2015年12月31日木曜日

第122号(2015.12.31)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第122号
□───────────────────2015.12.31─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.122
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


昨晩30日には恒例のゼミOB/OGによる忘年会が開催されました。久しぶり忘年会に
参加という卒業生もいて、懐かしい限りでした。ここで朗報をいくつも聞くこと
ができ、よい一年の締めくくりであったと思います。皆さんにとって、2015年は
いかがだったでしょうか?2016年が素晴らしい年でありますよう祈念しています。


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■NGU短信 > CCSでの授業アンケートの段
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☆関連サイト:

毎学期、学生による授業アンケートが行われます。すでに15年以上前から実施
されているので、授業中にマークシートで回答した人も少なくないと思います。
かつては、授業評価アンケートと呼ばれていました。文部科学省の指導もあり、
今ではほとんどの大学が行っています。多くの授業で、マークシート方式での
アンケートを実施するのは、想像以上に大変な作業です。それを具体的に示す
と以下のようになります。

まず、どの科目で実施するかという事前調査が必要です。具体的には1200程の
開講科目の中で、約500科目で実施されます。次に、実施科目の履修者数分の
回答用紙を用意し、袋詰します。授業が行われる3つの学舎に送られて、窓口
では曜日ごとに用意されます。担当教員は授業開始前に窓口で用紙の受け取り、
教室で学生への配付・主旨説明した後に用紙を回収します。さらに窓口へ返却
という作業が伴います。

そして、アンケート読み取り作業です。3箇所から回収袋を作業場へ集めた上、
回収袋を開封し、欠席した学生分の白紙を取り除きます。(白紙の総計は毎回
1万枚以上にもなります。)続く作業では、マークシートリーダで1枚ずつ読み
込みますが、いい加減な記入で読み取れないシートがあると適切に修正し再び
読み込ませます。フル稼働し、およそ1週間で全部読み込みます。

正しくファイルが構成されているかを確認し、集計されたデータを1科目ずつ
CCSへアップします。全科目が揃った後に、全データの統計処理がCCS上で実行
されます。個別結果では、全体の平均からの差を示したグラフと表が出力され
ます。結果を印刷し、科目ずつ回答用紙を封筒詰めして、教員へ返却します。
結果データを見たうえで、教員には所感を書いて、CCSへ提出してもらいます。

アンケートは2週間で実施されますが、200名以上の先生ともなれば、実施を
忘れていたり、間違って実施してしまうケースもあります。授業アンケート
には上記のような手続が発生します。実務部門を管轄する教務部長としては、
煩雑な事務作業が今後も続く事態を看過できません。作業に必要な人的費用
を考えると相当のコストがかかっています。そこで、昨年度はこの現状をFD
委員会に報告し、改善方法を提案しました。

ソリューションは学生のスマートフォンです。新入生の98.5%が入学直後に
スマホを持っている現実を見ると、アンケートを紙からWebへ移行すること
も可能であると考えました。とはいえ、イノベーションの導入には、慎重を
期さなければなりません。基本を構想・提案し、1年をかけ準備をしました。
まず、春学期にCCS内にアンケートシステムを用意し、情報処理関連の授業
で試験的に運用しました。ここから問題点を洗い出し、全学的実施に向けて
改善を加えました。そして、秋学期はCCSでの回答方式をデフォルトとして、
事前調査を行いました。(ここでは行動経済学の知見を利用しています。)
紙での実施に拘る教員もいるので、希望者には従来通り紙のアンケートを
用意しました。

すると400科目以上がWeb実施となりました。紙ベースは100科目ほどでした
ので、読み込み作業は極めて早く終了できました。集計作業も順調で、当初
予定を繰り上げ先生へ結果をフィードバックができました。さらに、ムダな
白紙を劇的に減らすことに成功しました。先生方の感想で、学生はスマホで
のCCS操作に慣れているといった驚きを表現したコメントも寄せられました。
学生らも協力してくれたおかげで、心配していた回答率の低下はありません
でした。ただし、課題もあります。大教室では無線LANが繋がりづらい混雑
現象も散見されました。

結果の見せ方も工夫しているので、今後の結果が期待されます。もし全科目
がCCSの実施ならば、終了直後にアンケート結果を先生方にフィードバック
することができますし、改善の余地は大きいこともわかりました。次年度は、
さらなる改善とともに大学への定着を目指したいと考えます。加えて、今回
得られた成果を内外に報告し、本学のプレゼンスをアップしたいと思います。
すでに法政大学もWebで実施しているようで、他大学の状況を調査する必要
があります。

本学の一般入試の願書提出方法は、Webのみになっています。国の施策でも
国勢調査やマイナンバーカードの申請でスマホを使ったソリューションが
実行されています。大学生に対するアプローチであれば、さらに積極的に
進めてよいかと思います。


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■最近のゼミから > 初の補講の段
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☆関連サイト:

不自由な環境に置かれると日常の有り難みがわかるものです。今年度の大学の
暦は卒論指導に著しく不向きです。大学の授業は12月22日で年内終了で、24日
の終日と25日の午前中で事務局も閉鎖することになり、一斉休業に入ります。
年明けは1月8日になるので、学術情報センターでのサブゼミもできない状況に
なりました。そのままだと、2週間も大学が使えないことになります。そこで、
事態を解決すべく事務と相談しました。

補講という名案がありました。休講はしていないので、補講をする必要はあり
ませんが、授業が進まないのであれば致し方ありません。さらに、一斉休業中
でも教員の管理下で教室を利用することができるようです。そこで、年内では
12月28日の午後に児島ゼミでは初となる補講を実施しました。4年ゼミで補講
登録をし、3年生にも案内しました。

すると4年生が7名、3年生が6名参加しました。静寂な校舎の中で、3時間弱の
ゼミを行いました。出席学生の意欲と比例してか、生産性は極めて高いものに
なりました。僅かな時間しかないので、ムダのない充実したゼミでした。参加
したゼミ生の満足度も高かったことでしょう。3年生には研究テーマの相談と
研究報告書の指導、そして皆でネタや問題意識の確認をしました。一方、4年
は一人ひとりの進捗状況を確認した後、執筆中の卒論本文を全員でダメ出しを
行いました。およそ1週間ぶりなだけに、十分なダメが出たように思います。
一人で執筆するだけでは生産性は上がらず、皆で集まってやることを重要性を
再認識してくれたのではないでしょうか。本来、サブゼミでやることを補講と
いう形で示せたのではないかと思います。

第2弾として年明けの1月6日に予定しています。普段は当たり前の学習環境が
当たり前でないということがわかり、今回の補講で参加者はよい経験をできた
ようにと思います。児島にとっては、いつものサービス残業ですが、ゼミ生ら
に新たな気づきがあれば、それが一番です。

これを長い人生で考えてみても、同じようなことがいえるかもしれません。
学生時代は当たり前に勉強できる身分ですが、社会人になると自分のために
勉強する時間がほとんどありません。多くの卒業生が「学生時代に勉強して
おけばよかった。」というのもわかります。やはり、経済学で学ぶ希少性を
感じる体験が重要かと思います。


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■編□集□後□記□
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2015年の経済事件としては、夏に起こった中国バブルの崩壊と冬にFRBが実施
した9年ぶりの利上げでしょう。2016年はオリンピックや大統領選挙もあり、
どのような経済状況になるのでしょうか?多くのエコノミストの予測が新聞
などに掲載される時期ですので、それらを1年後に検証することも卒論ネタに
なると思います。


■コジマガ・バックナンバー
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2015年11月30日月曜日

第121号(2015.11.30)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第121号
□───────────────────2015.11.30─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.121
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同窓会が主催する第22回ホームカミングが10月25日(日)に開催されました。
今回のテーマは「スイーツ」で、とても工夫されたイベントだと思いました。
何と言っても小さなお子さんや女性が喜ぶだけに、家族連れには魅力的です。
開会前からスイーツコーナーはひときわ注目を集めており、テーブルは多くの
お子さんと女性たちで取り囲まれていました。開会後、瞬く間になくなってし
まったのは、その人気を表しています。

さらに、同窓会にご配慮いただき、新棟の1階にできたビストロ大地にて2次会
の場所をご用意いただきました。外国語学部の大西ゼミ卒業生とともにご一緒
させてもらいました。軽食や飲み物が準備され、ゆっくりと歓談ができる空間
でしたので、とても素敵な時間を過ごすことができました。

同窓会の皆さまには、感謝申し上げます。


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■NGU短信 > 教育イベント花盛りの段
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☆関連サイト:http://nagoya-stock-exchange.com/

収穫の秋は、教育機関でも今年の教育成果を披露する時期です。最近は、文部
科学省からアクティブラーニングが強く求められているだけに、学内でも教育
イベントが盛んです。

まず、名証株式投資コンテスト(10/1~11/30)では、10月末の参加学生チーム
数が163チーム(38の教育機関)です。本学は27チームが参加しており、その内
児島ゼミは2年から4年まで計12チームを構成しています。ここから、他ゼミも
多く参加していることが分かります。これまで多くの名古屋学院大学チームが
ランクインしていましたが、もうすぐ最終結果が公表されますので、ゼミの成果
を確認いただければと思います。

 2年:児島組、卍児島卍、飛勝、一生
 3年:ドグウ、ハニワ、マガタマ、パイル
 4年:転ばし屋、うそ800、MOSバーガー、など

次に、学部イベントとして経済学部では卒業研究発表会(4年)の学内選考会が
開催されました。11月19日(木)から4日間にわたって大教室やクラインホール
で行われました。ここで選ばれた発表が12月2日(水)の公開審査会へ進みます。
経済学部では、その他、政策フォーラム(総合政策学科2/3年)やゼミ対抗コア6
コンペ(2年)といったイベントが目白押しです。

また、他学部でも、11月28日(土)にリハビリテーション学部で、全ゼミ参加の
卒業研究発表会が名古屋のクラインホールで開催されました。瀬戸キャンパスの
先生のお話では、これに向けて4年生らは頻繁に合宿をしていたそうです。他に、
11月22日(土)には、商学部が日経BP杯の予選を実施しました。これは3年生の
有志ゼミがチームで研究発表を競うイベントで、決勝は来年1月9日(土)に開催
予定です。

さらに、全学的な教育イベントとして「まちづくり提言コンペ」が行われました。
これは全学の1年生がPBL型授業として、名古屋学院大学の近隣(熱田区・瀬戸市)
の地域の課題に取り組みます。問題を発見し、それをどのように改善すべきかと
いった答えのない問題に挑戦します。卒論のアプローチと同じですので、1年生に
とっても実践的なトレーニングの場になります。10月にはこのコンペの表彰式が
執り行われました。応募作品には、1年生ながら素晴らしい提言がいくつもあって、
学内で優秀な作品を選んだ上で、各役所で最終選考をしてもらいました。残念
ながら経済学部生は優秀賞に選ばれませんでしたが、受賞した学生らは熱田区長
と瀬戸市長から直接、賞状を渡していただきました。

以上のような学生参加型の教育イベントが実施され、アクティブラーニングから
学生たちは多くの力を身に付けてくれます。もちろん授業から教わることも重要
ですが、仲間と共に学び・教え合い・助け合うことは、社会で活躍するのに最も
必要な経験であるように思います。今後は、学生らが身に付けた能力を測定する
方法を学内に定着させなければなりません。これが次年度の仕事です。


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■最近のゼミから > 卒業研究発表会の段
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☆関連サイト:

先の記事で触れましたが、経済学部では恒例となった第14回卒業研究発表会が
実施されました。学内イベントをペースメーカーにしながら卒論を進めれば、
順調に完成するはずです。

今回、4年ゼミ生の多くがエントリーをしました。残念ながら12月2日(水)の
公開審査会へ進出できたゼミ生はおらず、ゼミとして結果は伴いませんでした
が、皆よく頑張ったのではないかと思います。各自が反省をしていますので、
それを必ず次の結果(卒論完成)につなげてくれるよう期待しています。また、
別の見方をすれば、他のゼミが素晴らしい研究発表をしたということでしょう。
それだけ経済学部の全体のレベルが上がっている証左なので、喜ぶべきことと
考えるべきです。(ただし、児島ゼミの指導方法を再考する必要があるかも知
れませんが・・・)

発表会を経て、ほとんどの4年生がWordで作文にとりかかっています。山登りで
言えば7合目から8合目でしょう。卒業研究発表会に向けて十分に準備した人は、
早く卒論を書き上げることができると思います。とはいえ、一人ではできない
ので、ダメ出し作業などを通じて自分たち助け合い、切磋琢磨してもらいたい
と願っています。何よりも、卒論で何が言いたいのか(すなわち結論は?)と
いう点を明確にして、筋道を立てて説明することが望まれます。

見本となる先輩たちの卒論は製本とともにPDF化されています。あわせて、ダメ
出しのプロセスもPDFで記録されています。これらを参考しながら、卒論で苦労
した先輩たちの轍を踏まないように、しっかりと確実に進めてほしいものです。
風邪などひかないよう自己管理をしながら、目指したゴールまで到達してもらい
たいと願っています。

また、3年ゼミも研究報告書のステージに移行しました。目前に迫る就職活動の
準備を早めにとりかかってもらいたいと思います。4年生の2大イベントである
就職活動と卒論作成は、誰も代わりにやってくれる人はいません。結局、自分
の力で進めるしかなんだと気づいてもらいたいものです。一人では不安ならば、
皆と一緒にやることが有効です。良き仲間と信頼を築き、充実したゼミの日々
を過ごして下さい。


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■編□集□後□記□
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早いもので、明日から12月です。今年も残すところひと月しかありません。やる
べきことは、今年中に片付けておきたいものです。

さて、8月のパーティに併せて作成した『Passionage』は24冊ほど残部があります。
年末恒例の忘年会が12月30日に予定されているようですから、20周年パーティに
参加できなかった卒業生へ配付したいと考えています。必要な部数だけ持参します
ので、忘年会への出席連絡を欠かさないようお願いします。


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2015年10月16日金曜日

第120号(2015.10.16)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第120号
□───────────────────2015.10.16.─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.120
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約2ヶ月ぶりのコジマガです。今回で120号になりました。盛夏は過ぎ去り、
秋が深まりつつあります。8月8日のゼミ記念パーティ後からのお話です。

まず、9月3日の夜、児島の東京出張に合わせて御茶ノ水でゼミの飲み会が
開催されました。1期生から19期生の8名とともに、2次会まで楽しい時間を
過ごしました。これはゼミ創立20周年記念パーティからスピンアウトした
企画です。準備をしてくれた皆さんには感謝申し上げます。ちなみに今回の
出張目的は発表報告でしたが、その内容は以下のコラムに関係しています。

また、9月13日にはゼミの卒業生らと木曽御岳までゴルフへ出かけました。
懸案だったスポーツイベントでようやく実現です。これでゼミ同窓会は次の
ステージへ移行した感があります。ゴルフは歳を重ねてもできるので、今後
30年のコミュニケーションと健康増進の機会を得たことになります。ゴルフ
に精進している方や挑戦してみたい方は、いつか一緒にラウンドしましょう。

さらに、大学同窓会よりホームカミングデーの案内をいただきました。来る
10月25日(日)に名古屋キャンパスで開催されますので、お時間が許す方は
是非お出かけください。同窓会のご厚意により、歓談できるスペースを用意
いただいたので、ゆっくりお話できるかと思います。


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■NGU短信 > 名証株式投資コンテストの段
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今回で第6回目となる名証株式投資コンテストが、10月1日より開催されて
います。今年も2ヶ月間にわたって、熱い戦いが繰り広げられることを期待
します。コンテストの開始直前イベントとして、9月30日に「学生向け株式
投資セミナー」が名証ホールで催されました。

このセミナーへは、金城学院大学をはじめ多くの大学生が参加しました。
今回は昨年の反省を活かして、いくつかの工夫が施されています。まず、
IR企業からノベルティグッズを学生に提供いただきました。学生にとって
企業のグッズは印象が強く、認知度アップにつながります。

また、IRとしての企業紹介にコメ兵さんが登場しました。学生にも馴染みの
ある企業としてBtoCが必要であることで実現しました。業務の内容が分かり
易いことに加え、インバウンドによる売上増加という視点は学生には勉強に
なったと思います。さらに、今回のセミナーでは四季報の見方や株式指標の
見方についても説明してもらいました。

学生チーム戦は3名以上でチームを編成できます。そこで、ゼミでは各学年
4チームとして、児島ゼミで計12チームが参戦しています。各人の仮想資金
である300万円は、次のように3分するよう指示しています。

 1.チーム株:チームで決めた銘柄で最後まで保有する
 2.業界株:チームや個人で決めた業界で株を動かす
 3.投機株:投機的な売買を繰り返す

そして、毎週のゼミでチームの成績(損益)を報告します。

毎年、参加者のレベルが上がっているようなので、今年はどれほどの成績を
修めてくれるでしょうか?あわせて、ゼミ生が地元企業に関心を深め、経済
の勉強に興味を持ってくようになることを期待します。就職へ意識を深めて
くれれば、何も言うことはありません。

経済学で扱うテーマは現実的なはずですが、どうも学生諸君には関心が薄い
ように思います。自分の大学時代を振り返ると、数学や統計学と経済学との
つながりが不明で、重要な科目であるにもかかわらず興味がないままでした。
しばらくして授業が理解できるようになり、経済分野に興味が湧いて初めて
経済学を勉強する気になりました。そのような自分の経験から、学生に対し
できるだけ解りやすい授業を心がけています。とはいえ、全員が理解でき、
満足できる授業は大変難しい課題です。

教室で教員がひたすら説明するのでなく、自分たちで考えさせ答を導き出す
形態、いわゆるアクティブラーニングが有効であるように思えてなりません。
課題をチームで取り組み、皆で助け合いながら、互いを高め合うという方法
です。これまで3年ゼミの春学期に実施しているチーム研究が、それに相当
します。極度に人見知りが強い学生にとっては厄介な学習方法ですが、体験
した学生は確実に実力が身につけられる方法です。

今回の名証株式投資コンテストは、Webでのイベントを利用した学生チーム戦
というアクティブ・ラーニングの範疇に入ります。チームの仲間で助け合い、
チーム同士で成績を競い合うことから興味関心が深まるよう指導しています。
この2年間、ゼミで試行錯誤しながらチーム戦の指導をしてきましたが、ある
程度、良好な結果が得られたので、これに関する発表を東京で行いました。
参加大学やチームが増えることを期待しています。


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■最近のゼミから > 秋学期スタートの段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/

昨年と同様、3/4年のゼミ生には夏休みの宿題を出しました。3年生には読書
およびその要約(インプットとアウトプット)、SPIの自学自習として就活に
ターゲットを絞っています。また、4年生は卒論のプレゼンと文書ファイルを
提出するよう指示しました。締切りは、秋学期のゼミが再スタートする1週間
と設定しました。

今年から就活スケジュールが大きく変更されたので、4年生でなかなか卒論に
取り掛かれないという人もいます。とはいえ、卒論の締切は待ってくれない
ので、うまいタイムマネジメントから年内に仕上げてもらいたいものです。

Facebookからおわかりのように今年のサブゼミはかなり早めに動いています。
全体では大変よい傾向ですが、参加者に大きな偏りがある点が気がかりです。
サブゼミに現れない一部の学生が取り残されている状況にあります。卒業生
ならば体験済みなので理解できるでしょうが、卒業論文は時間をかければ誰
でもできます。気が進まないからといって後回しにすると、それだけ自分が
しんどくなります。自分以外に誰も卒論は書いてくれないので、自分が自ら
進めなければなりません。さらに皆のペースから遅れてしまうと、フォロー
するゼミの仲間までに迷惑をかけてしまいます。

卒論作成は仕事と同じかもしれません。社会人予備軍としてトレーニングと
思って進めてほしいと願っています。何と言っても、早めに準備する計画性
やタイムマネジメントが重要です。全員が自主的にサブゼミを開催・参加し、
遅れている仲間をフローできる態勢を整えると皆がハッピーになるでしょう。

さて、10月15日にはゼミ終了後、飲み会が金山の鳥貴族で開催されました。
3/4年生が混じっての情報交換から有益な情報が得られたようです。就活の
準備や卒論・研究報告書への意識も高まったと思います。

10月14日からゼミ紹介ポスターが曙館2階に展示されています。これで経済学
部と商学部のゼミ募集が始まったことが分かります。ちなみに、児島ゼミの
ポスターは昨年度から少しばかり変えてみました。機会があれば、一度ご覧
ください。


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■編□集□後□記□
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皆さんにとってこの夏はいかがだっだのでしょう。大きな成果を上げた人や
有意義に過ごせた人もいると思います。児島といえば、創立20周年パーティ
がピークとなり、その後は少しばかりロス状態でした。他の仕事は満足ゆく
ものではありませんでした。それなりに結果は出していますが、納得がゆく
には至っていません。恐らく、皆との再会で多くのパワーをもらったことが
原因です。自分のアウトプットの低さでバランスが崩れたのでしょう。

9月に入ると状況は一転します。大学全体のFD研修を運営したり、東京や周防
大島へ出張で刺激的な時間を過ごしました。あまりお会いできない方々にも
面会できました。秋学期の開始で、授業が始まると卒論指導や教務の仕事も
本格化して、少しばかり大変です。何事も早めに準備をして、収穫の時期を
迎えたいと思います。

最後に卒業生が大学へ訪ねてくれる際に参照してもらうべく、秋学期の授業
予定を記しておきます。ただし、会議や出張・イベントなどで変更の可能性
もあるのでご注意ください。(事前連絡はとても助かります。)

 火曜  1限: 経済データ分析  曙203教室
 木曜  2限: 特別演習     曙514教室
 木曜4/5限: ゼミ(3・4年)  曙406教室
 金曜  2限: ゼミ(2年)    曙509教室
 金曜  3限: 大学院       学情センター


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2015年8月18日火曜日

第119号(2015.08.18)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第119号
□───────────────────2015.08.18─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.119
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残暑お見舞い申し上げます。

真夏のシティホテルは、他のシーズンと比べると閑散期というイメージがあり
ます。人混みや喧騒を避けてゆっくり食事や滞在するファミリー客が中心で、
礼服が必要な結婚式などは最もありそうにない印象です。しかし、ゼミの記念
パーティが開催された8月8日、ホテルで結婚式が複数あったことに驚きました。
たしかにこの日は名古屋の祝日ともいえる「まるはちの日」で、加えて大安の
土曜日でした。とはいえ、昭和の感覚では、ちょっと考えれません。それだけ
世の中の価値観が多様化しているのでしょう。


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■NGU短信 > ゼミ創立20周年を迎えて(4)の段
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/2015/08/20th_party_closed/

盛大にゼミ創立20周年記念パーティが開催されました。まず、参加者の皆さん
に感謝申し上げます。ご来賓には、木船学長と小川同窓会長をお迎えすること
ができました。猛暑の土曜午後にもかかわらず、ご臨席いただきましてありが
とうございました。また、東海三県のみならず、東京や神奈川、大阪、静岡、
さらに遠方では、仙台からも卒業生が駆けつけてくれました。ご家族と一緒に
参会いただいたりと多くの方と過ごすことでき、大変嬉しく思いました。

「先生、変わりませんね。」という声が一番多かったように思いますが、皆も
あまり変わっていない感じです。ゼミの追い出しコンパ以来という卒業生にも
再会できたり、皆の元気な笑顔からパワーをいただいたようです。一人ひとり
とゆっくり話をしたかったのですが、パーティは時間に限りがあります。話の
続きは、毎年、盆暮れに開催される恒例のゼミOB会の飲み会や同窓会のホーム
カミングにしましょう。

卒業して間もない人、すでに人生の半分近くを企業人として働いている人など
卒業後の人生はさまざまです。勤め先を変えたり、家族が増えたりという話を
聞き、あらためて人生いろいろということを感じます。現在、苦労している人
や悩んでいる人もおられるでしょうが、いずれ解決できるものと信じて、日々
行動してください。少しだけ人生の先輩として思うことは「禍福は糾える縄の
如し」ですから、常に感謝を忘れず、謙虚に過ごす方が幸せだと思います。

さて、パーティでのアトラクションも趣向が凝らされていました。準備された
皆さんのご苦労を拝察します。開会前の会場内にはBGMとして大学校歌が流れ、
開会のタイミングで、大学創立50周年時に作成されたビデオがプロジェクタで
上映されました。ほとんどの方は初めて観るビデオかと思いますが、大学50年
の歴史をザックリと知るコンテンツとしては最適だと思います。

会場前方に用意されたテーブルには、卒業論文集(6冊)や卒業時に贈られた
ゼミ生によるサイン色紙、ゼミのボーリング大会の優勝トロフィが配置されま
した。さらに、写真集のひとつに卒業アルバムのゼミ集合写真集がありました。
これまで大学の卒業アルバムは、ほとんど見る機会がありませんでした。卒業
アルバムにはゼミ集合写真が掲載されており、現在は3年生の秋のゼミ時間に
撮影しています。20周年に際し、過去のゼミ集合写真を梅村くん(1期)らが
まとめてくれました。ゼミに在籍した頃の皆の顔を懐かしむとともに、思わず
かつての自分をチェックしてしまいます。服装や髪型から時代が感じられます。

また、現役生によるプレゼンテーションとともに、彼らが作成した大学紹介の
ビデオも披露されました。現役ゼミ生はパーティの準備や当日の手伝いなどに
大活躍でした。きっと卒業生も彼らのパフォーマンスに満足していることかと
思います。

ビンゴ大会は、小林くん(2期)のMCにより行われました。優勝景品が話題の
ドローンというチョイスが、児島ゼミらしいところです。13期が多くの賞品を
ゲットしましたが、彼らはリーマンショックの影響を受ける直前に就活時期が
あったことを考えると、やはり「もっている」学年です。また、参加の子ども
たちにも景品が渡り、大変盛り上がったアトラクションになりました。

今回参加できなかった人からメッセージを沢山いただきました。祝いの電報を
送ってくれたのは堀くん(1期)です。司会の山村くん(19期)から、会場の
皆さんに紹介されました。また、友人を通じてビデオメッセージをくれた高田
くん(13期)、その他、FBやラインでのメッセージや、直接電話をかけてくれ
たりする卒業生がいました。本当に多くの卒業生が参加したかったということ
が伝わり、強いつながりを感じました。今回、仕事や家庭の事情などから参加
できなかった皆さんは、次回を楽しみにしてください。

パーティの最期は全体の集合写真です。その直前に、参加者で静岡県関係者の
写真をお願いしました。学長が磐田市出身ということもありますし、卒業生に
は静岡出身者が多いうということを同窓会長に知ってもらいたいという狙いも
ありました。今後、大学の同窓会組織として、静岡支部は将来的に重要になる
と感じていたからです。その後、全体での集合写真です。全員のショットは、
今後、10年間のゼミのWebサイトのトップページを飾ることでしょう。

幹事の小林くん(3期)の気配りで、初期の卒業年代(40歳辺り)から現役生
までが、バランスよく登場したのも印象的でした。ともすると同窓会は一部の
年代が集中しがちです。顔見知りの同期生がいると出席しやすく、大勢集まる
と楽しいということでより集まるという効果が働きます。今回は、世代の壁が
できることなく、パーティが完遂できたことは秀逸といってよいでしょう。


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■パーティの後で
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午後5時半から柳橋の山ちゃんで2次会が始まりました。パーティから引き続き
の参加者に加えて、ここから参加というOBらを交え、大いに盛り上がりました。
今回、東京在住で参加できなかったという卒業生の話から、東京での飲み会と
いう企画がでました。かつて、2度ほど開催した東京でのゼミ同窓会以来です。
具体的には、9月3日(木)の夜に東京(水道橋)を予定しています。これは、
児島が出張で水道橋に逗留する予定に合わせてくれました。東京近辺の方々と
再びお目にかかれる機会を楽しみにしています。

また、遠方からの参加者に聞けば、当日は、名古屋駅周辺はビジネスホテルが
満室ということでした。確かに、2次会終了後に行き場を失って、しばし漂流
していると、かなり多くの人が出ていました。3次会はカラオケ屋で昭和歌謡
でした。お開きは、ほぼ日付が変わる頃でした。2・3次会での気がかりな点は
折角、駆けつけてくれた卒業生に記念品を渡すのを忘れてしまったことです。

今回のパーティで、FBのグループで運営している児島ゼミ(非公開)への登録
が増え、総計130名を越えました。このグループに当日の写真がアップされて
いますので、是非、ご覧ください。写真撮影担当の皆さんもお疲れ様でした。
お陰で、今でも写真で楽しませていただいています。また、クオリティの高さ
にも感心しています。

まだFBを利用していない卒業生もいるようなので、皆で誘って登録ください。
また、ゼミのOB/OGならば児島への友だち申請はOKです。卒業しても遠慮して
いる方が多いようですので、改めて連絡します。

そして、9月13日(日)には1泊で卒業生らとゴルフへでかけます。これまで
何度もゴルフコンペの話は出たものの、なかなか実現には至りませんでした。
そこで、20周年を機会に始めることにしました。


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■編□集□後□記□
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2025年には『Kojimag@Passionage 2』を作成します。本号のコジマガも所収
されることになると思います。これからの10年間で第何号が発行され、本に
掲載されるのでしょうか。1年間で10号とすれば、214号までとなり、およそ
250ページぐらいの文量になります。これにゼミの歴史や索引を付けると約
300ページになり、第1巻と同じぐらいになると思われます。今後は、10年後
を少し意識して、発行しようと思います。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2015年8月6日木曜日

第118号(2015.08.06)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@    第118号
□───────────────────2015.08.06─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.118
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


米国滞在中の2011年秋から開始したコジマガのブログのビューが、4000を
突破しました。XOOPSからブログへ移行してから約4年が経過し、ようやく
といった感じです。1年で約1000というペースで、アクセス分析によれば、
FBへポストすると約50のアクセスが発生することがわかり、いかにリーチ
があるのかを把握できます。

こうした電子媒体のメーリングリスト(フロー)とともに、ブログという
ストックが定着した頃、紙媒体でのまとめとしての冊子体が完成しました。
パーティの席でお披露目となりますが、各媒体の特徴を活かした使い方が
徐々にできているように感じます。


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■NGU短信 > ゼミ創立20周年を迎えて(3)の段
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☆関連サイト:http://www.kojima-seminar.net/2015/06/20th-entry/

いよいよ明後日(8月8日)、児島ゼミ創立20周年パーティが開催されます。
大変多くの方々が参会するということで、大変楽しみなイベントになって
きました。改めて、ここまで準備をしてくださった皆さんに感謝です。

発起人の卒業生だけでなく、多くの現役生もお手伝いしてくれるようです。
この機会に先輩たちとコミュニケーションをよくとり、しっかりしている
と思われるような立ち振る舞いができることを期待しています。

パーティ直前に、前回の創立10周年パーティからのDecadeをザックリ振り
返ってみます。10年間は、コジマガ第14号(発行:2005年8月20日)以降を
読めば、詳細はわかると思います。とはいえ10年間に100号も出されている
ので、扱った話題がかなり細かくなっています。そこで、要約的振り返り
は、分かりやすくするため以下の3つの時期に分類します。

第1期:特色GP獲得(2006夏)まで
第2期:名古屋キャンパス設立(2007年)~アメリカ留学(2010秋)まで
第3期:帰国(2011秋)から現在まで

まず、第1期です。2005年夏に開催された10周年パーティで、児島は41歳
という本厄でした。多くの卒業生らとの再会は、厄祓いという意味もあり
ました。振り返ってみると、いろいろと大変であり、やはり厄年であった
ように思います。そして、迷いに迷った時期だったかもしれません。

厄祓いのご利益なのか、パーティの終了後から大きな転機があったように
思います。それまで苦労していた特色GPについては、内向き思考ではなく、
思い切って外に答えを求めました。結果として、それが自分の位置を知る
ことにつながりました。そこで、知り合った多くの人たちに助けて頂き、
2006年の夏に採択に至りました。念願の特色GP獲得にあたっては、当時の
経済学部長の木船先生には本当に感謝しています。

その後、GP関連の仕事を推進するにつれ、そこから得られた経験が徐々に
自分の力に変わってきました。すると、次第に自分の専門分野との関わり
が見えてきて、これが天職なのかもと考えるようになりました。同時期に
招待制Gmailを2006年6月26日から利用し始めました。Web2.0という言葉が
世の中に出始めて、新しい技術を体験し驚愕していた時期でもありました。
すなわち、新たな仕事やWeb技術にワクワクした頃でした。

シームレスに第2期が訪れます。この頃に、大学は瀬戸から名古屋への移転
という一大事業を敢行しました。いかにスムーズな移転ができるかを真剣
に考えていた時でもありました。経済学部は数年間のダブルキャンパスを
計画し、実行しました。初めてのことばかりで苦労はしましたが、自分の
仕事は好調だっただけに、何とか乗り越えられたのだと思います。

新キャンパスがようやく落ち着きを見せ始めた頃、在外研修を考えました。
移転のミッションを完遂し、次のステージに立つには海外での経験が必要
と感じていました。ただし、一番の気がかりはゼミの継続性です。ゼミは
先輩と後輩という上下関係が重要と考えています。教え合うことが大切な
要素であることを考えると、これまで築き上げたものを留学で壊したくは
ありませんでした。また、3・4年ゼミを強く希望する学生らを落胆させる
のが何より辛いことでした。

失う以上に得るものを追求した留学でした。自分が一番希望していた大学
で1年間の留学をさせてもらいました。初の一人暮らしで、言葉が不自由な
アメリカという無謀な挑戦でした。周りから大変心配されましたが、環境
に恵まれ、充実した楽しい日々を過ごさせてもらいました。ラッキーだと
感謝しています。お陰で、自分の世界観が広がり、帰国後もフロリダでの
多くの体験が生きています。思い出す度にメランコリックになります。

帰国から第3期が始まります。中断していたゼミが再開したので、いち早く
かつての活動レベルに戻そうと努力しました。とはいえ、先輩の姿を直接
見ていない学生に教える難しさを痛感しました。ゼミ生たちもよく努力を
してくれて、現在では、卒業生に対しても恥ずかしくない活動に近づき
つつあります。

個人の仕事では、50歳を前に積年の課題であった博士号を取得できました。
これで、ようやく心の支えがとれました。また、昨年には教務部長を拝命
し、これまで頂いた恩に少しでも報いられるよう精進しています。いまだ
大きな改革には着手できていませんが、関係者がWin=Winとなるよう教務
関連業務のプロセス・イノベーションに挑戦しています。

以上が、ゼミにも関わる児島の10年史のアウトラインでした。このように
文字にしてしまうと味気のないものです。次の節目は、おそらく10年後の
創立30周年ですから、児島も齢60の還暦を迎えます。その時には、どんな
10年の振り返りをしているのでしょう。これまでよりも輝いた10年になる
よう、努力するつもりです。ゼミの目標も達成できるよう、学生とともに
頑張ります。


────────────────≪  books ≫─
■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://kojimag.blogspot.com/

『Kojimag@Passionage 1』,児島完二,2015年

児島ゼミの卒業生向けメーリングリストをコジマガ(kojimag@)と呼んで
いますが、ゼミ創立20年目に当たる2014年度末までに発行したコジマガを
冊子(A5サイズ、298ページ)としてまとめました。もちろん非売品です。
これらはブログで読むことができますが、冊子は手にとってパラパラ見ら
れるので重宝します。

巻末に命名の由来などを記載しておきましたので、一度、ご覧ください。
そして、表紙は「コア6」のデザインを担当している荒木さんの作品です。
21世紀を生き抜くキーワード「Curiosity and Passion」が入っています。
本来、ページサイズ全体にデザインが配置されるはずが、印刷屋への指示
を小生がミスしたために、微妙な装丁になってしまいました。

ミスといえば、本文にも数カ所の間違いを発見し、ちょっと凹んでいます。
通常、テキストエディタで原稿を書き上げて、何度も見返します。ミスは
なくなりませんので、ブログにアップして見直したり、メールの下書きで
チェックをします。別のイメージでみれば、それまで気付かなかった誤植
を発見できる可能性が高いからです。今回の編集では表記の揺れを中心に
Word機能でミスを撲滅し、美しくしたたはずでした。しかし、主な原因は
かつてコジマガを送信する際に、慌てていたため文章自体の最終チェック
が甘かったことが一番です。


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■編□集□後□記□
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幸い健康にも恵まれ、何とかこれまで無病息災で過ごすことができました。
明後日、お目にかかれることを楽しみにしています。あいにく今回は都合
がつかなかった方も、いずれお会いしましょう。これを機会に同期生同士
で連絡をとってください。昔の仲間と語り合い、互いを理解しいつまでも
切磋琢磨できる仲間でいたいものです。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2015年7月26日日曜日

第117号(2015.07.26)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□─────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@    第117号
□───────────────────2015.07.26─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.117
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


大学は7月末で期末試験が終わり、8月1日から50日ほどの夏休みに入ります。
今年度から就職活動の日程が大幅に変更されたため、選考開始の8月までに
定期試験を終えます。しかし、すでに約3割の学生に対して内定が出ており、
当初のスケジュールは事実上形骸化しています。就活に苦労している学生は
かなり長期戦になってしまう見通しです。とはいえ、自ら行動しないと何も
進まないので、暑い最中ですが体調に気遣いながら頑張ってくれるよう祈念
しています。


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■NGU短信 > ゼミ創立20周年を迎えて(2)の段
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☆関連サイト:http://spotlight-media.jp/article/58848238391158163

いよいよ来月には、待望のゼミの20周年パーティが開催されます。10年に
一度の行事なので、お時間の許す方は是非ご参加ください。ゼミの歴史は
卒業生をはじめ、そこに属した一人ひとりがいたからこそ成立しています。
参加できる、できないを問わず、これを機会に昔のゼミ仲間に連絡を取り
合ってもらいたいと願っています。

皆それぞれ、仕事や家庭での日常があり、過去を振り返る余裕はそれほど
多くありません。今回は、大学を卒業した後に仲間たちがどうなっている
かを知るチャンスです。卒業生の中には、小生に仲間の情報を聞いてくる
強者もいますが、卒業後にこちらから連絡することはほとんどないので、
詳細は知るはずもありません。幸いFBやコジマガもあるので、大学やゼミ
の概況を把握した上、久しぶりに連絡するのがよいかもしれません。

以下は、最近FBのタイムラインにあがっていた記事(関連サイト)です。

 理由もなく会えるのが友人で、
 理由がないと会わないのが知り合いで、
 理由を作って会いたくなる人が好きな人。

なるほどと感心しながら、知り合いであるかつてのゼミの仲間と再会する
には理由が必要です。今回はゼミの記念イベントという大きな理由ができ
ました。

コジマガ第104号で紹介した「緩やかなつながり(紐帯)」はネットワーク
の強さを構成します。一人の学者の意見として、弱くなりつつある紐帯を
再びつなぎ合わせて、人的ネットワークを少し強化しておくことをお勧め
します。「緩やかなつながり」は思わぬ時に効果を発揮しますので、その
意味でも10年に一度のイベントで知り合いと再会するには最適でしょう。

パーティに向けて、皆がいろいろと準備をしています。小生は昨年度まで
に発行した全コジマガを冊子として編集発行しました。計300ページにも
なってしまいましたが、当日は手にとってご覧いただければと思います。
また、多彩なグッズを用意しているとのことなので、これもお楽しみです。
そして、参加予定の方は、当時の写真を持参するといいかもしれません。
参加者との話題が弾みます。

また、普段は、なかなかお近づきになれない学長と同窓会長へご挨拶する
機会もあります。参加者は躊躇うことなく自己紹介してください。自分の
名刺があれば、持参することをお薦めします。ご両人ともとても気さくな
方なので、安心して声をかけてください。

最後に、.netでの案内をここでも転載します。はがきの締切は17日だった
そうです。準備に奔走している卒業生のためにも、できるだけ早めに返信
してあげてください。また、はがきの案内状が届かない方向けにはWebの
エントリーも稼働中だそうです。以下のURLからお願いします。

http://www.kojima-seminar.net/2015/06/20th-entry/

 日時:2015年8月8日(土) 13時から開宴
 場所:名古屋キャッスル・プラザ 孔雀の間


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■最近のゼミから > 春学期のチーム発表のまとめの段
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☆関連サイト:

7月16日(木)は春学期最後のゼミで、3年生がまとめの発表を行いました。
卒業生を含めた社会人が見学に来てくださり、学生はいつもより緊張感が
増したのではないでしょうか。例年のようにチーム発表をビデオ撮影した
ので、さらに緊張したと思います。緊迫する場面は、就活の面接で初めて
経験しているようでは遅すぎます。今回のような経験をできるだけ積んで
おくことが大切です。

さて、今年度は全体のテーマが「IoTの応用」という内容だったので、少し
難しい課題だっかもしれません。しかし、これまでと違って、発表5回目に
提言を入れさせたことで、かなり身近な話題になったと思います。例えば、
既に発表した内容をまとめるだけでは、最先端の事例紹介ばかりになって
しまい、現実感覚が希薄になります。提言になると、地元の企業や自治体
が抱えている個別の問題に対して、最先端のIoTを使うことで、どのように
解決できるのかを具体的に提案しなければなりません。

このような工夫で、発表はいゆる課題解決型(PBL)になります。自分達が
導いた結論に正しい答えなどありません。自分らの提案がクライアントに
訴求できるかという点のみがフォーカスされます。実際の問題は何であり、
どのように解決するのか?そのために発生する費用は?本当に効果はある
のか?将来のビジネスパーソンに求められる能力です。

例年のように発表後は慰労会を兼ねた飲み会の予定でしたが、台風の接近
につきやむなく中止としました。準備をしていた学生らには残念な結果と
なりましたが、仮に暴風雨警報が発令されて、大学が休校になったいたら、
さすがに飲み会は大きな問題となります。19年前の発表会にも台風が到来
しましたが、この時は労働者研修センターでの合宿で、帰宅の心配も無用
だったために、難なく実施できました。名古屋の都心にキャンパスがあり、
便利過ぎる欠点でしょうか。

16週目は定期試験なので、通常のゼミ発表はありません。しかし、前回の
まとめの発表や春学期を通しての振り返りが必要です。そこで、自己評価
をテストに位置付け、全員集合してもらいました。PDCAや反省をしないと
成長の速度は遅くなりますし、頑張った時にこそ振り返りが大切です。
同時に、今夏の計画を提出してもらいました。就活前の最後となる夏休み
をいかに有意義に過ごすかを考えさせます。1週間を単位として、7週間で
何を達成するかを予め記録しておきます。

夏休み明けには、実際に自分が過ごした時間と当初の予定を照らし合わせ
ます。いつまでも学生ではいけないので、自分の立案した計画はしっかり
とこなせるだけのマネジメント能力を求めています。これも社会人として
最重要な能力のひとつなので、ゼミ活動を通じて鍛えておかねばならない
と痛感しています。


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■編□集□後□記□
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名古屋学院大学では、2000年頃から授業評価アンケートを実施しています。
毎学期、履修者が授業に関するアンケートに回答しすることで、授業運営
について評価します。その結果から担当者が内省し、授業改善につなげる
というものです。多くの卒業生もこれを体験したのではないでしょうか。
現在では、ほとんどの大学で実施されています。

実施方法は、授業中に教員がマークシートを配付し、受講生が回答をして、
回収して、専門部署が集計します。一連の処理には、実施科目の決定後に
紙のアンケート用紙を用意する前処理。回収後にはデータ読み取り・集計
からまとめ(返却)といった一連の後処理があります。すぐ理解できると
思いますが、実施には大変多くの労力や費用が発生しています。

名古屋学院大学では全員にノートPCを配付しています。最近では、時代は
BYOD(Bring Your Own Divice)で、95%以上の学生がスマートフォンを
常時携帯しています。それらを活用して、授業アンケートをWeb化すれば、
プロセス効率化のソリューションとして期待できます。現状把握から提案
までを1年がかりで行い、今学期ようやくWebでの試行にこぎつけました。
試行で得られた問題点を洗い出して改善をします。そして、今後は新しい
イノベーションを学内へ普及させるという難題に挑戦です。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2015年7月1日水曜日

第116号(2015.07.01)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第116号
□───────────────────2015.07.01─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.116
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


ゼミの20周年パーティの準備が着々と進行しています。準備に奔走して
くださっている卒業生の皆さんには本当に頭が下がる思います。すでに
同窓会から案内ハガキが送られたそうですが、小林くんから面白い話が
ありました。それは往復ハガキを切り取ることなく、返信されたものが
いくつかあったということです。最近は、Webサイトやメールなどでの
申込が一般化しているので、往復ハガキを目にする機会も減ったのかも
知れません。ですから、返信作法がよく分からないのではという推測が
なされていました。


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■NGU短信 > 「コア博士」のLINEスタンプの段
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☆関連サイト:https://store.line.me/stickershop/product/1122551/ja

経済学部の教育プログラム「コア6」のキャラクタである「コア博士」が
LINEスタンプに登場しました。1セットに40種類のスタンプがあり、学生
が利用する状況をイメージして作られています。遅刻や休講・学食・試験
など学生生活に即したスタンプが用意されています。

上記の話題が中日新聞(6月19日付朝刊、市民版)でカラー写真入り記事と
なりました。中日新聞は地元で圧倒的な読者を有しているだけに、新聞を
読んだ知人(その多くはシニア層)から声をかけられました。

LINEスタンプの話が持ち上がってからおよそ1年で頒布に至りました。その
過程は2段階でした。まず、最初に商標登録をしなくてはなりません。この
ため特許庁に商標登録を申請しました。登録商標を初めて見ましたが、菊の
ご紋が入った証書で威厳があります。次にLINEの審査です。LINEは国際事業
が進行しているので、審査には大変多くの日数を要しました。ようやく審査
を終えて、晴れてスタンプとなりました。

さて、経済学コア6とは、2009年度の文部科学省の教育GP(Good Practice)
に採択された事業で、初学者が経済学への興味・関心を深める2年間の教育
プログラムです。身近なテーマを題材にした6分野に関する設問(合計60題)
を解きながら、Webで学習を継続します。この学習ナビゲータとなっている
のがコア博士で、知恵の神様であるフクロウをモチーフにしたマスコット・
キャラクターです。学生の勉学を応援するということから、これまで多くの
ノベルティグッズに登場しました。例えば、携帯ストラップ、ポストイット、
アクアマウス、クリアファイルなどです。

この取り組みを開始してから、既に5年が経過しているとは万感の思いです。
今年度から新経済学部へ改組したので、それに合わせてコンテンツの見直し
を実施しています。古くなったデータを改訂したり、1年生向けのコンテンツ
は入門者向けに少し易しくしました。また。1年5月のテーマは「ものづくり
と歴史のまち熱田」に変更して、地(知)の拠点事業いわゆる大学COC事業と
コラボを行っています。想定する学びのシチュエーションは以下のようです。

 ”基礎セミナーで大学周辺の地域課題について学習している。
  その一環で熱田区の状況を調べた後、地元の工場を見学した。
  この周辺は「ものづくり」が盛んな街であるという説明を受けた。”

実際に多くの基礎セミナーのクラスが街歩きをして、地域の課題を発見して
どのようにすればよいかを考えます。これを課題解決型授業といい、PBL型
授業と呼びます。全学の基礎セミナーが参加するPBLのイベントを用意して、
これに参加するという一大事業を展開中です。具体的には、全1年生を対象に
「まちづくり提言コンペ」を実施しています。基礎セミナーという授業時間
で取り組むとはいえ、関連する教材も充分でありません。そこで、コア6で
1年生が取り組む関連教材を準備し、ネットで勉強しながら実際の熱田のまち
を学習することにしました。

現在、「まちづくり提言コンペ」への応募を受け付けています。どのような
斬新なアイディアが出てくるか、今から楽しみです。教育GPも大学COC事業も
文部科学省が認定する事業なので、コラボによってシナジー効果が生まれる
ことが期待されます。


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■最近のゼミから > タイピング能力の養成の段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/rublic.pdf

毎年の風景ですが、7月になると3年ゼミは最終局面にさしかかっています。
ゼミ生達は隔週の発表準備に四苦八苦しながら、寝られない水曜日の夜を
迎えていることでしょう。今年度は木曜日がゼミなので、前夜は大変だと
思います。Blue Wednesdayでしょう。

今年の感想ですが、発表についてはテキストの効果もあって、スライドの
美しさや見やすさは格段に進化しています。他方、発表方法や内容面には
不満が残る点も少なくありません。効果的な発表や内容を深めるためには、
フロアからの質問や指摘が重要になります。クリティカルシンキングの力
を身につけるには、発表を聞いている側が的確に指摘する経験が重要です。
そして、活発な質問がでるように発表者と司会者の役割も大切です。また、
ゼミで一言も発しないという姿勢も矯正する必要があります。

今年のゼミでは、数回にわたる卒業生の参加もあって、3年生にとっては
刺激的だったと思います。先輩達からアドバイスや激励をもらったような
ので、最後のまとめに向けて発奮してくれることを期待しています。また、
先週は、発表の結論やまとめを準備することで、ゼミ生が自主的に発表を
休止し英気を養う時間としました。この時間を利用して、ルーブリックで
この3ヶ月の伸長度を確認しました。まとめを通じて、さらに伸びてくれる
ことを願って止みません。

他方、2年生と4年生のゼミでは、ルーブリックでも示しているタイピング
能力を養成しました。ゼミの基準では、e-Typingで200ポイントを明示して
いますが、100ポイントにも達しない学生が半数以上いたのには、さすがに
危機感を覚えました。1年生の必修科目「情報処理基礎」ではタイピングが
課題となっていただけに、何とかせねばと思い立ちました。

まず、FJのキーの説明やホームポジションの説明と修得からスタートして、
タオルで十指を覆ったトレーニング法を指示しました。未だに目に見える
ほどの結果は得られていませんが、今が飛躍のための辛抱の時だと思って
います。必ずブレイクスルーするはずですので、学生の成功体験と自信に
つながるまでやらせるつもりです。

また、タイピング練習に加えてExcelで統計処理の基本も実習させています。
毎回のスコアをExcelへ入力し、最高・最低・平均の各スコアとともに標準
偏差を計算させています。これらの計算結果をCCSから提出させて、進歩度
をチェックさせています。例えば、一度きりの説明では、標準偏差はどんな
モノサシであるかという実感が湧きませんが、毎回の計算結果からバラツキ
の概念が徐々に理解できるようになると思います。

さらに2年生ゼミでは、毎回、自分の記録をシートに追加し、自動的に計算
させるような指導をしました。Excelでグラフを描画させ、テキストを参考
にして美しい図表に編集するよう指示しています。自分たちで2軸グラフを
復習している姿を見て、微笑ましくなることもありました。同時に、今回の
タイピング練習に関して、自分の進捗度合いや目標などをPowerpointに記載
させています。

4月初め、自己紹介のスライドを作らせて、発表させましたが、スライドの
質や内容があまりに貧弱で、少なからずショックを受けました。というのも
自分が科目責任者である1年生の「デジタルプレゼンテーション」が目標と
する到達度に満たない発表が多かったからです。そこで、タイピング練習の
内容を発表材料として、もう一度、全員に発表させる予定です。自分が取り
組んだことを振り返るとともに、大学生の発表に相応しい水準まで引き上げ
ます。


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■編□集□後□記□
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6月20日(土)に名古屋キャンパスのクラインホールで、父母会総会が開催
されました。今回、ここで40分間の講演を依頼され、次のようなタイトルで
報告をしました。「名古屋学院大学の学びと支援について ―データでみる
学生の実際と能力開発 ―」です。ここで、学生のタイピング能力の話題に
触れました。全データから現状と進歩を示すことで、多くのご父母に興味を
持ってもらえたようです。やはり抽象的な教育理念を語るだけでなく、実際
の学修データで説明することが重要と感じました。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2015年5月15日金曜日

第115号(2015.05.15)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第115号
□───────────────────2015.05.15─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.115
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


2015年度が始まり、今春は総勢1500名の新入生を大学へ迎えることができ
ました。ゼミが始まった20年前は、1学年はおよそ900人ほどでしたので、
大学の規模がいかに大きくなっていることは、この数字からもわかります。

8学部11学科の新体制では、想像以上に多様性が富んでいるようです。全体
の女子学生の比率は25%になって、専門とする学問分野もさまざまです。
多様性のコミュニティは、一樣なものよりも相互理解や協力などで時間が
必要ですが、強さを発揮できる可能性が高いので、強みが生かせる大学と
なれるように、努力したいと思います。


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■NGU短信 > ゼミ創立20周年を迎えて(1)の段
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☆関連サイト:

大学の仕事の合間に、過去にゼミで指導した卒業論文の整理をしています。
具体的には、後輩たちが参考にしやすいように提出論文をPDF化しています。
かつては、毎春、ゼミのWebサイトにあるページを更新し、リンクから閲覧
できるようにしていました。しかし、検索エンジンに卒業生の名前がヒット
してしまう問題があったので、最近では次のような処理をしています。

まず、卒論一覧のWordファイルに卒業論文リストに新卒の学年を加えます。
次に、卒業論文のタイトルにハイパーリンクを設定し、PDFへ変換します。
このPDFファイルにセキュリティ(印刷不可、コピペ不可)を設定します。
そして、完成したPDFをFBの非公開グループにおきます。こうすれば、ほぼ
関係者しか閲覧できませんし、検索エンジンでも問題ありません。

今回の作業では、リンク先となる原本のPDFにも同様のセキュリティを施し
ています。従来のPDFから更新なので、計200本以上もあって大変でしたが。
その作業で卒論を見ることがあり、卒業生の一人ひとりを思い出しました。

久しぶりにかつての卒論を見るとICTの進歩やゼミの歴史を感じます。当時
は、多くの学生がワープロにも慣れておらず、他のゼミでは手書きの卒論が
一般的でした。そのような時代に、文書の体裁を統一することは難しかった
ように思います。初期の卒論集を見ると、かなり体裁がマチマチです。

現役のゼミ生が昔の卒業論文集をみれば、体裁の不統一感からかつてはいい
加減な指導であるように思うかも知れません。しかし、当時と今ではICTの
浸透がまったく違います。例えば、ワープロ原稿にグラフを貼り付けること
(OLEとかActiveXとか呼ばれる)が大変目新しい技術でした。今はパソコン
の性能や容量も向上しているので、簡単に操作できます。

「ムーアの法則」を見るまでもなく、ハードやソフトは著しい進歩を遂げて
います。それに比べて、学生のWordを活用した作文技術や能力は同じペース
では向上していません。それならば、せめて体裁だけでもしっかり整えよう
ということで、現在は相互のダメ出しでしっかりとした修正を行っています。
ワープロの潜在的な能力を最大限活用するとともに、効率的な修正法を体験
させています。こうした実践的な活用からビジネスパーソンとしての技量を
磨く、最高の機会になっています。

また、論文の内容という点では、今も昔も変わりません。よい論文は今でも
その評価高く、後輩たちの良き手本となっています。テーマ設定、現状分析、
アプローチ方法、論理の一貫性、無理のない結論の導出や提言、根拠となる
参考文献など、論文の書き方で重要な構成要素は変わりません。今後の卒業
論文集に見本となるような論文が多く掲載されることを願っています。


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■最近のゼミから > IoTの段
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☆関連サイト:

ゼミがスタートして21回目の春を迎えました。いつも通りではありますが、
3年生はチーム研究からスタートです。今年度のチーム研究テーマは「IoT
(Internet of Things)」です。いつもと違う点は、先に自分たちでIoTの
概念と応用分野を調べた上で、4チームに編成したことです。自分たちで
決めたテーマは「輸送運行コスト管理」「家電・スマートホーム」「医療
健康・スポーツ」と「農業・生産物流消費」になりました。5回の発表の
最後には提言を入れることにしています。チーム研究プロセスから皆との
信頼関係を築き上げ、互いの長所を真似し合い、独力で卒論を書く能力を
身につけてもらいたいものです。余談ですが、IoTの文字の形がどうしても
顔文字に見えてしまいます。

さらに、テキスト『伝わるデザインの基本』を毎回持参し、デザイン上の
ルール違反の指摘をしています。これにより、スライドの見栄えが著しく
改善しています。加えて、チーム学習を促進するためにFacebookの「児島
ゼミナール(非公開)」への登録も行っています。新しい3年生メンバが
ここから確認できますので、一度覗いてみてください。

また、Facebookから卒業生の皆さんへも案内されたように、4年生による3
年生の新歓コンパが5月7日(木)に金山で開催されました。駅南口にある
居酒屋で約40名が懇親を深めることができました。早く皆と打ち解けて、
一緒に頑張る態勢を作ってもらいたいものです。新歓コンパでの余談です
が、飲み会終了後に店の外でしばし談笑をしていると、突然、気分が悪く
なって、その場を離れました。酔いが回ったのかと思いましたが、どうも
違うようです。仕方なくタクシーでの帰宅となりました。その後の症状を
考えると、どうやら児島は食あたりになったようです。幸い2日ばかりで
全快となりましたが、どこで何が起こるかわからないものです。

さて、今年度のゼミは以下のように実施されています。卒業生の皆さんの
見学や激励などを歓迎します。

 2年 演習(2年):16名  金曜2限 曙館509教室
 3年 経済演習(3年):19名 木曜4限 曙館406教室
 4年 経済演習(4年):16名 木曜5限 曙館406教室

例年は4学年にわたってゼミがありますが、今年は1年ゼミ(基礎セミナー)
を担当していません。新入生のスタートアップをケアする科目で気苦労が
絶えない授業ですが、1年生と教室で向き合う機会がないのは少し寂しさを
覚えます。

最近では、経済学部の基礎セミナーでは、オリエンテーションの期間中に
大学周辺を散策しながら地域を理解するウォークラリーを一斉に実施して
いました。しかし、本年度は3回目までの授業時間内で各ゼミがウォーク
ラリーを行って、熱田の街のキャッチフレーズを考えるということに変更
しました。4月29日(水)の4時間目に全15ゼミが一堂に会し、優秀な発表
内容を表彰するというイベントが行われました。入学して3週間が経過して
いるので、これまでとは違った雰囲気が感じられました。教員の指導力か、
学生同士のまとまりのよさか、ゼミで大きな差が生まれていることが明白
になりました。ちなみに、優秀賞に輝いたゼミはいずれも30代の若い先生
方が指導されたゼミでした。


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■編□集□後□記□
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教務部長として2年目が始まりました。大学のルーティンは1年単位なので、
改善するには時間がかかります。いつも課長と話をしているのは、仕事は
「一期作」に似ているということです。農作物と同じで、春の早い時期に
仕込んでおかないと、秋の収穫を逃してしまいます。例えば、新入生向け
オリエンテーションは、記憶の新しい今から改善に向けて動き出さないと、
改善の時期を逸します。ある小学校校長先生が、学校業務はPDCAサイクル
よりもDCAPの方が有効であると主張していた記事を読んだことがあります。
この発想はとても的を得ていると思います。

そこで昨年度は、積み残した課題や気づいた箇所、改善できそうな案件を
Evernoteにメモしておきました。すると、メモはまとまりがつかないほど
膨れ上がりました。雑然としたメモのようなToDOリストができましたが、
カテゴリに分類するには難しいほどでした。しかし、無理矢理、3つほどに
分けて、今年度の活動方針を作成しました。

とりわけ大きな仕事はできませんが、ToDOのいくつかを消去できるように
したい思っています。学部や教員数が増えたことで、全体での合意形成が
さらに難しくなりましたが、やるべきことは在学生や教職員および大学の
ステークホルダーが、Win-Winになるような仕組みへと改善することです。
限られたリソースの中で、教育効果を高くし、業務量を削減する効率化を
目指します。



■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2015年3月28日土曜日

第114号(2015.03.28)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
□────────────────────────────
■□□> コジマガ kojimag@    第114号
□──────────────────────2015.03.28─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.114
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


年度末が近づき、今年度のまとめや次年度の準備に何かと気ぜわしいこの頃
です。加えて、今やっておかねばならない作業にはゼミ20周年の準備があり
ます。時間を見つけて、過去の卒業論文や発表ビデオなどを整理しています。
そして、書き溜めたコジマガも節目に編集しておかねば、さらに大変な状態
となってしまいます。毎年、ある程度は処理したつもりでしたが、チェック
してみると、年度ごとで体裁が違っていたり、散逸した箇所も見つかるなど
まとめるのも一苦労です。


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■NGU短信 > 教育学習センター(ESC)と卒論製本の段
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☆関連サイト:http://blog.ngu.ac.jp/kgakusyu/

教務部長に関わる部署は教務課(曙館1階)だけでなく、教育学習センター
(Educational Support Center、ESCと略)もあります。ですからほぼ毎日
のように2つの部署へ顔を出します。(もっともサブゼミへ出かける際に、
立ち寄るパターンが多かったのですが・・・)

ESCは、瀬戸3学部時代に設立された「基礎教育センター」が端緒です。今の
主な業務は、学生の教育に関する多面的な支援です。具体例として、新入生
向けプレースメントテストや毎学期の授業アンケート運営業務があります。
また、これまでコジマガで紹介した内容では、卒業研究発表会のサポート、
ゼミ紹介用のポスター掲示の準備など多岐にわたります。さらに大学へ営業
訪問してくる教育関連業者の話をESCで聞いたりします。これまでESCは曙館
3階にありましたが、2月に新校舎の希館1階へ移転しました。新しい場所は
Sプラッツ(学生支援センター)と一緒になって、より総合的な学生支援を
担う部署となりました。

さて、ESCは卒業論文を製本化するための受付窓口でもあります。完成した
卒論を教員が整理した上でESCへ持参すると、卒業式前には立派な論文集と
なって返却されます。これまで商学部は学部として製本化に取り組んでいる
ので、多くのゼミが行っていますが、残念ながら経済学部で卒論をまとめる
ゼミはほとんどありませんでした。というのも、個別で製本依頼すると処理
すべき項目が増え、このような手間も広がらない原因のひとつでした。

今回でゼミの卒業論文集は6冊目となり、研究室に保管されています。ゼミ
創設の時代(1・2期生)と近年(13・14・18・19期生)があります。それ
以外の学年が製本できなかったのには理由があります。一時期、紙よりも
PDFファイルを中心にしていたことと、また進捗が遅い学生を待っていると
納品期日までに間に合わないという事情からでした。

教育成果を製本してまとめおくことは重要であると感じています。ゼミの
論文集の巻頭には、必ず児島が所感を書いています。このまとめは年度の
指導記録とともに反省となり、今後のよりよい指導につながります。また
今、これを読み返しても往時がすぐに思い出されます。

今年、ようやく経済学部も学部として製本作業が推奨され、他ゼミも希望
をすれば簡単に製本できる体制ができました。まだ製本へ至るゼミは多く
ありませんが、教育のエビデンスという面で重要な役割を担っています。
卒業論文は教育成果のひとつなので、後輩が参考できるようにすべきです。

昨年から文部科学省の指導により博士論文はインターネットで公開が義務
付けられました。これは論文の剽窃や盗用あるいはデータ改竄などが頻発
している影響かもしれません。(そもそも公刊した著作物を見せたくない
ことの方が問題だと思いますが・・・)いずれ、この流れは修士論文へも
広がり、さらに学士の卒業論文もという可能性は否定できません。なので
全学で卒業論文の製本化を推進する教学環境を準備しています。もちろん、
目指すべき最終型は、電子化した論文のリポジトリです。

児島ゼミの場合、製本化や電子化にも改善に挑戦しています。まず、今年
から最終堤出の原稿を両面印刷としました。これで本の厚みは従来の半分
となり、扱いやすく読みやすくなりました。次に、卒業論文集のPDF版が
完成しました。どのように公開するかを検討中です。さらに、将来の展望
として、電子書籍版に向けてEDUPUBでの発刊を視野に入れています。


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■最近のゼミから > 卒論指導の振り返りの段
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☆関連サイト:

今年度の最後のゼミは1月15日であり、大学の公式の提出日(授業終了日)
が1月21日だったので、従来とは順番が逆になりました。今年の成果は、
最後のゼミ(1月15日)までに修了できた学生がいたことです。これまで
の最速ペースです。また、公式の提出日(1月21日)までに修了した学生
も5名いました。そして、例年通り学位論文の審査のように提出後も論文
の指導は毎日続き、2月5日(木)に今年度の卒論指導が終了しました。
これは、昨年よりも2日早いペースでした。

赤ペン指導のピークは1月21日で、さすがに疲れ果てました。遅れている
ゼミ生を見てやろうにも教える側も焦っているので、指導のクオリティが
低下している自覚がありました。余裕がないと十分な対応もできないので、
事前のアドバイス通り、早めに指導を受けてもらいたいものです。各ゼミ
生の意識の持ち方次第では、全員が年内に終わることも可能であると思え
ました。やはり他のゼミやバイトなどにマイナスの影響を受けているよう
です。マネジメントの実践はこれからのゼミの課題です。

また、秋から1週間のサブゼミシートを作成し、各人のサブゼミへの参加
状況(月~土)を記録しました。そこにプレゼン終了の日付や赤ペン指導
で点数を記入し、一人ひとりの進捗度を「見える化」することで個別指導
に役立てました。特に赤ペン指導段階では、出来具合を点数化したので、
「はじめに」「おわりに」「要旨」がどこまで進んでいるかをシートから
一瞥できました。その結果、サブゼミへの参加度合いと卒論の進捗具合い
には強い相関関係があることが分かりました。やはり、卒論作成は個人の
能力でなく、地道な努力や皆で協力する態度や姿勢に依存しています。

次年度の課題は、ゼミのテキストに指定した『伝わるデザイン』をもっと
活用させることです。たしかに、この書籍はPowerpointでは積極的に利用
されましたが、Wordになってからは振り向かれる機会が少なかっただけに
少し残念です。文字フォントや作表への留意事項が記載されているので、
もったいない気がしました。さらに、将来のビジネスパーソンに対しては
Wordの「見え消し修正」をもっと体験させるべきかとも思います。(以前
は2・3年生時に教えていた内容です。)

一方、2年ゼミでは年末恒例の「ゼミ対抗コア6コンペ」で基準Gの部門で
見事優勝しました。基準Gは得点率と参加率の幾何平均なので、ゼミでの
チームワークが求められます。コンペ当日は全員出席だったので、スコア
の向上要因となりました。得点率に関しては、例年に比べ、ゼミ時間内に
十分練習させていなかったので少し不安でした。しかし、期待通りの成果
が出たので安堵しています。ちなみに、基準A(上位5名の単純平均)での
優勝は早川ゼミでした。

対抗コンペ優勝のご褒美として、最後のゼミでピザパーティをしました。
ネットから20名以上のピザを注文したのは、初めての経験です。当日、
デリバリーで届けられたピザは結構な量でしたが、若いゼミ生らが全部
平らげたのを見て、育ち盛り世代の勢いを感じました。

今年度もゼミを終えました。次年度への準備が必要です。秋のゼミ募集は、
いずれの学年も定員を満たしましたので、4月からはゼミ生と切磋琢磨の
日々が続くことでしょう。


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■編□集□後□記□
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コジマガの発行が約3ヶ月ぶりとなってしまいました。気づけば季節は
春になり、数多の別れがやってきました。今春はかなり多くの教職員が
退職します。特記すべきは、48年間大学で教鞭をとられた坪田暢允先生
がご定年を迎えられたことです。ゼミOB/OGの中でも先生のスポーツの
授業を受けたことがある人も多いと思います。大学は創立50年ですので
大学の歴史そのものといえます。そして体力的にも、人格的にも「真の
レジェンド」と呼ぶにふさわしい先生でした。

新年度から学部増や欠員補充に伴って、20名以上の教職員が加わります。
前号にも書きましたが「大経済学部」時代が終わります。いよいよ8学部
11学科という新しい時代が始まります。


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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2015年1月4日日曜日

第113号(2015.01.04)

□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第113号
□──────────────────────2015.01.04─
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.113
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。

新年あけましておめでとうございます。2015年が始まりました。今年4月には、
児島ゼミが創立20年を迎えますので、記念すべき一年になりそうです。現在、
いろいろな記念イベントが構想されており、10年に一度という催事も企画され
ているようなので、是非、ご参加下さい。

さて、恒例の年末のOB/OGによる忘年会は、20年の歴史を感じさせるメンバー
構成でした。30代後半の卒業生と現役生の年代の2大グループがメジャーで
あり、世代の差が広がりました。例えば、3期生から見れば、児島(50歳)と
現役生(21歳周辺)では、児島の方が年齢的に近いということになりました。
このように年の離れた世代が出会うという何とも奇妙な飲み会でした。

また、卒論原稿を持参した4年生もおり、卒論完成へ向けてカウントダウン
が始まっています。かつては、OB/OGの忘年会の集合よりも1時間前に集まり
喫茶店で皆で原稿のダメ出しをしていました。本来ならば、そのような危機
的状況にある学生もいるはずですが、自分の置かれているやばい立場が理解
できていないのでしょう。独力でできると思っているのかも知れません。


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■NGU短信 > 2015年学部増設とその準備の段
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☆関連サイト:http://www.ngu.jp/

すでに大学の公式サイトで明らかになっていますが、今年の4月から大学は
8学部11学科という体制になります。名古屋キャンパスでの学部編成は次の
通りです。

経済学部の総合政策学科(定員:150名)がスピンアウトし、現代社会学部
になります。そのため現在、経済学部に所属している数名の教員は新学部へ
移籍することになります。残った経済学科は定員を250名へ減じて、50年間
続いたマスプロ教育からの脱却を図ります。瀬戸時代からの一学部450名と
いった大経済学部時代の終焉です。

同様に、外国語学部にある2つの学科(中国コミュニケーション学科と国際
文化協力学科)を元に国際文化学部を創設します。この学部は、国際文化
学科と国際協力学科の2学科で構成されます。この再編で、外国語学部の
創設時からあった中国語学科は完全に消滅することになりました。

他方、瀬戸キャンパスではスポーツ健康学部に新学科が誕生します。新設
の「こどもスポーツ教育学科」は、本学初となる教員養成系の学科です。
昨年10月には新たに教職センターが組織され、両キャンパスで教員育成の
支援体制が整ってきました。

以上のような再編によって、全体は次のような陣容になります。
【名古屋キャンパス】
E 経済学部:経済学科
G 現代社会学部:現代社会学科
C 商学部:商学科、経営情報学科
L 法学部:法学科
F 外国語学部:英米学科
W 国際文化学部:国際文化学科、国際協力学科
【瀬戸キャンパス】
S スポーツ健康学部:スポーツ健康学科、こどもスポーツ教育学科
R リハビリテーション学部;リハビリテーション学科

先頭の英字は学籍番号などに付与される識別記号です。各学部のサイズは
小さくなりますが、学びの分野が多様性に富み、さらに個性溢れる大学と
なってゆくと期待されます。

とはいえ、これだけ学部が増えると大学運営では従来のやり方では通用し
ません。例えば、全体調整(時間割編成、教室配当など)が大変になって
きます。それには、大学全体の最適化を前提としたルールの明示と厳格な
運用が求められます。(例えば、Aという学部ではOKなのにBはダメとなる
と組織として成立しなくなります。)

また、学部相互が理解をしあうことも大切です。そこで、次年度から履修
要項を合冊化して、全体が見えるようにする予定です。現在、各学部ごと
に作成配付していましたが、十分な編集作業をしていないために、表記の
ミスも散見されていました。合冊によって編集作業が楽になるだけでなく、
印刷や配付のコストを抑えることができます。これを実現するために昨春
から立案し、夏前に全学で合意を取り付け、現在、作成中です。新体制に
なるまでどれだけ状況を改善できるか、残り3ヶ月です。


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■最近のゼミから > 卒論の総仕上げの段
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☆関連サイト:http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/rublic.pdf

昨年に続いて2014年も最後のゼミ終了後、ゼミ生の忘年会が18日(木)に
金山の鉄板坊主で開催されました。卒論作成までの区切りとするとともに
3年生が4年生から直接、学ぶ機会としています。就職活動の話を聞いたり、
卒論のテーマ探しを相談することから、目前の課題に対して、準備をして
もらいたいという期待が込められています。本ゼミの時間ではとても得ら
れない効果なので、大変嬉しく思いました。

また、教わることよりも、他人に教えることで力はつきます。4年生が3年
生へ指導をする姿を見ることが楽しみです。今年もそのような光景を見る
ことができ、ゼミをやっていてよかったと思うひと時でもあります。

さて、現4年生のタスクは、年内に「はじめに・おわりに」のダメ出しを
受け、本文も提出するように指示しました。年内の卒論進捗状況は18名が
ビデオ撮影を終了し、その内、15名が「はじめに・おわりに」のいずれか
のダメ出しを受けました。提示した初期の目標を完全に達成できた学生は
少数でしたが、比較的順調に進められたゼミ生もおり、ゼミとしての学習
はあったように思います。1月中に本ゼミが2回予定されています。事務的
な手続きを含め、期限内で十分に終了できそうな学生も見られます。

本来ならば、もっと早く終われるようなペースでゼミ指導をしていました。
とはいえ、口酸っぱく指導しても大半は周りに流されがちなだけに、ゼミ
ではマネジメントの重要性を説いています、今後の人生でマネジメントの
大切さは身を持って体験することになるはずですが、失敗経験だけでなく
一度は成功する体験が必要です。それは、卒論作成で苦労したが、何とか
できたという成功体験です。

これまで毎年、全員が卒論を書き上げている事実を考えれば、やればでき
ることは自明です。指導方法も確立しているので、早く取り掛かった方が
気持よく進めることもでき、得られる満足感も大きいはずです。皆と一緒
に取り組めるだけに、一人で間違った方向へ進むことなく、互いに信頼感
が生まれます。将来、仲間と仕事をする際には、卒論作成の経験は大いに
役立つことでしょう。

卒論を完了する頃には、全員がルーブリックの項目を全て達成できるよう
期待しています。


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■編□集□後□記□
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ゼミ20周年に向けて、これまで発行したコジマガをまとめようと編集作業
にとりかかっています。4年前からはブログでもアーカイブしているので、
すでにネット上ではまとまっていますが、他の文書とともに紙の媒体でも
ゼミ活動を記録しておく必要性に駆られました。

これまでコジマガ1号あたり約150行を目安として書いていましたが、通算
で113号の文書をマージするとすごい数になりました。総文字数はなんと35
万字近くになり、総ページ数も250ページを超えています。塵も積もれば
・・・ということでしょう。

また、これだけの文字数ともなれば、ミスはたくさんあります。発行前に
しっかり確認しているつもりですが、明らかな誤字脱字が散見されました。
もちろん、10年もの歳月を経ているので、表記の揺れは少なくありません。
そこで、Wordの校正機能や置換機能を使って、修正作業をしました。まだ
完成版には程遠い状態ですが、イベントにはお披露目できるようにしたい
ものです。(これもマネジメントです。)


■コジマガ・バックナンバー
☆ブログ: http://kojimag.blogspot.com/
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