条件が必要です。ネットは口コミを可視化しました。同様にこの条件
もネットは満たしてくれるでしょう。
Bette Midlerの謳う「From A Distance」にある"God is watching us"という
フレーズや「月影の至らぬ里はなけれども眺むる人の心にぞすむ」と詠んだ
法然上人(浄土宗の開祖)にIT社会が重なり合います。どちらも、必ず誰かが
どこかで見守っているという宗教的な内容ですが、そしは弱い人間のを自己
規律を支えているように感じます。
いいことをすれば、誰かがそれを評価してくれるでしょうし、自分の深層
心理に訴えかけるものが「情けは人の為ならず」もそうなのかもしれません。
ニーチェの「神が死んだ」時代からITで社会は進化を続け、我々ひとり一人
が神の領域に近づいたのかもしれません。(神の国から追放されてしますので
決して思い上がってはいけませんが・・・)
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://nbpp.nikkeibp.co.jp/book/college.html
『名古屋学院大学』,日経BPムック「変革する大学」シリーズ,\1,200
ISBNコード:4-86130-198-X
大学のPR本で恐縮ですが、10月27日に書店販売ということで紹介します。
偶然見つけて、ビックリされるといけないので、関連部分を明示します。
私の名前が出ている関連記事は以下の3つです。
p.30-35 CCS関連(ここには写真付)
p.36-37 特色GP関連
p.78 経済学基礎知識1000題
おそらく同窓会や入試関連の行事の際に、お目にかかると思いますので
購入は不要です。(大学の図書館カウンターにもおいてありました。)
―――――――――――――――――――――――――――――――
■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/humanresource.html
サブゼミが盛んになってきました。ここでWeb2.0を試しているようです。
mixiの相互紹介やSkypeやGtalkのお試しなど、参加者は毎回パワーアップ
しています。例年になく3年生も卒論を早めに仕上げるために、頑張って
います。お時間が許せば、現役生のゼミで気合や励ましを与えていただけ
れば幸いです。
今期のゼミ募集も順調で、面接はいつもどおり「やる気と根性はある?」
という確認作業をしています。しかし、最近はこれらが不足する学生が増え
てきたように感じています。途中で諦めるという若者のなんと多いことか!
社会人の方々も新入社員に感じているのではないでしょうか。コーチングが
流行っているのも、打たれ弱い者への労りからでしょうか?
人間力の養成に必要なのは、興味関心の多さ(そのために知識量を含む)
やこれまでの経験の豊富さ(情緒)でしょうか。大学生として知的好奇心
さえあれば、とても楽しい学園生活となるはずです。
【ご案内】
□10月31日(火):3・4年合同ゼミ(栄サテライト)&コンパ
詳しくは、.NETを参照下さい。また、ゼミの予定はスケジュールで。
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■ゼミサイトの話題:XOOPSのホワイトアウト
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
.NETの登録も100名を超えました。Web2.0でもデータがその価値を決める
ということなので、アクティブユーザの書き込みが重要でしょう。これは
以前からも議論になっていたことですが・・・
では、現役ゼミ生にどんどん使わせれば?というご意見もあろうことかと
思います。しかし、同じLAN(ドメイン?)から多くのユーザがアクセス
すると画面が真っ白という(ホワイトアウト)状態がXOOPSで起こります。
仲の良い先生がホワイトアウトという面白い表現を使っていましたが、
ホワイトアウトはこれまで3回確認しています。原因が一向に分からず
です。一ヶ月ほどすると正常に戻っているので、これまた不思議です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://www.ngugp.jp/
特色GP関連の業務が増えています。また、名古屋キャンパスのソフト
ランディングを目指した時間割作成、卒業研究発表会、ゼミの卒論指導
と秋から冬への恒例行事もこなさなくてはなりません。業務改善を続け、
皆がハッピーになれるモデルができないかと頑張っています。いわゆる
「ITソリューション」の模索が私の元気の源になっています。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第23号
□───────────────────――2006.10.28─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.023
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
恒例のホームカミングデーが近づいてきました。今年は11月5日(日)に
瀬戸キャンパスで大学祭期間中に行われます。また、オープンキャンパス
も併催しており、児島も当日は業務がてら参加いたします。OBの皆さんと
久しぶりにお会いできる機会なので、いつも楽しみしています。参加申込
は不要ですが、誰が来てくれるのかという事前の楽しみもありますので、
.NETのイベント申し込みで参加表明いただけるととても助かります。
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■NGU短信 > ICTは神の領域へ(2)の段
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☆関連サイト:http://web-version2.blogspot.com/
前回の続きです。
Googleでは個人情報をどこまで守ってくれるのか?という疑問があります。
Googleのトップページをパーソナライズド登録し、デスクトップとともに
ガジェットを利用、Gmailを活用していたならば、Googleがその気になれば
個人情報は丸裸にされてしまうと怯えている人もいるかもしれません。
また、mixiなどSNSでは招待制とはいえ、個人情報をどこまで公開するかは
各ユーザの判断に委ねられています。今の個人情報保護法には辟易しますが、
以前の無秩序な状況に比べて、少しずつ落ち着いてきたように思います。
ご存知のように、Web2.0で躍進する企業は従来では想像もつかない情報量
を扱い、ビジネス界を席巻しています。しかし彼らは神ではありませんし、
将来も神にはなりえません(と信じています)。
このような趨勢を見るにつけ「信頼たるネット社会」に向け徐々に進化して
いるように思えます。これは、人間の叡智と情報技術の進展によるものです。
まさに今は「社会の進化」が目に見える状況にあるといえます。
個人差はあれ、日常の生活ツールとしてインターネットを活用している人
であれば、怪しげなサイトにも近づくことなく生活しているわけですから
本当にヤバいことは、きっとネットでやり取りはしないでしょう。
外部から情報を遮断してしまえば、誰でも自分の世界に入ることができます。
もちろん人間には知られたくない秘密はあるものです。また、人間は弱い
生き物ですので、流され易く、そこから怠惰や不正は生まれます。何か自分
に後ろめたいことがあると「お天道様を見て歩けない」ようになります。
個人でなく社会にとって「無駄を省く」「不正を生まない」ことは経済学に
とっても、社会にとっても重要な課題です。企業はこれらをとても嫌います。
厳しい市場競争で生き残るために、企業はできるだけ自分の身をスリムにし、
そして変化に即応できるようにしなければなりません。
教育も行政も自ら変化を好みません。現状維持という管理の発想が大きく、
無事であることが最優先されます。個人の業務に対する評価は加点方式では
なく、減点方式であることが問題と思われます。このような業態では、仮に
大きな問題が生じた場合、できるだけ隠そうという姿勢が生まれがちです。
最近では岐阜県庁の裏金問題が記憶に新しい不祥事ですが、残念ながらこの
ような事件は枚挙にいとまがありません。
教育や行政も重要な業務であるので、無駄や不正が生まれてはいけません。
そのためにはできるだけオープンにすることが最も早く、効果的な手段と
思います。(もちろん、警察の捜査や個人情報の扱いような秘匿業務以外の
業務はディスクローズすべきです。)情報開示は民主主義と同じように時間
や費用がかかりますが、無駄や不正を放置するよりは安くつくでしょう。
あまり使われませんが「WEBガバナンス」という言葉があります。Webを中心
とした組織の情報管理で、ワンストップサービスという意味もあれば、Webで
情報を共有・発信しやすくするということも表しています。
サラサラ血液で体質を改善するように、組織も情報をうまく流通させること
で健全な体質を維持できると思います。そのためWebベースで、情報の共有・
相互利用を促進し、協働へつなげる必要性が高まります。
社会活動において「人が見ていないから悪いことをする」という発想でなく、
「人知れずいいことをする」という性善説に立っていたいと思っています。
すなわち「情けは人の為ならず」という言葉は、他人への情けがいずれ自分に
戻ってくるということですが、これは誰かがどこかで見ている、聞いている
という条件が必要です。ネットは口コミを可視化しました。同様にこの条件
もネットは満たしてくれるでしょう。
Bette Midlerの謳う「From A Distance」にある"God is watching us"という
フレーズや「月影の至らぬ里はなけれども眺むる人の心にぞすむ」と詠んだ
法然上人(浄土宗の開祖)にIT社会が重なり合います。どちらも、必ず誰かが
どこかで見守っているという宗教的な内容ですが、そしは弱い人間のを自己
規律を支えているように感じます。
いいことをすれば、誰かがそれを評価してくれるでしょうし、自分の深層
心理に訴えかけるものが「情けは人の為ならず」もそうなのかもしれません。
ニーチェの「神が死んだ」時代からITで社会は進化を続け、我々ひとり一人
が神の領域に近づいたのかもしれません。(神の国から追放されてしますので
決して思い上がってはいけませんが・・・)
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://nbpp.nikkeibp.co.jp/book/college.html
『名古屋学院大学』,日経BPムック「変革する大学」シリーズ,\1,200
ISBNコード:4-86130-198-X
大学のPR本で恐縮ですが、10月27日に書店販売ということで紹介します。
偶然見つけて、ビックリされるといけないので、関連部分を明示します。
私の名前が出ている関連記事は以下の3つです。
p.30-35 CCS関連(ここには写真付)
p.36-37 特色GP関連
p.78 経済学基礎知識1000題
おそらく同窓会や入試関連の行事の際に、お目にかかると思いますので
購入は不要です。(大学の図書館カウンターにもおいてありました。)
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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/humanresource.html
サブゼミが盛んになってきました。ここでWeb2.0を試しているようです。
mixiの相互紹介やSkypeやGtalkのお試しなど、参加者は毎回パワーアップ
しています。例年になく3年生も卒論を早めに仕上げるために、頑張って
います。お時間が許せば、現役生のゼミで気合や励ましを与えていただけ
れば幸いです。
今期のゼミ募集も順調で、面接はいつもどおり「やる気と根性はある?」
という確認作業をしています。しかし、最近はこれらが不足する学生が増え
てきたように感じています。途中で諦めるという若者のなんと多いことか!
社会人の方々も新入社員に感じているのではないでしょうか。コーチングが
流行っているのも、打たれ弱い者への労りからでしょうか?
人間力の養成に必要なのは、興味関心の多さ(そのために知識量を含む)
やこれまでの経験の豊富さ(情緒)でしょうか。大学生として知的好奇心
さえあれば、とても楽しい学園生活となるはずです。
【ご案内】
□10月31日(火):3・4年合同ゼミ(栄サテライト)&コンパ
詳しくは、.NETを参照下さい。また、ゼミの予定はスケジュールで。
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■ゼミサイトの話題:XOOPSのホワイトアウト
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
.NETの登録も100名を超えました。Web2.0でもデータがその価値を決める
ということなので、アクティブユーザの書き込みが重要でしょう。これは
以前からも議論になっていたことですが・・・
では、現役ゼミ生にどんどん使わせれば?というご意見もあろうことかと
思います。しかし、同じLAN(ドメイン?)から多くのユーザがアクセス
すると画面が真っ白という(ホワイトアウト)状態がXOOPSで起こります。
仲の良い先生がホワイトアウトという面白い表現を使っていましたが、
ホワイトアウトはこれまで3回確認しています。原因が一向に分からず
です。一ヶ月ほどすると正常に戻っているので、これまた不思議です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
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☆関連サイト:http://www.ngugp.jp/
特色GP関連の業務が増えています。また、名古屋キャンパスのソフト
ランディングを目指した時間割作成、卒業研究発表会、ゼミの卒論指導
と秋から冬への恒例行事もこなさなくてはなりません。業務改善を続け、
皆がハッピーになれるモデルができないかと頑張っています。いわゆる
「ITソリューション」の模索が私の元気の源になっています。
2006年9月20日水曜日
第22号(2006.09.20)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第22号
□───────────────────――2006.09.20─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.022
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
秋の訪れが日々感じられるこの頃です。感傷に浸るつもりはありませ
んが、走り続けるとある瞬間、次のステージに達することがあるように
思います。多くの時間や情熱を注ぎ込んだ結果、OB会とのコンタクトや
ゼミ生指導に距離があいてしまったかなと反省しています。
皆さんより先に生きているものとして、いろいろな経験をしなくては
なりません。この5ヶ月の体験から得たものを何らかの形で伝えられる
と思います。「また先生は丸くなった!」と嘆かれるかも知れませんが
次にお会いできる機会を楽しみに。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > ICTは神の領域へ(1)の段
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☆関連サイト:http://web-version2.blogspot.com/
とうとうコジマガも宗教色が出たのではとお嘆きの諸兄がおられるか
も知れません。そうではなく学問としての話です。昔より人間が理解で
きないことは数多く、これを知りたいという欲求から学問は成立してい
ます。宗教が生活の一部であった中世社会では、ルネッサンスまで人間
は教義ために思考停止の状態にさせられていました。
たとえば経済学でも利用される確率・統計という学問は、元来、貴族の
遊びから生まれた学問です。この学問的成果を利用して不確実な現実の
現象を捉えようとしたのが経済学です。ですから経済学部の重要な科目
として統計学が設置されています。
経済学は、数学や物理学・生物学などの知見を利用し、現実をもっとも
らしくモデル化して説明します。重要なのは「現実らしく」ということ
です。モデルにデータを当てはめ、もっともらしい結果を得たとしても
本当に現実社会がそうなっているかどうかは、誰も分かりません。利用
できるデータも少ないわけですし、その情報から全体像がみえるという
理屈には、無理があることを学者も気づいています。やはり、真理は神
のみぞ知るところでしょう。
最近は情報社会が進展し、溢れ返るほどのデータがあります。Web2.0の
トレンドは、爆発的に増大した情報をいかに扱うかです。厖大なデータ
を駆使できるようになって、従来、見過ごされていた部分に光をあてる
ことが可能になりました。これらを宝の山に変えることができ、ビジネスの
世界では「ロングテール」として注目されています。
ブログやSNSを代表するWeb2.0が流行っています。これはネット上の個人
活動がインターネット上で有効に作用した結果です。相互の活動が効率
的に把握できるシステムを組み込んだことにより、思いもよらなかった
効果が生まれました。iTunesやGmail、SkypeなどもWeb2.0の範疇である
と考えます。
時代の趨勢はネットだけにとどまらず、リアル世界にも訪れています。
RFID(非接触型)の電子マネーの普及、ICタグのトレーサビリティへの
応用、各社が扱うポイントカードの系列化やETCなどもそうです。個々の
データをみれば、何時どこで何を買ったかなど経済活動は丸分かりです。
ちなみに自分もポイントカードの履歴が保証書の代わりになって便利な
経験をした反面、ちょっと怖くなりました。
取引相手を信用せず疑念を抱き、ネガティブな見方をすれば「監視社会」
はすでに実現しています。経済学部で学んだように市場経済は「信用」
で成立しています。個別取引に付帯する情報の取扱いも信用しなければ、
完全な匿名性を守るには窮屈な生活をしなくてはなりません。しかし、
そこまで自分を隠さなければならないほど怪しげな経済活動をしている
とも思いません。
数年前にマスコミの標的になった住基ネットは政府の管理だからダメと
いう論調が一般的でした。Googleは世界政府を作ろうと考えているにも
かかわらず、民間企業の情報管理には、それほどの攻撃はありません。
両者の本質的な問題は何ら変わりません。
自ら大きなリスクと投資を引き受けて消費者の利便性を高めている民間
事業はOKで、大切な税金が無駄に使われる恐れがあるので政府はダメと
いうことならば、議論の余地はあります。行政でいえば、どれだけITで
業務の効率化ができるかという点に注意すべきです。地方財政が破綻し
かかっている今日、ITによる業務効率の向上は、国民の経済問題として
重要課題となります。
個人情報の管理が、セキュリティが、云々と言い続ける輩は、どの世界
にもいます。問題提起でなく、ネガティブキャンペーンをはるような人
はそもそも分からない、やりたくないということを前提に話をしている
ので、推進へのブレーキになります。残念ながら市場メカニズムが機能
しない部門に多くいるのは確かです。なぜなら、21世紀に変わらなくて
はならない時代に、生きていられると思っているからです。
ITツールを以って、目の前にある問題をいかに解決するか?このような
ITソリューションが社会全体に試されている時代です。
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html
『血と骨』、梁石日、幻冬社文庫、各\648 (上下)
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「冬のソナタ」から盛り上がった韓流ブームは、チャングムに引継がれ、
ドラマ・映画・食というように文化的理解が進んでいます。先が心配な
放送業界にあって、NHKは視聴率の上昇、DVD関連販売、ハングル語講座
の人気など嬉しい限りでしょう。
私自身、ハングル語は大学時代に少しかじりました。きっかけは1988年
のソウルオリンピック前に一度ソウルを見ておきたかったからで、韓国
へ行くには多少勉強も必要かなと思った程度です。またソウルに行きた
かったのは、幻の名古屋オリンピックへの哀愁だったかも知れません。
ちなみにドイツのバーデンバーデンへ行った際には、開催地決定の発表
会場にて感慨にふけっていました。当時のサマランチIOC会長の「SOUL」
という発表が今も忘れられません。
韓国ドラマは興味はありませんが、2年前に梁石日原作の『血と骨』を
読みました。後で知ったことですが、この作品は2005年に崔洋一監督に
より映画化され、日本アカデミー賞で何部門かをとりました。原作者と
監督のコンビで有名な作品は、『月はどっちに出ている』です。主演の
岸谷五朗、ルビーモレノが有名になった作品で、これは梁石日の『タク
シードライバー日記』を元にしています。『血と骨』の主人公である金
俊平を演じるのは、北野武です。
済州島出身の在日韓国人が主人公ですが、戦争前後の日本における人間
の生き様が見事に描かれています。読んでいるときは、何とも思いませ
んでしたが、読後、徐々に考えさせられるテーマです。山本周五郎章を
受賞した作品であることも大いに頷けました。在日だけの問題でなく、
人の生き様、老い・死、家族、欲望などテーマを広く扱っています。
純な「冬のソナタ」の対極にあるのが、『血と骨』ではないでしょうか。
日韓ワールドカップの成功、冬ソナ人気という日韓の相互理解を深める
ためにも、このような作品がどれだけ理解されるかを期待します。
この夏、韓国へ短期留学の引率の機会を得て、再びこの作品を思い出し
ました。小泉首相靖国参拝というニュースにも、ほとんどの人は冷静に
受け止めていました。マスコミが作り出す表面的な話題に対し、過剰に
反応しなくなっている両国民です。
ちなみに、引率したにも関わらず韓国語はまったく上達しません。
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■ゼミサイトの話題:
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
ゼミのサイトをこつこつとカスタマイズしてもらって、ただ感謝です。
変化や進化は必要で、この積み重ねが重要です。
SNSと発想は同じなのですが、このサイトも使い勝手などが慣れるまでに
時間がかかるといったことだけでしょうか。アクティブユーザの活動が
サイトの価値を高める時代になりました。mixiの企業価値をユーザ数で
考えれば一人当たり4万円です。上場したmixiには500万超の登録ユーザ
ですが、アクティブユーザは果たしてどれぐらいなのでしょう?
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
この夏、私が尊敬する先生との話で「ついていない人の周りには、そう
いう人ばかりが集まるんだよね。」その逆も然り。
言霊ともいうように「ついている」と口にするだけで、自然とよい結果
を引き込むことができるとのこと。これは使う人の心の持ちようを表し
ています。周りからポジティブに見られている分、前向きな話や良いこ
とも集まってくるのでしょうね。(怠けていては、絶対に結果はついて
来ませんが・・・誰それがこう言ったというように人のせいにするのは、
もちろん論外)
何気なく使う言葉は「いのち」を持つ分、大事にすべきですね。
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■□□> コジマガ kojimag@ 第22号
□───────────────────――2006.09.20─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.022
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。
秋の訪れが日々感じられるこの頃です。感傷に浸るつもりはありませ
んが、走り続けるとある瞬間、次のステージに達することがあるように
思います。多くの時間や情熱を注ぎ込んだ結果、OB会とのコンタクトや
ゼミ生指導に距離があいてしまったかなと反省しています。
皆さんより先に生きているものとして、いろいろな経験をしなくては
なりません。この5ヶ月の体験から得たものを何らかの形で伝えられる
と思います。「また先生は丸くなった!」と嘆かれるかも知れませんが
次にお会いできる機会を楽しみに。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > ICTは神の領域へ(1)の段
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☆関連サイト:http://web-version2.blogspot.com/
とうとうコジマガも宗教色が出たのではとお嘆きの諸兄がおられるか
も知れません。そうではなく学問としての話です。昔より人間が理解で
きないことは数多く、これを知りたいという欲求から学問は成立してい
ます。宗教が生活の一部であった中世社会では、ルネッサンスまで人間
は教義ために思考停止の状態にさせられていました。
たとえば経済学でも利用される確率・統計という学問は、元来、貴族の
遊びから生まれた学問です。この学問的成果を利用して不確実な現実の
現象を捉えようとしたのが経済学です。ですから経済学部の重要な科目
として統計学が設置されています。
経済学は、数学や物理学・生物学などの知見を利用し、現実をもっとも
らしくモデル化して説明します。重要なのは「現実らしく」ということ
です。モデルにデータを当てはめ、もっともらしい結果を得たとしても
本当に現実社会がそうなっているかどうかは、誰も分かりません。利用
できるデータも少ないわけですし、その情報から全体像がみえるという
理屈には、無理があることを学者も気づいています。やはり、真理は神
のみぞ知るところでしょう。
最近は情報社会が進展し、溢れ返るほどのデータがあります。Web2.0の
トレンドは、爆発的に増大した情報をいかに扱うかです。厖大なデータ
を駆使できるようになって、従来、見過ごされていた部分に光をあてる
ことが可能になりました。これらを宝の山に変えることができ、ビジネスの
世界では「ロングテール」として注目されています。
ブログやSNSを代表するWeb2.0が流行っています。これはネット上の個人
活動がインターネット上で有効に作用した結果です。相互の活動が効率
的に把握できるシステムを組み込んだことにより、思いもよらなかった
効果が生まれました。iTunesやGmail、SkypeなどもWeb2.0の範疇である
と考えます。
時代の趨勢はネットだけにとどまらず、リアル世界にも訪れています。
RFID(非接触型)の電子マネーの普及、ICタグのトレーサビリティへの
応用、各社が扱うポイントカードの系列化やETCなどもそうです。個々の
データをみれば、何時どこで何を買ったかなど経済活動は丸分かりです。
ちなみに自分もポイントカードの履歴が保証書の代わりになって便利な
経験をした反面、ちょっと怖くなりました。
取引相手を信用せず疑念を抱き、ネガティブな見方をすれば「監視社会」
はすでに実現しています。経済学部で学んだように市場経済は「信用」
で成立しています。個別取引に付帯する情報の取扱いも信用しなければ、
完全な匿名性を守るには窮屈な生活をしなくてはなりません。しかし、
そこまで自分を隠さなければならないほど怪しげな経済活動をしている
とも思いません。
数年前にマスコミの標的になった住基ネットは政府の管理だからダメと
いう論調が一般的でした。Googleは世界政府を作ろうと考えているにも
かかわらず、民間企業の情報管理には、それほどの攻撃はありません。
両者の本質的な問題は何ら変わりません。
自ら大きなリスクと投資を引き受けて消費者の利便性を高めている民間
事業はOKで、大切な税金が無駄に使われる恐れがあるので政府はダメと
いうことならば、議論の余地はあります。行政でいえば、どれだけITで
業務の効率化ができるかという点に注意すべきです。地方財政が破綻し
かかっている今日、ITによる業務効率の向上は、国民の経済問題として
重要課題となります。
個人情報の管理が、セキュリティが、云々と言い続ける輩は、どの世界
にもいます。問題提起でなく、ネガティブキャンペーンをはるような人
はそもそも分からない、やりたくないということを前提に話をしている
ので、推進へのブレーキになります。残念ながら市場メカニズムが機能
しない部門に多くいるのは確かです。なぜなら、21世紀に変わらなくて
はならない時代に、生きていられると思っているからです。
ITツールを以って、目の前にある問題をいかに解決するか?このような
ITソリューションが社会全体に試されている時代です。
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■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html
『血と骨』、梁石日、幻冬社文庫、各\648 (上下)
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「冬のソナタ」から盛り上がった韓流ブームは、チャングムに引継がれ、
ドラマ・映画・食というように文化的理解が進んでいます。先が心配な
放送業界にあって、NHKは視聴率の上昇、DVD関連販売、ハングル語講座
の人気など嬉しい限りでしょう。
私自身、ハングル語は大学時代に少しかじりました。きっかけは1988年
のソウルオリンピック前に一度ソウルを見ておきたかったからで、韓国
へ行くには多少勉強も必要かなと思った程度です。またソウルに行きた
かったのは、幻の名古屋オリンピックへの哀愁だったかも知れません。
ちなみにドイツのバーデンバーデンへ行った際には、開催地決定の発表
会場にて感慨にふけっていました。当時のサマランチIOC会長の「SOUL」
という発表が今も忘れられません。
韓国ドラマは興味はありませんが、2年前に梁石日原作の『血と骨』を
読みました。後で知ったことですが、この作品は2005年に崔洋一監督に
より映画化され、日本アカデミー賞で何部門かをとりました。原作者と
監督のコンビで有名な作品は、『月はどっちに出ている』です。主演の
岸谷五朗、ルビーモレノが有名になった作品で、これは梁石日の『タク
シードライバー日記』を元にしています。『血と骨』の主人公である金
俊平を演じるのは、北野武です。
済州島出身の在日韓国人が主人公ですが、戦争前後の日本における人間
の生き様が見事に描かれています。読んでいるときは、何とも思いませ
んでしたが、読後、徐々に考えさせられるテーマです。山本周五郎章を
受賞した作品であることも大いに頷けました。在日だけの問題でなく、
人の生き様、老い・死、家族、欲望などテーマを広く扱っています。
純な「冬のソナタ」の対極にあるのが、『血と骨』ではないでしょうか。
日韓ワールドカップの成功、冬ソナ人気という日韓の相互理解を深める
ためにも、このような作品がどれだけ理解されるかを期待します。
この夏、韓国へ短期留学の引率の機会を得て、再びこの作品を思い出し
ました。小泉首相靖国参拝というニュースにも、ほとんどの人は冷静に
受け止めていました。マスコミが作り出す表面的な話題に対し、過剰に
反応しなくなっている両国民です。
ちなみに、引率したにも関わらず韓国語はまったく上達しません。
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■ゼミサイトの話題:
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
ゼミのサイトをこつこつとカスタマイズしてもらって、ただ感謝です。
変化や進化は必要で、この積み重ねが重要です。
SNSと発想は同じなのですが、このサイトも使い勝手などが慣れるまでに
時間がかかるといったことだけでしょうか。アクティブユーザの活動が
サイトの価値を高める時代になりました。mixiの企業価値をユーザ数で
考えれば一人当たり4万円です。上場したmixiには500万超の登録ユーザ
ですが、アクティブユーザは果たしてどれぐらいなのでしょう?
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■編□集□後□記□
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この夏、私が尊敬する先生との話で「ついていない人の周りには、そう
いう人ばかりが集まるんだよね。」その逆も然り。
言霊ともいうように「ついている」と口にするだけで、自然とよい結果
を引き込むことができるとのこと。これは使う人の心の持ちようを表し
ています。周りからポジティブに見られている分、前向きな話や良いこ
とも集まってくるのでしょうね。(怠けていては、絶対に結果はついて
来ませんが・・・誰それがこう言ったというように人のせいにするのは、
もちろん論外)
何気なく使う言葉は「いのち」を持つ分、大事にすべきですね。
2006年8月11日金曜日
第21号(2006.08.11)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@ 第21号
□───────────────────――2006.08.11─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.021
*等幅フォントでご覧ください。
新年度となって最初のコジマガです。ご愛読いただいている皆様には
長期間にわたるブランクでご心配をおかけしました。さらに恒例の夏の
OB会にも短期留学引率により参加できず、深くお詫び申し上げます。
春学期の忙しさから抜けだして韓国で一息かと思いきや、抱えきれない
仕事とともにやって来ました。慣れない生活で思うように捗らず、辛さと
暑さと焦りで、汗をかく毎日です。
残暑見舞い申し上げるとともに、お盆で帰省をされている方はご家族と
ともに寛いだ時間をお過ごしください。
釜山の東義大学にて
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > 「特色ある教育」採択の段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.tokushoku-gp.jp/
経済学部でのIT(CCS)を利用した教育が社会的に評価を受けました。
これまで本学はいろいろな分野で何度もチャレンジするも、なかなか
手が届かなかったプログラムに採択され、ようやく悲願達成です。
それは何?という方に簡単に説明します。文部科学省と大学基準協会は
「特色ある大学教育支援プログラム」(通称、特色GP)を実施し、競争
的補助金を導入しています。財政事情が厳しい昨今、従来のばらまき型
補助金を止め、実績や成果に基づいた配分とする国の方針の一環です。
このような政策が開始されて本年で4年目ですが、毎年、国公立はじめ
多くの大学が挑戦しています。これまで申請をせず、また採択されない
ような大学は、教育機関として「失格」の烙印を国から押されるような
ものです。(特色がないだけで、しっかりとやっている大学はあります
が、社会はそのように認知しないでしょう)
少子化は確実に進行し、大学間競争はますます厳しさが増します。本学
も生き残りをかけた競争に勝ち抜いてゆかねばまりません。そのために
お墨付きであるGPはどうしても必要になります。しかし、これに向けて
本気で取り組んだきたのは、水野先生と私だけです。ですからこれまで
度重なる落選に悔しい思いをしてきたのも、我々だけかも知れません。
水野先生は「まちづくり」で、私はIT関連でそれぞれプログラムを組み
立て、お互い励まし合ってきました。実績や成果が重要なので、適当な
取り組みではほとんど採択されません。今年度は数年前より計画・実施
し続けてきたIT教育を申請しました。
この取り組みには、経済学部の先生方に協力をいただきながら、大きな
成果をあげてきました。申請段階から2次審査(ヒアリング)までは、
学部長はじめ何人かの先生と懸命に頑張りました。
今年度に採択された大学の取り組み単位で、経済学部は本学だけです。
他大学経済学部との競争に負けないような「勲章」をもらったようで、
久しぶりに達成感を味わえた出来事でした。
「捨てない限り夢は逃げてゆかない」(STAY BY MY SIDE,倉木麻衣)
特色GPについては、以下のURLを参照
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/001.htm
今年度の状況は、以下のURLを参照
http://www.tokushoku-gp.jp/sinsa/index.html
選定理由については、以下のURLを参照
http://www.tokushoku-gp.jp/sinsa/h18_sentei_b.html
―――――――――――――――――――――――――――――――
■ゼミサイトの話題:Web2.0
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
最新のバズワードとして「Web2.0」があります。これについては、是非、
『ウェブ進化論』を読んでいただきたいと思います。(本の紹介で取り
上げるつもりですが、いつになるかわからないので早めに読んでおいて
ください)
Web2.0には、いろいろな解釈がありますが、皆が利用することで、新し
いこと(ビジネス・知など)が生まれるということも間違いではありま
せん。社会学者が出てくるとやっかいな定義をするので、自分で体験し
た方が早いと思います。CMSはゼミという限られたコミュニティでの
活用を目指しています。Web2.0では、世界政府を実現できるかという
目標をもっている企業もあります。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■最近のゼミから
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
何度も書いたことかもしれませんが、2000年度からのカリキュラムで
ゼミが大きく変わってしまいました。これに対応できるようにゼミの
進め方もアレンジしてきましたが、全体の流れに影響しているのか、
授業のひとつとしか考えてないゼミ生もいます。(これまではゼミの
成績はすべてAというのが当然だと思っていましたが、そうでなくなり、
また失格やD評価を付けなければならない事態に陥っています。)
意識さえ変われば、学生はどこまでも伸びてゆきます。ゼミ開始時の
能力は、全く関係ありません。しかし、最近のゼミから受ける嘆息は
「叱られ慣れてない」「大人がいない」ということでしょうか。自己
責任ということで片付けたくはありませんが、自分が何をすべきか?
また、結果の責任の所在は誰か?ということまで教える必要はないと
思います。
もはやゼミ生との20歳の差を埋めることはままなりませんが、変える
べきことは積極的に変えてゆきます。しかし、「人間力」を標榜する
ゼミとして変えてはならないものは、頑なに守ってゆこうと思います。
そのためには、教える側がもっと強くならなければなりません。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
半年後の名古屋キャンパス開設へ向けた準備として、相当忙しい日々に
なっています。ご多分に漏れず、学部の役目を仰せつかり、結構大変な
仕事をこなしています。しかし、真っ新なキャンパスに絵を描くようで
もあり、これまでできなかったアイディアを含めたら楽しいかなと思っ
ています。このような話をしたら他の先生に、「超ポジティブですね」
と半分感心、半分あきれられてしまいました。
仕事はできるだけ楽しくやらねば辛いだけです。人のいやがる仕事も
自分の後厄の「ヤク払い」としてお引き受けし、「頑張りましょう」と
自分に言い聞かせるこの頃です。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第21号
□───────────────────――2006.08.11─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.021
*等幅フォントでご覧ください。
新年度となって最初のコジマガです。ご愛読いただいている皆様には
長期間にわたるブランクでご心配をおかけしました。さらに恒例の夏の
OB会にも短期留学引率により参加できず、深くお詫び申し上げます。
春学期の忙しさから抜けだして韓国で一息かと思いきや、抱えきれない
仕事とともにやって来ました。慣れない生活で思うように捗らず、辛さと
暑さと焦りで、汗をかく毎日です。
残暑見舞い申し上げるとともに、お盆で帰省をされている方はご家族と
ともに寛いだ時間をお過ごしください。
釜山の東義大学にて
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■NGU短信 > 「特色ある教育」採択の段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.tokushoku-gp.jp/
経済学部でのIT(CCS)を利用した教育が社会的に評価を受けました。
これまで本学はいろいろな分野で何度もチャレンジするも、なかなか
手が届かなかったプログラムに採択され、ようやく悲願達成です。
それは何?という方に簡単に説明します。文部科学省と大学基準協会は
「特色ある大学教育支援プログラム」(通称、特色GP)を実施し、競争
的補助金を導入しています。財政事情が厳しい昨今、従来のばらまき型
補助金を止め、実績や成果に基づいた配分とする国の方針の一環です。
このような政策が開始されて本年で4年目ですが、毎年、国公立はじめ
多くの大学が挑戦しています。これまで申請をせず、また採択されない
ような大学は、教育機関として「失格」の烙印を国から押されるような
ものです。(特色がないだけで、しっかりとやっている大学はあります
が、社会はそのように認知しないでしょう)
少子化は確実に進行し、大学間競争はますます厳しさが増します。本学
も生き残りをかけた競争に勝ち抜いてゆかねばまりません。そのために
お墨付きであるGPはどうしても必要になります。しかし、これに向けて
本気で取り組んだきたのは、水野先生と私だけです。ですからこれまで
度重なる落選に悔しい思いをしてきたのも、我々だけかも知れません。
水野先生は「まちづくり」で、私はIT関連でそれぞれプログラムを組み
立て、お互い励まし合ってきました。実績や成果が重要なので、適当な
取り組みではほとんど採択されません。今年度は数年前より計画・実施
し続けてきたIT教育を申請しました。
この取り組みには、経済学部の先生方に協力をいただきながら、大きな
成果をあげてきました。申請段階から2次審査(ヒアリング)までは、
学部長はじめ何人かの先生と懸命に頑張りました。
今年度に採択された大学の取り組み単位で、経済学部は本学だけです。
他大学経済学部との競争に負けないような「勲章」をもらったようで、
久しぶりに達成感を味わえた出来事でした。
「捨てない限り夢は逃げてゆかない」(STAY BY MY SIDE,倉木麻衣)
特色GPについては、以下のURLを参照
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/001.htm
今年度の状況は、以下のURLを参照
http://www.tokushoku-gp.jp/sinsa/index.html
選定理由については、以下のURLを参照
http://www.tokushoku-gp.jp/sinsa/h18_sentei_b.html
―――――――――――――――――――――――――――――――
■ゼミサイトの話題:Web2.0
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
最新のバズワードとして「Web2.0」があります。これについては、是非、
『ウェブ進化論』を読んでいただきたいと思います。(本の紹介で取り
上げるつもりですが、いつになるかわからないので早めに読んでおいて
ください)
Web2.0には、いろいろな解釈がありますが、皆が利用することで、新し
いこと(ビジネス・知など)が生まれるということも間違いではありま
せん。社会学者が出てくるとやっかいな定義をするので、自分で体験し
た方が早いと思います。CMSはゼミという限られたコミュニティでの
活用を目指しています。Web2.0では、世界政府を実現できるかという
目標をもっている企業もあります。
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■最近のゼミから
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
何度も書いたことかもしれませんが、2000年度からのカリキュラムで
ゼミが大きく変わってしまいました。これに対応できるようにゼミの
進め方もアレンジしてきましたが、全体の流れに影響しているのか、
授業のひとつとしか考えてないゼミ生もいます。(これまではゼミの
成績はすべてAというのが当然だと思っていましたが、そうでなくなり、
また失格やD評価を付けなければならない事態に陥っています。)
意識さえ変われば、学生はどこまでも伸びてゆきます。ゼミ開始時の
能力は、全く関係ありません。しかし、最近のゼミから受ける嘆息は
「叱られ慣れてない」「大人がいない」ということでしょうか。自己
責任ということで片付けたくはありませんが、自分が何をすべきか?
また、結果の責任の所在は誰か?ということまで教える必要はないと
思います。
もはやゼミ生との20歳の差を埋めることはままなりませんが、変える
べきことは積極的に変えてゆきます。しかし、「人間力」を標榜する
ゼミとして変えてはならないものは、頑なに守ってゆこうと思います。
そのためには、教える側がもっと強くならなければなりません。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
半年後の名古屋キャンパス開設へ向けた準備として、相当忙しい日々に
なっています。ご多分に漏れず、学部の役目を仰せつかり、結構大変な
仕事をこなしています。しかし、真っ新なキャンパスに絵を描くようで
もあり、これまでできなかったアイディアを含めたら楽しいかなと思っ
ています。このような話をしたら他の先生に、「超ポジティブですね」
と半分感心、半分あきれられてしまいました。
仕事はできるだけ楽しくやらねば辛いだけです。人のいやがる仕事も
自分の後厄の「ヤク払い」としてお引き受けし、「頑張りましょう」と
自分に言い聞かせるこの頃です。
2006年3月27日月曜日
第20号(2006.03.27)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第20号
□───────────────────――2006.03.27─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.020
*等幅フォントでご覧ください。
2005年度も終わります。教育機関では、やはりこの時期が一番の節目の
時期です。研究棟では、ご退職される先生や新任の先生の引越し作業が
行われ、このような新陳代謝で大学も変わってゆくのでしょう。
社会問題として、団塊世代の一斉退職という2007年問題が話題となって
います。大量退職によって新卒の大量採用に直結する訳でもありません。
バブルで膨らんだサイズをリセットし、無駄を削り経済状態を回復した
という状況でしょう。これは企業も日本経済も同じです。無駄を省くと
いうことに用いられたのが、市場原理主義です。ある程度、回復基調に
なった今、この原理をむやみやたらに振り回し続けるのは危険ではない
かと感じ始めています。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > 2006年度に向けての段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:
いよいよ新年度が始まりますが、名古屋学院大学は大きく変わります。
まず「人間健康学部」が新設、リハビリテーション学科と人間健康学科
の2学科でスタートします。理学療法などを学び、本学初の理系学部と
なります。経済学部から人間健康学科へ9名の先生が移籍しますので、
卒業生の皆さんは驚かないようにしてください。
これに合わせた形で、経済学部では新カリキュラムがスタートします。
手狭な名古屋キャンパスでの運用を見越して、カリキュラムの簡素化と
科目の大幅な整理をしました。周知のように他大学と比べ、本学は用意
された科目数が多過ぎる傾向にありました。特定の教員しか担当不可能
な科目があるため、毎年必ず開講されるかどうか定かではありません。
すなわち「教員の専門科目に近い科目=学生の十分なメニューの提供」
という図式が成立すれば結構ですが、大学院ではなく学部の科目なので
受講生の行動パターンは異なります。このような状況がどのような影響
を与えるかはあまり議論されてきませんでした。当然、楽勝科目に学生
は集中し、大人数教室での科目が多くなります。200人以上の受講生
で、教育効果の高い授業ができるはずがありません。
経済学部の基礎科目できちんと運用されてきたのは、「ミクロ・マクロ
経済学」です。基礎科目では内容・履修者数をきっちり抑え、発展科目
につなげることが教育として重要です。このような教育実績と考え方に
基づき、名古屋キャンパスで効率よく運用するための新カリキュラムが
構成されました。
重要な変更点としてゼミの役割も再び重視されました。4年ゼミそして
卒論も必修に戻ります。大学時代の総仕上げとして一番大事な4年生の
時期にゼミなしで如何に就職活動などをフォローするかが学部でも問題
となりました。(実験や試行ができないので、実施からその効果および
問題点がようやく判るというのが社会科学です。)
いまや就職率の向上が大学として評価されるひとつのモノサシですが、
これも結果を出さなくてはならない昨今の流れです。名古屋学院の一大
変革で、期待通りの効果が出るかどうかはわかりません。未体験の事業
へ向けての準備が上手く行くとは限りませんが、うまく機能するように
努力しなければなりません。
―――――――――――――――――――――――≪ art ≫―――
■ 絵画の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
『人生は戦いなり』,グフタス・クリムト,愛知県美術館蔵
http://search-art.aac.pref.aichi.jp/dat/pic/1997/obj199705397l.jpg
突然ですが芸術作品の紹介をしましょう。専門家からみれば鼻で笑われる
ような内容ですが、それも承知の上です。本の紹介の延長線として考えて
もらえれば結構です。
私がクリムトの作品に初めて触れたのは、1990年に訪れたウィーンの国立
オーストリア美術館でした。その当時、バブル経済を謳歌していた日本で
は、マネ・モネ・ルノアールといった印象派が大人気で、美術館の印象派
特別展は常に大入りでした。(今でも、大作揃いの特別展には大勢の人が
鑑賞しますが、それ以上だったかもしれません)
当時の自分を思い返せば、訳もわからぬままに(今の表現では、いっぱい
いっぱいが適当でしょう)学会発表を終え、ひとりで美術館の散策という
侘しい観光でした。ウィーンには素晴らしい美術品揃いですが、20代半ば
の若造には、その価値は全く判りませんでした。
その美術館にはクリムトの絵が一番良いポジションに展示されていました。
ユディトI(Judith I)、接吻(The Kiss)という官能的な絵画が斬新と
思うとともに、なぜ一番の所蔵品であるかさえ分かりませんでした。また
日本で人気の印象派の絵が片隅に追いやられていたのが特に印象的でした。
後に理解したのですが、クリムトは分離派の祖であり、オーストリアでは
英雄です。そして、日本の伝統美術の要素がいたるところに垣間見れます。
従来の体制や伝統的な価値観に対し、抗い分離派を立ち上げ新たな流れを
作るために相当の苦労があったそうです。
ここで紹介する作品は、周りからはあまり理解されないものの自分を信じ
戦いを挑むという決意が現れている作品だそうです。これはクリムトが41
歳で描いた作品です。「不惑」といった孔子も同様に自分の不遇の境地に
嘆くのでなく、40歳にして惑わず自分の道を進むと決意した言葉です。
歴史的な人物でも辛い時代なのだと思いを馳せつつ、辛い時期に敢えて
自分を鼓舞するその意気込みを見習うべきだと思います。
その齢を迎えた自分に対する励ましとして、作品と対面したいと思います。
追記:
愛知県美術館のサイトが今春リニューアルされました。それまでがとても
みすぼらしく素晴らしい作品が泣いているようでした。今やWebサイトは
現代アートの一部となっていますから、管理者の意識の転換が必要です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■ゼミサイトの話題:
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
この春でゼミサイトも1周年を迎えます。最初1年間の利用実績として
は、上々だと思います。mixiのような巨大なSNSとは違い、共通基盤の上
にある、世代を超えたゼミの同士のコミュニティがいかに機能するかは
2年目からが重要に思われます。ITからICTへ進化するためにもこれから
が試される大事な時期かもしれません。
今春の卒業生は、登録・ログインとともにゼミのメンバーをしてもらい
たいと思います。
参照:コジマガ第10号【利用案内】(01)新規登録・メンバー登録 編
―――――――――――――――――――――――――――――――
■最近のゼミから
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
例年のように卒業式(学位授与式)と追い出しコンパが終わり、3年生
は、就職活動に奔走している時期です。第10期生ともいろいろなドラマ
があり、今年も多くの学生が想定以上の能力を発揮している姿を目の当
たりにしました。また、相互のダメだしから協働ということの大切さを
卒業生は知ったのではないでしょうか。
最近つくづく思うのは人間力のスイッチです。人間誰でもその気なれば
とてつもない力を発揮できることは、これまでコジマガなどでも述べて
きたことです。多くの学生を指導して思うことは、伸びる学生とそうで
ない学生の違いは何かということです。すなわち同じ話や接し方をして
もその結果は大きく異なります。きっと人間には必ずどこかに興味関心
のスイッチがあり、これを入れてやればひとりで走ってゆけるものです。
これが見える位置にある人や多い人ほど伸ばしやすいのではないかと思
今日この頃です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
経済学部のメンバーは大きく変わります。本編にも書きましたが、移籍
9名に加え、定年退職1名、新任3名ですから、ここ3年で半数以上が
入れ替えになったと思います。しかし、まだ私が若手の方に属している
のが大学組織構成の特殊性です。
大学院卒の新人の若い先生は、皆熱心です。先日話をしていたら30歳
ぐらいとのこと、ゼミの1期生諸君と同じぐらいの若さです。ゼミOB
もこのように頑張っていると思い、気を引き締めたのでした。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第20号
□───────────────────――2006.03.27─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.020
*等幅フォントでご覧ください。
2005年度も終わります。教育機関では、やはりこの時期が一番の節目の
時期です。研究棟では、ご退職される先生や新任の先生の引越し作業が
行われ、このような新陳代謝で大学も変わってゆくのでしょう。
社会問題として、団塊世代の一斉退職という2007年問題が話題となって
います。大量退職によって新卒の大量採用に直結する訳でもありません。
バブルで膨らんだサイズをリセットし、無駄を削り経済状態を回復した
という状況でしょう。これは企業も日本経済も同じです。無駄を省くと
いうことに用いられたのが、市場原理主義です。ある程度、回復基調に
なった今、この原理をむやみやたらに振り回し続けるのは危険ではない
かと感じ始めています。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > 2006年度に向けての段
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☆関連サイト:
いよいよ新年度が始まりますが、名古屋学院大学は大きく変わります。
まず「人間健康学部」が新設、リハビリテーション学科と人間健康学科
の2学科でスタートします。理学療法などを学び、本学初の理系学部と
なります。経済学部から人間健康学科へ9名の先生が移籍しますので、
卒業生の皆さんは驚かないようにしてください。
これに合わせた形で、経済学部では新カリキュラムがスタートします。
手狭な名古屋キャンパスでの運用を見越して、カリキュラムの簡素化と
科目の大幅な整理をしました。周知のように他大学と比べ、本学は用意
された科目数が多過ぎる傾向にありました。特定の教員しか担当不可能
な科目があるため、毎年必ず開講されるかどうか定かではありません。
すなわち「教員の専門科目に近い科目=学生の十分なメニューの提供」
という図式が成立すれば結構ですが、大学院ではなく学部の科目なので
受講生の行動パターンは異なります。このような状況がどのような影響
を与えるかはあまり議論されてきませんでした。当然、楽勝科目に学生
は集中し、大人数教室での科目が多くなります。200人以上の受講生
で、教育効果の高い授業ができるはずがありません。
経済学部の基礎科目できちんと運用されてきたのは、「ミクロ・マクロ
経済学」です。基礎科目では内容・履修者数をきっちり抑え、発展科目
につなげることが教育として重要です。このような教育実績と考え方に
基づき、名古屋キャンパスで効率よく運用するための新カリキュラムが
構成されました。
重要な変更点としてゼミの役割も再び重視されました。4年ゼミそして
卒論も必修に戻ります。大学時代の総仕上げとして一番大事な4年生の
時期にゼミなしで如何に就職活動などをフォローするかが学部でも問題
となりました。(実験や試行ができないので、実施からその効果および
問題点がようやく判るというのが社会科学です。)
いまや就職率の向上が大学として評価されるひとつのモノサシですが、
これも結果を出さなくてはならない昨今の流れです。名古屋学院の一大
変革で、期待通りの効果が出るかどうかはわかりません。未体験の事業
へ向けての準備が上手く行くとは限りませんが、うまく機能するように
努力しなければなりません。
―――――――――――――――――――――――≪ art ≫―――
■ 絵画の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
『人生は戦いなり』,グフタス・クリムト,愛知県美術館蔵
http://search-art.aac.pref.aichi.jp/dat/pic/1997/obj199705397l.jpg
突然ですが芸術作品の紹介をしましょう。専門家からみれば鼻で笑われる
ような内容ですが、それも承知の上です。本の紹介の延長線として考えて
もらえれば結構です。
私がクリムトの作品に初めて触れたのは、1990年に訪れたウィーンの国立
オーストリア美術館でした。その当時、バブル経済を謳歌していた日本で
は、マネ・モネ・ルノアールといった印象派が大人気で、美術館の印象派
特別展は常に大入りでした。(今でも、大作揃いの特別展には大勢の人が
鑑賞しますが、それ以上だったかもしれません)
当時の自分を思い返せば、訳もわからぬままに(今の表現では、いっぱい
いっぱいが適当でしょう)学会発表を終え、ひとりで美術館の散策という
侘しい観光でした。ウィーンには素晴らしい美術品揃いですが、20代半ば
の若造には、その価値は全く判りませんでした。
その美術館にはクリムトの絵が一番良いポジションに展示されていました。
ユディトI(Judith I)、接吻(The Kiss)という官能的な絵画が斬新と
思うとともに、なぜ一番の所蔵品であるかさえ分かりませんでした。また
日本で人気の印象派の絵が片隅に追いやられていたのが特に印象的でした。
後に理解したのですが、クリムトは分離派の祖であり、オーストリアでは
英雄です。そして、日本の伝統美術の要素がいたるところに垣間見れます。
従来の体制や伝統的な価値観に対し、抗い分離派を立ち上げ新たな流れを
作るために相当の苦労があったそうです。
ここで紹介する作品は、周りからはあまり理解されないものの自分を信じ
戦いを挑むという決意が現れている作品だそうです。これはクリムトが41
歳で描いた作品です。「不惑」といった孔子も同様に自分の不遇の境地に
嘆くのでなく、40歳にして惑わず自分の道を進むと決意した言葉です。
歴史的な人物でも辛い時代なのだと思いを馳せつつ、辛い時期に敢えて
自分を鼓舞するその意気込みを見習うべきだと思います。
その齢を迎えた自分に対する励ましとして、作品と対面したいと思います。
追記:
愛知県美術館のサイトが今春リニューアルされました。それまでがとても
みすぼらしく素晴らしい作品が泣いているようでした。今やWebサイトは
現代アートの一部となっていますから、管理者の意識の転換が必要です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■ゼミサイトの話題:
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
この春でゼミサイトも1周年を迎えます。最初1年間の利用実績として
は、上々だと思います。mixiのような巨大なSNSとは違い、共通基盤の上
にある、世代を超えたゼミの同士のコミュニティがいかに機能するかは
2年目からが重要に思われます。ITからICTへ進化するためにもこれから
が試される大事な時期かもしれません。
今春の卒業生は、登録・ログインとともにゼミのメンバーをしてもらい
たいと思います。
参照:コジマガ第10号【利用案内】(01)新規登録・メンバー登録 編
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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
例年のように卒業式(学位授与式)と追い出しコンパが終わり、3年生
は、就職活動に奔走している時期です。第10期生ともいろいろなドラマ
があり、今年も多くの学生が想定以上の能力を発揮している姿を目の当
たりにしました。また、相互のダメだしから協働ということの大切さを
卒業生は知ったのではないでしょうか。
最近つくづく思うのは人間力のスイッチです。人間誰でもその気なれば
とてつもない力を発揮できることは、これまでコジマガなどでも述べて
きたことです。多くの学生を指導して思うことは、伸びる学生とそうで
ない学生の違いは何かということです。すなわち同じ話や接し方をして
もその結果は大きく異なります。きっと人間には必ずどこかに興味関心
のスイッチがあり、これを入れてやればひとりで走ってゆけるものです。
これが見える位置にある人や多い人ほど伸ばしやすいのではないかと思
今日この頃です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
経済学部のメンバーは大きく変わります。本編にも書きましたが、移籍
9名に加え、定年退職1名、新任3名ですから、ここ3年で半数以上が
入れ替えになったと思います。しかし、まだ私が若手の方に属している
のが大学組織構成の特殊性です。
大学院卒の新人の若い先生は、皆熱心です。先日話をしていたら30歳
ぐらいとのこと、ゼミの1期生諸君と同じぐらいの若さです。ゼミOB
もこのように頑張っていると思い、気を引き締めたのでした。
2006年2月22日水曜日
第19号(2006.02.22)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第19号
□───────────────────――2006.02.22─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.019
*等幅フォントでご覧ください。
忘年会や新年号で今年のゼミのテーマを発表するのを忘れました。
2004年「人間力」、2005年「もっと人間力」に続き、今年のテーマは
「人間力 revolution」です。昨年末の紅白に渡辺美里が出場しました。
彼女の歌う「My revolution」にあるように明日を乱すことができるか
どうか?少しでも前に出られるかどうかに挑戦したいと思います。
名古屋学院大学は新学部開設、名古屋キャンパス新設という新たな挑戦
をしています。まさにrevolutionですが、自分でも今年新たな挑戦を
そしてさらなる一歩を踏み出したいものです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > Wiki, SPAMの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.siregenuine.com/
先日、研究会の帰りにJR金山駅あたりで飲み会になりました。2次会へ
ということになりアスナル金山でたまたま入ったお店が「Aloha Table」
なるハワイアンの飲み屋でした。
そもそもハワイアンが好きというよりも、ただお酒があればよいという
理由だったのですが、メニューにあるIT用語に思わぬ展開がありました。
WikiWikiやSPAMを使ったカツレツがあり、IT関連の先生方ばかりなので、
思わずノリで注文しました。話題はそちら方面に移り、ウェイトレスに
薀蓄を語るオヤジ系の先生もいたりと楽しいひと時でした。
Wikiは.NETのようなCMSのひとつで、修正・追加・削除ができるツール
としてさまざまな用途に活用されています。世界で最も有名なサイトは、
百科事典のウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/)です。Wikiは
ハワイ語の「Wikiwiki」が語源で「速い」「急ぐ」「形式張らない」
といった意味(IT用語辞典e-Wrodsによる)があるそうです。注文後、
すぐに来るかと思いきや、意味どおりには出てきません。しかし、一口
飲んでその意味はわかりました。テキーラベースでカンパリが入っており、
結構きついカクテルです。パイナップルやグアバというハワイの特産を
使い、その口当たりの良さでついつい飲んでしまいます。調子に乗って
いるとフラフラになること間違いなしです。
また、ご存知のようにSPAMは「くだらない」メールのことで、毎日何通
も来てうんざりです。そもそも「SPAM」とは、Hormel Foods社の味付け
豚肉の缶詰の商品名のこと(IT用語辞典e-Wrods)です。アメリカ人には
馴染みの食品ではないでしょうか。沖縄ではSPAMを見かけますが、本土で
あまりお目にかかりません。日本では一缶400円ぐらいするもののアメリカ
では1ドルという安い食べ物です。値段どおりあまり美味しいものでは
ありません。(料理方法により、美味しさも変わるのでしょうが・・・)
カツレツはパイナップルソースがメインとなっており、ここでも存在感の
ないSPAMでした。
思わぬところにIT用語と遭遇することになりました。名古屋キャンパス
から近い駅なので、いずれはサブゼミはこのような飲み屋で行われるよう
になるのでしょうか?そこで私も薀蓄オヤジになっているかもしれません。
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html
『国家の品格』,藤原正彦,新潮新書,¥714
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
すでにベストセラーとなりご存知の方も多いと思いますが、今回はこれを
取り上げます。筆者は、作家新田次郎と藤原ていの息子で、御茶の水大学
教授の数学者です。(「博士の愛した数式」のアドバイザーでもあります)
昔から作家としても有名で『若き数学者のアメリカ』は面白いエッセイで、
20歳頃読んだ記憶があります。
この本は、日本の現状を憂い、将来への危機を分かりやすく訴えた書です。
アメリカの経済至上主義を追求した結果、日本はダメになった。確かに経済
的には豊かになったが、中身を全くなくしてしまった。これは国家として
の基盤を揺るがす問題として警鐘を鳴らしています。今、日本に必要なのは
欧米で重視される論理力ではなく「情緒」や「もののあわれ」をわかる心
であると説いています。この養成には、何より日本語の教育が重要という。
このように筆者は、日本という国家を「情緒」という表現で捉えている点
が面白い。新たな国家観として注目される1冊でしょう。(教育あり方で
迷走している文部科学省もこのような考え方に注目しているようです。)
日本のあり方や行く末がこれだけ不透明で問われている時代も少なくあり
ません。外交問題としてのイラク派遣問題、憲法改正問題、教育の崩壊、
マネーゲームに見られる行過ぎた市場原理の蔓延など、日本の価値観を
模索している時代だからこそ、このような本が注目されるのでしょう。
「武士は喰わねど高楊枝」というように経済力よりも人間としての品格を
重んじることも例に挙げています。日本とは何か、一度考えてみる機会と
して読んでみるのにお薦めです。(すべて肯定できる訳ではありませんが)
読後の感想として、昔、筆者が「教育は1に国語、2に国語、3,4がなく
て5に数学」といっていたことを思い出しました。また「粗であり野だが、
卑ではない」という言葉が思い浮かびます。私は「品格」がとても欠如し
ていますので、日本語の勉強とともに名作を読んでみる気になりました。
幸い文学には明るい方が大学には多いので、お勧め作品を聞くチャンスに
恵まれています。
人間として卑しくはなりたくはないものです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■ゼミサイトの話題:投票システム
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
ゼミサイトで、コメダの「シロノワール」が話題になっていましたが、
お恥ずかしいことに児島は「シロノワール」自体を知りませんでした。
そこで、早速、試食するためコメダに出かけました。日曜朝の大混雑に
驚くとともに、名古屋の生活文化に触れたような気がします。
自分にとって「シロノワール」はNGです。なぜか言われるとうまく表現
できません。ただ、もう注文しようとは思わないからです。その価格で
あれば、フルーツパフェを注文してしまうでしょう。全国的に見ても
不思議な食べ物なので、もっと広めることが必要でしょう。
いよいよ投票と思ったらすでに投票期限が過ぎており、初めてし損ない
ました。.NETの投票は欠かさずしいただけに、ショックでした。
ワンクリックで参加できますので、是非、皆さんも投票をお願いします。
これがゼミ内のネットワークへの参加のきっかけとなれば幸いです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
今年も4年生の卒論の追い込みとその頑張りには感心させられました。
卒論を仕上げることは、単位の取得が目的ではありません。結果として
ゼミ生に大学を卒業したという「自信」を持ってもらうことです。
そして、皆でマルチメディア実習室で時間を共有し、ダメだしを行い、
相互の信頼感が生まれる。謝辞を書くことで、お互いへの感謝の気持ち
を忘れない。自分ひとりでは何もできませんが、皆で一緒に頑張ること
によってその力は1+1=5にでも発展することを教えてくれます。
これは独学や講義科目では決して得られない貴重な体験となるでしょう。
皆の頑張りで全員が修了(2月15日)し、私も胸の痞えが取れました。
【ご案内】
□卒業式&追い出しコンパ 3月15日
・3月15日(月) : 卒業式ならびに追い出しコンパ
詳しくは、.NETを参照下さい。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
いま、NINTENDO DSの「英語漬け」にハマっています。ゲーム感覚で勉強
するということを体現したといってもよいでしょう。ステージをクリア
すると新しいゲームが増えたり、プレーヤー同士のランキングでスコア
の競争になり、悔しさがバネになってつい熱中してしまいます。携帯性
についても良くできています。移動中、オートリスニング機能により鞄
に入れていても学習できます。
今年から大学入試センター試験でヒアリングが導入されましたが、DSを
使って勉強する受験生も増えるのではと勝手に想像しています。ハード
は将来の受験生は持っていますし、メーカーは受験産業とタイアップし
受験用のソフトだけを用意すればよいのですから・・・
ブラウザ対応、ワンセグ対応になるとのこと、子供のオモチャといって
馬鹿にできません。価格、軽さ、電池の持続、ソフトケースの小型な点、
無線LAN搭載などびっくりすることばかりです。このあたりのユビキタス
社会の実現については、またコジマガで取り上げようと思います。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第19号
□───────────────────――2006.02.22─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.019
*等幅フォントでご覧ください。
忘年会や新年号で今年のゼミのテーマを発表するのを忘れました。
2004年「人間力」、2005年「もっと人間力」に続き、今年のテーマは
「人間力 revolution」です。昨年末の紅白に渡辺美里が出場しました。
彼女の歌う「My revolution」にあるように明日を乱すことができるか
どうか?少しでも前に出られるかどうかに挑戦したいと思います。
名古屋学院大学は新学部開設、名古屋キャンパス新設という新たな挑戦
をしています。まさにrevolutionですが、自分でも今年新たな挑戦を
そしてさらなる一歩を踏み出したいものです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > Wiki, SPAMの段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.siregenuine.com/
先日、研究会の帰りにJR金山駅あたりで飲み会になりました。2次会へ
ということになりアスナル金山でたまたま入ったお店が「Aloha Table」
なるハワイアンの飲み屋でした。
そもそもハワイアンが好きというよりも、ただお酒があればよいという
理由だったのですが、メニューにあるIT用語に思わぬ展開がありました。
WikiWikiやSPAMを使ったカツレツがあり、IT関連の先生方ばかりなので、
思わずノリで注文しました。話題はそちら方面に移り、ウェイトレスに
薀蓄を語るオヤジ系の先生もいたりと楽しいひと時でした。
Wikiは.NETのようなCMSのひとつで、修正・追加・削除ができるツール
としてさまざまな用途に活用されています。世界で最も有名なサイトは、
百科事典のウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/)です。Wikiは
ハワイ語の「Wikiwiki」が語源で「速い」「急ぐ」「形式張らない」
といった意味(IT用語辞典e-Wrodsによる)があるそうです。注文後、
すぐに来るかと思いきや、意味どおりには出てきません。しかし、一口
飲んでその意味はわかりました。テキーラベースでカンパリが入っており、
結構きついカクテルです。パイナップルやグアバというハワイの特産を
使い、その口当たりの良さでついつい飲んでしまいます。調子に乗って
いるとフラフラになること間違いなしです。
また、ご存知のようにSPAMは「くだらない」メールのことで、毎日何通
も来てうんざりです。そもそも「SPAM」とは、Hormel Foods社の味付け
豚肉の缶詰の商品名のこと(IT用語辞典e-Wrods)です。アメリカ人には
馴染みの食品ではないでしょうか。沖縄ではSPAMを見かけますが、本土で
あまりお目にかかりません。日本では一缶400円ぐらいするもののアメリカ
では1ドルという安い食べ物です。値段どおりあまり美味しいものでは
ありません。(料理方法により、美味しさも変わるのでしょうが・・・)
カツレツはパイナップルソースがメインとなっており、ここでも存在感の
ないSPAMでした。
思わぬところにIT用語と遭遇することになりました。名古屋キャンパス
から近い駅なので、いずれはサブゼミはこのような飲み屋で行われるよう
になるのでしょうか?そこで私も薀蓄オヤジになっているかもしれません。
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html
『国家の品格』,藤原正彦,新潮新書,¥714
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
すでにベストセラーとなりご存知の方も多いと思いますが、今回はこれを
取り上げます。筆者は、作家新田次郎と藤原ていの息子で、御茶の水大学
教授の数学者です。(「博士の愛した数式」のアドバイザーでもあります)
昔から作家としても有名で『若き数学者のアメリカ』は面白いエッセイで、
20歳頃読んだ記憶があります。
この本は、日本の現状を憂い、将来への危機を分かりやすく訴えた書です。
アメリカの経済至上主義を追求した結果、日本はダメになった。確かに経済
的には豊かになったが、中身を全くなくしてしまった。これは国家として
の基盤を揺るがす問題として警鐘を鳴らしています。今、日本に必要なのは
欧米で重視される論理力ではなく「情緒」や「もののあわれ」をわかる心
であると説いています。この養成には、何より日本語の教育が重要という。
このように筆者は、日本という国家を「情緒」という表現で捉えている点
が面白い。新たな国家観として注目される1冊でしょう。(教育あり方で
迷走している文部科学省もこのような考え方に注目しているようです。)
日本のあり方や行く末がこれだけ不透明で問われている時代も少なくあり
ません。外交問題としてのイラク派遣問題、憲法改正問題、教育の崩壊、
マネーゲームに見られる行過ぎた市場原理の蔓延など、日本の価値観を
模索している時代だからこそ、このような本が注目されるのでしょう。
「武士は喰わねど高楊枝」というように経済力よりも人間としての品格を
重んじることも例に挙げています。日本とは何か、一度考えてみる機会と
して読んでみるのにお薦めです。(すべて肯定できる訳ではありませんが)
読後の感想として、昔、筆者が「教育は1に国語、2に国語、3,4がなく
て5に数学」といっていたことを思い出しました。また「粗であり野だが、
卑ではない」という言葉が思い浮かびます。私は「品格」がとても欠如し
ていますので、日本語の勉強とともに名作を読んでみる気になりました。
幸い文学には明るい方が大学には多いので、お勧め作品を聞くチャンスに
恵まれています。
人間として卑しくはなりたくはないものです。
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■ゼミサイトの話題:投票システム
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/
ゼミサイトで、コメダの「シロノワール」が話題になっていましたが、
お恥ずかしいことに児島は「シロノワール」自体を知りませんでした。
そこで、早速、試食するためコメダに出かけました。日曜朝の大混雑に
驚くとともに、名古屋の生活文化に触れたような気がします。
自分にとって「シロノワール」はNGです。なぜか言われるとうまく表現
できません。ただ、もう注文しようとは思わないからです。その価格で
あれば、フルーツパフェを注文してしまうでしょう。全国的に見ても
不思議な食べ物なので、もっと広めることが必要でしょう。
いよいよ投票と思ったらすでに投票期限が過ぎており、初めてし損ない
ました。.NETの投票は欠かさずしいただけに、ショックでした。
ワンクリックで参加できますので、是非、皆さんも投票をお願いします。
これがゼミ内のネットワークへの参加のきっかけとなれば幸いです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
今年も4年生の卒論の追い込みとその頑張りには感心させられました。
卒論を仕上げることは、単位の取得が目的ではありません。結果として
ゼミ生に大学を卒業したという「自信」を持ってもらうことです。
そして、皆でマルチメディア実習室で時間を共有し、ダメだしを行い、
相互の信頼感が生まれる。謝辞を書くことで、お互いへの感謝の気持ち
を忘れない。自分ひとりでは何もできませんが、皆で一緒に頑張ること
によってその力は1+1=5にでも発展することを教えてくれます。
これは独学や講義科目では決して得られない貴重な体験となるでしょう。
皆の頑張りで全員が修了(2月15日)し、私も胸の痞えが取れました。
【ご案内】
□卒業式&追い出しコンパ 3月15日
・3月15日(月) : 卒業式ならびに追い出しコンパ
詳しくは、.NETを参照下さい。
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■編□集□後□記□
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いま、NINTENDO DSの「英語漬け」にハマっています。ゲーム感覚で勉強
するということを体現したといってもよいでしょう。ステージをクリア
すると新しいゲームが増えたり、プレーヤー同士のランキングでスコア
の競争になり、悔しさがバネになってつい熱中してしまいます。携帯性
についても良くできています。移動中、オートリスニング機能により鞄
に入れていても学習できます。
今年から大学入試センター試験でヒアリングが導入されましたが、DSを
使って勉強する受験生も増えるのではと勝手に想像しています。ハード
は将来の受験生は持っていますし、メーカーは受験産業とタイアップし
受験用のソフトだけを用意すればよいのですから・・・
ブラウザ対応、ワンセグ対応になるとのこと、子供のオモチャといって
馬鹿にできません。価格、軽さ、電池の持続、ソフトケースの小型な点、
無線LAN搭載などびっくりすることばかりです。このあたりのユビキタス
社会の実現については、またコジマガで取り上げようと思います。
2006年1月6日金曜日
第18号(2006.01.06)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第18号
□───────────────────――2006.01.06─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.018
*等幅フォントでご覧ください。
新年あけましておめでとうございます。
OB会主催の忘年会は毎年のことながら大いに盛り上がり、2005年最後
を飾るに相応しい会でありました。これを毎年、企画・運営してくれる
皆さんには本当に頭が下がります。結婚などの嬉しい報告をしてくれる
OBも次第に増え、世代の広がりを感じさせられます。
昨年は10周年のパーティもあり、そこで喋べり過ぎたために、年末には
本当に一言しか発する機会しかありませんでしたが、「今年も頑張る!
人間力アドバンス」で、昨年よりも1歩でも先に進めましょう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > TIESと生涯教育の段
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.tiesnet.jp/
奈良にある帝塚山大学では、最先端の教育支援システムがあります。
教育支援システムは、一般にLMS( Learning Management System )と
呼ばれています。帝塚山のシステムはTIES(タイズ)といい、業者が作
ったシステムではなく、現場の声を反映した仕様になっています。教育
現場のユーザーにとって利用しやすいインターフェイスになっています。
本学のCCSにもLMS関連機能がありますが、事務システムと統合されてい
ますので、区別した方が良いかもしれません。
今学期の授業ではTIESの機能を試みています。名古屋学院大学のCCSには
未搭載のLive録画機能を利用しています。パソコン用CCDカメラとマイク
があれば、授業をインターネット経由で収録することができます。簡単
な編集後、ビデオサーバーで配信する機能を活用しています。
今学期「情報経済論」「パソコン統計」の2科目で授業の収録しています。
講義の準備は事前にファイルのアップ、そしてPC・プロジェクター設置・
帝塚山大学との交信確認などが必要なので、教室へは朝一番乗りです。
最初は戸惑うことも多かったのですが、最近はようやく慣れてきました。
しかし、授業に対する緊張感はひとしおです。録画による緊張感で2倍の
疲労感は、やはり他大学に見られているという意識が大きいのでしょう。
録画した授業は帝塚山大学の教材開発室の学生アルバイトさん達が、その
日のうちにインデックスを付けてくれます。翌日には、復習用教材として
利用できるのは画期的です。ただ、自分の授業を確認する作業は一番辛い
ものがあります。(なんという下手な授業・・・と落ち込みます)しかし
これにより良い授業を心がけるようになり、最近は誰に見られても構わな
いと開き直ってきました。ですからTIESに参加している33大学の学生は、
私の授業を受けることができます。
最近は本学でも「授業評価アンケート」を実施しています。この回答分布
をみるとTIESの効果が表れています。まず、「教員の声」という項目が上
昇しました。これは録画のため滑舌を意識しているからでしょう。「取り
組む姿勢」の項目でも上昇したのは、これまで以上の準備・実施が必要で
それが表れているのではと思いました。
このような対面教育とe-Learningというブレンデッド・ラーニングを試論
していますが、この可能性は計り知れません。大学の授業配信だけでなく
産官学連携・高大連携授業など大学コンテンツをオープンにして、大学を
孤立させないツールとして活用できるからです。コジマガ15号「世の中は
広い」の段で紹介した内容は、このような取組みやそれらに関わっている
人達の頑張りに大きな刺激を受けたことによります。
私もアイディアが沸々と湧いています。TIESの機能にライブ会議があり、
受講許可を得れば、誰でも指定時間にライブ会議に入室できます。鋭い人
はここでお気づきだろうと思いますが、ネットでOBを交えたサブゼミを
試論したいと考えています。サブゼミとはゼミ時間以外様々な話題を皆で
議論し、ブレーンストーミングをする勉強会です。先秋のホームカミング
でも業界の話題など大変役立つ話を聞くことができました。その場限りの
話ではもったいないという感じてましたので、これを広げるツールとして
簡単に提供できるTIESを視野に入れています。
日本の国家情報戦略であるe-Japan戦略の目標であった2005年も過ぎ、本格
的なブロードバンド時代も目前です。コンテンツの少なさは否めませんが、
なければ創るというのが、私の主義です。ですから、ゼミのコンテンツも
相当数蓄積されていますが、これに手を加え活用範囲を広げようと思います。
また、従来の対面教育に加えて、現役学生だけでなくOB達とこのような
コラボレショーンが、新たな創発をするのではないかと期待するばかりです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■最近のゼミから
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
卒業研究発表会が12月に行われました。今年は発表者3名全員が入賞
するという快挙で閉幕しました。これらは第3者がまちまちに評価する
ので、ばらつきが大きく客観的であるとは言えません。しかし、最も
はっきりしているのは自分がどれだけ頑張ったかということです。結果は
どうであれ、自分が頑張った事実は曲げられません。これは「自信」に
つながり、今後遭遇するであろう困難を乗り越える力となることでしょう。
卒業論文を仕上げる意味は、まさにこの一言に尽きます。
今年度、ゼミ旅行を以下のように実施しました。
1月4日(水)
・田縣神社
・犬山温泉 犬山館・・・勉強
1月5日(木)
・アサヒビール工場
昨年度のパターンとほぼ同じですが、しっかり勉強ができました。また、
ゼミ旅行のあり方もここ数年さまざまです。以前の「卒論頑張ろう合宿」
と「ゼミ旅行」の合体という状況です。さらに「卒業旅行」「社会見学」
の要素も入っています。就職活動の早期化やゼミ制度の変化、意識レベル
によって対応しなければなりませんが、基本的にこのような行事こそ、
経験値が向上し、後々のいい思い出になるのでしょう。
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html
『功名が辻』全4巻,司馬遼太郎,
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
山内一豊とその妻、伊右衛門と千代の出世物語。NHKの大河ドラマとして
久々に期待させる作品です。(NHKも不祥事の結果、不払い問題が顕在化し、
それ故に、視聴率や大衆に媚を売るような作品を出すのではく、公共放送
としてしっかりとした芸術性の高い作品を作るべきでしょう。若手の芸人
は民放に任せておくべきでしょう。)一寸先は闇の戦国時代、誰について
ゆけばよいのか分からないという状況は、現代の競争社会と似ています。
大手企業でも業績不振になったり、公務員のリストラが始まるなどかつて
ないほど不透明な時代です。
信長・秀吉・家康という勝組みに直接仕えた武将はほとんどいないことを
考えてもいかに状況が見えているか、そして強運であるかということを
示唆しています。とはいえ、うまく立ち回ったのではありません。凡才で
あるがゆえ愚鈍なほど実直にあったが故の結末に、私のような凡人でも
憧れだけでなく共感・安心感を覚えます。
しかし、夫婦の夢を成就した1国の大名となった後、物語の最後の展開は、
「えっ?」という感じがするのも、楽しんでください。(ドラマではどの
ように脚色するかが、脚本家の腕の見せどころです。)
久しぶりに司馬作品を読みましたが、やはり読みやすいことこの上なし
ですね。あまり本を読むことのない諸兄に特にお勧めです。『竜馬がゆく』
『坂の上の雲』など大学時代に読みましたが、ドラマを見ているような感じ
がするのはテンポある書き方にあります。その現場にいたの?と言いたく
なるような独特で臨場感を醸し出す表現も秀逸です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
昨年は「電車男」「アキバ」「ブログ」などネット関連が話題の一年で
した。コンテンツが重要であることはここからもわかると思います。
ITからICT、すなわちコミュニケーション技術がいっそう重要になってきて
います。「コミュニケーション力」は学生が最も就職時に必要とされる力
ですが、本学の現役学生には、これが最も欠如していることが心配でなり
ません。これまでのようにゼミでは、これを徹底したいと思います。
本年もゼミおよびサイトともども、宜しくお願いします。
□―――――――――――――――――――――――――――――
■□□> コジマガ kojimag@ 第18号
□───────────────────――2006.01.06─――
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.018
*等幅フォントでご覧ください。
新年あけましておめでとうございます。
OB会主催の忘年会は毎年のことながら大いに盛り上がり、2005年最後
を飾るに相応しい会でありました。これを毎年、企画・運営してくれる
皆さんには本当に頭が下がります。結婚などの嬉しい報告をしてくれる
OBも次第に増え、世代の広がりを感じさせられます。
昨年は10周年のパーティもあり、そこで喋べり過ぎたために、年末には
本当に一言しか発する機会しかありませんでしたが、「今年も頑張る!
人間力アドバンス」で、昨年よりも1歩でも先に進めましょう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■NGU短信 > TIESと生涯教育の段
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☆関連サイト:http://www.tiesnet.jp/
奈良にある帝塚山大学では、最先端の教育支援システムがあります。
教育支援システムは、一般にLMS( Learning Management System )と
呼ばれています。帝塚山のシステムはTIES(タイズ)といい、業者が作
ったシステムではなく、現場の声を反映した仕様になっています。教育
現場のユーザーにとって利用しやすいインターフェイスになっています。
本学のCCSにもLMS関連機能がありますが、事務システムと統合されてい
ますので、区別した方が良いかもしれません。
今学期の授業ではTIESの機能を試みています。名古屋学院大学のCCSには
未搭載のLive録画機能を利用しています。パソコン用CCDカメラとマイク
があれば、授業をインターネット経由で収録することができます。簡単
な編集後、ビデオサーバーで配信する機能を活用しています。
今学期「情報経済論」「パソコン統計」の2科目で授業の収録しています。
講義の準備は事前にファイルのアップ、そしてPC・プロジェクター設置・
帝塚山大学との交信確認などが必要なので、教室へは朝一番乗りです。
最初は戸惑うことも多かったのですが、最近はようやく慣れてきました。
しかし、授業に対する緊張感はひとしおです。録画による緊張感で2倍の
疲労感は、やはり他大学に見られているという意識が大きいのでしょう。
録画した授業は帝塚山大学の教材開発室の学生アルバイトさん達が、その
日のうちにインデックスを付けてくれます。翌日には、復習用教材として
利用できるのは画期的です。ただ、自分の授業を確認する作業は一番辛い
ものがあります。(なんという下手な授業・・・と落ち込みます)しかし
これにより良い授業を心がけるようになり、最近は誰に見られても構わな
いと開き直ってきました。ですからTIESに参加している33大学の学生は、
私の授業を受けることができます。
最近は本学でも「授業評価アンケート」を実施しています。この回答分布
をみるとTIESの効果が表れています。まず、「教員の声」という項目が上
昇しました。これは録画のため滑舌を意識しているからでしょう。「取り
組む姿勢」の項目でも上昇したのは、これまで以上の準備・実施が必要で
それが表れているのではと思いました。
このような対面教育とe-Learningというブレンデッド・ラーニングを試論
していますが、この可能性は計り知れません。大学の授業配信だけでなく
産官学連携・高大連携授業など大学コンテンツをオープンにして、大学を
孤立させないツールとして活用できるからです。コジマガ15号「世の中は
広い」の段で紹介した内容は、このような取組みやそれらに関わっている
人達の頑張りに大きな刺激を受けたことによります。
私もアイディアが沸々と湧いています。TIESの機能にライブ会議があり、
受講許可を得れば、誰でも指定時間にライブ会議に入室できます。鋭い人
はここでお気づきだろうと思いますが、ネットでOBを交えたサブゼミを
試論したいと考えています。サブゼミとはゼミ時間以外様々な話題を皆で
議論し、ブレーンストーミングをする勉強会です。先秋のホームカミング
でも業界の話題など大変役立つ話を聞くことができました。その場限りの
話ではもったいないという感じてましたので、これを広げるツールとして
簡単に提供できるTIESを視野に入れています。
日本の国家情報戦略であるe-Japan戦略の目標であった2005年も過ぎ、本格
的なブロードバンド時代も目前です。コンテンツの少なさは否めませんが、
なければ創るというのが、私の主義です。ですから、ゼミのコンテンツも
相当数蓄積されていますが、これに手を加え活用範囲を広げようと思います。
また、従来の対面教育に加えて、現役学生だけでなくOB達とこのような
コラボレショーンが、新たな創発をするのではないかと期待するばかりです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■最近のゼミから
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
卒業研究発表会が12月に行われました。今年は発表者3名全員が入賞
するという快挙で閉幕しました。これらは第3者がまちまちに評価する
ので、ばらつきが大きく客観的であるとは言えません。しかし、最も
はっきりしているのは自分がどれだけ頑張ったかということです。結果は
どうであれ、自分が頑張った事実は曲げられません。これは「自信」に
つながり、今後遭遇するであろう困難を乗り越える力となることでしょう。
卒業論文を仕上げる意味は、まさにこの一言に尽きます。
今年度、ゼミ旅行を以下のように実施しました。
1月4日(水)
・田縣神社
・犬山温泉 犬山館・・・勉強
1月5日(木)
・アサヒビール工場
昨年度のパターンとほぼ同じですが、しっかり勉強ができました。また、
ゼミ旅行のあり方もここ数年さまざまです。以前の「卒論頑張ろう合宿」
と「ゼミ旅行」の合体という状況です。さらに「卒業旅行」「社会見学」
の要素も入っています。就職活動の早期化やゼミ制度の変化、意識レベル
によって対応しなければなりませんが、基本的にこのような行事こそ、
経験値が向上し、後々のいい思い出になるのでしょう。
―――――――――――――――――――――――≪ books ≫――
■ 本の紹介
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆関連サイト:http://www.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/booklist.html
『功名が辻』全4巻,司馬遼太郎,
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山内一豊とその妻、伊右衛門と千代の出世物語。NHKの大河ドラマとして
久々に期待させる作品です。(NHKも不祥事の結果、不払い問題が顕在化し、
それ故に、視聴率や大衆に媚を売るような作品を出すのではく、公共放送
としてしっかりとした芸術性の高い作品を作るべきでしょう。若手の芸人
は民放に任せておくべきでしょう。)一寸先は闇の戦国時代、誰について
ゆけばよいのか分からないという状況は、現代の競争社会と似ています。
大手企業でも業績不振になったり、公務員のリストラが始まるなどかつて
ないほど不透明な時代です。
信長・秀吉・家康という勝組みに直接仕えた武将はほとんどいないことを
考えてもいかに状況が見えているか、そして強運であるかということを
示唆しています。とはいえ、うまく立ち回ったのではありません。凡才で
あるがゆえ愚鈍なほど実直にあったが故の結末に、私のような凡人でも
憧れだけでなく共感・安心感を覚えます。
しかし、夫婦の夢を成就した1国の大名となった後、物語の最後の展開は、
「えっ?」という感じがするのも、楽しんでください。(ドラマではどの
ように脚色するかが、脚本家の腕の見せどころです。)
久しぶりに司馬作品を読みましたが、やはり読みやすいことこの上なし
ですね。あまり本を読むことのない諸兄に特にお勧めです。『竜馬がゆく』
『坂の上の雲』など大学時代に読みましたが、ドラマを見ているような感じ
がするのはテンポある書き方にあります。その現場にいたの?と言いたく
なるような独特で臨場感を醸し出す表現も秀逸です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
■編□集□後□記□
―――――――――――――――――――――――――――――――
昨年は「電車男」「アキバ」「ブログ」などネット関連が話題の一年で
した。コンテンツが重要であることはここからもわかると思います。
ITからICT、すなわちコミュニケーション技術がいっそう重要になってきて
います。「コミュニケーション力」は学生が最も就職時に必要とされる力
ですが、本学の現役学生には、これが最も欠如していることが心配でなり
ません。これまでのようにゼミでは、これを徹底したいと思います。
本年もゼミおよびサイトともども、宜しくお願いします。
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