2025年7月3日木曜日

ゼミ創立30周年記念号 #05 児島ゼミ3.0

コジマガ(kojimag@)は児島ゼミナールOB/OG向けメールマガジンです。

コジマガはこの時代が始まった時点(2019年12月)から停止しています。
「失われた5年間」はこの紙幅では紹介しきれませんので、ゼミ運営に変化を
もらたしたことを述べるにとどめておきます。


児島ゼミ3.0 コロナ禍から現在

2019年末から新型コロナの感染拡大に怯え、緊急事態宣言から不安は増大し、
さまざまなイベントが中止になりました。ソーシャルディスンタスが重視され、
学校では対面授業がほぼできなくなりました。少人数のゼミ指導であっても、
完全オンラインへ移行せざるをなくなりました。

大学では、オンラインでの教育をせねばならない未曽有の状況に陥りました。
ほとんどの大学がICTへの移行でパニック状態だったと思いますが、本学では
2002年からスタートしたCCSは実績のある頑健なICTツールがあります。また、
長年にわたりノートパソコン配付を継続していたので、本学の情報教育の環境は
秀逸だったと思います。(これを検証すれば、本学の強みが分かります。)

ただ、新しい授業の運営には、革新といえるほどの活用スキルが求められます。
本学はMS365を導入していたので、Teamsでのオンライン授業が推奨されました。
これも1からの学習です。慣れないTeamsでゼミ生たちと四苦八苦しながら、
なんとか使い方をマスターしました。(多くのトラブルと遭遇したことで、自身の
レベルアップがきました。)

ライフスタイルも大きく変わりました。毎日、大学の研究室で仕事という日課が、
自宅でのテレワークです。(振り返れば、外出自粛にあっても自宅での居場所が
ないのか、ICTに対応できないのか、シニアはよく出勤していたのを思い出します。)
オンライン授業への大転換については、紙幅を改めますが、最も悩ましかったのは、
4年生の卒論指導でした。

それまで、秋学期の卒論指導は、学情センターで対面でのサブゼミが中心でした。
これも完全オンラインにしなくてはなりません。そこで、4年生を3チームに分け、
各90分(×3コマ=計4.5時間)で行うようにしました。現在も、金曜日1~3時限
(9:00~14:30)をサブゼミに充てています。週3コマのボランティア増担ですが、
ゼミ生の著しい成長が見られるので、あまり苦にはなりません。

この方法ならば、ゼミ生にとって通学時間と交通費が発生しません。チームで相互
チェックではTeamsでリアルタイムの修正ができる。また、目配りができるような
少人数チームの指導なので、全員が遅滞なくゴールできます。

月曜6限の4年ゼミ(18時10分スタート)では、チームでの指導内容の振り返りと
全体共有、1週間の反省から来週までの目標設定、紙への印刷作業などを行います。
金曜朝のサブゼミと月曜夜の本ゼミで1週間が均分されるので、時間を有効に活用
できます。ゼミ生は着実に卒論を進められるため、普通に取り組めば、ほぼ年内に
完成できるようなスケジュールになりました。

本ゼミとサブゼミの切り分けによるメリハリ、Teamsのファイル共有機能による
共同作業(ダメ出しなど)の効率化、サブゼミへの参加コスト(時間と交通費)の
大幅な削減。ゼミの運営で、DX(Digital Transformation)が実現できています。
ただ、コミュニケーション能力を養成する飲み会などが再開できていないという
大きな問題が残っています。

【参考】2019年度からの授業時間
https://kojimag.blogspot.com/2019/04/148.html